JPS61204832A

JPS61204832A - 磁気記録媒体

Info

Publication number: JPS61204832A
Application number: JP4406085A
Authority: JP
Inventors: Sanemori Soga; 眞守曽我; Narihiro Sato; 成広佐藤; Yoshiki Goto; 良樹後藤; Tokihiko Shimizu; 清水　時彦
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1985-03-06
Filing date: 1985-03-06
Publication date: 1986-09-10
Also published as: JPH0465446B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、情報産業分野等で利用される高記録密度の磁
気記録媒体に関する。

従来の技術２、、。

従来のγ−Ｆｅ２０３．ＣＯ含有γ−Ｆｅ２０３．ｃｒ
Ｏ２等の強磁性粉末を有機バインダー中に分散して非磁
性支持体に塗布した、いわゆる塗布型磁気記録媒体に代
って、メソギ法、スパッタリング法、真空蒸着法、イオ
ンブレーティング法等の方法によって強磁性金属薄膜を
非磁性支持体上に設けた磁気記録媒体は、高密度記録用
磁−気記録媒体として研究されている。

しかし々から上述１〜だ方法で作られた強磁性金属薄膜
を用いた磁気記録媒体は、その耐摩耗性および走行性に
問題がある。

そもそも磁気記録媒体は磁気信号の記録、再生の過程に
おいて、磁気ヘッドとの高速相対運動の下におかれる。

この時磁気記録媒体の走行が円滑でかつ安定な状態で行
なわれなければならない。

また磁気ヘッドとの接触による摩耗や破損が生起しては
ならない。

しかしながら上述した如き方法で作られた強磁性金属薄
膜は、磁気記録、再生の過程の苛酷な条件に耐えること
ができず、磁気ヘッド等の摩擦に３　・、−７よって走行が不安定になったり、長時間走行させた場合
には摩耗したり、破損したり、摩耗粉の発生によって著
しく出力が低下することがあった。

そのため、強磁性金属薄膜の上に滑剤層を設けることが
提案されており、例えば５１０２．Ａｌ２Ｏ３，ＳＩＯ
等の金属酸化物層を形成し、その金属酸化物層表面に脂
肪酸系潤滑剤の蒸着膜を形成することが提案されている
（特開昭５９−１５４６４２号公報）。

発明が解決しようとする問題点しかし々から、この場合潤滑性の点では改善が児られる
が、走行安定性および耐摩耗性については未だ充分であ
るとは言えない。これは、脂肪酸系潤滑剤とＳｔ○２＋
”２０３，８１０等の金属酸化物との結合嬢弱いために
、走行中に摺動する磁気ヘッド等により脂肪酸系潤滑剤
が削落させられるためである。

本発明に、かかる点に鑑みてなされたもので、潤滑性、
走行性、耐摩耗性のすぐれた磁気記録媒体を提供するこ
とを目的としている。

問題点を解決するだめの手段非磁性基板上に設けた強磁性金属薄膜上に、フェライト
含有層を形成し、そのフェライト含有層表面に脂肪酸系
潤滑剤含有層を設ける。

作　　用脂肪酸系潤滑剤をフェライト層に強く化学結合させるこ
とができ、磁気ヘッド等との摩擦によって脂肪酸系潤滑
剤が削り落されることが々いので、潤滑性、走行性、耐
摩耗性のすぐれた磁気記録媒体が得られる。高級脂肪酸
もしくはその塩がフェライトに強く結合するのは、フェ
ライト中の鉄イオンと配位結合を形成するためと推定さ
れる。

実施例図は、本発明の磁気記録媒体の断面図である。

図において、１は非磁性基板、２は強磁性金属薄膜、３
はフェライト含有層、４は脂肪酸系潤滑剤含有層である
。

本発明による磁気記録媒体に使用しうる非磁性基板１と
しては、ポリ塩化ビニル、酢酸セルロース、　ホ＋）エ
チレンテレフタレート、ポリエチレン。

ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリイミド。

ボリアミド等の高分子材料、非磁性金属材料、ガラス、
磁器等のセラミック材料等周知の材料からなるフィルム
、板等がある。

まだ、本発明の磁気記録媒体に使用しうる強磁性金属薄
膜２を形成する強磁性材料としては、周知の任意の利料
を使用でき、例えば鉄、コバルト。

ニッケルの１種以上の合金、またはこれらと、他の金属
例えばマンガン、クロム、チタン、リン。

イソ］・リウム、サマリウム、ビスマス等とを組合せた
合金があり、まだ上記金属の酸化物等がある。

非磁性基板１上に強磁性金属薄膜２を形成させるに当っ
ては真空蒸着法、スパッタリング法、イオンブレーティ
ング法、メッキ法等任意の周知の方法で形成させること
ができる。

本発明においては、上述した如き強磁性金属薄膜２の上
にフェライト含有層３を設けることが要点である。

本発明で使用しうるフェライトは、一般式ＭＯ・Ｆ　ｅ
　２°３　（、Ｍ：　２価の金属）々る組成を持つもの
で、たとえばＭｎ　　、Ｆｅ　　、Ｃｏ　　、Ｎｌ　　
、Ｃｕ　　、Ｚｎ６ペーン゛々どがあげられる。またＭは単体の金属でなく、Ｆｅ２
＋とＺｎ２″−等、複合に々っていてもよい。

本発明により強磁性金属薄膜２上に、フェライト含有層
３を形成させるに当っては、スパッタリング法、コーテ
ィング法等の方法で形成させることができる。膜厚の制
御及び強磁性金属薄膜２との密着性の点から言えば、ス
パッタリング法がすぐれている。コーティング法では、
６０〜２００へのフェライトを炭化水素系溶媒に分散し
だ液（磁性流体）をスピンコーティング等により塗布す
るので、製膜方法が簡単で、テープ状の場合、長尺物が
容易にできる。

本発明により強磁性金属薄膜２上に、フェライト含有層
３を形成する場合、その膜厚は６ｏ〜４００八が好適で
ある。

一般に上記膜厚が４００八より犬となると、信号の再生
時にスペーシングロスにより出力が低下するので好壕し
くなく、また５０人より小さくなると、ピンホールが生
じやすくなって、脂肪酸系潤滑剤との複合効果が期待で
きなくなる。

本発明によれば、上述した如きフェライト含有層３の上
に、脂肪酸系潤滑剤含有層４を設ける。

本発明で使用しうる脂肪酸系潤滑剤は、脂肪酸もしくけ
脂肪酸塩である。本発明で使用しうる脂肪酸系潤滑剤は
、炭素数１２〜２６の炭化水素鎖もしくは炭素数６〜１
８の炭化弗素鎖を有する化合物が望捷しい。炭化水素鎖
の場合、炭素数１１以下、炭化弗素鎖の場合、炭素数６
以下の脂肪酸系化合物では、充分な潤滑、耐久性が得ら
れ々い。

また、炭素数２７以上の炭化水素鎖あるいけ、炭素数１
９以上の炭化弗素鎖を持つ脂肪酸系化合物では、それ以
上の潤滑性の向上は見られず、耐久性が低下してしまう
。

本発明で使用しうる脂肪酸系潤滑剤として、炭化水素系
ではラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、アラキン酸、ベヘン酸。

リグノセリン酸、セロチン酸、オレイン酸、リノール酸
、リルン酸、エルカ酸及びそれらのＬｉ塩、　Ｎａ塩、
Ｋａ　塩等があり、炭化弗素系では、パーフルオロカプ
ロン酸、バーフルオロカプリル酸、バーフルオロカプリ
ン酸、パーフルオロラウリン酸、パーフルオロミリスチ
ン酸、バーフルオロパルミチン酸、パーフルオロステア
リン酸及ヒそれらのＬｉ塩、Ｎａ塩、Ｋａ塩等がある。

フェライト含有層上に脂肪酸系潤滑剤含有層を形成させ
るに当っては、真空蒸着法、コーティング法、ラングミ
ュア・プロジェット法等の方法で形成させることができ
る。

本発明によりフェライト含有層上に脂肪酸系潤滑剤含有
層を形成する場合、その膜厚は５０〜６００人が好適で
あり、１００〜３００八が好捷しい。ただし、フェライ
ト含有層と合わせた厚さを５００八以下にする必要があ
る。５００人より大と在ると、信号の再生時にスペーシ
ングロスにより出力が低下するので好ましくない。まだ
脂肪酸系潤滑剤含有層の膜厚が６０人より小さくなると
潤滑性が著しく低下するので好捷しく々い。

以下に具体的な例を挙げて本発明を説明する。

実施例１厚さ２０μｍのポリイミドフィルム基板上に、真空蒸着
法によりコバル）（９０％）−クロム（１０係）からな
る膜厚１５００への強磁性金属薄膜を作った。この強磁
性金属薄膜を形成した基板から直径７５爺の大きさの片
を切りとり、上記強磁性金属薄膜の上に、スパッタ法に
より、膜厚１００人のＺｎフェライト薄膜を設けた。次
にスピナーを用いて、１００　ｐｐｍステアリン酸のイ
ンプロパツール（ＩＰＡ）溶液を上記Ｚｎフェライト層
の上にコーティングした。２ＣＧの上記ＩＰＡ溶液を６
０ｏｒｐｍの回転で塗工し、引き続いて、回転数を１０
０Ｏｒｐｍ　に上げて、溶媒を乾燥させた。試料を真空
乾燥後、Ｚｎフェライト層上に形成されたステアリン酸
層をエリプソメーターで測定したところ膜厚は１６０人
であった。

その後上記試料の動摩擦係数を動摩擦係数計（ＤＦＰＭ
形、協和科学製）を用いて測定した。用いたヘッドは直
径３ｍｍの鋼球で、ヘッド荷重２０ｙ、ヘッドの走行速
度１．０ｍｍ／Ｓにして測定した。

実施例２実施例１における１００　ｐｐｍのステアリン酸のＩＰ
Ａ溶液を１１００ｐｐのステアリン酸ＮａのＩＰＡ溶液
に代えて試料をつくり、同条件で動摩擦係数を測定した
。

実施例３実施例１におけるＺｎフェライトをＭｎ−Ｚｎフェライ
トに代えて試料をつくり、同条件で動摩擦係数を測定し
た。

実施例４実施例１におけるＺｎフェライトをＭｎ−Ｚｎフェライ
トに、１１００ｐｐ　のステアリン酸のＩＰＡ溶液を１
００　ｐｐｍ　のステアリン酸ＮａのＩＰＡ溶液に代え
て試料をつくり、同条件で動摩擦係数を測定した。

実施例５実施例１における１１００ｐｐ　のステアリン酸のＩＰ
Ａ溶液を１００　ｐｐｍのりグツセリン酸の。

ＩＰＡ溶液に代えて試料をつくり、同条件で動摩擦係数
を測定した。

実施例６実施例１における１０ｏｐｐｍ　のステアリン酸１１、
−１− のＩＰＡ溶液を１１００ｐｐのりグツセリン酸ＮａのＩ
ＰＡ溶液に代えて試料をつくり、同条件で動摩擦係数を
測定した。

実施例７実施例Ｉ　Ｋおける１１００ｐｐ　のステアリン酸のＩ
ＰＡ溶液を１１００ｐｐ　のパーフルオロラウリル酸の
ＩＰＡ溶液に代えて試料をつくり、同条件で摩擦係数を
測定した。

比較例１実施例１と同様にして、Ｃｏ　−Ｃｒ膜は形成するが、
フェライト含有層及び脂肪酸系潤滑剤含有層を設けない
試料をつくり、実施例１と同条件で動摩擦係数を測定し
た。

比較例２実施例１と同様にしてＣｏ−Ｃｒ膜、Ｚｎ　　フェライ
ト含有層を形成するが、脂肪酸系潤滑剤含有層を設けな
い試料をつくり、実施例１と同条件で動摩擦係数を測定
した。

比較例３実施例１と同様にしてＣｏ−Ｃｒ膜をつくり、その上に
ステアリン酸含有層のみを設けた試料をつくり、実施例
１と同条件で動摩擦係数を測定した。

比較例４実施例１と同様にしてＣｏ　−Ｃｒをつくり、その土に
パーフルオロラウリル酸含有層のみを設けた試料をつく
り、実施例１と同条件で動摩擦係数を測定した。

比較例５実施例１と同様にしてＣｏ−Ｃｒ膜をつくり、その上に
スパッタ法により膜厚１００人の８１０２薄膜を設けた
。次にステアリン酸含有層を実施例１と同じ条件で形成
した。試料を真空乾燥後、実施例１と同じ条件で動摩擦
係数を測定した。

実施例１〜７比較例１〜６の結果を表に示す。

１３、、．１− １４ベーノ上記表のデータから、本発明による実施例１〜７の磁気
記録媒体は初期動摩擦係数は勿論、２００回往復後にお
いても動摩擦係数が低く、潤滑性および耐摩耗性におい
て、他のもの（比較例）よりすぐれていることが判る。

まだこれらの磁気記録媒体を市販のフロッピーディスク
と同等の機能を有する試験機で走行させところ、実施例
１〜６の磁気記録媒体は何れも１００時間後も走行が安
定していたのに対し、フェライト含有層もしくは脂肪酸
系潤滑剤含有層を設けなかった比較例１〜４の磁気記録
媒体は走行が不安定になり、強磁性金属薄膜面の摩耗が
見られた。

まだ、従来例である比較例５の磁気記録媒体は、１時間
で強磁性金属薄膜の露出が生じ、１００時間後では傷が
発生していた。

なお以上の実施例では磁気ディスクについて示したが、
本発明の磁気記録媒体は、磁気テープ。

磁気カード等にも適用できることは明らかである。

発明の効果１５７、　。

本発明の磁気記録媒体は、潤滑性、走行安定性。

耐摩耗性にすぐれ、それを長期間維持することができる
。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例における磁気記録媒体の断面図であ
る。１　・・・非磁性基板、２・・・・・・強磁性金属薄膜
、３・・・・・・フェライト含有層、４・・・・脂肪酸
系潤滑剤含有層。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）非磁性基板上に設けた強磁性金属薄膜面上に、フ
ェライト含有層を形成し、そのフェライト含有層表面に
脂肪酸系潤滑剤含有層を形成した磁気記録媒体。
（２）フェライト含有層の厚さが５０Å〜４００Åであ
る特許請求の範囲第１項記載の磁気記録媒体。
（３）脂肪酸系潤滑剤が、脂肪酸もしくは脂肪酸塩を含
む特許請求の範囲第１項記載の磁気記録媒体。
（４）脂肪酸系潤滑剤が炭素数１２〜２６の炭化水素鎖
もしくは炭素数６〜１８の炭化弗素鎖を含有する特許請
求の範囲第１項記載の磁気記録媒体。