JP2568643B2 - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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JP2568643B2 JP63233035A JP23303588A JP2568643B2 JP 2568643 B2 JP2568643 B2 JP 2568643B2 JP 63233035 A JP63233035 A JP 63233035A JP 23303588 A JP23303588 A JP 23303588A JP 2568643 B2 JP2568643 B2 JP 2568643B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は高密度磁気記録に適する強磁性金属薄膜を磁
気記録層とする磁気記録媒体の製造方法に関するもので
ある。
従来の技術 近年の磁気記録の発展により応用分野も拡大し、磁気
記録密度の向上で機器の小型化も進み、今後の技術改良
には、新しい高記録密度用の磁気記録媒体が求められて
きていて、強磁性金属薄膜を磁気記録層とする磁気記録
媒体の実用化が強く望まれている。これらの要望に対し
て有望な磁気記録媒体は斜め蒸着膜(米国特許第423983
5号明細書)か垂直磁化膜(特公昭58−91号公報,特公
昭61−53770号公報)を磁気記録層とするもので、生産
性の面からかかる磁気記録層の形成は電子ビーム蒸着法
が中心になっている(特公昭57−19493号公報,特開昭6
1−238956号公報)。
発明が解決しようとする課題 しかしながら電子ビーム蒸着法は、薄膜形成速度は大
きいが、高周波スパッタリング法により得られる薄膜に
比べると磁気特性が劣り、高分子フィルムを高温にする
必要があり、低温化の工夫が続けられているが(特開昭
63−815号公報)長尺のものを均一に得る上では課題が
残されている。
本発明は上記した事情に鑑みなされたもので、長尺の
磁気記録媒体を高速でかつ性能の良好な水準を確保して
製造する方法を提供するものである。
課題を解決するための手段 上記した課題を解決するため本発明の磁気記録媒体の
製造方法は、高分子フィルム上に強磁性金属薄膜を電子
ビーム蒸着する際、電子ビーム照射面以外の溶湯面をス
ピネル膜が被覆するようにしたものである。
作用 本発明の磁気記録媒体の製造方法は、上記した構成に
より蒸発面が従来は溶湯面全体に及んでいたが、スピネ
ルで被覆され電子ビーム照射部以外は蒸発が無視できる
ようになるので蒸気流の入射角の分散が小さくなり、磁
気特性が改善され、同じ電子ビームパワーでも輻射損失
が減るので温度が高くなり蒸着速度が大きくできるよう
にもなるのである。
実 施 例 以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について
説明する。
図は本発明の製造方法を実施するのに用いる電子ビー
ム蒸着装置の内部の要部構成図である。図で1は高分子
フィルムで、ポリエチレンテレフタレート,ポリフェニ
レンサルファイド,ポリエーテルエーテルケトン,ポリ
アミド,ポリイミド等で下塗り層を配したものでもよ
い。2はフィルムの巻出し軸、3は巻取り軸、4は円筒
キャンで冷却するか加熱するかは、目的に応じて選択で
きる。5は蒸発源容器で酸化物、窒化物等の耐火物が望
ましい。6は蒸発材料で、電子ビーム発生源7より放射
される加速電子ビーム8により加熱溶融状態にある。9
はスピネル膜で電子ビーム照射部以外はこの膜で被覆さ
れるように構成するのが望ましい。10はマスクでこの図
では垂直蒸着の場合を模式的に示したが斜め蒸着に於て
も用いられるのは勿論である。
上記した構成の装置を用い、本発明により磁気記録媒
体を製造し、比較例と対比し、得られた磁気記録媒体の
特性について説明する。
〔実施例−1〕 厚み10μmのポリエチレンナフタレートフィルム上に
直径130Åのポリイミド球を12ケ/(μm)配したフ
ィルムを準備し、直径50cmの円筒キャンに沿わせてフィ
ルムを移動しながらキャン温度を120℃に加熱して、入
射角12度以内の垂直に近い成分での電子ビーム蒸着を行
った。実施例はCo−Cr(Cr21wt%)をAl2O3容器に入れ
て、30KV90KWの電子ビームを投入し、電子ビーム照射部
以外はCoAl2O4スピネル膜が被覆するように構成した。
この状態でCo−cr垂直磁化膜を1800Å形成し、その表面
にモンテフルオス社製の“フオンブリンZ−25"を90Å
配し8ミリ幅の磁気テープを製造した。
一方比較例として、MgO容器に入れて30KV,90KWの電子
ビームを投入してスピネル膜のない状態でCo−Cr垂直磁
化膜を1800Å形成し、同じ潤滑剤層を形成し、8ミリ幅
の磁気テープを製造した。
実施例はフィルムの移動速度が73m/min,比較例は60m/
minであった。
両者のテープを、改造した8ミリビデオに装着し、ギ
ャップ長0.13μmのメタルインギャップ型アモルファス
ヘッドによりトラック幅10μm,ビット長0.3μm,0.24μ
mを記録し、再生C/Nを比較したところ、実施例と比較
例の相対C/N(dB)差は、0.3μmで2.2(dB),0.24μm
で3.4(dB)と実施例が優れていた。
〔実施例−2〕 厚み10μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上
に直径100ÅのTiO2微粒子を15ケ/(μm)配し、直
径1mの円筒キャン(5℃)に沿わせて、蒸発源(点とし
て)とマスクの幾何学寸法関係で定義される最小入射角
を30度とし、酸素分圧を4×10-5(Torr)として、Co−
Ni(Co:78wt%)を電子ビーム蒸着し、1800ÅのCo−Ni
−O膜を形成し、その上にDupont社製の“KRYTOX143AC"
を80Å配し、8ミリ幅の磁気テープを試作した。
実施例は、MgO・Al2O3〔MgO:Al2O3=9:1(wt%)〕容
器を用い、電子ビームは40KV,100KWを投入し、CoAl2O3
のスピネル膜とNiAl2O3のスピネル膜の混合膜が被覆し
た状態で蒸着を行ったのに比し、比較例はZrO2容器によ
り、スピネル膜のない状態で蒸着した。実施例は、フィ
ルムの移動速度が95m/minで比較例は70m/minであった。
両者のテープを8ミリのハイバンド仕様で比較したと
ころ、輝度信号のC/Nは実施例の方が比較例より2.2(d
B)良好であった。
発明の効果 以上のように本発明によれば、電子ビーム蒸着法によ
り高性能な磁気記録媒体を高速で製造できるといったす
ぐれた効果がある。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の製造方法を実施するのに用いた電子ビーム
蒸着装置の断面図である。 1……高分子フィルム、4……円筒キャン、5……蒸発
源容器、8……電子ビーム、9……スピネル膜。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高分子フィルム上に強磁性金属薄膜を電子
    ビーム蒸着する際、電子ビーム照射面以外の溶湯面をス
    ピネル膜が被覆していることを特徴とする磁気記録媒体
    の製造方法。
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