JPS61220104A - 磁気ヘツド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は、磁気ヘッド装置、更に詳細には磁気テープを
案内するテープガイドを取り付けた磁気ヘッド装置に関
する。

［従来技術］ 従来カセット、カートリッジ等の磁気テープを使用する
高速走行用記録装置に用いられる磁気ヘッド装置では、
記録トラックのずれによる誤動作を防ぐために磁気ヘッ
ド近傍、特にその磁気ヘッド側面、例えば片面又は両面
に抵抗溶接、ねじ止めあるいは接着剤等によりテープガ
イドが設けられている。このテープガイドは作業性、特
に加工性が良く、低コストであることが必要であり、更
に実装時には確実に磁気テープのずれを防止し信頼性を
最大に保てる材質であることが要望されている。

このような装置の磁気テープスピードは、一般のカセッ
トデツキスピード４．７５ｃ■／ｓｅｃ等に比べて例え
ば？６．２ｃｍ／ｓｅｃと非常に早くなっており、従っ
てテープガイドの摩耗量が大きくなるという問題がある
。即ち摩耗量はテープスピードによって変化し、このよ
うな高速記録用の磁気ヘッドでは摩耗量が非常に大きく
なることが考えられる０例えばテープガイドのテープ接
触部では短時間で非常に大きな偏摩耗となり、記録、再
生時の磁気テープの変動による記録、再生時のエラー、
出力の低下、更には分解能の低下となり、場合によって
は使用不能となる等の欠点があった。

［目　的］ 本発明は上述したような従来の欠点を除去し。

磁気テープとテープガイドとの相対移動による摩耗量を
減少させ信頼性の高い記録、再生を行なうことができる
、安価な磁気ヘッド装置を提供することを目的としてい
る。

［発明の構成］ 本発明はこの目的を達成するために磁気テープガイドに
耐摩耗性処理を施す構成を採用した。

［実施例］ 以下図面に示す実施例に従い本発明の詳細な説明する。

第１図には本発明による磁気ヘッドの概略斜視図が図示
されており、同装置において符号ｌで示すものは磁気ヘ
ッドケースであり、その内部に磁気ヘッドが配置される
。この磁気ヘッドは薄板の磁気コアを積層して成る磁気
コア半休を互いに突き合わせて構成されるもので、第１
図に図示した磁気ヘッドではこのような構成のものが上
下２つに配置されており複合磁気ヘッドとなっている。

磁気コアの突き合わせ面は符号３で示したように磁気ギ
ャップを構成し、この磁気ギャップが磁気へラドケース
１の開口部１ａに臨ませるように配置される。この磁気
ヘッドケースの側面の片面又は両面にねじ４等を介して
テープガイ）５．５’が取り付けられている。これらの
テープガイドは１例えばステンレス等でできており、磁
気ギャップ側に突出したテープ案内部５ａ、５’ａを有
し、これらが磁気テープ６を上下に規制する働きをして
おり、磁気テープとの接触面となっている。

このテープガイドは高速で走行する磁気テープ６の記録
トラックずれを防ぐために設けられてｌ、％るものであ
り、第２図に図示したようにテープ案内部５ａ間の幅、
即ちガイド幅ＴＩは、磁気テープ６の最大幅Ｔ２よりも
ごく僅か広くなっており、テープ走行時のテープ上下変
動を規制するために極めて正確な精度で加工されてしす
る。

又磁気ヘッドにはその下面に取り付は板７が設けられて
おり、これを介して磁気ヘッドが所定の位置に固定され
る。

このような構成において磁気へラドコアに巻回されたコ
イル端末端子８に、＜ルス波形、サイン波形等の信号電
流を印加すると、磁気コア２に磁束が流れ、磁気ギャッ
プ３を中心に磁界が発生し摺動している磁気テープ６に
信号が記録される。一方再生する場合は記録方法とは逆
に記録された磁気テープ６が磁気へ一７ドの磁気ギャッ
プ３を摺動することにより磁気コア２に磁束が流れ不図
示のコイルに起電力が発生し端子８から信号出力が得ら
れる。

このような磁気ヘッド装置を用いて磁気テープ６に信号
の記録又は信号の再生を行なう場合、磁気テープ６は高
速に走行することになるが、テープ走行時の上下変動に
より磁気テープの幅方向の両端部とテープガイドの突出
部５ａが接触し、テープガイドが偏摩耗する。偏摩耗及
び摩耗量が接触する材質の硬度により左右されることが
判明しており、テープガイド５は高硬度の材質を使用す
ることで偏摩耗を極力防止するようにしている。しかし
テープガイド５はプレス等により成形加工するため硬度
が高いと加工しに′り＜作業性を著しく阻害することに
なるので、本発明ではこれを防ぐため成形加工後寸法変
化がなく硬度を上げる方法として融解シアン化合物で加
熱する液体窒化（タフトライド）処理を行ない、テープ
ガイドの特にテープと接触する案内部５ａに窒化層を形
成する。

このようにテープガイドに窒化処理を行なった結果の性
能が第３図及び第４図に図示されている、第３図はテー
プガイド材料ステンレス５ＵＳ３０４−３／４Ｈの材質
を選び、液体窒化処理前後のビッカース硬度を表わした
もので、窒化処理後は硬度が大きくなっていることが理
解される。

又第４図は耐摩耗実験を行なった結果であり、テープ走
行時間に対して摩耗量が図示されている。その結果窒化
処理前に比べ窒化処理後のテープガイドの摩耗量が顕著
に少なくなっていることが理解される。

上述したように窒化処理を施されたテープガイドは、摩
耗等によって寸法変化があってはならないため、液体窒
化処理前後における寸法変化についても調べた結果、液
体窒化処理による寸法変化の影響はないことが確認でき
た。

他の実施例としてはテープガイド５の磁気テープ接触部
表面の近辺にＴｉＮ、ＴｉＣ，ＢＮ等のコーティングを
行ない硬度を上げ耐摩耗性を向上させることが可能にな
った。

更に他の実施例としてレーザー光による表面焼き入れを
行なった結果、現行のステンレス材は炭素成分が殆ど無
く軟化し硬度が低下したが、一方炭素成分が含まれた金
属材料でテープガイドを構成した場合には硬度が上り耐
摩耗性を向上することが十分可能になった。

又耐摩耗処理として窒化処理の外にボロン処理を行なっ
た結果、同様な性能が得られた。

更に上述した例ではテープガイド５はねじ４により磁気
ヘッドケースに固定されたが、これに限定されることな
く抵抗溶接、接着剤等によって固定してもよいことは勿
論である。

［効　果］ 以上説明したように本発明によれば磁気ヘッド装置のテ
ープガイドに、耐摩耗性処理を施すことにより、テープ
ガイドの硬度を向上させることができたので、磁気テー
プの接触によるテープガイドの偏摩耗を顕著に防止でき
、テープ上下変動に関わる記録、再生時のエラー、出方
１分解能の低下を減少できると共に安価で信頼性の良い
磁気ヘッド装置を得ることが可能になった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による磁気ヘッド装置の概略構成を示す
斜視図、第２図はテープガイドの側面を示す側面図、第
３図は窒化処理前後の硬度を示す表図、第４図は窒化処
理前後における耐摩耗量の変化を示す特性図である。 ｌ・・・磁気ヘッドケース ２・・・磁気コア　　　　３・・・磁気ギャップ５・・
・磁気テープガイド ５ａ、５’ａ・・・磁気テープ案内部 ６・・・磁気テープ 第２図 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）磁気テープを案内するテープガイドを取り付けた磁
   気テープに記録を行なう磁気ヘッド装置において、前記
   テープガイドに耐摩耗処理を施したことを特徴とする磁
   気ヘッド装置。 ２）耐摩耗処理として窒化処理を施したことを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項に記載の磁気ヘッド装置。 ３）耐摩耗処理としてＴｉＮ、ＴｉＣ、ＢＮ等の表面コ
   ーティングを施したことを特徴とする特許請求の範囲第
   １項又は第２項に記載の磁気ヘッド装置。 ４）耐摩耗処理としてレーザー焼き入れを施したことを
   特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の磁気ヘッド装
   置。 ５）耐摩耗処理としてボロン処理を施したことを特徴と
   する特許請求の範囲第１項に記載の磁気ヘッド装置。