JPS61238914A - 高温用オ−ステナイト系ステンレス鋼管の製造方法 - Google Patents

高温用オ−ステナイト系ステンレス鋼管の製造方法

Info

Publication number
JPS61238914A
JPS61238914A JP8041385A JP8041385A JPS61238914A JP S61238914 A JPS61238914 A JP S61238914A JP 8041385 A JP8041385 A JP 8041385A JP 8041385 A JP8041385 A JP 8041385A JP S61238914 A JPS61238914 A JP S61238914A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stainless steel
temperature
austenitic stainless
steel pipe
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8041385A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0577727B2 (ja
Inventor
Satoshi Araki
荒木 敏
Tsunetoshi Takahashi
高橋 常利
Yukio Onoyama
小野山 征生
Yasuo Otoguro
乙黒 靖男
Keiichi Omura
圭一 大村
Hiroyuki Mimura
裕幸 三村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP8041385A priority Critical patent/JPS61238914A/ja
Publication of JPS61238914A publication Critical patent/JPS61238914A/ja
Publication of JPH0577727B2 publication Critical patent/JPH0577727B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatment Of Steel (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は連続鋳造性が良好で、微細結晶組織を有して高
温における耐食性に優れ、かつ高温クリープ破断強度が
高いオーステナイト系ステンレス鋼管の製造法に関する
ものである。
〔従来の技術〕
超臨界圧?イラー(最高蒸気条件566℃。
249気圧)の過熱器管には、一般にJIS G346
3で規定されるSUS 347 HTB等(あるイハA
SMEBoiler and Pressur@Ves
sal Code 5ection l5A−213で
規定されるTP 347 H等)のNb含有オーステナ
イト系ステンレス鋼が一般に優れた高温特性を有するた
め、火力発電用がイラチュープ等の腐食環境で長時間使
用する高温強度部材として多用されている。これらの鋼
の必要性能は、加工性、溶接性等もさることながら、特
に高温クリープ強さ及び高温での耐食性の2点に集約さ
れる。
ところが、一般に、この両特性を向上させる手段は相反
する場合が多い。
例えば、耐水蒸気酸化性は結晶粒径が小さいほど向上す
るが、結晶粒径を小さくすべく最終固溶化処理温度を低
くするとクリープ強度は低下する。
ボイラチューブでは内面の耐水蒸気酸化性が不充分で内
面スケールが剥離しやすいと、管が閉塞されその部分が
高温となるため、実質的な強度低下が生ずるのに加え、
外面の高温腐食による肉減シも助長されて、管の噴破等
のトラブルが発生しやすくなる。耐水蒸気酸化性は、A
STM。結晶粒度番号7以上の細粒であれば問題ないが
、この程度の結晶粒径のものは高温強度が設計基準に達
しないことがある。
そこで、ボイラチュー!では内表面にショットピーニン
グなどによって冷間加工を加え表1部のみを細粒にする
手法が例えば特開昭58−39733号公報により提案
されている。しかし、この手法も、ボイラ組立時の溶接
施工後に行う焼鈍によって粒成長を引き起し効果を消失
する可能性がある。
このように、高温強度と高温での耐食性を同時に満足す
るオーステナイト系ステンレス鋼e4ることは技術的に
かなり困難な要求である。しかし、今後ボイラ等の熱機
関の稼動条件は、高効率化を0指して、高温高圧化する
傾向にあり、材料の使用環境はさらに厳しくなると考え
られる。
微細結晶粒組織でなおかつ高温強度の優れたステンレス
鋼ゴイラ管の製造方法としては、たとえば特開昭58−
87°224号公報記載の方法が提案さレーc−イル。
コノ方法t’lc : 0.06〜0.09 ’16.
81   :  0.30 〜0.9096  、  
Mn  :  0.5 〜2.0  %  。
Nl  :  9.0 0〜13.0096、 Cr 
 :  17.00〜20.00 %、Nb:8XC%
+0.03〜1.0係を含有し、必要に応じてN:0.
040〜0.080チを含むオーステナイトステンレス
鋼ビレットを1100〜1300℃で熱押後、10チ以
上の冷間加工を行ない、しかるのちに1120〜125
0℃で加熱−急冷して♂イラ管を製造するものである。
しかしこの方法は冷却速度が何ら規定されていないため
、場合によっては析出物が粗大化し、結晶粒成長を抑制
する効果が不十分な可能性もある。
さらに、最終溶体化温度が前工程の温度よシも高くなる
場合には、析出物の再固溶が起シ、結晶粒は著しく成長
しやすくなる。
さらに、特開昭58−167726号公報記載の方法も
提案されている。この方法は、T1:0.15〜0、5
 vt%、Nb : 0.3〜1.5vt%ノ18[又
a2W1を含んだオーステナイト系ステンレス鋼の冷間
加工工程において、最終軟化温度を1100〜1350
℃に設定して加熱し冷却した後、20チ以上の冷間加工
を加え、さらにこれについで1070〜1300℃でか
つ最終軟化温度よ930℃以上低い温度に加熱し、空冷
以上の冷却速度で冷却する最終熱処理を施すことによシ
ボイラー管を製造するものである。この方法では、最低
3回の冷間加工が必要であるため、工程は複雑となり非
常にコストの高い展進方法となる。
一方、製造工穐面からは歩留向上のためにインゴット鋳
造から連続鋳造への移行が推進されているが%特にNb
含有オーステナイト系ステ/レス鋼においては、鋳片に
内部割れが生じるために連続鋳造が困難であった。した
がって、クリープ破断強度にすぐれ、かつ連続鋳造鋳片
に内部割れが生じない連続鋳造性の良好なステンレス鋼
が望まれている。
Nb含有オーステナイト系ステンレス鋼の高クリープ強
度化に関しては、例えば特公昭44−17107号公報
にB、P等の固溶強化作用が有効であることが示されて
いるが連続鋳造性は考慮されていない。一方、連続鋳造
性に関しては、例えば特開昭57 = 121866号
公報に、PおよびSt含有量をP+0.04XSI≦0
.035%となるように低減することに二って鋳片の内
部割れ発生が防止できることが示されているが、クリー
プ破断強度の向上については示されていない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
オーステナイト系ステンレス鋼の耐水蒸気酸化性は、結
晶粒径が小さい程向上するため、細粒鋼を得るためには
、最終溶体化温度が再結晶温度以上で低い程良い。一方
、高温クリープ強度を向上するためには、Nb 、 T
1等のMC型炭化物形成元素を出来るだけ多く素地に固
溶した方が良いため。
最終溶体化温度は高い程良い。このように、耐水蒸気酸
化性を満足させるための手段と高温クリープ強度を満足
させるための手段とは相反する。またNb含有オーステ
ナイト系ステンレス鋼の連続鋳造性はその鋳片内部割れ
のため困難であった。
本発明は、連続鋳造性に優れ、適正な合金成分と高温溶
体化処理によシ、高温クリープ強度を十分確保し、尚且
つ細粒鋼で耐水蒸気酸化性をも具備しうる高温用オース
テナイト系ステンレス鋼管の製造方法を提供しようとす
るものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、重量%にてC:0.04〜0.12%、Sl
:0.1〜0.8%、Mn : 2 %以下、Cr :
 15〜25%、N1 :9〜201 Nb:1%以下
でかつNb/C(重量比)が8〜12、B:0.005
%以下でかつB≧0.001X(Nb/C)−0,01
チ、N:0.005〜0.100チ、また不純物として
P:0.02%以下、S二〇、006%以下を含みかっ
P+0,04×Si≦0.035チであり、必要に応じ
てさらにMo : 0.01〜2゜5チを含有し、残部
がF・および不可避的不純物からなるオーステナイト系
ステンレス鋼の鋳片を加熱して炭化物を固溶させ、その
後、500℃までの平均冷却速度を0.3℃/8・C9
未満として冷却し、1230℃以上で熱間押出加工し、
炭化物が析出しないかまたは析出しても微細な炭化物と
なる条件で冷却することを特徴とする。
本発明におけるB含有量とNb/C重量比の関係を図示
すると第1図の斜、線範囲(A、B、C,D。
E)となり、またP含有量とSt含有量の関係を図示す
ると第2図の斜線範囲(F、G、H,I、J)となる。
ここで、A −J各点の座標は、A(8゜0.005)
、B(8,0)、C(10,0)、D(12゜0.00
2)、E(12,0,005)、F(0,1,0,02
)。
G(0,1、O)、H(0,8,0)I(0,8,0,
003)。
J (0,375、0,02)である。
対象とするオーステナイト系ステンレス鋼の鋳片は、前
記固溶化熱処理を行った後は、分塊圧延などの加工を行
わずに加熱して熱間押出加工を行うので、電気炉あるい
は転炉その他既知の手段で溶製し連続鋳造により製造し
た比較的小断面の鋳片である。
熱間押出加工後の冷却は、5000tでの平均冷却速度
を0.2℃/s e c、以上として行うことが好まし
いO 熱間押出加工され冷却された本発明による素材は、公知
の手段により脱スケール処理を行い、冷間加工を行い、
固溶化熱処理を行って製品とすることができる。冷間加
工は、最終製品サイズまで中間熱処理なしに行うことも
でき、また中間熱処理を行うこともできる。冷間加工後
の最終の固溶化熱処理は1200℃以上で行い、炭化物
が粗大析出しない急速冷却を行うのが望ましい。
〔作用〕
まず、成分の限定理由について説明する。
B添加によシ、第3図に示すよりに、クリープ破断強度
が上昇する。これは、Bの固溶強化と同時に、BがNb
炭窒化物のクリープ中での微細分散析出を助けるためと
考えられる。
なお、第3図にはMoを含有する鋼の結果を付記するが
、Mo添加によシフリープ破断強度がさらに向上するこ
とがわかる。これは、BとMoの相互作用により、クリ
ープ中に析出する粒界炭化物が微細分散するためと考え
られる。
一方、鋳片の凝固割れ感受性を評価する方法として、前
記特開昭57−121866号公報記載の方法と同じ方
法、すなわち、第4図に示す如く、溶融・凝固引張試験
において、引張強さがOkgf/濶2になる温度(Tσ
=o)と絞υ値が20%になる温度(Tφ=2o)の温
度差ΔTを凝固割れ感受性指数として表わす方法がある
(以下、凝固割れ感受性指数をΔTで表わす)。そして
、Δでが100℃以上になると鋳片に内部割れ音発生し
やすいことがわかっている。
そこで、ΔTによシ、B量の影響を評価したのが第5図
である。B量増加によりΔTは大きくなシ、連続鋳造可
能とされているΔTが100℃以下全確保するためには
、Bがo、oos%以下でなければならない。この結果
、第1図で線AEの制約が生じる。
次に、Nb/C重量比については、Nbによる炭化物安
定化の目的からNbとCが原子量比で1=1となる値以
上、すなわちNb1Cg量比で8以上が必要であシ、第
1図において線ABの制約が生じる。また、クリープ破
断強度に及ぼすNb/Cg量比の検討結果を第5図に示
す。
クリープ破断強度は通産省火力技術基準およびASME
 Boiler and Pr@5sure Vess
el Code 5ectionI 5A−213の許
容引張応力を満足するためには600℃。
105hrで曲者は13、Okgf/van2以上、後
者は13.#ルー2以上でなければならないことを考え
れば、13.5X?f/閣2以上の確保が必要である。
これから、Nb、々重量比を12以下の低目にすること
が必要である。
これはNb/C重量比が8に近づくほどクリープ中にN
b炭化物がよシ微細に分散析出するためである。
この結果より、第1図において、Nb/Cg量比につい
てIil!EDからなる上限が生じる。なお、Nb/C
重量比が8〜12の範囲において、10〜12の高いN
b/Cg食比領域食上領域リープ破断強度の高位安定化
のためB増量が必要であシ、この範囲ではB≧(Nb/
C) X O,001−0,01%で規定されるB量の
添加が必要である。これを第1図の# CDに示す。
次に、上記以外の個々の成分について述べる。
Cは、既述Nb/Cil量比の範囲内において、高温強
度の点から高いほど好ましいが、0.12%を超えると
クリープ中に粒界Cr炭化物の析出が多くなシフリープ
破断強度低下tきたすため、上限k 0.12チとした
。また0、04%よ)少ないとNb炭化物の析出量も少
なくなシ、その強化効果も小さい。したかってCの量’
i0.04〜0.12チと限定した。
Slは、連続鋳造時の鋳片の内部割れ防止のため、P+
0.04Si≦0.035%で制限され、その上限は、
0.8%である。また、耐食性、耐酸化性全考慮して、
0.1%以上の添加が必要である。したがって81の量
は0.1〜0.8%と限定した。
Mnは鋼中不純物として含有されるS成分を固定して熱
間脆性を防止し、溶接性、熱間加工性を向上させる。し
かし、多すぎると耐食性を劣化させるので上限’t 2
. %とし、その範囲を2%以下と限定した。
Crは耐高温腐食性、耐水蒸気酸化性等に対し1要な成
分であシ、下限を15チとした。しかし、25 % ’
r超えるとσ脆化が懸念される。したがってCrのi’
i15〜25%と限定した。
Niは組織安定性から重要な成分である。9%以下では
鋳片中のδ−Feiが多くなシ次工程の熱間加工性を阻
害するため、下限を9%とした。またCr量に対する過
剰Ni量は経済性から有利ではない。
したがって、その上限全20チとし、N1の量全9〜2
0壬と限定した。
Moはクリープ破断強度向上に有効な元素であり強度の
、より高位安定化が必要な場合に、添加するが1.経済
性の点から、その上限を2.5チとした。
Nbは既述のNb/C重量比で制約されるものであり、
その下限は8XC%l!ニジた。しかし、1憾を超えて
の添加はクリープ破断強度の向上効果が小さいため、N
bO量を8XC〜1チと限定した。なお、卯を添加する
と、通常、原料から若干のTaが混入し、TaもNbと
同様の作用をなす。したがって本発明においては、Nb
の一部がTaで置き換えられてもよい。
Nはクリープ破断強度の向上に有効であるが、0.00
51未満では効果がないため、下限を0.005チとし
た。しかし、0.100%を超えるとNb炭窒化物を含
む非金属介在物量が多くなる。したがって、Nの量を0
.005〜0.100%と限定した。
Pば、Stと同様、式P+0.04 SiS2.035
%C制限されるが、共晶Nb(P、Si)の析出を抑制
し、凝固割れ感受性を低下させるために、Pの上限を0
.02チとじた。
Sは、溶解、精錬時に不可避的不純物として混入するが
、0.006%を超えると溶接割れ性が高くなる。した
がってSの量を0.006チ以下と限定した。
鋳片の加熱は、鋳造時に生成した網目状の巨大炭窒化物
を素地に固溶させるものであり、この処理により、高温
強度に関与するNb 、 C量を増加させ製品のクリー
プ強度を向上させる。
鋳片の加熱後の冷却は、500℃までの平均冷却速度が
0.3℃/ 11@e未満の条件で行うため、比較的大
きい炭化物が析出するので、引き続き行う熱間押出加工
を1230℃以上で行うことによって炭化物を再固溶さ
せる。
熱間押出加工後の冷却は、炭化物が析出しないかまたは
析出しても微細な炭化物となる条件で行うが、このとき
の好ましい条件は、材料が前記鋳片の場合よりも小断面
となるため、500℃までの平均冷却速度を0.2℃/
 llse以上とした。このようにして得られた熱間押
出加工後の鋼管素材を冷間加工し、しかるのち固溶化熱
処理を施すと、熱間押出加工後の冷却時にNbの炭化物
が殆んど析出しなかった場合は、冷間加工後の固溶化熱
処理の昇温時にNbの微細な炭化物が均一に析出するの
で再結晶が遅延し、高温の固溶化熱処理を行りても微細
な再結晶粒が得られる。また、熱間押出加工後の冷却時
に隅の微細な炭化物が析出した場合は、冷間加工後の固
溶化熱処理の際、この微細な炭化物の作用によって同様
に微細な再結晶粒が得られる。
冷間加工後の固溶化熱処理において、冷間加工を中間熱
処理なしに1回の工程で行う場合、あるいは中間熱処理
をはさんで複数回の工程で行う場合のいずれについても
、最終の固溶化熱処理の温度が高い穆Nb、Cの固溶量
が増加し、その後炭化物が析出しない急速冷却を行うこ
とによりて高温クリープ強度の高い製品が得られる。
本発明によって得られた素材の場合には前述のように、
冷間加工後の固溶化熱処理の昇温の際に析出するか、あ
るいは該熱処理前に存在する均一に分散した微細な炭化
物の作用によって、再結晶が遅延するため、Nb 、 
Cの固溶量を増加させるような高温で最終の固溶化熱処
理を行っても、従来法のような結晶粒の粗大化が起らず
、微細な再結晶粒が得られる。したがって、本発明によ
って得られた素材によれば高温クリープ強度が高く、か
つ結晶粒が微細で耐水蒸気酸化性もすぐれたオーステナ
イト系ステンレス鋼管が得られる。
〔実施例〕
供試材の化学成分を第1表に示す。いずれも5US34
7HTBの規格内で検討したものである。
A、C,F鋼はNb/c重量比が8〜10で低く、B、
D、E鋼はNb/c重肴比が11〜12と高い。
また、A、B、E、F鋼はBが0.0020%穆度、D
鋼はBが0.0044%であり、C鋼はB無添加である
。なお、E、F鋼はMoを0.4%a度含有している。
本発明鋼のA−F鋼はいずれもΔTが100℃以下とな
っている。
これに対し、比較として用いた鋼の成分系を第1表にG
−J鋼として併記する。
H,J鋼はBが0.0060俤程度と高く、ΔTが高く
なりている。また、G、I鋼はB無添加でΔTは低いが
、Nb/Cが高く、Moも無添加であシ、クリープ破断
強度向上を考慮していない成分系である。
第1表の中でA鋼(低Nb/C重量比、B添加)とF鋼
(低Nb/C重量比、 B 、 Mo複合添加)および
比較としてG鋼(高Nb/C重量比、 B 、 Mo無
添加)について第7図に示す製造工程を実施した。
第7図の(a)は従来例、(b) 、 (c)が本発明
例である。
連続鋳造した鋳片’!11300℃に加熱し、網目状の
巨大炭窒化物を固溶させたのち、炉冷(500℃までの
平均冷却速度0.08℃/sec、)シた。ついで、加
熱し、図示各温度で熱間押出加工し、空冷(soo’c
までの平均冷却速度2℃/ see、) L、脱スケー
ルし、30チ冷間引抜を行い、1200℃で固溶化熱処
理し水冷(500’t:までの平均冷却速度100℃/
 see、) した。但しくc)は冷間引抜工程を中間
熱処理を入れて2回行った。
最終固溶化熱処理後の各供試材から切シ出し、農作した
試験片を用い、650℃および750℃にてクリーブ破
断試験全行い、その結果の平均値よシ外挿して求めた1
0 hrクリープ破断強度を、結晶粒度とともに第2表
に示す。第2表中にはASMEの許容応力値から換算し
たTP347H鋼の基準値全併記する。
本発明によシ得られた素材より製造した鋼管は、いずれ
も結晶粒産屋が7以上の微細粒組織金有し、耐水蒸気酸
化性が良好である。
従来法によシ製造したGa * Aa 、 Faはクリ
ープ破断強度はASMEの基準値を満足するが、冷間引
抜後の固溶化熱処理時に結晶粒が粗大化し、耐水蒸気酸
化性が低下する。またGbl 、 Gb2は加工熱処理
によシ細粒であり、クリープ破断強度も基準値を上回っ
てはいるが、より一層の強度上昇が望まれる。
本発明により成分および製造工程全適正化して得られた
素材より製造した鋼管はいずれも結晶粒度A7以上の細
粒にもかかわらず高いクリーブ破断強度全示し、ASM
Eの許容引張応力値から換算した10 hr破断強度を
もはるかに凌いでいる。
なお、第7図(b) 、 (C)について、熱間押出後
水冷した場合、および鋳片熱処理時に水冷した場合も、
前記空冷の場合とほぼ同様の結果が得られた。
〔発明の効果〕
本発明によれば、デイラー用過熱器に使用される高りリ
ーグ破断強度金有するオーステナイト系ステンレス鋼を
連続鋳造工程によシ、効率よく製造することが可能にな
り、また、本発明によって得られた素材によれば冷間引
抜加工後、従来法と同じ最終固溶化熱処理で、MC炭化
物を十分母地に固溶化し、かつ微細粒組織を得ることが
可能となるため、クリープ破断強度は、従来法と同等も
しくはそれ以上であり、かつ、耐水蒸気酸化性の良好な
オーステナイト系ステンレス鋼管を製造しうるものであ
るから、産業上碑益するところが極めて大である。
【図面の簡単な説明】
第1図はクリープ破断強度と連続鋳造性の両面から適正
と考えられるN b/C重量比とB量の範囲を示す図、
第2図は連続鋳造鋳片に内部割れが生じないためのp 
、 st量の範囲を示す図、第3図はB量とクリープ破
断強度との関係を示す図、第4図は含Nbステンレス鋼
の溶融凝固引張試験スペクトルを示す図、第5図はBi
と凝固割れ感受性指数ΔTとの関係を示す図、第6図け
Nb/Cli重量とクリープ破断強度との関係金示す図
、第7図は装造工程の実施例金示すものであり、(a)
は従来例、(b)(c)は本発明例である。 艶 8 (へ )cxS Q〜 支 し B(’/、) 第4図 じ15&試験湿度→ 第5図 B (%) 第6図 Nb/c  重量比

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%にて C:0.04〜0.12%、 Si:0.1〜0.8%、 Mn:2%以下、 Cr:15〜25%、 Ni:9〜20%、 Nb:1%以下でかつNb/C(重量比)が8〜12、
    B:0.005%以下でかつB≧0.001×(Nb/
    C)−0.01%、 N:0.005〜0.100%、 不純物として、P:0.02%以下、S:0.006%
    以下、 を含み、かつP+0.04×Si≦0.035%であり
    、必要に応じてさらに Mo:0.01〜2.5% を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなるオ
    ーステナイト系ステンレス鋼の鋳片を加熱して炭化物を
    固溶させ、500℃までの平均冷却速度を0.3℃/s
    ec.未満として冷却し、1230℃以上で熱間押出加
    工し、炭化物が析出しないかまたは析出しても微細な炭
    化物となる条件で冷却することを特徴とする高温用オー
    ステナイト系ステンレス鋼管の製造方法。
  2. (2)熱間押出加工後の冷却を、500℃までの平均冷
    却速度を0.2℃/sec.以上として行うことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の高温用オーステナイ
    ト系ステンレス鋼管の製造方法。
JP8041385A 1985-04-17 1985-04-17 高温用オ−ステナイト系ステンレス鋼管の製造方法 Granted JPS61238914A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8041385A JPS61238914A (ja) 1985-04-17 1985-04-17 高温用オ−ステナイト系ステンレス鋼管の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8041385A JPS61238914A (ja) 1985-04-17 1985-04-17 高温用オ−ステナイト系ステンレス鋼管の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61238914A true JPS61238914A (ja) 1986-10-24
JPH0577727B2 JPH0577727B2 (ja) 1993-10-27

Family

ID=13717606

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8041385A Granted JPS61238914A (ja) 1985-04-17 1985-04-17 高温用オ−ステナイト系ステンレス鋼管の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61238914A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012255198A (ja) * 2011-06-10 2012-12-27 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp オーステナイト系ステンレス鋼管の製造方法及びオーステナイト系ステンレス鋼管
CN103627870A (zh) * 2012-08-14 2014-03-12 宝钢特钢有限公司 一种锅炉用不锈钢管的热处理方法和制造方法
WO2019070001A1 (ja) * 2017-10-03 2019-04-11 新日鐵住金株式会社 オーステナイト系ステンレス鋼溶接金属および溶接構造物

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012255198A (ja) * 2011-06-10 2012-12-27 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp オーステナイト系ステンレス鋼管の製造方法及びオーステナイト系ステンレス鋼管
CN103627870A (zh) * 2012-08-14 2014-03-12 宝钢特钢有限公司 一种锅炉用不锈钢管的热处理方法和制造方法
CN103627870B (zh) * 2012-08-14 2016-02-24 宝钢特钢有限公司 一种锅炉用不锈钢管的热处理方法和制造方法
WO2019070001A1 (ja) * 2017-10-03 2019-04-11 新日鐵住金株式会社 オーステナイト系ステンレス鋼溶接金属および溶接構造物
JPWO2019070001A1 (ja) * 2017-10-03 2020-11-26 日本製鉄株式会社 オーステナイト系ステンレス鋼溶接金属および溶接構造物
EP3693486A4 (en) * 2017-10-03 2021-04-14 Nippon Steel Corporation AUSTENITE BASED STAINLESS STEEL WELDED METAL AND WELDED STRUCTURE
US11021778B2 (en) 2017-10-03 2021-06-01 Nippon Steel Corporation Austenitic stainless steel weld metal and welded structure

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0577727B2 (ja) 1993-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3865581A (en) Heat resistant alloy having excellent hot workabilities
JP4007241B2 (ja) 高温強度と耐食性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼ならびにこの鋼からなる耐熱耐圧部材とその製造方法
JP2003268503A (ja) 耐水蒸気酸化性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼管およびその製造方法
JP2004323937A (ja) オーステナイト系ステンレス鋼
JPH02200756A (ja) 加工性に優れた高強度耐熱鋼
KR20170020483A (ko) 니켈-크롬-철-몰리브데늄 부식 저항성 합금 및 제조 물품 및 그 제조 방법
JP2567150B2 (ja) 低温用高強度低降伏比ラインパイプ材の製造法
JPH02217439A (ja) 耐食、耐酸化性に優れた高強度低合金鋼
JPS61238917A (ja) 低合金調質型高張力継目無鋼管の製造方法
US3694271A (en) Method of producing articles of composite material,and resulting products
JPS61238914A (ja) 高温用オ−ステナイト系ステンレス鋼管の製造方法
JPH029647B2 (ja)
JP3848463B2 (ja) 溶接性に優れた高強度オーステナイト系耐熱鋼およびその製造方法
JPH0569885B2 (ja)
JPS61238913A (ja) 高温用オ−ステナイト系ステンレス鋼管の製造方法
JPS581044A (ja) 耐応力腐食割れ性に優れた高強度油井管用合金
JPS59211553A (ja) 靭性及び高温強度の優れた高Cr鋼
JPS5811735A (ja) 耐応力腐食割れ性に優れた高強度油井管の製造法
JPH0585615B2 (ja)
JPS6187821A (ja) 高温用オ−ステナイト系ステンレス鋼管用素材の製造方法
JPS60100621A (ja) 高温強度の優れたオ−ステナイトステンレス鋼の製造方法
JPH09111345A (ja) マルテンサイト系ステンレス鋼油井管の製造方法
JPH0377268B2 (ja)
JPH0233774B2 (ja)
JPS5941487B2 (ja) 溶接構造用フエライトステンレス鋼の製造法