JPS5818261A - 二軸延伸易接着性ポリオレフィン積層フィルム - Google Patents

二軸延伸易接着性ポリオレフィン積層フィルム

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JPS5818261A
JPS5818261A JP11676381A JP11676381A JPS5818261A JP S5818261 A JPS5818261 A JP S5818261A JP 11676381 A JP11676381 A JP 11676381A JP 11676381 A JP11676381 A JP 11676381A JP S5818261 A JPS5818261 A JP S5818261A
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nitrogen
intrinsic viscosity
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は実用強さを有しながら手切れ性にすぐれ、かつ
印刷性、接着性および蒸着性にすぐれたポリオレフィン
積層フィルムに関する。
一般にポリオレフィンフィルムはすぐれた機穢的、化学
的性質、透明性、水蒸気遮断性を有しているので、包装
用フィルムとして好適である。かかる用途においては、
通常その表面に印刷用インキによる印刷を施して用いら
れる。
従来ポリオレフィンフィルム用印刷インキとしては、ポ
リアミド系やゴム系の接着剤組成物をバインダーとする
ものが用いられてきた。しかしこれらのバインダーはト
ルエンを主組成とする有機溶剤を使用しており、かかる
溶剤はノ々イングー中から揮発しにくく、残存しやすい
欠点を有しており、従って印刷後の乾燥に時間がかかり
、印刷速度を上げることができず、更に乾燥後もなお有
機溶剤臭が残り食品包装等の規制の厳しい用途には適用
できないのが実情である。
一方、セロファンの印刷に用いられ、ているセロファン
用印刷インキのパイン、ダーは、ニトロセルロース系樹
脂であり、メタノールを主組成とする溶剤を用いている
ため、乾燥速度が速く、′             
  ゛  溶剤臭が残ることもない。
以上のような理由から、ポリオレフインフイルムの印刷
にセロファン用インキを使用することとが当然考えられ
る。しかし一般にはポリオレフィンフィルムの表面は、
セロファン用インキに対する親和性に乏しく、実用上満
足な印刷フィルムを得ることができない。そこで、セロ
ファン用インキに対して実用上充分な親和性をフィルム
表面に付与することが必要となる。
包装用ポリオレフィンフィルムとしては、上記の印刷性
の他に、制電性を付与することによってより好適と々る
。一般にIリオレフィンは極めて良好な絶縁体であり、
そのためにポリオレフィンフィルム単体では、送膜中あ
るいは巻き出し、巻き取り等によって帯電しやすく、こ
の帯電現象による障害は稲々の面で問題になっており、
そのうち特に問題となるのは印刷時にインキが静電気に
よってはじかれたり、静電気によってゴミが付着するこ
とである。
更に印刷、包装後、殺菌等の目的で熱水に浸すような用
途(ディル用途)においては、最終的包装形態において
上記の対インキ接着性、制電性等が75カる熱水処理に
よ=つて低下も・しくは消滅しないことが要求される。
従来、表面活性に乏しいプラスチックフィルムを活性化
する方法として、薬液(硫酸−クロム酸混液)処理、熱
風処理、オゾン処理、火炎処理、高電圧印加火炎処理、
放射線処理、コロナ放電処理、グロー放電処理等が提案
されている。しかしかかる従来技術では、セロファン用
印刷インキに対する印刷性のような高い表面活性を要求
される用途に対しては、活性化及び制電性の程度が不足
であったり、かかる技術を実施する場合に、作業性、安
全性、生産性、採算性等の点で、工業的規模での生産に
問題があり、いずれも実用化に至っていないのが現状で
ある。
また、易接着組成物を製膜中又は製膜後にポリオレフィ
ンフィルム(特にポリノロピレンフィルム)に塗布する
ことにより、表面を活性化する方′法が提案sh実用化
されているが、かかる方法により製造されたフィルムは
、透明性及びすべり性が悪く、ブロッキングしやすい等
の欠点を有するのみならず、印刷前あるいは印刷後に熱
水に浸した場合、印刷性を失った9、あるいは印刷層が
剥離する欠点を有していた。
一方、従来から4リオレフインフイルムに制電性を付与
する方法としては、製膜時に帯電防止剤を練り込み混合
しフィルム状に成形後、通常の大気中でコロナ放電処理
(以下ACD処理という)を増す方法が一般に行なわれ
ている。
かかる方法は、実用上はぼ満足しうる制電性をACD処
理面に付与すると同時に、印刷インキに対するある程度
の接着性改善効果も認められる。しかし、セロファン用
印刷インキのように高い表面活性を要求するインキに対
しては、接着性改善効果は認められず、従ってポリオレ
フィンフィルムにセロファン用印刷インキを用いるとい
う最近の市場の要求からはかけ離れている。またかかる
方法によってフィルムの両面に制電性を付与するために
は、両面にACD処理を施す必要があり、その場合フィ
ルムが著しくブロッキングしやすくなるという欠点があ
る。
一方、セロファンは手で任意の方向に容易に切れる特性
を有するが、一般にポリオレフィンフィルムは強靭にす
ぎ手切れ性が悪いという欠点がある。フィルムを包装用
あるいは接着チーブ用等に使用する場合、ある程度の実
用強さと手切れ性を兼ね備えていなければならない。と
ころが延伸されたグラスチックフィルムは分子が高度に
配向され強靭であるため、手あるいはディスペンサーに
よってうまく切れず、仮りに切れたとしても切断箇所が
白化し美しい切断ができなかった。このような手切れ性
の悪さを改良するため従来からフィルムの延伸を一軸に
のみ行なう方法、電子線を照射して脆化させる方法、あ
るいはポリスチレン等の脆い素材を使用する方法等が知
られているが、手切れ性と実用強さをうまくバランスさ
せることのできる方法は見出されていないのが現状であ
る。
本発明の目的は上述の′従来技術の欠点を解消し、印刷
性、接着性、蒸着性にすぐれたいわゆる易接着フィルム
で、かつ手切れ性と実用強さ全備えたフィルムを提供す
ることにある=即ち、本発明は極限粘度0.5〜1.5
の結晶性低分子量ポリオレフィンからなる厚さ5〜50
μmの層(2)の片面または両面に、これより融点の高
い結晶性ポリオレフィンからなる厚さ05〜8μmの層
0が積層されており、この積層フィルムの(片面または
)両面の表面から100A以内の表層部に基材−リマー
の炭素原子100個当り2個以上のアミノ型および/ま
たはイミノ型窒素を有していることを特徴とする易接着
性ポリオレライン積層フィルムである。
本発明の積層フィルムの層(ト)として用いる結晶性低
分子量ポリオレフィンとは、プロピレンと他のオレフィ
ン(炭素数2および4〜10)との共重合体(fロビレ
ン含量70〜99.5重量%)、エチレンと他のオレフ
ィン(炭素数−3〜lO)との共重合体(エチレン含1
k70〜99.5重量%)、ブテン−1と他のオレフィ
ン(炭素数2゜3および5〜lO)との共重合体(ブテ
ン−1含量70〜99.5重量%)、4−メチルペンテ
ン−1と他のオレフィン(炭素数2〜lO)との共重合
体(4−メチルペンテン−1含量70〜995重量%)
などのオレフィン共重合体(2元共重合体だけでなく、
3元あるいはそれ以上の共重合体も含む。共重合様式は
ランダム共重合、ブロック共重合のいずれでもよい)、
およびプロピレン、エチレン、ブテン−1,4−メチル
ペンテ7−1などの炭素数2〜10のオレフィンのホモ
ポリマであり、極限粘度が0.5〜1.5の範囲、好ま
しくは0.7〜1.2.の範囲にあるものである。特に
好ましいのは、極限粘度05〜1.5の範囲の上記オレ
フィン共重合体であり、さらに好ましいものとしては、
極限粘度0.5〜1.5の範囲の上記オレフィン共重合
体に、極限粘度0.5〜1.5の範囲の上記オレフィン
モノポリマを混合した混合組成物である(混合物重量基
準で、オレフィンホモポリマ量が2〜40チ)。このよ
うな結晶性低分子量ポリオレフィンの極限粘度は、0,
5〜1.5好ましくは0.7〜1.2の範囲にあること
が本発明目的達成のために必要である。この範囲より低
い極限粘度では、フィルムが脆くなりすきて実用強さが
不足となり、また逆に、この範囲より高い極限粘度では
、任意方向の手切れ性がなくなってくる。次に、この結
晶性低分子量ポリオレフィンからなる層(ト)の厚さは
、5〜50μm1好ましくは10〜405mの範囲にあ
ることが必要である。この範囲より薄い場合は、実用強
さが不足するとともに、薄すぎるため取り扱い作業性が
劣ったものとなってしまう。一方、この範□囲より厚い
場合は、任意方向の手切れ性が不足してくる。
次に層(ハ)の片面または両面に積層される層0につい
て説明する。
層@を構成するポリマーは@丙を構成するポリマーより
融点の高い結晶性ポリオレフィンである。そして層(ハ
)と層0のポリマーの融点差は1〜50℃が好ましく、
更に好ましくは5〜30℃の範囲である。層0に用いる
結晶性ポリオレフィンとしてはプロピレン、エチレン、
ブテン−114−メチルペンテン−11あるいはこれら
以外の炭素数lθ以下のオレフィンのホモポリマ、コポ
リマあるいはブロックコポリマである。
そして極限粘度は0.5〜2,0、好ましくは07〜1
.5の範囲のものである゛。この層001層の厚さは0
.5〜8μm1好ましくは1〜5μmの範囲であること
が必要である。この範囲より薄い場合は、実用強さの不
足したフィルムとなり、逆にこの範囲より厚くなると任
意方向の手切れ性がなくなる。
本発明は上記の層内の片面または両面に層0を積層する
が、その積層フィルムの(片面または)両面、即ちA/
B型積層フィルムの(A側またはB側あるいは)Aおよ
びB側並びにB/A/B型積層フィルム(一方のB側ま
たは)両方のB側の表面から100 A以内の表層部に
基材ポリマーの炭素原子100個当り2個以上(N/C
=0.02以上)のアミノ型および/またはイミノ型窒
素を有している必要がある。
また層内と層0の積層の態様としては少なくともA/B
またはB/A/B形が存在すれば十分であり、したがっ
て更にこれらに他のフィルムを積層すること、たとえば
A/B型のA側にヒートシールmt設はヒートシール層
/A/Hの形にすることも可能である。
本発明の該窒素の濃度(N/C)は、0.02以下であ
れば高いほどセロファン用印刷インキの接着性は向上す
る。上限はその要求特性によ−って変るので一律に制御
し難いが、基材フィルム自体の特性面から0.02以上
、0.1以下、好ましくは0.05以下程度の範囲であ
る。N/Cが大きすぎるとすべり性、耐ブロッキング性
、ヘイズ等のフィルムとしての物理的特性が変化するの
で注意を要する。該窒素の濃度(N/C)が0.02よ
り小さくなると、セロファン用インキに対する接着強度
が著しく低下し、実用上満足な印刷性を示さなくなる。
と同時に、制電性も不十分となる。
また、フィルムの物性面からすると、本発明の該窒素は
基材フィルムの表層100A以内の表面に存在する必要
がある。かかる深さは、浅ければ浅いほど好ましく、表
面にのみ上記窒素が該濃度に存在するのが最も好ましい
。該窒素が表面から10OAを超え深い所に、N/Cで
0.02以上存在すると、かかる表層部が凝集破壊され
易くなり、滑り性、耐ブロッキング性、透明性を著しく
損い、更には熱歪み、ンヮ等の変形を生じやすくなり実
用上問題となる。ががるN/Cの値は後述のESCAに
より注意深く測定されて決定されるものである。
本発明のアミノ型又は/及びイミノ型窒素とは基材シイ
ルムを構成する炭化水素部分に直接反応付着した一NH
2、−NH及びそれらの複合反応体であって、通常の!
ラフト重合法や付加重合法によって基材フィルム表面に
モノマーを付着せしめたものとはフィルム構造上明確に
区別されるものである。しかも本発明品は、セロファン
用印刷インキの接着性及び制電性の面からみても、かか
る従来法によるものよりも優れたものであり、かつ該七
ツマ一層の存在によって基材フィルム特性を阻害すると
いう欠点もないという特徴を有する。
かかる本発明の効果は前記従来技術を単に組合しても達
成できるものではないことを、本発明者らの実験結果に
もとづいて説明する。すなわち、第1に通常の帯電防止
剤を製膜時に練込み混入したポリオレフィンフィルムに
上記の極性基を付与するプロセスを実行した場合、セロ
ファン用インキに対する印刷性は優れているが、制電性
の発現が見られない。第2に、第1のプロセスの後にさ
、らにACD処理を施した場合、制電性は発現するが、
フィルム表層のアミノ型又はイミノ型窒素からなる極性
基がACD処理によって破壊されてしまい、セロファン
用インキに対する印刷性が消失してしまう。第3vc、
通常の帯電防止剤を製膜時に練込み混入したポリオレフ
ィンフィルムに、まずACD処理を施し、その後にアミ
ノ型又はイミノ型窒素からなる極性基を付与するノロセ
スを実行した場合、ACD処理によって発現していた制
電性が、次の極性基付与プロセスによって消失してしま
う上に、極性基の生成効率も極端に低くなる。
本発明の目的である任意方向の手切れ性と、実用強さを
兼ねそなえる範囲は、本積層フィルムの落球衝撃強さで
うまく表現することができる。つまり、任意方向の手切
れ性を持つためには、本発明フィルムの厚さ範囲内、つ
まり6〜66μm、好ましくは12〜50μmの厚さ範
囲内において、この落球衝撃強さが25に9・α以下、
好ましくは20に9・α以下であることが極めて望まし
いことである。また逆に、実用強さを持つためには、落
球衝撃強さが2 K9・α以下、好ましくは5 KIJ
 −(m以上あることが極めて望ましい。
従って、本発明の目的である任意方向の手切れ性と実用
強さを兼ね備えるということを数値で言いかえれば、落
球衝撃強さが2〜25に9・α、好ましくは5〜20に
9・儂の範囲の値を持つ3層積層ポリオレフィンフィル
ムと表現することもできる。
次に本発明フィルムの製造方法の一般例を述べる。まず
、結晶性低分子量ポリオレフィンを内層とし、これより
高融点の結晶性ポリオレフィンを0層として、たとえば
B/A/Bの形の3層積層シー)1公知の共押出方法で
製造する。
この場合、(イ)層ポリマの極限粘度は、フィルム製造
終了後の内層の極限粘度が0.5〜15、好ましくは0
7〜1.2の範囲に納まるようなものを用いる。また、
0層ポリマの極限粘度は、フィルム製造終了後の0層の
極限粘度が0.5〜20、好ましくは0.7〜1.5の
範囲に納まるようなものを用いる。共押出などを容易化
するためには、0層の極限粘度は、上記範囲内で、に)
層の極限粘度の±20%、好ましくは±lOチ以内の範
囲に入っていることが望ましい。この3層積層ノートの
(ハ)層および0層の厚さは、フィルム製造終了後の(
ハ)層の厚さが5〜50μm1好ましくは10〜40μ
mの範囲に入るようにし、また(ト)層の厚さが0.5
〜8μm、好ましくは1〜5μmの範囲に入るようにす
る。また、0層のポリマの融点は麹層のそれより、1〜
50℃、好ましくは5〜30℃高いようにしておく。
このような3層積層シートを、同時二軸延伸あるいは逐
次二軸延伸のような公知の二軸延伸方法で、長手方向お
よび幅方向に各々1.5〜15倍、好ましくは2〜lO
倍二軸延伸する。この時の延伸温度は、(A層ポリマの
融点−10)℃以上、(Bl ffi zIJマの融点
以下の範囲とすることが好ましい。次いで、この二軸延
伸されたフィルムを、(ハ)層ポリマの融点以上、(ハ
)層ポリマの融点以下の温度範囲で、1〜100秒間、
好ましくは3〜30秒間熱処理する。この熱処理は、フ
ィルムを緊張状態に保って行なう緊張熱処理でもよく、
あるいは、フィルムの長手方向および/または幅方向に
、元の長さの1〜211弛緩を許しつつ行なう弛緩熱処
理でもよく、あるいはこれらの組合せでもよい。かくし
て得られた3層積層フィルムは、(内層の1厚さが5〜
50μm1好ましくは10〜40μmの範囲にあり、ま
た0層の厚さが05〜8μm、好ましくは1〜5μm範
囲にあるものであり、したがって全体の厚さは6〜66
μ八好ましくは12〜50μmの範囲にあるものである
次にこの積層フィルムの深さ100 A以内の表層に炭
素原子100個あたり2個以上のアミン型または/及び
イミノ型窒素を導入し、制電性を発現せしめる手段とし
ては、該フィルムを、実質的に窒素からなり、かつ酸素
濃度が6,1 vo1%以下の、減圧または常圧または
加圧の気体雰囲気中で、該フィルム1m’!たり20〜
150ワツト・分の交流電気エネルギーを印加してコロ
ナ放電処理する方法(以下NCD処理という)を用いる
このようにして得られたフィルムは、優れた印刷性、制
電性を有するのみならず、熱水に浸漬する用途において
、すぐれた耐熱水性を示す。
さらに驚くべきことは、かかる方法によれば、フィルム
の片面にのみNCD処理を施すことにより、両面に制電
性が付与できる・ことである。
本発明の基材フィルム表層にアミノ型又は/及びイミノ
型窒素を導入するための装置(NCD処理装置)の−例
を図に示し、以下これについて詳述する。
図において、1は空気の混入を防ぐだめのシール構造体
である。窒素はシール構造体に設けられた供給口2から
導入され、排出口3から外部に排出される。シール構造
体内部を均一の気体組成にするために攪拌ファン4を設
は本。窒素供給口及び排出口それぞれにおける残留酸素
濃度を、酸素濃度計5で測定する。アンワインダ−6か
ら巻き出されるフィルム7は、処理ロール8の表面上で
NCD処理され、移送されてワインダー9で巻き取られ
る。処理ロール8は接地され、ロール表面は誘電体で被
覆されている。
ジェネレータ10からの制御された電圧は、高圧ケーブ
ル11ヲ介して電極12に印加される。放電は電極とフ
ィルムの間隙で発生する。
図に示した態様の他に、工業的にはたとえばアンワイン
ダ−6、ワインダー9をシール構造体の外部に設ける方
法もある。
本発明の上記製造方法について、さらに具体的条件をあ
げて説明すると次の様である。
先ず、窒素供給口と窒素排出口に於ける酸素濃度がいず
れもolvo1%以下で同一な濃度を保持するに必要な
窒素を、供給口より供給し続ける。この時、シール構造
体内の圧力は、減圧から加圧のいずれでもよく、通常は
操作性の点から常圧が選ばれる。
フィルムの走行速度は毎分2〜300 mの範囲で行な
えるが、さらに望ましくは10〜200m/分の範囲゛
で行う1.電極とフィルム表面との距離は03〜s、(
ms (さらに望ましくは0.5〜21m)の範囲が好
適である。電極に印加する電圧は、任意波形の交流を用
いることができるが、電圧5〜40 KV (Peak
 −to −Peak )、周波数50 Hz 〜50
 MHzの正弦波が好適である。印加する電気エネルギ
ーの総和は、被処理フィルム各層あたり20〜150ワ
ツト・分が一般的であり、更に好適には40〜120ワ
ツト・分である。通常は上記電気エネルギーを1回に印
加する方法で実施できるが、極薄の基材に対しては複数
回に分割して印加す、も方法が適当である。この分割印
加処理法は、極薄基材にシワやピンホールが発生するの
を防ぐのに有効である。
上記条件において20ワツト・分/ゴ未滴の電気エネル
ギーを印加した場合は、N / C= 0.02以上の
アミノ型又はイミノ型窒素が形成されず、従ってセロフ
ァン用インキ印刷性及び制電性が不十分である。また1
50ワツト・分/ゴを超えて印加した場合には、過処理
となり、処理表層に劣化層が生成し、接着強度が著しく
低下する原因となる。同時に過処理の場合は、処理によ
る改質層の深さが100 Xを超える領域にまで達し先
に述べたように、該改質層の凝集破壊、ブロッキン□グ
、滑り性低下、透明度低下、シワ等の問題を生じること
となる。
NCD処理部に供給する窒素ガス中に不純物とじて含ま
れる酸素の濃度は、0.I VOI%以下とすることが
必要であるが、0.05 vol qb以下とすればさ
らに望ましい。
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが本実施
例における、極限粘度、融点、落球衝撃強さ、N/C印
刷インキ付着強さ、制電性は、次のようにして測定した
値を示すものである。
(1)  極限粘度 ポリマ0.11を135℃のテトラリン100m/に完
全溶解させ、この溶液をFitz −Simmons型
の粘度計で135±0.05℃の恒温槽中で測定して比
粘度Sを求める。これより、次式によって、極限粘度を
計算する。
極限粘度=87CO,1(1+0.228 ))なお、
本発明で、(ハ)層あるいは0層のポリマの極限粘度と
は、該層を構成しているポリマ0.lff採取して、上
記方法で測定した値である。従って、該層が、j? I
Jマの混合物から成る場合でも、該ポリマ混合物0.1
pを用いて測定した値をフィルム各層の極限粘度とする
(2)融点 走査型熱分析装置(・母−キン・エルマー社製のDSC
−1型)中に、ポリマ5冨9をセットし、窒素雰囲気下
で加熱し、290 ′Cまで昇温する(昇温速度20℃
/分)。この温度に60秒間保持した後、該サンノルを
取り出して、ただちに液体窒素中に投入して急冷する。
このサンプルを再び測定セルにセットし、昇温速度20
℃/分で昇温していき、結晶の融解に伴なう吸熱ピーク
のピーク部の温度を該ポリマの融点とする。なお、ポリ
マが混合物やブロック共重合体から成るために、2つ以
上のピークがあられれる場合には、ピーク高さが最も高
いピークのピーク部の温度を該ポリマの融点とみなす。
(3)落球衝撃強さ 20土0.5℃の恒温室中にフィルムを一昼装置き、そ
の状態で測定する。フィルム’ii 5 cIIL直径
の枠にぴんと張った状態で固定する。その真上に2mの
高さから鋼球(直径3s、i mi )を落す。鋼球が
フィルムを破壊した直後の鋼球の落下速度を光電管で測
定し、この速度をV(ca/(8))とする。また、フ
ィルムがない場合の該当部での落下速度をV。(儂/8
)とする。すると、フィルムを破るのに要した工ネルギ
ー(これを落球衝撃強さとする)は次式で求められる。
落球衝撃強さく K51・crn) −M(Vo”  V” ) / 2 を但し、M:鋼球
の重量(K9) に重力加速度(980儂/鴬2) (4)  N/C(ESCA法) 国際電気株式会社製のE8CAスペクトロメータES−
200型を用い、処理フィルム表面のNIsスペクトル
とC18スペクトルを測定し、N−スペクトルのうちア
ミノ基とイミノ基の結合エネルギーに対応するピークの
積分強度と、C膵スペクトルのメインピークの積分強度
の比N/Cを算出した。該ESCAス4クト口メータは
、上記で得られたN/Cが、そのまま、表面に存在して
いる。アミン基またはイミノ基の個数と炭素原子の個数
との比になるように調整されている。
(5)  印刷インキ付着強さ 処理面に、市販のセロファン用印刷インキ”セロカラー
ユニ°゛白(東洋インキ製造株式会社製)をコーチング
塗布し、60℃、1分間乾燥した。常温常湿下で24時
間放置後、市販のセロファ7粘着テープにチバン株式会
社製)によって、90°剥離し、次の基準に従って剥離
後の付着面積をランクで表現した。
(6)制電性(表面抵抗法) 以下の条件でフィルム両面の表面抵抗を測定した。
表面抵抗計:ユニバーサルエレクトロメータMMA[−
17型 (株式会社川口電機製作所製) 測定電極:常温測定箱 P−601 (株式会社川口電機製作所製) 測定雰囲気:20℃、65%団 (7)制電性(表面電荷減衰法) ロータリスタテイツクオネストメータを用い、フィルム
に加えられた電荷が半減するまでの時間を測定した。
オネストメータ:スタチツクオネストメータ   S 
 −4104 (株式会社宍戸商会製) 印加電圧: −IQ KV 測定雰囲気:20℃、65チR)( 実施例1 次に2種類のポリマを用意した。
ポリマA:ゾロビレン・ブテン−1ランダム共重合体、
ブテン−1含有量6重 t%、極限粘度0.90、融点150℃、酸化防止剤と
して、2,6−ノー t−ブチル−p−クレゾール0.2 重量%および帯電防止剤として、 純度99チ以上のステアリン酸モノ グリセリドヲ0.6重量%含有させた。
ポリマB:fロビレンホモポリマ、極限粘度1.15、
融点164.5℃、アイソダテツク度97.2%、ポリ
マAの場合と同 じ酸化防止剤0,2重tチおよびブロ ッキング防止剤としてゼオライト をo、i重量%含有させた。
これら2種のポリマを2台の別々の押出機に供給して、
200℃で溶融押出し、3個のマニホルドを有する3層
積層用口金の中で溶融体同志を合流せしめて、中心層が
ポリマAからなり、両表面層が、Je IJマBからな
る3層積層シートの形とした。これを口金から出して、
ただちに表面温度35℃の冷却用ドラムに静電荷を印加
させながら密着せしめて、冷却固化した。この3層積層
シートヲ、145℃の予熱ロールに接触させて十分に予
熱した後、赤外線ヒータで急速(C加熱しつつ、長手方
向に0.5倍延伸し、ただちに20℃の冷却ロールに接
触させて急冷した。この−軸延伸シートを再び150℃
の熱風で十分に予熱した後、幅方向に8倍延伸し、その
緊張状態を保ったまま、155℃の熱風中で5秒間熱処
理し、次いで同じ熱風中でフィルムを元の幅の6係分の
弛緩を許容しつつ、3秒間弛緩熱処理し、次いで再度同
じ熱風中で3秒間の緊張熱処理をし、しかる後、室温ま
でゆるやかに冷却した(平均冷却速度30℃/秒)。か
くして得られたフィルムの中心層の厚さは29μm、両
表面層の厚さは各3μmで、合計厚さは35μmの3層
積層フィルムであった。このフィルムに対し、図の装置
を用い、次の条件でNCD処理を行なった。
導入気体:窒素(製鉄化学工業(株)製高純度窒素ガス
、純度99.999 volチ以上、湿度0.03チ廚
以下) 酸素濃度計:ジルコニア酸素濃度計 5EP−1oi (東しく株)製) 残留酸素濃度:導入口、排気口共に9.0008 %フ
ィルム走行速度:100m/分 電極−フイルム間至近距離:1.011mノエネレータ
:高周波ジェネレータHF−401(春日電機(株)製
) 周波数 110KHz 印加した電気エネルギー:100ワツト・分/ゴ処理ロ
ールの温度;80℃ 有効処理幅:3001111 得られたフィルムを90%団の雰囲気中に3日間放置し
たのち、−特性の評価を行ない表1の結果を得た。
表  1 表1か−られかるように、本発明の積層フィルムは実用
強さを有しながら、手切れ性にすぐれ、セロファン用イ
ンキに対する印刷性および制電性にすぐれていることが
理解できる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の基材フィルムにアミン型またはイミノ型窒
素を導入するための装置の概略図である。 1:空気の混入金時ぐためのシール構造体、2:窒素供
給口、3:窒素排出口、4:攪拌ファン、5:酸素濃度
計、6:アンワインダ−,7:フィルム、8:処理ロー
ル、9:ワイングー、10ニジエネレータ、11:電力
供給用高圧ケーブル、12:電極。 代理人 弁理士 小 川 信 − 弁理士 野 口 賢 照 弁理士斎下和彦

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 極限粘度05〜1.5の結晶性低分子量ポリオレフィン
    からなる厚さ5〜50μmの層(ハ)の片面または両面
    にこれより融点の高い結晶性ポリオレフィンからなる厚
    さ0.5〜8μmの層0が積層されており、この積層フ
    ィルムの片面または両面の表面から1ooA以内の表層
    部に基材ポリマーの炭素原子100個当92個以上のア
    ミノ型および/またはイミノ型窒箪を有していることを
    特徴とする易接着性ポリオレフィン積層フィルム。
JP11676381A 1981-07-25 1981-07-25 二軸延伸易接着性ポリオレフィン積層フィルム Granted JPS5818261A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61225049A (ja) * 1985-03-29 1986-10-06 東レ株式会社 防湿用ポリプロピレンフイルム

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