JP2946680B2 - 遮音パネル - Google Patents

遮音パネル

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JP2946680B2
JP2946680B2 JP2214867A JP21486790A JP2946680B2 JP 2946680 B2 JP2946680 B2 JP 2946680B2 JP 2214867 A JP2214867 A JP 2214867A JP 21486790 A JP21486790 A JP 21486790A JP 2946680 B2 JP2946680 B2 JP 2946680B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、音響スタジオ、音楽教室等の室壁に使用
して、室内の音響をコントロールして音響効果を向上さ
せる遮音パネル、特に低音領域における吸音効果と遮音
効果とを向上させた遮音パネルに関するものである。
[従来の技術] 従来の遮音パネルとしては、例えば第5図に示される
ような、吸音内装パネル51の裏面すなわち室内から見て
外面に遮音パネル52を設けたものが知られている。
上記において、吸音内装パネル51としては、例えば音
響透過性を有する木質表面板の裏面にグラスウール、ロ
ツクウール等の吸音材を添着したものが知られている。
さらに吸音効果を向上させ、また外部に対する遮音を
十分にすべく、上記吸音内装パネル51の裏面に取り付け
られた遮音パネル52としては、遮音板状体53の2枚を並
設した間にグラスウール、ロツクウール等の吸音材54を
収容させたものが知られており、遮音板状体53には、例
えば石膏、石綿セメント、鉛等からなるものが用いられ
ている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記の構成において遮音パネル52が遮
音板状体53の2枚壁構造であるため、低音のある周波数
領域において、その2枚の遮音板状体53間で共鳴透過現
象が発生し、その遮音度が低下する。また上記構成にお
いては、吸音内装パネル51が遮音パネル52に直に取り付
けられているために、低音領域における吸音率が小さい
等の問題があつた。
上記の共鳴透過現象は、並設された2枚の遮音板状体
53、53間の距離とその2枚の板状体の合計質量で決まる
特定の低音領域の周波数において全体的に共鳴振動する
現象で、これを解消するには遮音板状体53、53間の間隔
を大きくとればよいことが判っている。また、低音領域
の吸音率を大きくするためには、吸音内装パネル51を遮
音板状態52に直に取り付けずに、その間に空気層を設け
れば良いことも知られている。
すなわち第6図に示すように、吸音内装パネル51と遮
音板状体53との間に下地枠体65を取り付けて、それらの
間に間隔を取って空気層66を設けるようにし、また遮音
板状体53、53間の間隔を、第5図のd1よりも大きい第6
図のd2として遮音パネル62を構成すればよいが、空気層
62を形成させた分と遮音板状間の距離をd1からd2に増加
させた分だけ、音響パネルが全体として厚くなつてしま
い、好ましくない。
[課題を解決するための手段] この発明の遮音パネルは、2枚の遮音板状体の間隔を
大きくすることなく、低音領域における共鳴透過現象の
発生を防止し、かつその厚くされない遮音パネルに直に
吸音内装パネルを取り付けて、それらの間に空気を設
け、低音領域における吸音率の低下を防止できるように
したものであつて、この発明の第1のものは、少なくと
も2枚の遮音板状体を互いに不平行に配置したことにあ
り、この発明の第2のものは、上記の不平行に配置した
遮音パネルの両側縁を、組み立て枠体により、少なくと
も片面側をその枠体から露出させて固定して、1つのブ
ロツクに構成したものである。
[作用] 2枚の遮音板状体は、不平行に配置されて、その間の
距離を一定でなくしているので、遮音板状体を共鳴振動
させる特定の音波の周波数は分散され、遮音度の低下量
が少なくなる。
またこの遮音パネルに直に吸音内層パネルを取り付け
て、遮音パネルと吸音内層パネルとの間には断面で見
て、三角形の空気層空間が形成されるようになる。
[実施例] 第1図および第2図を参照して、この発明の遮音パネ
ルの実施例を説明する。第1図は、この発明の遮音パネ
ルの実施例を示す平面断面図、第2図(イ)は、この発
明の遮音パネルをブロツクに組み立てる実施例を示す斜
視図および同図(ロ)は、そのブロツクに組み立てた遮
音パネルを床面と天井面に取り付けた状態を示す側面図
である。
まず第1図において、符号11は音楽教室、音響スタジ
オ等の室内の前面に取り付けられる吸音内層パネルであ
つて、例えば音響透過性および通気性を有する木質表面
材の裏面にグラスウール、ロツクウール等の吸音材を添
着し、室内側表面に化粧用クロスが貼着されたものがよ
く使用されている。符号12は、この発明の遮音パネル
で、それは、それが取り付けられる室壁に平行となる遮
音板状体13と、それに不平行に並設配置された遮音板状
体14と、それらの間に収容されたグラスウール、ロツク
ウール等からなる吸音材15と、上記遮音板体13、14をそ
れらの両側縁で固定し、不平行に支持して全体を1つの
ブロツクに纏める組み立て枠体16とからなつている。
この組み立て枠体16はまた、遮音パネル12を取り付け
る室壁に平行に置かれる背面板17と、その両側縁に連続
して室内側に直角に曲げられた側面板18、19と、側面板
18、19の先端縁が互いに内方に折り曲げられ、上記遮音
板状体14をその部分で支持固定する固定部20とからな
り、図面では、一方の側面板18の幅は短く、他方の側面
板19の幅は長くなつていて、その結果、遮音板状体14が
固定部20、20間で支持固定され、もう1つの遮音板状体
13が上記背面板17に接して置かれることにより、両遮音
板状体13、14は互いに不平行に配置される。ここで遮音
板状体13、14としては、前述と同様に石膏板、石綿セメ
ント板、鉛板等が使用される。
つぎに第2図には、上記の第1図について説明した1
つのブロツクに形成された遮音パネル12を室壁に取り付
ける場合の実施例が示されている。図中第1図で支持し
ている符号と同一の符号は同一の部分を示しているので
その説明は省略する。まず第2図(イ)を参照して、符
号21は1つのブロツクに形成された遮音パネル12の下部
に嵌合される下部固定具で、それは、底面板22と、その
上綿の両端に設けられた遮音パネル嵌合突起23、24と、
底面板22の下面に設けられた床面嵌合突起25とからなつ
ている。上記遮音パネル嵌合突起23、24は、その1つは
遮音パネル12の幅の短い側面板18の内側に嵌合され、も
う一方の嵌合突起24は幅の長い側面板19の内側に嵌合さ
れるようになっている。また、遮音パネル12の上部にも
同様の構成の上部固定具が嵌合されるが、その図示はそ
こでは省略されている。つぎに同図(ロ)を参照して、
そこでは遮音パネル12の下部と上部にそれぞれ下部固定
具21および上部固定具26が嵌合され、またそれらはそれ
ぞれ床面27および天井面28に嵌合して、遮音パネル12の
取り付けが完了する。
上記遮音パネルの実施例においては、取り付けられる
室壁面に不平行となる遮音板状体14の1枚が室壁面に平
行となる遮音板状体13と1組にされて遮音パネル12が構
成された場合が示されているが、遮音度をさらに大きく
するために、不平行な遮音板状体を2枚またはそれ以上
と遮音板状体13とを組みとした構成としてもよく、この
場合は勿論隣合う不平行な遮音板状体同士は互いに不平
行とすることが望ましい。
またさらに別の実施例としては、不平行な1枚の遮音
板状体を中央で曲折させて中高にまたは中凹にし、室壁
に平行な遮音板状体と組み合わせて1つのブロツクを構
成し、遮音パネルとしたもの、不平行な1枚の遮音板状
体を2またはそれ以上に分割して、室壁に平行な1枚の
遮音板状体に対して各分割板を同一の向きのまたは反対
向きの傾斜で組みとしたもの等としてもよい。
第1図および第2図(イ)に示された遮音パネル12の
実施例における組み立て枠16には、側面板18、19を連続
するものとして、遮音板状体13の裏面全面を覆う形の背
面板17が示されているが、これは遮音パネル自体を家屋
等の室壁を構成する構造強度部材として用いることも考
慮したためであり、もし、そのような利用形態を意図し
なければ、遮音パネルは1つのブロツクとして取り扱え
るように補強して組み立てられていさえすればよいもの
で、背面板は、中央がくり抜かれて、周囲の枠だけが残
された形のものでもよい。
第3図には、2枚の遮音板状体を、不平行に配置した
場合(同図(イ)参照)と、平行に配置した場合(同図
(ロ)参照)とにおける遮音度−周波数曲線が示されて
いる。図中の符号31、32は2枚の遮音板状体が不平行に
配置された遮音パネルおよび平行に配置された遮音パネ
ル、33は室壁に近い遮音板状体、34はそれよりも離れた
すなわち室内側の遮音板状体、35はそれら遮音板状体3
3、34間に収容された吸音材、矢印Aは室内からの遮音
パネル31、32に伝播される音波の方向を示している。
この図から、第3図(ロ)の曲線は、低周波領域で一
旦大きく落ち込む部分が現れているのに対して、同図
(イ)では、その落ち込みが完全に解消されるまでに改
善されていることが明瞭に判るであろう。
つぎに、第4図には、不平行な遮音板状体を有する遮
音パネルの前面(室内側から見て)に吸音内装パネルを
装着したもの(同図(イ)参照)と平行な遮音板状体を
有する遮音パネルの前面に直に吸音内装パネルを装着し
たもの(同図(ロ)参照)とにおける吸音率−周波数曲
線が示されている。図中、符号36は吸音内装パネル、37
は空気層を示し、また他の符号で、第3図において指示
した符号と同一の符号は同一の符号を指示している。
これらの曲線を比較すると、低周波領域では、同図
(ロ)の曲線よりも、同図(イ)の曲線の方が矢印α分
だけ上昇すなわち吸音率が改善されていることが判るで
あろう。
[発明の効果] この発明の遮音パネルによれば、少なくとも2枚の遮
音板状体が不平行に配置されているので、それらの板間
で共鳴振動を発生させるような特定の低音周波数は存在
し得ず、したがつて従来の遮音板状体を平行に配置した
遮音パネルで生じていた低音領域での共鳴透過現象の発
生による遮音度の低下は解消させることができる。
またこの発明によれば、不平行に配置した遮音板状体
の室内側の傾斜された板状体の前面に、吸音内装パネル
装着すれば、それらの間に空気間を介在させることがで
きるので、従来の遮音板状体を平行に配置して構成した
遮音パネルに直に吸音内装パネルを装着したものと比較
して、低音領域における吸音率を向上させることができ
る。
さらに、この発明の遮音パネルによれば、不平行に配
列した遮音板状体を、両側縁において組み立て枠体の固
定部で固定し、少なくとも1面側がその枠体から露出さ
れるように構成されているので、1枚のブロツクとして
取り扱うことができ、室壁面への取り付け、前面に吸音
内装パネルの装着等取り付け施工を容易に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の遮音パネルの1実施例の平面断面
図、第2図(イ)は、上記遮音パネルをブロツクに組み
立てる実施例を示す斜視図、同図(ロ)は、そのブロツ
クに組み立てた遮音パネルを床面と天井面に取り付けた
状態を示す側面図、第3図(イ)は、遮音パネルの遮音
板状体が不平行に配置された場合の、また同図(ロ)は
遮音パネルの遮音板状体が平行に配置された場合の、そ
れぞれの遮音パネルの遮音度−周波数曲線図、第4図
(イ)は、遮音パネルの遮音板状体が不平行に配置され
た場合の、また同図(ロ)は、遮音パネルの遮音板状体
が平行に配置された場合の、それぞれの遮音パネルの前
面に吸音内装パネルを装着したものの吸音率−周波数曲
線図、第5図は、従来の遮音パネルの1例を示す平面断
面図および第6図は第5図の遮音パネルの問題点を解消
するために考えられる遮音パネルの平面断面図である。 11;吸音内層パネル、12;この発明の遮音パネル、13、1
4;遮音板状体、15;吸音材、16;組み立て枠体、17;背面
板、18、19;側面板、20;固定部、21;下部固定具、26;上
部固定具、 31、32;遮音パネル、33、34;遮音板状体、35;吸音材、3
6;吸音内層パネル、37;空気層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−4615(JP,A) 特開 昭53−55612(JP,A) 特開 昭63−266493(JP,A) 特開 平2−27038(JP,A) 特開 昭52−16813(JP,A) 実開 昭58−50499(JP,U) 実開 昭62−34007(JP,U) 実開 昭63−174398(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10K 11/16 E04B 1/82 E04B 1/86

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2枚が並設された遮音板状体
    と、それらの間に挟まれて設けられた吸音材とからなる
    遮音パネルにおいて、上記の少なくとも2枚の遮音板状
    体は互いに不平行に配置されてなることを特徴とする遮
    音パネル。
  2. 【請求項2】上記の少なくとも2枚の遮音板状体は、そ
    の両側縁を固定する固定部を有する組み立て枠体によ
    り、少なくとも片面側がその枠体から露出されて、互い
    に不平行に配設されてなることを特徴とする請求項1記
    載の遮音パネル。
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