JPS61159167A - 免疫学的診断試薬 - Google Patents

免疫学的診断試薬

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JPS61159167A
JPS61159167A JP27969884A JP27969884A JPS61159167A JP S61159167 A JPS61159167 A JP S61159167A JP 27969884 A JP27969884 A JP 27969884A JP 27969884 A JP27969884 A JP 27969884A JP S61159167 A JPS61159167 A JP S61159167A
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JP
Japan
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polymer particles
immobilized
water
diagnostic reagent
agglutination
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Application number
JP27969884A
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English (en)
Inventor
Takashi Kawasaki
隆志 川崎
Kenjiro Mori
健二郎 森
Yasuo Kihara
木原 康夫
Keiichi Ushiyama
敬一 牛山
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nitto Electric Industrial Co Ltd filed Critical Nitto Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP27969884A priority Critical patent/JPS61159167A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/543Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor with an insoluble carrier for immobilising immunochemicals
    • G01N33/54313Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor with an insoluble carrier for immobilising immunochemicals the carrier being characterised by its particulate form

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は免疫学的診断試薬に関し、詳しくは、免疫活性
物質を固定化した水分散型高分子重合体粒子の水性分散
液からなり、ラテックス凝集反応において非特異的凝集
反応がなく、且つ、凝集反応の判定が容易であると共に
、保存安定性にすぐれる免疫学的診断試薬に関する。
(従来の技術) 近年、人間や動物の病理的状態或いはその他の状態の医
学的診断のために、血液、尿その他の体液中の生理活性
物質が有する免疫活性を利用する免疫学的診断方法が広
く用いられている。この方法は、免疫学的な反応を起こ
す抗原又は抗体のいずれか一方、又は両者を血合せて体
液等の被検液と反応させ、抗原又は抗体と、これらに対
応する抗体又は抗原との間の特異的な反応、即ち、抗原
抗体反応に基づく凝集反応又は凝集阻止反応によって、
上記のような免疫活性成分の存在を決定する方法である
。この場合、肉眼による観察を容易にするために、一般
に、抗原又は抗体は微粒子状の担体、例えば、ラテック
ス、赤血球等に担持されて診断試薬とされ、このような
粒子の凝集反応を利用して、血清等の体液中の被検成分
が測定される。
例えば、ラテックスからなる診断試薬の凝集反応につい
て説明すると、抗原又は抗体を担持させたラテックスを
含有する水性分散液からなる診断試薬を被検液と混合す
ると、上記抗原又は抗体に対応する被検液中の抗体又は
抗原は、ラテックス上の抗原又は抗体と特異的に反応し
、ラテックス凝集反応、即ち、肉眼的に観察し得る微粒
子の凝集反応が生じる。しかし、被検液中に測定すべき
抗体又は抗原が存在しない場合は、肉眼的に観察し得る
凝集は起こらない。このようにして、抗原又は抗体を固
定化した微粒子の凝集反応の有無によって、被検液中の
抗体又は抗原の存在を測定することができる。
このような免疫学的学的診断試薬は、免疫活性物質、即
ち、抗原又は抗体が微量にでも被検液中に存在すれば、
これを検出し得る高い感度と、目的とする免疫活性物質
とのみ反応する高い特異性を有することが要求される。
更に、長期間の保存によっても、高い感度及び特異性を
保持することが要求される。
このような免疫学的診断試薬としては、従来、ポリスチ
レンラテックス粒子表面に抗原及び抗体を物理吸着によ
り固定化してなる診断試薬や、カルボキシル化ラテック
ス粒子にカルボジイミド、ジアルデヒド等を用いて共有
結合により固定化してなる診断試薬等が提案されている
。しかし、従来のかかる診断試薬は、いずれも、血清と
反応させたとき、対応する抗体又は抗原を含む陽性血清
のみならず、対応する抗体又は抗原を含まない陰性血清
に対しても凝集反応を起こすことがある。
このような凝集反応は非特異的凝集反応と呼ばれており
、しばしば診断を誤まらせることがある。
このような非特異的凝集反応が起こる理由は必ずしも明
らかではないが、一つには血清中に含まれる補体等の因
子によるものと考えられる。
従って、従来、ラテックス粒子の非特異的凝集を防ぐこ
とを目的として、ラテックス凝集反応の有無の判定を行
なう際に、血清をグリシン等の緩衝液で希釈したり、或
いは血清中の補体を失活させる非働化処理を施すことが
行なわれている。しかし、このような処理によっては、
非特異的凝集を十分に抑制することは困難であり、また
、手間を要して、診断に時間がかかるという問題がある
このようなラテックス診断試薬における問題を解決する
ために、従来より、非特異的凝集反応を抑制することを
目的として、添加剤を添加することが一般に行なわれて
おり、かかる添加剤として、例えば、グリコール類や、
ゼラチン、アルブミン等のタンパク質、或いはポリアニ
オン等が知られている。しかし、これらの添加剤の効果
は一般に十分ではないので、近年、添加剤として、例え
ば、ショ糖及び塩化コリン(特開昭54−026327
号公報)、グアニジン、グアニジン塩酸塩、グアニジニ
ウムチオシアン酸塩、尿素等を代表とするケイオトロビ
ック剤(特開昭56−158947号公報) 、N、N
−ジアルキルアミドやジ低級アルキルスルホキシド(特
開昭55−160853号公報)等が提案されているが
、これらの添加剤も非特異的凝集を抑制する効果は十分
ではない。
(発明の目的) 本発明者らは、免疫学的診断試薬における上記した問題
を解決するために鋭意研究した結果、免疫活性物質を固
定化した水分散型高分子重合体粒子水性分散液に塩酸チ
アミンを共存させることにより、非特異的凝集が起こら
ず、且つ、凝集反応の有無の判定が容易であると共に、
保存安定性にすぐれる免疫学的診断試薬を得ることがで
きることを見出して、本発明に至ったものである。
従って、本発明は、血清を希釈することなく、しかも、
非働化処理も行なわずに、非特異的凝集が抑制され、且
つ、凝集反応の有無の判定が容易であると共に、保存安
定性にすぐれる免疫学的診断試薬を提供することを目的
とする。
(発明の構成) 本発明による免疫学的診断試薬は、免疫活性物質を固定
化した水分散型高分子重合体粒子の水性分散液中に塩酸
チアミンが配合されてなることを特徴とする。
本発明による免疫学的診断試薬において、免疫活性物質
を固定化するための担体である水分散型高分子重合体粒
子の平均粒径は、好ましくは0.03〜2μm、特に好
ましくは0.1〜1μmである。
平均粒径が小さすぎると、免疫活性物質を固定化した水
分散型高分子重合体粒子の抗原抗体反応による凝集を肉
眼で観察することが困難であり、一方、大きすぎるとき
は、重合体粒子に安定な分散状態を保持させるのが困難
となるからである。また、重合体粒子の比重は、0.9
〜1.5の範囲にあることが好ましく、更に、後述する
ように、免疫活性物質を固定化した後の比重が1.0〜
1,3の範囲にあることが好ましい。重合体粒子が免疫
活性物質の固定化の前後に上記範囲よりも小さい比重を
有するときは、重合体粒子がその水性分散液における水
性媒体表面に浮遊して、分散安定性に劣るようになり、
一方、上記範囲よりも大きいときは、粒子が分散液の水
性媒体中に沈降し、凝集しやすくなって、同様に分散安
定性に劣るようになるからである。
本発明において用いる水分散型高分子重合体粒子は、通
常、不飽和二重結合を有する単量体の−又は二基上の乳
化重合によって調製される。かかる単量体としては、例
えば、エチレン、プロピレン等のオレフィン系単量体、
酢酸ビニル、塩化ビニル等のビニル系単量体、スチレン
、メチルスチレン、クロロスチレン等のスチレン糸車1
体、アクリル酸メチル等のアクリル酸エステル系単量体
、メタクリル酸メチル等のメタクリル酸エステル系単量
体、ブタジェン等のジエン系単量体等が用いられる。
また、これら単量体の単独重合体又は共重合体を改質す
るために、アクリル酸、メタクリル酸、アクリロニトリ
ル、メタクリレートリル、アクリルアミド等の単量体を
前記単量体と共重合させることもできる。
更に、上記単量体と共に、単量体成分として多官能性単
量体を内部架橋剤として乳化共重合させて、架橋させた
水分散型高分子重合体粒子を得ることもできる。内部架
橋剤は、重合体に架橋構造を導入するので、診断試薬中
に含まれれば好ましくない水溶性重合体の生成、を抑制
すると共に、得られる重合体粒子のガラス転移温度を高
めることができる。更に、内部架橋剤は、水分散型高分
子重合体粒子を非膨潤化して、重合体粒子の水性媒体中
での分散安定性を高めるのに効果がある。
かかる内部架橋用多官能性単量体としては、例    
  □えば、脂肪族多価アルコールのポリ (メタ)ア
クリレートが好ましく用いられる。具体例として、例え
ば、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレン
グリコールジメタクリレート、トリエチレングリコール
ジメタクリレート、ジプロピレングリコールジメタクリ
レート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート
、トリエチレングリコールジアクリレート、トリメチロ
ールプロパントリメタクリレート、トリメチロールプロ
パントリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラ
アクリレート等が好ましく用いられる。また、ジビニル
ベンゼンやN、N’−メチレンビスアクリルアミド等も
内部架橋剤として用いることができる。
尚、個々の単量体の具体的な種類は、得られる水分散型
高分子重合体粒子が免疫活性物質を固定化した診断試薬
として、保存時に融着、凝集を起こさないように、所要
のガラス転移点を有するように選ばれる。重合体粒子の
ガラス転移点は、診断試薬の保存温度及び診断試薬の使
用温度を考慮して、好ましくは10℃以上、特に室温以
上である。
免疫活性物質が共有結合にて上記水分散型高分子重合体
粒子に固定化される場合は、その重合体粒子はその表面
に官能基を有することが必要である。このような官能基
としては、例えばカルボキシル基、水酸基、グリシジル
基、アミノ基、ヒドラジド基等を挙げることができる。
従って、これらの官能基を有する重合体粒子を調製する
には、単量体成分として、例えば、アクリル酸、メタク
リル酸のようなカルボキシル基を有する単量体、ヒドロ
キシエチルアクリレート、2−ヒドロキシメチルメタク
リレートのような水酸基を有する単量体、グリシジルメ
タクリレートのようなグリシジル基を有する単量体を、
必要に応じて、他の共重合性単量体と乳化共重合させる
ことによって得ることができる。
また、所要の単量体成分を重合させた後、得られた水分
散型高分子重合体粒子に官能基を導入することもできる
。このための方法としては、例えば、アクリル酸エステ
ルを単量体成分として重合させて得た重合体粒子を加水
分解することにより、カルボキシル基を有する重合体粒
子を得ることができる。また、アミノ基やヒドラジド基
を有する水分散型高分子重合体粒子を調製するには、例
えば、アクリルアミドのようなアミド基を有する単量体
、又はアクリル酸メチルのようなメチルエステル基を有
する単量体をそれぞれ他の単量体と乳化共重合し、得ら
れた共重合体中のアミド基をホフマン分解し、又はメチ
ルエステル基をヒドラジンと反応させることにより得る
ことができる。
しかし、このように官能基を有する水分散型高分子重合
体粒子に免疫活性物質を共有結合にて固定化するための
方法は、特に制限されず、従来より知られている任意の
方法によることができる。
例えば、好ましい方法の一つとして、水溶性カルボジイ
ミドの存在下に、免疫活性物質の有するアミノ基と水分
散型高分子重合体粒子の有するカルボキシル基とを反応
させ、アミド結合を形成させることにより結合すること
ができる。水溶性カルボジイミドとしては、例えば、1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボ
ジイミド塩1塩、1−シクロヘキシル−3−(2−モル
ホリノエチル)カルボジイミド−メト−p−トルエンス
ルホネート等を挙げることができる。このような水溶性
カルボジイミドを用いる免疫活性物質の共有結合による
重合体粒子への固定化は、従来より知られている通常の
条件下で行なうことかでき、重合体粒子の水性分散液に
免疫活性物質と共に適宜量、例えば、水性分散液の単位
容量溝りに0.01〜10mg7’++1となるように
水溶性カルボジイミドを添加し、通常の条件、例えばp
i(を4〜10に保持して、5〜60℃程度の温度で数
分乃至数十時間、通常、1〜5時間程度反応させればよ
い。
また、官能基が水酸基であるときは臭化シアン法により
、また、アミノ基であるときはジアルデヒドと反応させ
、これら官能基を活性化することによって、タンパク質
の共有結合による固定化の常法を用いて固定化すること
ができる。
更に、本発明による免疫学的診断試薬において    
″は、水分散型高分子重合体粒子に免疫活性物質を共有
結合によって固定化するに際して、必要に応じて、免疫
活性物質の重合体粒子上での自由度を高めるために、重
合体粒子と免疫活性物質とをスペーサ基を介在させて共
有結合にて結合させることができる。このスペーサ基は
、予め重合体粒子に結合させ、この後にこのスペーサ基
と免疫活性物質とを結合させてもよく、或いはスペーサ
基を予め免疫活性物質に結合させ、これを重合体粒子に
結合させてもよい。更に、必要に応じて、重合体粒子及
び免疫活性物質の両方に予めスペーサ基を結合させ、こ
れらを相互に結合させることもできる。
スペーサ基として用い得る化合物は、少なくとも二官能
性の有機化合物であり、具体例として、例えば、ヘキサ
メチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、キシリレ
ンジアミン等のジアミン類、グリシン、β−アミノプロ
ピオン酸、T−アミノ酪酸、ε−アミノカプロン酸等の
アミノアルキルカルボン酸、アミノ酸類等が好ましく用
いられるが、これらに限定されるものではない。
尚、本発明においては、水分散型高分子重合体粒子に免
疫活性物質を固定化するに際して、前述したような共有
結合法によらずに、物理吸着法やイオン結合法によって
重合体粒子に固定してもよいことはいうまでもない。
本発明において用いる免疫活性物質としては、特に制限
はなく、抗原、抗体及びハプテン等いずれを用いてもよ
い。例えば、ヒト及び動物免疫グロブリン、変性免疫グ
ロブリン、ぼ−フエトプロテイン、C反応性タンパク(
CRP)や肝炎ウィルス関連抗原、風疹HA抗原等の各
種ウィルス抗原、トキソプラズマ、マイコプラズマ、梅
毒トレボネーマ等の種々の細菌、真菌、毒素等の微生物
抗原、アルブミン、補体成分等の各種血漿タンパク成分
、エストロゲン、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)
等の各種ホルモン等が挙げられ、また、これらの抗原成
分に対する抗体等も使用することができる。
本発明による免疫学的診断試薬は、上記のように固定化
した免疫活性物質の失活が起こらないように、水分散型
高分子重合体粒子が適当なpH及び濃度のグリシン緩衝
液、リン酸緩衝液、ホウ酸緩衝液等の緩衝液に分散され
ていると共に、この重合体粒子の水性分散液に粒子の非
特異的凝集を抑制するための添加剤として塩酸チアミン
が配合されてなる。
本発明による免疫学的診断試薬において、上記緩衝液の
濃度は、通常、0.005〜0.2Mの範囲が適当であ
り、好ましくは0.01〜0.1Mの範囲である。また
、緩衝液のpi(は、水分散型高分子重合体粒子の分散
安定性及び抗原抗体反応の活性を考慮して、通常、6〜
9、好ましくは7〜8.5の範囲である。また、診断試
薬における重合体粒子の濃度は、通常、0.01〜5重
景%の範囲であるが、好ましくは0.1〜3重量%の範
囲である。
本発明の免疫学的診断試薬は、免疫活性物質を固定化し
た水分散型重合体粒子の水性分散液に塩酸チアミンが1
〜20重量%、好ましくは2〜15重量%濃度になるよ
うに溶解させて調製される。
尚、塩酸チアミンはpH5,5以上において加水分解す
ることが知られているが、本発明においては、診断試薬
の調製時に塩酸チアミンが上記濃度範囲で感作粒子水性
分散液に配合されればよく、その後に加水分解物を生じ
ても何ら差支えない。重量%の濃度で含有される塩酸チ
アミンが上記範囲で配合される限り、塩酸チアミンの加
水分解の有無にかかわらず、得られる診断試薬は非特異
的凝集反応を起こさないからである。固定化重合体粒子
の水性分散液への塩酸チアミン配合量が、塩酸チアミン
濃度にして1重量%よりも少ないときは、陰性血清に対
する非特異的凝集の抑制効果が乏しく、一方、塩酸チア
ミン濃度にして20重量%を越えるときは、却って陽性
血清に対する特異的凝集が抑制されることとなる。尚、
本発明による免疫学的診断試薬には、防腐効果を与える
ために、アジ化ナトリウム等の防腐剤を添加してもよい
本発明による免疫学的診断試薬を使用する免疫学的診断
は、例えば、診断試薬と被検液とをガラス板又はプラス
チック板の窪み又は平面板上又はマイクロプレート上に
おいて混合し、肉眼又は顕微鏡観察によって、重合体粒
子の凝集の有無を判定することにより行なわれる。また
、凝集の有無を光学的な変化として判定することもでき
る。
(発明の効果) 以上のように、本発明の免疫学的診断試薬は、免疫活性
物質を固定化した水分散型高分子重合体粒子の水性分散
液からなると共に、塩酸チアミン又はその加水分解物を
含有し、この結果、その理由は必ずしも明らかではない
が、重合体粒子の非特異的凝集が完全に阻止されるので
、診断に際して、血清を緩衝液で希釈したり、或いは非
動化処理しなくとも、迅速に正確な判定を行なうことが
できる。更に、本発明による診断試薬は、例えば、血清
と均一に混じりやすく、凝集の有無判定が容易である。
また、従来の診断試薬に比較して、その保存安定性に著
しくすぐれる。
また、免疫活性物質の担体として用いる水分散型高分子
重合体粒子は、粒径を含む品質が均一であるうえに、そ
れ自体は免疫活性をもたないので、固定化操作が容易で
あると共に、固定化重合体粒子は高い検出感度と高い特
異性とを有し、かくして、高精度での診断を可能とする
診断試薬を与える。
(実施例) 以下に本発明の実施例を示し、具体的に説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1 (a)  水分散型合成高分子重合体粒子の調製メタク
リル酸メチル7.5g、メタクリル酸イソブチル7.5
g、アクリル酸1.0g、メタクリコニトリル3.0g
及びトリエチレングリコールジメタクリレート0.7g
を蒸留水370gに加え、更に蒸留水10gに過硫酸カ
リウム0.1gを溶解させた重合開始剤水溶液を加え、
窒素気流下、75℃の温度で攪拌速度190rpn+で
攪拌しつつ、8時間重合を行なった。重合率99%にて
平均粒径0゜28μmの水分散型高分子重合体粒子を含
む水性分散液を得た。
この重合体粒子の水性分散液を最初、蒸留水にて4回遠
心分離し、次いで、0.01Mホウ酸緩衝液(p)17
.5 )にて2回遠心分離して、水相中の水溶性高分子
を除去し、重合体粒子を精製した後、この重合体粒子を
0.OIMホウ酸緩衝液(pH7,5)に固形分が5重
量%となるように再分散させた。
(bl  重合体粒子へのスペーサ基の結合上で得た水
分散型高分子重合体粒子の水性分散液100m1とε−
アミノカプロン酸水溶液(0,02M)10Q+ilと
を混合し、IN水酸化ナトリウム水溶液にてpH7,5
に調製した。0.01Mホウ酸緩衝液(pH7,5)に
溶解させた1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)カルボジイミド塩酸塩水溶液(25mg/ml)
 20 mlを上記水性分散液に加え、室温で3時間、
攪拌下に反応させた。−夜、冷蔵庫に放置した後、0.
01Mホウ酸緩衝液(pH7,5)にて3回遠心洗浄し
て、スペーサ基を結合した重合体粒−子を得、これを0
.01Mホウ酸緩衝液(pH7,5)に固形分5重量%
になるように再分散させた。
(C)  ウサギIgGの固定化 上で得たスペーサ基を有する水分散型高分子重合体粒子
の水性分散液5ml、0.OIMホウ酸緩衝液(pH7
,5) 2al及び蒸留水11m1を混合し、これに1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボ
ジイミド塩酸塩水溶液(5mg/ml)2alを加え、
10分後にウサギIgG水溶液(5mg/ m 1 )
を5ml添加し、15℃で2時間反応させた。
次に、反応混合物中の余剰の水溶性カルボジイミドを消
費するために、10重量%L−アルギニン水溶液(pH
7,5) 5alを加え、1時間インキユベートシた。
次いで、0.01Mホウ酸緩衝液(pH8゜2)にて遠
心洗浄を3回行なった後、0.01Mホウ酸緩衝液(p
H8,2)に分散させて全量10m1に調整し、かくし
て、ウサギIgGを前記スペーサ基を介して共有結合に
て固定化した水分散型高分子重合体粒子の水性分散液を
得た。
(d)  免疫学的診断試薬の調製 塩酸チアミンを0.OIMホウ酸緩衝液(pH7,0)
に溶解し、piを7.0に再調製した後、上で得たウサ
ギIgG固定化重合体粒子の水性分散液と混合し、塩酸
チアミンを種々の濃度で含有させると共に、pHを7.
0に調整して、本発明による免疫学的診断試薬を調製し
た。
(e)  免疫学的診断試薬の評価 免疫活性物質としてウサギIgGを固定化した本試薬は
、リウマチ因子検出試薬として用いることができる。
この診断試薬とリウマチ因子陽性血清及び陰性血清を原
液のままそれぞれガラス板上にて等容量混合攪拌し、2
分後に凝集状態を判定した。その結果を第1表に示す、
また、併せて診断試薬を4℃で保存したときの活性の変
化を示す0本発明による診断試薬においては、非特異的
凝集反応が起こらないが、塩酸チアミンを配合しない対
照診断試薬では非特異的凝集が著しい、更に、本発明の
診断試薬によれば、長期保存後も高検出感度と高特異性
を保存している。
また、上記と同様にして、pH8,0である診断試薬を
調製した。この試薬もpH7,0の診断試薬とほぼ同じ
活性を有し、非特異的凝集は起こさなかった。
尚、凝集の判定は以下による。
−二顕微鏡観察(100倍)によっても凝集が認められ
ない。
−9=肉眼では凝集が全く認められないが、顕微鏡観察
(100倍)によれば、僅 かに凝集が認められる。
+  :肉眼にて凝集が明らかに認められる。
++:少し強い凝集が認められる。
+++:激しい凝集が認められる。
実施例2 実施例1と同じスペーサ基を結合した重合体粒子5重量
%を含む水性分散液5ml、0.01Mホウ酸緩衝液(
pH7,5) 2ml及び蒸留水11m1を混合し、こ
れに1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)
カルボジイミド塩酸塩水溶液(5mg/ml)  2m
lを加えた後、抗ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン抗体溶液
(抗HCG、5mg/ml)を5ml添加し、15℃で
3時間反応を行なった。
この後、実施例1と全く同様に処理して、重合体粒子を
0.01Mホウ酸緩衝液(pH7,0)に分散させて、
全量10Illに調製し、抗HCG固定化水分散型高分
子重合体粒子の水性分散液を得た。
重合体粒子1g当りの固定化量は40mgであった。
この抗HCG固定化重合体粒子の水性分散液を実施例1
と同様に処理して、それぞれ塩酸チアミンを10重量%
、5重量%及び2.5重量%濃度に配合すると共に、重
合体粒子濃度が1.5重量%である本発明による免疫学
的診断試薬を得た。
免疫活性物質として抗HCGを固定化した本試薬は妊娠
診断試薬として用いることができる。
この診断試薬と血清を原液のままガラス板上にて等量混
合し、3〜5分後に凝集の有無を判定したところ、血清
1ml中に1国際車位のHCGがあれば凝集が起こり、
容易に且つ正確に妊娠の有無を判定することができた。
非特異的凝集は全く起こらなかった。
他方、塩酸チアミンを含有しない診断試薬によれば、妊
娠していないヒト血清の場合も、縦隔性と判定される非
特異的凝集が生じた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)免疫活性物質を固定化した水分散型高分子重合体
    粒子の水性分散液中に塩酸チアミンが配合されてなるこ
    とを特徴とする免疫学的診断試薬。
JP27969884A 1984-12-29 1984-12-29 免疫学的診断試薬 Pending JPS61159167A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8632778B2 (en) 2000-08-11 2014-01-21 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Stabilized anti-interleukin-6 antibody-containing preparations

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US8632778B2 (en) 2000-08-11 2014-01-21 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Stabilized anti-interleukin-6 antibody-containing preparations

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