JPS6123787A - 耐食性および溶接性にすぐれた容器用鋼板の製造法 - Google Patents

耐食性および溶接性にすぐれた容器用鋼板の製造法

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JPS6123787A
JPS6123787A JP14073884A JP14073884A JPS6123787A JP S6123787 A JPS6123787 A JP S6123787A JP 14073884 A JP14073884 A JP 14073884A JP 14073884 A JP14073884 A JP 14073884A JP S6123787 A JPS6123787 A JP S6123787A
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plating
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corrosion resistance
layer
alloy
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JP14073884A
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English (en)
Inventor
Yukinobu Higuchi
樋口 征順
Tomoya Oga
大賀 智也
Toshinori Mizuguchi
俊則 水口
Shunichi Kajiwara
梶原 俊一
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電気抵抗溶接法の溶接性にすぐれ、また飲料缶
、一般缶などに要求される耐食性にもすぐれた性能を示
す容器用鋼板の製造法に関するものである。
(解決しようとする問題点) 近年、飲料缶、食品缶の製缶方式や缶デザイン等は著し
く進歩かつ多様化し、これらに適応する容器用素材も低
価格で高性能なものが要求されている。
就中、電気抵抗溶接法の製缶方式、例えばバードロニッ
ク溶接製缶法は材料歩留りが高く、接合部の強度が高く
接合不良に基づく漏洩缶発生率が極めて少なく、各種形
状のデザイン缶に適用される等多くのオリ点があり広く
使用され始めている。
この溶接製缶素材には、従来からSn付着量がヰ10以
上(Sn付着量112r/m”)、好ましくは#25以
上(Sn付着量0.2 s t/rr? )のSnメッ
キ鋼板が使用されてきた。
しかしながら、その最大の欠点ばSn地金の高騰により
、その価格が著しく高いことにある。そのため、Sn付
着量の減少によるコストダウンを計ることが、種々企て
られているが、その場合耐食性と溶接性の低下が問題で
ある、最近では、これに代る容器用材料として特開昭5
7−230.=91号公報、特開昭57−200592
号公報、特開昭5’?−110685号公報等のように
各種のメツキ層または被覆層の鋼板が開発されている。
またその製造法は、鋼板表面にN1メッキ、Snメッキ
拡散処理(加熱溶融処理)クロメート被覆処理などを任
意に組合せだものである。このようにして製造された鋼
板は二層被覆の重畳効果によるピンホールの減少、メッ
キ層のN1とSnの合金層が緻密に生成されてA T 
C(A11oy Tin Couple )値の低下に
よる耐食性の向上も計られている。特に、N1下地メッ
キにより溶接製缶時あるいは内容物充填後高温殺菌処理
時の高温度の加熱過程において成長する、FeとSnか
らなる合金層(FeSn2合金層)を抑制し溶接性さら
に溶接部の外観性を向上する。
しかしながら、これらの容器用鋼板を詳細に検討してみ
るに、必ずしも充分な性能が確保されているとはいい難
い。N】下地メッキ層とSnメッキ層の二層メッキ鋼板
は、腐食環境に曝された場合、第1図に示すように、前
記の効果により、Snの溶解速度が減少し、その初期耐
食性がすぐれている。
第1図はモデル腐食液中における各種容器用鋼板のSn
溶出速度の比較を示す。
注−1)モデル腐食液 (15%クエン酸+15チ食塩
)測定条件   27℃、N2雰囲気中 注−2)テストピースの被膜S成 ○・・・下地(Fe−201Nj )合金メッキ(20
0■/−)→Snメッキ(eoomz/m”)→加熱溶
融処理→クロメート処理 (9mg/rr?) △・・・下地N1メッキ25rv/n?→Snメーツキ
(800謂情)→クロメート処理 (8■/扉) 口・・・下地(Fe−10チNi)拡散被覆数(Nlメ
ッキ量50Tng/lr?→拡散処理)→Snメッキ(
800mg/rr?)−)加熱溶融処理→クロメート処
理(8 m97m’ ) X −Snメッキ(s 5 orv/m’)−+加熱溶
融処理→クロメート処理(9my/yf)    ’ム
・下地(Nピ16%P )合金メッキ(60Fng/r
r?)→Snメッキ(850mg/m2 )→クロメー
ト処理 しかし、長期間腐食環境に曝され、Snが溶解消費され
合金層が露出した状態では、合金層が如何に緻密といえ
ども、ビンホニルは皆無でな(、NiとSnの合金層に
局部電池を生成し腐食が促進される。この場合、N1と
Snの合金層は鋼素地(地鉄)に比して電位的に極めて
貴(カソーディック)になるため、鉄の露出部(ピンポ
ール部)から、鉄が優先的に溶出するだめ、耐食性を劣
化し、場合によってはせん孔腐食を発生する。
又、このような現象は、製缶加工時の加工場によって、
合金層或いは地鉄が露出し」二層と同様に、地鉄の溶出
による耐食性の劣化、ひいてはせん孔腐食の原因となる
。又、溶接作業d:、近年増々高速化され、従来以上に
優れた溶接性が要求されている。溶接性は、合金化され
ていないSnメッキ()IJ−8n )  の量によっ
て決凍り、塗装焼付は工程時の合金化反応を抑制しフI
J−8n  の残存量を多くする事が、重要である。
しかしながら、前記の公知のように今日の容器用鋼板に
おいては、N]系の下地メッキが施されているだめ、そ
れな9の効果があるとはいえ、N1と Snの拡散速度
が、可成り速いだめ、優れた溶接性を改善するだめのフ
IJ −Sn  の確保が難しく、特に低Sn(を着隣
の鋼板には必ずしも良好な高速溶接性が得られていなか
った。
(発明の構成) 本発明は、このような問題点を解決し、より優れた耐食
性と溶接性を有する容器用鋼板を提供する事を目的とし
てなされたものである。
本発明者らは、 (1)前記の如く、合金層と地鉄が露出するような贋食
状況或いは欠陥が存在するような場合において、Niの
ような極めて電位的に責な金属を含有するSnの合金層
(例えば、N]−8n合金、Ni −Sn −Fe合金
−Ni−P−8n合金等)を生成せしむる事な(、Sn
との緻密な合金層を生成せしめかつ合金層のピンホール
を少なくしうる( ATC値の低下)下地メッキ層を設
けるとともに、また生成されたSnの合金層がN〕とS
nの合金メッキ層よシ、地鉄に電位的に近く、腐食環境
において地鉄の優先的な鉄溶出を抑制する下地メッキ層 (2)加熱のような熱拡散過程において、Snとの反応
速度がNi下地メッキ層よりも極めて遅く、加熱処理を
受けてもフIJ −Sn  の残存ン多くせしめる下地
メッキ層 について種々の検討を行なった。
その結果、下地メッキ層として、鋼素地に比して電位差
のない、Sn金属を主体とした5n8−金を使用し、S
nとの緻密な合金層を生成しかつ加熱処理を受けても地
鉄とSnとの拡散反応を防Iトする効果を有するSn 
−P合金メッキ層が効果的である事を知った。すなわち
、本発明の要旨とするところは、鋼板表面にPの含有歇
が1〜60%のSn −P合金下地メッキを片面当り3
〜300rnq/−の付着量で施し、この上に片面当り
3oomg/−以上のSnメッキを施し或いはさらに加
熱溶融処理しだ後火にその上にクロメート被膜処理する
耐食性お(発明の作用、効果) 以下に本発明について詳細に説明する。
通常の製鋼工程から、圧延、焼鈍工程を経て製造された
冷延鋼板は、脱脂、酸洗等通常のメッキ工程において行
なわれる前処理を施してその表面を清浄化、活性化した
後Gn P合金下地メッキを行う。
この下地メッキ層の効果は、第1表と第2図および第3
図に示すように、 (1)Sn  メッキ後の加熱溶融処理(通常のブリキ
製造工程において行なわれるメルト処理或いは、塗装焼
付は工程における加熱処理等において、生成されるSn
との合金層は緻密でピンホールが少なく、ATC値の低
い合金層である第2図とともに、その合金層の電位がN
1とSnの合金層に比して、メッキ原板の電位に極めて
近く、地鉄との間のカップル電流(腐食電流)を小さく
する。(第1表)さらにまだ、 (2)加熱過程における地鉄(メッキ厚+?i)とメッ
キ層の拡散を阻止してFeSn2合金層の生成を抑制し
、表面層のSn残存量を多くせしめる(第3図)バリヤ
ー効果を有する。
(注)測定方法 ・テストピース作製方法 ■焼成条件  210℃×20分間焼成■フリーSnの
電解剥離条件 焼成後のテストピースを05%NC2 CO3中で陰極的に電解脱脂を行ない、そのちと5%N
a OH中で陽極的に電解剥離をし合金層を露出させ、
水洗、 乾燥する。
・カップル電流測定方法 ■試験液   15%クエン酸+15係食塩■測定条件
 脱Sn  後のテストピースとメッキ原板を試験液中
でカップルさ せ窒素雰囲気中、27℃、20時間 後のカップル電流を無抵抗電流計で 測定した。試験面積は2X2crn 第2図は5n−P下地合金メッキ層を有するSnメッキ
鋼板(Tot、al−Sn片面当たりI80■/イ)の
ATC値を示す。
(注)測定条件 試験液 トマトジュースを蒸留水で1対]でうすめ煮沸
後5n(J2・2H20を0192μ添加(Sn” 1
00 ppm )熟成後試験液として使用 測定条件 テストピースのフリーSnを水酸化ナトリウ
ム中で電解剥離し、合 金層を露出させ上記試験液中でSn とカップルさせ、窒素ガス雰囲気 中、27℃で20時間後のカップ ルミ流を測定する。
(Snの溶出速度を示す) 第3図はSn −P  下地合金メッキ層を有するSn
  メッキ鋼板の加熱処理後のフ+) −Sn残存量を
示す。
注1)  5n−P合金下地被覆処理を片面当り75m
9/−の付着量で施し、水洗後Snメッキ量を片面当り
5 o o my/nl 施しだ後、以下の塗装   
□“焼付けを前提とした加熱処理を行なって、フリーS
n  量を測定した。
加熱条件;210℃X 20 min焼成を行った。
注2) ンI) −Snの測定法; 前述の脱Sn時の
電解剥離曲線よりフリーSn 量を算出(脱Sn 前後
のsn量を螢光χ線で測定しその差をフリーSn  量
として確認した) すなわち、Fe合金中のPの含有量が1〜60チ、好寸
しくは5〜30%で、またその下:tll+、メッキ層
の付着量が3−”、0Orn9/n?(片面当り)、好
ましく Id 10〜200〜/Rの範囲で本発明の目
的とする効果が得られ、優れた耐食性とl餐接性を有す
る容器用鋼板が得られる。
ここで、Pの含有量が1%未満で6−jl、Snと反応
して生成されるこれら下地合金メッキ層の緻密性や低A
TC値が得られず、さらにはυ0熱過程での地鉄とSn
との拡散を防止されず、ずぐれ/ζ溶接性と耐食性の容
器用鋼板を得ることができない。
また、Pの含有量が60%をこえると1合金メッキ層の
緻密化効果及び地鉄とSnの拡散防止効果が飽和すると
ともに、下地被覆層を含有するS9との合金層の電位が
地鉄よりカソーディック化し、合金層の欠陥部からのF
e溶出量の増加、ひいてはせん孔腐食を発生せしめるだ
め、P含有量の上限を60%に限定した。また、この下
地メッキ層の付着量が3 mQ/n?  (片面当り)
未満では、下地メッキ層の効果が得られず、又300〜
/−をこえるとその効果が飽和に達するとともに、Sn
との間に生成される下地メッキ層を含む合金層が厚くな
り、加工性を劣化する。
次にこのような下地メッキ、層を得るだめの方法は特に
規定するものでなく、電気メツキ法が安定したメッキ層
を得るのに望捷しい。メッキ処理条件についても特に規
定するものではない。而して、下地メッキ層を設けるだ
めの一例を挙げれば下記の如くである。
電気メツキ法によるSn −P合金下地メッキ処理(1
)硫酸浴 [リン酸       1oy/を 電流密度     :!、 OA / d m’温  
度          45℃ (2)塩化物浴 電流密度     10 A/ a rr?温度   
55℃ このようにして鋼板にSn −P合金からなる下地メッ
キ層を施した後Snメッキし成いけさらにSnメッキ後
に加熱浴融処理が施される。この場合のSnメッキ条件
及びSnメッキ後の加熱溶融処理条件についても、通常
のメッキ条件及び加熱溶融処理条件を採用すればよく、
メッキ浴組成、メッキ条件或いは加熱溶融処理条件等は
特に規制しない。例えば、 (1)メッキ浴組成; フェノールスルフォン酸 1o
=3oy/l (硫酸に換(フェロスタン浴)    
                 算して)S n 
S 0440−8CW/L FNSA (添加剤、デュポン製) 5〜15り/1(
2)メッキ浴組成; 塩化第一錫     50〜1o
oy/2(ハロゲン7谷)   フッ化ソーダー   
 ]5〜v5 q/を水素化硫黄カリウム 40〜6o
y/を塩化ナトリウム   30〜60f/lナフトー
ルスルフ第11〜54/l で電流密度5−100 A/drr?、浴温30−60
℃で行なわれる。
また、加熱溶融処理はSnメッキ層の金属光沢の増加に
よる外観向」二と下地合金メッキ層とSnとの合金層を
より均一緻密に生成させて、より、一層の耐食性向上を
計るだめに行なわれる。加熱溶融処理は、Snメッキ後
水洗して、その寸まあるいは水溶液フラックスを塗布し
て、空気中或いは非酸イじ性雰囲気(例えばN2雰囲気
)中で240〜350℃、好捷しくけ250℃〜300
℃でSnメッキ層が溶融される。
フラックスは、浸漬処理又はスプレィ処理により、例え
ばメッキ浴がフェロスタン浴では、フェノールスルフォ
ン酸 2〜]、oy/l (硫酸に換算して)SnSO
42−1Of?、/L を塗布して、Meltされる。
又、本発明のとのSn −P合金下地メッキ層とその表
向にSnメッキ層或いは加熱溶融処理したSnメッキ層
の鋼板は、貯蔵時のSnメッキ層表面の酸化膜の生成防
止及び塗装性能向上のために、クロメート処理が行なわ
れる。クロメート処理はSnメッキ或いは加熱溶融処理
後に、その表面の残査物を水洗により除去し、或いは炭
酸アンモン、炭酸ソーダー等でメッキ層表面の酸化膜等
を予備除去してから、行なわれる。すなわちクロメート
処理はそのだめ、Snメッキし或いはさらに加熱溶融処
理後に、その表面の残査物などを除去した後、無水クロ
ム酸、クロム酸塩(クロム酸アンモン、クロム酸ソーダ
ー等)或いは重クロム酸塩(重クロム酸アンモン、重ク
ロム酸ソーダー等)の一種又は二種以上の混合水溶液及
びこれらに504−2イオン、F−イオン等を添加した
水溶液を用いて行なわれる。
この場合のクロメート処理水浴液或いは処理条件I′i
特に規定するものでないが、例えば以下の様なりロメー
ト浴が使われ、またクロメート条件で行なわれる。
(1)クロメート浴組成; 60 ?/1cro3−0
.3 r/zso4−2亀流密度      フ、5A
/dn?浴  温          60℃ クロメート被膜量(Cr換算);  145TnQ/y
n”(2)クロメート浴組成;  3at/を重クロム
酸ソーダー電流密度      lOA/dtr?浴 
  温          50℃クロメート被膜量 
   65my/lr?特に塗装性能(塗料密着性、塗
装後材食性)の向上のためには、CrO3−5o4−2
系或いはCr03−F−系等の陰イオンを含むクロメー
ト浴を用いて、金属クロム層(1om2/i以下、好ま
しくは5my/rr?m97n?以下クロムからなるク
ロメート被膜層を同時に析出させる(総和で30 m9
7n?以下、好・ましくは2omg/rr?以下)のが
好ましい。
クロメート被膜層は、最近缶の形状にファッション性ガ
要求され苛酷な加工を受ける用途、また優れた塗装性能
が要求される用途には最適である。
本発明方法で製造された容器用鋼板は地鉄とSnメッキ
層の拡散防止効果が極めて大きいだめ、フIJ −Sn
の残存量が多く、Sn付着量が例えば112y/lr?
  (片面当り付着量)以下、好ましくは0.702/
R(片面当シ付着量)以下の低付着量でも溶接性が優れ
ている。すなわち、本発明では低Sn付着量でも塗装焼
付けの加熱処理を受けても、フリOn  の残存量が多
いため優れた溶接性が得られる。
さらに、低Sn付着量のため若干生成されるピンホール
も金lcrのピンホール防止効果ですぐれた耐食性が得
られる。特に塗料密着性向上効果によって缶が輸送時に
しようげきを受けた場合、低Sn付着量であるがゆえに
塗料がはげにくい事は極めて耐食性の点から好ましい。
以上の如く、本発明法で得られた容器用鋼板は、Sn 
 メッキ層に対する適正な下地メッキ層により、緻密な
合金層の生成による耐食性の向上、他金属或いは他の合
金を下地メッキ層として使用した場合に比して合金層の
電位が地鉄に比して貴(カン−ディック)になる度合が
少ないためメッキ層の欠陥部からのFeの優先溶解、ひ
いては穿孔腐食の懸念が少なく、又加熱処理を受けだ場
合の地鉄とSn  メッキ層の拡散防止効果が犬なる事
によるフ+) −Sn  の残存効果による溶接性の向
上、耐食性の向上等と相俟って優れた性能が得られる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について説明する。−鋼板を通常
の方法によシミ解法による脱脂、゛酸洗後、 (1)硫酸第−錫−次亜すン酸ソーダー亜リン酸−リン
酸水溶液 (2)塩化第−錫一次亜リン酸ソーダーリン酸水溶液を
用いて各々10 A/ d−の電流密度で電気メッキを
施した。各々のP含有量は溶液中の次亜リン酸、亜リン
酸、リン酸の含有量で調整し付着量はクーロン数で調整
して、所定の下地被覆層を得た。   □水洗後、フェ
ロスタン浴中で電流密53 Q A/ dmで、各付着
量のSnメッキを施し、場合によっては加熱溶融処理を
施した。次いで、30 y7t のダイクロメート浴(
金属クロム析出なし)或いは60f//l CrO3−
0,3f//l 5o4−2  系浴(金属Cr析出)
を用い、温度60℃で、電流密度、電解時間を変化させ
て所定のクロメート被膜量を得た。この様にして得た容
器用鋼板について、公知の下地、メッキ層、を有する鋼
板及び下地メッキ層を有しないSnメッキ鋼板(ブリキ
)と比較して、溶接性能および耐食性能を下記の要領で
調べた。
(り溶接性能 メッキ板を2i10℃×20分、次いで190℃XIO
分の塗装焼付けの加熱処理に相当するサイクルで空焼き
後、スードロニツク溶接機を用い、周波数400 Hy
、、 ラップ巾0.5藺、溶接速度50m/min  
でシーム溶接を行ない、溶接部のチリの発生状況及び溶
接部断面のナゲツト生成状況を調査し、その溶接性能を
総合判断した。
(2)塗膜上腐食性(UCC性) メッキ板にエポキシフェノール系塗料を55mg/dn
?  塗布し、210℃で10分間焼付けた後に、サン
プル板表面に地鉄竺達するクロスカットを入れ、1.5
%クエン酸−15φNz(J 水溶液中に55℃で4日
間浸漬し、カット部からの錆の拡がり程度及びセロテー
プ剥離後の塗膜部の剥離状況(クロスカット部及び平面
部)から判断した。
(3)耐孔食性(塗装板の欠陥部の孔食状況)上記2と
同一条件で塗装、地鉄に達するクロスカットを入れ、第
2表に示す腐食試験液中に50℃で12日間浸漬した後
、クロスカット部の断面顕微鏡による深さ方向の腐食状
況を観察することによってその耐食性を評価した。
(4)耐塩水レトルト性 メッキ板にエポキシフェノール系塗料を55#/ dd
m布し”、210℃で10分間焼き付けた後にサンプル
を密着曲げ加工を施し5 % N、(J 水溶液中で1
20℃で60 minレトルト処理を行なった。塩水レ
トルト処理俊速やかにセロテープ剥離を行ない、曲げ加
工部及び平板部の塗膜剥離状況を評価した。
上記性能試験を行なった後、実施例及び比較材について
その性能を判断したが、その判定基準は以下に示す通り
である。
◎・・・・・・非常に良好   O・・・・・・比較的
良好△・・・・・・やや劣る    ×・・・・・非常
に劣る尚、P・・・、 Mo・・・はP或いはMOの付
着量を示す。
以上の如く、本発明の製品は、比較にしたメッキ製品に
比べて、耐食性能、溶接性能等容器用素材として極めて
すぐれた性能を有す、る。
【図面の簡単な説明】
第1図はモデル腐食液中における各種容器用鋼板のSn
溶出速度の比較を示す。 第2図は5n−P下地合金メッキ層を有するSnメッキ
鋼板(’total −Sn片面当り7 s o rn
ti/lr? )  のATC値を示す。 第5図は5n−P下地合金メッキ層を有するSnメッキ
鋼板の加熱処理後のフリー Sn残存量を示す。 第1図 目寿  PJ’l    (/−zト)第2図 P営楡帯(’/−)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 鋼板表面にPの含有量が1〜70%のSn−P合金下地
    メッキを片面当たり3〜300mg/m^2の付着量で
    施し、この上に片面当たり300mg/m^2以上のS
    nメッキを施し或いはさらに加熱溶融処理を施した後、
    更にその上にクロメート被膜処理を施す事を特徴とする
    耐食性及び溶接性にすぐれた容器用鋼板の製造法
JP14073884A 1984-07-09 1984-07-09 耐食性および溶接性にすぐれた容器用鋼板の製造法 Pending JPS6123787A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0207999A1 (en) * 1984-12-30 1987-01-14 Nippon Steel Corporation Coated steel plate for highly corrosion-resistant fuel container and process for its production

Cited By (2)

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EP0207999A1 (en) * 1984-12-30 1987-01-14 Nippon Steel Corporation Coated steel plate for highly corrosion-resistant fuel container and process for its production
EP0207999B1 (en) * 1984-12-30 1989-05-10 Nippon Steel Corporation Coated steel plate for highly corrosion-resistant fuel container and process for its production

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