JPS6122282Y2 - - Google Patents

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JPS6122282Y2
JPS6122282Y2 JP12536780U JP12536780U JPS6122282Y2 JP S6122282 Y2 JPS6122282 Y2 JP S6122282Y2 JP 12536780 U JP12536780 U JP 12536780U JP 12536780 U JP12536780 U JP 12536780U JP S6122282 Y2 JPS6122282 Y2 JP S6122282Y2
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gas
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sensor
silicone
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
本考案は金属酸化物半導体微粉末粒子を用いて
厚膜型に形成されたガスセンサに関するものであ
る。 従来から各種のガスや煙を検知することにより
導電率が変化するガスセンサとしては、SnO2
ZnO,Fe2O3,Cr2O3等の金属酸化物半導体材料
が用いられてきた。これらガスセンサの具備すべ
き条件としては、高感度であることと機械的強度
が優れていることである。このため従来のガスセ
ンサは金属酸化物半導体粉末を800〜1200℃の高
温で焼結することによつて機械的強度が大きくさ
れていた。しかし、上記のように高温で焼結する
と粉末粒子が半溶融(シンタリング)を起すた
め、有効感ガス表面積が減少してしまい、感度の
低下をきたしたり焼結時にクラツクが生じやす
く、かえつて機械的強度の低減をまねく等の欠点
があつた。また高温での焼結は省エネルギーにお
いても好ましくなかつた。このように従来のガス
センサは感度や機械的強度の点において十分満足
のいくものではなかつた。 本考案は上記のような従来のものの欠点を除去
するためになされたもので、ガス検知感度に優
れ、機械的強度が大であると共に、従来のものよ
りも低温焼結で行える等製造も容易な厚膜型ガス
センサを提供することを目的としている。 以下本考案を詳細に説明する。本考案では、珪
素樹脂、シリコーングリース、シリコーンオイル
等の有機珪素化合物の重合体を主成分とする組成
物を高温焼成して得られる高温分解残留物を結合
剤として用い、この中に感ガス能を有する金属酸
化物半導体微粉末を均一に含有分散させて皮膜状
の感ガス素子を形成するものである。まず、結合
剤となる高温分解残留物とその役割について珪素
樹脂を例にとつて説明する。 珪素樹脂はシロキサン結合、−Si−O−Si−O
−の側鎖に炭化水素基が結合した構造になつてい
る。これを加熱すると側鎖の炭化水素基が徐々に
分解されて上記シロキサン結合と炭化水素基の分
解残留物とからなる硬い固形物が残留する。そし
てさらに焼成温度を上昇すると炭化水素基の分解
が促進され、上記残留固形物の表面が多孔質化し
てくる。このために内部に含有物質が存在する
と、これが表面に露出され、露出の程度は皮膜状
のものである場合が最も大きい。ただし、この皮
膜は蒸着膜等の薄膜ではなく塗布状の厚膜であ
る。すなわち、本考案では金属酸化物半導体の微
粉末粒子状材料を感ガス材料として用い、これを
有機珪素化合物の重合体の高温分解残留物により
強固な皮膜に結合してなるものが、被検出ガスに
対する検知感度が大きいことに基いてなされたも
のである。これによりセンサ材料は、有効感ガス
表面積が大である微粉末粒子材料を用いることが
できると共に、通常の金属酸化物半導体焼結型の
ものに比べて低温焼成が可能で、かつ素子強度も
高いものが得られる。 次に本考案の実施例について説明する。 〔実施例 1〕 珪素樹脂(メチルフエニルシリコーン)をキシ
レンに溶解したシリコーンワニスを結合剤の出発
原料として用い、これに感ガス材料としてシリコ
ーンワニスの3倍の重量の微粉末(粒径約1μ)
状SnO2およびシリコーンワニスと上記と同重量
の補強材(珪石)を混合攬拌した混練物をスプレ
ー塗布にてアルミナ絶縁基板上に厚さ約200μ、
大きさ約5mm×10mmの皮膜状に形成したものを多
数個製作した。これを200℃〜700℃まで100℃毎
に焼成温度を変化させて焼成し、第1図に示すガ
スセンサを製作した。図において、1は感ガス部
となるセンサ素子、2は白金からできている電
極、3はこの電極から引出したリード線、4はア
ルミナ絶縁基板、5はこの基板の裏面に配した加
熱用ヒータ、6はこのヒータのリード線である。 なお、本考案の他の構成として、球形等の形状
の絶縁基材(スペーサ)4a上に金属酸化物半導
体を結合剤中に含有する組成物を皮膜状に形成す
ることであつてもよい。 センサ素子1の組成温度を200〜700℃まで変化
させ、第1図のように構成した本考案のガスセン
サにおいて、イソブタン1000ppm中のガス検知
感度を測定し、この結果を第3図に示す。ただし
ガス検知感度とは、センサの空気中における抵抗
値をガス中における抵抗値で割つたものである。
第3図から明かなように焼成温度が上昇するに伴
つてガス検知感度が大きくなり、ガスセンサとし
て好ましい特性を示している。しかし、焼成温度
が600℃を越えると飽和する傾向が表われる。ま
た、第3図中に上記と同様にして測定した従来の
SnO2系焼結型ガスセンサの焼結温度700℃におけ
るイソブタン検知感度を×印で示したが、焼結温
度500℃上における本考案のガスセンサの方が検
知感度が良好であることが解る。 また焼結温度が上昇するに伴つてガス検知感度
が大きくなるという特性は、結合剤として用いた
珪素樹脂の加熱温度による焼成成分の変化がおよ
そ次のようなものであると推定される。 ただし、H:水素、O:酸素、C:炭素、Si:
珪素、R:メチル基、フエニル基 また、各焼成温度によるセンサ素子を顕微鏡に
よつて観察したところ、300℃以上では焼成温度
の上昇に伴つてシリコーンが分解し表面が多孔質
化していること、つまり、表面の多孔質化が進む
につれて感ガス材料が表面に露出されるため、感
ガス能が増大してくることが解つた。そして焼成
温度の上昇により結合剤の骨格が無機質化するた
め従来の蒸着膜等を用いた薄膜型のガスセンサよ
りも機械的強度が大きいことが確められた。 〔実施例 2〕 結合剤として実施例1と全く同様のものを用
い、これに感ガス材料として結合剤に3倍の重量
の微粉末(粒径約1μ)状ZnOおよび結合剤と同
重量の補強材(アルミナ)を混合撹拌した混練物
を塗布後、600℃で焼成し第1図のようなセンサ
素子を実施例1と同様にして製作した。これとは
別に上記混練物中に0.5重量%のPdからなる触媒
を添加したものについても製作した。これら二つ
のセンサ素子および従来のZnO系焼結型ガスセン
サについて実施例1と同様にプロパンガス
1000ppmに対する検知感度を比較したところ第
1表のようになつた。
【表】 第表からも解るように本考案による厚膜型ガ
スセンサは従来のものよりも検知感度が良好であ
ることが理解される。 なお、本考案は上記実施例で用いたメチルフエ
ニルシリコーン(ワニス)以外でも、メチルシリ
コーン等の珪素樹脂およびエポキシ変性シリコー
ン等の変性タイプの珪素樹脂やシリコーンオイ
ル、シリコーンゴム等の有機珪素化合物重合体、
すなわちシリコーンと総称されるものを主成分と
する組成物を高温焼成して得られる分解残留物で
あればよく、この分解残留物でも前述したものと
実質的に同様のガス検知特性を有することが実験
により判明している。 また感ガス材料としては実施例に使用した
SnO2やZnOの他Fe2O3,Cr2O3,NiO,CdO,
CoO等の金属酸化物半導体および複合酸化物半導
体を用いることができる。そしてこれら金属酸化
物半導体の微粉末材料をその特性を失うことなく
用いることができるので、従来の焼結型のものよ
りも有効感ガス表面積が大きくなるためガス検知
感度が良好となる。 なお、実施例2で用いたPdやPt等の触媒の添
加はガス検知感度の向上のために有効であるが、
必ずしも使用しなくともよい。 本考案によるガスセンサは、製作時の焼結温度
が高いほどセンサ素子における結合剤の骨格が無
機質(−Si−O−Si−O−)となるため、強度お
よび物理的、化学的安定性が高くなる。また、セ
ンサ素子の製作時の焼結温度は高くとも600℃で
十分であるため従来最も実用性の高い焼結型のも
のが製作時に最低700〜800℃、通常1000℃程度の
焼成温度を必要とすることからも本考案ガスセン
サが低温焼成ですむので省エネルギーの点からも
好ましい。 以上のように本考案によれば、センサ素子が有
機珪素化合物の重合体を主成分とする組成物の高
温分解残留物を結合剤を使用し、感ガス材料とし
て金属酸化物半導体微粉末粒子を用いたものであ
るため、ガス検知感度に優れ、かつ製作も容易で
あると共に、センサ素子強度が大きい効果があ
り、ガスセンサとして各種の用途に広く利用でき
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案におけるガスセンサの斜視図、
第2図は他の構成を示す断面図、第3図は焼成温
度−ガス検知感度特性図である。 1……センサ素子、2……電極、3……リード
線、4……アルミナ絶縁基板、5……加熱用ヒー
タ、6……ヒータのリード線。なお、図中、同一
符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 感ガス材料である金属酸化物の微粉末粒子
    が、有機珪素化合物重合体の高温分解残留物に
    よつて結合され、皮膜状に形成されていること
    を特徴とする厚膜型ガスセンサ。 (2) 上記高温分解残留物に触媒が添加されている
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の厚膜型センサ。
JP12536780U 1980-09-03 1980-09-03 Expired JPS6122282Y2 (ja)

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JP12536780U JPS6122282Y2 (ja) 1980-09-03 1980-09-03

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JPS5748448U JPS5748448U (ja) 1982-03-18
JPS6122282Y2 true JPS6122282Y2 (ja) 1986-07-04

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