JPS61276112A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、情報産業分野等で利用される高記録密度の磁
気記録媒体に関する。

従来の技術 従来の７−Ｆｅ２Ｏ３、Ｇｏ含含有−Ｆｅ２０５゜Ｏｒ
ｏ　２等の強磁性粉末を有機バインダー中に分散して非
磁性支持体に塗布したいわゆる塗布型磁気記録媒体に代
って、メッキ法、スパッタリング法。

真空蒸着法、イオンブレーティング法等の方法によって
強磁性金属薄膜を非磁性支持体上に設けた磁気記録媒体
は高密度記録用磁気記録媒体として研究されている。

しかしながら上述した方法で作られた強磁性金属薄膜を
用いた磁気記録媒体は、その耐摩耗性および走行性に問
題がある。

そもそも磁気記録媒体は磁気信号の記録、再生の過程に
おいて、磁気ヘッドとの高速相対運動の下におかれる。

この時磁気記録媒体の走行が円滑でかつ安定な状態で行
なわれなければならない。

また磁気ヘッドとの接触による摩耗や破損が生起しては
ならない。

しかしながら上述した如き方法で作られた強磁性金属薄
膜は磁気記録、再生の過程の苛酷な条件に耐えることが
できず、磁気ヘッド等の摩擦によって走行が不安定にな
ったり、長時間走行させた場合には摩耗したり、破損し
たり、摩耗粉の発生によって著しく出力が低下すること
があった。そのため、強磁性金属薄膜の上に、チタンカ
ップリング剤ヲ介してパーフルオロポリエーテルからな
る保護膜を形成することが提案されている。

（特開昭５９−１６７８４８号公報） 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、この場合初期の潤滑性は若干改善が見ら
れるが、滑性耐久性がなく、走行安定性および耐摩耗性
についても未だ充分であると言えない。これは、チタン
カップリング剤とパーフルオロポリエーテルとの結合が
物理吸着程度の弱いものであるため、走行中に摺動する
磁気ヘッド等により、パーフルオポリエーテルが削落さ
せられるからである。

本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、滑性耐久性
、走行性、耐摩耗性のすぐれた磁気記録媒体を提供する
ことを目的としている。

問題点を解決するための手段 非磁性基板上に設けた強磁性金属薄膜とに、フェライト
含有層を形成し、そのフェライト含有層表面に、パーフ
ルオロポリエーテル含有層を設ける。

作用 パーフルオロポリエーテルはフェライトに強く結合する
。そのため、磁気ヘッド等との摩擦によって、前記化合
物が削シ落されることがないので、潤滑耐久性、走行性
、耐摩耗性のすぐれた磁気記録媒体が得られる。前記化
合物がフェライトに強く結合するのは、フェライト中の
金属イオンと配位結合等の結合を形成して化学吸着する
ためと推定される。

実施例 図は、本発明の磁気記録媒体の断面図である。

図において、１は非磁性基板、２は強磁性金属薄膜、３
はフェライト含有層、４はパーフルオロポリエーテル含
有層である。

本発明による磁気記録媒体に使用しうる非磁性基板１と
しては、ポリ塩化ビニル、酢酸セルロース、ホリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレン。

ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリイミド。

ポリアミド等の高分子材料、非磁性金属材料、ガラス、
磁器等のセラミック材料等周知の材料からなるフィルム
、板等がある。

また、本発明の磁気記録媒体に１史用しうる強磁性金属
薄膜２を形成する強磁性材料としては、周知の任意の材
料を使用でき、例えば鉄、コバルト。

ニッケルの１種以上の合金またはこれらと、他の金属例
エバマンガン、クロム、チタン、リン、イツトリウム、
サマリウム、ビスマス等とを組合せた合金がおり、また
上記金属の酸化物等がある。

非磁性基板１上に強磁性金属薄膜２を形成させるに当っ
ては真空蒸着法、スパッタリング法、イオンブレーティ
ング法、メッキ法等任意の周知の方法で形成させること
ができる。

本発明においては、上述した如き強磁性金属薄膜２のと
にフェライト含有層３を設けることが要点である。

本発明で使用しうるフェライトは、一般式ＭＯ・Ｆｅ２
Ｏ３（Ｍ　：　２価の金属）なる組成を持つもので、Ｍ
としてはたとえばＭｎ　　、Ｆｅ　　、Ｇｏ　　。

Ｎｉ”　、　Ｃｕ２＋、　Ｚｎ２＋などがあげられる。

またＭは単体の金属でなく、Ｆｅ２＋とＺｎ２＋等、複
合になっていてもよい。（例：　ＦｅｚＺｎｌ−２ｏ・
Ｆｅ２Ｏ３。

０　（Ｘ　（１等） 本発明により強磁性金属薄膜２上に、フェライト含有層
３を形成させるに当っては、スパッタリング法で形成さ
せることができる。

本発明によシ強磁性金属薄膜２上に、フェライト含有層
３を形成する場合、その膜厚は５０〜４００人が好適で
ある。

上記膜厚が５００人より大となると、信号の再生時にス
ペーシングロスにより出力が低下した。

また５０人よシ小さくなると、ピンホールが生じヤスく
すって、パーフルオロポリエーテルとの複合効果が期待
できなかった。

本発明によれば、上述した如きフェライト含有層３の上
にパーフルオロポリエーテル含有層４を設ける。

本発明で使用しうるパーフルオロポリエーテルとしては
、たとえば下記の一般式（４）　、　ＣＢ’ｌ　１ＧＦ
ｒ（−ｏｃ２ｙ４→、千ｏｃｙ　２→１０Ｃｙ、・・・
・・・（Ａ）Ｆ＋　ＯＦ　（０ＦＳ）　０Ｆ２０−テＣ
２Ｆ５　　　　　・・・・・・（Ｂ）で表わされるポリ
エーテルやこれらポリエーテルの分子末端に水酸基、カ
ルボキンｐ基、リン酸基。

スルホン基またはこれらの塩・エステル基などの極性基
が導入されたものなどが挙げられる。上記一般式中のａ
、ｂ、ｃは整数で、潤滑性の点から１０〜５０の範囲に
あるものが好ましく用いられる。

パーフルオロポリエーテルの市販品としては、前記一般
式中（ム）で表わされるモンテディソン（Ｍｏｎｔａｄ
ｉｓｏｎ　）社製の商品名フォムプリン（Ｆｏｍｂｌｉ
ｎ）や前記一般式の）で表わされるデュポン（Ｄｕ　Ｐ
ａｎｔ　）社製の商品名クライトクス（Ｋｒｙｔｏｘ　
）などが挙げられるが、その他各種の市販品を任意に決
用することができる。

フェライト含有層３上に、前記パーフルオロポリエーテ
ル含有層４を形成させるに当っては、コーティング法、
真空蒸着法等の方法で形成させることができる。

本発明によりフェライト含有層３上に、前記パーフルオ
ロポリエーテル含有層４を形成する場合、その膜厚は５
０〜４５０人が好適であり、１００〜３００人が滑性の
点で好ましい。ただし、フェライト含有層３と合わせた
厚さを５００Å以下にする必要がある。ＳＯＯ人よシ大
きくなると、信号の再生時にスペーシングロスにより出
力が低下するので好ましくない。また、パーフルオロポ
リエーテルの膜厚が５０人より小さくなると潤滑性が著
しく低下するので好ましくない。

以下に具体的な例を挙げて本発明を説明する。

〔実施■ 厚さ２０μｍのポリイミドフィＩレム基板上に、真空蒸
着法によりコバルト（９０％）−クロム（１０％）から
なる膜厚１５００人の強磁性金属薄膜を作った。この強
磁性金属薄膜を形成した基板から直径７５ｆｆ１ｍの大
きさの片を切りと９、上記強磁性金属薄膜の上に、スパ
ッタ法によシ、膜厚１００人のＺｎ７エライト薄膜を設
けた。次にスピナーを用いて、下記の化合物の１１００
ｐｐフレオン溶液を前記Ｚｎフェライト層の上にコーテ
ィングした。２ａＣの溶液をｓ　ｏ　ｏ　ｒｐｍの回転
で塗工し、引き続いて、回転数を１ｏｏｏｒｐｍに上げ
て、溶媒を乾燥させた。

試料Ｉ　　Ｋｒｙｔｏｘ−１５７ＦＳ／Ｍ　（Ｂの構造
を持つパーフルオロポリエーテ ルにカルボキシル基 を導入したもの） 試料２　　Ｋｒｙｔｏｘ−１４３／ＡＣ（Ｈの構造を持
つパーフルオロポリエーテ ル） 試料３Ｆｏｍｂｌｉｎ−Ｚ　　（Ａの構造を持つパーフ
ルオロポリエーテ／Ｉ／） 〔比較例〕 前記実施例において、強磁性金属薄膜の上に、Ｚｎ　　
フェライトの代りに、チタンカップリング剤（イソプロ
ピルトリイソステアロイルチタネート）の１０１０００
ｐｐ／レニン溶液をコーティングし、その上に、下記の
化合物の１１００ｐｐフレオン溶液をスピンコーティン
グした。コーティング条件は実施例と同じにした。

比較例１Ｋｒｙｔｏｘ−１５７ＦＳ／Ｍ比較例２　　　
Ｋｒｙｔｏｘ　−１４３／五Ｇ比較例３　　　Ｆｏｍｂ
ｌｉｎ−Ｚ 実施例で作成した試料を真空乾燥後、パーフルオロポリ
エーテル含有層をエリプンメーターテ測定したところ膜
厚は１００〜１２０人であった。

実施例の試料１〜３．比較例１〜３の試料の動摩擦係数
を動摩擦係数計（ＤＦＰＭ形、協和科学製）で測定した
。用いたヘッドは直径３ｍｍの鋼球で、ヘッド荷重１ｏ
ｏｆｌ　、ヘッドの走行速度１−０ｍｍ　／　Ｓで測定
し声。その結果を下記の表に示す。

（以下　余　白） 表のデータから本発明による実施例の磁気記録媒体は初
期動摩擦係数は勿論、２００回往復後においても動摩擦
係数が低く、滑性耐久性において、比較例よりすぐれて
いることがわかる。

またこれらの磁気記録媒体を市販のフロッピーディスク
と同等の機能を有する試験機で走行させたところ、実施
例の磁気記録媒体は何れも、１００時間後も走行が安定
し、摩耗傷は見られなかった。

それに対し比較例１〜３の磁気記録媒体は走行が不安定
になり、磁性面に摩耗傷が見られた。

なお以上の実施例では磁気ディスクについて示したが、
本発明の磁気記録媒体は、磁気テープ。

磁気カード等にも適用できることは明らかである。

発明の効果 本発明の磁気記録媒体は滑性耐久性、走行性。

耐摩耗性にすぐれ、それを長期間維持することができる
。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例における磁気記録媒体の断面図であ
る。 １・・・・・・非磁性基板、２・・・・・・強磁性金属
薄膜、３・・・・・・フェライト含有層、４・・・・・
・パーフルオロポリエーテル含有層。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）非磁性基板上に設けた強磁性金属薄膜上に、フェ
   ライト含有層を形成し、そのフェライト含有層表面にパ
   ーフルオロポリエーテル含有層を形成した磁気記録媒体
   。
2. （２）フェライト含有層の厚さが５０〜４００Åである
   特許請求の範囲第一項記載の磁気記録媒体。