JPS61203066A - 糊付範囲制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は紙、布、フィルム、薄金属板等のシート状製
品の貼り継ぎや巻取り時の先端や終端を処理する等のた
めに糊付【プする場合の糊付範囲を制御する制御装置の
改良に関し、各シート状製品の幅寸法の変化に対応して
各シート状製品の並べられた境界部分を除いて、常に所
定範囲のみに糊付けできるようにしたものである。

〔従来の技術〕

紙、布、フィルム、薄金属板等のシー１〜状製品はその
製造■稈中に貼り合わせて継ぐ必要が生じたり、巻き取
る場合に巻取装置のコア部分に先端を貼り付けたり、さ
らには、巻ぎ取り後の終端を貼り付けて処理する必要が
あり、このため従来から糊付けを行なうことが多い。

例えば、抄紙機を用いて紙を製造する場合にもリールで
巻いた紙をワインダで製品として再巻ぎ取りすることが
行なわれ、所定開巻き取った後に終端部を糊付けして貼
り付けるＪ：うにしている。

このため自動糊付装置が用いられており、例えば第６図
に示すように構成されている。すなわち、製品ロール１
の軸方向の端部に対応して一組のスプロケット２．３が
設置され、一方のスプロケツ１〜３にモータ４が連結さ
れて駆動されるようになっており、これらスプロケット
２．３間に無端のチェーン５がかけられている。そして
、このチェーン５の製品ロール１と平行な部分に糊噴射
ノズル６が取付けられて走行可能になっている。

この糊噴射ノズル６による製品ロール１への糊イ」範囲
を規制するため全ロール幅の両端部に対応してリミット
スイッチ７．８が設けられ、このリミットスイッチ７．
８の信号により、糊噴射ノズル６から糊を噴射させるた
めの噴射媒体としてのエアの供給を制御する図示しない
ソレノイド弁をオン、オフすることで制御するようにな
っている。

このような自動糊付装置では、糊付範囲の制御が全ロー
ル幅に対して両端部のリミットスイッチ７．８で設定す
るようになっている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記従来装置では、スリッタで切断されてから巻取られ
た複数個の製品ロールとされた場合には、ロール全１］
の両端部に糊付けしない部分を形成することは、リミッ
トスイッチ７．８をそれぞれ複数組設【プることで対応
できるものの各ロールの幅方向両端部に糊付けしない部
分を残すことができない。

このため糊付けが連続し−て行なわれ、製品ロールで糊
付り後、終端部を押しずくロブると糊が製品の切れ目か
らはみ出してしまい機械を汚し、次の巻取りの際に断紙
の原因となる。

また、各製品ロール１の分割されたスリン１〜部分にも
糊が噴射されることから製品［１−ルの多数層の端部が
わずかに接着され、同様に断紙の原因となってしまう。

特に、厚紙では問題とならなかったが、高級紙や薄紙に
おいては大きな問題となっており、改善が望まれている
。

この発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、幅方向
に複数のロール等が並べられた場合等にあ−３＝ っても各ロール等の境界部分を除く所定の範囲のみに糊
付りができる糊付範囲制御装置を提供しＪ：うとするも
のである。

〔問題点を解決するだめの手段〕

かかる問題点を解決するためこの発明は、幅方向に複数
並設されたシート状製品の境界部分を除く所定範囲に糊
付番ノするための制御装置において、シー１〜状製品の
幅方向に走行駆動される糊噴射ノズルと、この糊噴射ノ
ズルから糊を噴射させるため供給される噴ｔＪＪ媒体用
のソレノイド弁と、前記糊噴射ノズルの走行位置を検出
する位置検出手段と、あらかじめ各シート状製品の幅お
よび非糊付範囲を設定する設定器と、前記位置検出手段
からの出力信号と前記設定器からの非糊付範囲の信号と
を比較する比較器と、この比較器からの糊噴射信号によ
り前記ソレノイド弁を動作させるパワーリレーとを具え
たことを特徴とするものである。

〔作　用〕

シート状製品の幅方向に走行駆動される糊噴射ノズルの
位置を位置検出手段で検出し、あらかしめ各シート状製
品の幅および非糊付範囲を設定しておき、これら位置検
出値と設定値とを比較しながら糊噴射ノズルから糊を噴
射させるソレノイド弁の開閉を制御することで各シート
状製品のあらかじめ定めた各シート状製品の接触部分を
除く所定の範囲のみに糊付けするにうにしている。

〔実施例〕

以下、この発明の一実施例を図面に基づき詳細に説明す
る。

第１図はこの発明の糊付範囲制御装置の構成図である。

糊付対象物であるシート状製品１０の幅方向に走行駆動
される糊噴射ノズル１１に走行位置を検出する位置検出
手段（インクリメンタルパルスエンコーダ）１２が設け
られ、走行距離に対応してパルス数をカウンタ１３でカ
ウントして位置信号Ｃを求め、これを比較器１４に入力
する。

一方、各シート状製品１０について、その幅Ｗｎ　　（
ここでｎはシー１〜状製品１０の原点側からの番号で、
ｎ＝ｏ、１．２．−、ｘ、ｘはシート状製品１０の個数
を示し、ｎ＝Ｑの場合のＷ。は原点から第１番目のシー
ト状製品１ｏまでの部分の幅を示す。）や非糊付範囲ａ
、ｂ等を設定する入力データ設定器１５が設けられ、各
入力データが記憶演算器１６に出力される。

この記憶演算器１６では、各入力データに基づいて各シ
ート状製品１０の糊付範囲、すなわち糊付けの開始点Ｎ
８と終了点Ｎ、を演算するとともに、各シート状製品１
０の幅Ｗ。の入力データからシート状製品１０の個数Ｘ
を算出して記憶し、これらを比較器１４に入力する。

比較器１４では、糊噴射ノズル１１の位置信号Ｃと糊付
けの開始点Ｎ８の位置信号と終了点Ｎ。

の位置信号とを比較し、その結果に基づきパワーリレー
１７に動作信号を入力して糊噴射用のソレノイド弁１８
を開閉して糊噴射媒体を介して糊付けを行なう。

なお、本実施例では、記憶演算器１６において行なう糊
付けの開始点ＮＳと終了点ＮＥの演算を容易とするため
シート状製品１０の非糊付範囲を糊噴射ノズル１１が通
過する時間を利用してカウンター３の位置信号Ｃをリセ
ットするとともに、記憶演算器１６から比較器１４に入
力される糊付けの開始点Ｎ８の位置信号と終了点Ｎ、の
位置信号を次に糊付けすべきシー１〜状製品１０の値に
設定しなおすようにしており、こうすることにより、糊
付（Ｊが完了したシート状製品１０のそれぞれの幅Ｗ　
に無関係に糊付は開始点Ｎ８　（＝に−ａ）× や終了点Ｎ１　（＝Ｋ　（Ｗｏ−ｂ））を演算すること
ができる。このリセットおよび設定しなおしは糊付は終
了の信号により制御回路１９で行なう。

次に、具体的な糊付範囲の制御を、巻取装置に巻ぎ取ら
れたロールの長さ方向の終端部に適用する場合について
、第２図により説明する。

シート状製品である、抄紙機で製造された紙等のロール
２０は巻取装置に巻き取られ長さ方向の終端部を処理す
る場合には、幅方向に多数並べられた状態となって境界
部分２０ａにわずかなすき間が形成されている。

各ロール２０が巻き取られる巻取装置の幅方向両端部に
（各ロール２ｏ全体の幅）に対応して糊噴射ノズル１１
を走行駆動するため一組のスプロケット２１．２２が設
けられて無端のチェーン２３がかけられており、このチ
ェーン２３の各ロール２０と平行な部分に糊ＩＩＪＩｆ
ＪＪノズル１１が搭載された走行台２４が取付けである
。このチェーン２３を駆動して走行台２４を走行するた
め一方のスプロケット２２に駆動用のモータ２５が連結
され、このモータ２５と同軸に走行位置検出用のインク
リメンタルロータリパルスエンコーダ２６が連結しであ
る。

この糊噴射ノズル１１の走行駆動は巻取装置制御用コン
ピュータ２７で糊付範囲の制御とは独立して制御される
ようになっており、一方向、例えば第２図の左から右に
走行する場合にのみ糊付けを行なうようにし、走行端が
２つのりミットスイッヂ２８．２９で検出されて自動走
行される。

また、走行台２４に搭載された糊噴射ノズル１１は糊タ
ンク３０を具え、糊噴射用のソレノイド弁３１からの噴
射媒体、例えばエアの供給により糊タンク３０内の糊を
噴射するようになっている。

一方、この糊噴射ノズル１１がらの糊の噴射を制御する
ためデジタルスイッチ３２にＪ：り各ロール２００）ｓ
Ｗｌ　〜Ｗｘ原点カラＭ　１　ｏ−）ｔｔ２０１までの
幅Ｗ。、各ロール２０の一端の非糊付範囲ａ、他端の非
糊付範囲す、（ロールの他端の非糊付範囲すと隣接する
ロールの一端の非糊付範囲ａとの間が境界部分となる。

）パルス■ン］−ダ２６のパルス数と走行台２４の走行
距離の比に１走行台２４の走行速ｊｌｖ、位置信号Ｃや
設定値Ｎ８．ＮＥのセットに要Ｊ−る時間τでレジスタ
入力モジュール３３に設定するようになっている。

このレジスタ入力モジュール３３には、巻取装置制御用
コンピュータ２７から走行台２４に関する種々の信号や
糊付り開始指令やインターロック信号等が入力される。

ロータリパルスエンコーダ２６からのパルス信号はプリ
セットカウンタモジュール３４に入力されてカウントさ
れて位置信号Ｃが得られるにうになっている。

これらレジスタ入力モジュール３３とプリセットカウン
タモジュール３４はそれぞれ制御用のプログラマブルコ
ンピュータ３５とパスライン３８で接続されており、こ
のコンピュータ３５で入力データに基づき糊付範囲の開
始点Ｎ８、終了点ＮＥを演算し、セット信号によりプリ
セットカウンタモジュール３４に糊付けすべきロール２
０に対応した値を設定する。

また、プリセットカウンタモジュール３４では位置信号
Ｃと設定値Ｎ８．Ｎ［とを比較してパワーリレー１７に
動作信号を送ってソレノイド弁３１を開閉して糊付範囲
を制御する。

なお、プログラマブルコンピュータ３５には、パスライ
ン３８を介してディスクリート出力モジュール３６が接
続され、糊付制御の状態を表示するようになっている。

次に、かＪ：うに構成した糊付範囲制御装置による制御
について、第３図に示すフローチャートおよび第４図に
示すタイムチャー１〜ににり説明する。

巻取装置の運転を制御する巻取装置制御用コンピュータ
２７あるいは作業者の操作による押ボタンスイッチ等か
ら読込み指令４０が与えられるどこの読込み指令４０が
ホールドされるとともに、入力データの読込み（ステッ
プ４１）が行なわれ、レジスタ入力モジュール３３にに
、ａ、ｂ、ｗｏ。

Ｗ１〜Ｗｘの各データが設定される。

すると、プログラマブル］ンピュ〜り３５で各ロール２
０に対応した糊付範囲の演算（ステップ４２）が次式に
基づいて行なわれ、糊付けの開始点Ｎｓ終了点Ｎ［が各
ｎ−ルに対してそれぞれ演算される。

■　原点０から第１０−ル２０１に到るまでの幅Ｗ。に
対して ＮＳ−ゞ”’　　　　　）　　（１） Ｎ　　＝Ｋ　（Ｗｏ−ｂ） を演算する。

■　第１０−ル２０１から第Ｘロール２０．までの各ロ
ールに対して ＮＳ−に°８　　　　）　　（２） ＮＥ＝Ｋ　（Ｗｏ−ｂ） を演算する。

一方、糊付けすべきロール２０以外の各ロール幅Ｗ。に
ついては入力データとして０を入力することとし、これ
らＷｘのＯ以外の値の個数からロール個数Ｘを算出する
。

この演算が終了すると、読込み完了をランプ表内すると
糊噴射ノズル１１が搭載された走行台２４が左端から右
方に走行駆動され、原点検出用のリミットスイッチ３７
が走行台２４に当ってオンとなったのち外れてオフとな
る信号を原点信号とし、これの有無を判断（ステップ４
３）し、原点を検出する。

こののち、糊付けすべきロール２０１〜２０ｘを順次設
定するため、ロールの番号ｎをＯと設定する（ステップ
４４）。そして、プリセットカウンタモジュール３４の
カウンタＣをリセットするとともにロール番号ｎ＝Ｑに
相当する原点から第１０−ル２０１までの幅Ｗ。に相当
する糊付けの開始点Ｎ８、終了点ＮＥ−Ｎｏを設定する
（ステップ４５）。

次に、指定されたロール２０ｏが糊付け１゛べきロール
であるか、必要のない部分であるかを判定するためこの
ロール番号ｎとロール個数×の比較を行なう（ステップ
４６）。

この比較でＹＥＳの場合には、糊噴射ノズル１１の走行
台２４がすでにロール２０のない部分まで走行されてい
るので糊付けが完了したと判定し、糊付範囲の制御を終
了Ｊ−る（　Ｓ　Ｔ　ＯＰ　。

ＥＮＤ）。　１ 一方、この比較でＮｏの場合には、糊付けを開始するた
めインクリメンタルロータリパルスエンコーダ２６から
のパルスがプリ［ットカウンタモジュール３４でカウン
トされる（ステップ４７）。

そして、カウントされる位置信号Ｃど設定値Ｎ８．ＮＥ
　＝Ｎｏとが比較されて糊付けが行なわれるが、第１０
−ル２０１に到るまでは糊付けすべき対象がないので、
Ｎ［どしてＮ。が設定され、このＮｏよりＣが小さい間
はパワーリレー１７にオフ（ステップ５４）の動作信号
を送出する（ステップ４８）。

さらに、走行台２４が走行駆動され位置信号Ｃが増加し
ＮＯと等しくなると、一応、この幅Ｗ。

に対する制御が完了したとしてリセット信号５０として
ロール番号ｎを次のロール番号ｎ＋１に繰り上げる信号
をステップ４５に出力する（ステップ４９）。

このリセット信号５０によりステップ４５でカウンタＣ
がリセットされると同時に糊付けの開始点Ｎ８および終
了点Ｎ、を次のロールに対応した値に再設定し、再びス
テップ４６〜４９が繰り返されるが、ステップ４８．４
９では設定幅Ｗ。に対しての比較判定であり、これらを
通過してステップ５１に到る。

このステップ５１では、位置信号Ｃが糊付けの開始点Ｎ
　の位置信号と終了点Ｎ、の位置信号どの間であるかが
比較され、Ｎ　≦Ｃ＜Ｎ［の間はパワーリレー１７に動
作信号を出力してオン（ステップ５３）とし、糊付けを
行なう。

そして、糊付けの終了点Ｎ、まで糊噴射ノズル１１が走
行駆動されると、そのロール２０に対する糊付けが完了
したと判断しくステップ５２）、リセット信号５０をス
テップ４５に出力Ｊ−る。

こうして、ステップ４４で指定されるロール番号ｎがロ
ール個数Ｘを越えるまで順次ステップ４５以降をくり返
すことで各ロール２０にそれぞれ予め設定した両端部ａ
、ｂを除く範囲に糊付（）がされ、隣接するロール２０
との境界部分２０ａへの糊付けが回避される。

次に、糊付範囲の制御をさらに精度良く行なうため、糊
付範囲を定める設定値Ｎｓ、ＮＦを設定しなおす間のカ
ウンタ３４による位置信号Ｃの誤差を補正しながら制御
する場合について説明する。

位置信号Ｃの変化は、第５図に拡大して示すように、時
間とともに変化しており、例えば、Ｃ−Ｎ、Ｎ１となっ
たときにリセット信号が入力されてカウントＣがリセッ
トされる。

この場合、リセットに遅れがないと、位置信号Ｃが糊付
けの終了点Ｎ［を表わすＮｏ、Ｎ１になった瞬間垂直に
ゼロに変化するのであるが、実際には、図中破線のよう
にある遅れを有して変化する。又カラン１へ開始点とス
リット点は一致しない。

そこで、各ロール２０の非糊付範囲ａ、ｂを次式（３）
のように、ａ’　、ｂ’　に補正する。

ａ’　−ａ＋ｂ−ｖｔ　　　）　（３）ｂ’＝ｂ−ｂ＋
ｖτ＝Ｖτ さらにソレノイド等の作動おくれを考慮すると、糊付回
避幅ａ、ｂを得るためには、 （３）式のａ、ｂは ａ″＝ａ−ｖｔｌ　、と置換する必要があるｂ”＝ｂ−
ｖｔ２ ここで、 α１−Ｖ＠ｔ１ α２＝Ｖ・ｔ２ ■二走行台２４のスピード、 １，１２：エア回路、ソレノイド弁のリレーの作動遅れ
時間で、ソレノイド弁がオ ンのとき１−１、オフのどきに２゜ したがって、糊付けの開始点Ｎ　／　　、終了点Ｎ′、
は次式（４）で与えられることとなる。

Ｎ′５−Ｋａ′ ＝ｌ（（ｂ″−ｖτ十ａ″） −Ｋ（１１−Ｖτ＋ａ″−ｖｔ、−ｖｔ２）　　・（４
）Ｎ’　、　−Ｋ（１１Ｉ、−ｂ’　　）−Ｋ（賀　十
（ｂ″−ｖｔ）−ｂ″） ＝Ｋ（Ｗ　　−ｖ　・　τ） ここで、τ：リセットに要する時間 このように補正した糊付【ノの開始点Ｎ　／　　、終７
点Ｎ′Ｆを用いるようにすれば、リセットに要する時間
的遅れや糊噴射媒体として用いるエアの遅れ等誤差の全
くない状態で糊付範囲の制御ができる。

この制御は、第３図に示Ｊ“フローチｐ　−１−の入力
データ読込み（ステップ４１）のときに、■。

ｔｌ　、　ｔ２　、τをそれぞれ入力するとともに、ス
テップ４２におｔ−する演算のときにＮ’　　、Ｎ’「
Ｓ を演算し、これらの値を使用すれば簡単に行なうことが
できる。

以上のように、この実施例装置によれば、糊噴射ノズル
の位置をパルスエンコーダで検出し、原点信号またはリ
セット信号によりカウントを開始して現在位置を求める
一方、各ロールの幅と非糊付範囲とを設定して演算によ
り各ロールの糊付けの開始点と終了点を求め、糊噴射ノ
ズルが糊付は終了点を通過したのちの隣接するロールと
のすき間（境界部分）を含む非噴射区間を利用して各日
−ル毎にこれら両点の設定替えを行ないながら現在位置
との比較で糊付範囲の制御を行なうようにしており、簡
単な構成で精度の高い糊付範囲の制御ができる。

また、各ロール毎との現在位置と糊付範囲の設定値との
セットをコンビコータで行ない、これを繰返すことで全
ロールに糊付けするようにしており、毎回の設定値は常
に糊付けの開始点と終了点の２つであり、開始点は一定
（ＮＳ　＝Ｋａ　）で、終了点だ（プの演算（ＮＥ＝Ｋ
　（Ｗｏ−ｂ）だりで足り、非常に演算が簡Ｉ１１であ
る。

ざらに、糊噴射ノズルが一方向に走行する場合にのみ糊
付けを行なうようにしており、プログラムを単純にして
糊付範囲の制御ができる。

また、糊噴射ノズルの位置を検出するためパルスエンコ
ーダを設け、このパルス数をコンピュータとは独立の専
用カウンタを設けてカウントし、しかも糊噴射用のソレ
ノイド弁を動作させるパワーリレーへの動作信号をコン
ビコータからでなくカウンタから直接出力するようにし
ているので、制御スピードに余裕ができる。

次に、この発明の他の実施例について、第２図を参照し
ながら相異点を説明する。この装置では絶対番地を定め
これにより制御する。

糊噴射ノズル１１の走行駆動機構を、第２図に示したも
のと同一に構成し、インクリメンタルパルスエンコーダ
２６に替えて走行台２４の絶対位置Ｃａを検出できるア
ブソリュートパルスエンコーダを設置し、この絶対位置
Ｃａをプルグラマブ＝　　１９　− ルコンピュータ３５に入力する。

一方、デジタルスイッチ３２では各ロール２０の糊付範
囲をアブソリュートパルスエンコーダの絶対位置と同一
の番地で設定するようにする。

そして、これら糊付範囲の設定値の信号と絶対位置Ｃａ
の信号とをコンピュータ３５で比較しながらパワーリレ
ー１７に動作信号を出力して糊付けを行なう。

このように絶対位置に基づき設定した糊付範囲で直接糊
付けを制御することができるので、装置の構成が簡単に
なるとともに、演算すべき設定値もなく、また、カウン
タのリセット等の遅れによる補正も必要もない。

しかし、比較すべき設定値が各ロール２０の個数Ｘに対
応して存在するため、リセットする場合に比べ、多聞の
入力データの設定が必要となる。

なお、上記各実施例では、糊噴射ノズルを一方向に走行
させながら糊付範囲の制御を行なう場合について説明し
たが、糊噴射ノズルの走行方向を検出し、ロール幅の値
を逆方向から順次演算設定するとともに、糊付けの開始
点と終了点とを逆にするようにすれば両方向で糊付範囲
の制御ができる。

また、糊付対象はロールの巻取り終端部（長さ方向の端
部）に限るものでない。

さらに、糊付範囲の制御のプログラムも同一機能であれ
ばこれに限定するものでない。

〔発明の効果〕

以上、実施例とともに具体的に説明したように、この発
明の糊付範囲制御装置によれば、シーミル状製品の幅方
向に走行駆動される糊噴射ノズルの位置を位置検出手段
で検出し、あらかじめ各シート状製品の幅および非糊付
範囲を設定しておき、これら位置検出値と設定値とを比
較しながら糊噴射ノズルから糊を噴射させるソレノイド
弁の水平を制御して隣接するロールの境界部分は勿論所
定の範囲のみを糊付けするように構成したので、シート
状製品を圧着しても両端部に糊がはみ出すことがなく、
巻取装置を汚したり、シート状製品の端部が接着されて
断紙の原因となることもない。

また、糊付範囲の設定のため従来のようなリミッ］〜ス
イッチの取付位置の調整の必要がなく、簡単に設定でき
、糊付範囲の変更も容易である。

さらに、本装置をシー１〜状製品の製造装置の制御用コ
ンピュータと接続すれば、ディジタルスイッヂ４による
製品幅設定が不要となり製造から糊イ」（）まで全工程
の自動化も可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図はこの発明の糊付範囲制御装置の一実施
例にかかり、第１図は構成を示すブロック図、第２図は
具体的機器とともに示す概略構成図、第３図は糊付範囲
の制御のフローチャート、第４図はタイムチャート、第
５図は補正を行なう場合の一部分のタイムチャート、第
６図は従来装置の概略構成図である。 １０・・・シート状製品、１１・・・糊噴射ノズル、１
２・・・位置検出手段、１３・・・カウンタ、１４・・
・比較器、１５・・・入力データ設定器、１６・・・記
憶演算器、１７・・・パワーリレー、１８・・・ソレノ
イド弁、１９・・・制御回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 幅方向に複数並設されたシート状製品の境界部分を除く
   所定範囲に糊付けするための制御装置において、シート
   状製品の幅方向に走行駆動される糊噴射ノズルと、この
   糊噴射ノズルから糊を噴射させるため供給される噴射媒
   体用のソレノイド弁と、前記糊噴射ノズルの走行位置を
   検出する位置検出手段と、あらかじめ各シート状製品の
   幅および非糊付範囲を設定する設定器と、前記位置検出
   手段からの出力信号と前記設定器からの非糊付範囲の信
   号とを比較する比較器と、この比較器からの糊噴射信号
   により前記ソレノイド弁を動作させるパワーリレーとを
   具えたことを特徴とする糊付範囲制御装置。