JP2553622B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
- Publication number
- JP2553622B2 JP2553622B2 JP63080811A JP8081188A JP2553622B2 JP 2553622 B2 JP2553622 B2 JP 2553622B2 JP 63080811 A JP63080811 A JP 63080811A JP 8081188 A JP8081188 A JP 8081188A JP 2553622 B2 JP2553622 B2 JP 2553622B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic recording
- thin film
- diamond
- recording medium
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Magnetic Record Carriers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、高密度磁気記録に適した強磁性金属薄膜を
磁気記録層とする磁気記録媒体に関する。
磁気記録層とする磁気記録媒体に関する。
従来の技術 近年、磁気記録の進歩は目覚しく、記録密度向上の要
求は今度も強まるものと予測され、強磁性金属薄膜を磁
気記録層とする磁気記録媒体の実用化が待望され、各方
面で活発な研究開発が進められている。磁気記録を最も
高密度で行うには、直接磁気ヘッドとの摺動は欠かせら
れないことから、磁気記録層に要望される耐久性を満足
させることは必ずしも容易ではなく、数々の提案がされ
ている。これらの提案の中で炭素膜が一部磁気ディスク
で利用されはじめているが、ハードディスクに限定さ
れ、しかも比較的厚い膜が用いられているにすぎず、短
波長になる程損失として重要なスペーシング損失を小さ
くするよう、膜厚を小さくするため、グラファイトとダ
イアモンド状の炭素の各種の組み合わせ(特公昭60−23
406号公報)や、弗素を含ませること(特開昭63−31020
号公報)などの工夫がなされてきている。
求は今度も強まるものと予測され、強磁性金属薄膜を磁
気記録層とする磁気記録媒体の実用化が待望され、各方
面で活発な研究開発が進められている。磁気記録を最も
高密度で行うには、直接磁気ヘッドとの摺動は欠かせら
れないことから、磁気記録層に要望される耐久性を満足
させることは必ずしも容易ではなく、数々の提案がされ
ている。これらの提案の中で炭素膜が一部磁気ディスク
で利用されはじめているが、ハードディスクに限定さ
れ、しかも比較的厚い膜が用いられているにすぎず、短
波長になる程損失として重要なスペーシング損失を小さ
くするよう、膜厚を小さくするため、グラファイトとダ
イアモンド状の炭素の各種の組み合わせ(特公昭60−23
406号公報)や、弗素を含ませること(特開昭63−31020
号公報)などの工夫がなされてきている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記した構成では、今度ますます短波
長化した時必要なC/Nを与える上で、ダイアモンド状硬
質炭素膜等の保護膜の膜厚が、まだ厚いため改善が望ま
れていた。本発明は上記した事情に鑑みなされたもの
で、C/Nと耐久性を共に改善した磁気記録媒体を提供す
るものである。
長化した時必要なC/Nを与える上で、ダイアモンド状硬
質炭素膜等の保護膜の膜厚が、まだ厚いため改善が望ま
れていた。本発明は上記した事情に鑑みなされたもの
で、C/Nと耐久性を共に改善した磁気記録媒体を提供す
るものである。
課題を解決するための手段 上記した課題を解決するため、本発明の磁気記録媒体
は、強磁性金属薄膜表面を水酸化物支配とし、その上に
ダイアモンド状硬質炭素薄膜を配したものである。
は、強磁性金属薄膜表面を水酸化物支配とし、その上に
ダイアモンド状硬質炭素薄膜を配したものである。
作 用 本発明の磁気記録媒体は上記した構成により、ダイア
モンド状硬質炭素膜の強磁性金属薄膜との結合力が大き
くなることから膜厚を薄くしても十分な耐久性が得られ
るので、C/Nを改善できることになる。
モンド状硬質炭素膜の強磁性金属薄膜との結合力が大き
くなることから膜厚を薄くしても十分な耐久性が得られ
るので、C/Nを改善できることになる。
実施例 以下、図面を参照しながら本発明の一実施例の磁気記
録媒体について説明する。図は本発明の一実施例の磁気
記録媒体の拡大断面図である。図で1はポリエチレンテ
レフタレート,ポリフェニレンサルファイド,ポリエー
テルサルフォン,ポリエーテルエーテルケトン,ポリサ
ルフォン,ポリエチレンナフタレート,ポリアミドイミ
ド,ポリイミド等の高分子フィルムで必要に応じて微粒
子塗布層等の下塗り層を配したものを用いてもよい。2
はCo−Ni,Co−Cr,Co−O,Co−Ti,Co−Mo,Co−Sm,Co−V,C
o−Nb,Co−Ni−O,Co−Cr−Nb等の強磁性金属薄膜で表面
が水酸化物で構成されたもので、高周波スパッタリン
グ,電子ビーム蒸着等の薄膜形成時に水分を導入する
が、高温,高湿で処理する等してかかる構成のものを得
ることができる。3はダイアモンド状硬質炭素薄膜で、
イオンビームデポジション法,スパッタリング法等公知
の方法で構成すればよい。4は潤滑剤で、脂肪酸,脂肪
酸アミド,脂肪酸エステル,パーフルオロカルボン酸,
パーフルオロポリエーテル等を真空蒸着法,溶液塗布
法,等で配したもをが用いられる。これらは、磁気テー
プ,磁気ディスク等のいずれの形態で用いることもでき
る。
録媒体について説明する。図は本発明の一実施例の磁気
記録媒体の拡大断面図である。図で1はポリエチレンテ
レフタレート,ポリフェニレンサルファイド,ポリエー
テルサルフォン,ポリエーテルエーテルケトン,ポリサ
ルフォン,ポリエチレンナフタレート,ポリアミドイミ
ド,ポリイミド等の高分子フィルムで必要に応じて微粒
子塗布層等の下塗り層を配したものを用いてもよい。2
はCo−Ni,Co−Cr,Co−O,Co−Ti,Co−Mo,Co−Sm,Co−V,C
o−Nb,Co−Ni−O,Co−Cr−Nb等の強磁性金属薄膜で表面
が水酸化物で構成されたもので、高周波スパッタリン
グ,電子ビーム蒸着等の薄膜形成時に水分を導入する
が、高温,高湿で処理する等してかかる構成のものを得
ることができる。3はダイアモンド状硬質炭素薄膜で、
イオンビームデポジション法,スパッタリング法等公知
の方法で構成すればよい。4は潤滑剤で、脂肪酸,脂肪
酸アミド,脂肪酸エステル,パーフルオロカルボン酸,
パーフルオロポリエーテル等を真空蒸着法,溶液塗布
法,等で配したもをが用いられる。これらは、磁気テー
プ,磁気ディスク等のいずれの形態で用いることもでき
る。
以下、更に具体的な実施例について比較例との対比で
説明する。厚み10μmのポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上に直径120ÅのCr2O3微粒子を10ケ/(μm)2
配し、その上に直径1mの円筒キャンに沿わせて90゜から
43゜まで入射角を変化させCo−Ni(Na24wt%)を0.11μ
m,8.6×10-5(Torr)の酸素中で電子ビーム蒸着し、そ
の上にグラファイトをターゲットにして、ダイアモンド
状硬質炭素膜を配した。
説明する。厚み10μmのポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上に直径120ÅのCr2O3微粒子を10ケ/(μm)2
配し、その上に直径1mの円筒キャンに沿わせて90゜から
43゜まで入射角を変化させCo−Ni(Na24wt%)を0.11μ
m,8.6×10-5(Torr)の酸素中で電子ビーム蒸着し、そ
の上にグラファイトをターゲットにして、ダイアモンド
状硬質炭素膜を配した。
更にその上に潤滑剤としてパーフルオロポリエーテル
として市販のモンテフルオス社製の“フォンブリンZ−
25"を60Å塗布し夫々8ミル幅の磁気テープにした。
として市販のモンテフルオス社製の“フォンブリンZ−
25"を60Å塗布し夫々8ミル幅の磁気テープにした。
尚実施例はダイアモンド状硬質炭素薄膜を配す前に49
℃88%RHで4.5日間保存してCo−Ni表面の酸化物に対
し、Co(OH)2の面積が67%になるようにしてからダイ
アモンド状硬質炭素薄膜を配し、比較例は、そのままで
Co−Ni−O表面にダイアモンド状硬質炭素薄膜を配した
ものを用いた。尚水酸化物支配とは水酸化物の被覆が50
%以上更に好ましくは60%から86%である。50%以下と
86%以上では、後述するような効果が失われるからであ
る。評価は改造した8ミリビデオでギャップ長0.25μm
のアモルファスヘッドにより、ホワイトピーク8.3(MH
z),帯域6(MHz)のC/Nの相対比較と、スチルでノイ
ズが画面に目立つようになるまでの時間で比較した結果
を表にまとめて示した。
℃88%RHで4.5日間保存してCo−Ni表面の酸化物に対
し、Co(OH)2の面積が67%になるようにしてからダイ
アモンド状硬質炭素薄膜を配し、比較例は、そのままで
Co−Ni−O表面にダイアモンド状硬質炭素薄膜を配した
ものを用いた。尚水酸化物支配とは水酸化物の被覆が50
%以上更に好ましくは60%から86%である。50%以下と
86%以上では、後述するような効果が失われるからであ
る。評価は改造した8ミリビデオでギャップ長0.25μm
のアモルファスヘッドにより、ホワイトピーク8.3(MH
z),帯域6(MHz)のC/Nの相対比較と、スチルでノイ
ズが画面に目立つようになるまでの時間で比較した結果
を表にまとめて示した。
上表の結果より明らかなように、更に短波長を対象と
する垂直磁気記録媒体に於ては、C/N差が更に大きくな
り、本発明の有用性が明確になる。
する垂直磁気記録媒体に於ては、C/N差が更に大きくな
り、本発明の有用性が明確になる。
発明の効果 以上のように本発明によれば、短波長域でのC/Nと耐
久性が共に満足できる磁気記録媒体がえられるといった
すぐれた効果がある。
久性が共に満足できる磁気記録媒体がえられるといった
すぐれた効果がある。
図は、本発明の一実施例に係る磁気記録媒体の拡大断面
図である。 1……高分子フィルム、2……強磁性金属薄膜(表面水
酸化物支配)、3……ダイアモンド状硬質炭素薄膜。
図である。 1……高分子フィルム、2……強磁性金属薄膜(表面水
酸化物支配)、3……ダイアモンド状硬質炭素薄膜。
Claims (1)
- 【請求項1】強磁性金属薄膜上にダイアモンド状硬質炭
素薄膜を配した構成にあって、前記強磁性金属薄膜表面
が水酸化物支配であることを特徴とする磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63080811A JP2553622B2 (ja) | 1988-03-31 | 1988-03-31 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63080811A JP2553622B2 (ja) | 1988-03-31 | 1988-03-31 | 磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01253818A JPH01253818A (ja) | 1989-10-11 |
JP2553622B2 true JP2553622B2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=13728851
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63080811A Expired - Lifetime JP2553622B2 (ja) | 1988-03-31 | 1988-03-31 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2553622B2 (ja) |
-
1988
- 1988-03-31 JP JP63080811A patent/JP2553622B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01253818A (ja) | 1989-10-11 |
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