JPS6123481Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、フレーム上に作業部を旋回自在に搭
載した作業車におけるフレームに関するものであ
る。

（従来の技術） 従来この種の作業車はそのフレーム上に比較的
重量構造物である作業部を旋回自在に搭載してお
り、作業車全体の重心位置が高くなつていた。

（考案が解決しようとする問題点） 従つて走行時における作業車の側方安定性能が
悪いという問題点があつた。

本考案は、上記従来技術の問題点を解決しよう
とするものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案の作業車は、フレームを有すると共に、
当該フレーム上に作業部を旋回自在に搭載し、前
記フレームは、中空矩形断面形状を有すると共に
作業車の前後方向に沿つて延在する左右一対の中
空サイドフレーム部分を備えて形成し、更に当該
中空サイドフレーム部分の中空部分にウエイトを
内装してあることを特徴とするものである。

（作 用） 上記のように構成した作業車は、サイドフレー
ム部分の中空部分すなわち比較的低い位置にウエ
イトを内装しているので、作業車全体の重心位置
を低くすることができるものである。

（実施例） 以下本考案の作業車について、第１図〜第３図
に図示し説明する。第１図には本考案に係る作業
車Ａを図示する。第２図は本考案に係る作業車の
説明図で、第２図中３は、フレームであつて、第
１フレーム１と第２フレーム２からなつている。
第１フレームには前輪４、後輪５を備えており、
その上部には前記第２フレーム２が載置されてい
る。６は第２フレーム２上に設置された旋回座で
ある。Ｂは作業部であつて、前記旋回座６上に旋
回自在に搭載せられている。第２フレーム２中に
鎖線図示しているのはウエイト７とねじ棒８であ
る。９はねじ棒８端部に取り付けた油圧モータで
あつて、この油圧モータ９によつてねじ棒８が回
転させられる。ねじ棒８はウエイト７の前後に固
定したナツト１０を貫通しているのでねじ棒８の
回転によつてウエイト７は第２フレーム２内を移
動するようになつている。フレーム３を断面示し
た第３図に従い更に詳述すると次の如くである。
第２フレーム２は天板２１，底板２２、側板２
３、隔壁２４により３区画に形成された中空矩形
断面形状をなし、左右一対の中空サイドフレーム
部分２６とその中央部に中空センタフレーム部分
２５を画室する。中空センタフレーム部分２５に
臨んでいるのは旋回座中心軸に沿つて取り付けら
れているセンタジヨイント１０である。また左右
一対の中空サイドフレーム部分２６はウエイト７
のガイド部材を兼ねている。１１，１４はウエイ
ト７の横方向、縦方向の振れおどりを規制する為
の規制具である。従つて本実施例においては左右
２個のウエイト７はガイド部材として形成されて
いる中空サイドフレーム部分２６中を前後に移動
することができるようになつている。

以上のようにウエイト７をフレーム３（第２フ
レーム２の中空サイドフレーム部分２６）中に内
装することによりウエイト７を比較的低い位置に
位置させることができ、作業車の重心を低くする
ことができるものである。なお前記実施例ではウ
エイト７を中空サイドフレーム部分２６中を前後
に移動することができるようにし、前輪４と後輪
５に作用する軸重を調整できるようにしている。

（効 果） 本考案は、以上の如く構成したので走行時にお
ける作業車の側方安定性能を向上させることがで
きその効果大である。

またウエイト７はフレーム３中に入つているの
でフレーム上のスペースを占有することがなく他
の機械の搭載やフレーム上での作業を妨げること
はない。更にウエイト７はガイド部材やフレーム
によつて囲まれているので不慮の落下によつて人
員器材を傷つけることはない。

【図面の簡単な説明】

第１，２図は本考案に係る作業車の説明図、第
３図は第２図の要部断面図である。 ３；フレーム、２６；中空サイドフレーム部
分、７；ウエイト、Ａ；作業車、Ｂ；作業部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フレームを有すると共に、当該フレーム上に作
   業部を旋回自在に搭載した作業車において、前記
   フレームは、中空矩形断面形状を有すると共に作
   業車の前後方向に沿つて延在する左右一対の中空
   サイドフレーム部分を備えて形成し、更に当該中
   空サイドフレーム部分の中空部分にウエイトを内
   装してあることを特徴とする作業車。