JPS61225100A - 転写印刷方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は転写印刷方法に関する。

〔従来の技術〕

転写印刷方法は例えばコンピューター、ワードプロセッ
サー等のキーボードに用いられるキーキャンプ等の被転
写面に文字等のパターンを印刷するための印刷法として
採用されている。

従来のこの種印刷方法では、転写シートをパターン層と
被転写材の被転写面とが対向する如く被転写材表面に載
置した後、表面に凸部が形成された転写パッドを用い、
転写シートの基体シート側から押圧し被転写面とパター
ン層とを完全に密着せしめる。しかる後、加熱処理を施
してパターン層を被転写面に転写する方法が採られてい
る。上記転写パッドに形成された凸部は被転写材の被転
写面及びそれに対向する如く載置された転写シートのパ
ターン層とに対応する位置に設けられており、転写パッ
ドを押圧した際に凸部がパターン層と被転写面とを押圧
する様に構成されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来の転写印刷方法では、転写パッドが凸部を有するも
のを使用しており、これら転写パッドに凸部を形成する
にはコストが嵩むとともに、多数の被転写材を一遍に処
理する場合は多数形成される凸部の位置決めが困難であ
るとともに、被転写面が曲面状をなしている場合等は凸
部と被転写面との曲率半径の相違等により均一な押圧が
困難となり被転写面とパターン層との密着が十分に行な
われずその結果良好な転写を行い難い結果となる等の問
題を有していた。

本発明は上記した従来技術の欠点を解消したもので、凸
部を有する転写パッドを使用する必要がなく、低コスト
でしかも良好な転写が行える転写印刷方法を提供するこ
とを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者は上記課題を解決するため鋭意研究した結果、
柔軟性を有し且つ平板状の転写パッドを使用することに
より、凸部を有する転写パッドを使用する必要がなく安
価にしかも良好な転写が行えることを見出し本発明を完
成するに至った。

即ち、本発明は、柔軟性を有し且つ平板状の転写パッド
上に設けられた転写シートの転写用パターン層と被転写
材の被転写面とを当接せしめて被転写材と転写シートを
重ね合わせた後、押圧してパターン層を被転写材面に密
着させ、しかる後加熱処理を行って上記パターン層を被
転写面に転写することを特徴とする転写印刷方法を要旨
とする。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に基づき説明する。

第１図は本発明方法の一実施例を示す工程図である。本
発明において、まず転写パッド上に設けられた転写シー
トの転写用パターンと被転写材の被転写面とを当接せし
めて被転写材と転写シートを重ね合わせる０例えば、第
１図（イ）に示す如く転写パッド１の表面に設けられた
転写シート２の転写用パターン層３．３とキーキャンプ
等の被転写材４．４の被転写面５．５とを当接せしめて
被転写材４．４と転写シート２とを重ね合わせる。

転写シート２は基材シート６と該基材シート６の表面に
設けられた文字、記号、絵柄等の転写用パターン層３と
から構成されている。尚、図中７は被転写材４．４を固
定する固定治具で、被転写面５．５の位置が転写シート
２の転写用パターン層３．３の位置と対向する如く必要
間隔をあけて被転写材４．４を固定している。

本発明において、転写パッドは平板状をなし、且つ柔軟
性を有するものを使用する。転写パッドの材質としては
シリコーンゴムが挙げられるが、柔軟性を有するために
は硬度が１０〜７０度のシリコーンゴムを使用する必要
がある。上記硬度はショアー硬度りによって定義される
。又、転写パッドの厚さとしては、被転写材と転写シー
トを重ね合わせた後、押圧してパターン層を被転写材に
転写させた際の転写パッドの凹み等を考慮して３〜３０
■讃好ましくは１０〜１５ｍ■である。

本発明において転写シートを構成する基材シートとして
はポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート、塩化ビニル、ナイロン等の合成樹脂フィルム又
はシート、アルミニウム箔等の金属箔、グラシン祇、ク
ラフト紙、コート紙、アート紙、上質紙等の紙類、セロ
ファンフィルム、或いはこれらの複合体等が用いられる
。

又、被転写材との密着性を向上させる為に転写シートに
ミシン目や切り目を入れても良い。

又、転写用パターン層は感熱性インキ、昇華性インキ等
により形成される。感熱性インキに用いられる染料とし
ては分散染料、塩基性染料、オイル染料等が挙げられ、
バインダーとしてはロジン変成フェノール樹脂、鉱物油
、植物油（アマニ油）乾性油等が挙げられる。又、昇華
性インキの染料としては分散染料、油溶性染料、塩基性
染料、合金染料等が挙げられ、バインダーとしてはエス
テルガム、ポリエステル樹脂、セルロース系樹脂（エチ
ルセルロース）等が挙げられる。

本発明において使用される被転写材の材質としてはポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート
、ポリカーボネート、トリアセテート、ジアセテー°ト
、ポリエーテルサフォン、ナイロン、ＡＢＳ等やこれら
の誘導体等、上記染料により染色可能な樹脂等を基材と
するものが挙げられる。

本発明において被転写材と転写シートとを重ね合わせた
のち、押圧してパターン層を被転写面に密着させる。例
えば、第１図（ロ）に示す如（、被転写材４．４を固定
治具７裏面方向（矢印方向）より押圧して被転写面５．
５をパターン層３゜３に密接せしめる。この際転写パッ
ドｌは柔軟性を有する為必要に応じて適宜凹んで被転写
面５゜５とパターン層３．３が良好に密着される。

本発明において、押圧する方向は上記した様に被転写材
方向から押圧しても、又転写パッド側から押圧しても良
いが（この場合、被転写座と転写シートの位置が上下逆
になる）被転写面とパターン層がより良好に密着される
ためには前者が好ましい。

次ぎに加熱処理を行ってパターン層を被転写面に転写す
ると第１図（ハ）に示す如くパターン層３．３が被転写
面５，５に転写される。

本発明において、加熱処理として、高周波加熱、赤外線
ヒーター等のヒーター加熱を採用できるが、均一に加熱
できしかも短時間で良好な転写を行い得る高周波加熱が
好ましい。

高周波加熱の方法としては例えば転写パッド側より高周
波をかけ、転写バンドを伝わってパターン層に達した高
周波によりパターン層を加熱する方法等が挙げられる。

上記高周波としては通常周波数１４〜４０ＭＨｚ、出力
ＩＫＷ〜１００ＫＷの高周波が使用され、転写に必要な
時間は通常５秒〜１０分である。

本発明方法は、ブツシュ式電話機、卓上電卓、タイプラ
イタ−、ワードプロセンサー、パーソナルコンピュータ
ー等のキーボードに用いられるキーキャップとうの表面
に文字等のパターンを印刷する方法として好適であるが
、被転写材がキーキャップ等の場合に限定されず他のい
かなる被転写材に転写印刷を行う場合にも本発明方法を
適用することが出来る。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明転写印刷方法は、柔軟性を有
し且つ平板状の転写パッド上に設けられた転写シートの
転写用パターン層と被転写材の被転写面とを当接せしめ
て被転写材と転写シートを重ね合わせた後、押圧してパ
ターン層を被転写材面に密着させ、しかる後加熱処理を
行って上記パターン層を被転写面に転写するものである
から、従来の方法のように成形に費用と時間のかかる凸
部を有する転写パッドを使用することなしに良好な転写
を行える。また、凸部のない転写パッドを使用するため
被転写材の形状等に左右されることなく良好な転写がで
き汎用性にも優れた方法である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は本発明転
写印刷方法の一実施例をしめず工程図である。 １・・・転写パッド ２・・・転写シート ３・・・転写用パターン層 ４・・・被転写材　　　　　′ ５・・・被転写面

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 柔軟性を有し且つ平板状の転写パッド上に設けられた転
   写シートの転写用パターン層と被転写材の被転写面とを
   当接せしめて被転写材と転写シートを重ね合わせた後、
   押圧してパターン層を被転写材面に密着させ、しかる後
   加熱処理を行って上記パターン層を被転写面に転写する
   ことを特徴とする転写印刷方法。