JP2600297B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
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- JP2600297B2 JP2600297B2 JP63155290A JP15529088A JP2600297B2 JP 2600297 B2 JP2600297 B2 JP 2600297B2 JP 63155290 A JP63155290 A JP 63155290A JP 15529088 A JP15529088 A JP 15529088A JP 2600297 B2 JP2600297 B2 JP 2600297B2
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- Japan
- Prior art keywords
- magnetic recording
- thin film
- film
- recording medium
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、高密度磁気記録に適した垂直磁気記録をは
じめとした強磁性金属薄膜を磁気記録層とする磁気記録
媒体に関する。
じめとした強磁性金属薄膜を磁気記録層とする磁気記録
媒体に関する。
従来の技術 近年の磁気記録の進歩は目覚しく、強磁性金属薄膜を
磁気記録層とする磁気記録媒体が実用化の気運にある。
磁気記録層とする磁気記録媒体が実用化の気運にある。
第2図は従来提案されている強磁性金属薄膜を磁気記
録層とする磁気記録媒体の一例の拡大断面図である。第
2図で1はポリエチレンテレフタレート,ポリフェニレ
ンサルファイド,ポリエーテルエーテルケトン等の高分
子フィルムで、微粒子塗布層,下塗り層等を必要に応じ
て配したものを用いてもよい。2はCo−Ni,Co−Cr,Co−
O,Co−Ti,Co−Ni−O等の強磁性金属薄膜で、3はプラ
ズマ重合膜,SiO2膜,等と脂肪酸,パーフルオロポリエ
ーテル等の潤滑剤を積層した保護層である。〔特開昭61
−224128号公報,特開昭61−139919号公報,特開昭61−
5426号公報等参照〕 第2図に示した磁気記録媒体で、最近特に改善が期待
されているものに、硬い保護膜を配して耐久性向上を図
る点で〔特開昭61−126627号公報,特開昭61−233412号
公報〕スペーシング損失との兼ね合いで膜厚は200Å程
度で、耐久性を確保しているのが現状である。
録層とする磁気記録媒体の一例の拡大断面図である。第
2図で1はポリエチレンテレフタレート,ポリフェニレ
ンサルファイド,ポリエーテルエーテルケトン等の高分
子フィルムで、微粒子塗布層,下塗り層等を必要に応じ
て配したものを用いてもよい。2はCo−Ni,Co−Cr,Co−
O,Co−Ti,Co−Ni−O等の強磁性金属薄膜で、3はプラ
ズマ重合膜,SiO2膜,等と脂肪酸,パーフルオロポリエ
ーテル等の潤滑剤を積層した保護層である。〔特開昭61
−224128号公報,特開昭61−139919号公報,特開昭61−
5426号公報等参照〕 第2図に示した磁気記録媒体で、最近特に改善が期待
されているものに、硬い保護膜を配して耐久性向上を図
る点で〔特開昭61−126627号公報,特開昭61−233412号
公報〕スペーシング損失との兼ね合いで膜厚は200Å程
度で、耐久性を確保しているのが現状である。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記した構成では、記録波長が0.5μ
m以下になると、200Åの膜厚ではスペーシング損失が
大きすぎるのと、ドロップアウトやディジタル記録での
エラーレイトが場所により大きくなるといった課題があ
り、改善が望まれていた。本発明は上記した事情に鑑み
なされたもので、スペーシング損失を改善して耐久性を
低下させないで、ドロップアウトについても改善した磁
気記録媒体を提供するものである。
m以下になると、200Åの膜厚ではスペーシング損失が
大きすぎるのと、ドロップアウトやディジタル記録での
エラーレイトが場所により大きくなるといった課題があ
り、改善が望まれていた。本発明は上記した事情に鑑み
なされたもので、スペーシング損失を改善して耐久性を
低下させないで、ドロップアウトについても改善した磁
気記録媒体を提供するものである。
課題を解決するための手段 上記した課題を解決するため、本発明の磁気記録媒体
は、強磁性金属薄膜上にダイアモンド状硬質炭素薄膜を
配したものにあって、前記ダイアモンド状硬質炭素薄膜
が窒素原子を5原子%から15原子%含むようにしたもの
である。
は、強磁性金属薄膜上にダイアモンド状硬質炭素薄膜を
配したものにあって、前記ダイアモンド状硬質炭素薄膜
が窒素原子を5原子%から15原子%含むようにしたもの
である。
作用 本発明の磁気記録媒体は、上記した構成により、硬さ
は殆んど変らないにもかかわらず、ダイアモンド状硬質
炭素薄膜の絶縁性が低下し、磁気ヘッドとの高速摺動や
走行系との摩擦で表面帯電してのノイズ発生や、異物付
着によるドロップアウト,エラー率の増大を防止できる
ので、耐久性を低下させずにドロップアウト性能に関す
る改善ができることになる。
は殆んど変らないにもかかわらず、ダイアモンド状硬質
炭素薄膜の絶縁性が低下し、磁気ヘッドとの高速摺動や
走行系との摩擦で表面帯電してのノイズ発生や、異物付
着によるドロップアウト,エラー率の増大を防止できる
ので、耐久性を低下させずにドロップアウト性能に関す
る改善ができることになる。
実施例 以下、図面を参照しながら本発明の磁気記録媒体の一
実施例について詳しく説明する。第1図は本発明の一実
施例の磁気記録媒体の拡大断面図である。第1図で、4
は、ポリアミド,ポリエーテルエーテルケトン,ポリエ
ーテルサルフオン,ポリエチレンナフタレート等の高分
子フィルムで、5はAl2O3,ZnO,TiO2,ポリエチレン球,
ポリイミド球等を配した微粒子塗布層で6は、Co−O,Co
−Os,Co−Ti,Co−Cr,Co−Mo,Co−Ru,Co−Ni,Co−Ni−P,
Co−Ni−O,Co−Cr−Nb,Co−Cr−Nd等の強磁性金属薄膜
で、電子ビーム蒸着法、高周波スパッタリング法、イオ
ンビームデポジション法、イオンプレーテイング法、等
により形成できるものである。7は窒素原子を5原子%
から15原子%含むダイアモンド状硬質炭素薄膜で、膜厚
は50Åから150Åの範囲で構成するのが好ましい。かか
る薄膜は、炭化水素とアンモニアガスの混合ガスのプラ
ズマを発生させ、これを加速照射する方法や、グラフマ
イトをターゲットにして、Ar+NH3,Ar+H2+NH3,等の混
合ガスのプラズマを利用したスパッタリング等により形
成できるのであるが、5原子%より少ない窒素原子の含
有量では、絶縁性がまだ良好で、湿度が低い(30%RH以
下)条件下でドロップアウト増大や、スチル耐久の劣化
が起る確率が増大し、15原子%を越えると、硬さが低下
し、膜自体の耐久性が下がり、膜厚を大きくする必要が
あり、スペーシング損失が大きくなり高密度記録に適さ
なくなることから範囲が決ってくるものである。8はパ
ーフルオロカルボン酸,パーフルオロポリエーテル,有
機ケイ素化合物等の潤滑剤で溶液塗布法,真空蒸着法等
で形成するものである。上記した構成は、磁気ディス
ク,磁気テープのいずれの形態で用いてもよいものであ
る。
実施例について詳しく説明する。第1図は本発明の一実
施例の磁気記録媒体の拡大断面図である。第1図で、4
は、ポリアミド,ポリエーテルエーテルケトン,ポリエ
ーテルサルフオン,ポリエチレンナフタレート等の高分
子フィルムで、5はAl2O3,ZnO,TiO2,ポリエチレン球,
ポリイミド球等を配した微粒子塗布層で6は、Co−O,Co
−Os,Co−Ti,Co−Cr,Co−Mo,Co−Ru,Co−Ni,Co−Ni−P,
Co−Ni−O,Co−Cr−Nb,Co−Cr−Nd等の強磁性金属薄膜
で、電子ビーム蒸着法、高周波スパッタリング法、イオ
ンビームデポジション法、イオンプレーテイング法、等
により形成できるものである。7は窒素原子を5原子%
から15原子%含むダイアモンド状硬質炭素薄膜で、膜厚
は50Åから150Åの範囲で構成するのが好ましい。かか
る薄膜は、炭化水素とアンモニアガスの混合ガスのプラ
ズマを発生させ、これを加速照射する方法や、グラフマ
イトをターゲットにして、Ar+NH3,Ar+H2+NH3,等の混
合ガスのプラズマを利用したスパッタリング等により形
成できるのであるが、5原子%より少ない窒素原子の含
有量では、絶縁性がまだ良好で、湿度が低い(30%RH以
下)条件下でドロップアウト増大や、スチル耐久の劣化
が起る確率が増大し、15原子%を越えると、硬さが低下
し、膜自体の耐久性が下がり、膜厚を大きくする必要が
あり、スペーシング損失が大きくなり高密度記録に適さ
なくなることから範囲が決ってくるものである。8はパ
ーフルオロカルボン酸,パーフルオロポリエーテル,有
機ケイ素化合物等の潤滑剤で溶液塗布法,真空蒸着法等
で形成するものである。上記した構成は、磁気ディス
ク,磁気テープのいずれの形態で用いてもよいものであ
る。
以下、更に具体的な実施例について比較例との対比で
説明する。
説明する。
厚み12μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上
に直径100ÅのSiO2微粒子を10ケ/(μm)2配しその
上に、直径1mの円筒キヤンに沿わせて、入射角90度から
40度の斜め蒸着を8×10-5(Torr)の酸素中でCo−Ni
(Co,80wt%)を0.15μm電子ビーム蒸着することで行
い、Co−Ni−O膜を形成した。上記したフィルムに異な
る条件でダイアモンド状硬質炭素薄膜を配しその上に真
空蒸着法でパーフルオロステアリン酸を55Å配し、8ミ
リ幅の磁気テープに加工した。それぞれの磁気テープ
を、改造した8ミリビデオにより評価した。改造は、輝
度信号の中心周波数を5(MHz)から7(MHz)にあげ、
広帯域仕様化したものである。
に直径100ÅのSiO2微粒子を10ケ/(μm)2配しその
上に、直径1mの円筒キヤンに沿わせて、入射角90度から
40度の斜め蒸着を8×10-5(Torr)の酸素中でCo−Ni
(Co,80wt%)を0.15μm電子ビーム蒸着することで行
い、Co−Ni−O膜を形成した。上記したフィルムに異な
る条件でダイアモンド状硬質炭素薄膜を配しその上に真
空蒸着法でパーフルオロステアリン酸を55Å配し、8ミ
リ幅の磁気テープに加工した。それぞれの磁気テープ
を、改造した8ミリビデオにより評価した。改造は、輝
度信号の中心周波数を5(MHz)から7(MHz)にあげ、
広帯域仕様化したものである。
ダイアモンド状硬質炭素薄膜はグラファイトをターゲ
ットにして、ArとNH3の組合わせで放電ガスを選んで、4
0(MHz)の高周波を用いて、高周波スパッタリングする
ことで形成し膜厚は120Å一定とした。
ットにして、ArとNH3の組合わせで放電ガスを選んで、4
0(MHz)の高周波を用いて、高周波スパッタリングする
ことで形成し膜厚は120Å一定とした。
評価法は、40℃10%RHでのスチルを画像で目視評価
し、ノイズが目立つまでの時間で比較し、ドロップアウ
トは、平均値と最大値で比較し、1分間当りの3(μse
c),−10(dB)のドロップアウト個数で示した。磁気
テープの条件と評価結果を表にまとめて示した。
し、ノイズが目立つまでの時間で比較し、ドロップアウ
トは、平均値と最大値で比較し、1分間当りの3(μse
c),−10(dB)のドロップアウト個数で示した。磁気
テープの条件と評価結果を表にまとめて示した。
発明の効果 以上のように本発明によれば、耐久性もドロップアウ
ト性能も良好な磁気記録媒体が得られるといったすぐれ
た効果がある。
ト性能も良好な磁気記録媒体が得られるといったすぐれ
た効果がある。
第1図は本発明の一実施例の磁気記録媒体の拡大断面
図、第2図は従来の磁気記録媒体の拡大断面図である。 4……高分子フィルム、6……強磁性金属薄膜、7……
ダイアモンド状硬質炭素薄膜(窒素含有)。
図、第2図は従来の磁気記録媒体の拡大断面図である。 4……高分子フィルム、6……強磁性金属薄膜、7……
ダイアモンド状硬質炭素薄膜(窒素含有)。
Claims (1)
- 【請求項1】強磁性金属薄膜上にダイアモンド状硬質炭
素薄膜を配したものにあって、前記ダイアモンド状硬質
炭素薄膜が窒素を5原子%から15原子%含むことを特徴
とする磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63155290A JP2600297B2 (ja) | 1988-06-23 | 1988-06-23 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63155290A JP2600297B2 (ja) | 1988-06-23 | 1988-06-23 | 磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01320622A JPH01320622A (ja) | 1989-12-26 |
JP2600297B2 true JP2600297B2 (ja) | 1997-04-16 |
Family
ID=15602663
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63155290A Expired - Lifetime JP2600297B2 (ja) | 1988-06-23 | 1988-06-23 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2600297B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5637373A (en) | 1992-11-19 | 1997-06-10 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Magnetic recording medium |
US6805941B1 (en) | 1992-11-19 | 2004-10-19 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Magnetic recording medium |
JPH08124149A (ja) * | 1994-10-25 | 1996-05-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気記録媒体 |
US6086730A (en) * | 1999-04-22 | 2000-07-11 | Komag, Incorporated | Method of sputtering a carbon protective film on a magnetic disk with high sp3 content |
US6565719B1 (en) * | 2000-06-27 | 2003-05-20 | Komag, Inc. | Magnetic disk comprising a first carbon overcoat having a high SP3 content and a second carbon overcoat having a low SP3 content |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6258417A (ja) * | 1985-09-07 | 1987-03-14 | Hitachi Maxell Ltd | 磁気記録媒体およびその製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6486312A (en) * | 1986-05-09 | 1989-03-31 | Tdk Corp | Magnetic recording medium |
JPS6448221A (en) * | 1987-08-19 | 1989-02-22 | Showa Denko Kk | Magnetic disk and its production |
-
1988
- 1988-06-23 JP JP63155290A patent/JP2600297B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6258417A (ja) * | 1985-09-07 | 1987-03-14 | Hitachi Maxell Ltd | 磁気記録媒体およびその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01320622A (ja) | 1989-12-26 |
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