JPS61215657A - ポリ(アリ−レンサルフアイド)樹脂の硬化方法 - Google Patents
ポリ(アリ−レンサルフアイド)樹脂の硬化方法Info
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- JPS61215657A JPS61215657A JP5613785A JP5613785A JPS61215657A JP S61215657 A JPS61215657 A JP S61215657A JP 5613785 A JP5613785 A JP 5613785A JP 5613785 A JP5613785 A JP 5613785A JP S61215657 A JPS61215657 A JP S61215657A
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- poly
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、ポリ(アリーレンサルファイド)樹脂の硬化
速度を増加させるための硬化方法に関するものである。
速度を増加させるための硬化方法に関するものである。
ポリ(アリーレンサルファイド)樹脂は下記一般式
%式%
フタレン、ビフェニレンエーテル又はこれらの低級アル
キル置換誘導体を示す) で表わされる繰返し単位を有し、粘稠な液体から結晶性
固体まで広範な形態をとるポリマーであることは公知で
ある。
キル置換誘導体を示す) で表わされる繰返し単位を有し、粘稠な液体から結晶性
固体まで広範な形態をとるポリマーであることは公知で
ある。
ポリ(アリーレンサルファイド)ポリマーの製造方法は
種々の方法が公知となっているが、現在その基本的な方
法は米国特許第3,354,129号に記載されている
ように、隣接する311原子の間に不飽和を有するポリ
ハロー置換環式化合物とアルカリ金属サルファイドとを
極性有機溶剤中で反応させる方法あるいは英国特許第9
62. ′941号に記載されているノーロチオ
フエノールの金属塩を重合温度にて加熱する方法である
。
種々の方法が公知となっているが、現在その基本的な方
法は米国特許第3,354,129号に記載されている
ように、隣接する311原子の間に不飽和を有するポリ
ハロー置換環式化合物とアルカリ金属サルファイドとを
極性有機溶剤中で反応させる方法あるいは英国特許第9
62. ′941号に記載されているノーロチオ
フエノールの金属塩を重合温度にて加熱する方法である
。
かかる方法あるいは他の方法によって製造された未処理
のポリマーは通常極めて高いメルトフローを有している
ことから、成形作業の扱いに困難を伴ない、その用途が
制限される。しかも融点以上の温度で成形加工した場合
は表面のみにおいて硬化が進行することから均質な成形
加工品を得るには長い加工時間を必要としたシ、又、特
殊な成形加工手段を必要とするなどの問題がある。
のポリマーは通常極めて高いメルトフローを有している
ことから、成形作業の扱いに困難を伴ない、その用途が
制限される。しかも融点以上の温度で成形加工した場合
は表面のみにおいて硬化が進行することから均質な成形
加工品を得るには長い加工時間を必要としたシ、又、特
殊な成形加工手段を必要とするなどの問題がある。
したがって、未処理のポリマーを広範囲の用途に適合さ
せるために、メルトフローを低下させるポリマーの硬化
処理が行なわれていて、ポリマーの使用される用途によ
って決定されるメルトフロー、例えば射出成形用、圧縮
成形用などに適合する低いメルトフローのものが、ポリ
マーの硬化処理を経ることによって製造されている。
せるために、メルトフローを低下させるポリマーの硬化
処理が行なわれていて、ポリマーの使用される用途によ
って決定されるメルトフロー、例えば射出成形用、圧縮
成形用などに適合する低いメルトフローのものが、ポリ
マーの硬化処理を経ることによって製造されている。
即チ、ポリ(アリーレンサルファイド)樹脂は、酸素含
有気体の存在下に、該樹脂の融点以下の温度で熱処理す
ることによって、該樹脂のメルトフローが低下すること
は公知であって、実質的にメルトフローを低下させるの
に十分な時間該樹脂を酸素含有気体の存在下に熱処理す
る方法が硬化処理方法として採用され、種々のメルトフ
ローのものが得られている。しかしながら、かかる硬化
処理方法において問題なのは所望のメルトフロ=のポリ
マーを得るために熱処理に長時間を要することであって
、極めて非効率なことである。このような現状から、ポ
リマーの熱処理による硬化処理方法においてポリマーを
空気中融点以下の温度で熱処理する際、その硬化速度を
増進させる手段として、硬化促進剤を使用せる硬化方法
が提案されている。かかる方法において硬化促進剤とし
ては例えば、u−sa(R:アルキル基、シクロアルキ
ル基など)で表わされる化合物(米国特許第438へ9
50号)、硫黄、チウラムポリスルフィド、有機過酸化
物の混合物(米国特許第4699. O87号)及び硫
酸、スルホン酸ノーロゲン化物、その他の含イオウ系化
合物(米国特許第S、B59.SO1号、第4.421
.910号)あるいは、過酸化水素、次亜塩素酸アルカ
リ金属塩(米国特許第494%865号)などの酸化剤
、燐酸アルミニウム(米国特許第3,951,419号
)、ヘキサメトキシメチルメラミン(米国特許第499
a767号)などが挙げられている。また、特殊な条件
下の方法において、周期律表IA、HA。
有気体の存在下に、該樹脂の融点以下の温度で熱処理す
ることによって、該樹脂のメルトフローが低下すること
は公知であって、実質的にメルトフローを低下させるの
に十分な時間該樹脂を酸素含有気体の存在下に熱処理す
る方法が硬化処理方法として採用され、種々のメルトフ
ローのものが得られている。しかしながら、かかる硬化
処理方法において問題なのは所望のメルトフロ=のポリ
マーを得るために熱処理に長時間を要することであって
、極めて非効率なことである。このような現状から、ポ
リマーの熱処理による硬化処理方法においてポリマーを
空気中融点以下の温度で熱処理する際、その硬化速度を
増進させる手段として、硬化促進剤を使用せる硬化方法
が提案されている。かかる方法において硬化促進剤とし
ては例えば、u−sa(R:アルキル基、シクロアルキ
ル基など)で表わされる化合物(米国特許第438へ9
50号)、硫黄、チウラムポリスルフィド、有機過酸化
物の混合物(米国特許第4699. O87号)及び硫
酸、スルホン酸ノーロゲン化物、その他の含イオウ系化
合物(米国特許第S、B59.SO1号、第4.421
.910号)あるいは、過酸化水素、次亜塩素酸アルカ
リ金属塩(米国特許第494%865号)などの酸化剤
、燐酸アルミニウム(米国特許第3,951,419号
)、ヘキサメトキシメチルメラミン(米国特許第499
a767号)などが挙げられている。また、特殊な条件
下の方法において、周期律表IA、HA。
1[[A族金属塩、有機酸、アンモニア、塩基性アンモ
ニア化合物アルカ!J Cf=)金属水酸化物(特開昭
57−108136号公報)が示されている。
ニア化合物アルカ!J Cf=)金属水酸化物(特開昭
57−108136号公報)が示されている。
前記、熱処理によるポリ(アリーレンサルファイド)ポ
リマーの硬化処理方法において、硬化促進剤の使用は熱
処理時間の若干の短縮効果は認められるものの、なお長
時間、且つ高温の加熱処理を必要とされ、特に前記の促
進剤は高価であったり、また、安定性に欠けたり毒性を
有するものがあり、取扱いに格別な配慮を要するなどの
難点があって、高効率の硬化促進剤として満足されるに
は至っていない。したがって硬化処理方法において、熱
処理時間の短縮化、低温化を可能とし、取扱いの容易な
高効率の硬化促進剤の開発が望まれている。
リマーの硬化処理方法において、硬化促進剤の使用は熱
処理時間の若干の短縮効果は認められるものの、なお長
時間、且つ高温の加熱処理を必要とされ、特に前記の促
進剤は高価であったり、また、安定性に欠けたり毒性を
有するものがあり、取扱いに格別な配慮を要するなどの
難点があって、高効率の硬化促進剤として満足されるに
は至っていない。したがって硬化処理方法において、熱
処理時間の短縮化、低温化を可能とし、取扱いの容易な
高効率の硬化促進剤の開発が望まれている。
本発明者は、上記問題点に鑑み、硬化促進剤について種
々研究、検討を行なった。その結果、新規な硬化促進剤
として特定の化合物を見い出し、それらは問題点を解決
し得るに好適な促進剤であるとの知見が得られ、本発明
を完成するに至ったものである。
々研究、検討を行なった。その結果、新規な硬化促進剤
として特定の化合物を見い出し、それらは問題点を解決
し得るに好適な促進剤であるとの知見が得られ、本発明
を完成するに至ったものである。
本発明は、ポリ(アリーレンサルファイド)樹脂の硬化
方法において、下記一般式(I)(但し、式中H1,プ
Hl及びがは水素原子または炭素数1乃至2のアルキ
ル基、又は塩素、臭素またはヨウ素を表わす) で表わされる化合物の少なくとも1種の存在下に硬化さ
せることを特徴とするポリ(アリーレンサルファイド)
樹脂の硬化方法である。
方法において、下記一般式(I)(但し、式中H1,プ
Hl及びがは水素原子または炭素数1乃至2のアルキ
ル基、又は塩素、臭素またはヨウ素を表わす) で表わされる化合物の少なくとも1種の存在下に硬化さ
せることを特徴とするポリ(アリーレンサルファイド)
樹脂の硬化方法である。
本発明において、前記一般式(I)の化合物は式中のR
1−R4は水素原子または炭素数1乃至2の低級アルキ
ル基であシ、互いに同一でも異なっていてもよく、xは
塩素、臭素及びヨウ素から選ばれる。よって、それらの
選択、組合せによって種々の化合物を例示し得る。
1−R4は水素原子または炭素数1乃至2の低級アルキ
ル基であシ、互いに同一でも異なっていてもよく、xは
塩素、臭素及びヨウ素から選ばれる。よって、それらの
選択、組合せによって種々の化合物を例示し得る。
前記一般式(亘)の化合物をXの種類別に例示すると
(I)xが塩素であるものの代表例として、N−クロロ
コハク酸イミド11− /ロロー3−エチルー2.5−
ピロリシネジオン、1−クロロ−へ31−ジメチル−2
,5−ピロリシネジオン、1−クロロ−へ3′−ジエチ
ル−2,5−ピロリシネジオン、1−クロロ−へ4−ジ
メチル−2,5−ピロリシネジオン、1−クロロ−44
−ジエチル−2,5−ピロリシネジオン、1−クロロ−
へへ14−トリメチル−2,5−ピロリシネジオン、1
−クロロ−&&’4−)ジエチル−2,5−ピロリシネ
ジオン、1−クロロ−y、 II a、 41−テトラ
メチル−2,5−ピロリシネジオン、1−クロロ−A
&’ 44’−テトラエチル−2,5−ピロリシネジオ
ン、その他氏5”’−ml八′4へ1へ5.1441−
のメチル基あるいはエチル基の一部が、それらのいずれ
かKよって置換された化合物など(2)xが臭素である
ものの代表例として、N−プロモコへり酸イミド、1−
ブロモー3−エチル−2,5−ピロリシネジオy、1−
プロモーa 51−ジメチル−2,5−ピロリシネジオ
ン、1−フロモーt、 51−ジエチル−2,5−ヒロ
リシネジオン、1−プロモーへ4−ジメチル−λ5−ピ
ロリシネジオン、1−ブロモ−へ4−ジエチル−2,5
−ヒロリシネシオン、1−プロモー八に’4−)リフチ
ル−2,5−ピロリシネジオン。
コハク酸イミド11− /ロロー3−エチルー2.5−
ピロリシネジオン、1−クロロ−へ31−ジメチル−2
,5−ピロリシネジオン、1−クロロ−へ3′−ジエチ
ル−2,5−ピロリシネジオン、1−クロロ−へ4−ジ
メチル−2,5−ピロリシネジオン、1−クロロ−44
−ジエチル−2,5−ピロリシネジオン、1−クロロ−
へへ14−トリメチル−2,5−ピロリシネジオン、1
−クロロ−&&’4−)ジエチル−2,5−ピロリシネ
ジオン、1−クロロ−y、 II a、 41−テトラ
メチル−2,5−ピロリシネジオン、1−クロロ−A
&’ 44’−テトラエチル−2,5−ピロリシネジオ
ン、その他氏5”’−ml八′4へ1へ5.1441−
のメチル基あるいはエチル基の一部が、それらのいずれ
かKよって置換された化合物など(2)xが臭素である
ものの代表例として、N−プロモコへり酸イミド、1−
ブロモー3−エチル−2,5−ピロリシネジオy、1−
プロモーa 51−ジメチル−2,5−ピロリシネジオ
ン、1−フロモーt、 51−ジエチル−2,5−ヒロ
リシネジオン、1−プロモーへ4−ジメチル−λ5−ピ
ロリシネジオン、1−ブロモ−へ4−ジエチル−2,5
−ヒロリシネシオン、1−プロモー八に’4−)リフチ
ル−2,5−ピロリシネジオン。
1−ブロモ−s、Va−トリエチル−2,5−ピロリシ
ネジオン、1−プロモーar4+’−テトラメチル−2
,5−ピロリシネジオン、1−ブロモ−へtF c 4
1−テトラエチル−2,5−ピロリジネジ、+ 7 、
七〇他13’−t A &’4− t A &’4.
4’−’)メチル基あるいはエチル基の一部が、それら
のいずれかによって置換された化合物など(3)xがヨ
ウ素であるものの代表例として、N−ヨードコハク酸イ
ミド、1−ヨード−3−エチル−′2.5−ピロリシネ
ジオン、1−ヨード−451−ジメチル−2,5−ピロ
リシネジオン、1−ヨード−x、 31−ジエチル−2
,5−ピロリシネジオン、1−ヨード−へ4−ジエチル
−2,5−ピロリシネジオン、1−ヨード−hv<−ト
リメチル−2,5−ピロリシネジオン、1−ヨード−3
1へ14−トリエチル−2,5−ピロリシネジオン、1
−ヨード−3+ 4”L ”−テトラメチル−λ5−ピ
ロリシネジオン、1−ヨード−311I 441−テト
ラエチル−2,5−ピロリシネジオン、その他3.3I
−を翫へ! 4− y l 3+’ 4 ”−のメチル
基あるいはエチル基の一部が、それらのいずれかKよっ
て置換された化合物など が挙げられる。
ネジオン、1−プロモーar4+’−テトラメチル−2
,5−ピロリシネジオン、1−ブロモ−へtF c 4
1−テトラエチル−2,5−ピロリジネジ、+ 7 、
七〇他13’−t A &’4− t A &’4.
4’−’)メチル基あるいはエチル基の一部が、それら
のいずれかによって置換された化合物など(3)xがヨ
ウ素であるものの代表例として、N−ヨードコハク酸イ
ミド、1−ヨード−3−エチル−′2.5−ピロリシネ
ジオン、1−ヨード−451−ジメチル−2,5−ピロ
リシネジオン、1−ヨード−x、 31−ジエチル−2
,5−ピロリシネジオン、1−ヨード−へ4−ジエチル
−2,5−ピロリシネジオン、1−ヨード−hv<−ト
リメチル−2,5−ピロリシネジオン、1−ヨード−3
1へ14−トリエチル−2,5−ピロリシネジオン、1
−ヨード−3+ 4”L ”−テトラメチル−λ5−ピ
ロリシネジオン、1−ヨード−311I 441−テト
ラエチル−2,5−ピロリシネジオン、その他3.3I
−を翫へ! 4− y l 3+’ 4 ”−のメチル
基あるいはエチル基の一部が、それらのいずれかKよっ
て置換された化合物など が挙げられる。
かかる前記一般式(I)の化合物において、π〜−が水
素原子である化合物、例えばN−クロロコハク酸イミド
、N−ブロモコノ1り酸イミド、N−ヨードコノ・り酸
イミドは市販品の入手が容易で、高効率であることから
特に好ましいものとして挙げることができる。またR1
−R4が低級アルキル基である化合物は公知の合成法(
例え ゛ばJ、Amer、Chem、Soc、 85
5142(I963) )によって合成し得る。
素原子である化合物、例えばN−クロロコハク酸イミド
、N−ブロモコノ1り酸イミド、N−ヨードコノ・り酸
イミドは市販品の入手が容易で、高効率であることから
特に好ましいものとして挙げることができる。またR1
−R4が低級アルキル基である化合物は公知の合成法(
例え ゛ばJ、Amer、Chem、Soc、 85
5142(I963) )によって合成し得る。
本発明において、使用されるポリ(アリーレンサルファ
イド)ポリマーは前記のごとく、公知の方法によって製
造されるものであシ、4−8−を繰返し単位とし、Rは
フェニレン、ビフェニレン、ナフタレン、ビフェニレン
エーテルまたは、これらの低級アルキル置換誘導体であ
る。かかるポリマーは約200℃〜500℃の範囲の溶
融温度を有している。これらのうち、特に好適なものと
してはポリ(フエニレンサルファイド)ポリマーを挙げ
ることができる。
イド)ポリマーは前記のごとく、公知の方法によって製
造されるものであシ、4−8−を繰返し単位とし、Rは
フェニレン、ビフェニレン、ナフタレン、ビフェニレン
エーテルまたは、これらの低級アルキル置換誘導体であ
る。かかるポリマーは約200℃〜500℃の範囲の溶
融温度を有している。これらのうち、特に好適なものと
してはポリ(フエニレンサルファイド)ポリマーを挙げ
ることができる。
本発明に基づくポリ(アリーレンサルファイド)ポリマ
ーの硬化方法は、該ポリマーを前記一般式(I)の化合
物の存在下に硬化及びメルトフローの低下を起すのに充
分な時間、選定した該ポリマーの有する融点以下の温度
に数分から数時間またはそれ以上の時間加熱することに
よって行なわれる。
ーの硬化方法は、該ポリマーを前記一般式(I)の化合
物の存在下に硬化及びメルトフローの低下を起すのに充
分な時間、選定した該ポリマーの有する融点以下の温度
に数分から数時間またはそれ以上の時間加熱することに
よって行なわれる。
ここで、ポリ(アリーレンサルファイド)ポリマーに添
加混合する前記一般式(I)の化合物の量は、該ポリマ
ーの全量に対し15〜20重量%、好ましくは1〜10
重量%の範囲であり、少量で効果が認められる。而して
、ポリマーと一般式(I)の化合物との混合は、固体ポ
リマーの粉状体に直接混合してもよいが、例えばアルコ
ール類などの適当な液体に一般式(I)の化合物及びポ
リ(アリーレンサルファイド)ポリマーを溶解あるいは
分散させた後、液体を留去して混合せしめるのが更に好
ましい。
加混合する前記一般式(I)の化合物の量は、該ポリマ
ーの全量に対し15〜20重量%、好ましくは1〜10
重量%の範囲であり、少量で効果が認められる。而して
、ポリマーと一般式(I)の化合物との混合は、固体ポ
リマーの粉状体に直接混合してもよいが、例えばアルコ
ール類などの適当な液体に一般式(I)の化合物及びポ
リ(アリーレンサルファイド)ポリマーを溶解あるいは
分散させた後、液体を留去して混合せしめるのが更に好
ましい。
加熱処理における加熱温度は、選定したポリマーの有す
る融点以下10℃〜10・0℃の範囲であるのが好適で
ある。また、加熱処理時間は、前記一般式(I)の化合
物の存在によって、加熱処理の初期の数分〜数時間にお
いてポリマーのメルトフローの変化が著るしいことから
30分〜10時間の範囲で充分である。したがって、従
来の加熱処理方法において数十時間を必要とすることと
の対比において、加熱処理時間の短縮化効果は顕著であ
る。而して、本発明において加熱処理時間は、後記の実
施例の第1図から明らかなようにポリマーの所望のメル
トフローとの関係において、任意に選定することができ
る。加熱処理は酸素含有雰囲気、好ましくは空気または
酸素の存在において行なわれるのが望ましい。
る融点以下10℃〜10・0℃の範囲であるのが好適で
ある。また、加熱処理時間は、前記一般式(I)の化合
物の存在によって、加熱処理の初期の数分〜数時間にお
いてポリマーのメルトフローの変化が著るしいことから
30分〜10時間の範囲で充分である。したがって、従
来の加熱処理方法において数十時間を必要とすることと
の対比において、加熱処理時間の短縮化効果は顕著であ
る。而して、本発明において加熱処理時間は、後記の実
施例の第1図から明らかなようにポリマーの所望のメル
トフローとの関係において、任意に選定することができ
る。加熱処理は酸素含有雰囲気、好ましくは空気または
酸素の存在において行なわれるのが望ましい。
本発明において、前記一般式(I)の化合物の作用機構
は必ずしも明確ではないが、該化合物は加熱処理時の高
温加熱によジラジカル的に分解し、生成したラジカルに
よってポリ(アリーレンサルファイド)ポリマーのラジ
カル醗化架橋を促進させるがごとき効果を生ずるものと
考えられる。
は必ずしも明確ではないが、該化合物は加熱処理時の高
温加熱によジラジカル的に分解し、生成したラジカルに
よってポリ(アリーレンサルファイド)ポリマーのラジ
カル醗化架橋を促進させるがごとき効果を生ずるものと
考えられる。
本発明の方法によって得られるポリ(アリーレンサルフ
ァイド)樹脂は任意の用途に使用することができる。こ
れら樹脂は、例えばガラス繊維、グラファイト、カーボ
ンブラック、金属粉、チタニア、マグネシア、クレー、
アスベスト、雲母などの充填剤あるいは安定剤、柔軟剤
。
ァイド)樹脂は任意の用途に使用することができる。こ
れら樹脂は、例えばガラス繊維、グラファイト、カーボ
ンブラック、金属粉、チタニア、マグネシア、クレー、
アスベスト、雲母などの充填剤あるいは安定剤、柔軟剤
。
その他のポリマーとブレンドすることができる。
得られたブレンド樹脂は通常の押出成形、射出成形、押
出吹込成形などKよる直接成形が可能であり、例えば、
機械部品、自動車部品、電子・電機部品、事務機器用品
、家庭用品などの成形品の製造に使用することができる
。
出吹込成形などKよる直接成形が可能であり、例えば、
機械部品、自動車部品、電子・電機部品、事務機器用品
、家庭用品などの成形品の製造に使用することができる
。
次に、本発明を実施例によシ具体的に説明するが、本発
明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
ポリ(アリーレンサルファイド)樹脂の評価法としての
溶融粘度の測定は、高化式フローテスターを使用し、3
00℃、20ゆ/−、ノズルO0−5vφ×5鱈の条件
による渡動度Qを測定し、下記式を適用して算出した。
溶融粘度の測定は、高化式フローテスターを使用し、3
00℃、20ゆ/−、ノズルO0−5vφ×5鱈の条件
による渡動度Qを測定し、下記式を適用して算出した。
8拳I、Q
l:溶融粘度(ボイズ)
r:ノズルの半径(譚)
L:ノズルの長さく5I)
P:荷重 (kg15+1)
Q:流動度 (51”/−k)
実施例を
石英製反応器に1ポリ(フェニレンサルファイド)樹脂
(米国;フィリップス石油社製品。
(米国;フィリップス石油社製品。
融点的280℃、溶融粘度l:95ボイズ)10重量部
とN−ブロモコハク酸イミド(I5重量部とを加えて約
lx Orpmにて攪拌し均一な混合物とした。しかる
後、反応器内に加熱空気を約1.02Z−で吹込み攪拌
しながら、240℃にて7時間加熱処理した。加熱処理
後のポリ(フェニレンサルファイド)樹脂の溶融粘度を
測定した結果、η:8433ボイズであった。
とN−ブロモコハク酸イミド(I5重量部とを加えて約
lx Orpmにて攪拌し均一な混合物とした。しかる
後、反応器内に加熱空気を約1.02Z−で吹込み攪拌
しながら、240℃にて7時間加熱処理した。加熱処理
後のポリ(フェニレンサルファイド)樹脂の溶融粘度を
測定した結果、η:8433ボイズであった。
実施例2
実施例1におけるN−ブロモコノ・り酸イミドをN−ク
ロロコハク酸イミドに代えた他は実施例1と同様の方法
でポリ(フェニレンサルファイド)樹脂を加熱処理した
。加熱処理後のポリ(フェニレンサルファイド)樹脂の
溶融粘度を測定した結果、ηニア199ポイズであった
。
ロロコハク酸イミドに代えた他は実施例1と同様の方法
でポリ(フェニレンサルファイド)樹脂を加熱処理した
。加熱処理後のポリ(フェニレンサルファイド)樹脂の
溶融粘度を測定した結果、ηニア199ポイズであった
。
実施例3
1−ヨード−4へIa、41−テトラメチル−2,5−
ピロリシネジオン(J、 Amer、 Chew、 B
oa、 853142(I963)記載の方法にしたが
って合成)を実施例1のN−ブロモコノ・り酸イミドに
代えた他は実施例1と同様の方法でポリ(フェニレンサ
ルファイド)樹脂を加熱処理した。
ピロリシネジオン(J、 Amer、 Chew、 B
oa、 853142(I963)記載の方法にしたが
って合成)を実施例1のN−ブロモコノ・り酸イミドに
代えた他は実施例1と同様の方法でポリ(フェニレンサ
ルファイド)樹脂を加熱処理した。
加熱処理後のポリ(フェニレンサルファイド)樹脂の溶
融粘度を測定した結果、y:5310ボイズであった。
融粘度を測定した結果、y:5310ボイズであった。
比較例1
実施例1において、ポリ(フェニレンサルファイド)樹
脂のみを実施例1と同様の方法で加熱処理した後、その
樹脂の溶融粘度を測定した結果、η:547ボイズと低
いものであった。
脂のみを実施例1と同様の方法で加熱処理した後、その
樹脂の溶融粘度を測定した結果、η:547ボイズと低
いものであった。
実施例4.比較例2
実施例1〜3及び比較例1において、加熱処理時間を1
〜7時間の範囲で変化させて、加熱処理後のポリ(フェ
ニレンサルファイド)樹脂の溶融粘度を測定し、その結
果を第1図に示す。
〜7時間の範囲で変化させて、加熱処理後のポリ(フェ
ニレンサルファイド)樹脂の溶融粘度を測定し、その結
果を第1図に示す。
実施例5〜B
実施例1におけるN−プロモコ/・り酸イミドを第1表
に示す一般式(I)に示す化合物に代えた他は実施例1
と同様の方法でポリ(フェニレンサルファイド)樹脂を
加熱処理した。加熱処理後のポリ(フェニレンサルファ
イド)樹脂の溶融粘度を測定し、その結果を第1表に示
す。
に示す一般式(I)に示す化合物に代えた他は実施例1
と同様の方法でポリ(フェニレンサルファイド)樹脂を
加熱処理した。加熱処理後のポリ(フェニレンサルファ
イド)樹脂の溶融粘度を測定し、その結果を第1表に示
す。
第 1 表
〔発明の効果〕
本発明は、ポリ(アリーレンサルファイド)樹脂の加熱
処理による硬化方法において、硬化促進剤として前記一
般式(])の化合物が極めて有用であるという事実を見
い出し完成されたものであって、該化合物を加熱処理に
際し、少量添加混合することによって加熱処理時間が著
るしく短縮されるという効果を有するものである。
処理による硬化方法において、硬化促進剤として前記一
般式(])の化合物が極めて有用であるという事実を見
い出し完成されたものであって、該化合物を加熱処理に
際し、少量添加混合することによって加熱処理時間が著
るしく短縮されるという効果を有するものである。
しかも、本発明の方法にしたがえば、高融点及び高温安
定性など所望される任意の特性を有するポリ(アリーレ
ンサルファイド)樹脂が効率よく製造されるという効果
も認められる。
定性など所望される任意の特性を有するポリ(アリーレ
ンサルファイド)樹脂が効率よく製造されるという効果
も認められる。
第1図は、実施例4及び比較例2における加熱処理時間
とポリマーの溶融粘度との関係を示す図である。 図において、1はN−ブロモコノ1り酸イミド(実施例
1に相当)、2はN−クロロコノ・り酸イミド(実施例
2に相当)、3は1−ヨード−s、 N 4 aI−テ
トラメチル−2,5−ピロリシネジオン(実施例3に相
当)をそれぞれ混合、4は混合なしく比較例1に相当)
の例を示す。
とポリマーの溶融粘度との関係を示す図である。 図において、1はN−ブロモコノ1り酸イミド(実施例
1に相当)、2はN−クロロコノ・り酸イミド(実施例
2に相当)、3は1−ヨード−s、 N 4 aI−テ
トラメチル−2,5−ピロリシネジオン(実施例3に相
当)をそれぞれ混合、4は混合なしく比較例1に相当)
の例を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、ポリ(アリーレンサルファイド)樹脂の硬化方法に
おいて、下記一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (但し、式中R^1、R^2、R^3及びR^4は水素
原子または炭素数1乃至2のアルキル基、Xは 塩素、臭素またはヨウ素を表わす) で表わされる化合物の少なくとも1種の存在下に硬化さ
せることを特徴とするポリ(アリーレンサルファイド)
樹脂の硬化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5613785A JPS61215657A (ja) | 1985-03-22 | 1985-03-22 | ポリ(アリ−レンサルフアイド)樹脂の硬化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5613785A JPS61215657A (ja) | 1985-03-22 | 1985-03-22 | ポリ(アリ−レンサルフアイド)樹脂の硬化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61215657A true JPS61215657A (ja) | 1986-09-25 |
Family
ID=13018683
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5613785A Pending JPS61215657A (ja) | 1985-03-22 | 1985-03-22 | ポリ(アリ−レンサルフアイド)樹脂の硬化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61215657A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010501661A (ja) * | 2006-08-24 | 2010-01-21 | エスケー ケミカルズ カンパニー リミテッド | ポリ(アリーレンスルフィド)の製造方法 |
-
1985
- 1985-03-22 JP JP5613785A patent/JPS61215657A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010501661A (ja) * | 2006-08-24 | 2010-01-21 | エスケー ケミカルズ カンパニー リミテッド | ポリ(アリーレンスルフィド)の製造方法 |
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