JPH028006Y2 - - Google Patents

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JPH028006Y2
JPH028006Y2 JP1984165613U JP16561384U JPH028006Y2 JP H028006 Y2 JPH028006 Y2 JP H028006Y2 JP 1984165613 U JP1984165613 U JP 1984165613U JP 16561384 U JP16561384 U JP 16561384U JP H028006 Y2 JPH028006 Y2 JP H028006Y2
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sound
absorbing
box
board
porous sound
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JP1984165613U
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JPS6180905U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は吸音板に関するものである。
(従来の技術) 一般に室内の響(残響)を制御するためには、
天井、壁、床に吸音材料を適当に配置する。そし
て、その部屋の大きさや使用目的に応じて吸音材
料の種類や使用面積を決定している。
そして吸音材は現場で加工製作されて取り付け
られるのが通常であり、遮音層としての壁の上に
新たに下地を組んで吸音板装置が作られていた。
しかし録音スタジオのように、高度の残響調整
が必要な場合は別としても、遮音層としての壁に
加えて吸音のためのあらたな壁を作ることは工
期、工賃等の点に於いて好ましくない場合が多
い。そこで従来は吸音材を板材化し遮音層又は壁
面上に簡単に取り付け音場の制御を行つている。
しかし、これらの板状化した吸音材に於いて
は、その材質のほとんどが、板体1に設けたグラ
スウール、ロツクウール等多孔質型吸音材2を通
気性のあるクロス3等で表面処理したものである
(第6図)。その吸音特性は中音から高音にかけて
高い吸音率を示している(第7図)。
従つて従来の吸音板は機械室や体育館におい
て、他に吸音する物がない空間において有効であ
る。
しかし一般の居所においては、ソフア、カーペ
ツト、カーテンなど中高音を吸収する物が多数あ
るため、その室の一般的な吸音特性は中音から高
音にかけて高い吸音率を示している(第8図)、
このため従来の吸音板を用いることは中高音域の
過剰吸音となり好ましくない。
さらに従来の吸音板はグラスウールにジヤジー
クロス等を巻きつけただけの構造であることより
機械的強度が弱く壊れやすいため内装材料として
は好ましくなかつた。
(考案が解決しようとする問題点) この考案は、オーデイオルーム、音楽室、音楽
練習室、会議室、講堂、音楽堂等の音の響(残響
時間)を制御する必要がある室の壁、天井その他
一般居室等のソフア、カーペツト、カーテンなど
中高音吸音材を有する室内に於いて低音から高音
まで平均的な吸音特性とするために、低音から中
音までを特に効率的に吸収し、かつ吸音板を一般
居室等においても使用できる大きさで安価に提供
することを目的としたものである。
(問題点を解決するための手段) この考案は、適宜材料よりなる板体1の前面の
内側にグラスウールその他の多孔質型吸音材など
からなる多孔質型吸音パネル部aを設け、多孔質
型吸音パネル部aの周囲に設けた板材料よりなる
箱体5を中音から高音域を多く響かせる大きさに
成形し、多孔質型吸音パネル部aの表面より高く
突出させて板体1に設け、突出する起立部にスリ
ツト構造4を設けた吸音板である。
(作用) この考案は、多孔質型吸音パネル部aを設けた
板体1に板材料よりなる箱体5を中音から高音域
を多く響かせる大きさに成形して設けたから、低
音より中音から高音域を多く響かせる為、ソフア
等のある響の少ない部屋を本考案品を設けること
により、響のある部屋にすることができ、しか
も、箱体5を多孔質型吸音パネル部aの周囲に設
け、且つ、多孔質型吸音パネル部aの表面より高
く突出させて板体1に設け、板体1に凹凸を作つ
たから、効果的に響を増大させ、響の良い部屋に
することができ、その上、箱体5の起立部にスリ
ツト構造4を設けたから、スリツト構造4によつ
て共鳴周波数を吸収でき、部屋の音響環境をよく
向上させることができる。
更に、具体的に説明すると箱体5の板状材料の
部分により100Hz前後の周波数を重点的に吸収し、
かつ箱体5のスリツト構造4の部分により200Hz
前後の共鳴周波数を吸収する。又、箱体5は板状
材料により周波数を吸収するほかに箱体5のスリ
ツト構造4による周波数の吸収を行う為の空間と
なるように作用する。なお、多孔質型吸音パネル
部aは中高音域を多少吸収し一般居室等において
音場が低音から高音まで平均的な吸音特性を提供
することが出来る(第5図参照)。
(実施例) この考案は適宜材料よりなる板体1の前方中央
にグラスウール、ロツクウールをはじめとする多
孔質型吸音材2をクロス3等により被覆し形成し
た多孔質型吸音パネル部aを設け、多孔質型吸音
パネル部aの上部、両側部を囲むように向かつて
スリツト構造4を有し、かつ他の面を合板、プラ
スターボードなどの板状材料よりなる箱体5によ
り板体1前面に空気層を設けている。
この空気層内には多孔質型吸音材2を充填して
いる。
なお、第4図の吸音特性を示した周波数特性図
は、全体の大きさ縦1990mm、横1000mm、板状材料
の厚さ4mmのチーク材よりなる箱体5の外周高さ
74mm、箱体5の内周高さ134mm、箱体5の幅250mm
(左右の箱体)、300mm(上部の箱体)、400mm(下
部の箱体)、スリツトの幅5mm、スリツト間の幅
30mm、多孔質型吸音パネル部aの多孔質型吸音材
2の大きさは、縦1200mm、横500mm、厚さは30mm
の実施例である。
この吸音特性は、中音から高音にかけての吸音
率が約0.4程度で一定と成つており、低音域に吸
音率のピークがある特性となつている。
なお、この考案は、上述実施例に限るわけでは
なく、板状料材の材料をチーク材4mm厚のものを
もちいているがこれの厚さを変えたり、他の材料
を用いたり、又スリツトの幅や間隔を変えること
によつて、低音の吸音率のピークとなる周波数を
任意に設計変更し、用途や部屋の大きさ等に合わ
せた吸音特性とするものである。
さらにこの考案の実施例の形状は、スリツト構
造を多孔質型吸音パネル部にむけて設けている構
造であるが、これはこの考案品を連続して設けた
場合にスリツト構造が陰とならないようにしたた
めである。従つてスリツト構造4が陰とならなけ
れば、特に形状は限定するものでない。又スリツ
ト構造4は多孔質型吸音パネル部の上部、下部、
両側部を囲むように設けてあるが、第2図では多
孔質型吸音パネル部の下部に設けていない、これ
は下部に設けると塵埃等がスリツト内にはいるか
らである。
(考案の効果) この考案に係る吸音板は低音域に吸音率のピー
クがあり、中音から高音域にかけての吸音率が一
定となつている特性の為、岩錦吸音板や、カーペ
ツト等のように高音域の吸収材が使用されている
部屋に必要枚数入れるだけで低音から高音まで平
均した吸音特性に調整することが可能であり、部
屋の響を適度に調整することが出来る。
従つてこの宰案に係る吸音板を使用した部屋
は、自然な響の感じを得ることが可能であり、オ
ーデイオルーム、音楽室、音楽練習室、会議室、
講堂、音楽堂その他長時間の会議や講演を行う部
屋等に用いれば話者、聴者ともに疲れが少なくな
る。
この考案品を居間、音楽練習室など一般家庭や
学校等に取り付ける場合には、完成された製品を
搬入し取り付けるだけですみ非常に短い工事時間
で終了することが可能である。
さらに、この考案品は箱体5の板状材料の厚さ
を変えたり、スリツトの幅や間隔を変えることに
よつて、低音の吸音率のピークとなる周波数特性
を任意に設計することが可能であり、また多孔質
型吸音パネル部の面積を変更することにより、た
とえばあらかじめ多孔質型吸音パネル部の面積の
変更した製品を数種製造する場合のほか、多孔質
型吸音パネル部のクロス3の前面に反射板あるい
は音波を反射する巻き上げシートを取り付けるこ
とによつて高音の周波数特性を任意に変更するこ
とが可能である。これらを応用することで用途や
部屋の大きさ等に合わせた吸音特性の製品を提供
でき、かつ、構造が簡易であり安価に製作出来、
強度も十分にあり長期間部屋の響を適度に調整す
ることが出来る等優れた効果を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の正面図、第2図は
同上A−A線の断面図、第3図は第1図B−B線
の断面図、第4図はこの考案の一実施例の吸音特
性を示した周波数特性図、第5図は一般の居所に
おいてこの考案を用い吸音特性を改善した時の平
均吸音周波数特性図、第6図は従来の実施例の断
面説明図、第7図は従来品の実施例の吸音特性を
示した周波数特性図、第8図吸音板を設けてない
一般の居所における平均吸音周波数特性図であ
る。 1は板体、2は多孔質型吸音材料、3はクロ
ス、4はスリツト構造、5は箱体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 適宜材料よりなる板体の前面の内側にグラス
    ウールその他の多孔質型吸音材料などからなる
    多孔質型吸音パネル部を設け、多孔質型吸音パ
    ネル部の周囲に設けた板材料よりなる箱体を中
    音から高音域を多く響かせる大きさに成形し、
    多孔質型吸音パネル部の表面より高く突出させ
    て板体に設け、突出する起立部にスリツト構造
    を設けたことを特徴とする、吸音板。 (2) 板体の中央に設けた多孔質型吸音パネル部の
    周囲に箱体を設け、多孔質型吸音パネル部の側
    にある箱体の起立部にスリツト構造を設けたこ
    とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の吸音板。 (3) 箱体のスリツト構造を設けた内側の起立部を
    高くし、外周に行くに従つて低くなるように箱
    体を成形したことを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項又は第2項記載の吸音板。
JP1984165613U 1984-11-02 1984-11-02 Expired JPH028006Y2 (ja)

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JP1984165613U JPH028006Y2 (ja) 1984-11-02 1984-11-02

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JP1984165613U JPH028006Y2 (ja) 1984-11-02 1984-11-02

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Publication Number Publication Date
JPS6180905U JPS6180905U (ja) 1986-05-29
JPH028006Y2 true JPH028006Y2 (ja) 1990-02-26

Family

ID=30723453

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JP1984165613U Expired JPH028006Y2 (ja) 1984-11-02 1984-11-02

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5316813U (ja) * 1976-07-23 1978-02-13

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5316813U (ja) * 1976-07-23 1978-02-13

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JPS6180905U (ja) 1986-05-29

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