JPS61212532A - シクロブタン環化合物の合成法 - Google Patents

シクロブタン環化合物の合成法

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JPS61212532A
JPS61212532A JP5339285A JP5339285A JPS61212532A JP S61212532 A JPS61212532 A JP S61212532A JP 5339285 A JP5339285 A JP 5339285A JP 5339285 A JP5339285 A JP 5339285A JP S61212532 A JPS61212532 A JP S61212532A
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    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J19/00Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
    • B01J19/08Processes employing the direct application of electric or wave energy, or particle radiation; Apparatus therefor
    • B01J19/12Processes employing the direct application of electric or wave energy, or particle radiation; Apparatus therefor employing electromagnetic waves
    • B01J19/122Incoherent waves

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 、産1」−ガ困」じ辷J 本発明は特異な分子構造や光反応特性を持つことから、
高分子液晶、超高弾性高分子材料、可逆性の高分子記録
材料やレジスト材料、光学材料の合成原料として有望な
シクロブタン環化合物、特にβ−トルキシン酸ジエステ
ル及びβ−トルキシン酸の合成法に関する。
史東度技監 ケイ皮酸に固相中で光を照射することにより二量化物が
生成されることは、よく知られている。
しかし一般にこの反応性は低いために非常に長い時間、
光を照射しなければ目的とする量の二量化物は得られな
い。
ケイ皮酸の拭型結晶に光を照射すると払−トルキシル酸
(トランス、head  to  tail型)型が生
成し、ケイ皮酸のβ結晶に同様に光を照射すると、β−
トルキシン酸(トランス、head  to  hea
d  型)が生成する。
しかしながら、ケイ皮酸のβ型結晶は不安定であって1
反応中に容易にメ型結晶に相転移するために、生成物は
ヘートルキシン酸とβ−トルキシン酸の混合物である場
合が殆んどでβ−トルキシン酸及びメートルキシル酸を
それぞれ収率よく合成することはできなかった。又β−
トルキシン酸とメートルキシル酸の混合物の分離は極め
て困難であり、その分離操作も煩雑である。
さらにケイ皮酸の6型およびβ型の固相での光反応の速
度は極めておそく、実験室的にそれらの二量体を得るこ
とは可能であるが、工業的な見地から、その二量体を大
規模なスケールで効果的な状態で製造することはこれま
で不可能であった。
また一方ケイ皮酸のメチルエステルやエチルエステルも
溶液状態での光反応で、二量化が起こり、メートルキシ
ル酸、β−トルキシン酸、ε−トルキシン酸のエステル
を主成分とする多くの異性体の混合物を生成するが、同
様にこの光反応の速度は遅く、またその分離等を考慮す
ると、この方法においても工業的な規模でのヘートルキ
シル酸およびそのエステル類、またはβ−トルキシン酸
およびそのエステル類を合成することには問題があった
本発明者は先に、p−ニトロフェニル基や4−ニトロナ
フチル基のケイ皮酸エステルへの光増感作用に着目して
、種々検討を行なった結果、p−二トロフェニルシンナ
メートを合成し、これを光二量化させると容易にβ−ト
ルキシン酸の(p −ニトロフェニル)ジエステルが合
成できることを見出し、この成果は1984年4月の日
本化学会で発表した(日本化学会第49春季年会、19
84年、講演予稿集■第957頁)、またこのエステル
はアルカリで加水分解処理することによりβ−トルキシ
ン酸に変換することができることも既に見出している。
しかしながら、前記の反応系は、これまで一般に行なわ
れていた実験室的規模での反応条件をそのまま踏襲した
ものであり、特にその反応濃度(分散量)は1 、6 
g / 400 m l  (4g / L )であり
、工業的規模の見地からは満足できるものではなく、そ
の上、収率の点でも充分なものではなかった。
即ち、前記実験室的な分散量である1、6g/400m
1のスケールではシス−トランス異性化反応が生起し、
目的とするβ−トルキシン酸(エステル)及び/又はヘ
ートルキシル酸(エステル)の収率は満足できるもので
はなかったのである。
口が  しようと る そこでさらに本発明者は工業的な見地からのβ−トルキ
シン酸の合成、製造条件の確立を目的として検討を行な
った結果、Nくべきことに、原料であるケイ皮酸エステ
ルの分散媒溶液中の分散量を増加させると、β−トルキ
シン酸ジエステルが選択的に収率よく生成することを見
出し1本発明に到達したものである。
即ち、本発明は同一分子内にシンナモイル基とその増感
基を有する下記一般式1で表わされるケイ皮酸エステル
に、分散媒の存在下、約12g/l以上、200 g 
/ 1以下の分散濃度で、光を照射することを特徴とす
る下記一般式IIで表わされるβ−トルキシン酸ジエス
テルの合成法。
I            II (式中phはフェニル基を、RはP−ニトロフェニル、
4−ニトロ−1−ナフチル、4−(p−ニトロフェノキ
シ)ブチル、  2−(p−ニトロフェノキシ)エチル
又は2−(4−ニトロ−1−ナフトキシ)エチル基を表
わす。〕及び上記のようにして得られるβ−トルキシン
酸ジエステル(n)を加水分解することからなるβ−ト
ルキシン酸(II[)Ph−CH−CH−COOH の合成法に関するものである。
本発明の前記式Iで表わされる原料化合物ケイ皮酸エス
テルはケイ皮w!P−二トロンェニルエステル(NPC
)(m、p、144〜145℃)、ケイ皮酸4−二トロ
ー1−ナフチルエステル(NNC)(m、P、149.
5〜150℃)、ケイ皮酸4−(Pニトロフェノキシ)
ブチルエステル(NPBC)(m、p、82〜83℃)
、ケイ皮酸2−(p−ニトロフェノキシ)エチルエステ
ル(NPEC)(m、p、104〜105℃)、ケイ皮
酸2−(4−ニトロ−1−ナフトキシ)エチルニスチル
(NNEC) (m、 p、 112〜113℃)等が
挙げられる。又、同アミドとしては、ケイ皮酸4−ニト
ロフェニルアミド(NPCA)(m、p。
228〜229℃)、ケイ皮酸4−ニトロ−1−ナフチ
ルアミド(NNCA)(m、p、204〜205℃)等
を挙げることができる。
又、目的生成物である一般式IIで表わされるβ−トル
キシン酸ジエステルはβ−トルキシン酸ジ(p−ニトロ
フェニル)エステル、β−トルキシン酸ジ(4−ニトロ
−1−ナフチル)エステル、β−トルキシン酸ジ(4−
(p−ニトロフェノキシ)ブチルエステル、β−トルキ
シン酸ジ(2−(p−ニトロフェノキシ)エチル〕エス
テル、β−トルキシン酸ジ(2−(4−ニトロ−1−ナ
フトキシ)エチル〕エステル、β−トルキシン酸ジ(4
−二トロフェニル)アミド、β−トルキシン酸ジ(4−
ニトロ−I−ナフチル)アミド等である。
固相での光二量化反応の原料としては、他のケイ皮酸エ
ステル類と比較してNPCが優れている。
またβ−トルキシン酸1経済的に合成スケールで、さら
にはプラントスケールで製造する際においても、その原
料の価格やプロセスの容易から考えてNPCの使用が好
ましく、前記の原料ケイ皮酸エステル類のうち、β−ト
ルキシン酸エステル及びβ−トルキシン酸の合成原料と
して最も好ましいのはケイ皮酸p−ニトロフェニルエス
テル(NPC)である。
原料ケイ皮酸エステルの分散量(分散濃度)が重要であ
る。例えば、NPCの光二量化反応で従来報告されてい
る前記実験室的規模での分散濃度1.6g/400m1
 (4g/l)(n−ヘキサン/メタノール、9515
)では対応する二量体β−トルキシン酸ジ(p−ニトロ
フェニル)エステルの生産率は約70%(67,3%)
である(第1表)。それ故、この濃度におけるNPCの
変化率(反応率)は約85%であるが、対応する二量体
β−トルキシン酸ジ(p−ニトロフェニル)エステルの
生産率は約70%であるから(第1図)、この変化率と
生産率の差だけの光反応の副生成物(これはシス体や他
の構造の二量体)が生成したことになり、濃度が低い場
合は、副反応の生成が多く、ケイ皮酸p−ニトロフェニ
ルエステルのシス−トランス異性体混合物が生じ、又1
反応率も低く、目的とするβ−トルキシン酸エステル及
び酸の収率が低下するのである。
そして、この原料の分散濃度が高くなるにつれて、この
副反応は低下し、前記1−6g/400m1の7倍量以
上の濃度すなわち11.2g/400m1以上では副反
応は全く起らず、目的とするβ−トルキシン酸エステル
が定量的に生成することを見出し得たのである(第1表
)。さらに工業的な見地からみて好ましいと考えられる
この分散量が32g/400m1程度まではケイ皮酸の
p−ニトロフェニルエステルの固相反応により、定量的
に反応するβ−トルキシン酸のエステルを合成できるこ
とが分ったのである。そして特に好ましいものは1.6
g/400m1  (4g/l)f7)10倍量に相当
する16g/400m1  (40g/I)である(第
2図)。しかしこの濃度をさらに増加させて80g/4
00m1  (200g/l)とすると、副反応の進行
はみとめられないものの、二量化物の生成速度が著しく
低下した(第1表及び第2図)。以上のことから本発明
におけるケイ皮酸エステル、特にケイ皮酸p−ニトロフ
ェニルエステルの二量化反応はその選択率及び反応率の
点及び工業的規模での生産性の見地からみて、原料分散
濃度は4.8g/400m1 (12g/l) 〜80
g/400m1  (200g/l)の範囲であること
が適当であり、好ましくは11.2g/400m1  
(28g/l)から32g/400m1  (80g/
l)の範囲である。
低濃度において、二量化物の生成率が低下する理由は定
かではないが、原料の一部が溶媒に溶解するとシス−ト
ランス異性化が起こり、低濃度の場合には高濃度の場合
よりその影響を強く受けるために、二量体の生成率が低
下するものと考えられる。
分散媒は特に限定されないが、水系、n−へキサン系の
ものが利用でき、水lメタノール、水/エタノール、n
−ヘキサン/メタノール、n−ヘキサン/ブタノール等
が挙げられる。又、界面活性剤等の分散剤を添加して分
散性をよくすることもできる。これらの分散剤のうち、
水系は若干収率の点でn−へキサン系を上まわるように
思われるが、生成物の乾燥その他を考慮すると、n−ヘ
キサン系のものが適当である。
なお、ケイ皮酸P−ニトロフェニルエステルの光固相反
応は分散媒を使用しなくても粉末状で光を照射しても反
応がよく進行することも見出されているので、その目的
に適う反応系と反応条件(装置りを見出せば、分散媒を
使用しなくても。
同様にβ−トルキシン酸エステルを効率よく製造するこ
とも可能であろうが、工業的規模でのそのような条件は
現在のところ見出されていない。
本発明において、反応温度は特に限定されないが、通゛
常は100℃以下の温度で行なわれ、−10℃〜30、
さらに好ましくは0℃〜20℃である。又、反応時間は
通常3〜10時間であり、NPC(16g/ 400m
 l)では反応時間6時間で相応するβ−トルキシン酸
エステルが99.2%の生産率で得られ、はぼ定量的に
合成することができる(第3図)。
光反応に使用される光照射装置は通常用いられるものは
いずれでもよく、キセノンランプ、水銀灯、メタルハイ
ライトランプ等の一般に光化学反応〜に使用される光源
が用いられる。
得られたβ−トルキシン酸エステルは加水分解してβ−
トルキシン酸とすることができる。加水分解は通常行な
われる方法で行なわれ1例えばアルカリで加水分解して
酸で中和する方法が採られる。
添付の図面について説明すると、第1図はNPCの従来
報告されている実験室的規模の濃度1゜6g/400m
1(4,0g/l)での変化率と二量体β−トルキシン
酸ジ(p−ニトロフェニル)エステルの生産率を示すも
のであり、第2図はNPCの分散濃度1.6g/400
m1(4,0g/l)、6.4g/400m1  (1
6g/l)、16g/400m1  (40g/l)、
32g/400m1  (80g/l)及び80g/4
00m1(200g/l)における光反応による二量体
の生産率を示すものである(但し、分散媒はヘキサン3
80 m l / 2.0 m lメタノールである)
又、第3図はNPC16g/400m1  (40g/
l)の濃度で、10℃における光反応の時間に対する二
量体の生成率を示すものである。
土工 ケイ皮酸エステルの光反応において、原料の該エステル
の分散媒中の濃度を上げることにより、副反応の抑制及
び反応率をあげることができ、収率の向上をはかること
ができる。
叉施五 以下に本発明の実施例を示すが1本発明がこれらの実施
例に限定されないものであることは言うまでもない。
皇マ舅  ケイ皮酸エステル及びアミドの合成(1)ケ
イ皮酸p−ニトロフェニルエステル(Npc)の合成 β−トルキシン酸ジー(p−二トロフェニル)エステル
の合成原料であるケイ皮酸p−ニトロフェニルエステル
は下記のような方法で合成した。
P−ニトロフェノール55.6g (0,4m。
l)とピリジン32.3ml (0,4mo l)をテ
トラヒドロフラン200m1に溶かした。この溶液を5
℃に保ちながら70m1のテトラヒドロフランに溶かル
たケイ皮酸クロリド66.6g(0,4mol)溶液を
ゆっくりと滴下した。滴下終了後2時間室温で撹拌し1
反応生成物溶液を21の水に加えて生成物を沈澱させた
。生成物は吸引ろ別し、数回水洗したのち乾燥させた。
粗生成物の収量102g (収率95%)。得られた粗
生成物はエタノールで再結晶し、無色針状結晶を得た。
融点145〜146℃(文献値144〜145℃)、。
(2)他のケイ皮酸エステル及びアミドの合成NPCの
合成方法と同様にして、それぞれケイ皮酸クロリドと対
応する化合物より合成し、再結晶により精製して、以下
の化合物を合成した。
ケイ皮酸4−ニトロ−1−ナフチルエステル(NNC)
(収率89.7%、mp、149.5〜150℃)、ケ
イ皮酸フェニルエステル(pc)。
ケイ皮酸払−ナフチルエステル(NG)、ケイ皮[4−
(p−ニトロフェノキシ)ブチルエステル(NPBC)
(収率91%、mp、82〜83℃)、ケイ皮酸2−(
p−ニトロフェノキシ)エチルエステル(N P E 
C)  (収率70%、mp、104〜105℃)、ケ
イ皮酸2−(4−ニトロ−1−ナフトキシ)エチルエス
テル(NNEC)(収率20%、mp、112〜113
℃)、ケイ皮酸4−ニトロフェニルアミド(NPCA)
(収率97%、mp、 228〜229℃)、ケイ皮酸
4−ニトロ−1−ナフトルアミド(NNCA)(収率9
8%、mp、204〜205℃)。
x1涜1− 反応容器の中心に光照射用ランプ(ウシオ電機11UM
−102,100W高圧水銀灯)のついた4 00 m
 lの光化学反応用五ツロフラスコにケイ皮酸p−ニト
ロフェニルエステル(NPC)15g (0,059m
of)を取り、n−ヘキサンとメタノールの混合溶媒(
380ml/20m1)に分散(20g/l)させ、マ
グネチックスターラーで均一に撹拌しながら30℃で6
時間光照射を行なった0反応生成物は吸引ろ別し、乾燥
した。
回収率91.2%、回収物中のβ−トルキシン酸ジ(p
−ニトロフェニル)エステルの含有率99゜2%(UV
スペクトルおよび液体クロマトグラフィーより確認、ま
たこれに含まれる不純物は未反応のNPCであると考え
られる)。
粗生成物はメチルエチルケトンで再結晶により精製した
。融点192〜193℃(回収率79%)元素分析 C,oH22N20.として C,66,91%、 H,4,12%、 N、 5.2
0%実測値 C,66,51%、 H,4,10%、 N、 5.1
0%又、NPCの濃度を変えたものを用いて同様に光反
応を行ないβ−トルキシン酸ジにトロフェニル)エステ
ルを得た結果を第1表に示す。
第1表 種々の条件下でのNPC及びNNCの光固相反応n−H
/M : n−ヘキサン/メタノールn−H/B:n−
ヘキサン/n−ブタノールW:水 *:界面活性剤ニラコール1滴滴下 第1表よりわかるとおり、従来報告されている実験室的
規模の濃度1.6g/400m1  (4g/l)の約
3倍量以上から著しく目的生成物の収率が向上する。そ
して、約10倍の16.0g/400m1  (40g
/l)の濃度付近で最高収率が得られ、その濃度で6時
間の反応でほぼ定量的な99.2%という高収率で目的
生成物が得られる(第3図参照)。
亥1斑1 参考例(2)で得られたケイ皮酸エステル及びアミドに
ついても実施例1と同様にして以下に示す対応するβ−
トルキシン酸ジエステル及びアミドを合成し、実施例1
と同様の結果が得られた。
二量化物:β−トルキシン酸ジ(4−ニトロ−1−ナフ
チル)エステル、β−トルキシン酸ジ〔4−(p−ニト
ロフェノキシ)ブチル〕エステル、β−トルキシン酸ジ
(2−(p−ニトロフェノキシ)エチル〕エステル、β
−トルキシン酸ジ〔2−(4−ニトロ−1−ナフトキシ
)エチル〕エステル、β−トルキシン酸ジ(4−ニトロ
フェニル)アミド、β−トルキシン酸ジ(4−ニトロ−
1−ナフチル)アミド。
大蓋■ユ β−トルキシン酸ジエステルの加水分解によ
るβ−トルキシン酸の合成 β−トルキシン酸ジ(p−ニトロフェニル)を水酸化ナ
トリウムを用いて加水分解して、それぞれβ−トルキシ
ン酸ナトリウムおよびナトリウムp−ニトロフェノキシ
ドを生成し、その後塩酸で中和してβ−トルキシン酸お
よびp−ニトロフェノールとした。この際、両方の化合
物の溶解性の差(β−トルキシン酸は水に難溶、p−ニ
トロフェノールは水に可溶)を利用してβ−トルキシン
酸を析出させ、吸引ろ過、水洗の後乾燥させた。粗生成
物の収率は88%、その融点は206〜207℃(文献
値209〜210℃)であった。さらに再結晶すること
により純粋なβ−トルキシン酸を得た。又、他のエステ
ルについて同様にして、β−トルキシン酸を得た。
電豆坐羞釆 本発明は、ケイ皮酸エステルの光反応により相応するβ
−トルキシン酸ジエステルを合成するにあたり、前記原
料ケイ皮酸エステルの分散媒中の分散量(分散濃度)を
従来行なわれている分散濃度の3倍量以上、特に7倍量
以上とすることによす、副反応による副生成物がなく、
高収率で目的生成物が得られるというすぐれた効果を奏
し得るものである。又、本発明の化合物はシクロブタン
環のため不安定であって、280nm以下の短波長の光
照射によりシクロブタン環が開裂し、又。
再度、長波長、たとえば310nm以上の光照射を行な
うと再びシクロブタン環となるという性質があり、これ
らβ−トルキシン酸エステルやβ−トルキシン酸を新し
い機能性高分子材料、例えば高分子液晶、超高弾性高分
子材料、可逆性の高分子記録材料、レジスト材料、光学
材料の原料として活用することが期待できる。そして、
特に光デバイス材料や光反応を照射する波長の長さによ
りコントロールすることのできる高機能感光材料となし
得る。
【図面の簡単な説明】
第1図はNPCの固相での光反応率、第2図はNPCの
各分散濃度における二量体の生産率、及び第3図はNP
Cの分散濃度16g/400m1における光照射時間に
対する二量体の生産率を示す図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)同一分子内にシンナモイル基とその増感基を有す
    る下記一般式 I で表わされるケイ皮酸エステルに、分
    散媒の存在下、約12g/l以上、200g/l以下の
    分散濃度で、光を照射することを特徴とする下記一般式
    IIで表わされるβ−トルキシン酸ジエステルの合成法。 Ph−CH=CH−COOR  I →▲数式、化学式、
    表等があります▼II (式中Phはフェニル基を、Rはp−ニトロフェニル、
    4−ニトロ−1−ナフチル、4−(p−ニトロフェノキ
    シ)ブチル、2−(p−ニトロフェノキシ)エチル又は
    2−(4−ニトロ−1−ナフトキシ)エチル基を表わす
    。)
  2. (2)同一分子内にシンナモイル基とその増感基を有す
    る下記一般式 I で表わされるケイ皮酸エステルに、分
    散媒の存在下、約12g/l以上、200g/l以下の
    分散濃度で、光を照射して、下記一般式IIで表わされる
    β−トルキシン酸ジエステルを合成し、ついで加水分解
    することを特徴とする下記式IIIで表わされるβ−トル
    キシン酸の合成法。 Ph−CH=CH−COOR  I →▲数式、化学式、
    表等があります▼II→▲数式、化学式、表等があります
    ▼III (式中Ph、Rは前記と同一)
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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