JP2532630Y2 - 遮音間仕切壁の構造 - Google Patents

遮音間仕切壁の構造

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JP2532630Y2
JP2532630Y2 JP8463091U JP8463091U JP2532630Y2 JP 2532630 Y2 JP2532630 Y2 JP 2532630Y2 JP 8463091 U JP8463091 U JP 8463091U JP 8463091 U JP8463091 U JP 8463091U JP 2532630 Y2 JP2532630 Y2 JP 2532630Y2
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cement
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rectangular cement
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Inventor
政弘 岩本
Original Assignee
昭和電工建材株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は防火構造または耐火構造
建築物の各階空間を防音性の高い複数の室に分割する際
に用いられる遮音間仕切壁の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に鉄筋コンクリート等の建築物は、
各階を一つの大きな空間として形成し、この空間を間仕
切壁で適宜複室に分割して使用に供している。
【0003】間仕切壁としては、区画形成された室間の
遮音性の高いことが要求され、従来図3および図4に示
すように、Cチャンネルを下地材1とし、この両端を天
井2の下面および床3の上面に固定し、垂直な平面に位
置せしめて間をあけて柵状に配列して下地4とし、この
下地4を所定の間隔をおいて対向せしめるとともに、こ
れら下地4,4の外側に建築用表面板5を板留付けビス
6で留付けた間仕切壁、或いは図5および図6に示すよ
うに、2枚の長方形セメント系板7を間隔をおいて対向
させセメント系板7が垂直となるように両端縁を天井2
および床3に固定される。上記長方形セメント系板は、
長さが自由に選択できることから、一般にRW入りの押
出成形セメント系板が用いられる。これらセメント系板
7,7の外側面に、挾幅石膏ボードを下地材1として間
をあけて、縦に配置した下地4とし、その上に表面板5
を板留付けビス6で留付けた間仕切壁等が用いられる。
【0004】上記間仕切壁の中間空部8は、そのままに
しておいてもよいが、ガラスウール等の不燃性無機吸音
材を充填してもよい。また、セメント系板7或いは下地
材1の両端をそれぞれ、天井面,床面に固定するには、
公知のシーリングランナ11,ベースランナ12をそれ
ぞれ天井面又は床面にランナビス9で固定し、これらを
介してそれぞれの端部を固定すると作業が容易で留付強
度が高いので好ましい。
【0005】これら従来の間仕切壁は、それ以前から使
用されているコンクリートブロック等を積上げた間仕切
壁に比べて、取付けが容易で、かつ遮音性も優れてい
る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の間仕切壁は、Cチャンネルを下地材として下地形成
して表面板を固定したり、或いは、押出成形セメント系
板に下地材として、石膏ボードを当接し、これを介して
表面板を固定しているので剛性が強く、低周波域で共振
するので遮音性が低下する。そのため、室相互間の防音
性に対する要求が高まるにつれて、従来の遮音壁では充
分満足できなくなり、さらに優れた間仕切壁が要求され
るようになった。
【0007】本考案者等は、上記の事情に鑑み種々検討
した結果、押出成形セメント系板を独立して固定し、こ
れから間隔をおいて、独立した下地に表面板を固定一体
化することによって、低周波域の共振が抑制できると考
えた。
【0008】本考案は上記の知見に基づいてなされたも
ので、壁の厚さがあまり厚くならず、しかも遮音性の極
めて優れた遮音間仕切壁の構造を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案に係る遮音間仕切
壁の構造おいては、防火構造,耐火構造建築物の一つの
空間を防音性の高い複数室に区画する遮音間仕切壁の構
造において、2枚の長方形コンクリート板の面を所定の
間隔をおいて対向させるとともに上下縁を天井面および
床面に固定し、これら対向した長方形セメント系板の両
方の外側面と間隔をおき、かつ相互に間をあけて下地材
の上下端をそれぞれ天井面および床面に固定して柵状の
下地を形成し、これら下地に表面建築用板を留付けてな
ることを問題解決の手段とした。
【0010】
【作用】本考案の間仕切壁は上記の構成となっているの
で、壁の全厚さは、厚くなく、剛性の4段の壁がそれぞ
れ独立して並列しているので、一方側からの低周波振動
が他方に伝わるのが防止される。
【0011】
【実施例】図1および図2は、本考案に係る間仕切壁の
一実施例を示すもので、図3,図5と同一部分同一符号
を付して、その説明を省略する。上記間仕切壁は、セメ
ント系板7を芯材として間隔をおいて、その上下端縁を
ランナ11,12を介して天井2の面,床3の面にそれ
ぞれ固定する。
【0012】次いで、これらセメント系板7の外側面か
ら間隔Aをあけて、石膏ボードを下地材13とし、それ
らの両端をコンクリート板と同様にランナ11,12に
よって相互に間をおいて、固定して柵状の下地14とす
る。この下地14をセメント系板7との間隔は、双方が
接触せず独立していればよく、間仕切壁の厚さを抑制
し、かつ接触するのを防止するため、2〜3mmの間隔
を持たせるのが適当である。また上記下地材は挾幅石膏
ボードとしたが、C形チャンネルその他、剛性が高く表
面板を強固に保持するものであれば特に制限はない。
【0013】これら下地14の外面に表面板5をビス留
めする。表面板5は外観がよいので、区画形成された室
は、美しい。またそれぞれが独立した剛成体となってい
るので、間仕切壁は、4段の剛性体によって構成され、
剛性体の壁の共振によって透過し易い低音振動も遮断さ
れ、防音性の高い室が形成される。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係る間仕
切壁は、芯材となる押出成形セメント系板と表面板とが
それぞれ独立して4段となっているので剛性体が共振し
て遮音性が低下する低周波振動も透過しない。また、そ
れぞれの剛体は例えば2〜3mmと僅かの間隔を保持す
ればよく、間仕切壁の厚さは、厚くなることなく、優れ
た遮音効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る遮音間仕切壁の一実施例を示す縦
断面図である。
【図2】図1のII-II線矢視断面図である。
【図3】従来の遮音間仕切壁の一例を示す縦断面図であ
る。
【図4】図3のIV-IV線矢視断面図である。
【図5】従来の遮音間仕切壁の他の例を示す縦断面図で
ある。
【図6】図5のVI-VI線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 下地材 2 天井 3 床 4 下地 5 建築用表面板(表面板) 6 板留付けビス 7 押出成形セメント系板(長方形セメント系板) (セメント系板) 8 中間空部 9 ランナビス 11 シーリングランナ(ランナ) 12 ベースランナ(ランナ) 13 下地材 14 下地 A 間隔

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防火構造または耐火構造建築物の一つの
    空間を防音性の高い複数室に区画する遮音間仕切壁の構
    造において、 2枚の長方形セメント系板の面を所定の間隔をおいて対
    向させるとともに、上下縁を天井面および床面に固定
    し、これら対向した長方形セメント系板の両方の外側面
    と間隔をおき、かつ相互に間をあけて複数の下地材の上
    下端をそれぞれ天井面および床面に固定して柵状の下地
    を形成し、これら下地に建築用表面板を留付けてなるこ
    とを特徴とする遮音間仕切壁の構造。
  2. 【請求項2】 面を対向して固定された長方形セメント
    系板の間、および/または長方形セメント系板と表面板
    との間に、不燃性の無機質吸音材が充填されてなる請求
    項1記載の遮音間仕切壁の構造。
  3. 【請求項3】 長方形セメント系板が補強用ワイヤの入
    った押出成形セメント系板である請求項1または2記載
    の遮音間仕切壁の構造。
  4. 【請求項4】 下地材が石膏ボード、或いはC型チャン
    ネルである請求項1,2または3記載の遮音間仕切壁の
    構造。
  5. 【請求項5】 長方形セメント系板、或いは挾幅下地材
    の天井面および床面への固定が、それぞれシーリングラ
    ンナまたはベースランナを介して行なわれる請求項1,
    2,3または4記載の遮音間仕切壁の構造。
JP8463091U 1991-10-17 1991-10-17 遮音間仕切壁の構造 Expired - Lifetime JP2532630Y2 (ja)

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JPH0540421U JPH0540421U (ja) 1993-06-01
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