JPS61218125A - コンデンサ−用ポリプロピレンフイルム - Google Patents

コンデンサ−用ポリプロピレンフイルム

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JPS61218125A
JPS61218125A JP60058514A JP5851485A JPS61218125A JP S61218125 A JPS61218125 A JP S61218125A JP 60058514 A JP60058514 A JP 60058514A JP 5851485 A JP5851485 A JP 5851485A JP S61218125 A JPS61218125 A JP S61218125A
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JP
Japan
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film
present
polypropylene
less
resin
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JP60058514A
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English (en)
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研二 綱島
勝洋 土屋
淳也 佐藤
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電気的性質にすぐれたコンデンサー用ポリプロ
ピレンフィルムに関するものである。
〔従来の技術と問題点〕
ポリプロピレンフィルムは、そのすぐれた電気的性質を
有するため、コンデンサーの誘電体、すなわち、絶縁材
料として広く用いられてきた。しかし、このようなポリ
プロピレン・フィルムコンデンサーにも次のような重大
な欠点を有していた。
すなわち。
■ AI!、Znなどの金属蒸着をしたフィルムを巻回
型コンデンサーとして使用した時、使用と共にコンデン
サーの容量減少がおこり、そど向上する傾向があるが、
ポリプロピレンフィルムの場合、3μ以下の極薄フィル
ムは。
逆に耐電圧が4μの場合よりも同じか、あるいはそれ以
下になる。
■ 両面に金属蒸着をする時、熱寸法安定性が悪くて使
用に耐えない。
■ さらに、二軸延伸フィルム厚みとしては。
4μm相当が下限値であシ、それよりも薄いものは製膜
ができないばかシか、取り扱い性が極めて悪い。
本発明は上記欠点を解消せしめたコンデンサー用ポリプ
ロピレンフィルムを提供せんとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、ポリプロピレフ100重量部に、実質的に二
重結合および極性基を含まない石油樹脂。
および実質的に二重結合および極性基を含まないテルペ
ン樹脂から選ばれた樹脂の1種以上が5〜100重量部
混合されたフィルムであって、かつ該フィルムのガラス
転移温度が10〜80℃であるコンデンサー用ポリプロ
ピレンフィルムに関するものである。
本発明のフィルムに適用されるポリプロピレンは特に限
定されるものではないが、アイソタクチックインデック
ス(エエ)が96%以上、好ましくは98チ以上、テト
ラリン中で測定した極限粘度〔η〕は1〜4 (a1/
g ) 、好ましくは1.2〜2、5 (al/g )
のものが望ましく、また、灰物が50 ppm以下、好
ましくは30 ppm以下のもの(下限は約5 ppm
程度である)がより望ましい。
本発明のポリプロピレンは、プロピレン以外の第2成分
は含まないホモポリマーが好ましいが、必要に応じてエ
チレン、ブテン、ヘキセン、無水マレイン酸などを共重
合せしめた共重合体を含み。
ランダム共重合の場合は共重合成分を8モルチまで、ブ
ロック共重合の場合は35モルチまで、グラフト共重合
の場合は3モルチまで共重合させてもよい。なお、ポリ
プロピレンに必要に応じて公知の添加剤2例えば結晶核
剤、酸化防止剤、熱安定剤、すベシ剤などを含有させて
もよい。
極性基を実質的に含まない石油樹脂とは、水酸基(−O
H) 、カルボキシ基(−COOH) 、 /’ 0ゲ
ン基(−X ) 、スルフォン基(−8o3Y 、 y
はH,Na。
2 Mgなど)などおよびそれらの変成体などからなる
極性基を有さない石油樹脂、すなわち石油系不飽和炭化
水素を直接原料とするシクロペンタジェン系、あるいは
高級オレフィン系炭化水素を主原料とする樹脂である。
さらに該石油樹脂のガラス転移温度(以下p Tgと略
称する)は 50℃以上、好ましくは76℃以上のもの
が本発明フィルムにとって好ましい。
また、該石油樹脂に水素を付加させ、その水添率を80
%以上、好ましくは95%以上とした水添石油樹脂が本
発明フィルムの場合は特に好ましい。代表的な該樹脂と
しては9例えば、 Tgが76℃以上で水添率が95%
以上のポリジシクロペンタジェンなどの高Tg完全水添
脂環族石油樹脂が本発明に特にふされしい。
また、極性基を実質的に含まないテルペン樹脂トハ、水
酸基、アルデヒド基、ケトン基、カルボキシル基、ハロ
ゲン基、スルフォン基など、およびそれらの変成体など
からなる極性基を有さないテルペン樹脂、すなわち(C
5H8)nの組成の炭化水素およびそれから導かれる変
成化合物である。
なお、nは2〜20程度の自然数である。テルペン樹脂
のことを別称してテルペノイドと呼ぶこともある。代表
的な化合物名としては、ピネン、ジペンテン、カレン、
ミルセン、オシメン、リモネン、テルビルン、テルピネ
ン、サピネン、トリシクレン、ピサポレン、ジンギペレ
ン、サンタレン、カンホレン、ミレン、トタレン、など
がin本発明フィルムの場合、水素を付加させ、その水
添率を80%以上、好ましくは90%以上とするのが望
ましく、特に水添βピネン、水添ジペンテンなどが好ま
しい。
このように水添した樹脂を使うことが本発明の場合重要
で、臭素価として10以下、好ましくは5以下、さらに
好ましくは1以下のものがよい。
本発明のポリプロピレンフィルムは、前記のポリプロピ
レン100重量部に、前記の二重結合および極性基を含
まない石油樹脂あるいはテルペン樹脂の111以上が5
〜106重量部、好ましくは10〜50重量部混合され
たフィルムであって。
かつそのフィルムのTgが10〜80℃、好ましくは1
5〜50℃である。
極性基および二重結合を含まない上記樹脂の混合量が1
00重量部、好ましくは50重量部を越える場合、フィ
ルムの耐薬品性、特に芳香族炭化水素溶剤などに対する
耐油性に弱くなるばかりか。
アルミニウム、亜鉛などの金属蒸着に対する蒸着膜付着
力が大幅に低下するためである。また上記樹脂の混合量
が5重量部、好ましくは10重量部未満の場合1本発明
フィルムの二軸延伸性が大幅に低下し、特に6μm以下
の極薄物フィルムの場合は二軸延伸できなくなるためで
ある。
また、  TgO値が10℃未満、好ましくは15℃未
満の場合9本発明の目的である容量減少防止。
耐電圧の向上1両面蒸着性の向上、フィルムの取シ扱い
性向上などが達成できないのみならず、コロナ放電開始
電圧をも改良できないためであり。
一方、 Tgの値が80℃、好ましくは50℃を越える
場合は2本発明フィルムの機械的性質が著しく劣ったも
のになるばかりか、絶縁破壊電圧(BDV)が低下する
ためである。
なお9本発明フィルムは9分子鎖が配向していると1本
発明の効果が顕著になシ好ましいが、必ずしも配向して
いる必要はない。分子鎖が配向していると 添加樹脂量
を少なくしてTg値を上げることができ、そのために電
気的性質2機械的性質。
熱的性質がより好ましくなる。特に二軸配向でしかもフ
ィルム面内でバランスしているフィルム。
すなわち複屈折の絶対値で0.025以下、好ましくは
0.015以下のものが好ましい。さらに膜面配向の目
安である縦方向の屈折率と横方向の屈折率の和の1/2
値から厚さ方向の屈折率の値を引いた値が、0.006
〜0. CJ 12の範囲、のフィルムは1表層の弁開
や耐油性などの点で好ましい。
本発明フィルムの結晶化度は50%以上、好ましくは6
0チ以上であるのが望ましく、フィルムの厚さは0.5
〜20μm、好ましくは0.5〜81m。
さらに好ましくは0.5〜3μmの範囲のものがよい。
本発明のフィルムは、上記したようにポリプロピレンに
極性基および二重結合を含まない石油樹脂および/また
はテルペン樹脂の1種以上を混合したものであるが、こ
れらの樹脂100重量部にさらに他の樹脂が添加される
場合、その量は50重量部未満、好ましくは20重量部
未満が望ましい。
さらに本発明のフィルムには、ポリプロピレンなどの他
のポリマーを、全厚み割合にして5〜30チの厚みの層
として積層してもよい(ただし。
本発明のフィルムの両面に積層する場合の層厚みは9両
層の和とする)。
次に本発明フィルムの製造方法について説明する。ポリ
プロピレンに、上記した特定の石油樹脂あるいはテルペ
ン樹脂を添加し、樹脂温度で240℃を越えない温度、
好ましくは180〜220℃の最高温度で融解、均一混
合させたのち1口金から吐出させ、冷却ドラム上にキャ
ストすることにより、無延伸フィルムが得られる。
なお、このとき樹脂温度が240℃、好ましくは220
℃を越えると本発明の目的とするすぐれた特性のフィル
ムが得られないばかりか、該樹脂が熱分解したり、飛散
したりするのである。また。
冷却ドラムの表面温度はあとの工程との関係によっても
変わるが、60〜120℃、好ましくは95〜110℃
の範囲のものがよい。
ツツイてキャストした上記のフイルムヲ、−軸配向、二
軸配向、あるいは多軸配向させたり、あるいは熱処理を
して+ Tgを上記した特定範囲内にすることにより本
発明のフィルムとすることができる。この場合、配向を
与える方法は任意の公知の方法1例えば、ロール延伸、
圧延、テンター延伸、ディスク延伸、ベルト延伸および
その組み合せなどを用いることができる。この時TEの
値が上記特定範囲に入るように配向させる必要があり9
例えば逐次二軸延伸の場合、最初の縦延伸倍率は6〜1
0倍、横延伸倍率は6〜12倍程度がよい。
また、上記フィルムの両側に、特定の石油樹脂あるいは
テルペン樹脂の添加量が5重量部未満のポリオレフィン
層、特にポリプロピレン層を全厚み割合にして両層の和
が5〜50%の厚みの層をラミネートし、6層構成とす
ることにより、耐薬品性、耐弁開性が向上するため、接
着性、耐油性が大幅に改良される。さらに、ラミネート
を共押出法にすると押出時の該特定樹脂や添加剤などの
飛散が抑制でき、生産性の向上や作業環境の改善などに
すぐれた効果を発揮するものであシ、またラミネート法
を長平方向延伸後のフィルムに特定の石油樹脂あるいは
テルペン樹脂を添加していないポリオレフィンをラミネ
ートする方法だと、共押出法に比べて接着性、耐油性、
耐弁開性などの特性がさらにすぐれるようになる。
さらに1本発明フィルムを特開昭59−98140号公
報、特公昭57−30854号公報などに示されている
ように空気、炭酸ガス、窒素ガス。
アルゴン、ヘリウムなどの存在下でコロナ放電処理、あ
るいはプラズマ処理をすると9表面が活性化され表面ぬ
れ張力が38〜45dyn/cmとなシ。
金属との接着性、絶縁油との親和性が向上することがあ
り1本発明フィルムには特に好ましい処理である。
以上のようにして形成された本発明のフィルムは、その
まま、または、複数枚重ね、あるいは。
紙や他のプラスチックとの積層体を形成しコンデンサー
の誘電体とすることができる。また、このコンデンサー
の場合、電極としては公知の金属箔または蒸着膜を適用
することができるが蒸着膜とするのが好ましい。また、
金属は、%に限定されないが、AI!、Znが好ましい
。また、コンデンサーは油含浸形であってもよ、いが絶
縁油を用いない乾式形であるのが好ましい。
〔作 用〕
このようにポリプロピレンに特定の樹脂を添加し、特定
のTgを有したフィルムとすることにより、容量減少防
止やコロナ放電開始電圧の向上は。
本発明フィルムの表面が平滑すなわち表面平均粗さRa
が0.01〜0.05 pm 、  最大表面粗さRI
!1ajCで0.2μm以下と小さくなシ、シかもf/
などの導電性金属との接着性が向上したためではないか
と考えられ、さらに耐電圧の向上は本発明フィルムの内
部にポリプロピレンの球晶にもとづくボイドが存在しな
いこと、および表面が上記同様平滑化されたためと考え
られ、さらに両面蒸着性が向上したのは1本発明フィル
ムのTgが通常ポリプロピレンのTg(QC)に比べて
高くなって熱寸法安定性が向上し、しかも本発明フィル
ムの表面が平滑の割には耐ブロッキング性、易滑性にす
ぐれるためと考えられ、さらに本発明フィルムの取シ扱
い性が向上するのは9本発明フィルムのTgカ高くなり
、しかもヤング率などの機械的特性が向上するためであ
ると考えられるっ 〔発明の効果〕 本発明は、ポリプロピレンに特定の樹脂を混合し、しか
も ガラス転移温度Tgを10〜80Cと高くしたため
に次のようなすぐれた効果を生じるものである。すなわ
ち。
(1)  本発明フィルムに表面活性化処理後、 AJ
 。
Zn、 Ni、 Sn、 Fe、 Co、 Auなどの
導電金属化合物を蒸着し、ドライ型巻回蒸着フィルムコ
ンデンサーとして使用した時、経日によるコンデンサー
の容量減少がほとんど生じない。
(2)耐電圧が上昇する。特にフィルム厚さが8μm以
・下、好ましくは3μm〜0.5μmの極薄物フィルム
を使うドライ型コンデンサーの時には、その効果が顕著
である。
(3)本発明フィルムの両面に金属蒸着が可能になシ、
従来のような蒸着時の寸法変化や金属蒸着面同志のすべ
りにくさ、ブロッキングなどの問題が発生しない。
(4)3μm以下の極薄物フィルムの製膜が可能になシ
、また。そのように薄いフィルムでも取り扱い性はすぐ
れている。
(5)  コロナ放電開始電圧が上がシ、使用コンデン
サーや絶縁材料としての信頼性が向上する。
なお2本発明で使った次の用語の定義および測定法につ
いて説明する。
(1)水蒸気透過率はJIS  Z−0208に従い。
40C・90チRHで測定した値で 7〜2・日/フィ
ルム厚さ単位で表わす。
(2)極限粘度〔η〕は、ASTM  D  l601
  に従ってテトラリン中で測定したもので、 dI!
/g単位で表わす。
(3)  アイソタクチックインデックス(エエ)は。
試料のフィルムを約1の平方の大きさに切り。
これをソックスレー抽出器に入れ沸騰メチルアルコール
で6時間抽出する。抽出した試料を60℃で6時間真空
乾燥する。これから重量W(mg)の試料をとり、これ
を再びソックスレー抽出器に入れて、沸騰N−へブタン
で6時間抽出する。次いで、この試料を取り出し、アセ
トンで十分洗浄した後、60℃で6時間真空乾燥した後
9重量を測定する。その重量をW’(mg)とすると、
アイソタクチックインデックスは次式で求められる。
アイソタクチックインデックス(チ) == (w’/W) xl 00 (4)  ガラス転移温度(Tg )は、サンプル10
mgを走査型熱量計DSC−11型(Perkin E
1mer社製)にセットし、窒素気流下に昇温速度40
℃/分の速度で一20cからスタートさせてサーモグラ
フを書かせ、ベースラインから吸熱ピークのずれる温度
と、もどる温度との算術平均値をとった温度をTgとす
る。 もちろん、サンプルが複合フィルムであってもこ
の方法で測定すればよい。
(5)  臭素価は、JIS  K−2543−197
9によって測定する。試料油100g中の不飽和成分に
付加される臭素のg数をいう。
(6)屈折率Nは、 Abheの屈折計を用い、 Na
 −D線を光源とし、マウント液としてサリチル酸メチ
ルを用いて、接眼レンズの偏光板の方向を変えて特定方
向の屈折率を全反射法により測定する。
(7)天動(Ash )は、JIS c2330に従っ
て測定した。
(8)接着力は、フィルムにAI!を厚さ600A程度
にベルジャ型高真空蒸着装置にて、約1x10−5am
Hgの真空度で蒸着し、その後、該蒸着面にセロファン
粘着テーフにチバン■製1セロテープ″を使用)をはり
つけ、急速にセロファンテープを剥離し、  A/蒸着
膜の剥離状態で評価する。
○: Al!蒸着膜の剥離面積が90%以上。
△:Al蒸着膜の剥離面積が90%未満〜50チ以上。
X : AI!II膜の剥離面積が50チ未満。
(9)表面平均粗さRaおよび最大表面粗さR111a
xは。
JIS  BO601−1976に従いカットオフ0.
25鵬で測定する。
叫 絶縁破壊電圧BDVは、ASTM  D149に従
つて室温で測定した。゛ 〔実施例〕 次に実施例に基づいて本発明の実施態様を説明する。
実施例1〜6 比較例1〜6 ポリプロピレンとして、三井東圧■製三井“ノーブレン
”FO850(テトラリン中での測定極限粘度〔η) 
= 2.25417g、アイソタクチックインデックス
エエ=99%、灰分10 ppm ) ヲ用イ。
特定の水添石油樹脂として、エッソ化学四の無極性の水
添ポリジシクロペンタジェンを主成分とする1、′エス
コレツ″5620を用いた。該ポリプロピレン樹脂10
0重量部に対し、@ニスコレラ”5320を25重量部
を均一にブレンドした原料(I)と、さらにポリプロピ
レンとして、〔η〕が1.6゜1工が99%の低粘度ポ
リプロピレンからなる原料(n)とを、それぞれ別の押
出機に供給し、溶融温度を220℃にして(II) /
 (I) / (II)(、両表層(If)の厚さの和
をフィルム全体の厚さの10%とした)からなる3層積
層フィルムを共押出したのち、85℃に保たれたキャス
ティングドラム上にキャストして無延伸フィルムを得た
。該フィルムを直ちに135℃に保たれている熱風オー
プン加熱式縦延伸ロールに導入し、長手方向に7倍延伸
し、続いて158℃に加熱されたテンター内で横方向に
10倍延伸し、160℃で5秒間、横方向に5チのリラ
ックスを許しながら熱処理をし、続いて炭酸ガスC02
と窒素N2のみからなる混合ガス(Co2/N2=10
/90容積比)下で両面にコロナ放電処理をして、第1
表の実施例1〜6に示した6種類の厚さのフィルムを得
た。また、この実施例1〜6で用いた原料のうち、中央
のポリプロピレン層に添加した石油樹脂のみを除去した
比較例1〜6のフィルムを得た。
各フィルムの特性測定結果を第1表に示したが。
この結果から本発明フィルムの場合、フィルム厚さが薄
くなっても、すなわち8μm以下と薄くなってもフィル
ム内部にボイドが存在しないためか電気絶縁破壊電圧(
BDV)は低下せず、高いBDV値で安定した値を示し
ている。さらにフィルム厚さが3μm以下と薄くなった
場合、従来のフィルムでは製膜できなかったが2本発明
フィルムの場合驚くべきことに0.5μmもの薄いフィ
ルムが安定に製膜でき、しかも高いBDV値、ヤング率
を示していることがわかる。
また、比較例5の従来フィルムの場合、たとえ安定製膜
できたとしても、縦方向のヤング率が本発明の実施例5
に比べて低いため1巻回コンデンサーとしては取シ扱い
性が大幅に劣ることもわかる。
実施例7 実施例3で得た6μmのフィルムにAJとZnの等量混
合蒸着を真空度1 x 10”” mmHg中で150
m/分の走行速度で両面に厚さ600Aに蒸着した。
得られた蒸着フィルムは表面平均粗さRaが0.01と
平滑なためか均一に金属が付着しており、原反フィルム
の寸法変化や、たるみ、シワの発生もなく、巻取ったフ
ィルムもブロッキングすることなく、易滑性を有してい
た。
該両面蒸着フィルムと、実施例乙のフィルムとを重ね合
わせ容量100PFの巻回コンデンサーを作成し、40
℃・65%RH下に60日間放置前後の電気特性を調べ
たところ、容量は100PFとエージング前後でも容量
変化は全くなかった。
実施例8〜10 実施例5の製法において、低粘度ポリプロピレンンから
なる原料(If)の厚さ構成比のみを変更して実施例5
と全く同様にして2μm厚さの二軸配向フィルムを製膜
・評価を行ない第2表に示した。
このように表層厚みの全体厚みに占める割合は。
30%未満のものが好ましいことがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリプロピレン100重量部に、実質的に二重結
    合および極性基を含まない石油樹脂、および実質的に二
    重結合および極性基を含まないテルペン樹脂から選ばれ
    た樹脂の1種以上が5〜100重量部混合され、かつ該
    フィルムのガラス転移温度が10〜80℃であるコンデ
    ンサー用ポリプロピレンフィルム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5536773A (en) * 1993-07-16 1996-07-16 Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. Polypropylene resin composition and the use of the same
JP2019176123A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 株式会社プライムポリマー コンデンサーフィルム用ポリプロピレン系樹脂組成物及びそれからなるコンデンサーフィルム

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