JPS61241409A - 内燃機関の動弁休止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は主として直噴燃焼形番シリンダディーゼル機ｌ
１ｌ（内燃機関）に適した動弁休止装置に関する。

（従来技術） 直噴燃焼形番シリンダディーゼル機関においては無負荷
アイドル運転時は礪関の摩擦損失（摩擦馬力）に相当す
る微量の燃料を筒内に噴射し燃焼させているが、燃焼温
度も低く、又シリンダ壁から熱を奪われて燃焼が悪くな
る。即ち青白煙、刺激臭が発生し不具合となる。そこで
多シリンダ、例えば６シリンダ機関において、６シリン
ダの内、３ないし４シリンダの燃料噴射をカットし、残
る３ないし２シリンダのみで燃焼させれば、１回当りの
燃料噴射量が２〜３倍に増え、燃焼ｒｊＡ度も高くなり
、上記不具合が軽減改善される。しかしながら燃料カッ
トしたシリンダは、シリンダに空気を吸入し、圧縮し、
膨張、排出の４行程を空気のみで繰返すことになるが、
吸気弁座部の吸入抵抗、排気弁座部の排出抵抗があり（
絞り損失）、全シリンダ燃焼時より余分のロス仕事をし
なければならず、それだけ燃料を多く消費することにな
る。

ところが燃料カットシリンダの吸気、排気弁を閉止した
ままとすればピストンは空気を圧縮しそのままＩｆｔ服
すればよく、理論的にはロスがない。しかし実際は摺動
部（ピストンリング部等）からの漏れと、燃焼室壁への
熱の流れがあり、共に損失となるが、前記の吸排気弁作
動時よりはロスは少なくなる。

第６図は従来の動弁装置の一例を示しており、弁腕１は
カムにより駆動され、揺動によってブリッジ２（金具）
を下方へ押し、弁３を開閉作動させる部材である。ガイ
ド軸４はシリンダヘッド６に植設され、このガイド軸４
にブリッジ２の縦孔７が摺動自在に嵌合し、これにより
ブリッジ２の作動が円滑になる。５は弁３を閉止させる
ばねである。このように従来の構造によると機関運転中
には全ての弁３が作動するようになっている。

（発明の目的） 本発明は無負荷アイドル回転時の性能改善を目的として
い、る。

（発明の構成） 本発明はシリンダヘッドに植設したブリッジガイド軸に
ブリッジの縦孔を摺動自在に嵌め、縦孔の上部に嵌めた
当金の上端面を弁腕に対向させ、ブリッジ内の縦孔と直
角なシリンダに油圧作動ピストンを嵌め、ピストンと一
体のスライド板を当金の下端面が衝突する突出位置と、
後退位置に出入自在にして、スライド板後退時には当金
のみが縦孔内を上下するようにした内燃機関の動弁休止
装置である。

（実施例） 実施例を示す第１図において第６図中の符号と同一符号
は対応部分である。シリンダヘッド６に植設したブリッ
ジガイド軸４にブリッジ２の縦孔７の下端部が摺動自在
に嵌合し、縦孔７の上端部には当金１１の下半部が摺動
自在に嵌合し、当金１１の上端面は弁腕１に通常当接す
るように戻し板ばね１２により上方へ付勢されている。

”戻し板ばね１２は先端の孔が調整ねじ１３に嵌合し、
ナツト１４によりブリッジ２に締着されている。

シリンダ２は縦孔７と直角（第１図の紙面と直角）方向
に延びる角形断面の横孔１５を備え、横孔１５には角形
断面のスライド板１６が摺動自在に嵌合し、第１図の状
態ではスライド板１６上に出金１１が当接している。１
７はブリッジ２の側面に固定されたシリンダ本体である
。

第１図のＩｆ−ＩＩ断面を示す第２図において、シリン
ダ本体１７は複数個のねじ１９によりブリッジ２に締着
され、内部のシリンダ２０にはスライド板１６と一体の
ピストン２１が摺動自在に嵌合し、ピストン２１の右側
の油室２２は蓋２３によりｆｉｌ″Ｓされ、左側の油室
２４は油圧シール金具２５により閉塞されている。油圧
シール金具２５の中央の孔にはピストン２１とスライド
板１６をっなぐロッド２６が摺動自在に嵌合している。

ブリッジガイド軸４と当金１１の間の空気室２７は、空
気抜き２８を介して人気に連通している。

Ａ、Ｂはシリンダヘッド６内の油通路で、切換弁２９を
介して油圧源３０に連通ずると共に、ブリッジガイド軸
４内の油孔Ｃ，Ｄにそれぞれ接続している。油孔Ｃ，Ｄ
はブリッジ２が第２図に丞ず上死点にある時にブリッジ
２、シリンダ本体１７内の油孔ＦＬＥにそれぞれ接続し
、油孔）二、Ｆはそれぞれ油室２２．２４に接続してい
る。

３１はプ゛リッジ２が正常に動いているかどうかを検出
づるセンサー（近接スイッチ）で燃料カット、弁休止の
状態（後述する）から正常運転に復帰する場合、まずス
ライド板１６を後退作動させて弁が動き始めてから燃料
噴射を開始するために必要な部材である。即ちブリッジ
２がブリッジガイド軸４に対し昇降運動を開始すると、
ブリッジ２がセン９−３１に近接して弁が正常運転に復
帰したことを知らせる信号が発せられるようになってい
る。

今、所定一機関の燃料がカットされると同時に、シリン
ダヘッド６に明けられている油通路Ａ、Ｂの内、燃料カ
ットの仕組みと連動している切換弁２９によって油通路
Ｂのみに油圧を持った油を供給させると、油孔り、Ｅを
介して油室２４に油が入り込み、油圧によってピストン
２１が第２図で右方へ後退移動する。その時油室２２内
の油は油孔Ｆ、Ｃ，Ａを経て抜ける。ピストン２１の右
方への移動によりスライド板１６も右方へ動き、当金１
１の下面を解放するためストッパの機能がなくなり、当
金１１が下方へスライドできるようになる。従って弁腕
１の揺動によって当金１１はブリッジ２の縦孔７内を滑
り、ブリッジ２は停止したままとなる（弁は作動休止す
る）。本機構の作動のフローの一例を第５図に示ず。

ブリッジガイド軸４の油孔Ｃ，Ｄとブリッジ２の油孔Ｆ
、Ｅは弁閉止時、即ちブリッジ２が上死点（第２図の位
置）で止まっている時（弁腕が当金１１を押していない
時）にのみ１ノか通じておらず、これによりスライド板
１６の動きの円滑化を図り、スライド板１６の切換を確
実にしている。

以上説明したように本発明においてはブリッジ２の頭部
に摺動可能なピストン状の当金１１と、スライド板１６
を組込み、油圧ピストンｖｉａによりスライド板１６を
移動させて切換を行うようにし、弁が作動（ＩｍｆｆＪ
）　しているか否かを、ブリッジ２の下端とシリンダヘ
ッド６上面に設けた近接レンナー３１により燃料カット
との関連において監視できる電気回路を付加している。

当金１１の戻し用としてＵ杉板ばね１２を調整ねじ１３
を用いて取付けている。又スライド板１６を駆動するた
めの油圧ピストン機構をブリッジ２に取付けている。

（発明の効果） 本発明によると無負荷アイドル回転時、例えば６シリン
ダ中の３シリンダについて、吸、排気弁、燃料噴射の作
動を止め、機関のＦＪ擦損失分の仕事を小数シリンダに
て行い、良好な燃焼を得ることができる。即ち作動中の
機関の最適燃焼温度と均一噴射を可能にすることができ
る。スライド板１６をブリッジ２内に組込んだため、当
金１１の動作をブリッジ２に連動させたり遮断する動作
が簡単にでき、動弁休止装置が簡素化する利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は要部の垂直断面図、第２図は第１図の■−■断
面図、第３図は第２図の■−■断面図、第４図は第２図
の■矢視部分図、第５図は作動のフロー図、第６図は従
来構造を示すための垂直断面図である。１・・・弁腕、
２・・・ブリッジ、４・・・ブリッジガイド軸、６・・
・シリンダヘッド、７・・・縦孔、１１・・・当金、１
６・・・スライド板、２０・・・シリンダ、２１・・・
ピストン 第５図

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）シリンダヘッドに植設したブリッジガイド軸にブ
   リッジの縦孔を摺動自在に嵌め、縦孔の上部に嵌めた当
   金の上端面を弁腕に対向させ、ブリッジ内の縦孔と直角
   なシリンダに油圧作動ピストンを嵌め、ピストンと一体
   のスライド板を当金の下端面が衝突する突出位置と、後
   退位置に出入自在にして、スライド板後退時には当金の
   みが縦孔内を上下するようにした内燃機関の動弁休止装
   置。
2. （２）ピストンがシリンダヘッド、ブリッジガイド軸、
   ブリッジ内の油通路から供給される油圧で動作する特許
   請求の範囲第１項記載の内燃機関の動弁休止装置。
3. （３）スライド板がブリッジ内の角形断面の横孔に案内
   されている特許請求の範囲第１項記載の内燃機関の動弁
   休止装置。
4. （４）当金がばねにより通常ブリッジより上方突出方向
   へ付勢されている特許請求の範囲第１項記載の内燃機関
   の動弁休止装置。
5. （５）ブリッジガイド軸とブリッジ間の油通路はブリッ
   ジが上死点にある弁閉止時のみに連通するよう位置が定
   められている特許請求の範囲第１項記載の内燃機前の動
   弁休止装置。
6. （６）ブリッジが可動しているかどうか検出するセンサ
   ーを設け、燃料噴射の可否をコントロールするようにし
   た特許請求の範囲第１項記載の内燃機関の動弁休止装置
   。