JPS61207747A

JPS61207747A - 音響タイル

Info

Publication number: JPS61207747A
Application number: JP60047781A
Authority: JP
Inventors: 良樹秋本; 間瀬　豊
Original assignee: Inax Corp
Current assignee: Inax Corp
Priority date: 1985-03-11
Filing date: 1985-03-11
Publication date: 1986-09-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は多目的ホールその他音響施設の室内壁に添装さ
れる音響タイルに係り、特に吸音効果及び外観の向上等
を図った音響タイルに関する。

ｒ　１．’ｆ−１本Ｍ　ｋｋｒ　　匂９１室内反響音等
を低減させ、良好な音響効果を得るために、躯体の室内
側表面に吸音用のタイルやブロックを添装することはよ
く知られている。このような吸音壁構造に適用するタイ
ル又はブロックとして、例えば第２図又は第３図に示す
ものがある。

第２図は吸音用のタイルの一例を示すものであり、タイ
ルｌの内部に吸音材２として、例えばグラスウール等を
充填し、そのタイルｌの表面側に吸音材２へ通じる多数
の孔３を形成している。

また、第３図は吸音用のブロックの一例を示すものであ
り、ブロック４内に吸音用の空間５を形成し、そのブロ
ック４の表面側の壁に空間５と連通する孔６又は図示し
ないスリット等を穿設している。

このようなタイルｌやブロック４を躯体表面に貼着し、
それらの孔３．６により音波を吸音材２又は空間５内へ
導入して吸収し、反射音を減少させるようにしている。

［発明が解決しようとする問題点］従来のタイルやブロックを用いた吸音壁構造では、いず
れも゛そのタイルやブロックの内部に吸音部を形成し、
表面側に形成した孔やスリットからその吸音部に音波を
導入するようになっている。

このような構造では、タイルやブロックの強度上、孔や
スリット等の開口部の面積、個数に制約を受け、それに
より開口率を大きくすることができないので、吸音効果
に限度がある。また、孔やスリット等の開口部の配置に
基づく固有の吸音特性が与えられ、例えば特定の周波数
に吸音ピークが集中するなど、均一な吸音効果が得にく
い、そして、個々のタイルやブロックの設置により吸音
特性が定まると、その調整は殆ど不可能になり、吸音対
象となる音波に対応した適切な周波数域に沿う吸音特性
に調整することはできない。

［問題点を解決するための手段］本発明は、躯体の表面に添装すべき音響タイルを、多数
の表裏貫通孔が隣接したハニカム形状のものとしたもの
である。望ましくは、開口形状を正六角形とし、開口率
を３０〜７０％に設定する。

［作用］本発明のハニカム構造のタイルは、十分に大きな強度を
有する。また、音響的には透明体となるので、背後の躯
体、吸音材、空気層等で大きい吸音効率を得ることがで
きる。

しかも、タイル自体の外観を変えることなく、背後の吸
音構造を変化させるだけで吸音特性を調整することが可
能となる。

［実施例］以下、本発明の一実施例を第１図及び第４図を参照して
説明する。

第１図はハニカム形状の音響タイルｌＯを示す斜視図で
ある。第１図において、セラミックス焼成品又はセメン
ト類で構成した音響タイルｌＯに、開口形状が正六角形
の多数の表裏貫通孔１１を互いに隣接させて穿設しであ
る。この表裏貫通孔の開口率は３０〜７０％の間で選択
するのが好ましい、開口率が３０％よりも小さい場合に
は、音波の通過割合が小さくなり、逆に７０％を超える
場合には、音響タイルの強度が低下するようになる。

この音響タイル１０を用いた吸音壁の吸音特性の測定結
果を次に説明する。

厚さＤが３０　ｍ　ｍの音響タイル１０を、コンクリー
ト製の躯体に対し、支持フレーム等を介して乾式取付構
造で、いわゆる自立壁として、取付けた。音響タイル１
０の背後、即ち躯体との間には一定の空気層を形成した
。（なお、表裏貫通孔１１の六角の一辺の長さｒは４．
５ｍｍ、隣接する表裏貫通孔同志の間のハニカム壁の厚
さｄは３ｍｍとした。）この゛ような構成において、残響室法により、吸音特性
を調べたところ、第４図に示す結果が得られた。第４図
は縦軸に吸音率α、横軸に周波数を示している。

曲線ａは背後空気層厚が２００ｍｍの場合、曲線すは背
後空気層厚が３００ｍｍの場合、曲線Ｃ１↓牝４ｔ＋旬
ど鴎ぽａｔ　Ａ　Ａ　ｎ　ｖｖ＊□小惧Δ讐弧ス−第４
図に見られるように、本発明の音響タイルによれば、低
音域、中音域、高音域の全般に亘って、吸音率０．２〜
０．４のフラットな音響特性が得られることが認められ
た。また、空気層の厚さによっては、吸音率にそれほど
大きな差は生じないことも認められた。

第５図は、異なる施工方式によった吸音壁の吸音特性の
測定結果を示すグラフである。

第５図の測定例においては、第４図の測定例に用いたも
のと同一の音響タイルの裏面にグラスウールを貼り、躯
体との間に空気層（図示せず）を介在させて取付けた。

音響タイルの裏面に貼付けたグラスウールは２５ｍｍ厚
、２４Ｋｇ／ｒｎ”のものとした０曲線ａ′、ｂ′、Ｃ
′は裏面にグラスウールを貼付した音響タイルと躯体と
の間の空気層をそれぞれ２００ｍｍ、３００　ｍ　ｍ、
４００　ｍ　ｍとした場合の特性曲線を示す　。

図示の如く、中音域から高音域に亘って、吸音率０．８
〜１．０の大きな吸音効率が得られることが認められた
。

第６図は、本発明の音響タイルの他の施工例を示す斜視
図である。この実施例では、前記と同様の音響タイル１
０を組合せて、幅広なパネル１２とし、このパネル１２
を躯体１３に支持フレーム１４を介して、いわゆる自立
壁構造として取付けである。パネル１２の背後には空気
層を形成するとともに、開閉可能なカーテン構造の吸音
材１５がレール１６に架設して取付けられている。

このような構成によると、ハニカム形状の音響タイル１
０の表面形状を何ら変えることなく、背後のカーテン構
造の吸音材１５の有無又は開き位置に応じて、吸音特性
を自在に調節することができる。従って、用途に応じ、
任意に吸音効率を調整できるという利点が得られる。

なお、以上の各実施例においては音響タイルの表裏貫通
孔をいずれも正六角形の開口形状にしたが、この正六角
形の開口形状とすることにより。

音響タイルの強度を一層高いものとできる。この場合、
六角形の一辺の長さｒ及びハニカム壁の厚さｄは上記実
施例以外の種々の値とし得ることは勿論である。ただし
、該辺の長さｒは、開口率が３０〜７０％を満す範囲と
するのが好ましい。

なお、材質又はタイル寸法等によっては、孔の形状を正
六角形以外の不等辺の六角形にすることも可ｆ＠である
。

［効果］本発明のハニカム形状の音響タイルによれば、均一かつ
良好な吸音効果が得られる。特に、低温域、中音域、高
音域全般に亘ってフラットな吸音率が得られる点は、従
来のものでは見られなかった特性である。

更に、開口率が高く、音響的に透明な壁面とすることが
でき、背後の空気層や吸音材の有無又は素材によって吸
音率を任意に設定できる。吸音材をカーテン構造等にす
れば、開閉状態によって吸音率を自由に調整でき、しか
もそのような操作をタイル表面の外観を変える必要なく
行なえる。

また、本発明の音響タイルは、その強度も高く、信頼性
の高い吸音壁構造が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る音響タイルを示す斜視
図、第２図及び第３図はそれぞれ従来例を示す斜視図、
＄４図は本発明の一実施例に係る吸音壁構造の特性を示
すグラフ、第５図は本発明の他の実施例に係る吸音壁構
造の特性を示すグラフ、第６図は本発明の更に他の実施
例を示す斜視図である。１０−−−音響タイル、　１ｌ−−ｊ孔、１３・・・躯
体、　　１５φ・・吸音材。代表取締役　井　上　末法第１図周７数Ｈｚ周液数Ｈｚ第６図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）躯体の表面に添装する音響タイルにおいて、表裏
を貫通する多数の六角形の孔が隣接して穿設されたハニ
カム形状とされていることを特徴とする音響タイル。
（２）表裏を貫通する孔は開口形状が正六角形である特
許請求の範囲第１項に記載の音響タイル。
（３）孔による開口率は３０〜７０％である特許請求の
範囲第１項又は第２項に記載の音響タイル。