JPS61218946A - 免疫学的診断試薬 - Google Patents

免疫学的診断試薬

Info

Publication number
JPS61218946A
JPS61218946A JP6164085A JP6164085A JPS61218946A JP S61218946 A JPS61218946 A JP S61218946A JP 6164085 A JP6164085 A JP 6164085A JP 6164085 A JP6164085 A JP 6164085A JP S61218946 A JPS61218946 A JP S61218946A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
polymer particles
group
alkyl group
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6164085A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kawasaki
隆志 川崎
Kenjiro Mori
健二郎 森
Yasuo Kihara
木原 康夫
Keiichi Ushiyama
敬一 牛山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Electric Industrial Co Ltd filed Critical Nitto Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP6164085A priority Critical patent/JPS61218946A/ja
Publication of JPS61218946A publication Critical patent/JPS61218946A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は免疫学的診断試薬に関し、詳しくは、免疫活性
物質を固定化した水分散型高分子重合体粒子の水性分散
液からなり、ラテックス凝集反応において非特異的凝集
反応がなく、且つ、凝集反応の判定が容易であると共に
、保存安定性にすぐれる免疫学的診断試薬に関する。
(従来の技術) 近年、人間や動物の病理的状態或いはその他の状態の医
学的診断のために、血液、尿その他の体液中の生理活性
物質が有する免疫活性を利用する免疫学的診断方法が広
く用いられている。この方法は、免疫学的な反応を起こ
す抗原又は抗体のいずれか一方、又は両者を組合せて体
液等の被検液と反応させ、抗原又は抗体と、これらに対
応する抗体又は抗原との間の特異的な反応、即ち、抗原
抗体反応に基づく凝集反応又は凝集阻止反応によって、
上記のような免疫活性成分の存在を測定する方法である
。この場合、肉眼による観察を容易にするために、一般
に、抗原又は抗体は微粒子状の担体、例えば、ラテック
ス、赤血球等に担持されて診断試薬とされ、通常、pH
を中性近傍とした水性媒体中でのこのような粒子の凝集
反応の有無を利用して、血清等の体液中の被検成分が測
定される。
例えば、微粒子がラテックスからなる診断試薬の凝集反
応について説明すると、抗原又は抗体を担持させた微粒
子を含有する水性分散液からなる診断試薬を被検液と混
合すると、上記抗原又は抗体に対応する被検液中の抗体
又は抗原は、微粒子上の抗原又は抗体と特異的に反応し
、ラテックス凝集反応、即ち、肉眼的に観察し得る微粒
子の凝集反応が生じる。しかし、被検液中に測定すべき
抗体又は抗原が存在しない場合は、肉眼的に観察し得る
凝集は起こらない。このようにして、抗原又は抗体を担
持させた微粒子の凝集反応の有無によって、被検液中の
抗体又は抗原の存在を決定することができる。
このような免疫学的診断試薬は、免疫活性物質、即ち、
抗原又は抗体が微量にでも被検液中に存在すれば、これ
を検出し得る高い感度と、目的とする免疫活性物質との
み反応する高い特異性を有することが要求される。更に
、長期間の保存によっても、高い検出感度及び特異性を
保持することが要求される。
このよう−な免疫学的診断試薬における微粒子担体とし
ては、従来、ポリスチレンラテックス粒子が広く用いら
れている。このポリスチレンラテックスは、殆どの場合
、乳化剤及び水溶性ラジカル重合開始剤の存在下に、ス
チレンを乳化重合させて製造されている。ここに、上記
乳化剤は、一般に、乳化重合時にお、ける重合安定性を
確保すると共に、粒径が小さく、分散安定性のよい重合
体粒子を含むラテックスを得るのに効果がある。乳化剤
がこのようにして得られるラテックスの分散安定性を高
める効果については、必ずしも明らかではないが、一般
には、乳化剤の一部がラテックス粒子に吸着されており
、残余はラテックス中に遊離の状態で存在し、このよう
にラテックス中において、重合体粒子に吸着された乳化
剤と遊離の乳化剤との間に吸着脱着平衡が存在し、かか
る平衡の結果゛として、ラテックスの安定化が達成され
るとされている。
従って、このように乳化剤を含むポリスチレンラテック
スに前記したように抗原又は抗体を固定化する場合に、
ラテックスが遊離の乳化剤を含むときは、ラテックス粒
子がこの固定化操作の段階で凝集することがある。更に
、抗原又は抗体を固定化したポリスチレンラテックスを
用いて免疫学的診断を行なう際に、対応する抗体又は抗
原を含む陽性血清のみならず、ポリスチレンラテックス
粒子が疎水性であることと相俟って、対応する抗体又は
抗原を含まない陰性血清に対しても凝集反応を起こすこ
とがある。このような凝集反応は非特異的凝集反応と呼
ばれており、しばしば診断を誤らせることがある。この
ような非特異的凝集反応が起こる理由は必ずしも明らか
ではないが、一つには血清中に含まれる補体等の因子に
よるものと考えられる。
また、ポリスチレンラテックス粒子への抗原又は抗体の
固定化は、ポリスチレン粒子表面に単に抗原又は抗体を
吸着させるのみであり、その一部はラテックス粒子から
脱着して、上記特異的凝集反応を妨害することがある。
このように、従来より用いられているポリスチレンラテ
ックス粒子を担体とする免疫学的診断試薬は、診断精度
に欠ける問題を有する。
このため、官能基を有する単量体を乳化共重合させ、得
られるラテックス粒子が有する上記官能基を利用して、
この粒子に抗原又は抗体を共有結合にて固定化させた免
疫学的診断試薬が既に提案されている。例えばカルボキ
シル化ポリスチレンラテックスやカルボキシル化スチレ
ン−ブタジェン共重合体ラテックスにカルボジイミドを
用いて免疫活性物質を固定化してなる診断試薬が既に提
案されている(特開昭47−16623号公報)。
しかし、この診断試薬は環境の変化に対して不安定であ
り、後述するように、診断試薬の非特異的凝集を抑制す
るための添加剤を加えたときに容易に沈殿を生じるほか
、保存安定性に劣る問題がある。
また、例えば、水溶性ラジカル重合開始剤を用いて、メ
タクリル酸アルキルエステルを親水性のメタクリル酸、
2−ヒドロキシエチルメタクリレート及び多官能性単量
体と共に乳化剤の存在下に乳化共重合させて、メタクリ
ル酸エステルラテックスを得る方法も既に知られている
(Polymer。
Vol、19. August、 867−871 (
197B)) 、しかし、この方法により得られるラテ
ックスも乳化剤を含有するために、上記と同様の問題を
有し、更に、得られる共重合体粒子が水酸基を有するた
めであるとみられるが、特に、固定化の段階でラテック
ス粒子が容易に凝集する傾向がみられる。
そのために、近年、乳化剤の不存在下にアクリル酸エス
テルラテックスを得る方法も提案されているが(化学技
術研究所報告第75巻第8号341頁(1980))、
この方法によるラテックスも分散安定性が十分でなく、
特に、機械的な剪断応力下に容易に凝集する。
一方、従来からラテックス粒子の非特異的凝集を防ぐこ
とを目的として、ラテックス凝集反応の有無の判定を行
なう際に、血清をグリシン等の緩衝液で希釈したり、或
いは血清中の補体を失活させる非動化処理を施すことが
行なわれている。しかし、このような処理によっては、
非特異的凝集を十分に抑制することは困難であり、また
、手間を要して、診断に時間がかかるという問題がある
このような免疫学的診断試薬における問題を解決するた
めに、従来より、非特異的凝集反応を抑制することを目
的として、診断試薬に添加剤を添加することが一般に行
なわれており、かかる添加剤として、例えば、グリコー
ル類や、ゼラチン、アルブミン等のタンパク質、或いは
ポリアニオン等が知られている。しかし、これらの添加
剤の効果は一般に十分ではないので、近年、添加剤とし
て、例えば、ショ糖及び塩化コリン(特開昭54−02
6327号公報) 、N、N−ジアルキルアミドやジ低
級アルキルスルホキシド(特開昭55−160853号
公報)等が提案されている。
更に、近年になって、種々の無機塩類が非特異的凝集を
抑制する効果をもつ添加剤として提案されている0例え
ば、特開昭56−158947号公報には、グアニジン
、グアニジン塩酸塩、グアニジニウムチオシアン酸塩、
尿素等を代表例とするケイオトロピツク(chaotr
opic)剤と共に、偵ケイオトロピツク剤として塩化
リチウム、臭化リチウム、臭化ナトリウム、臭化カリウ
ム、ヨウ化リチウムのようなハロゲン化アルカリ金属や
、塩化カルシウムのようなハロゲン化金属が記載されて
おり、また、特開昭57−35754号公報にも同様に
ハロゲン化アルカリ金属が記載されている。
また、特開昭59−151061号公報には、特に尿中
のヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)の検出のための
ラテックス凝集反応をピロリドンやカプロラクタムの存
在下に行なうことが記載されているが、担体粒子自体が
十分な分散安定性をもたないために、これに免疫活性物
質を固定化する際に粒子が自然凝集を起こし、従って、
診断精度に欠けるほか、得られる診断試薬が保存安定性
に劣る。
しかし、上記した添加剤を含有する免疫学的診断試薬も
、依然として非特異的凝集を抑制する効果が満足すべき
ものではな(、特に、血清を希釈することなく、原血清
を免疫学的診断試薬と混合したとき、非特異的凝集が往
々にして起こる。特に、上記したような塩類を添加剤と
して用いるとき、このような傾向が著しい。更に、免疫
学的診断試薬は、一般に室温又はそれ以上の温度での保
存安定性に劣り、特に、添加剤として無機塩類を用いる
ときにこの傾向が強いので、免疫学的診断試薬は、従来
、10℃以下の温度で保存されることが多い。しかし、
このような場合、使用に際しては、再び室温に戻す煩瑣
な手間を必要とするので、従来より室温で保存すること
ができ、且つ、この室温での保存によって、自然凝集を
起こすことなく、しかも、診断への使用に当たっては、
高い検出感度を保持しているように、保存安定性にすぐ
れた免疫学的診断試薬が強く要望されている。
このように、従来、種々の添加剤が提案されているが、
尚、非特異的凝集を抑制する効果が劣ると共に、診断試
薬が保存安定性に劣る問題がある。
(発明の目的) 本発明者らは、免疫学的診断試薬における上記の問題を
解決するために鋭意研究した結果、免疫活性物質を固定
化した水分散型高分子重合体粒子の水性分散液からなる
免疫学的診断試薬において、これにある種の水溶性環状
アミド化合物を溶解共存させることにより、前記無機塩
類系の添加剤を含めて、従来より知られている添加剤に
比較して、非特異的凝集を抑制する効果に格段にすぐれ
、且つ、凝集反応の有無が容易であると共に、保存安定
性にも格段にすぐれる免疫学的診断試薬を得ることがで
きることを見出して、本発明に至ったものである。
従って、本発明は、血清を希釈することなく、しかも、
非動化処理も行なわずに、非特異的凝集反応が抑制され
、且つ、凝集反応の有無の判定が容易であると共に、低
温のみならず、室温又はそれ以上の高い温度での保存安
定性にすぐれた免疫学的診断試薬を提供することを目的
とする。
(発明の構成) 本発明による免疫学的診断試薬は、免疫活性物質が共有
結合にて固定化された下記(A)、(B)及び(C)か
ら選ばれる水分散型高分子重合体粒子 (A)(a)一般式 %式% (但し、R1は水素又は低級アルキル基を示し、Rtは
炭素数が1〜8のアルキル基を示す。)で表わされるア
クリル酸アルキルエステル誘導体30〜98.8重量%
、 山)一般式 %式% (但し、R3は水素、低級アルキル基又はカルボキシル
基を示し、R4は水素又は低級アルキル基を示し、R3
が水素又は低級アルキル基のときは、R4はカルボ低級
アルコキシ基であってもよい。) で表わされるアクリル酸誘導体01)〜30重量%、 (C)スルホン酸基を有するビニル単量体0.1〜20
重量%、及び (dl多官能性内部架橋用単量体1〜20重量%、から
なる単量体混合物を水性媒体中で乳化共重合させてなる
水分散型高分子重合体粒子、(B)(a)一般式 %式% (但し、R1は水素又は低級アルキル基を示し、RZは (但し、mはθ〜12の整数を示し、z+y=m−1で
あり、R3は水素又はアセチル基を示す、)を示し、A
はそれぞれ独立に水素、フッ素又はCF、を示す。また
、nは0〜12の整数を示す。) で表わされるアクリル酸フルオロアルキルエステル誘導
体60〜99.8重量%、 (bl一般式 %式%( (但し、R4は水素、低級アルキル基又はカルボキシル
基を示し、R5は水素又は低級アルキル基を示し、R4
が水素又は低級アルキル基のときは、R5はカルボ低級
アルコキシ基であってもよい。) で表わされるアクリル酸誘導体0.1〜20重量%、及
び (C)多官能性内部架橋用単量体0.1〜20重量%、
からなる単量体混合物を水性媒体中で乳化共重合させて
なる水分散型高分子重合体粒子、(C)(a)一般式 %式% (但し、R1は水素、低級アルキル基又はカルボキシル
基を示し、R2は水素又は低級アルキル基を示し、R′
が水素又は低級アルキル基のときは、Rzはカルボ低級
アルコキシ基であっでもよい、) で表わされるアクリル酸誘導体0.1〜20重量%、 (b)スルホン酸基を有するビニル単量体0.001〜
10重量%、 (C1一般式 %式% (但し、R3は水素又は低級アルキル基を示し、R4は −(CO,)、−又は−(CHz) −CH(CHg)
 y−R3 (但し、mはO〜12の整数を示し、x+y=m−1で
あり、R5は水素又はアセチル基を示す。)を示し、A
はそれぞれ独立に水素、フッ素又はCF3を示す。また
、nはO〜12の整数を示す。) で表わされるアクリル酸フルオロアルキルエステル誘導
体と、上記アクリル酸誘導体及び上記スルホン酸基を有
するビニル単量体を除くラジカル共重合性ビニル単量体
との混合物であって、この混合物に基づいて上記アクリ
ル酸フルオロアルキルエステル誘導体が1〜100重量
%である混合物50〜99.799重量%、及び(d)
多官能性内部架橋用単量体0.1〜20重量%、からな
る単量体混合物を水性媒体中で乳化共重合させてなる水
分散型高分子重合体粒子、の水性分散液からなる免疫学
的診断試薬に一般式(但し、Rは水素、アルキル基又は
ビニル基を示し、nは3〜7の整数を示す。) で表わされる水溶性環状アミド化合物が配合されてなる
ことを特徴とする。
以下に本発明について詳細に説明する。
−としての       重A 旦 本発明による免疫学的診断試薬は、所定の組成を有する
単量体混合物を乳化共重合して得られる水分散型高分子
重合体粒子に免疫活性物質を固定化し、これを水性媒体
中に分散させて、水性分散液とすると共に、この水性分
散液中に特定の水溶性環状アミド化合物を添加剤として
溶解含有させてなるものである。
先ず、本発明による免疫学的診断試薬において、免疫活
性物質を共有結合にて固定化する担体として用いる水分
散型高分子重合体粒子について説明する。
重A I  (A) 本発明において用いる水分散型高分子重合体粒子のうち
、粒子(A)は、 (a)一般式 %式% (但し、R″は水素又は低級アルキル基を示し、R2は
炭素数が1〜8のアルキル基を示す、)で表わされるア
クリル酸アルキルエステル誘導体30〜98.8重量%
、 (b)一般式 %式% (但し、R3は水素、低級アルキル基又はカルボキシル
基を示し、R4は水素又は低級アルキル基を示し、R″
が水素又は低級アルキル基のときは、R4はカルボ低級
アルコキシ基であってもよい。) で表わされるアクリル酸誘導体0.1〜30重量%、 (Clスルホン酸基を有するビニル単量体0.1〜20
重量%、及び (d)多官能性内部架橋用単量体1〜20重量%、から
なる単量体混合物を水性媒体中で乳化共重合させてなる
水分散型高分子重合体粒子である。
この水分散型高分子重合体粒子(A)の調製のために用
いるアクリル酸アルキルエステル誘導体は、前記のとお
り、一般式 %式% (但し、R1は水素又は低級アルキル基、好ましくは水
素又はメチル基を示し、R:は炭素数が1〜8のアルキ
ル基を示す。) で表わされ、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、
(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸オクチル等を例示することがで
きる。
本発明においては、水性媒体中での分散安定性にすぐれ
るアクリル酸アルキルエステル誘導体の乳化共重合体エ
マルジョン粒子(A)を得るために、単量体成分として
、上記アクリル酸アルキルエステル誘導体に加えて、カ
ルボキシル基を有するアクリル酸誘導体及びスルホン酸
基を有するビニル単量体を用いると共に、多官能性内部
架橋用単量体を用いる。本発明によれば、かかる単量体
成分の所定の割合の混合物を用いることにより、乳化剤
を特に用いずとも、凝集物の発生なしに安定に乳化共重
合させ得て、水性媒体中で分散状態が安定に保持され、
且つ、非膨潤性である共重合体粒子(A)の水性分散液
を得ることができるのである。
水分散型高分子重合体粒子(A)の調製のために用いる
上記アクリル酸誘導体は、一般式%式% (但し、R3は水素、低級アルキル基又はカルボキシル
基、好ましくは水素又はメ芋ル基を示し、R4は水素又
は低級アルキル基、好ましくは水素又はメチル基を示し
、R″が水素又は低級アルキル基のときは、R4はカル
ボ低級アルコキシ基であってもよい、) で表わされ、例えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸
、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、モノアルキルマ
レイン酸、モノアルキルフマル酸、モノアルキルイタコ
ン酸等を好ましい例として挙げることができるが、特に
、(メタ)アクリル酸及びイタコン酸の1種又は2種以
上の混合物が好ましく用いられる。
このようなアクリル酸誘導体は、後述するように、重合
体粒子に免疫活性物質を共有結合にて固定化するための
官能基を提供し、また、重合体粒子に共有結合にてスペ
ーサ基を結合させるための官能基を提供するのみならず
、重合体粒子に陰性荷電を与えて、粒子の水性分散液に
おける安定性を増加させる。
次に、水分散型高分子重合体粒子(A)の調製のために
用いるスルホン酸基を有するビニル単量体としては、エ
チレンスルホン酸のようなアルキレンスルホン酸や、一
般式 %式% (但し、R5は水素又は低級アルキル基、好ましくは水
素又はメチル基を示し、R6は炭素数1〜6のアルキレ
ン基、好ましくは炭素数2〜3のアルキレン基を示し、
Mは水素、アルカリ金属又はアンモニウムを示す。) で表わされるスルホアルキルアクリレート、例えば、ス
ルホプロピル(メタ)アクリレートやそのアルキル金属
塩、一般式 (但し、R7は水素又は低級アルキル基、好ましくは水
素又はメチル基を示し、Mは前記と同じである。) で表わされるスチレンスルホン酸、その誘導体、これら
のアルキル金属塩、例えば、スチレンスルホン酸ナトリ
ウム、一般式 %式% (但し、R1は水素又は低級アルキル基、好ましくは水
素又はメチル基を示し、R9は炭素数1〜6のアルキレ
ン基、好ましくは炭素数3〜4のアルキレン基を示し、
Mは前記と同じである。)で表わされる2−アクリルア
ミドアルカンスルホン酸、その誘導体及びこれらのアル
キル金属塩、例えば、2−アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸等が用いられる。
このようなスルホン酸基を有する単量体も、アクリル酸
エステル誘導体と同様に、得られる粒子に陰性荷電を与
えて、粒子の水性分散液における安定性を増加させる。
本発明において、多官能性内部架橋用単量体は、重合体
に架橋構造を導入するので、診断試薬中に含まれれば好
ましくない水溶性重合体の生成を抑制すると共に、得ら
れる重合体粒子のガラス転移温度を高めることができる
。更に、内部架橋剤は、水分散型高分子重合体粒子を非
膨潤化して、重合体粒子の水性媒体中での分散安定性を
高めるのに効果がある。
かかる多官能性内部架橋用単量体としては、例えば、脂
肪族多価アルコールのポリ (メタ)アクリレートが好
ましく用いられる。具体例として、例えば、エチレング
リコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメ
タクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレー
ト、ジプロピレングリコールジメタクリレート、1.3
−ブチレングリコールジメタクリレート、トリエチレン
グリコールジアクリレート、トリメチロールプロパント
リメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリ
レート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート等
が好ましく用いられる。また、ジビニルベンゼンやN、
N″−メチレンビスアクリルアミド等も多官能性内部架
橋用単量体として用いることができる。
本発明において微粒子担体として用いる水分散型高分子
重合体粒子(A)の水性分散液の製造に際しては、乳化
共重合のための単量体組成は、アクリル酸アルキルエス
テル誘導体30〜98.81)1量%、好ましくは50
〜98重量%、アクリル酸誘導体0.1〜30重量%、
好ましくは0.5〜20重量%、スルホン酸基を有する
ビニル単量体0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜
15重量%、内部架橋用多官能性単量体1〜20重量%
、好ましくは1〜15重量%である。
上記アクリル酸誘導体及びスルホン酸基を有するビニル
単量体は、前記したように、共に前記アクリル酸アルキ
ルエステル誘導体の乳化共重合時の重合安定性と、得ら
れる共重合体粒子の水性分散液の安定性に必須の単量体
であり、これらの効果を有効に発現させるために、単量
体組成において、それぞれ少なくとも0.1重量%を必
要とする。
しかし、過多に共重合単量体成分として用いるときは、
却って重合安定性と、得られる水性分散液の安定性を損
なうので、それぞれ30重量%及び20重量%以下の範
囲で用いる。
また、内部架橋用多官能性単量体も、前記したように、
重合を安定に進行させ、また、得られる粒子の安定な分
散状態を保持すると共に、粒子を非膨潤性とするために
必要な単量体であり、単量体組成において少なくとも1
重量%が必要であるが、しかし、過多に使用することは
、却って重合安定性と粒子分散液の安定性を損なうので
、20重量%以下の範囲で用いられる。
水分散型高分子重合体粒子(A)は、本発明においては
、カルボキシル基を0.7X10−h〜60×104モ
ル/dの範囲の密度で有することが好ましい0粒子の有
するカルボキシル基が0.7 x 10−6モル/dよ
りも少ないときは、水分散安定性が十分でなく、一方、
60X10−’モル/dよりも多いときは、粒子が特に
アルカリ水溶液中で膨潤性を有するようになり、水分散
性に劣る傾向を生じるからである。
更に、本発明においては、水分散型高分子重合体粒子(
A)の調製において、上記単量体混合物の乳化共重合時
の重合安定性と、得られる粒子の水分散安定性を一層高
めるために、(メタ)アクリロニトリルを単量体成分と
して用いることができる。その好適な使用量は単量体組
成に基づいて40重量%までであり、これよりも多量に
使用すると、却って重合安定性を損ない、また、得られ
る粒子の分散安定性が劣るようになる。有効量の下限は
特に制限されないが、通常、単量体組成に基づいて1重
量%である。特に好ましい使用量は、5〜20重量%の
範囲である。
また、乳化共重合時の重合安定性や得られる水分散型高
分子重合体粒子の分散安定性を損なわない範囲内におい
て、その他のラジカル共重合性単量体、例えば、ヒドロ
キシエチルアクリレート、2−ヒドロキシメチルメタク
リレートのような水酸基を有する単量体、グリシジルメ
タクリレートのようなグリシジル基を有する単量体、エ
チレン、プロピレン等のα−オレフィン系単量体、酢酸
ビニル、塩化ビニル等のビニル系単量体、スチレン、メ
チルスチレン、クロロスチレン等のスチレン系単量体、
ブタジェン、イソプレン等のジエン系単量体、アクリル
アミド、メタクリルアミド等の単量体を、必要に応じて
単量体成分として用いることができる。
水      電入 粒 (B) 本発明において用いる水分散型高分子重合体粒子(B)
は、 +8)一般式 %式% (但し、R1は水素又は低級アルキル基を示し、R2は (但し、mはO〜工2の整数を示し、x+y=m−1で
あり、R3は水素又はアセチル基を示す。)を示し、A
はそれぞれ独立に水素、フッ素又はCF、を示し、nは
0−12の整数を示す。) で表わされるアクリル酸フルオロアルキルエステル誘導
体60〜99.8重量%、 (b)一般式 %式% (但し、R4は水素、低級アルキル基又はカルボキシル
基を示し、R%は水素又は低級アルキル基を示し、R4
が水素又は低級アルキル基のときは、R′はカルボ低級
アルコキシ基であってもよい。) で表わされるアクリル酸誘導体0.1〜20重量%、及
び (C)多官能性内部架橋用単量体0.1〜20重量%、
からなる単量体混合物を水性媒体中で乳化共重合させて
なる水分散型高分子重合体粒子である。
水分散型高分子重合体粒子(B)の調製のために用いる
アクリル酸フルオロアルキルエステル誘導体は、一般式 %式% (但し、R1は水素又は低級アルキル基、好ましくは水
素又はメチル基を示し、RZは (但し、mはO〜12の整数を示し、x+y=m−1で
あり、R3は水素又はアセチル基を示す。)を示し、A
はそれぞれ独立に水素、フッ素又はCF、を示し、nは
0〜12の整数を示す、)で表わされ、好ましくは、一
般式 %式%() (但し、R3、R’ Sm及びnは前記と同じである。
) で表わされ、従って、特に、本発明において好ましく用
いることができるアクリル酸フルオロアルキルエステル
誘導体の具体例として、例えば、CHz−C(CHs)
COOCHzCF3(V )CHz=C(CHs)CO
OCIb (CFz) zH(vi )CH*=C(C
I2)COOCHz (Ch) aH(vi )CHz
−C(CHs)COO(CHz) *(Ch) mF 
    (V’i)等を例示することができる。
かかるアクリル酸フルオロアルキルエステル誘導体を単
量体成分として有する乳化共重合体は、フルオロアルキ
ルエステル基が粒子の表面張力を低下させ、例えば、後
述するように、粒子に免疫活性物質を固定化する際辷、
この免疫活性物質の粒子への吸着を妨げるので、固定化
を容易にすると共に、固定化後の粒子を高感度及び高特
異性とする。
水分散型高分子重合体粒子(B)の調製においては、水
性媒体中での分散安定性にすぐれる上記のようなアクリ
ル酸フルオロアルキルエステル誘導体の乳化共重合体粒
子の水性分散液を得るために、単量体成分として、上記
アクリル酸フルオロアルキルエステル誘導体に加えて、
カルボキシル基を有するアクリル酸誘導体を用いると共
に、多官能性内部架橋用単量体を用いる0本発明によれ
ば、かかる単量体成分の所定の割合の混合物を乳化共電
°合させることにより、特に乳化剤を用いずとも、凝集
物の発生なしに安定に乳化共重合させ得て、水性媒体中
で分散状態が安定に保持され、且つ、非膨潤性である共
重合体粒子の水性分散液を得ることができるのである。
上記アクリル酸誘導体は、水分散型高分子重合体粒子(
A)の調製において用いるものと同じであり、また、重
合体粒子に免疫活性物質を共有結合にて固定化するため
の官能基を提供し、更に、重合体粒子に共有結合にてス
ペーサ基を供給させるための官能基を提供するのみなら
ず、重合体粒子に陰性荷電を与えて、粒子の水性分散液
における安定性を増加させる点も、既に説明したと同じ
である。
水分散型高分子重合体粒子(B)の水性分散液の製造に
際しては、乳化共重合のための単量体組成は、アクリル
酸フルオロアルキルエステル誘導体60〜99.8重量
%、好ましくは70〜95重量%、アクリル酸誘導体0
.1〜20重置%、好ましくは1〜20重量%、内部架
橋用多官能性単量体0.1〜20重量%、好ましくは1
〜10重量%である。
上記アクリル酸誘導体は、前記したほか、陰性基である
カルボキシル基によって粒子に陰性荷電を与えて、アク
リル酸フルオロアルキルエステル誘導体の乳化共重合時
の重合安定性と、得られるエマルジョンの安定性を図る
ために必須の単量体である。従って、アクリル酸誘導体
は、これらの効果を有効に発現させるために、単量体組
成において、少なくとも0.1重量%を必要とする。し
かし、過多に共重合単量体成分として用いるときは、却
って重合安定性と、得られる共重合体粒子の水分散液の
安定性を損なうので、20重量%以下の範囲で用いる。
また、内部架橋用多官能性単量体も、前記したように、
重合を安定に進行させ、また、得られる共重合体粒子の
安定な分散状態を保持すると共に、粒子を非膨潤性とす
るために必要な単量体であり、単量体組成において少な
くとも0.1重量%が必要であるが、しかし、過多に使
用するときは、却って重合安定性と粒子分散液の安定性
を損なうので、20重量%以下の範囲で用いられる。
更に、本発明においては、水分散型高分子重合体粒子(
B)の調製において、上記単量体混合物の乳化共重合時
の重合安定性と得られる共重合体粒子の水分散安定性を
一層高めるために、アクリル酸アルキルエステル誘導体
を前記アクリル酸フルオロアルキルエステルMll一体
の一部に代えて単量体成分として用いることができる。
その好適な使用量はアクリル酸フルオロアルキルエステ
ル誘導体とこのアクリル酸アルキルエステル誘導体の混
合物の重量に基づいて90重量%以下であり、これより
も多量に使用すると、却って重合安定性を損じない、ま
た、得られる粒子の水分散安定性に劣るようになる。有
効量の下限は特に制限されないが、通常、アクリル酸フ
ルオロアルキルエステル誘導体とこのアクリル酸アルキ
ルエステル誘導体の混合物の重量に基づいて1重量%以
上である。特に、好ましくは10〜90重量%の範囲で
ある。
上記アクリル酸エステル誘導体は、水分散型高分子重合
体粒子(A)の調製のために用いるものと同じでよく、
従って、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メ
タ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、
(メタ)アクリル酸オクチル等を用いることができる。
また、水分散型高分子重合体粒子(B)の調製において
も、上記単量体混合物の乳化共重合時の重合安定性や得
られる水分散型高分子重合体粒子の分散安定性を損なわ
ない範囲内において、その他のラジカル共重合性単量体
、例えば、ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロ
キシメチルメタクリレートのような水酸基を有する単量
体、グリシジルメタクリレートのようなグリシジル基を
有する単量体、エチレン、プロピレン等のα−オレフィ
ン系単量体、酢酸ビニル、塩化ビニル等のビニル系単量
体、スチレン、メチルスチレン、クロロスチレン等のス
チレン系単量体、ブタジェン、イソプレン等のジエン系
単量体、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アク
リルアミド1、メタクリルアミド等の単量体を、必要に
応じて単量体成分として用いることができる。
水   高分子里人 粒子(C) 次に、本発明において、水分散型高分子重合体粒子(C
)は、 (al一般式 %式% (但し、R1は水素、低級アルキル基又はカルボキシル
基を示し、R2は水素又は低級アルキル基を示し、R1
が水素又は低級アルキル基のときは、RZはカルボ低級
アルコキシ基であってもよい。) で表わされるアクリル酸誘導体0.1〜20重量%、 (b)スルホン酸基を有するビニル単量体0.001〜
10重量%、 (C)一般式 %式% (但し、R3は水素又は低級アルキル基を示し、R4は (但し、mは0〜12の整数を示し、x+y=m−1で
あり、R5は水素又はアセチル基を示す。)を示し、A
はそれぞれ独立に水素、フッ素又はCFiを示し、nは
O〜12の整数を示す。) で表わされるアクリル酸フルオロアルキルエステル誘導
体と、上記アクリル酸誘導体及び上記スルホン酸基を有
するビニル単量体を除くラジカル共重合性ビニル単量体
との混合物であって1、この混合物に基づいて上記アク
リル酸フルオロアルキルエステル誘導体が1〜100重
量%である混合物50〜99.799重量%、及び(d
)多官能性内部架橋用単量体0.1〜20重量%、から
なる単量体混合物を水性媒体中で乳化共重合させてなる
水分散型高分子重合体粒子である。
水分散型高分子重合体粒子(C)の製造に用いるアクリ
ル酸誘導体は、水分散型高分子重合体粒子(A)の調製
に用いるものと同じでよ(、従って、同様に、例えば、
アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、
マレイン酸、フマル酸、モノアルキルマレイン酸、モノ
アルキルフマル酸、モノアルキルイタコン酸等を好まし
い例として挙げることができるが、特に、アクリル酸、
メタクリル酸及びイタコン酸の1種又は2種以上の混合
物が好ましく用いられる。
このようなアクリル酸誘導体も、重合体粒子に免疫活性
物質を共有結合にて固定化するための官能基を提供し、
また、重合体粒子に共有結合にてスペーサ基を結合させ
るための官能基を提供するのみならず、重合体粒子に陰
性荷電を与えて、粒子の水性分散液における安定性を増
加させる。
次に、水分散型高分子重合体粒子(C)の製造のために
単量体として用いるスルホン酸基を有するビニル単量体
は、先に水分散型高分子重合体粒子(A)の調製におい
て説明したものと同じでよい。従って、例えば、エチレ
ンスルホン酸等のようなアルキレンスルホン酸、スルホ
アルキルアクリレート、例えば、スルホプロピル(メタ
)アクリレートやそのアルキル金属塩、スチレンスルホ
ン酸、その誘導体、これらのアルキル金属塩、例えば、
スチレンスルホン酸ナトリウム、2−アクリルアミドア
ルカンスルホン酸、その誘導体及びこれらのアルキル金
属塩、例えば、2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸等が用いられる。
かかるスルホン酸基を有するビニル単量体も、前記アク
リル酸誘導体と同様にその陰性基によって粒子に陰性荷
電を与えて、粒子の水性分散液における安定性を高める
水分散型高分子重合体粒子(C)の調製においては、水
性媒体中での分散安定性にすぐれる乳化共重合体粒子水
性分散液を得るために、単量体成分として、上記したア
クリル酸誘導体とスルホン酸基を有するビニル単量体を
用いると共に、アクリル酸フルオロアルキルエステル誘
導体及び多官能性内部架橋用単量体を用いる0本発明に
よれば、かかる単量体成分の所定の割合の混合物を乳化
共重合させることにより、特に乳化剤を用いずとも、凝
集物の発生なしに安定に乳化共重合させ得て、水性媒体
中で分散状態が安定に保持され、且つ、非膨潤性である
共重合体粒子の水性分散液を得ることができるのである
水分散型高分子重合体粒子(C)の製造のために用いる
アクリル酸フルオロアルキルエステル誘導体は、水分散
型高分子重合体粒子(B)の製造に用いるものと同じで
よく、かかるアクリル酸フルオロアルキルエステル誘導
体を単量体成分として有する乳化共重合体は、フルオロ
アルキルエステル基が粒子の表面張力を低下させ、例え
ば、後述するように、粒子に免疫活性物質を固定化させ
る際に、この免疫活性物質の粒子への吸着を妨げて、粒
子分散液の安定性を保持し、か(して、固定化を容易に
すると共に、固定化後の粒子を高感度及び高特異性とす
る。
水分散型高分子重合体粒子(C)の水性分散液の製造に
際しては、乳化共重合のための単量体組成は、前記アク
リル酸誘導体0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜
15重量%、前記スルホン酸基を有するビニル単量体o
、ooi〜lO重量%、好ましくは0.01〜5重量%
、前記アクリル酸フルオロアルキルエステル誘導体50
〜99.799重量%、好ましくは65〜98.99重
量%、内部架橋用多官能性単量体0.1〜20重量%、
好ましくは0.5〜15重量%である。
上記アクリル酸誘導体及びスルホン酸基を有するビニル
単量体は、それぞれ陰性基であるカルボキシル基及びス
ルホン酸基によって粒子に陰性荷電を与えて、単量体混
合物の乳化共重合時の重合安定性と、得られる粒子の水
性分散液の安定性を図り、また、アクリル酸誘導体は、
免疫活性物質をスペーサ基を介して、又は介さずして、
重合体粒子に共有結合にて固定化する際の官能基を提供
するために、それぞれが本発明による単量体混合物にお
いて必須の単量体である。これらの効果を有効に発現さ
せるために、単量体組成において、アクリル酸誘導体に
ついては少なくとも0.1重量%を、また、スルホン酸
基を有するビニル単量体については少なくとも0.80
.1重量%を必要とする。しかし、いずれも過多に共重
合単量体成分として用いるときは、却って重合安定性と
、得られる粒子の水性分散液の安定性を損なうので、そ
れぞれ20重量%及び10重景%以下の範囲で用いる。
また、内部架橋用多官能性単量体も、前記したように、
重合を安定に進行させ、また、得られる共重合体粒子の
安定な分散状態を保持すると共に粒子を非膨潤性とする
ために必要な単量体であり単量体組成において少なくと
も0.1重量%が必要であるが、しかし、過多に使用す
るときは、却って重合安定性と粒子分散液の安定性を損
なうので20重量%以下の範囲で用いられる。
更に、本発明においては、前記アクリル酸フルオロアル
キルエステル誘導体の一部に代えて、前記アクリル酸誘
導体、スルホン#Iを存するビニル単量体及び多官能性
内部架橋用単量体を除くラジカル共重合性ビニル単量体
を単量体成分として用いることができる。
かかるラジカル共重合性ビニル単量体としては例えば、
それ自体の単独重合体が水不溶性である疎水性単量体を
挙げることができる。具体例としてエチレン、プロピレ
ン、塩化ビニル等のα−オレフィン又はそのハロゲン置
換体、スチレン、メチルスチレン、エチルスチレン、ビ
ニルトルエン、クロロスチレン等のアルケニルベンゼン
、ブタジェン、イソプレン等の共役ジオレフィン、(メ
タ)アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸メチル、(
メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル
、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキ
シル、(メタ)アクリル酸オクチル等の(メタ)アクリ
ル酸エステル、酢酸ビニルプロピオン酸ビニル等を挙げ
ることができる。上記したラジカル共重合性ビニル単量
体のうちでは特に、アルケニルベンゼン及び(メタ)ア
クリル酸エステルが好ましく用いられる。
また、それ自体の単独重合体が水溶性又は水膨潤性であ
る親水性単量体も用いることができ、かかる単量体の具
体例として、例えば、ヒドロキシメチル(メタ)アクリ
レート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート等のヒドロキシア
ルキル(メタアクリレート、(メタ)アクリルアミド、
グリシジル(メタ)アクリレート等を挙げることができ
る。このような親水性単量体は、特に、得られる粒子に
官能基を有せしめるために有効であり、上記疎水性単量
体と併用するのが好ましい。
本発明においては、粒子に免疫活性物質を固定化する際
にも、粒子の分散性を安定に保つためにアクリル酸フル
オロアルキルエステル誘導体が必須の単量体成分であり
、他方、上記したラジカル共重合性ビニル単量体は、余
りに多量に使用すると、重合安定性を損じるのみならず
、得られる粒子が水分散安定性に劣るようになる。従っ
て、本発明におい・ては、アクリル酸フルオロアルキル
エステル誘導体と上記ラジカル共重合性ビニル単量体と
の混合物において、アクリル酸フルオロアルキルエステ
ル誘導体を少なくとも1重量%用゛いることが必要であ
る。
即ち、本発明においては、上記ラジカル共重合性ビニル
単量体は、このラジカル共重合性ビニル単量体とアクリ
ル酸フルオロアルキルエステル誘導体との混合物の重量
に基づいて、99重量%以下、好ましくは97重量%以
下の範囲で用いられるが、親水性単量体は、混合物の重
量に基づいて30重量%以下、好ましくは20重量%以
下の範囲で用いられる。
有効量の下限は特に制限されず、目的に応じて適宜に選
ばれるが、通常、アクリル酸フルオロアルキルエステル
誘導体とこのアクリル酸アルキルエステル誘導体の混合
物の重量に基づいて1重量%以上である。
尚、上記した水分散型高分子重合体粒子(A)、(B)
又は(C)のいずれの水性分散液の調製においても、個
々の単量体の具体的な種類は、得られる共重合体粒子の
ガラス転移点が0℃以上、好ましくは室温以上となるよ
うに選ばれる。粒子のガラス転移点が0℃よりも低いと
きは、粒子の相互の融着や凝集が生じやすく、分散液の
分散安定性が低下する傾向があるからである。
本発明によれば、以上のような各単量体を水性媒体中に
て、水溶性のラジカル重合開始剤を用いて、通常の方法
にて乳化共重合させることにより、分散安定性にすぐれ
た水不溶性の水分散型高分子共重合体粒子の水性分散液
を得ることができる。
しかし、得られる水性分散液中に乳化剤が遊離の状態で
、或いは重合体粒子に吸着された状態にて存在するとき
前述したように、例えば、粒子への免疫活性物質の固定
化に際して有害な影響が現われることがあるので、乳化
共重合に際しては乳化剤を用いないのが好ましい。本発
明による上記単量体組成によれば、特に乳化剤を用いず
して安定に共重合させることができると共に、得られる
重合体粒子水性分散液において粒子の分散状態が安定に
保持されるのが大きい特徴をなす。しかし、前述したよ
うに、固定化や診断時に有害な粒子の凝集や沈降が起こ
らない範囲において乳化剤を用いることは何ら妨げられ
ず、必要に応じて、乳化剤を用いてもよい。
また、本発明による乳化共重合において、単量体成分混
合物の水性媒体中での濃度は、得られる水性分散液にお
ける粒子の平均粒径とも関連するが、通常、0゜1〜4
0重量%の範囲である。
本発明による免疫学的診断試薬において、免疫活性物質
を固定化するための担体であって、上記のようにして得
られる水分散型高分子重合体粒子の平均粒径は、好まし
くは0.03〜2μm、特に好ましくは0.1〜1μm
である。平均粒径が小さすぎると、免疫活性物質を固定
化した水分散型高分子重合体粒子の抗原抗体反応による
凝集を肉眼で観察することが困難であり、一方、大きす
ぎるときは、重合体粒子に安定な分散状態を保持させる
のが困難となるからである。また、重合体粒子の比重は
、0.9〜1.5の範囲にあることが好ましく、更に、
後述するように、免疫活性物質を固定化した後の比重が
1.0〜1.3の範囲にあることが好ましい。重合体粒
子が免疫活性物質の固定化の前後に上記範囲よりも小さ
い比重を有するときは、重合体粒子がその水性分散液に
おける水性媒体表面に浮遊して、分散安定性に劣るよう
になり、一方、上記範囲よりも大きいときは、粒子が分
散液の水性媒体中に沈降し、凝集しやす(なって、同様
に分散安定性に劣るようになるからである。
以上のように、本発明によれば、特に、乳化剤を用いる
ことなく、重合安定性を確保しつつ、アクリル酸誘導体
、アクリル酸アルキルエステル誘導体及び/又はアクリ
ル酸フルオロアルキルエステル誘導体の乳化共重合を行
なうことができ、且つ、得られる共重合体粒子は非膨潤
性であって、しかも、水性媒体中で安定にその分散状態
を保持する。更に、一般に微粒子担体に免疫活性物質を
固定化する場合、粒子表面の荷電状態が変化し、粒子の
分散安定性が不安定の方向に変化するが、上記したよう
な本発明による水分散型高分子重合体粒子によれば、粒
子がカルボキシル基及び/又はスルホン酸基を有するの
で、粒子への免疫活性物質の固定化時及び固定化後にも
安定な分散状態を保持することができ、かくして、分散
安定性及び保存安定性にすぐれる免疫学的診断試薬を得
ることができるのである。
逸1j牡m 本発明において用いる免疫活性物質としては、特に制限
はなく、抗原、抗体及びハプテン等いずれを用いてもよ
い。例えば、ヒト及び動物免疫グロブリン、変性免疫グ
ロブリン、α−フェトプロティン、C反応性タンパク(
CRP)や肝炎ウィルス関連抗原、風iHA抗原等の各
種ウィルス抗原、トキソプラズマ、マイコプラズマ、梅
毒トレポネーマ等の種々の細菌、真菌、毒素等の微生物
抗原、アルブミン、補体成分等の各種血漿タンパク成分
、エストロゲン、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)
等の各種ホルモン等が挙げられ、また、これらの抗原成
分に対する抗体等も使用することができる。
前記したように、本発明において用いる水分散型高分子
重合体粒子は、アクリル酸誘導体を単量体成分として含
む単量体混合物を乳化共重合させることにより得るので
、このアクリル酸誘導体に由来するカル、ホキシル基が
上記したような免疫活性物質を直接に共有結合にて結合
するための官能基として機能する。
更に、本発明による免疫学的診断試薬においては、水分
散型高分子重合体粒子に免疫活性物質を共有結合によっ
て固定化するに際して、必要に応じて、免疫活性物質の
重合体粒子上での自由度を高めるために、重合体粒子と
免疫活性物質とをスペーサ基を介在させて共有結合にて
結合させることができる。このスペーサ基は、予め重合
体粒子に結合させ、この後にこのスペーサ基と免疫活性
物質とを結合させてもよく、或いはスペーサ基を予め免
疫活性物質に結合させ、これを重合体粒子に結合させて
もよい、更に、必要に応じて、重合体粒子及び免疫活性
物質の両方に予めスペーサ基を結合させ、これらを相互
に結合させることもできる。
上記スペーサ基として用い得る化合物は、少なくとも二
官能性の有機化合物であり、多官能性の重合体を排除す
るものではないが、特に、炭素数1〜12の炭素鎖基を
有する二官能性の有機化合物が好ましい、このようなス
ペーサ基として機能する化合物の具体例として、例えば
、ヘキサメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、
キシリレンジアミン等のジアミン類、グリシン、β−ア
ミノプロピオン酸、γ−アミノ酪酸、e−アミノカプロ
ン酸、ε−アミノカプリル酸等のアミノアルキルカルボ
ン酸、リジン、グルタミン酸、β−アラニン、アルギニ
ン、グリシルグリシルグリシン等のアミノ酸類等が好ま
しく用いられるが、これらに限定されるものではない。
前記した官能基を有する水分散型高分子重合体粒子に直
接に免疫活性物質を共有結合にて固定化し、又は重合体
粒子にスペーサ基を結合し、また、このスペーサ基に免
疫活性物質を共有結合にて固定化するための方法は、特
に制限されず、従来より知られている任意の方法による
ことができる。
例えば、好ましい方法の一つとして、架橋剤として水溶
性カルボジイミドを用いる方法を挙げることができる0
例えば、アミノアルキルカルボン酸をスペーサ基として
用いる場合であれば、水溶性カルボジイミドを用いて、
アミノアルキルカルボン酸を水分散型高分子重合体粒子
に結合させ、次いで、この重合体粒子に結合されたアミ
ノアルキルカルボン酸に水溶性カルボジイミドを用いて
同様にして、免疫活性物質を共有結合にて固定化するこ
とができる。
かかる方法において用いる水溶性カルボジイミドとして
は、例えば、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)カルボジイミド塩酸塩、l−シクロへキシル−
3−(2−モルホリノエチル)カルボジイミド−メト−
1)−)ルエンスルホネート等を挙げることができる。
このような水溶性カルボジイミドを用いて、スペーサ基
を介して、又は介さずして直接に、共有結合によって免
疫活性物質を重合体粒子に固定化するには、従来より知
られている通常の方法及び条件によることができる0例
えば、スペーサ基を用いる場合であれば、重合体粒子の
水性分散液にスペーサ基と共に適宜量、例えば、水性分
散液の単位容量光りに0.01〜l0mg/mlとなる
ように水溶性カルボジイミドを添加し、通常の条件、例
えばpiを4〜10に保持して、5〜60℃程度の温度
で数分乃至数十時間、通常、1〜5時間程度反応させれ
ばよい。
次いで、このスペーサ基を結合させた重合体粒子に同様
にして免疫活性物質を固定化すればよい。
また、官能基が水酸基であるときは臭化シアン法により
、また、アミノ基であるときはジアルデヒドと反応させ
、これら官能基を活性化することによってスペーサ基を
結合させ、次いで、上記と同様にして免疫活性物質を重
合体粒子に共有結合にて固定化することができる。また
、重合体粒子に直接に免疫活性物質を固定化することも
できる。
至皿凰 本発明による免疫学的診断試薬は、上記のように固定化
した免疫活性物質の失活が起こらないように、水分散型
高分子重合体粒子が適当なpi及び濃度のグリシン緩衝
液、リン酸緩衝液、ホウ酸緩衝液等の緩衝液に分散され
ていると共に、この重合体粒子の水性分散液に粒子の非
特異的凝集を抑制するための添加剤として、一般式 (但し、Rは水素、アルキル基又はビニル基を示し、n
は3〜7の整数を示す。) で表わされる水溶性環状アミド化合物が配合されてなる
上記水溶性環状アミド化合物としては、2−ピロリドン
、N−アルキル−2−ピロリドン、N−アルキル−2−
ピペリドン、N−ビニル−2−ピロリドンや、例えば、
ε−カプロラクタム、N−メチル−ε−カプロラクタム
等のε−カプロラクタム誘導体を挙げることができる。
上記環状アミド化合物において、Rがアルキル基である
ときは好ましくは炭素数1〜4の低級アルキル基であり
、特に、メチル基やエチル基が好ましい。従って、好ま
しい具体例として、例えば、N−メチル−2−ピロリド
ン、N−エチル−2−ピロリドン、N−メチル−2−ピ
ペリドンを挙げることができる。
上記水溶性環状アミド化合物は、免疫活性物質を固定化
した水分散型高分子重合体粒子の水性分散液において、
081〜40容量%、好ましくは1〜20容量%の濃度
で溶解含有される。水性分散液における上記環状アミド
化合物の濃度が0.1容量%よりも少ないときは、陰性
血清に対する非特異的凝集の抑制効果が乏しく、一方、
濃度が30容量%を越えるときは、却って陽性血清に対
する特異的凝集が抑制されることとなるからである。
更に、本発明による免疫学的診断試薬において、上記緩
衝液の濃度は、通常、0.005〜0.2Mの範囲が適
当であり、好ましくは0.01〜0.1Mの範囲である
。また、緩衝液のpHは、水分散型高分子重合体粒子の
分散安定性及び抗原抗体反応の活性を考慮して、通常、
6〜9、好ましくは7〜8.5の範囲である。また、診
断試薬における水分散型高分子重合体粒子の濃度は、通
常、0.01〜5重景%の範囲であるが、好ましくは0
.1〜3重量%の範囲である。尚、本発明による免疫学
的診断試薬には、防腐効果を与えるために、アジ化ナト
リウム等の防腐剤を添加してもよい。
更に、本発明による免疫学的診断試薬は、従来より知ら
れている添加剤を含有させることもできる。かかる添加
剤としては、例えば、前記したよな塩化カルシウム等の
金属塩、ヒト、ウシ、ウマ、ウサギ等の動物血清や血清
アルブミン、ゼラチン、糖類、ポリビニルとロリドン、
ポリエチレングリコール等を挙げることができる。これ
らの添加剤を通常、免疫学的診断試薬に基づいて0.1
〜2重量%の範囲で本発明による添加剤である水溶性環
状アミド化合物と併用することによって、多くの場合、
免疫学的診断試薬の非特異的凝集の抑制効果を高めるこ
とができ、また、沈降現象を抑制して、診断時の凝集の
有無判定を容易ならしめることができる。
本発明による免疫学的診断試薬を使用する免疫学的診断
は、例えば、診断試薬と被検液とをガラス板又はプラス
チック板の窪み又は平面板上又はマイクロプレートにお
いて混合し、肉眼又は顕微鏡観察によって、重合体粒子
の凝集の有無を判定することにより行なわれる。また、
凝集の有無を光学的な変化として判定することもできる
(発明の効果) 以上のように、本発明による免疫学的診断試薬は、それ
自体が分散安定性にすぐれ、また、免疫活性物質の固定
化に対しても安定な分散状態を保持し得る水分散型高分
子重合体粒子に免疫活性物質を固定化し、これを水性媒
体中に分散させて、水性分散液とすると共に、この水性
分散液に前記した環状アミド化合物を含有させてなり、
この結果、その理由は必ずしも明らかではないが、重合
体粒子の非特異的凝集が完全に阻止されると共に、高い
感度と特異性とを有し、従って、診断に際して、血清を
緩衝液で希釈したり、或いは非動化処理しな(とも、迅
速に正確な判定を行なうことができる。
特に、本発明の免疫学的診断試薬は、血清を検体とする
ラテックス凝集反応に用いるとき、重合体粒子の非特異
的凝集が完全に阻止されるので、極めて高い精度にて所
定の診断を行なうことができる。
更に、本発明による免疫学的診断試薬は、前記環状アミ
ド化合物を含有するために、その比重が大きくなって、
重合体粒子の比重に近くなるためとみられるが、従来の
診断試薬に比較して、長期間にわたる保存安定性にすぐ
れ、特に、低温のみならず、室温又はそれ以上の比較的
高い温度においても、何ら自然凝集を生じることなく、
重合体粒子の均一分散性が保持され、保存安定性にすぐ
れて、しかも、かかる保存後の使用に際しても高検出感
度を示す。
また、免疫活性物質の担体として用いる水分散型高分子
重合体粒子は、前記した利点に加えて、赤血球等のよう
な担体と異なり、所定の単量体混合物の乳化共重合によ
って得るので、粒径を含む品質が均一であるうえに、そ
れ自体は免疫活性をもたないので、固定化操作が容易で
ある。
(実施例) 以下に本発明の実施例を示し、具体的に説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。
\   \ 電入 1  (A)を旦 としている  
 〜ノ 晋 実施例1 (a)  水分散型高分子重合体粒子の調製メタクリル
酸メチル45重量%、メタクリル酸イソブチル45重量
%、アクリル酸5.0重量%、スルホプロピルアクリレ
ートナトリウム塩0.5重量%及びトリエチレングリコ
ールジメタクリレート4.5重量%よりなる単量体混合
物60gを蒸留水330gに加え、過硫酸カリウム0.
3gを水10a+1に溶解した重合開始剤水溶液を75
℃の温度で窒素気流下に加え、120rpmで攪拌しつ
つ6時間重合させて、重合率98.0%にて平均粒径0
゜29μmの水分散型高分子重合体粒子の水性分散液を
得た。重合は非常に安定に行われて、凝集物は皆無であ
った。
上記粒子を遠心分離し、0.01 N塩酸で酸型とした
後、蒸留水で洗浄し、蒸留水に分散させた。
この分散液を0.05 N水酸化カリウム水溶液にて電
導度滴定してカルボキシル基量を求めた。別に粒子の粒
径を電子顕微鏡にて測定し、これらから粒子の有するカ
ルボキシル基量を求めたところ、12.0×10″6モ
ル/dであった。
この粒子分散液を最初、蒸留水にて4回遠心洗浄し、次
いで、0.OIMホウ酸緩衝液(pH7,5)にて2回
遠心洗浄して、水相中の水溶性高分子を除去し、重合体
粒子を精製した後、この重合体粒子を0.OIMホウ酸
緩衝液(pH7,5)に固形分が5重量%となるように
再分散させた。
(b)  重合体粒子へのスペーサ基の結合上記で得た
水分散型高分子重合体粒子の水性分散液100n+1と
8−アミノカプロン酸水溶液(0602M)  100
mlとを混合し、IN水酸化ナトリウム水溶液にてpH
7,5に調製した。0.01Mホウ酸緩衝液(pH7,
5)に溶解させた1−エチル−3−(3−ジメチルアミ
ノプロピル)カルボジイミド塩酸塩水溶液(25mg/
ml) 20mlを上記水性分散液に加え、室温で3時
間、攪拌下に反応させた。−夜、冷蔵庫に放置した後、
0.01Mホウ酸緩衝液(pH8,2)にて3回遠心洗
浄して、スペーサ基を結合させた重合体粒子を得、これ
を0.01Mホウ酸緩衝液(p)18.2 )に固形分
5重量%になるように再分散させた。
(C)  ウサギIgGの固定化 上で得たスペーサ基を有する水分散型高分子重合体粒子
の水性分散液5ml、0.1Mホウ酸緩衝液(pH7,
5) 2ml及び蒸留水1)m1を混合し、これに1−
エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジ
イミド塩酸塩水溶液(5mg/ml) 2mlを加え、
10分後にウサギ■gc水溶液(5mg/ml)を5m
l添加し、15℃で2時間反応させた。
次に、反応混合物中の余剰の水溶性カルボジイミドを消
費するために、10重量%L−アルギニン水溶液(pH
8,2)5mlを加え、1時間インキユベートシた。次
いで、0.01 Mホウ酸緩衝液(pH8゜2)にて遠
心洗浄を3回行なった後、0.01Mホウ酸緩衝液(p
H8,2)に分散させて全量10m1に調整し、かくし
て、ウサギIgGを前記スペーサ基を介して共有結合に
て固定化した水分散型高分子重合体粒子の水性分散液を
得た。固定化量は重合体粒子1g当り約60mgであっ
た。
(d)  免疫学的診断試薬の調製 2−ピロリドン水溶液を0.OIMホウ酸緩衝液(pH
8゜2)に2−ピロリドンが40容量%濃度になるよう
に溶解した。この結果、緩衝液のpHが約5.5に低下
したので、IN水酸化ナトリウム水溶液を加えて、pi
を再び8.2に調整した。同様にして、それぞれ20容
量%及び10容量%の2−ピロリドンを含むホウ酸緩衝
液(pH8,2)を調製した。
これらの緩衝液と前記したウサギIgG固定化粒子分散
液とを1:1容に混合して、2−ピロリドン濃度がそれ
ぞれ20容量%、lO容量%及び5容量%である本発明
による免疫学的診断試薬を得た。
上記と同様にして、水溶性環状アミド化合物として、N
−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリド
ン、N−ビニル−2−ピロリドン、ε−カプロラクタム
、N−メチル−ε−カプロラクタム、N−メチル−2−
ピペリドンをそれぞれ20容量%、10容量%及び5容
量%にて含む本発明による免疫学的診断試薬を調製した
(e)免疫学的診断試薬の評価 免疫学的活性物質としてウサギIgGを固定化した本試
薬は、リウマチ因子検出試薬として用いることができる
この診断試薬と関節リウマチ陽性血清及び陰性血清を原
液のままそれぞれガラス板上にて等容量混合攪拌しなが
ら、2分後に凝集状態を判定した。
その結果を呈上1に示す。
尚、本発明において、免疫学的診断試薬の判定の基準は
以下による。
−:顕微鏡観察(100倍)によっても凝集が認められ
ない。
一〇  :肉眼にては凝集が認められないが、顕微鏡観
察(100倍)によって僅 かに凝集が認められる。
±  :肉眼にて少し凝集が認められる。
+  :肉眼にて凝集が明らかに認められる。
+゛::肉眼凝集が十よりもやや強い程度に明らかに認
められる。
++:少し強い凝集が認められる。
+++:激しい凝集が認められる。
本発明による添加剤を含有する診断試薬においては、非
特異的凝集反応が起こらないが、添加剤を含有しない対
照診断試薬では非特異的凝集が顕著である。
次に、上記リウマチ因子検出試薬において、添加剤N−
メチル−2−ピロリドンの濃度を変化させ、その非特異
的凝集の抑制効果を調べた。結果を芽じし表に示す。
また、添加剤である2−ピロリドンの濃度が10容量%
である上記の本発明によるリウマチ因子検出試薬及び添
加剤を含有しない対照診断試薬について、4℃の温度に
て経口安定性を調べた。結果を策1人に示す。
本発明の診断試薬によれば、6か月後にも均一な外観を
存すると共に、陰性血清に対して何ら非特異的な凝集を
起こさず、保存安定性にすぐれることが明らかである。
しかし、2−ピロリドンを含有しない対照診断試薬によ
れば、早期に沈殿が生じ、また、非特異的凝集が認めら
れる。
第3表 実施例2 (a)  水分散型合成高分子重合体粒子の調製単量体
としてメタクリル酸メチル80重量%、アクリル酸5.
0重量%、スルホプロピルアクリレートナトリウム塩0
.5重量%、メタクリコニトリル10.5重量%及びト
リエチレングリコールジメタクリレート4.0重量%か
らなる混合物60gを用いた以外は、実施例1と同様に
して、重合率98%にて平均粒径0.28μmの水分散
型高分子重合体粒子の水性分散液を得た。この粒子表面
のカルボキシル基量は4.8X10”−モル/ IIg
であった。
この分散液を実施例1と同様に精製処理し、得られた重
合体粒子を0.01Mホウ酸緩衝液(pH7゜5)に固
形分濃度5重量%となるように分散させて、水分散型高
分子重合体粒子の水性分散液を得た。
申)重合体粒子へのスペーサ基の結合 実施例1と同様にして、上記で得た重合体粒子にスペー
サ基を結合させた。
(C)  ウサギIgGの固定化 上で得たスペーサ基を結合した重合体粒子に実施例1と
同様にして、ウサギIgGを共有結合にて固定化し、こ
の後、実施例1と全く同様に処理して、重合体粒子を0
.OIMホウ酸緩衝液(pH8,2)に分散させて、全
量10m1に調製し、ウサギIgGを固定化した水分散
型高分子重合体粒子の水性分散液を得た。重合体粒子1
g当りのウサギIgG固定化量は65mgであった。
(d)  免疫学的診断試薬の調製及び評価実施例1と
同様にして、種々の水溶性環状アミド化合物をそれぞれ
20容量%、10容量%及び5容量%濃度にて含む免疫
学的診断試薬を調製し、これらリウマチ因子検出試薬と
関節リウマチ陽性血清及び陰性血清を原液のままそれぞ
れガラス板上にて等容量混合撹拌しながら、2分後に凝
集状態を判定した。その結果をLlに示す。
本発明の診断試薬によれば、非特異的凝集が起こらない
また、上記リウマチ因子検出試薬において、実施例1と
同様にして添加剤N−メチル−2−ピロリドンの濃度を
変化させ、その非特異的凝集の抑制効果を調べた。結果
をtWに示す。
更に、添加剤である2−ピロリドンの濃度が10容量%
である本発明によるリウマチ因子検出試薬について、4
℃の温度にて経口安定性を調べた。
本発明の診断試薬によれば、実施例1の診断試薬と同様
に、6か月後にも均一な外観を有すると共に、陰性血清
に対して何ら非特異的な凝集を起こさず、保存安定性に
すぐれる。
実施例3 (a)  水分散型高分子重合体粒子の調製メタクリル
酸メチル35.8重量%、メタクリル酸イソブチル35
.8重量%、メタクリル酸10.0重量%、スルホプロ
ピルアクリレートナトリウム塩0.5重量%、ノナエチ
レングリコールジメタクリレート3.7重量%及びメタ
クリロニトリル14゜2重量%からなる単量体混合物6
0gを用いた以外は、実施例1と同様にして重合率99
%にて平均粒径0.30μmの水分散型高分子重合体粒
子の水性分散液を得た。
この分散液を実施例1と同様に精製処理し、得られた重
合体粒子を0.01Mホウ酸緩衝液(pH7゜5)に固
形分濃度5重量%となるように分散させて、水分散型高
分子重合体粒子の水性分散液を得た。
山) 重合体粒子へのスペーサ基の結合実施例1と同様
にして、カルボジイミド法により、上で得た重合体粒子
にスペーサ基としてω−アミノカプリル酸又はL−グル
タミン酸を結合させた。
(C)  抗ヒト胎盤性性腺刺激ホルモン抗体の固定化
上で得たスペーサ基を結合した重合体粒子5重量%を含
む水性分散液5ml、0.01Mホウ酸緩衝液(pH7
,5) 2ml及び蒸留水1)m1を混合し、これに1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボ
ジイミド塩酸塩水溶液(5mg/m1)2a+1を加え
た後、抗ヒト胎盤性性腺刺激ホルモン抗体溶液(抗HC
G、5+wg/ml)を5s+1添加し、15℃で3時
間反応を行なった。
この後、実施例1と全く同様に処理して、重合体粒子を
0.01Mホウ酸緩衝液(pH8,2)に分散させて、
全量1’ Omlに調製し、抗HCG固定化水分散型高
分子重合体粒子の水性分散液を得た。
(dl  免疫学的診断試薬の調製 上で得た抗HCG固定化水分散型高分子重合体粒子の水
性分散液に、実施例1と同様にして、2−ピロリドン、
N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリ
ドン、N−ビニル−2−ピロリドン、ε−カプロラクタ
ム、N−メチル−ε−カプロラクタム、N−メチル−2
−ピペリドンをそれぞれ10容量%含有する本発明によ
る免疫学的診断試薬を調製した。
(e)  免疫学的診断試薬の評価 免疫学的活性物質として抗HCGを固定化した本試薬は
妊娠診断試薬として用いることができる。
この診断試薬と血清を原液のままガラス板上にて等量混
合攪拌し、3〜5分後に凝集の有無を判定したところ、
いずれの診断試薬についても、血清1ml中に1国際車
位のHCGがあれば凝集が起こり、容易に且つ正確に妊
娠の有無を判定することができた。非特異的凝集は全く
起こらなかった。
他方、本発明による添加剤を含有しない診断試薬によれ
ば、妊娠していないヒト血清の場合も、疑陽性と判定さ
れる非特異的凝集が生じた。
実施例4 (al  水分散型高分子重合体粒子の調製前記式(V
)で表わされる2、2.2− )リフルオロエチルメタ
クリレート90.0重量%、アクリル酸5.0重量%及
びトリエチレングリコールジメタクリレート5.0重量
%からなる単量体混合物60gを蒸留水330gに加え
、過硫酸カリウム0.3gを水10m1に溶解した重合
開始剤水溶液を75℃の温度で窒素気流下に加え、12
0rpa+で攪拌しつつ7時間重合させて、重合率99
.0%にて平均粒径0.33μmの共重合体粒子の水性
分散液を得た。重合は非常に安定に行なわれて、凝集物
は皆無であった。尚、凝集物の測定は、重合終了後、生
成した樹脂エマルジョンを30℃まで冷却し、濾布で濾
過し、濾布上に残された凝集物を乾燥し、その重量を測
定することによって求めた。
この粒子分散液を最初、蒸留水にて4回遠心洗浄し、次
いで、0.01 Mホウ酸緩衝液(all 7.5 )
にて2回遠心洗浄して、水相中の水溶性高分子を除去し
、重合体粒子を精製した後、この重合体粒子を0.01
Mホウ酸緩衝液(pH7,5)に固形分が5重量%とな
るように再分散させた。
山) 重合体粒子へのスペーサ基の結合上で得た水分散
型高分子重合体粒子の水性分散液100a+1とε−ア
ミノカプロン酸水溶液(0,02M)  100II1
)とを混合し、IN水酸化ナトリウム水溶液にてpH7
,5に調製した。0.01Mホウ酸緩衝液(pH7,5
)に溶解させた1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)カルボジイミド塩酸塩水溶液(25mg/m
l) 20mlを上記水性分散液に加え、室温で3時間
、攪拌下に反応させた。−夜、冷蔵庫に放置した後、0
.01Mホウ酸緩衝液(pH8,2)にて3回遠心洗浄
して、スペ−サ基を結合させた重合体粒子を得、これを
0.01Mホウ酸緩衝液(pH8,2)に固形分5重量
%になるように再分散させた。
(C1ウサギIgGの固定化 上で得たスペーサ基を有する水分散型高分子重合体粒子
の水性分散液5ml、0.1Mホウ酸緩衝液(pH7,
5) 2ml及び蒸留水1)m1を混合し、これに1−
エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジ
イミド塩酸塩水溶液(5mg/ml)  2mlを加え
、10分後にウサギIgG水溶液(5mg/ml)を5
ml添加し、15℃で2時間反応させた。
次に、反応混合物中の余剰の水溶性カルボジイミドを消
費するために、10重量%L−リジン水溶液(pH8゜
2)5mlを加え、1時間インキュベートした。次いで
、0、OIMホウ酸緩衝液(pH8゜2)にて遠心洗浄
を3回行なった後、0.01Mホウ酸緩衝液(pl(8
,2>に分散させて全量10m1に調整し、かくして、
ウサギIgGを前記スペーサ基を介して共有結合にて固
定化した水分散型高分子重合体粒子の水性分散液を得た
。固定化量は重合体粒子1g当り55mgであった。
(dl  免疫学的診断試薬の調製及び評価実施例1と
同様にして、種々の水溶性環状アミド化合物をそれぞれ
20容量%、10容量%及び5容量%濃度にて含む免疫
学的診断試薬を調製し、これらリウマチ因子検出試薬と
関節リウマチ陽性血清及び陰性血清を原液のままそれぞ
れガラス板上にて等容量混合攪拌しながら、2分後に凝
集状態を判定した。その結果を蚤±犬に示す。
本発明の診断試薬によれば、非特異的凝集が起こらない
また、上記リウマチ因子検出試薬において、実施例1と
同様にして添加剤N−メチル−2−ピロリドンの濃度を
変化させ、その非特異的凝集の抑制効果を調べた。結果
をmに示す。
更に、添加剤である2−ピロリドンの濃度が10容量%
である本発明によるリウマチ因子検出試薬について、4
℃の温度にて経口安定性を調べた。
本発明の診断試薬によれば、実施例1の診断試薬と同様
に、6か月後にも均一な外観を有すると共に、陰性血清
に対して何ら非特異的な凝集を起こさず、保存安定性に
すぐれる。
実施例5 (a)  水分散型合成高分子重合体粒子の調製単量体
として前記式(vi)で表わされる1B、 IH。
5H−オクタフルオロペンチルメタクリレート13゜9
重量%、メタクリル酸メチル38.7重量%、メタクリ
ル酸イソブチル38.7重量%、アクリル酸5、0重量
%及びトリエチレングリコールジメタクリレート3.7
重量%からなる混合物60gを用いた以外は、実施例4
と同様にして、重合率99%にて平均粒径0.31μm
の水分散型高分子重合体粒子の水性分散液を得た。
この分散液を実施例4と同様に精製処理し、得られた重
合体粒子を0.01Mホウ酸緩衝液(pH7,5)に固
形分濃度5重量%となるように分散させて、水分散型高
分子重合体粒子の水性分散液を得た。
(b)  重合体粒子へのスペーサ基の結合実施例4と
同様にして、上で得た重合体粒子にスペーサ基を結合さ
せた。
(C)  ウサギIgGの固定化 上で得たスペーサ基を結4合した重合体粒子に実施例4
と同様にして、ウサギ■gGを共有結合にて固定化し、
この後、実施例4と全く同様に処理して、重合体粒子を
0.01Mホウ酸緩衝液(pH8,2)に分散させて、
全量10m1に調製し、ウサギIgcを固定化した水分
散型高分子重合体粒子分散液を得た。重合体粒子1g当
りのウサギIgG固定化量は50Bであった。
(d)  免疫学的診断試薬の調製及び評価実施例1と
同様にして、種々の水溶性環状アミド化合物をそれぞれ
20容量%、10容量%及び5容量%濃度にて含む免疫
学的診断試薬を調製し、これらリウマチ因子検出試薬と
関節リウマチ陽性血清及び陰性血清を原液のままそれぞ
れガラス板上にて等容量混合攪拌しながら、2分後に凝
集状態を判定した。その結果を策上表に示す。
本発明の診断試薬によれば、非特異的凝集が起こらない
また、上記リウマチ因子検出試薬において、実施例1と
同様にして添加剤N−メチル−2−ピロリドンの濃度を
変化させ、その非特異的凝集の抑制効果を調べた。結果
をtWに示す。
更に、添加剤である2−ピロリドンの濃度が10容量%
である本発明によるリウマチ因子検出試薬について、4
℃の温度にて経日安定性を調べた。
本発明の診断試薬によれば、実施例1の診断試薬と同様
に、6か月後にも均一な外観を有すると共に、陰性血清
に対して何ら非特異的な凝集を起こさず、保存安定性に
すぐれる。
実施例6 (a)  水分散型高分子重合体粒子の調製前記式(v
i)で表わされるIH,IH,5H−オクタフルオロペ
ンチルメタクリレ−) 20.0重量%、メタクリル酸
メチル31.9重量%、メタクリル酸イソブチル31.
9重量%、メタクリル酸15.0重量%及びトリエチレ
ングリコールジメタクリレート1.2重量%からなる単
量体混合物60gを用いた以外は、実施例4と同様にし
て重合率99.5%にて平均粒径0028μmの水分散
型高分子重合体粒子の水性分散液を得た。
この分散液を実施例4と同様に精製処理し、得られた重
合体粒子を0.01Mホウ酸緩衝液(pH7゜5)に固
形分濃度5重量%となるように分散させて、水分散型高
分子重合体粒子の水性分散液を得た。
山) 重合体粒子へのスペーサ基の結合実施例4と同様
にして、カルボジイミド法により、上で得た重合体粒子
にスペーサ基としてω−アミノカプリル酸を結合させた
(C)  免疫学的診断試薬の調製及び評価実施例3と
同様にして、上記スペーサ基を結合した重合体粒子に抗
HCGを固定化し、実施例3と同様にして、種々の添加
剤を含有する本発明による免疫学的診断試薬を調製した
これら妊娠診断試薬を用いて、実施例3と同様にして凝
集の有無を判定した。その結果、いずれの診断試薬につ
いても、血清In+’l中に1国際車位のHCGがあれ
ば凝集が起こり、容易に且つ正確に妊娠の有無を判定す
ることができた。非特異的凝集は全く起こらなかった。
実施例7 以下の4種類の対照用及び本発明診断試薬用の単量体混
合物を用いて、実施例4と同様にして、それぞれ水分散
型高分子重合体粒子の水性分散液を調製した。
単量体混合物A(対照) メタクリル酸メチル      45.0重量%メタク
リル酸イソブチル    45.0重量%アクリル酸 
          5.0重量%トリエチレングリコ
ールジメタ クリレート           5.0重量%単量体
混合物B(対照) メタクリル酸メチル      90.0重量%アクリ
ル酸           5.0重量%トリエチレン
グリコールジメタ クリレート5.0重量% 単量体混合物C(対照) 1B、1)1,5H−オクタフルオロペンチルメタクリ
レート     15.0重量%メタクリル酸メチル 
     80.0重量%アクリル酸        
   5.0重量%単量体混合物D(本発明) IH,IH,5H−オクタフルオロペンチルメタクリレ
ート     10.0重量%メタクリル酸メチル  
    80.0重量%アクリル酸         
  5.0重量%トリエチレングリコールジメタ クリレート           5.0重量%次に、
このようにして得たそれぞれの水分散型高分子重合体粒
子に実施例4と同様にしてスペーサ基を結合し、ウサギ
IgGを固定化した後、0.75モル/l濃度にて2−
ピロリドンを含有する対照免疫学的診断試薬を調製した
王土lに各水分散型高分子重合体粒子の調製における重
合率、平均粒径及び粒子1g当りのウサギIgG固定化
量を示す。
第4表 これらの免疫学的診断試薬について、実施例4と同様に
してその活性を判定したところ、対照診断試薬A及びB
の場合は、水分散型高分子重合体粒子にウサギIgGを
固定化する際に粒子の自然凝集が起こり、その後の洗浄
によっても完全な均一状態に戻らず、常に(±)の凝集
が認められて、診断試薬としては使用し難いものであっ
た。
また、本発明診断試薬と対照診断試薬Cについて、長期
保存したときの活性の変化を調べた。結果を員】糞に示
す。
本発明による免疫学的診断試薬は、12か月後にも均一
であると共に、陰性血清に対しては何ら非特異的凝集を
起こさないが、内部架橋用多官能性単量体であるトリエ
チレングリコールジメタクリレートを含有しない単量体
混合物Cから得た水分散型高分子重合体粒子を担体とす
る対照診断試薬Cの場合は、外観は12か月後にも本発
明による診断試薬と同様に均一であるものの、経時的に
怒度及び特異性が低下し、陽性血清に対しても縦隔性と
判断される程度の凝集(±)しか認められなかった。
実施例8 (a)  水分散型高分子重合体粒子の調製アクリル酸
5.0重量%、スチレンスルホン酸ナトリウム0.1重
量%、前記式(vi )で表わされるLH,IH,5H
−オクタフルオロペンチルメタクリレ−) 10.0重
量%、メタクリル酸メチル40.0重量%、メタクリル
酸イソブチル40.0重量%及びトリエチレングリコー
ルジメタクリレート4.9重量%からなる単量体混合物
60gを蒸留水330gに加え、過硫酸カリウム0.1
3 gを水10m1に溶解した重合開始剤水溶液を75
℃の温度で窒素気流下に加え、120rpm+で攪拌し
つつ6時間重合させて、重合率99.9%にて平均粒径
0.30μmの共重合体粒子の水性分散液を得た。重合
は非常に安定に行なわれて、凝集物は皆無であった。尚
、凝集物の測定は、重合終了後、生成した樹脂エマルジ
ョンを30℃まで冷却し、濾布で濾過し、濾布上に残さ
れた凝集物を乾燥し、その重量を測定することによって
求めた。
この粒子分散液を最初、蒸留水にて4回遠心洗浄し、次
いで、O0OIMホウ酸緩衝液(pH7,5)にて2回
遠心洗浄して、水相中の水溶性高分子を除去し、重合体
粒子を精製した後、この重合体粒子を0゜OIMホウ酸
緩衝液(pH7,5)に固形分が5重量%となるように
再分散させた。
山) 重合体粒子へのスペーサ基の結合上で得た水分散
型高分子重合体粒子の水性分散液100a+1とε−ア
ミノカプロン酸水溶液(0,02M)  100mlと
を混合し、IN水酸化ナトリウム水溶液にてpH7,5
に調製した。0.OIMホウ酸緩衝液(pH7,5)に
溶解させた1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)カルボジイミド塩酸塩水溶液(25n+g/ml
) 20mlを上記水性分散液に加え、室温で3時間、
攪拌下に反応させた。−夜、冷蔵庫に放置した後、0.
01Mホウ酸緩衝液(pH8,2)にて3回遠心洗浄し
て、スペーサ基を結合させた重合体粒子を得、これを0
.01Mホウ酸緩衝液(pH8,2)に固形分5重量%
になるように再分散させた。
(Q)  ウサギIgGの固定化 上で得たスペーサ基を有する水分散型高分子重合体粒子
の水性分散液5ml、0.05 Mホウ酸緩衝液(+)
H8,0) 201)及び蒸留水1)m1を混合し、こ
れに1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)
カルボジイミド塩酸塩水溶液(5mg/ml)2mlを
加え、10分後にウサギIgG水溶液(51mg/rn
 1 )を5ml添加し、15℃で2時間反応させた。
次に、反応混合物中の余剰の水溶性カルボジイミドを消
費するために、10重量%L−アルギニン水溶液(pH
8,2) 5n+1を加え、1時間インキユベートシた
。次いで、0.01Mホウ酸緩衝液(pH8゜2)にて
遠心洗浄を3回行なった後、0.OIMホウ酸緩衝液(
pH8,2)に分散させて全量10m1に調整し、かく
して、ウサギIgGを前記スペーサ基を介して共有結合
にて固定化した水分散型高分子重合体粒子の水性分散液
を得た。固定化量は重合体粒子1g当り50mgであっ
た。
(d)  免疫学的診断試薬の調製及び評価実施例1と
同様にして、種々の水溶性環状アミド化合物をそれぞれ
20容量%、10容量%及び5容量%濃度にて含む免疫
学的診断試薬を調製し、これら関節リウマチ因子検出試
薬と関節リウマチ陽性血清及び陰性血清を原液のままそ
れぞれガラス板上にて等容量混合攪拌しながら、2分後
に凝集状態を判定した。その結果を第1表に示す。
本発明の診断試薬によれば、非特異的凝集が起こらない
また、上記リウマチ因子検出試薬において、実施例1と
同様にして添加剤N−メチル−2−ピロリドンの濃度を
変化させ、その非特異的凝集の抑制効果を調べた。結果
をmに示す。
更に、添加剤である2−ピロリドンの濃度が10容量%
である本発明によるリウマチ因子検出試薬について、4
℃の温度にて経口安定性を調べた。
本発明の診断試薬によれば、実施例1の診断試薬と同様
に、6か月後にも均一な外観を有すると共に、陰性血清
に対して何ら非特異的な凝集を起こさず、保存安定性に
すぐれる。
また、添加剤として塩化カルシウムを含有する対照診断
試薬によれば、陰性血清に対して非特異的凝集反応が生
じて、保存安定性に著しく劣る。
更に、塩化カルシうムを含有する診断試薬によれば、陰
性血清と混合して数分後の初期の凝集の程度が(±)、
即ち、縦隔性であるとき、時間の経過につれて非特異的
凝集が強くなり、例えば、約10分後には凝集の程度が
(++)程度となって、凝集の程度が時間によって変動
し、かくして、正確な診断が不可能である。
次に、上記C−カプロラクタムを15容量%濃度で含有
するリウマチ因子検出試薬を40℃及び4℃の温度で保
存したときの陽性活性の変化を玉」に示す。
更に、前記したスペーサ基を結合する方法において、ス
ペーサ基としてエチレンジアミンを用′いた以外は、同
様にしてスペーサ基を結合した水分散型高分子重合体粒
子を調製し、次いで、この粒子に架橋剤としてグルタル
アルデヒドを用いる通常の方法によってウサギIgGを
固定化した(粒子1g当りの固定化量43mg)後、前
記と同じ方法に従って8−カプロラクタム、2−ピロリ
ドン及びN−メチル−2−ピロリドンをそれぞれを種々
の濃度で含有させて、本発明による免疫活性物質を得た
。この診断試薬もスペーサ基としてε−アミノカプロン
酸を用いて得た診断試薬と殆ど同じ活性を示した。
実施例9 (al  水分散型合成高分子重合体粒子の調製単量体
として前記式(vi)で表わされるIH,IH。
5H−オクタフルオロペンチルメタクリレート13゜9
重量%、スチレンスルホン酸ナトリウム0.1重量%、
メタクリル酸メチル38.7重量%、メタクリル酸イソ
ブチル38.7重量%、アクリル酸4.9重量%及びト
リエチレングリコールジメタクリレ−) 3.7重量%
からなる混合物60gを用いた以外は、実施例8と同様
にして、重合率99.5%にて平均粒径0.30μmの
水分散型高分子重合体粒子の水性分散液を得た。
この分散液を実施例8と同様に精製処理し、得られた重
合体粒子を0.01Mホウ酸緩衝液(pF17゜5)に
固形分濃度5重量%となるように分散させて、水分散型
高分子重合体粒子の水性分散液を得た。
山) 重合体粒子へのスペーサ基の結合実施例8と同様
にして、上で得た重合体粒子にスペーサ基を結合させた
(C)−ウサギIgGの固定化 上で得たスペーサ基を結合した重合体粒子に実施例8と
同様にして、ウサギ■gGを共有結合にて固定化し、こ
の後、実施例8と全く同様に処理して、重合体粒子を0
.OIMホウ酸緩衝液(pH8,2)に分散させて、全
量10n+1に調製し、ウサギIgGを固定化した水分
散型高分子重合体粒子分散液を得た。重合体粒子1g当
りのウサギIgG固定化量は56μmgであった。
(d)  免疫学的診断試薬の調製及び評価実施例1と
同様にして、種々の水溶性環状アミド化合物をそれぞれ
20容量%、10容量%及び5容量%濃度にて含む免疫
学的診断試薬を調製し、これらリウマチ因子検出試薬と
関節リウマチ陽性血清及び陰性血清を原液のままそれぞ
れガラス板上にて等容量混合攪拌しながら、2分後に凝
集状態を判定した。その結果を員土聚に示す。
本発明の診断試薬によれば、非特異的凝集が起こらない
また、上記リウマチ因子検出試薬において、実施例1と
同様にして添加剤N−メチル−2−ピロリドンの濃度を
変化させ、その非特異的凝集の抑制効果を調べた。結果
を第2表に示す。
更に、添加剤である2−ピロリドンの濃度が10容量%
である本発明によるリウマチ因子検出試薬について、4
℃の温度にて経口安定性を調べた。
本発明の診断試薬によれば、実施例1の診断試薬と同様
に、6か刃稜にも均一な外観を有すると共に、陰性血清
に対して何ら非特異的な凝集を起こさず、保存安定性に
すぐれる。
実施例10 (a)  水分散型高分子重合体粒子の調製アクリル酸
5.0重量%、ビニルスルホン酸ナトリウム0.1重量
%、前記式(vm )で表わされるIH,IH,2H,
2H−ヘプタデカフルオロデシルメタクリレート20゜
0重量%、メタクリル酸メチル35.0重量%、メタク
リル酸イソブチル35.0重量%及びジエチレングリコ
ールジメタクリレート4.9重量%からなる単量体混合
物60gを用いた以外は、実施例8と同様にして重合率
99.5%にて平均粒径0.30μmの水分散型高分子
重合体粒子の水性分散液を得た。
この分散液を実施例8と同様に精製処理し、得られた重
合体粒子を0.OIMホウ酸緩衝液(pH7゜5)に固
形分濃度5重量%となるように分散させて水分散型高分
子重合体粒子の水性分散液を得た。
山) 重合体粒子へのスペーサ基の結合実施例8と同様
にして、カルボジイミド法により、上で得た重合体粒子
にスペーサ基としてω−アミノカプリル酸を結合させた
(C1免疫学的診断試薬の調製及び評価実施例3と同様
にして、上記スペーサ基を結合した重合体粒子に抗HC
Gを固定化し、実施例3と同様にして、種々の添加剤を
含有する本発明による免疫学的診断試薬を調製した。
これら妊娠診断試薬を用いて、実施例3と同様にして凝
集の有無を判定した。その結果、いずれの診断試薬につ
いても、血清1al中に1国際車位のHCGがあれば凝
集が起こり、容易に且つ正確に妊娠の有無を判定するこ
とができた。非特異的凝集は全く起こらなかった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)免疫活性物質が共有結合にて固定化された下記(
    A)、(B)及び(C)から選ばれる水分散型高分子重
    合体粒子 (A)(a)一般式 CH_2=CR^1COOR^2 (但し、R^1は水素又は低級アルキル基を示し、R^
    2は炭素数が1〜8のアルキル基を示す。) で表わされるアクリル酸アルキルエステル誘導体30〜
    98.8重量%、 (b)一般式 R^3CH=CR^4COOH (但し、R^3は水素、低級アルキル基又はカルボキシ
    ル基を示し、R^4は水素又は低級アルキル基を示し、
    R^3が水素又は低級アルキル基のときは、R^4はカ
    ルボ低級アルコキシ基であつてもよい。) で表わされるアクリル酸誘導体0.1〜30重量%、 (c)スルホン酸基を有するビニル単量体0.1〜20
    重量%、及び (d)多官能性内部架橋用単量体1〜20重量%、から
    なる単量体混合物を水性媒体中で乳化共重合させてなる
    水分散型高分子重合体粒子、(B)(a)一般式 CH_2=CR^1COOR^2(CF_2)_nCF
    A_2(但し、R^1は水素又は低級アルキル基を示し
    、R^2は −(CH_2)_m−又は▲数式、化学式、表等があり
    ます▼ (但し、mは0〜12の整数を示し、x+y=m−1で
    あり、R^3は水素又はアセチル基を示す。)を示し、
    Aはそれぞれ独立に水素、フッ素又はCF_3を示し、
    nは0〜12の整数を示す。) で表わされるアクリル酸フルオロアルキルエスチル誘導
    体60〜99.8重量%、 (b)一般式 R^4CH=CR^5COOH (但し、R^4は水素、低級アルキル基又はカルボキシ
    ル基を示し、R^5は水素又は低級アルキル基を示し、
    R^4が水素又は低級アルキル基のときは、R^5はカ
    ルボ低級アルコキシ基であつてもよい。) で表わされるアクリル酸誘導体0.1〜20重量%、及
    び (c)多官能性内部架橋用単量体0.1〜20重量%、 からなる単量体混合物を水性媒体中で乳化共重合させて
    なる水分散型高分子重合体粒子、(C)(a)一般式 R^1CH=CR^2COOH (但し、R^1は水素、低級アルキル基又はカルボキシ
    ル基を示し、R^2は水素又は低級アルキル基を示し、
    R^1が水素又は低級アルキル基のときは、R^2はカ
    ルボ低級アルコキシ基であつてもよい。) で表わされるアクリル酸誘導体0.1〜20重量%、 (b)スルホン酸基を有するビニル単量体0.001〜
    10重量%、 (c)一般式 CH_2=CR^3COOR^4(CF_2)_nCF
    A_2(但し、R^3は水素又は低級アルキル基を示し
    、R^4は −(CH_2)_m−又は▲数式、化学式、表等があり
    ます▼ (但し、mは0〜12の整数を示し、x+y=m−1で
    あり、R^5は水素又はアセチル基を示す。)を示し、
    Aはそれぞれ独立に水素、フッ素又はCF_3を示し、
    nは0〜12の整数を示す。) で表わされるアクリル酸フルオロアルキルエステル誘導
    体と、上記アクリル酸誘導体及び上記スルホン酸基を有
    するビニル単量体を除くラジカル共重合性ビニル単量体
    との混合物であつて、この混合物に基づいて上記アクリ
    ル酸フルオロアルキルエステル誘導体が1〜100重量
    %である混合物50〜99.799重量%、及び (d)多官能性内部架橋用単量体0.1〜20重量%、 からなる単量体混合物を水性媒体中で乳化共重合させて
    なる水分散型高分子重合体粒子、の水性分散液からなる
    免疫学的診断試薬に一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、Rは水素、アルキル基又はビニル基を示し、n
    は3〜7の整数を示す。) で表わされる水溶性環状アミド化合物が配合されてなる
    ことを特徴とする免疫学的診断試薬。
  2. (2)水溶性環状アミド化合物が0.1〜40容量%の
    濃度で配合されてなることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の免疫学的診断試薬。
  3. (3)pHが6〜9であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の免疫学的診断試薬。
  4. (4)免疫活性物質がスペーサ基を介して共有結合にて
    水分散型高分子重合体粒子に固定化されていることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の免疫学的診断試薬
  5. (5)水分散型高分子重合体粒子(B)が (a)一般式 CH_2=CR^1COOR^2(CF_2)_nCF
    A_2(但し、R^1は水素又は低級アルキル基を示し
    、R^2は −(CH_2)_m−又は▲数式、化学式、表等があり
    ます▼ (但し、mは0〜12の整数を示し、x+y=m−1で
    あり、R^3は水素又はアセチル基を示す。)を示し、
    Aはそれぞれ独立に水素、フッ素又はCF_3を示し、
    nは0〜12の整数を示す。) で表わされるアクリル酸フルオロアルキルエステル誘導
    体と、一般式 CH_2=CR^6COOR^7 (但し、R^6は水素又は低級アルキル基を示し、R^
    7は炭素数が1〜8のアルキル基を示す。) で表わされるアクリル酸アルキルエステル誘導体との混
    合物であつて、この混合物に基づいて上記アクリル酸ア
    ルキルエステル誘導体が90重量%以下である混合物6
    0〜99.8重量%、 (b)一般式 R^4CH=CR^5COOH (但し、R^4は水素、低級アルキル基又はカルボキシ
    ル基を示し、R^5は水素又は低級アルキル基を示し、
    R^4が水素又は低級アルキル基のときは、R^5はカ
    ルボ低級アルコキシ基であつてもよい。) で表わされるアクリル酸誘導体0.1〜20重量%、及
    び (c)多官能性内部架橋用単量体0.1〜20重量%、 からなる単量体混合物を水性媒体中で乳化共重合させて
    なることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の免疫
    学的診断試薬。
JP6164085A 1985-03-25 1985-03-25 免疫学的診断試薬 Pending JPS61218946A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6164085A JPS61218946A (ja) 1985-03-25 1985-03-25 免疫学的診断試薬

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6164085A JPS61218946A (ja) 1985-03-25 1985-03-25 免疫学的診断試薬

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS61218946A true JPS61218946A (ja) 1986-09-29

Family

ID=13177007

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6164085A Pending JPS61218946A (ja) 1985-03-25 1985-03-25 免疫学的診断試薬

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61218946A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5270193A (en) * 1989-10-27 1993-12-14 E. I. Dupont De Nemours And Company Immobilization of biomolecules on perfluorocarbon surfaces
JP2016223939A (ja) * 2015-06-01 2016-12-28 田中貴金属工業株式会社 免疫クロマト分析装置およびその製造方法並びに免疫クロマト分析方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5270193A (en) * 1989-10-27 1993-12-14 E. I. Dupont De Nemours And Company Immobilization of biomolecules on perfluorocarbon surfaces
JP2016223939A (ja) * 2015-06-01 2016-12-28 田中貴金属工業株式会社 免疫クロマト分析装置およびその製造方法並びに免疫クロマト分析方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2536995B2 (ja) 酵素固定法
JPS6315551B2 (ja)
IE912082A1 (en) Use of 1-(1-pyrrolidinylcarbonyl) pyridinium salts to attach¹compounds to carboxylated particles and a kit containing¹same
US4552633A (en) Fine particulate for use in clinical testing and a process for producing thereof
JPS63273060A (ja) 生理活性物質固定化用ラテツクス及びこのラテツクスを用いるラテツクス試薬
JP2545707B2 (ja) 免疫学的診断試薬
JPS61218946A (ja) 免疫学的診断試薬
JPS61274260A (ja) 免疫学的診断試薬
JPS61155958A (ja) 免疫学的診断試薬
JPS61155957A (ja) 免疫学的診断試薬
JPS61274261A (ja) 免疫学的診断試薬
JPS61155959A (ja) 免疫学的診断試薬
JPH0810223B2 (ja) 診断薬用ラテツクス、その製法および該ラテツクスを用いてなる診断薬
JPS61155960A (ja) 免疫学的診断試薬
JPS62231169A (ja) 免疫学的診断試薬
JPH0564741B2 (ja)
JPH0564743B2 (ja)
JPS61159167A (ja) 免疫学的診断試薬
JPS6118863A (ja) 免疫学的診断薬
JPH0564740B2 (ja)
JPH0528105B2 (ja)
RU2164919C2 (ru) Способ получения монодисперсного синтетического полимерного латекса с карбоксилированной поверхностью частиц
JPS6315553B2 (ja)
JPS61159168A (ja) 免疫学的診断試薬
JPS6315552B2 (ja)