JPS61225049A - 防湿用ポリプロピレンフイルム - Google Patents

防湿用ポリプロピレンフイルム

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JPS61225049A
JPS61225049A JP6387585A JP6387585A JPS61225049A JP S61225049 A JPS61225049 A JP S61225049A JP 6387585 A JP6387585 A JP 6387585A JP 6387585 A JP6387585 A JP 6387585A JP S61225049 A JPS61225049 A JP S61225049A
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polypropylene film
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、水蒸気透過率の小ざい、すなわち水蒸気バリ
ア性にすぐれた金属蒸着層を有する防湿用ポリプロピレ
ンフィルムに関するものである。
[従来の技術と問題点] ポリプロピレンは防湿性に優れているといわれているが
、水蒸気透過率は、10(q/Tr12日/15μm)
以上と比較的に大きく、高い防湿が要求される2(q/
Tr12日/15μm)以下、好ましクハ1(Cl /
 m2日/15μm)以下にはほど遠い。
このため、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(以下OF
Fと略称する)に12などの金属蒸着層を設ける試みが
なれさたが、50〜100人程度の薄い金属蒸着層では
高い防湿性が得られないので、200〜1800人の厚
い金属蒸着層を設けることが検討された。
しかし、このような金属蒸着層を設けたフィルムには次
のような重大な欠点を有していた。
■ OPFに厚く金属を蒸着するために、OFFが蒸着
金属の熱によって部分寸法変化し、フィルムの平面性が
悪くなる。
■ 蒸着金属とOFFとの接着力が弱く、セロハンテー
プによる剥離テストでも容易に金属が剥離する。このた
め蒸着金属の上に他のフィルムや布、紙などの他の素材
をラミネート出来ない。
■ 蒸着金属の厚さが500Å以上に厚くなると蒸着面
同志あるいは蒸着面とフィルム面とが接した時に、ブロ
ッキングを起こし、事実上巻きとれない。
本発明は、上記欠点を解消せしめ、防湿性が高く、しか
も蒸着金属の付着力が大きく、かつ金属蒸着面同志ある
いは金属蒸着面と該ポリプロピレンフィルム面とが接し
た時でもブロッキングしない金属蒸着されたポリプロピ
レンフィルムを提供せんとするものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、ポリプロピレン100重量部に、極性基を実
質的に含まない石油樹脂および極性基を実質的に含まな
いテルペン樹脂から選ばれ樹脂の1種以上が5〜100
重量部、好ましくは]O〜29重量部混合されたポリプ
ロピレンフィルムに金属蒸着層が設けられてなり、かつ
該ポリプロピレンフィルムのガラス転移温度が10〜5
0℃であり、しかも該ポリプロピレンフィルムの少なく
とも金属蒸着側は表面から100人までの表層部に、イ
ミノ型または/a−3よびアミノ型の窒素原子を炭素原
子100個当り2個以上有することを特徴とする水蒸気
バリア性にすぐれたポリプロピレンフィルムに関するも
のである。
本発明のフィルムに適用されるポリプロピレンは特に限
定されるものではないが、アイソタクチックインデック
ス(I I>が93%以上、テトラリン中で測定した極
限粘度[η]は0.8〜4(旧/g)、特に1.0〜2
.2 (dl/g>の範囲のものが望ましい。プロピレ
ン以外の第2成分、例えばエチレン、ブテン、ヘキセン
、無水マレイン酸などをランダム、ブロックおるいはグ
ラフト共重合させてもよいが、本発明の主旨からしてホ
モポリマーであることが好ましい。なお、ポリプロピレ
ンには公知の添加剤、例えば結晶核剤、酸化防止剤、熱
安定剤、すべり剤、帯電防止剤、ブロッキング防止剤、
充填材、粘度調整剤、着色防止剤などを含有させてもよ
い。
極性基を実質的に含まない石油樹脂とは、水酸基(−O
H) 、カルボキシ基(−Cool−1> 、ハロゲン
基(−X>、スルフォン基(−3O3Y、ただし、Yは
H,Na、1/2MOなど)なトオヨびそれらの変成体
などからなる極性基を有さない石油樹脂、すなわち石油
系不飽和炭化水素を直接原料とするシクロペンタジェン
系、あるいは高級オレフィン系炭化水素を主原料とする
樹脂である。
ざらに該石油樹脂のガラス転移温度(J、(下、Tgと
略称する)は50℃以上、好ましくは76℃以上のもの
が本発明のポリプロピレンフィルムにとって好ましい。
なお、TCIの上限は特に限定されないが、通常約12
0°C以下のものが多い。
また、該石油樹脂に水素を添加させ、その水添率を80
%以上、好ましくは95%以上とした水添石油樹脂が本
発明のポリプロピレンフィルムの場合は特に好ましい。
代表的な該樹脂としては、例えばTgが76℃以上で水
添率が95%以上のポリジシクロペンタジェン等の高T
g完全水添脂環族石油樹脂が本発明に特にふされしい。
また、極性基を実質的に含まないテルペン樹脂とは、水
酸基、アルデヒド基、ケトン基、カルボキシル基と、ハ
ロゲン基、スルフォン基など、およびそれらの変成体な
どからなる極性基を有さないテルペン樹脂、すなわち(
CsHa)nの組成の炭化水素およびそれらから導かれ
る変成化合物である。nは2〜20程度の自然数である
デルペン樹脂のことを別称してテルペノイドと呼ぶこと
もめる。代表的な化合物乞としては、ピネン、ジペンテ
ン、カレン、ミルセン、オシメン、リモネン、デルピル
シン、テルピネン、サビネン、トリシクレン、ビサポレ
ン、ジンギベレン、サンタレン、カンホレン、ミレン、
トタレン、などがあり、本発明フィルムの場合、水素を
付加させ、その水添率を80%以上、好ましくは90%
以上とするのが望ましく、特に水添βピネン、水添ジペ
ンテンなどが好ましい。
このように水添した樹脂を使うことが本発明の場合重要
で、臭素価として10以下、好ましくは5以下、ざらに
好ましくは1以下のものがよい。
本発明のポリプロピレンフィルムは、前記のポリプロピ
レン100重量部に、前記の極性基を含まない石油樹脂
あるいはテルペン樹脂の1種以上が5〜100重量部、
好ましくは10〜29重量部混合されたフィルムであっ
て、そのフィルムはガラス転移温度TC+が10〜50
℃1好ましくは20〜40℃であり、かつ、該フィルム
の少なくとも金属蒸着側は表面から100人までの表層
にイミノ型または/およびアミン型の窒素原子を炭素原
子100個当り2個以上有するものである。
極性基を含まない上記樹脂の混合量が、100重量部以
上、好ましくは29重回部以上の場合、フィルムの機械
的、熱的、化学的特性が劣るのみならず、たとえ本発明
のポリプロピレンフィルムのように表層を特殊処理して
も上記混合樹脂がフィルム表面にブリードアウトし、接
着性、特に蒸着金属との接着性、透明性、外観を悪化さ
せ、ざらに植物油、鉱物油などの油透過性が増大し、フ
ィルム表面に油がしみ出たり、フィルム表面の印刷イン
キを溶出したりして外観不良になるなどの重大な欠点を
生じる。
また、上記樹脂の混合量が、5重量部未満、好ましくは
10重量部未満の場合、ガラス転移温度TOの値によら
ず金属蒸着を有していても水蒸気バリア性がほとんど向
上しない。このように、特に添加量が10〜29重量部
と少ない場合に、本発明の効果は著しくなる。
また、Tgの値が10℃未満、好ましくは20℃未満の
場合、フィルムが変形しない上限厚さまで金属蒸着して
も、本発明の目的である水蒸気透過率が2(0/m2日
715μm)以下、好ましくは1(1;I/7112日
/15 ttm ) 以下に:低下セf、サラニ、機械
的性質の向上も認められない。
一方、TQの値が50℃、好ましくは40℃を越える場
合は、本発明のポリプロピレンフィルムの機械的性質な
どが著しく劣ったものになり、蒸着、ラミネート、印刷
などの工程でトラブルが生じる。
また、該ポリプロピレンフィルムに特殊な表面処理をし
て少なくとも片側の表面から100人での表層部に、イ
ミノ型または/115よびアミノ型の窒素原子を炭素原
子100個当り2個以上、好ましくは4個以上有してい
なければならない。これは、本発明のフィルムには石油
樹脂あるいはテルペン樹脂が添加されているにもかかわ
らず優れた耐油性、接着性・印刷性、ブリードアウト防
止性、表面硬化性を有するのみならず、公知の方法で得
られるよりも優れた水蒸気バリア性を付与するのに必要
なためである。もちろん、炭素原子100個当りの窒素
原子の数が2未満の公知の空気中でのコロナ放電処理な
どでは、本発明の目的である優れた防湿性、接着性、印
刷性、耐ブロッキング性などを付与することができない
。炭素原子100個当りの窒素原子の数(以下、NGと
略称する)の上限は特に限定されないが、20個以下が
好ましく、15個以下がより好ましい。
なお、本発明のポリプロピレンフィルムの場合、分子鎖
が配向していても、配向してなくてよいが、添加量を少
なくしてTQ値を上げたり、ざらには機械的性質、光学
的性質、熱的性質などの点から分子鎖が配向している方
が好ましい。特に2軸に配向し、しかもフィルム面内で
バランスしていること、すなわち、視屈折が絶対値で0
.025以下、好ましくは0.015以下が望ましい。
また、膜面配向の目安である縦方向の屈折率と横方向の
屈折率の和の1/2値から厚さ方向の屈折率を引いた値
は0.006〜0.012の範囲のものがフィルム表層
の襞間や耐油性などの点で好ましいものである。
、ざらに、本発明のポリプロピレンフィルムは、結晶化
度が50%以上、好ましくは60〜80%であるのが望
ましく、また、厚さは0.5〜1000μm、好ましく
は4〜250μm、ざらに好ましくは8〜60μmの範
囲のものが望ましい。
本発明のポリプロピレンフィルムは、上記したようにポ
リプロピレンに極性基を含まない石油樹脂および極性基
を含まないテルペン樹脂から選ばれた樹脂を1種以上混
合したものであるが、これらの樹脂にざらに他の樹脂が
添加される場合、その量は30部未満、好ましくは20
部未満が望ましい。また、伯の樹脂としては、ポリプロ
ピレン以外のポリオレフィン、極性基を含む石油樹脂、
極性基を含むテルペン樹脂などがある。
本発明の金属蒸着層とは、公知の金属蒸着方法、例えば
真空蒸着法やスパッタリング法などにより形成された金
属層である。その層の金属としては、八〇、zn、N 
+、cr、co、I”eSAu。
、  Paなどの単体あるいは合金などいずれであって
もよいが/’1%Zn、Niが好ましい。また、金属蒸
着層の厚さは、特に限定されないがフィルムの一方の面
につき100〜2000人、特に200〜1000人と
するのが好ましい。
本発明の防湿用フィルムは、上記本発明のポリプロピレ
ンフィルムのNGが特定の値を有する面に金属蒸着層を
形成したもので、その蒸着層の形成はフィルムの一方の
面でもよく、また、両面であってもよい。
本発明の防湿用フィルムは、水蒸気の透過を避けたい用
途、特に水蒸気透過率が2((II/m2日715μm
)以下を要する用途、例えば、医薬品、食品、工業品等
の包装用に好ましい。
なお、本発明の防湿ポリプロピレンフィルムにヒートシ
ール性などを付与するためにポリプロピレン、ポリエチ
レンなどの他のポリマーをラミネートしてもよく、特に
ポリプロピレン、エチレンプロピレン共重合体、アイオ
ノマーなとは本発明のフィルムに好ましい。
次に本発明の防湿用フィルムの製造方法について説明す
る。
ポリプロピレンに、上記特定の石油樹脂あるいはテルペ
ン樹脂を添加し、樹脂温度で240℃を越えない温度、
好ましくは180〜220℃の最高温度で融解、均一混
合させたのち、口金から吐出させ、冷却ドラム上にキャ
ストすることにより、無延伸フィルムが得られる。
なお、このとき樹脂温度が240℃、好ましくは220
℃を越えると本発明の目的とする優れた特性のフィルム
が得られないばかりか、該樹脂が熱分解したり、飛散し
たりするのである。また、冷却ドラムの表面温度はあと
の工程との関係によっても変わるが、60〜120℃、
好ましくは95〜110℃の範囲のものがよい。
つづいてキャストした上記のフィルムを、−軸配向、二
軸配向、あるいは多軸配向させたり、あるいは熱処理を
して、TOを特定範囲内にすることにより配向フィルム
とすることができる。この場合、配向を与える方法は任
意の公知の方法、例えば、ロール延伸、圧延、テンター
延伸、ディスク延伸、ベルト延伸およびその組み合せな
どを用いることができる。この時、Tgの値が上記特定
範囲に入るように配向させる必要があり、例えば逐次二
軸延伸の場合、最初の縦延伸倍率は6〜10倍、横延伸
倍率は6〜12倍程度がよい。
ざらに、上記フィルムを炭酸ガス、窒素ガスなどの存在
下で、かつ実質上画素のない雰囲気中でコロナ放電処理
あるいはプラズマ処理をして表面から100人までの極
表層部にイミノ型または/およびアミノ型の窒素原子を
導入するのである。
代表的な該表面処理法としては、例えば特公昭57−3
0854号などに示されている様に本質的に窒素N2と
二酸化炭素CO2の混合ガス(N2/C02=1001
0〜50150体積比)雰囲気下で、しかも酸素濃度Q
、1vo1%以下の雰囲気下でコロナ放電処理する。あ
るいは種々の気体をプラズマ状態におきフィルム表面を
化学変性させる方法、例えば特開昭59−98140号
などがある。
かくして得られた本発明のポリプロピレンフィルムのN
Cが2個以上の面に、公知蒸着法により金属層を形成せ
しめ、本発明の防湿用フィルムとすることができる。
[作用] 本発明の作用は明確に解明されていないが、上述のよう
にポリプロピレンに特定の樹脂を添加し、特定のTOを
有したポリプロピレンフィルムとし、さらに、その表面
に特殊な表面処理をしてフィルム表面に特定の原子が結
合した状態の層を形成し、その層の上に金属蒸着層を形
成したことによって、上記層がフィルム表面のごとく表
層部に均一なバリア膜的な存在となると共に蒸着金属と
の接着力を高めているものと考えられる。
[発明の効果] 本発明は、ポリプロピレンに特定の樹脂を混合し、しか
もガラス転移温度Tgを10〜50℃と通常のポリプロ
ピレンのTCI(0℃)に比べて非常に高くし、しかも
該樹脂の混合されたフィルムの極表層部に特定の原子を
入れ、その面上に金属蒸着層を設けたため、次の優れた
効果を奏するものである。すなわち、 (1)  水蒸気透過率が2((J/lr+2日715
μm)以下という優れたバリア性を示す。
(2)  本発明のポリプロピレンフィルムに添加剤と
して添加された有機系の化合物が、表面活性化処理をし
てもフィルム表面に実質上ブリードアウトしないため、
蒸着金属と強い接着力が1qられる。
(3)  蒸着金属面同志あるいは蒸着金属面と他の素
材との間は易滑性にすぐれ、ブロッキングを起こさない
(4)耐油性、耐襞間性にすぐれるため、印刷性、ラミ
ネート適性にすぐれ、油ものの多層ラミネート包装用途
にも優れたガスバリア素材となる。
(5)  本発明のポリプロピレンフィルムに配向を与
えたのち、室温に放置しておいても、フィルムが経時と
共にほとんど収縮しなくなる。このため製膜直後のエー
ジング工程が不要になるばかりか、ロール上での巻締り
もなくなるため、生産性が大幅に向上する。
次に、本発明で使った次の用語の定義および測定法につ
いて説明する。
(1)  水蒸気透過率はJIS Z−0208に従い
、40℃、90%RHで測定した値で[g/T112・
日/フィルム厚さ]の単位で表わす。
ただし、本発明の防湿用フィルムのごとく蒸着層を有す
る場合は、蒸着層を含めた厚さをフィルム厚さとする) (2)  極限粘度[η]は、ASTM D 1601
に従ってテトラリン中で測定したもので、旧/g単位で
表わす。
(3)  アイソタクチックインデックス(I I)は
、試料のフィルムを約1cm平方の大きさに切り、これ
をソックスレー抽出器に入れ沸騰メチルアルコールで6
時間抽出する。抽出した試料を60℃で6時間真空乾燥
する。これから重MW(ma>の試料をとり、これを再
びソックスレー抽出器に入れて、沸@N−へブタンで6
時間抽出する。次いで、この試料を取り出し、アセトン
で十分洗浄した後、60″Cで6時間真空乾燥した後、
重量を測定する。
その重量W’  (mill)とすると、アイソタクチ
ックインデックスは次式で求められる。
アイソタクチックインデックス(%) =100xW’/W (4)  ガラス転移温度(TCI>は、サンプル10
mgを走査型熱量計DSC−n型(Perkin E1
mer社製)にセットし、窒素気流下に昇温速度40°
C/分の速度で一20℃からスタートさせてサーモグラ
フを書かせ、ベースラインから吸熱ピークのずれる温度
と、もどる温度との算術平均値をとった温度をTCIと
する。もちろん、サンプルが複合フィルムであ、つても
この方法で測定すればよい。
(5)  臭素価は、JISに−2543−1979に
よって測定する。試料油100cI中の不飽和成分に付
加される臭素のq数をいう。
(6)  屈折率Nは、Abbeの屈折計を用いNa−
D線を光源とし、マウント液としてサリチル酸メチルを
用いて、接眼レンズの偏光板の方向を変えて特定方向の
屈折率を全反射法により測定する。
(7)イミノ型または/およびアミン型の窒素原子は、
ポリプロピレンポリマー鎖の炭素に直接結合しており、
その量はESCA法の測定値を用いる。
ESCA法とは軟X線励起光電子分光法の略称であって
、軟X線の照射によって試料化合物中の原子から叩き出
された光電子の分光スペクトルから試料の表面近傍の元
素の種類および化学結合状態を分析する方法である。E
SCA法では炭化水素系高分子物質に対して光電子の透
過能が小さく、該高分子物質のESCAによる測定はそ
の表面が100人以内特に極表層部の情報が相対的に強
く得られる特徴を有する。
本発明で言うアミン型または/およびイミノ型窒素とは
ESCA法によって同定される結合窒素であって、アミ
ノ基、イミノ基に代表されるESCAで測定される結合
窒素のIS軌道(Ni、)スペクトルの結合エネルギー
が397.0〜402゜5eVの範囲(但しポリプロピ
レンにおけるC1.のメインピークを285.OeVと
する)にピークを有するものである(以下単にアミノ型
又は/及びイミノ型窒素という)。
具体的には、国際電気株式会社製のESCAスペクトロ
メーターES−200型を用い、処理フィルムの処理面
のNi、スペクトルとCisスペクトルを測定し、Ni
、スペクトルのうちアミノ型又は/及びイミノ型窒素の
結合エネルギーに対応するピークの積分強度と、C1,
スペクトルの積分強度の比を算出した。
但) 表面の改質された層の深さは、株式会社日立製作
所の透過型電子顕微鏡HU−12型を用い、NCD処理
フィルムの表層断面を、オスミック酸染色法によって観
察した。オスミック酸は、改質された層を染色し、還元
結合されたオスミウムが電子顕微鏡における像コントラ
ストを形成するので、改質された層の深さを知ることが
できる。
(9)  接着力は、フィルムに八〇を厚さが600人
程度になるようにベルジャ型高真空蒸着装置を用い約1
X10−”mmHgの真空度で蒸着する。そして、その
蒸着面にセロファン粘着テープにチバン製“セロテープ
°゛を使用)をはりつけ、急速にセロファンテープを剥
離し、へ〇、蒸着膜の剥離状態で評価する。
○:八へ蒸着膜の剥離面積が90%以上Δ:   〃 
  が50%以上90%未満X:   〃   が50
%未満 00)  油のしみ出しは、フィルムをインパルスシー
ル法によって、10CI11角の袋状にし、その中に日
清サラダ油(日清製油(株)製)を’1Qcc封入し、
該袋を40℃の恒温槽中に放置して油のしみだしを観察
する。油がフィルムの表面にしみ出した時はフィルムの
光沢度が急変するので肉眼で測定できる。
○:しみ出しが30日を越えるもの Δ:  〃  1〜30日のもの X:  〃  1日未満のもの [実施例] 実施例に基づいて本発明の実施態様を説明する。
実施例1,2、比較例1〜3 ポリプロピレンとして、三井東圧(株)製、三井゛ノー
ブレン”JS1429(テトラリン中での測定極限粘度
[η]=2.25dl/g、アイソタクチックインデッ
クスI I=98%)を用い、特定の水添石油樹脂とし
て、エッソ化学(株)の無極性のポリジシクロペンタジ
ェンを主成分とする“ニスコレラ”5320を用いた。
該ポリプロピレン樹脂100重量部に対し、゛エスコレ
ツ′°5320を25重量部を均一にブレンドした原料
を押出機に供給し、溶融温度を220℃にして押出した
のち、85°Cに保たれたキレスティングドラム上にキ
ャストして無延伸フィルムを得た。該フィルムを直ちに
135℃に保たれている熱風オーブン加熱式縦延伸ロー
ルに導入し、長手方向に7倍延伸し、続いて158°C
に加熱されたテンター内で横方向に10倍延伸し、16
1°Cで10秒間、横方向に5%のリラックスを許しな
がら熱処理をし、つづいて各種雰囲気下にてフィルムの
片面にコロナ放電処理をして、厚さ15μmの二軸配向
ポリプロピレンフィルムを得た。かくしてjqられたフ
ィルムのコロナ放電処理面にlを10−4mmHIJの
真空下で厚さ500人に蒸着して巻取った。
かくして得られた防湿用ポリプロピレンフィルムのTC
I、NG、防湿性、接着性などの諸性性を測定して表1
に示した。
表1から、同一のA原反であっても表面処理の仕方、す
なわちNGの値によって防湿性すなわち、水蒸気透過率
、AD、蒸着膜の接着力、ブロッキング性が大きく異な
り、NGの値は2以上のものでなくてはならないことが
判る。
また、例えNGの値が2以上であっても、特定の石油樹
脂が添加された原反でないと防湿性が大幅に劣ったもの
になることが判る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ポリプロピレン100重量部に、極性基を実質的に含ま
    ない石油樹脂および極性基を実質的に含まないテルペン
    樹脂から選ばれた樹脂の1種以上が5〜100重量部混
    合されたポリプロピレンフィルムに金属蒸着層が設けら
    れてなり、かつ該ポリプロピレンフィルムのガラス転移
    温度が10〜50℃であり、しかも該ポリプロピレンフ
    ィルムの少なくとも金属蒸着側は表面から100Åまで
    の表層部に、イミノ型または/およびアミノ型の窒素原
    子を炭素原子100個当り2個以上有することを特徴と
    する防湿用ポリプロピレンフィルム。
JP6387585A 1985-03-29 1985-03-29 防湿用ポリプロピレンフイルム Granted JPS61225049A (ja)

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