JPS6120136Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 壁掛洗面器は壁面の指定位置にバツクハンガー
をビス等により取付け、洗面器に設けた係止部を
該バツクハンガーに引掛け、必要に応じてビス等
によりさらに洗面器を壁面に固定するようにして
取付けていた。第１図は従来の洗面器の取付け状
態を示す断面図である。洗面器１を壁面２に取付
けるに際し、まずバツクハンガー３を壁面２にビ
ス４で取付ける。この際バツクハンガー３に設け
たビス孔５のうち一部を長穴６に形成し長穴６に
おいてビス４を仮止めする。後、洗面器１の位置
調整を長穴６を介して主として上下方向に調整す
る。調整後他のビス孔５にビス４を挿通固定し、
洗面器１をその係止部７とバツクハンガー３を係
合させ下方のビス孔５をビス４で固定する手順で
作業していた。しかしながら壁面での位置決めが
難しく、相当の熟連を要するものであり、さらに
念入りな作業をおこなつても、壁面と洗面器背面
間に隙間があきやすく、又当初はよくても使用に
つれ隙間があきやすくなり、見栄えがわるいもの
であり、加えて使用時に隙間より漏水し、壁面、
床面を濡したり、汚したりすようになつてしまつ
ていた。

本考案はかかる現状に鑑み案出されたものであ
り、洗面器の取付作業の容易化とともに、仕上げ
を美麗なものとし、かつ壁面と洗面器背面間の漏
水を防止することを目的とするものである。即
ち、壁掛洗面器の背面形状と同一平面形状にし
て、該洗面器の上辺に対応する位置に沿つて両面
接着テープが貼付され、下部には洗面器固定用の
バツクハンガー固定位置を指示する印が記されて
いることを特徴とする壁掛洗面器の取付用型紙で
ある。

実施例を図面に従つて説明する。第２図は本考
案に掛る取付用型紙、第３図はその断面図であ
る。取付用型紙１１は外形形状が取付けられる洗
面器１の背面と同形状になし、本例では第２図に
示すようにおおむね状に形成されている。取付
用型紙１１の上辺１２は洗面器１の背面上辺に相
当する位置となるが、該型紙の一面において上辺
１２に沿つて横方向に両面接着テープ１３を貼付
する。両面接着テープ１３は幅10mm前後、厚さ２
〜３mm程度の帯状に成し、その両面に接着剤を塗
布し、一面は取付用型紙１１に、他面には離型紙
を貼付しておく。又、取付用型紙垂下部１４には
バツクハンガー３の取付位置を示す印１５を記し
ておく。印１５はバツクハンガー３の外形線を記
し、ビス取付部分にはその位置を示す如き表示を
なす。このようになした取付用型紙１１を用いて
洗面器１を壁面２に取付ける場合、第４図に示す
如く壁面２において洗面器取付位置を決めた後離
型紙をはがして、水平になるようにして壁面２に
押圧し、バツクハンガー３の取付位置を示す印１
５にしたがつてバツクハンガー３をビス等で固定
した後、取付用型紙１１を取除き洗面器１の係止
部７とバツクハンガー３を係合させて取付ける。
第５図は洗面器１取付後の断面図であり、両面接
着テープ１３が洗面器上辺における壁面当接部分
１６と密着し洗面器１と壁面２間を接着剤を介し
て封止するので壁面からの隙間が生ぜず漏水を防
ぐことができ、壁面を汚すことを防止する。

以上本考案によれば従来洗面器の壁面への取付
けに際し熟練した作業者でないと、ややもすれば
取付作業に手間取り、しかも壁面への密着が不十
分となり、壁面との間に隙間が出来やすかつた洗
面器の取付作業を容易に進めることができ、その
手順も壁面への取付用型紙を貼付するだけでよ
く、同時に取付後の壁面との隙間発生を防止でき
るなど優れた効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の洗面器の取付状態を示す断面
図、第２図は本考案になる取付用型紙、第３図は
その断面図、第４図は取付用型紙の使用状態を示
す図、第５図は洗面器取付後の断面図である。 １……洗面器、１１……取付用型紙、１２……
上辺、１３……両面接着テープ、１５……印。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 壁掛洗面器の背面形状と同一平面形状にして、
   該洗面器の上辺に対応する位置に沿つて両面接着
   テープが貼付され、下部には洗面器固定用のバツ
   クハンガー固定位置を指示する印が記されている
   ことを特徴とする壁掛洗面器の取付用型紙。