JPS61225264A - 有色真珠光沢塗料 - Google Patents

有色真珠光沢塗料

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JPS61225264A
JPS61225264A JP6618485A JP6618485A JPS61225264A JP S61225264 A JPS61225264 A JP S61225264A JP 6618485 A JP6618485 A JP 6618485A JP 6618485 A JP6618485 A JP 6618485A JP S61225264 A JPS61225264 A JP S61225264A
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color
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Tomo Kimura
朝 木村
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福二 鈴木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は有色の真珠光沢を有する新規の顔料を配合した
安定性に優れた有色の真珠光沢塗料に関する。
〔従来の技術〕
従来、有色真珠光沢塗料には着色を目的とした有機顔料
や無機顔料の他に光沢成分としてアルミニウムや銅など
の各種金属粉末又は雲母表面を二酸化チタンで被覆した
有色の雲母チタン顔料を配合したものあるいは雲母表面
を二酸化チタン及び有機顔料や無機顔料で被覆した有色
の雲母チタン顔料を配合したものがあった。着色を目的
とした顔料としては、酸化チタン、亜鉛華、トルイジン
レッド、カーミン、キナクリドン、酸化鉄、モリブデー
トレッド、クロム酸鉛、チタンエロー、ハンザエロー、
ベンジジンエロー、水酸化クロム、酸化クロム、紺青、
カーボンブラックなどが用いられているが、耐酸性、耐
アルカリ性、耐光性、耐候性などの安定性に劣るものも
多い。このため着色顔料を配合した塗料の塗膜は上記安
定性に欠けるものが少なくない。
また光沢成分としてアルミニウム粉末を用いる場合には
、通常アルミニウム粉末をオレイン酸やステアリン酸な
どの脂肪酸で被覆処理し、アルミニウム粉末の表面を保
護しているが、この脂肪酸処理アルミニウム粉末を配合
して製造した有色真珠光沢塗料はアルミニウム粉末が塗
料中で沈降し易く、かつ一度沈降すると再分散しにくい
などの問題があった。また使用する塗料用樹脂の種類に
よっては、アルミニウムの溶出により、アルミニウムイ
オンとこの塗料用樹脂とが反応して塗料が増粘したり、
ゲル化を起こすことがあり、塗料としての安定性に欠け
るなどの欠点があった。また銅粉を配合して製造した有
色真珠光沢塗料の場合にも、銅粉が塗料中で沈降し易く
、かつ一度沈降したものは再分散が困難であり、また銅
イオンの溶出のため塗料が変色したり、溶出した銅イオ
ンと樹脂とが反応を起こし塗料がゲル化したりする欠点
があった。
また、有機顔料や無機顔料を被覆した有色の雲母チタン
顔料を配合して製造した有色真珠光沢塗料でも、塗装し
て得た塗膜中の雲母を被覆している有機顔料や無機顔料
が、酸安定性、アルカリ安定性、耐光性、耐候性などに
劣るため、特に屋外で使用する塗料の場合は光沢低減や
褐色が著しいという欠点があった。
〔発明者が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、このような有色真珠光沢塗料の持つ欠点
を改良すべく鋭意研究を重ねた結果、雲母表面が低次酸
化チタン、又は酸化窒素チタンを必須として含有するチ
タン化合物で被覆され、さらにその表面が二酸化チタン
で被覆されてなるチタン化合物で被覆された雲母を用い
て有色真珠光沢塗料を製造することにより、上記の従来
の有色真珠光沢塗料の持つ欠点を改良できることを見出
し、本発明を完成するに至った。
〔問題を解決するための手段〕
すなわち、本発明は雲母表面が低次酸化チタン、又は酸
化窒化チタンを必須として含有するチタン化合物で被覆
され、さらにその表面が二酸化チタンで被覆された雲母
である有色の真珠光沢を有する新規の顔料を配合したこ
とを特徴とし、耐酸性、耐アルカリ性、耐光性、耐候性
、分散性に優れた有色真珠光沢塗料を提供するものであ
る。
次に本発明の構成について詳述する。
本発明の有色真珠光沢塗料に配合されるチタン化合物で
被覆された雲母で使用される雲母はどのようなものでも
よく、一般には市販品の白雲母系雲母(muscovi
te m1ca)を用いるが・場合によっては黒雲母な
どを用いることも可能である。粒径はとくに制限されな
いが、化粧料等の顔料として使用する場合には一般市販
の雲母(粒径1〜50μ程度)のなかでも粒径が小さく
粒子形状ができるだけ偏平なものが美しい色調と真珠光
沢が発揮されやすいため好ましい。
また、低次酸化チタンとはチタンの酸化度合が二酸化チ
タン(TiO2)よりも低いものを指し、例えばTi2
0、Ti01Ti203 、Ti305 、Ti40y
等があげられ、これらが単独で被覆されていても良いし
、又二種以上の混合物の形で被覆されていても良い。
また、酸化窒化チタンとは低次酸化チタンである一酸化
チタン(Tie)に窒素が固溶した化合物(Tix N
yOz )であり、その化合物は窒素の固溶量によって
変わるが、本発明においてはXが0.2〜0.6、yが
0.05〜0.6.2が0.1〜0.9の値をとる。
更に、低次酸化チタン、又は酸化窒化チタンを必須とし
て含有するチタン化合物とは、上記した低次酸化チタン
、又は酸化窒化チタンを必須として含有し、他に二酸化
チタンを任意量含有するチタン化合物の混合物である。
ここでいう任意量とはゼロをも含むもので、従って例示
した二酸化チタン及び低次酸化チタン、又は酸化窒化チ
タンについて言えばその双方を含むものに限定されず、
どちらか一方が含まれていればそれで良い。
本発明の有色真珠光沢塗料に配合されるチタン化合物で
被覆された雲母を得る際の中間体となる低次酸化チタン
又は酸化窒化チタンを必須として含有するチタン化合物
で被覆された雲母において、低次酸化チタン、又は酸化
窒化チタンの含有量は雲母100重量部に対して0.0
1〜60重量部であることが好ましい。
低次酸化チタン、又は酸化窒化チタンの含有量が0.0
1重量部未満では最終的に得られるチタン化合物で被覆
された雲母は干渉色は有してもこれと一致する外観色は
得にくく、60重量部を超える場合は粒子の凝集をおこ
し易く好ましくない。
また上述の本発明の有色真珠光沢塗料に配合されるチタ
ン化合物で被覆された雲母の中間体たる低次酸化チタン
又は酸化窒化チタンを必須として含有するチタン化合物
で被覆された雲母において、雲母上に被覆されるチタン
化合物の総量は厚さで200Å以上あることが好ましく
、更に黒色以外の色調の優れた外観色および干渉色を有
するものを得ようとする場合には900Å以上あること
が好ましい。本発明の有色真珠光沢塗料に配合されるチ
タン化合物で被覆された雲母において、その最外層たる
二酸化チタンの量は層の厚さで50〜5.000人程度
あることが好ましい。
50人未満では優れた色調のものは得られず、層の厚さ
が増すにつれてオーダーが上の干渉色とこれと一致する
外観色を有する色調の優れたものが得られるが、5.0
00人程度の厚さまでで十分である。
本発明の有色真珠光沢塗料に配合されるチタン化合物で
被覆された雲母を製造するには種々の方法をとることが
できる。
まず、雲母表面を低次酸化チタン又は酸化窒化チタンを
必須として含有するチタン化合物で被覆する方法を例示
すると、市販の二酸化チタン被覆雲母を500℃〜1 
、000″C1好ましくは700℃〜900℃の温度で
水素ガス及びアンモニアガスなどの還元力を有するガス
の一種又は二種以上によって、あるいは、これら還元力
を有するガスとヘリウムガス、アルゴンガス、窒素ガス
などの不活性ガスとの混合ガスによって加熱還元する方
法、市販の二酸化チタン被覆雲母に二酸化チタンを混合
し、該混合物を上記の方法によって加熱還元する方法、
又は市販の二酸化チタン被覆雲母に金属チタンを混合し
、該混合物を真空下で500℃〜1 、000℃、好ま
しくは700℃〜900℃で加熱還元するなどの方法を
挙げることができる。更にはデュポンの特許(特公昭4
3−25644号公報)に見られるようなチタンの無機
酸塩(たとえば硫酸チタニル)の水溶液を前述した雲母
の存在下で加水分解し、雲母粒子表面に含水二酸化チタ
ンを析出させ、これを500℃〜t、ooo℃、好まし
くは700℃〜900℃の温度で水素ガス及びアンモニ
アガスなどの還元力を有するガスの一種又は二種以上に
よって、あるいはこれら還元力を有するガスとヘリウム
ガス、アルゴンガス、窒素ガスなどの不活性ガスとの混
合ガスによって加熱還元するか、あるいは雲母粒子表面
に含水二酸化チタンを析出させたのち加熱し雲母チタン
を生成させてこれを上記市販の雲母チタン系顔料と同様
な方法で還元してもよい。
又、還元の方法は上述の水素ガスやアンモニアガスのよ
うな還元ガスを用いる方法に限定されるものではなく、
二酸化チタン被覆雲母を水素などの還元炎を用いて還元
する方法や雲母をチタン塩、例えば四塩化チタン液に懸
濁させ、この懸濁液を空気と水素の混合ガスの炎中で酸
化分解させる方法をとることもできる。
次に上述のごとくして得られた低次酸化チタン又は酸化
窒化チタンを必須として含有するチタン化合物で被覆さ
せた雲母の表面を更に二酸化チタンで被覆する方法につ
いて例示すると、上述のごとくして得られた低次酸化チ
タン又は酸化窒化チタンを必須として含有するチタン化
合物で被覆された雲母を大気中で140℃〜400℃の
温度で加熱酸化する方法、チタンの無機酸塩(たとえば
硫酸チタニル)の水溶液に上述したチタン化合物で被覆
された雲母の存在下で加水分解しチタン化合物で被覆さ
れた雲母の表面に含水二酸化チタンを析出させた後これ
を大気中にて加熱する方法、上記チタン化合物で被覆さ
れた雲母に金属チタンを混合し大気中で焼成する方法、
およびこれらの方法を併用する方法等があげられる。
本発明の有色真珠光沢塗料に配合されるチタン化合物で
被覆された雲母において重要なことは、最内層である雲
母と最外層である二酸化チタンとの間の中間層として低
次酸化チタン層又は酸化窒化チタン層を必須として含有
するチタン化合物層が存在することである。この層が存
在しなければ当初目的とした明度、彩度等の色調に優れ
、外観色と干渉色の良好なる一致性等は達成されない。
中間層が全て低次酸化チタン又は酸化窒化チタンである
場合には外観色と干渉色が黒色のものが得られ、中間層
が低次酸化チタン又は酸化窒化チタンの他に二酸化チタ
ンをも含有する場合には、さらにその上に被覆する二酸
化チタンの量を調節することにより金色、赤色、青色、
緑色等の種々の外観色と干渉色を有するものを得ること
ができる。
本発明の有色真珠光沢塗料に配合されるチタン化合物で
被覆された雲母は、明度、彩度等の色調に優れ、外観色
と干渉色の良好なる一致性を有し、かつ安定性、安全性
、耐光性、耐酸性、耐アルカリ性、耐溶媒性、耐熱性に
優れたものである。
本発明のメタリック塗料において、上記のチタン化合物
で被覆された雲母の配合量は、塗料用樹脂固形分100
重量部に対して、1〜200重量部、好ましくは10〜
100重量部である。
このチタン化合物で被覆された雲母の使用量は、1重量
部未満であると、有色真珠光沢塗料として必要な真珠光
沢が不十分で、鮮やかな色調も得られない。また200
重量部以上用いると、塗料中の顔料の量が多くなり過ぎ
て、塗装作業性が悪くなるばかりでなく、物性も劣った
塗膜となり、実用的ではない。
本発明の有色真珠光沢塗料で用いられる塗料用樹脂とし
ては従来用いられている塗料用樹脂の任意のものを用い
ることができる。
これらの樹脂としては、ダンマル樹脂、アクリル樹脂、
アルキッド樹脂、シリコン樹脂、ビニルブチラール樹脂
、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル
樹脂、メラニン樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、フェノ
ール樹脂などがあげられ、これらは単独で用いてもよい
し混合してもよい。またこれらの樹脂は溶媒に溶解した
ものであってもよいし、あるいは溶媒に分散したものを
用いてもよい。
本発明の有色真珠光沢塗料において用いられる溶剤とし
ては、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、オレ
フィン系化合物、シクロオレフィン系化合物、ナフサ類
、メタノール、エタノール、イソプロパツール、n−ブ
タノールなどのアルコール系化合物、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトンなどのケトン系化合物、酢
酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル系化合物、トリク
ロルエチルなどの塩素系化合物、グリコールのモノエー
テルモノエステル類および水などがあげられる。
これらの溶剤は2種以上混合して用いるのが好ましく、
その組成は前記の塗料用樹脂に対する熔解性、顔料分散
性、塗膜形成特性などによって決める。
〔効果〕
本発明に係る有色真珠光沢塗料は、光沢および干渉色と
一致した鮮やかな外観色を有するチタン化合物で被覆さ
れた雲母を配合することにより、耐酸性、耐アルカリ性
、耐光性、耐候性、顔料分散性に優れ、かつ得られる塗
膜の光沢や色調も安定した有色真珠光沢塗料を得る。
次に本発明の有色真珠光沢塗料に配合されるチタン化合
物で被覆された雲母について、製造例をあげて説明する
製造例1 雲母50gをイオン交換水500gに添加して十分に攪
拌し均一に分散させた。得られた分散液に濃度40重量
%の硫酸チタニル水溶液208.5gを加えて、攪拌し
ながら加熱し6時間沸騰させた。放冷後、濾過水洗いし
900℃で焼成して、二酸化チタンで被覆された雲母(
雲母チタン)80gを得た。次に得られた雲母チタンを
流速31/minのアンモニアガス気流下で700℃、
6時間の還元処理を行ない、冷却後、粉末78gを回収
した。得られた粉末は外観色、干渉色ともに青色の真珠
光沢を呈するものであった。(中間体A)。
X線回折線の強度比からその組成比を求めると中間体A
は雲母が60重量%、二酸化チタンが22.7重量%、
酸化窒化チタンが17.3重量%の組成比であった。
次に得られた中間体A 50gをイオン交換水500g
に添加して十分攪拌し均一に分散させた後、この分散液
に濃度40重量%の硫酸チタニル水溶液200gを加え
て攪拌しながら加熱し、6時間沸騰させた。
放冷後濾過水洗し200℃で乾燥して、本発明の塗料に
配合するチタン化合物で被覆された雲母粉末80gを得
た。得られた粉末は鮮やかな赤紫色の外観色とこれと一
致する干渉色を有し、かつ真珠様光沢をも有するもので
あった。このものの組成は分析結果から雲母36.6重
量%、二酸化チタン52.9重量%、酸化窒化チタン1
0.5重量%であった。又、鮮やかな赤紫色の外観色と
これと一致する干渉色を有し、かつ真珠様光沢を有する
粉末の走査型電子顕微鏡写真によると、粒子−個の表面
が微粒子状のもので充分に被覆されている状態を観察す
ることができた。
製造例2 製造例1と同様にして得た中間体A30gをイオン交換
水500gに添加して十分攪拌し均一に分散させた後、
この分散液に濃度40重量%の硫酸チタニル水溶液25
0gを加えて攪拌しながら加熱し、6時間沸騰させた。
放冷後濾過水洗し200℃で乾燥して、本発明の塗料に
配合するチタン化合物で被覆された雲母粉末90gを得
た。得られた粉末は鮮やかな青色の外観色とこれと一致
する干渉色を有し、かつ真珠様光沢をも有するものであ
った。
このものの組成は分析結果から雲母33.1重量%、二
酸化チタン57.4重量%、酸化窒化チタン9.5重量
%であった。又、この粉末の走査型電子顕微鏡写真によ
ると、粒子−個の表面が微粒子状のもので十分に被覆さ
れている状態を観察することができた。
製造例3 雲母50gをイオン交換水500gに添加して十分に攪
拌し均一に分散させた。得られた分散液に濃度40重量
%の硫酸チタニル水溶液312.5gを加えて、攪拌し
ながら加熱し6時間沸騰させた。放冷後、濾過水洗し9
00℃で焼成して、表面が二酸化チタンで被覆された雲
母(雲母チタン) 100gを得た。
次に得られた雲母チタンを流速11/l1linのアン
モニアガスと流速3j!/minの窒素ガスとの混合ガ
ス気流下で800℃、4時間の還元処理を行い、冷却後
、粉末を回収した。得られた粉末は外観色、干渉色とも
に緑色の真珠光沢を呈するものであった(中間体B)。
X線回折の強度比からその組成比を求めると中間体Bは
雲母が49.5重量%、二酸化チタンが10.1重量%
、酸化窒化チタンが40.4重量%の組成比であった。
この中間体850gを更にイオン交換水500gに添加
して十分に攪拌し均一に分散させた。得られた分散液に
濃度40重量%の硫酸チタニル水溶液212.5gを加
えて、攪拌しながら加熱し6時間沸騰させた。放冷後、
濾過水洗し200℃で乾燥して、本発明の塗料に配合す
るチタン化合物で被覆された雲母粉末84gを得た。得
られた粉末は外観色、干渉色とともに鮮やかな緑色を呈
し、真珠様光沢をも有するものであった。また、このも
のの組成は雲母が29.3重量%、二酸化チタンが46
.9重量%、酸化窒化チタンが23.8重量%であった
製造例4 雲母50gをイオン交換水500 gに添加して十分に
攪拌し均一に分散させた。得られた分散液に濃度40重
量%の硫酸チタニル水溶液208.5gを加えて、攪拌
しながら加熱し6時間沸騰させた。放冷後、濾過水洗し
900℃で乾燥して、二酸化チタンで被覆された雲母(
雲母チタン) 80gを得た。次に得られた雲母チタン
50gに金属チタン粉末5gを加え小型混合器を用いて
均一に混合し、該混合粉末を真空中900℃で6時間熱
処理を行ない、冷却後、粉末を回収し52gを得た。得
られた粉末は外観色、干渉色ともに青色の真珠様光沢を
呈するものであった(中間体C)。
X線回折の強度比からその組成比を求めると中間体Cは
雲母が60重量%、二酸化チタン28重量%、低次酸化
チタン12重量%の組成比であった。
次にこの中間体C30gを更にイオン交換水500gに
添加して十分に攪拌し均一に分散させた。得られた分散
液に濃度40重量%の硫酸チタニル水溶液250gを加
えて、攪拌しながら加熱し2時間沸騰させた。放冷後、
濾過水洗し100℃で乾燥して、本発明の塗料に配合す
るチタン化合物で被覆された雲母粉末90gを得た。得
られた粉末は外観色、干渉色ともに鮮やかな赤紫色を呈
し、真珠様光沢を有するものであった。また、このもの
の組成は雲母が33.3重量%、二酸化チタンが60重
量%、低次酸化チタンが6.7重量%であった。
製造5 雲母50gをイオン交換水500 gに添加して十分に
攪拌し均一に分散させた。得られた分散液に濃度40重
量%の硫酸チタニル水溶液312.5gを加えて、攪拌
しながら加熱し6時間沸騰させた。放冷後、濾過水洗し
900℃で焼成して、表面が二酸化チタンで被覆された
雲母(雲母チタン) 100gを得た。
次に得られた雲母チタン50gに金属チタン粉末5gを
加え小型混合器を用いて均一に混合し、該混合粉末を真
空中900℃で6時間熱処理を行ない、冷却後、粉末を
回収し52gを得た。得られた粉末は外観色、干渉色と
もに緑色の真珠様光沢を呈するものであった(中間体D
)。X線回折の強度比からその組成比を求めると、中間
体りは雲母が50重量%、二酸化チタン35重量%、低
次酸化チタン15重量%の組成比であった。
次にこの中間体D 50gを更にイオン交換水500g
に添加して十分に攪拌し均一に分散させた。得られた分
散液に濃度40重量%の硫酸チタニル水溶液275gを
加えて、攪拌しながら加熱し2時間沸騰させた。放冷後
、濾過水洗し100℃で乾燥して、本発明の塗料に配合
するチタン化合物で被覆された雲母粉末94gを得た。
得られた粉末は外観色、干渉色ともに鮮やかな青色を呈
し、真珠様光沢をも有するものであった。また、このも
のの組成は雲母が27重量%、二酸化チタンが65重量
%、低次酸化チタンが8重量%であった。
前述のごとくして得た製造例1〜5の粉末について下記
テスト法により評価した。
(1)  外観色および干渉色を肉眼により識別した。
(2)  色ya:ミニカラーアナライザー7を用い、
粉末セル法により色相(H)、明度(V)、彩度(C)
を測定した。
(3)酸安定性:試料1.5gを共栓材の50−試験管
に入れこれに2N塩酸水溶液30−を加えて分散後、試
験管立てに立てて静置し、24時間後の色調を観察した
(判定) ◎;色調に変化がなく極めて安定。
△;除々に褪色し、色調がうすく白っぽくなる。
×;褪色し、白色に変化。
(4)  アルカリ安定性:試料1.5gを共栓材5〇
−入り試験管に入れ、これに2N苛性ソーダ水溶液3〇
−を加えて分散後、試験管立てに静置し24時間の色調
を肉眼で観察した。
(判定) ◎;色調に変化がなく極めて安定。
△;除々に褪色し、色調がうすく白っぽくなる。
×;褪色し、白色に変化。
(5)  光安定性:試料50gを肉厚1mmのパイレ
ックス製ガラス瓶に入れ、これにキセノンランプを30
時間照射した。照射後の色調と照射前の色調をカラーア
ナライザー607を用いて測色して、測色値から照射前
後の色差(八E)を求めた。
(6)熱安定性:試料を20−人磁性ルツボに3g秤り
取り、大気中で200℃、300℃、400℃の各温度
条件下、2時間熱処理した。処理後の粉末をカラーアナ
ライザー607で測色し、処理前の顔料との色差(八E
)を求めた。また色調変化を肉眼観察した。
前述の項目について評価するにあたり、比較顔料として
下記のものをとりあげ、同一の方法で評価した。
比較顔料1:クロイゾネジェムトーンアメジスト比較顔
料2:クロイゾネジエムトーンサファイア比較顔料3:
クロイゾネスーパーグリーン(上記3種はいづれも米国
マール社製市販品)比較顔料4:製造例1中の中間体A 比較顔料5:製造例4中の中間体B 結果を表1に示す。
表1から明らかなように本発明の塗料中に配合されるチ
タン化合物で被覆された雲母は、明度、彩度等の色調に
優れ、外観色と干渉色の良好なる一致性を有し、耐酸性
、耐アルカリ性、耐光性、耐熱性にも優れていた。
(以下余白) 表1 謝  外観色干渉色 色調、HV/C酸安定性□11 
  赤紫 階 7.5 P、 5.0 / 6.2  
 ◎!rlJ!I 1        青      
〃     10 PB、 4.5 / 7.2   
    ◎製造例1     緑     〃5.OG
、3.715.2     ◎□J1   赤紫   
 7.6P、3.2 / 4,6   ◎製造例1  
   青     〃7.5 PB、 5.2 / 7
.7      ◎暖訓1 赤紫    6.郷P、 
3.2 / 5.Ox比較顔料1    青     
〃9.OPB、 6.0 / 8.2      △比
較顔料1    緑     〃3.2 G、 4.6
 /3.75     △比較顔料1    青   
       9.4 PB、 3.18/2.あ  
   ◎比較顔料1    緑     〃8.77B
、 3.23/2.22      ◎(以下余白) ◎     0.10    0.10    0.1
2    0.15◎     0.13    0.
10    0.11    0.15◎      
0.10    0.10    0.13    0
.18◎     0.10    0.09    
0.11    0.16◎     0.20   
 0,11    0.13    0.25◎   
  0.10    0.10    0.13   
 0.20〔実施例〕 次に、本発明の実施例をあげて、更に詳細に説明するが
、本発明は、これにより限定されるものではない。
実施例中の配合量は重量%をあられす。
実施例1 フタルキッド235−50 (日立化成) 70%と製
造例2で得られた青色真珠光沢顔料16.7%を混合後
、メラン20(日立化成) 30.0%を添加し、キジ
ロール45%、ツルペッツ10045%、n−ブタノー
ル10%からなる溶剤で塗装粘度(フォードカップ#4
.20〜25秒、25℃)に稀釈調整して青色真珠光沢
塗料を得た。得られた塗料をスプレー塗装器によって0
.8mm軟鋼板に膜厚30〜35μmにスプレー塗装し
、常温で20分放置後、120℃、30分焼付は処理し
て、試験用塗膜を得た。
比較例1 実施例1中の青色真珠光沢顔料16.7%の代わりに紺
青1.5%、雲母チタン15.2%を用いた以外は実施
例1と同様にして塗料を製造し、試験用塗膜を得た。
比較例2 実施例1中の青色真珠光沢顔料16.7%の代わりに紺
青1.5%、雲母チタン15.2%を用いた以外は実施
例1と同様にして塗料を製造し、試験用塗膜を得た。
実施例2 メチルメタクリレート60%、n−ブチルアクリレート
24%、ヒドロキシエチルメタクリレート12%メタク
リル酸2%および過酸化ベンゾイル2%からなる混合物
1000gをトルエン1000g中に添加、加熱してア
クリル樹脂を製造した。得られた樹脂液の粘度はガード
ナー表示でT(25℃)、酸価が6.0、加熱残分50
.0%であった。
一方、EBA#381  (イー、2.トマン製) 2
0%、トルエン36%、メチルエチルケトン16%、酢
酸ブチル20%、セロソルブアセテート8%を加温混合
した。
次に上記アクリル樹脂52.7%と製造例4の赤紫色真
珠光沢顔料21.0%を混合した後上記EBA#381
溶液26.3%を加え、塗料原液とした。
次に、トルエン45%、メチルエチルケトン20%、酢
酸ブチル25%、セロソルブアセテート10%からなる
溶剤で上記塗料原液を粘度14〜16秒(25℃、フォ
ードカップ#4)に稀釈調整して赤紫色真珠光沢塗料を
得た。    。
得られた塗料をスプレー塗装機によって0 、8mm軟
鋼板に膜厚30〜35μmにスプレー塗装し常温で3日
(72hrs )乾燥させ、試験用塗膜を得た。
比較例3 実施例2中の赤紫色真珠光沢顔料21.0%の代わりに
カーミツ3%雲母チタン18%を用いたこと以外は実施
例2と同様にして塗料を製造し、試験用塗膜を得た。
比較例4 実施例2中の赤紫色真珠光沢顔料21.0%の代わりに
カーミン3%、オレイン酸処理アルミニウム粉末4%を
用いた他、実施例2中のアクリル樹脂を60%、E B
 A # 381溶液を33%に増量して実施例2と同
様にして塗料を製造し、試験用塗膜を得た。
実施例3 熱可塑性アクリル樹脂ヒタロイド1208C(日立化成
)90%と製造例5で得られた青色真珠光沢顔料10%
を混合後、トルエン10%で稀釈しベース塗料とした。
次に得られた青色真珠光沢塗料を0.8mm軟鋼板に膜
厚が30〜35μmになるようにバーコータで塗装し、
常温で10分放置後、80度、20分焼付は処理して試
験用塗膜を得た。
比較例5 実施例3中の青色真珠光沢顔料10%の代わりに紺青1
.0%、雲母チタン9.0%を用いた以外は実施例3と
同様にして塗料を製造し、試験用塗膜を得た。
比較例6 実施例3中の青色真珠光沢顔料10%の代わりに紺青1
.0%、オレイン酸処理アルミニウム粉末4%を用いた
他、実施例3中のヒタロイド1208Cを95%に増量
して実施例3と同様にして塗料を製造し、試験用塗膜を
得た。
表2に本発明の実施例1〜3の有色真珠光沢塗料と従来
の塗料(比較例1〜6)の特性評価をした結果を示す。
この表2に示された値かられかるように、本発明の有色
真珠光沢塗料は比較例の塗料に比べて沈降が遅く、再分
散性も良く、更に耐酸、耐アルカリ性も高く、色分かれ
や光褪色のない優れたものであった。
(以下余白) 表2

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 雲母表面が低次酸化チタン、又は酸化窒化チタンを必須
    として含有するチタン化合物で被覆され、さらにその表
    面が二酸化チタンで被覆された雲母を配合したことを特
    徴とする有色真珠光沢塗料。
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