JPS61204179A - 光学活性なメバロラクトンの製造方法 - Google Patents

光学活性なメバロラクトンの製造方法

Info

Publication number
JPS61204179A
JPS61204179A JP4560885A JP4560885A JPS61204179A JP S61204179 A JPS61204179 A JP S61204179A JP 4560885 A JP4560885 A JP 4560885A JP 4560885 A JP4560885 A JP 4560885A JP S61204179 A JPS61204179 A JP S61204179A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optically active
meparolactone
metal salt
solvent
alkali
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4560885A
Other languages
English (en)
Inventor
Kaoru Fuji
富士 薫
Manabu Noide
野出 学
Shunji Terada
寺田 俊二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP4560885A priority Critical patent/JPS61204179A/ja
Publication of JPS61204179A publication Critical patent/JPS61204179A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光学活性なメパロラクトンの製造方法に関する
光学活性な(R)−(−)−メパロラクトンは生体内に
おける必須成分として重要であり、とくに、ユビキノン
、ドリコールなどのテルペン化合物又はコレステロール
、胆汁酸、テストステロン、ニストロジエンなどのステ
ロイド化合物の前駆体として機能しているものである0
例えば(R) −(→−メパロラクトンの生合成が何ら
かの理由で阻害される場合には、上記の生体内の有用物
質の生合成までが阻害されてしまうために、結果として
生体に種々の障害が現れる仁とになる。
このように光学活性なメパロラクトンは生体を維持する
うえで重要な化合物である。
〔従来の技術〕
(R) −(→−メパロラクトンの化学的不斉合成法と
して、光学活性なスルホキシドを利用する方法(Tet
rahedron Lett、、 3415 (197
8)参照)、(+)−プレボンから誘導したオキサチア
ン。
を利用する方法(Tetrahedron Lett、
t 2 訃2859(1981)参照〕、不斉エポキシ
化反応を利用する方法〔日本農芸化学会 昭和59年度
大会 講演要旨集、609頁参照〕などが知られている
。また光学活性な(+) −17ナロールから4工程で
21−の収率で光学的に純粋な(g)−(−)−メバロ
ックトンを合成した報告があ47 (Tetrahed
rOn、 18 t]35](1962)参照〕、豚の
肝臓よシ単離きれたエステ2−ゼを用いて(R)−(−
)−メパC1ックトンを生化学的に製造する方法も報告
されている[ J 、 Amer、 Cflem、  
Soc、 、 50,4144(1975)参照]。さ
らに(RtS)−メパロラクトンを光学活性なアミンと
反応させ、得られるアミドを分別結晶さぜたのち、該ア
ミドを加水分解して(R)−(−)−メパロラクトンを
得る方法も知られている[J。
Amer、Chem、Soc、、79.3294 (1
957)参照〕。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来の(R)−(−)−メパロラクトンの化学的不
斉合成法はいずれも多段階の反応工程を必要としておシ
工業的に採用し難い。また光学活性な(+)−リナロー
ルからの(R)−(−)−メパロラクトンの合成法では
、水素化ホウ素リチウム、過ヨウ素酸ナトリクム、硫酸
銀のような高価な試薬が必要とされておシ、この方法も
工業的に採用できる方法ではない。(R)−(−)−メ
パロラクトンを生化学的に製造する方法は(R)−(−
)−メパロラクトンが200”f程度敗得されるような
小さな規模で実施されたものであシ、この方法を工業的
に実施するにはいくつかの困難が予想される。さらに(
g、s)−メパロラクトンを光学活性なアミンと反応さ
せ、得られるアミドを加水分解する方法は、使用する光
学活性なアミンが高価でめシ、またアミドを経由するた
め工程が煩雑となることよシ工業的には利用し難い。
従って、安価な試薬を用い、簡便な操作によシ光学活性
なメパロラクトンを工業的規模で製造する方法の開発が
望まれているのが現状である。
しかして、本発明の目的は、安価な試薬を用い、ρ・つ
簡便な操作で(R,S)−メパロラクトンヲ光学分割す
ることによシ光学活性なメパロラクトンを工業的規模で
製造する方法を提供するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明によれば、上記の目的は、(R,S)−メパロラ
クトンにアルカリを作用させ、得られる(n、s)−メ
パロン酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩を光
学活性な10−カンファースルホン酸(以下、この化合
物をC8Aと称す)の存在下にラクトン化させることを
特徴とする光学活性なメパロラクトンの製造方法を提供
するととによって達成される。
(R,S)−メパロラクトンにアルカリを作用させるこ
とにより(R,S)−メパロン酸のアルカリ金属塩又は
アルカリ土類金属塩が得られる。使用されるアルカリと
しては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチ
ウムなどのアルカリ金属の水散化物;炭酸ナトリウム、
炭酸カリウムなどのアルカリ金属の炭酸塩;水酸化バリ
ウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムなどのア
ルカリ土類金属の水酸化物が例示される。アルカリの使
用量は好ましくは(R,S)−メパロラクトン1モルに
対して約]−1,02モルである。この反応は溶媒の存
在下で行うのが好ましく、溶媒としては例えばメタノー
ル、エタノール、イソプロパツールなどのアルコールな
どが使用される。溶媒の使用量は任意に選ばれ、アルカ
リが充分に溶ける量又はそれ以上であることが好ましい
が、アルカリが完全に溶けない量であってもよい。通常
、溶媒の使用量は(”ts)−メパロラクトンに対して
500〜s、ooo重量倍量、好ましくはi、ooo〜
2.000重量倍量である。このようにして得られる(
R,S)−メパロン酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土
類金属塩の反応混合液又はこの反応混合液から減圧下に
溶媒を留去させて得られる残渣を次のラクトン化反応に
供することができる。
(LS)−メパロン酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土
類金属塩を光学活性なC8Aの存在下にラクトン化させ
ることによシ光学活性なメパロラクトンが得られる。こ
の反応はヘキサン、ベンゼン、酢酸エチル、塩化メチレ
ン、クロロホルムなどの通常の有機化学反応に用いられ
る溶媒の存在下で行うのが好ましい。溶媒の使用量は(
R,S)−メパロン酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土
類金属塩に対して500〜50,000重量倍量、好ま
しくFii、ooo〜10,000.il量倍倉である
。また、塩形成に用りた溶媒が残存している場合には、
上記の溶媒を該残存溶媒に対して0.2〜10重量倍量
、好ましくは0.5〜5重量倍量加えて反応を行っても
よい。光学活性なC3AとしてはD−C8A若しくはL
−C8A又はそれらの水和物が使用できるが、D−C8
A及び/又はその水和物が使用される場合には(ft)
−(−)−メバロラクト/が得られ、またL−C8A及
び/又はその水和物が使用される場合には(S) −(
十)−メパロラクトンが得られる。光学活性なC8Aの
使用量は(R,S) −メパロン酸のアルカリ金属塩又
はアルカリ土類金属塩の1モルに対して約0.05〜0
,7モル、好ましくは0.075〜0.4モルである。
この反応操作の好ましい実施態様を次に示す。(R,S
)−メパロン酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属
塩の溶媒溶液又は懸濁液に光学活性なC8Aをメタノー
ル、エタノール、イソプロパツールなどのアルコール、
酢酸エチルなどの溶媒に溶かして得られた溶液を攪拌下
に少しずつ筒下し、得られた反応混合液から減圧下に溶
媒を留去する。得られた残渣を塩化メチレン、クロロホ
ルム、トリクロルエチレン、ベンゼン、トルエンなどの
溶媒で抽出する。乾燥後、その抽出液から減圧下に溶媒
を留去させることによシ目的とする光学活性なメパロラ
クトンが得られる。光学活性なC8Aの溶媒溶液として
は1〜] 00mrnol /l ノIjk度、とくに
5〜20mmol/l の績度のものを使用するのが好
ましい。
この反応は約−100〜25℃の温度範囲、好ましく’
Vi−100〜0℃の温度範囲、よシ好ましくは−78
〜−30℃の温度範囲で行・われる。
D−C8A及びL−C8Aはいずれも市販されており安
価に入手可能であるが、D−C8A又はL−C8Aはそ
れぞれD−力ン7アー又はL−カンファーと硫酸及び無
水酢酸とから容易に合成することができる[ Org、
 Syn、 Col V、 194(] 973)参照
〕。
〔実施例〕
以下、実施例によシ本発明を説明するが、本発明はこれ
らの実施例によシ限定されるものではない。なお、鏡像
体過剰(enantiomeric excess。
%e、e、)は光学的に純粋なR−(−)−メパロラク
トンの比旋光度CtE”3= −23(C=6.0.−
zり/ −ル)を基準にして求めた。
実施例1 (RlS)−メパロラクトン130afをエタノール4
0−に溶かし、この溶液に木取化ナトリウム40■を加
え、該水酸化ナトリウムが溶けるまで攪拌したのち、エ
タノールを加えて容量を2001とし、さらにこの溶液
にテトラヒドロフラン20(Jagを加えた。反応混合
液に一78℃の温度で攪拌下にD−CSA ] Omm
olのエタノール溶液12m1を少しずつ加えた。室温
に戻したのち、反応混合液から減圧下に溶媒を留去し、
その残渣を塩化メチレンで抽出した。有機層を無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、これよシ溶媒を減圧下に留去し、
(R)−(→−メパロラクトンを12岬得た。
このものの比旋光度は〔α〕玲’=−15,3で66.
5%e、 e、であった0 実施例2 実施例1において使用した水酸化ナトリウム40”Pの
代シに水酸化カリウム561’IPを用いる以外は同様
の反応操作を行い、(R)−(−)−メパロラクトンを
11.5W9得た。このものの比旋光度は〔α32合5
=−15,2で66%e、e、でめった。
実施例3 実施例1において使用した水酸化ナトリウム40キの代
シに水酸化バリウム・8水和物158719を用いる以
外は同様の反応操作を行い、(R)−(−)−メパロラ
クトンをIO,8’!得た。この吃のの比旋光度は〔α
〕2F、S= −11,8で51 * e、e、でおっ
た。
実施例4 実施例1において使用したD −OS A 10mmo
lのエタノール溶液12+14’の代シにL−C8AI
Ommolのエタノール溶液121を用いる以外は同様
の反応操作を行い、S−(+)−メパロラクトン’!k
11.8■得た。このものの比旋光度は〔α〕2F、8
 =+15.2  で66チe、e、であった。
実施例5 実施例1においてD−C8Aのエタノール溶液の滴下温
度−78℃に代えて一20’Cを採用した以外は同様に
して反応操作を行い、(R)−(−)−メパロラクトン
を11.8w1i得た。このものの比旋光度は〔α〕2
合’=−10,8て47チe、e、であった。
実施例6 (g、s)−メパロラクトン130’9をエタノール4
0dK溶かし、この溶液に水酸化ナトリウム40”Pを
加え、該水酸化ナトリウムが溶けるまで攪拌したのち、
反応混合液から減圧下にエタノールを留去し、その残渣
にテトラヒドロ7ラン】00dを添加した。この溶液に
一78℃の温度で攪拌下KD−C8AI Ommolの
酢酸エチル溶液12−を少しづつ加えた。室温に戻した
のち、反応混合液から減圧下に溶媒を留去し、その残渣
をクロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、これより溶媒を減圧下に留去し、(R)−
C−)−メパロラクトンTh12”f得た。このもツノ
比旋光度は(α)2fi5=−15,2テロ 6 % 
e、e。
であった。
〔発明の効果〕
本発明の方法によれば、安価な試薬を用いかつ簡便な操
作によシ光学活性なメパロラクトンを製造することがで
きる。また、本発明の方法は用いる試薬が安価でるり、
操作が簡便であることから、光学活性なメパロラクトン
の工業的m模の製造に適する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (R,S)−メパロラクトンにアルカリを作用させ、得
    られる(R,S)−メパロン酸のアルカリ金属塩又はア
    ルカリ土類金属塩を光学活性な10−カンファースルホ
    ン酸の存在下にラクトン化させることを特徴とする光学
    活性なメパロラクトンの製造方法。
JP4560885A 1985-03-06 1985-03-06 光学活性なメバロラクトンの製造方法 Pending JPS61204179A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4560885A JPS61204179A (ja) 1985-03-06 1985-03-06 光学活性なメバロラクトンの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4560885A JPS61204179A (ja) 1985-03-06 1985-03-06 光学活性なメバロラクトンの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS61204179A true JPS61204179A (ja) 1986-09-10

Family

ID=12724077

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4560885A Pending JPS61204179A (ja) 1985-03-06 1985-03-06 光学活性なメバロラクトンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61204179A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6232478B1 (en) Process for the preparation of chiral 3,4-epoxybutyric acid and the salt thereof
JPH05331128A (ja) (R)−(−)−4−シアノ−3−ヒドロキシ酪酸t−ブチルエステル及びその製造方法
US5112994A (en) Method of producing (S)-4-hydroxymethyl-γ-lactone
EP1000014B1 (en) Process for the preparation of l-carnitine
JPH02225484A (ja) L−リボース誘導体
JPS61204179A (ja) 光学活性なメバロラクトンの製造方法
JP3831954B2 (ja) 4−ヒドロキシ−2−ピロリドンの製法
EP0640579B1 (en) Process for producing optically active 2-norbornanone
KR100401284B1 (ko) 1-브로모에틸 아세테이트의 제조방법
JP2002516895A (ja) 保護ジヒドロキシプロピルトリアルキルアンモニウム塩およびそれらの誘導体の調製方法
JP3333184B2 (ja) 光学活性を有する(s)−3,4−エポキシ酪酸塩の製造方法
JP2003137835A (ja) (r)−3−ヒドロキシ−3−(2−フェニルエチル)ヘキサン酸の製造方法
CA2373927C (en) Improved process for the preparation of 3,4-dihydroxybutanoic acid and salts and lactones derived therefrom
JPH0830066B2 (ja) チオテトロン酸の製造方法
JPS61204176A (ja) D−(−)−パントラクトンの製造方法
JPS59175893A (ja) 3−ヒドロキシ酸類およびその製造法
CN101857565A (zh) 3-氨基-4-哌啶酮及其相应衍生物的制备方法
JP2005298337A (ja) β−ヒドロキシアミノ酸誘導体の製造方法およびその中間体
JP2004083424A (ja) 6−アシルオキシ−1−アシルインドールの製造方法
JPH0374662B2 (ja)
HU203545B (en) Process for producing optically active 3-thiolanyl-sulfonate esters
JPH0881427A (ja) [[4−置換アセチル−o−フェニレン]ジオキシ]ジ酢酸誘導体及びその製造方法
JP2000351778A (ja) 新規オキサゼピン誘導体結晶
JP2007008822A (ja) ジヒドロベンゾピラン誘導体の製造方法
KR20050031140A (ko) 3-하이드록시-감마-부티로락톤의 제조방법