JPS61203923A - 沸騰式湯沸しポツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明はタンク内に収容した水を沸騰状態に加熱して
保温する沸騰式湯沸しポットに関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

沸騰式湯沸しポットは沸騰状態にまで加熱した高温の湯
を適宜注出することができるようにしたもので、その従
来の構造について述べると、有底筒状のタンクに沸騰用
ヒータを取付け、このタンクをケースに収納し、タンク
の上端の開口部に中栓を装着して密封し、この中栓に通
気孔を形成し、またケースの上端部に上蓋を設け、この
上蓋内にエアーポンプ機構を組込みんでなる。そしてタ
ンク内に水を収容し、これを沸騰用ヒータで沸騰状態に
まで加熱して高温の湯に沸し上げる。この状態でエン−
ポンプ機構を操作し、その動作で圧縮空気を中栓の通気
孔を通してタンク内に圧送し、湯の液面を加圧してその
湯を注出するもめである。

しかしながらこのような従来の構成においては、中栓と
上蓋が別個に分離しており、このためタンク内に水を収
容する場合、まず上蓋を開放し、ついで中栓をタンクの
開口部から取外さなくてはならす、このため作業が煩雑
で面倒となる難点かあつ　ｌこ　。

また一方、中栓の上面には蒸気逃し路か構成され、通常
時、中栓の通気孔からこの蒸気逃し路を通してタンク内
の蒸気が外部に僅かずつ流出し、これによりタンク内の
異常高圧化が防止されるようになっている。このような
蒸気逃し路は、従来、合成樹脂で構成されているが、し
かし合成樹脂では高温高湿の蒸気により比較的早期に劣
化してしまうという問題があった。

そこで本出願人は、第４図に示すように、耐スチーム性
に優れる例えばステンレス材で離形状の一対の分割品ａ
、ａを形成し、この両者を互いに突合して蒸気パイプｂ
とし、さらにこの蒸気パイプｂの外周を一対の合成樹脂
の成形品Ｃ，Ｃで包み込み、これら成形品Ｃ，Ｃの突合
わせ部分を超音波酒肴等でシールして一体的な蒸気逃し
路を構成し、これを中栓の上面に取付けるようにした。

このような構成であれば、蒸気逃し路の内周が耐スチー
ム性に優れるステンレス材であるから劣化の恐れがなく
、耐久性を大幅に向上することができる。

しかしながら、蒸気逃し路を構成する際、蒸気パイプｂ
の外周に別個の独立した成形品Ｃ０Ｃを設け、この両者
をいちいち超音波酒肴等でシールしなければならす、こ
のため部品点数および組立工程が増し、大きなコストア
ップを招いてしまうという問題があった。

〔発明の目的） この発明はこのような点に着目してなされたもので、そ
の目的とするところは、タンクに対する水の収容を容易
に能率よく行なうことができるとともに、蒸気逃し路を
安価に構成することができるようにした沸騰式湯沸しポ
ットを提供することにある。

（発明の概要） すなわちこの発明は、沸騰用ヒータを備える有底筒状の
タンクをケース内に収納し、このケースの上端部に上蓋
を設け、この上蓋に上記タンクの上端の開口部を密封す
る中栓を一体的に設け、この中栓に通気孔を形成し、こ
の通気孔を蒸気逃し路を通して上蓋の外部に開放させ、
上蓋内にその動作時に蒸気逃し路と通気孔との連通状態
を遮断しその通気孔を通してタンク内に圧縮空気を圧送
するエアーポンプ機構を組込み、上記蒸気逃し路は、金
属製の分割品を互いに突合して筒状の蒸気パイプとし、
その突合わせ部分の外周に、上蓋内の部材に形成した凹
部を嵌合させ、この嵌合により分割品を一体的に結合し
て構成するようにしたものである。

〔発明の実施例〕

以下、この発明の一実施例について第１図ないし第３図
を参照して説明する。

図中１はケースで、このケース１内に有底筒状のタンク
２が収納され、このタンク２の下端側外周に沸騰用ヒー
タ３および保温用ヒータ４が巻き付けられている。タン
ク２の下端面からは注出路−５＝ ５が導出し、この注出路５がケース１の外部に配置する
注出口６に連通している。

ケース１の上端部にはヒンジビン７を介して上蓋８が回
動自在に取付けられ、この上蓋８は合成樹脂によりほぼ
逆椀形状に形成され、その上端部に凹部９を、下端部に
基板１０を一体的に有している。そしてこの上蓋８の下
端面に基板１０と対向して中栓１１がねじ１２．１２に
より一体的に取付けられ、この中栓１１がバッキング１
３を介してタンク２の上端の開口部に気密的に嵌合し、
この嵌合によりその開口部が密封されている。中栓１１
の上面中央部には、中空円盤状の中継体１４が取付けら
れ、この中継体１４の周面の一部から接続口１５が一体
に突出し、またこの中継体１４の内部は中栓１１に形成
された通気孔１６を通してタンク２内に連通している。

なお、１７は転倒時の湯漏出防止用の逆止弁である。

上！８の内部には周知のエアーポンプ機構としてベロー
ズ２０が組込まれ、このベローズ２０は下端中央部に吐
出口２１を有し、この吐出口２１か基板１０および中継
体１４を貫通してその中継体１４の内部に突出している
。ベローズ２０の上端には可動板２２が設けられ、この
可動板２２の中央部に吸気孔２３が形成され、この吸気
孔２３を遊挿してベローズ２０の内部中心にシャフト２
４が挿入されている。上蓋８の凹部９には操作体２５が
上下動自在に設けられ、この操作体２５がスプリング２
６を介して上記シャフト２４の上端に連結し、また操作
体２５の下端の中央部に、この操作体２５の下降に応じ
て上記吸気孔２３を気密的に封止する封止鍔２７が設け
られている。

中継体１４の内部には、第２図に詳示すように、下面が
開放するキャップ状の遮断弁３０が通気孔１６と対向し
て設けられ、この遮断弁３０の上面側に、間隔子３１に
より常に通気可能な隙間があくように封止弁３２が設け
られている。この封止弁３２は筒部３３と鍔部３４とか
らなり、筒部３３かベローズ２０の吐出口２１内に遊挿
し、鍔部３４が吐出口２１の周縁に当接するように配置
している。遮断弁３０の土壁中央部には開閉孔３５が形
成され、そして遮蔽弁３０の内側からねじ３６が、開閉
孔３５を遊挿し、ざらに封止弁３２を貫通して上記シャ
フト２４の下端面に螺挿され、このねじ３６を介して遮
断弁３０および封止弁３２がシャフト２４に対して連結
し、またこのねじ３６の頭部の内側に開閉孔３５を開閉
する開閉弁３７が一体的に固着して設けられている。

さらに、遮断弁３０の上端周縁からは薄肉蛇腹状の伸縮
自在な筒壁３８が一体に延出し、この筒壁３８が吐出口
２１の周囲を覆うように配置して吐出口２１の外周に連
結されている。なお、３９はベローズ２０の内部に設け
られた復帰用のスプリングである。

しかして、操作体２５を押圧操作して下降させると、封
止鍔２７によりベローズ２０の吸気孔２３が気密的に封
止されるとともに、ベローズ２０が圧縮される。また、
シャフト２４が下降し、これに応じて封止弁３３および
遮断弁３０も一体的に下降し、吐出口２１が開放される
。そして連断弁３０が通気孔１６の周辺の面上に当接し
、通気孔１６がこの遮断弁３０により気密的に覆われる
。遮断弁３０が通気孔１６の周辺の面上に当接してこれ
が停止したのちにも、シャフト２４が僅かに下降し、こ
れにより開閉弁３７が開閉孔３５の周縁から離間し、開
閉孔３５が開放される。そして、ベローズ２０内の圧縮
空気が吐出口２１、封止弁３２と間隔子３１との間の隙
間、開閉孔３５および通気孔１６を通ってタンク２内に
流入する。操作体２５の押圧操作を解除すると、スプリ
ング２６．３９の弾性力により操作体２５が上昇し、ベ
ローズ２０が伸長状態に復元し、吸気孔２３からベロー
ズ２０内に新たに空気が流入し、・また吐出口２１が封
止弁３２により封止され、さらに開閉孔３５が開閉弁３
７により封止される。

このような動作の反復により、タンク２内に順次圧縮空
気を圧送することができるものである。

上蓋８には蒸気パイプ４０が設けられ、この蒸気パイプ
４０は第３図に示すように金属材料、例えばステンレス
材により、それぞれ断面が円弧状で全体が線形状をなし
、かつ側縁に鍔４１．４１を一体に有する一対の分割品
４２．４２を形成し、これら分割品４２．４２の各鍔４
１．４１同士を互いに突合すことにより構成されている
。この蒸気パイプ４０の上部側には上蓋８の基板１０が
配置し、また下部側に・はねじ４３を介して上蓋８に取
付けられた固定板４４が配置し、これら基板１０および
固定板４４には蒸気パイプ４０の外周曲面形状に対応す
る断面円弧状の凹部４５および鍔４１．４１の突合わせ
部分の形状に対応する溝４６が形成されている。そして
基板１０の凹部４５が蒸気パイプ４０の上周面に密着す
るように嵌合するとともに、その部分の鍔４１．４１が
溝４６に緊密に嵌合し、同じく固定板４４の凹部４５が
蒸気パイプ４０の上周面に密着するように嵌合するとと
もに、その部分の鍔４１．４１が溝４６に緊密に、嵌合
し、これにより分割品４２゜４２の両者が強固に結合し
、一体向な蒸気パイプ４０として組立られている。そし
てこの蒸気パイプ４０は一端が流入口４７として中継体
１４の接続口１５に接続し、他端が流出口４８として上
蓋８の周壁一部からその外部に臨み、これにより蒸気パ
イプ４０が通気孔１６と連通してその通気孔１６を上蓋
８の外部に開放させる蒸気逃し路４９として機能するよ
うになっている。また、蒸気パイプ４０の途中には分岐
路５０が形成され、この分岐路５０の端面に沸騰制御用
サーモセンサー５１が設けられている。

一方、タンク２の外周中間部には湯温感知用サーモセン
サー５２および異常温度感知用リミッタ−５３が、また
タンク２の外底部には保温制御用サーモセンサー６０が
それぞれ設けられている。

なお、５４は上蓋８の掛止用のロック機構、５５がその
操作用のボタン、また５６はプラグ受である。

しかして、ロック機構５４を外し、上蓋８をヒンジビン
７を支点に上方に回動すると、上蓋８と一体的な中栓１
１がタンク２の上端の開口部から離脱し、その開口部が
開放される。つまり上Ｍ８を回動する一動作で同時にタ
ンク２の上端の開口部を開放することができるものであ
る。そしてこの状態でタンク２内に水を収容し、このの
ち上蓋８を再び閉じ、図示しない沸騰ボタンを操作する
。

これに応じ沸騰用ヒータ３および保温用ヒータ４が通電
され、タンク２内の水が加熱され、この水が沸騰状態の
湯に沸き上る。そしてこの湯の蒸気が通気孔１６から蒸
気逃し路４９を通り、流出口４８から僅かずつ外部に流
出し、したがってタンク２内の異常高圧化が防止され、
またその蒸気の一部が分岐路５０に順次流入し、これに
基づいて沸騰制御用サーモセンサー５１がタンク２内の
湯の沸騰状態を感知し、この感知に応じて沸騰用ヒータ
３の通電が切られ、保温用ヒータ４のみの通電に切換ね
り、以後保温制御用サーモセンサー６０により保温ヒー
タ４の通電が制御され、タンク２内の湯が沸騰状態に近
い高温度に保温される。

ここで、操作体２５を押圧操作すると、前述したように
、遮断弁３０が通気孔１６の周辺の面上に当接し、した
がって通気孔１６と蒸気逃し路４９との連通状態が遮断
され、この状態でベローズ２０内の圧縮空気がタンク２
内に送り込まれ、湯の液面が加圧され、これに伴いその
湯が注出路５を通して注出口６から注出される。このよ
うにしてタンク２内の１ｌＳｌｉ温の湯を適宜適量ずつ
取出すことができる。

また、上述の沸騰ボタンを再び操作すると、上述の通り
沸騰制御用サーモセンサー５１を介して再び沸騰用ヒー
タ３が通電され、タンク２内の湯が一時的に沸騰状態に
移行するから、この状態のもとて操作体２５を操作すれ
ば、その沸騰状態の渇を取出すことができる。

蒸気逃し路４９はステンレス材で形成された分割品４２
．４２の組合わせによる蒸気パイプ４０により構成され
ており、したがって耐スチーム性に優れ、長期に亙っで
劣化の恐れがなく、また分割品４２．４２の突合わせ部
分が凹部４５の嵌合により強固に結合されているから蒸
気や水分の漏れもない。そして分割品４２．４２の結合
を、単に上蓋８内の部材つまり基板１０および固定板４
４にそれぞれ凹部４５．４５を形成し、これら四部４５
．４５による嵌合により行なうようにしたものであるか
ら、前述したような成形品やそれをシールする超音波酒
肴等の面倒な処理を何ら必要とせず、したがって組立を
容易に能率よく安価に行なうことができる利点がある。

〔発明の効果〕

以上説明したようにこの発明によれば、上蓋の開放動作
のみでタンクの上端の開口部を開放することができ、し
たがってタンクに対する水の収容を容易に能率よく行な
え、また金属製の分割品を互いに突合して筒状の蒸気パ
イプとし、その突合わせ部分の外周に、上蓋内の部材に
形成した凹部を嵌合させ、この嵌合によりその分割品を
一体的に結合して蒸気逃し路とするようにしたから、こ
れを容易に能率よく安価に構成することができるという
効果を秦゛する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す全体の断面図、第２
図は同じくベローズの吐出口部分を拡大した断面図、第
３図は同じく蒸気逃し路の断面図、第４図はこの発明の
背景技術を示す断面図である。 １・・・ケース、２・・・タンク、３・・・沸騰用ヒー
タ、８・・・上蓋、１６・・・通気孔、２０・・・ベロ
ーズ（エアーポンプ機構）、４０・・・蒸気パイプ、４
２・・・分割品、４５・・・四部。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）沸騰用ヒータを備える有底筒状のタンクをケース
   内に収納し、このケースの上端部に上蓋を設け、この上
   蓋に上記タンクの上端の開口部を密封する中栓を一体的
   に設け、この中栓に通気孔を形成し、この通気孔を蒸気
   逃し路を通して上蓋の外部に開放させ、上蓋内にその動
   作時に蒸気逃し路と通気孔との連通状態を遮断しその通
   気孔を通してタンク内に圧縮空気を圧送するエアーポン
   プ機構を組込み、上記蒸気逃し路は、金属製の分割品を
   互いに突合して筒状の蒸気パイプとし、その突合わせ部
   分の外周に、上蓋内の部材に形成した凹部を嵌合させ、
   この嵌合により分割品を一体的に結合して構成したこと
   を特徴とする沸騰式湯沸しポット。
2. （２）分割品はステンレス材であることを特徴とした特
   許請求の範囲第１項記載の沸騰式湯沸しポット。