JPH0881427A - [[4−置換アセチル−o−フェニレン]ジオキシ]ジ酢酸誘導体及びその製造方法 - Google Patents

[[4−置換アセチル−o−フェニレン]ジオキシ]ジ酢酸誘導体及びその製造方法

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JPH0881427A
JPH0881427A JP22168194A JP22168194A JPH0881427A JP H0881427 A JPH0881427 A JP H0881427A JP 22168194 A JP22168194 A JP 22168194A JP 22168194 A JP22168194 A JP 22168194A JP H0881427 A JPH0881427 A JP H0881427A
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diacetic acid
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Naganori Shidara
永紀 設楽
Masao Shimizu
昌郎 清水
Kazue Yaegashi
和恵 八重樫
Tomoaki Miura
知明 三浦
Yasuko Isomura
泰子 磯村
Shokichi Ouchi
章吉 大内
Kiyoaki Katano
清昭 片野
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Meiji Seika Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 式(I)で示される[[4−アミノアセチル
−o-フェニレン]ジオキシ]ジ酢酸誘導体並びに[[4
−アジドアセチル−o-フェニレン]ジオキシ]ジ酢酸誘
導体及びそれらの製造方法を提供するものである。 【化6】 【構成】 ハロアセチルカテコ−ルをアジ化ナトリウム
と反応させアジドアセチルカテコ−ルとした後、塩基存
在下(置換又は未置換)アルキル ハロアセテ−トと反応
させ、得られる[[4−アジドアセチル−o-フェニレ
ン]ジオキシ]ジ酢酸誘導体を接触還元し、[[4−ア
ミノアセチル−o-フェニレン]ジオキシ]ジ酢酸誘導体
及びそれらの塩を製造する方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は式(I)で示される(置
換又は未置換)アルキル [[4−アミノアセチル−O−
フェニレン]ジオキシ]ジアセテート誘導体並びに(置
換又は未置換)アルキル [[4−アジドアセチル−O−
フェニレン]ジオキシ]ジアセテート誘導体及びその新
規製造方法に関するものである。
【0002】更に詳しくは、医療の分野、特に血栓性の
疾病、例えば脳梗塞症、心筋梗塞症、狭心症、末梢性動
脈閉塞症等の疾病の予防に有用である特願平5−265
273記載の含窒素複素環化合物の合成中間体として有
用な式(I)の化合物を収率よく、且つ工業的に有利に製
造する方法に関するものである。
【0003】
【化4】
【0004】
【従来の技術】ヘキサアセチルセレンアミドAを合成す
る際にシュミット等は、3,4−ジアセトキシ−α−ア
ジドアセトフェノンを合成しているが(Liebigs Ann. C
hem.,9,1882(1985))、本発明に係る化合物二種、即ち
(置換又は未置換)アルキル [[4−アミノアセチル−
O−フェニレン]ジオキシ]ジアセテート誘導体並びに
(置換又は未置換)アルキル [[4−アジドアセチル−
O−フェニレン]ジオキシ]ジアセテート誘導体に関す
る記載はなく、いずれも文献未載の新規化合物である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】血栓性の疾病に有用な
医薬中間体である(置換又は未置換)アルキル [[4−
アミノアセチル−O−フェニレン]ジオキシ]ジアセテ
ート誘導体を合成する方法としては公知の方法(特開昭
53−59638)に準じて、4−クロロアセチルカテ
コールとアンモニアを反応させイミノ体とした後、加水
分解して合成できるアミノアセチルカテコールを、塩基
存在下(置換又は未置換)アルキル ハロアセテートと反
応させることによっても合成することができる。しかし
この方法は、アミノアセチルカテコールの合成収率が極
めて低い上、反応溶液の粘性が高いため操作性が悪く、
また反応生成物が着色する問題点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の問題点を解決する
ために鋭意研究を重ねた結果、(置換又は未置換)アルキ
ル [[4−アジドアセチル−O−フェニレン]ジオキ
シ]ジアセテート誘導体を合成中間体とし、(置換又は
未置換)アルキル [[4−アミノアセチル−O−フェニ
レン]ジオキシ]ジアセテート誘導体を効率良く合成す
る方法を見い出した。 即ち本発明は、ハロアセチルカ
テコール(II)を反応に関与しない溶媒中、−30〜1
00℃、好ましくは−20〜80℃でアジ化ナトリウム
と反応を行い4−アジドアセチルカテコール(IV)とし
た後、塩基存在下、反応に関与しない溶媒中−30〜1
00℃、好ましくは−20〜80℃で(置換又は未置換)
アルキル ハロアセテートと反応させ(置換又は未置換)
アルキル [[4−アジドアセチル−O−フェニレン]
ジオキシ]ジアセテート(VI)を合成し、次いで(VI)
を反応に関与しない溶媒中、好ましくはアルコール溶媒
中、1N塩酸水溶液を1〜5当量好ましくは1当量加
え、触媒量のPd−Cの存在下接触還元反応を行い、
(置換又は未置換)アルキル [[4−アミノアセチル−
O−フェニレン]ジオキシ]ジアセテート及びその塩
(I)を好収率で得る製造方法を提供するものである。
【0007】
【化5】
【0008】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明の製造方法を更に
詳しく説明する。 実施例14−アジドアセチルカテコールの合成 4−クロルアセチルカテコール18.7gのDMF20
0ml溶液にアジ化ナトリウム6.5gを加え、室温に
て2時間撹拌した。反応溶液に水100mlを加え、酢
酸エチルエステル300mlにて2回抽出し、有機層を
水洗後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を留
去後析出する結晶を濾取、クロロホルム、n−ヘキサン
にて洗浄、乾燥し標記化合物13.1gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:4.51(2H,s),
6.88(1H,d,J=8Hz),7.34(1H,
dd,J=8Hz),7.41(1H,d,J=2H
z) EIMS(m/z):193(M+)
【0009】実施例2ジエチル [[4−(アジドアセチル)−O−フェニレ
ン]ジオキシ]ジアセテートの合成 ブロム酢酸エチル15.7ml、炭酸カリウム19.5
gのアセトン100ml溶液に実施例1の化合物13g
のアセトン100ml溶液を加え、室温にて16時間撹
拌した。不溶物を濾去後溶媒を留去し、析出する結晶を
濾去エーテルにて洗浄乾燥し標記化合物11.1gを得
た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.29(3H,t,J
=7Hz),1.31(3H,t,J=7Hz),4.
27(2H,q,J=7Hz),4.28(2H,q,
J=7Hz),4.49(2H,s),4.77(2
H,s),4.80(2H,s),6.86(1H,
d,J=8Hz),7.49(1H,d,J=8H
z),7.51(1H,s) EIMS(m/z):365(M+)
【0010】実施例3ジエチル [[4−アミノアセチル−o−フェニレン]
ジオキシ]ジアセテートの合成 実施例2の化合物のエタノ−ル45ml溶液に5%Pd
−C90mg、1N塩酸水溶液4.9mlを加え、常圧
下室温にて1時間水素添加を行った。セライトにてPd
−Cを濾去後、溶媒を留去し析出する結晶をエーテルに
て洗浄乾燥を行い、標記化合物0.92gを得た。1 H−NMR(CDCl3−CD3OD)δ:1.31
(6H,t,J=7Hz),4.27(2H,q,J=
7Hz),4.28(2H,q,J=7Hz),4.4
7(2H,brs),4.79(2H,s),4.82
(2H,s),6.90(1H,d,J=8Hz),
7.55(1H,s),7.63(1H,d,J=8H
z) EIMS(m/z):339(M+)
【0011】
【発明の効果】本発明の製造方法は抗血栓剤の合成中間
体として有用な化合物を操作性良く、高収率で着色もな
く製造できるので有用である。
フロントページの続き (72)発明者 三浦 知明 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明 治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 磯村 泰子 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明 治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 大内 章吉 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明 治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 片野 清昭 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明 治製菓株式会社薬品総合研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I)で示される[[4−アミノアセ
    チル−O−フェニレン]ジオキシ]ジ酢酸誘導体及び
    [[4−アジドアセチル−O−フェニレン]ジオキシ]
    ジ酢酸誘導体及びそれらの塩。 【化1】 [式中、Rは水素原子、低級アルキル基(この低級アル
    キル基の1個以上の水素原子は水酸基、低級アルコキシ
    基、ハロゲン原子、アミノ基、低級アルキルアミノ基、
    カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基等で置換
    されていてもよい)、又はフェニル低級アルキル基(フ
    ェニル基の1個以上の水素原子は、水酸基、低級アルコ
    キシ基、ハロゲン原子、アミノ基、低級アルキルアミノ
    基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ま
    たはハロ低級アルキル基で置換されていてもよい)を表
    し、R1はアミノ基又はアジド基を表す]
  2. 【請求項2】 式(II)で示されるハロアセチルカテコ
    ールをアジ化ナトリウム(III)と反応させ、式(IV)
    で示されるアジドアセチルカテコールとした後、塩基存
    在下に(置換又は未置換)アルキル ハロアセテート
    (V)と反応させて得られる請求項1の式(I)において
    1がアジド基である[[4−アジドアセチル−O−フェ
    ニレン]ジオキシ]ジ酢酸誘導体の製造方法。 【化2】 [式中、Hal、xはハロゲンを、Rは前記の意味をそれ
    ぞれ表す]
  3. 【請求項3】 請求項2の方法で合成した式(VI)を 【化3】 [式中、Rは前記の意味を表す] 接触還元して得られる請求項1の式(I)においてR1
    アミノ基である[[4−アミノアセチル−O−フェニレ
    ン]ジオキシ]ジ酢酸誘導体の製造方法。
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