JP3022903U

JP3022903U - 高さが調整できる枕

Info

Publication number: JP3022903U
Application number: JP1995009881U
Authority: JP
Inventors: 晋一鍛冶
Original assignee: 株式会社パンサー
Priority date: 1995-09-20
Filing date: 1995-09-20
Publication date: 1996-04-02
Anticipated expiration: 2001-09-20

Abstract

(57)【要約】【課題】使用者が快適に安眠することができ、また、
使用者の好みに応じた高さに調整することができる枕を
提供することを目的とする。【解決手段】所定の膨らみに調整できる空気袋２の外
周面に所定の層を形成させて椰子の繊維体３を配設し、
この椰子の繊維体３の外部を所定の袋体４で覆って空気
袋１を形成する。そして、椰子の繊維体３は、炭化させ
た活性炭で形成する。また、空気袋２には、空気弁５を
設け、この空気弁５から空気を給排気して、枕の高さを
調整自在にする。更に、空気袋２の外側部分には、シー
ト又はフィルムをラミネートして二重構造にして空気袋
２の強度を増大することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、高さが調整できる枕に関し、更に詳しくは、使用者が快適に安眠することができると共に、使用者の好みに応じた高さに調整することができる枕に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、快適な安眠を保つことを目的とした枕としては、例えば、実開平４−９１１６７号公報に開示された構成の枕が従来例として知られている。

【０００３】この従来例の枕は、椰子の繊維等を所定の厚さに形成した植物材料層の上部に天然木材の粒状体が収納された天然木材チップ層を配設した構成である。そして、この天然木材チップ層は、内部に収納された天然木材の粒状体の移動を防止するために複数に区分した状態に形成されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

この従来例の枕においては、使用者の好みに応じた高さに位置の調整をすることができず、使用者が快適な寝姿勢を維持することができない場合が多いという欠点があった。

【０００５】従って、従来例における枕では、高さの調整を自由に行えるようにして、様々な人が使用する場合であっても、各使用者が常に快適な寝姿勢を維持できるようにすることに解決しなければならない課題を有している。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前記従来例の課題を解決する具体的手段として本考案は、所定の膨らみに調整できる空気袋の外周面に所定の層を形成させて椰子の繊維体を配設し、該椰子の繊維体の外部を所定の袋体で覆って形成し、前記椰子の繊維体は、炭化させた活性炭で形成したことを特徴とする高さが調整できる枕を提供するものである。

【０００７】また、前記空気袋には、空気弁を設け、該空気弁から空気を給排気することにより、枕の高さを調整自在にした構成とし、更に、空気袋の外側部分には、シート又はフィルムをラミネートして二重構造にした構成としたものである。

【０００８】

【考案の実施の形態】

次に、本考案を実施する一例について図面を参照しながら説明する。まず、図１及び図２において符号１は、高さが調整できる枕の枕本体を示し、この枕本体１は、所定の膨らみに調整でき且つ略長方形状に形成された空気袋２と、該空気袋２の外周面に所定の層を形成する椰子の繊維体３と、該椰子の繊維体３の外部を覆う袋体４とから構成される。

【０００９】空気袋２は、図３に示すように、ビニール等の軟質合成樹脂部材で形成されており、また、空気を充填した状態において所定の厚さ（高さ）を有するように形成されている。

【００１０】尚、空気袋２の外側部分には、強度を増大させるためにそれに適した材料のシート又はフィルムをラミネートして二重構造にすることができる。

【００１１】また、空気袋２の表面における適宜の位置には、空気弁５が設けられており、この空気弁５から空気を充填し又は排出することによって、枕本体１の高さを自由に調整することができ、この枕本体１を使用者の好みに応じた高さに調整できるのである。

【００１２】更に、この空気弁５から図４に示すポンプ６を使用して空気袋２の中に空気を充填する場合には、使用者の頭部を枕本体１に載置した状態のままで、枕本体１の高さを自由に調整することができるので、使用者自身の好みの高さに調整し易いのである。

【００１３】尚、図４において、符号７は、ポンプ６の把持部を示し、この把持部７を間欠的に握ることによって、空気弁５から空気が充填される。また、符号８は、ポンプ６に接続されるチューブを示し、符号９は、把持部７に設けられた空気吸入弁を示す。

【００１４】椰子の繊維体３は、図２及び図５に示すように、椰子の繊維を炭化させた活性炭を所定の厚さに形成しており、また、この椰子の繊維体３は、前記空気袋２の表面を全面的に被覆して所定の層を形成している。即ち、この枕本体１は、内側に空気の層を有し、外側に椰子の繊維体層を有する二重構造に形成されているのである。

【００１５】この椰子の繊維体３は、通気性が良好なうえに、使用者の頭部や首部から発散する水分又は汗を吸収するので、使用者の皮膚を常に乾燥した爽やかな状態に維持することができる。また、頭髪の汚れや分秘物による臭気を吸着するので、使用者が常に快適な安眠状態を保つことができるのである。

【００１６】袋体４は、図１及び図２に示すように、天然繊維又は合成繊維等の適宜の素材から形成されており、前記椰子の繊維体３の外部を覆うことができるように大きめの袋状に形成されている。

【００１７】尚、この高さが調整できる枕の枕本体１を使用する場合には、適宜の形状の枕カバー（図示せず）に枕本体１全体を収納すれば良く、洗濯等の際に、この枕カバーのみを洗うことができるのである。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように本考案に係る高さが調整できる枕は、所定の膨らみに調整できる空気袋の外周面に所定の層を形成させて椰子の繊維体を配設し、該椰子の繊維体の外部を所定の袋体で覆って形成し、前記椰子の繊維体は、炭化させた活性炭で形成したことによって、使用者の頭部や首部から発散する水分又は汗を吸収し、使用者の皮膚を常に乾燥した爽やかな状態に維持することができると共に、頭髪の汚れや分秘物による臭気も吸着するので、使用者が常に快適な安眠状態を保つことができるという優れた効果を奏する。

【００１９】また、空気袋には、空気弁を設け、該空気弁から空気を給排気することによって、枕の高さを調整自在にすることができるので、この高さが調整できる枕を様々な人が使用する場合であっても、各使用者の好みに応じた高さに調整でき、常に快適な寝姿勢を維持することができるという優れた効果を奏する。

【００２０】そして、この空気弁にポンプを使用して空気を充填すれば、使用者が高さが調整できる枕に頭部を載置した状態のまま、自由に高さを調整することができるので、使用者自身の好みの高さに調整し易いという優れた効果を奏する。

【００２１】更に、空気袋の外側部分には、シート又はフィルムをラミネートして二重構造にしたことによって、空気袋自体の強度を増大させることができるという種々の優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る高さが調整できる枕の斜視図であ
る。

【図２】本考案に係る高さが調整できる枕の縦断面図で
ある。

【図３】空気袋に空気を充填した状態の斜視図である。

【図４】空気袋に空気を充填するためのポンプの斜視図
である。

【図５】空気袋を被覆した状態の椰子の繊維体の斜視図
である。

【符号の説明】

１高さが調整できる枕の枕本体２空気袋３椰子の繊維体４袋体５空気弁６ポンプ７把持部８チューブ９空気吸入弁

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】所定の膨らみに調整できる空気袋の外周
面に所定の層を形成させて椰子の繊維体を配設し、該椰
子の繊維体の外部を所定の袋体で覆って形成し、前記椰
子の繊維体は、炭化させた活性炭で形成したことを特徴
とする高さが調整できる枕。
【請求項２】空気袋には、空気弁を設け、該空気弁か
ら空気を給排気することにより、枕の高さを調整自在に
したことを特徴とする請求項１に記載の高さが調整でき
る枕。
【請求項３】空気袋の外側部分には、シート又はフィ
ルムをラミネートして二重構造にしたことを特徴とする
請求項１又は２に記載の高さが調整できる枕。