JPS61197077A - ポリオレフイン防食被覆鋼管の鋼管露出面の防食被覆方法 - Google Patents

ポリオレフイン防食被覆鋼管の鋼管露出面の防食被覆方法

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JPS61197077A
JPS61197077A JP3506885A JP3506885A JPS61197077A JP S61197077 A JPS61197077 A JP S61197077A JP 3506885 A JP3506885 A JP 3506885A JP 3506885 A JP3506885 A JP 3506885A JP S61197077 A JPS61197077 A JP S61197077A
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JP
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polyolefin
primer
steel pipe
sealant
coating
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JP3506885A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Tanaka
満生 田中
Takashi Sano
孝 佐野
Iwao Tsuruya
鶴谷 巌
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Nippon Steel Corp
DKS Co Ltd
Ube Corp
Original Assignee
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
Nippon Steel Corp
Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、鋼管杭あるいはパイプラインなどに用いられ
る防食被覆鋼管の溶接部分あるいは損傷部分などのよう
な鋼管面露出部分を防食被覆する方法に関する。
[発明の背景] 鋼管杭あるいはパイプラインなどに用いる鋼管をポリオ
レフィンで被覆する防食方法は、形成されるポリオレフ
ィン防食被覆層が、高い機械的強度を示し、また耐熱性
および耐候性が良好であり、さらには水分あるいは腐食
性の土壌およびガス等に対して優れた耐久性を示すこと
から、近年、ハイプラインとして地中に埋設される鋼管
、あるいは護岸など目的で用いられる鋼管杭などの鋼管
(以下、これらを総称して単に「鋼管」と記載すること
もある)の防食被覆方法の主流を占めている。
一般にポリオレフィン防食被覆鋼管は、用途などに合せ
て所定の長さに切断された鋼管にその両端部の鋼管面(
溶接部分)が露出した状態にてポリオレフィン防食被覆
層を付設して製造する。
そして、この状態で、たとえばパイプラインの建設作業
現場あるいは鋼管杭の打設現場などに輸送され、それぞ
れの現場で所望の長さになるように溶接して使用される
か、あるいは、予め所望の長さになるように溶接された
のち、たとえばパイプラインの建設作業現場あるいは鋼
管杭の打設現場などに輸送されて使用される。このよう
にして使用される防食被覆鋼管は、溶接部分およびその
周囲の鋼管面に防食被覆層が施されていない状態であり
、使用に際してはこの部分に他の部分と同等の防食効果
を有する防食被覆を施さなければならない。
また、上記のポリオレフィン防食被覆鋼管は、保管ある
いは輸送などに伴なう移動時に鋼管同士または他の物体
との激しい接触あるいは衝突により、その防食被覆層が
損傷を受ける場合がある。
あるいは、それらの鋼管が地中に埋設された後。
また護岸の目的などで用いられている間に、土砂、海水
との接触により損傷を受ける場合もある。そのようにし
て防食被覆層が損傷を受けた場合、その損傷部分より水
分あるいは腐食性物質が浸透して鋼管表面に接触するた
め、防食被覆層の防食効果が著しく損なわれる。従って
、良好な防食効果を維持するために、損傷部分を早急に
補修することが必要となる。
[従来技術およびその問題点] 上記のような防食被覆層の溶接部分への被覆材の付設あ
るいは膜損傷部の補修を目的とした被覆材の付設は、一
般に次のような方法により実施されている。
まず、溶接部分への被覆材の付設のためには。
接着剤層が付設されたポリオレフィンシートなどの被覆
材を溶接部分(鋼管露出面)とその周囲の防食被覆層上
に直接付設する方法が利用されている。
一方、防食被覆鋼管の損傷部のためには、ポリオレフィ
ン防食被覆層に凹部として形成された損傷部(鋼管露出
面)に、熱溶融性あるいは常温で粘着性と流動性とを示
すシーラントを、その上面が防食被覆層表面とほぼ同レ
ベルになるように塗着し、シーラントが塗着された部分
およびその周囲のポリオレフィン防食被覆層を被覆する
よようにポリオレフィンシートなどの被覆材を付設する
方法が利用されることが多い、なお、以下、溶接部分お
よび損傷部を総称して単に「鋼管露出面」と言うことが
ある。
しかしながら、一般にポリオレフィン同士を加熱接着す
る場合には、ポリオレフィンの接着部分を融解状態にし
なければ接着性が発現しない、ところが、現実にはポリ
オレフィンが融解状態になるまで加熱するとポリオレフ
ィンが熱劣化をおこし、防食性などの物性に悪影響を与
えるとの問題があるため、通常は、比較的低温でポリオ
レフィンとの接着性が発現する熱融解性の接着剤を用い
て接着している。すなわち、たとえば溶接部分を被覆す
る場合には、ポリオレフィンなどのシート状体の片面に
熱融解性の接着剤層を積層融着してなる帯状の被覆材を
、露出部分を覆うように鋼管の周囲に巻回して、帯状被
覆材の長さ方向の端部を重ね合わせ、加熱接着しチュー
ブ状体とする。
次いで、このチューブ状の被覆材のポリオレフィン面を
直接ガスバーナーの炎あるいは熱風等の加熱手段によっ
て加熱して熱収縮させながら接着剤層を軟化させると共
に加圧して、被覆材を被覆部分と被覆部分の外周部のポ
リオレフィン防食被覆層に加熱圧着する方法により実施
されている。
上記被覆方法は、ガスバーナーあるいは熱風を発生させ
る熱源さえあれば、他の道具はほとんど必要とせず1作
業も極めて簡易であるために、パイプラインの建設現場
あるいは鋼管杭の打設現場等でも容易に行なうことがで
きることから、広〈実施されている方法である。
しかし、上述した方法は、被覆材であるポリオレフィン
シートの表面を直接加熱し、裏面にある熱融解性の接着
剤層を接着可能な軟化状態にすることが必要があるため
、この加熱によりポリオレフィンシートの表面が熱劣化
し易いとの問題が依然として残る。従って、このような
加熱によるポリオレフィンシートの熱劣化を防止しなが
ら接着剤を軟化させる為に、接着剤は比較的低い温度で
軟化して接着可能な状態になるものでなければならず、
通常は、ビカット軟化点が50℃以下の接着剤が使用さ
れている。このような接着剤は比較的低い温度で軟化状
態になり接着性能を発揮するため、被覆材の付設作業が
極めて容易に実施可能であり、かつポリオレフィンの熱
劣化が少ない点では好ましい反面、その剥離強度あるい
は剪断強度が、50℃以上、特には約60℃付近以上に
なると急激に低下するとの問題がある。
防食被覆鋼管は、保管時あるいは船舶等による輸送時に
直射日光に曝されることが多く、鋼管の防食被覆層の表
面温度が、60〜70℃もの高温に達することがあり、
特に、赤道直下の船舶上などにおいては表面温度が80
℃にも達することがある。このような場合には被覆材の
剥離強度あるいは剪断強度が低下し、その被覆部分に僅
かな衝撃が加わったり、あるいは被覆材が他の物体と僅
かに接触しただけで、被覆材の「ずれ」、「めくれ」あ
るいは「剥離」等の損傷を生ずることがある。
一方、地中に埋設されて使用される鋼管(たとえば、パ
イプライン)においては、鋼管中を流れる流体の流動性
を向上させることを目的として流体を加熱して流すこと
が多く、流体からの伝熱によって防食被覆層の温度が6
0℃を越えることもあり、被覆材に付設された軟化点の
低い接着剤を含む接着剤層は1次第に軟化し被覆材の剥
離強度あるいは剪断強度が低下し、土壌応力などが加わ
ることにより、被覆材の「ずれ」、「めくれ」。
あるいは「剥離」等を生ずるとの問題がある。
被覆材の「ずれ」、「めくれ」あるいは「剥離」等を防
止するために、被覆材の接着剤層に軟化点の高い接着剤
を使用した場合には、接着剤を接着可能な軟化状態にす
る為に被覆材の加熱温度を高くしなければならない、し
かしながら、前述のように、加熱温度を上げることによ
って被覆材のポリオレフィンシート自体が熱劣化を起し
耐候性などが低下するとの問題がある。
[発明の目的] 本発明は、ポリオレフィン防食被覆鋼管の鋼管露出面を
防食被覆する新規な方法を提供することを目的とする。
さらに詳しくは、本発明は、防食被覆鋼管が通常曝され
る温度では、溶接部分を被覆する目的等で接着されたポ
リオレフィン被覆材が「ずれ」、「めくれ」、あるいは
「剥離」などを起すことのない防食被覆方法であって、
かつ防食性が極めて良好な防食被覆方法を提供すること
を特徴とする 特に、本発明は、パイプラインを構成する鋼管あるいは
鋼管杭などのように直接太陽光に曝され、なおかつ長期
間防食能力を維持することが必要な防食被覆鋼管の防食
被覆層の鋼管露出面を防食被覆するのに好適な防食被覆
方法を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、ポリオレフィンで防食被覆されたパ
イプラインのように加熱流体を流して用いられ、なおか
つ長期間防食能力を維持することが必要な防食被覆鋼管
の防食被覆層の鋼管露出面を防食被覆するのに好適な防
食被覆方法を提供することを目的とする。
[発明の要旨] 本発明は、ポリオレフィン防食被覆鋼管の鋼管露出面を
防食被覆する方法であって、 (I)ポリオレフィンに対して接着性を示す反応硬化性
樹脂を含有するプライマーを、鋼管露出面周囲のポリオ
レフィン防食被覆層の少なくともシーラント接触予定面
に塗布する工程:(II)上記(I)工程でプライマー
を塗布したシーラント接触予定面および鋼管露出面上に
、鋼管に対して接着性を示す反応硬化性樹脂を含むシー
ラットを塗着する工程; および、 ([)ポリオレフィンに対して接着性を示す反応硬化性
樹脂を含有するプライマーを一方の面に塗布した非熱収
縮性ポリオレフィン被覆材を、該プライマー塗布面が少
なくともシーラント層と接触するように配設し、遅くと
も該プライマーの硬化反応終了前に、該ポリオレフィン
被覆材を少なくとも該シーラント層上に圧着する工程;
を含むことを特徴とする防食被覆方法にある。
[発明の詳細な記述] 本発明を図面を参照しながら、さらに詳細に説明する。
添付の第1図(第1−A図、第1−B図、第1−C図)
は、ポリオレフィン防食被覆鋼管の鋼管露出面に本発明
の防食被覆方法により防食被覆を施した態様の例を示す
図である。
本発明は、基本的にはポリオレフィンで防食被覆された
鋼管の被覆層が施されていない状態にある部分、たとえ
ば、防食被覆層が損傷を受けて鋼管面が露出した部分、
あるいは鋼管の溶接部分などの鋼管露出面に優れた物性
を示す防食被覆層を施す方法である。
本発明の方法を実施するに際しては、鋼管の形状および
サイズなどには特に制限はない、鋼管の例としては、鋼
管杭およびパイプラインを構成する鋼管を挙げることが
できる。第1−A図、第1−B図および第1−C図にお
いて、鋼管は1で示されている。
このような鋼管lは、ポリオレフィンで防食被覆されて
いることが必要である。防食被覆層の例としては、一般
に防食被覆用として使用されているポリオレフィンおよ
びポリオレフィン共重合体を挙げることができる。さら
に具体的には、ポリエチレンあるいはポリプロピレンお
よびこれらの共重合体を挙げることができる。第1−A
図、第1−B図及び第1−C図において、ポリオレフィ
ン防食被覆層は2で示されている。防食被覆層2で防食
被覆された鋼管には、鋼管露出面(溶接部分あるいは損
傷部分など)3が形成されており、この部分に本発明に
よる防食被覆が施される。
本発明の防食被覆方法の第一工程は、ポリオレフィンに
対して接着性を示す反応硬化性樹脂を含有するプライマ
ーを、鋼管露出面の周囲のポリオレフィン防食被覆層の
少なくともシーラント接触予定面に塗布する工程である
本発明の第一工程で使用するプライマーは、主としてポ
リオレフィンとシーラントとの接着性を向上させるため
に使用される。
すなわち、ポリオレフィンに対して接着性を示す反応硬
化性樹脂を含有するプライマーを、少なくとも後の工程
においてシーラントを塗着する防食被覆層の表面(シー
ラント接触予定面)に塗布する。シーラント接触予定面
は、第1−A図においては4で示されている。第1−A
図において、シーラント接触予定面4は、鋼管露出面を
取囲む防食被覆層の側縁部であり、少なくともこの部分
にプライマー4aを塗布する。また、第1−C図に示す
ようにシーラント層5を防食被覆層2の表面にまで塗着
する場合には、その表面の塗着予定部分にもプライマー
4bを塗布することが好ましい。
プライマーは、鋼管露出面に塗布しても良いが、たとえ
ば、シーラントとして二液硬化性ポリウレタンを使用す
る場合には、このようなポリウレタン自体が鋼管との接
着性が良好であるので、特に鋼管露出面にプライマーを
塗布することを必要としない。
本発明の第一工程で使用するプライマーは、ポリオレフ
ィンに対して接着性を示す反応硬化樹脂を主成分とする
ものである。このような反応硬化性樹脂の例としては1
分子量400乃至2000(好ましくは600乃至15
00)のポリアルキレングリコールと、使用したポリア
ルキレンゲリコールよす過剰の当量のジフェニルメタリ
ンイソシアネート(MDI)(例えば、純MDI、粗M
DI、液体MDI)との反応のより得られた末端にイソ
シアネート基を有するウレタンプレポリマーを挙げるこ
とができる。なお、上記のポリアルキレングリコールの
例としては、触媒(例、水酸化ナトリウム)の存在下、
分子内に二個以上の水酸基を有する化合物(例、エチレ
ングリコール、1.2−プロピレングリコール、1.3
−プロピレングリコール、1.4−ブタンジオール、1
.6−ヘキサンジオール、ハイドロキノン、ビスフェノ
ールA、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、グリセリン、トリメチロールプロパン)にフルキレ
ンオキサイド(例、エチレンオキサイド、プロピレンオ
キサイド)を上記の分子量となるように付加重合させた
ものを挙げることができる。
このポリウレタンプレポリマーについての詳細は、特願
昭59−44733号明細書および特願昭59−150
873号明細書に記載されている。
プライマーは、上記のような反応硬化性樹脂に通常使用
される溶剤あるいは硬化を促進させる触媒を含むもので
あっても良い、使用することができる溶剤の例としては
、芳香族炭化水素、エステル類、および塩素化炭化水素
を挙げることができる。また、使用することができる触
媒の例としては、三級アミン類および有機スズ化合物を
挙げることができる。
上記のようなプライマーは、ポリオレフィンとの接着性
が極めて良好であり、また後述するシーラントとして好
適な二液硬化性ポリウレタンとの接着性も極めて良好で
あり好ましい、また、空気中の水分と上記ポリウレタン
プレポリマー中のインシアネート基が反応して硬化する
ため、硬化時間が短く1作業性に優れているとの利点が
ある。
さらに、上記の硬化触媒を使用することにより硬化時間
が更に短縮され作業性を更に向上させることができる。
上記のプライマーは、ポリオレフィン防食被覆層に直接
塗布することも可能であるが、溶剤処理、研磨処理、コ
ロナ放電処理および火炎処理などの方法で予め表面処理
したポリオレフィン防食被覆層の表面に塗布することが
好ましい、また。
ポリオレフィン被覆材のポリオレフィン防食被覆暑に対
面する側の表面にも同様に上記の表面処理を施すことが
好ましい。
溶剤処理の例としては、トリクロルエチレン、トリクロ
ルエタンなどの塩素化炭化水素系の溶剤を使用して、ポ
リオレフィン防食被覆層の表面およびポリオレフィン被
覆材の該当表面を洗浄、粗面化処理する方法を挙げるこ
とができる。研磨処理の例としては、研磨布など使用し
てポリオレフィン防食被覆層の表面およびポリオレフィ
ン被覆材の該当表面を粗面化する処理する方法を挙げる
ことができる。コロナ放電処理の例としては、35〜4
5ダインのエネルギーでポリオレフィン防食被覆層の表
面およびポリオレフィン被覆材の該当表面を処理する方
法を挙げることができる。
火炎処理の例としては、バーナーを用いてポリオレフィ
ン防食被覆層の表面およびポリオレフィン被覆材の該当
表面に−乃至子図火炎を当てて処理する方法を挙げるこ
とができる。
上記のように予めポリオレフィン防食被覆層およびポリ
オレフィン被覆材を表面処理することによりポリオレフ
ィン防食被覆層の表面が粗面化され、あるいは表面が極
性基を有するようになり、ポリオレフィン防食被覆層と
プライマーとの接着性、およびプライマーとポリオレフ
ィン被覆材との接着性が更に良好になり、最終的に露出
部分がポリオレフィン被覆材により堅牢に被覆されるこ
ととなり好ましい。
本発明の第二工程は、第一工程でプライマーを塗布した
シーラント接触予定面および鋼管露出面を被覆するよう
に、鋼管に対して接着性を示す反応硬化性樹脂を含むシ
ーラントを塗着する工程である。
この工程で使用するシーラントは、鋼管に対して接着性
を示す反応硬化性樹脂を主成分とするものであり、この
シーラントが鋼管との接着性を有することから防食性を
向上させることができる。
第1−A図、第1−B図および第1−C図において、シ
ーラント層は5で示されている。シーラントは、鋼管露
出面3の周囲の防食被覆層2により構成される凹部、す
なわち露出部分に塗着される。シーラントは、少なくと
も鋼管露出面3と第一工程で塗布した防食被覆層側縁部
のプライマー4aを被覆するように塗着される。このシ
ーラントは、上記部分を薄く被覆するように塗着するこ
とも可能であるが、たとえば、溶接ビード上の凹凸部分
を平担にすることができるように少なくとも0.3mm
塗着することが好ましく、鋼管露出面におけるポリオレ
フィン被覆材とシーラントとの合計厚さが周囲のポリオ
レフィン防食被覆層と同レベルになるように塗着するこ
とが特に好ましい、また、第1−A図および第1−B図
に示すように、シーラントを周囲の防食被覆層と同レベ
ルになるように塗着することが好ましく、さらに、第1
−C図に示すように、第一工程においてプライマーを露
出部分の周囲のポリオレフィン防食被覆層の表面上にま
で塗布し、この部分にまでシーラント5aを塗着するこ
ともできる。
鋼管に対して接着性を示すシーラントの主成分である反
応硬化性樹脂は、シーラントとして通常使用されている
鋼材接着性の反応硬化性樹脂を用いることができる。特
に鋼管露出面との接着性を考慮し、さらに上記のプライ
マーとの接着性をも考慮すると二液硬化性ポリウレタン
を主成分とするシーラントを使用することが好ましい、
二液硬化性ポリウレタンとしては、通常使用されている
ものを用いることができる。
通常は、第一工程で塗布したプライマーが指触乾燥した
のち、たとえば、上記の二液硬化性ポリウレタンを主成
分とするようなシーラントを塗着し、シーラントの硬化
前に次の工程を実施する。
本発明の第三工程は、第一工程で用いたプライマーと同
様に、ポリオレフィンに対して接着性を示す反応硬化性
樹脂を含有するプライマーを一方の面に塗布した非熱収
縮性のポリオレフィン被覆材を、このプライマーがシー
ラント層(所望により、防食被覆層も含む)と接触する
ように配設し、遅くとも塗布したプライマーの硬化反応
終了前に、上記ポリオレフィン被覆材をこのシーラント
層(所望により、防食被覆層も含む)の上に圧着する工
程である・ 第1−A図、第1−B図および第1−C図において、非
熱収縮性ポリオレフィン被覆材は6で、そしてそれを構
成する非熱収縮性ポリオレフィンシートは8で、プライ
マーは7で示されている。
本発明で使用する被覆材は、熱収縮性のないポリオレフ
ィンを用いたものである。ポリオレフィン被覆材として
は、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシートなどの
シート状のポリオレフィンおよびポリオレフィン共重合
体などが通常使用される。
この第三工程を更に詳しく説明すると、まず非熱収縮性
ポリオレフィン被覆材6の一方の面に、ポリオレフィン
に対して接着性を示す反応硬化性樹脂を含有するプライ
マー(第一工程で用いたプライマーと同一であることが
好ましい)を塗布する。
一方、ポリオレフィン被覆材と接触するポリオレフィン
防食被覆層の表面は、第1−A図に示すように、前述し
た表面処理を施したままであっても良いが、たとえば第
1−B図および第1−C図に示すようにプライマーを塗
布することが好ましい。また、プライマーをシーラント
上に塗布することも可能である。
そして、プライマー7を塗布した非熱収縮性ポリオレフ
ィン被覆材6が、シーラント層5(および、所望により
周囲の防食被覆層)を被覆するように、すなわち、充填
材層5(および、所望によりその周囲の防食被覆歴)と
プライマー塗布面とが接触するように配置する。また、
第1−C図に示すようにシーラントをポリオレフィン防
食被覆層2の表面まで塗着した場合には、この防食被覆
層上のシーラント5aをも被覆するように、すなわち、
充填材層5a(および、所望によりその周囲の防食被覆
層)とプライマー塗布面とが接触するように配置する。
具体的には、ポリオレフィン被覆材6の配設は、通常帯
状のポリオレフィン被覆材が、上記の接着部分を被覆す
るように張力をかけながら接着部分を含む鋼管の周囲に
密着するように押え付けながら巻き回して、その長さ方
向の端部を重ね合せて圧着する方法が利用される。
重ね合せ部分の接着方法は、重ね合せ部分に第一工程で
使用したプライマーと同様のプライマーを塗布して接着
し、さらに長さ方向の先端部分と巻回された帯状のポリ
オレフィン被覆材を接合するように熱融着性の接着剤を
一方の面に配した熱接着性のヒートシールテープを加熱
圧着して接着する方法を利用することが好ましい。
配設された非熱収縮性ポリオレフィン被覆材6は、遅く
とも塗布されたプライマーの硬化反応終了前に圧着され
る。通常では、非熱収縮性ポリオレフィン被覆材6の圧
着は、該被覆材を配設する際に、シーラント層あるいは
ポリオレフィン防食被112層との間の空気を追い出す
ように手あるいは治具などを用いて押え付けながら圧着
する方法により実施される。また、非熱収縮性ポリオレ
フィン被覆材を配置の際に、該被覆材をガスバーナーな
どの加熱手段で加熱しながら配置し、同時に押え付けて
圧着する方法を利用することも可能である。
なお、ガスバーナーなどを用いて加熱する場合には、非
熱収縮性ポリオレフィン被覆材の表面をアルミニウム箔
なとの耐炎保護材を介して加給することが好ましい。
非熱収縮性ポリオレフィン被覆材に塗布されたプライマ
ー7は、第1−A図においてはポリオレフィン防食被覆
層2およびシーラント層5と、第1−B図および第1−
C図においては、防食被覆層2上に塗布されたプライマ
ーおよびシーラント層5と接し、時間の経過と共に対面
する部分と接着しながら硬化する。そして、最終的には
1例えば第1−B図に示すようにポリオレフィン防食被
覆層に塗布されたプライマー40とプライマー7が一体
化する。また、シーラント層5とも良好に接着する。
このようにして被覆された非熱収縮性ポリオレフィン被
覆材は、反応硬化性樹脂を主成分とするプライマーによ
り接着されているので温度の上昇により軟化することも
なく、さらにこのプライマーとポリオレフィンとの接着
が良好であるので、被覆後の耐候性が極めて良好である
次に本発明の被覆方法の実施例を記載する。
[実施例1] 外径が508mm、肉厚が9 m mそして長さが12
mの鋼管に、鋼管の両端部150mmを除いて厚さ3.
0mmのポリエチレン防食被覆層を施し、この鋼管二本
を溶接した。
溶接された鋼管の溶接部のポリエチレン防食被覆層に約
150mmの幅でプロパンガストーチを用いて防食被覆
層の表面光沢が変るまで火炎処理を行なった・ 火炎処理された防食被覆層表面とその側縁部に、ポリウ
レタンプレポリマーを主成分とするプライマー(第一工
業製薬■製、商品名: Mac Flew350u )
を約501Lmの厚さに塗布した。
鋼管の溶接部を含む露出部分およびプライマーを塗布し
た防食被覆層上に二液型ポリウレタン樹脂を主成分とす
るシーラント(第−工業製薬味型、商品名: Mac 
Fle!210 )を塗着した。なお、シーラントの塗
着厚さは、ポリエチレン防食被m層上では約0.5mm
とし、鋼管の露出部分では、シーラントが塗着されたポ
リエチレン防食被覆層の表面と同レベルになるようにし
た。
一方、予め火炎処理した幅600mm、長さ1720m
mそして厚さ1mmの非熱収縮性ポリエチレンシートの
片面に、上記プライマー(第一工業製薬■製、商品名:
 Mac Flex 35Qu )を約50μmの厚さ
に塗布し、このプライマーを塗布したポリエチレンシー
ト(非熱収縮性被覆材)を、上記の露出鋼管面の周囲に
密着するように張力をかけ、さらに手で押え付けながら
巻き回し圧着した。そして、シートの長さ方向の端部を
約100mm重ね合せてヒートシールテープ(片面に熱
融解性の接着剤層を有する接着テープ)で接合して、露
出鋼管とその周囲のポリエチレン防食被覆層を被覆した
[実施例2] 実施例1において、ポリエチレン防食被覆層を施した鋼
管に代えて厚さ3mmのポリプロピレン防食被覆層を施
した鋼管を使用し、非熱収縮性ポリエチレンシートに代
えて非熱収縮性ポリプロピレンシートを用いた以外は同
様に操作して鋼管溶接部分の露出鋼管面とその周囲のポ
リプロピレン防食被覆層を被覆した。
評価 実施例1および実施例2で被覆した防食被覆鋼管を夏期
(大月)に太陽光に長期間曝露させたのち荷降し操作を
模した実験を行ない、被覆部分を観察した。
被覆部分のポリエチレンシート表面およびポリプロピレ
ンシート表面に異物の衝突あるいは接触によると思われ
る傷跡が見られたが、これら傷跡は表面的なものであり
鋼管面までは達していなかった。さらにポリエチレンシ
ートおよびポリプロピレンシートの「めくれ」、rMI
離ノおよび「シワJなどは観察されなかった。また、ポ
リエチレンシートとポリエチレン防食被覆層との接着性
およびポリプロピレンシートとポリプロピレン防食被覆
層との接着性も良好であった6[発明の効果] ポリオレフィン防食被覆鋼管の鋼管露出部分に本発明の
方法により施された防食被覆材は、保管時あるいは輸送
時などに太陽光に直接曝されてその部分の表面温度が、
相当高温(例えば80℃以上)になった場合にも、プラ
イマーが反応硬化性樹脂を主成分とするものであるので
「ずれ」、「めくれ」および「剥離」等の異常はみられ
ない、更に、七の部分に外力が加わった場合にも強い抵
抗性を示す。また、防食性も良好である。
また、鋼管を溶接により連結し、その部分に本発明の方
法による防食被覆を施したパイプラインに相当高温の流
体(たとえば80℃以上)を連続的に流して内部からの
熱によって防食被覆部分の温度が上昇した場合にも「ず
れ」、「めくれ」および「剥離」等の異常はみられない
さらに、被覆された上記のようなパイプラインが地中に
埋設されて、防食被覆部分に土壌応力がかかっても強い
抵抗性を示す。また、防食性も良好である。
【図面の簡単な説明】
第1−A図は、ポリオレフィン防食被覆鋼管の鋼管露出
面を1本発明の防食被覆方法により非熱収縮性被覆材を
付設した一例を模式的に示す図である。 第1−B図は1本発明の防食被覆方法の他の態様の例を
模式的に示す図である。 第1−C図は、本発明の防食被覆方法の他の態様の例を
模式的に示す図である。 1:鋼管、2:ポリオレフィン防食被覆層、3:鋼管露
出面、4ニジ−ラント接触予定部、4a、4b、4cニ
プライマー、5 (5a)ニジ−ラントC層)、6:非
熱収縮性ポリオレフィン被覆材、7ニプライマー、8:
非熱収縮性ポリオレフィンシート

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ポリオレフィン防食被覆鋼管の鋼管露出面を防食被
    覆する方法であって、 ( I )ポリオレフィンに対して接着性を示す反応硬化
    性樹脂を含有するプライマーを、鋼管露出面周囲のポリ
    オレフィン防食被覆層の少なくともシーラント接触予定
    面に塗布する工程; (II)上記( I )工程でプライマーを塗布したシーラ
    ント接触予定面および鋼管露出面上に、鋼管に対して接
    着性を示す反応硬化性樹脂を含むシーラントを塗着する
    工程; および、 (III)ポリオレフィンに対して接着性を示す反応硬化
    性樹脂を含有するプライマーを一方の面に塗布した非熱
    収縮性ポリオレフィン被覆材を、該プライマー塗布面が
    少なくともシーラント層と接触するように配設し、遅く
    とも該プライマーの硬化反応終了前に、該ポリオレフィ
    ン被覆材を少なくとも該シーラント層上に圧着する工程
    ; を含むことを特徴とする防食被覆方法。 2、上記プライマーが、分子量400乃至2000のポ
    リアルキレングリコールと、使用したポリアルキレング
    リコールに対して過剰の当量のジフェニルメタリンイソ
    シアネートとの反応により得られた末端にイソシアネー
    ト基を有するウレタンプレポリマーを主成分とするもの
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の防
    食被覆方法。 3、上記シーラントが、二液硬化性ポリウレタンを主成
    分とするものであることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の防食被覆方法。 4、上記( I )工程において、該プライマーを、ポリ
    オレフィン被覆材がシーラントを介することなく直接接
    着されるポリオレフィン防食被覆層の表面にまで塗布す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至3項のい
    ずれかの項記載の防食被覆方法。 5、ポリオレフィン防食被覆層の表面および非熱収縮性
    ポリオレフィン被覆材のプライマー塗布面を、溶剤処理
    、研磨処理、コロナ放電処理および火炎処理からなる群
    より選ばれる処理方法で予め処理することを特徴とする
    特許請求の範囲第4項記載の防食被覆方法。
JP3506885A 1985-02-22 1985-02-22 ポリオレフイン防食被覆鋼管の鋼管露出面の防食被覆方法 Pending JPS61197077A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010274158A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Toshin:Kk 樹脂成形品の表面処理方法、及びその表面処理後に形成される表面層を有する樹脂成形品の製造方法
JP2016060172A (ja) * 2014-09-22 2016-04-25 三菱重工業株式会社 樹脂ライニング施工方法

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JP2010274158A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Toshin:Kk 樹脂成形品の表面処理方法、及びその表面処理後に形成される表面層を有する樹脂成形品の製造方法
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