JPS6124147Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は枕材料を充填した複数の扁平状嚢袋を
起立又は倒伏させて並列することにより、枕高を
高低自在に調節出来る枕に通気性を具備させたも
のであつて、枕材料を充填し中間部位にくびれ部
を形成した複数の並列した扁平状嚢袋を通気性枕
袋内に収納したものである。

従来、高低自在枕はそばから、その他の枕材料
を充填した複数の扁平状嚢袋を並列させて枕袋で
被包しており、並列した夫々の嚢袋は互いに密着
して配置されているため、使用中に充填材料及び
枕袋内空気が加温されても枕袋内と外気との通気
が不良となり換気せず、快適な安眠を妨げる場合
が多く、そのため前記加温状態になるとその都
度、枕を裏返して加温されない面を使用するか、
又は加温のおそれの少ない通気性の良い籐枕、陶
枕等を使用して快適な睡眠を維持する努力がなさ
れているが、枕を裏返しにすることは面倒なばか
りでなく、却つて、睡眠を妨害して安眠を妨げる
こととなる。また籐枕、陶枕等はソフトな使用感
に欠け、却つて異物感を強くし、安眠が得られな
い等の欠点を有していた。

本考案は、従来のソフトな使用感を有する枕の
特徴をそのまま維持し且つ高低自在の機能を損な
うことなく、枕袋内の加温空気の通気を促進して
絶えず新気と交換することによつて、枕袋内空気
の保冷を持続させることができるものである。

以下図面について本考案の実施例を説明する
と、 第１図に示すようにメツシユ状の通気性布１を
有する枕袋２の一側にはフアスナー３により開閉
する開口を有し、該袋２内にはそばがら等の枕材
料を充填し中間部位にくびれ部４を形成した扁平
状嚢袋５が複数個並列した状態で収納されて枕体
を形成したおり、夫々の嚢袋５は並列された状態
において前記くびれ部４が互いに密接した嚢体間
に連通した通気路６を形成する。なお、第２図ａ
に示す如く並列した複数の嚢袋５の両側のもの
５′は枕袋の形を保持するためくびれ部４を形成
しなくとも差支えない。そして、第２図ｂの如く
扁平状嚢体の両側縁中間部位にくびれ部４を形成
した場合は該嚢体を起立姿勢にした際に通気性が
向上し、第２図ｃの如く全周にくびれ部４′を形
成した場合は起倒いづれの姿勢においても通気性
を維持することができる。

なお、枕袋２の通気性布１は枕袋２の片面みな
らず全面又は表面の一部に張設しても差支えな
い。

本考案は上述のように構成されているから、起
倒自在の嚢体が互いに密着するためにきわめて通
気性の悪い高低自在枕であつても、並列した嚢袋
の中間部のくびれ部４によつて形成された通気路
６が枕袋内に滞留している加温空気の循環を促進
し、且つ通気性枕袋を通して新気との換気を増大
させる。

従つて、枕高の高低調節機能を維持しながら枕
袋内の空気は常に換気されて保冷状態を維持する
ことができ、快適な安眠を持続させることができ
るものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は上面全
体をメツシユ状通気性布とした枕袋を開口した枕
体の斜視図、第２図は嚢袋の斜視図であつて、ａ
は中間部位にくびれ部を形成しないもの、ｂは両
側の中間部位にくびれ部を形成したもの、ｃは中
間部位の全周に亘つてくびれ部を形成したもので
ある。 １……メツシユ状通気性布、２……枕袋、４，
４′……くびれ部、５……嚢体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 枕材料を充填し、中間部位にくびれ部を形成
   した複数の並列した扁平状嚢袋を通気性枕袋内
   に収納した通気性を有する高低自在枕。 (2) 嚢袋の両側縁中間部位にくびれ部を形成した
   実用新案登録請求の範囲第１項記載の通気性を
   有する高低自在枕。 (3) 嚢袋の中間部位の全周に亘つてくびれ部を形
   成した実用新案登録請求の範囲第１項記載の通
   気性を有する高低自在枕。