JPH0139519B2 - - Google Patents

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JPH0139519B2
JPH0139519B2 JP13367583A JP13367583A JPH0139519B2 JP H0139519 B2 JPH0139519 B2 JP H0139519B2 JP 13367583 A JP13367583 A JP 13367583A JP 13367583 A JP13367583 A JP 13367583A JP H0139519 B2 JPH0139519 B2 JP H0139519B2
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JP
Japan
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heat
shrinkable
adhesive layer
sheet
main pipe
Prior art date
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Application number
JP13367583A
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English (en)
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JPS6026886A (ja
Inventor
Yotaro Fujiwara
Hideto Kataoka
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP13367583A priority Critical patent/JPS6026886A/ja
Publication of JPS6026886A publication Critical patent/JPS6026886A/ja
Publication of JPH0139519B2 publication Critical patent/JPH0139519B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L57/00Protection of pipes or objects of similar shape against external or internal damage or wear

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、T字管の首部を特定の接着剤層を有
する熱収縮性テープで被覆する工程を経ることに
より、該首部からの熱収縮性材料のずれ込み、は
がれ、しわ、気泡、空隙等を防止したT字管の被
覆方法に関する。
従来、重化学工場プラント、都市集中暖房用の
配管あるいは原油、天然ガス輸送用パイプライン
のポンプステーシヨン周辺内の配管などでは、配
管の形状が、エルボ、レジユウサー、バルブ、T
字管、フランジ部分などと多種多様であるが、従
来の熱収縮性被覆材料を、そのまま、それらの異
形管に適用した場合には、熱収縮性被覆材料が、
その管の周方向に向かつて収縮する以外に、例え
ばその熱収縮方向(管の周方向)に直角方向であ
る被覆材料の幅方向への『ずれ』が、その熱収縮
時の寸法変化により、かなり大きく生じ、その結
果、異形管上の被覆しようとする部分の表面から
被覆材料がずれ込んではずれたり、はがれたり、
空隙、しわを生じたりということが起こつてい
た。
即ち、被覆しようとする異形管が、本管からT
字状に分岐している枝管を有するT字管である場
合には、大きな熱収縮率の熱収縮性被覆材料を、
その周囲に巻き付けて加熱収縮を行わせると、そ
の加熱収縮時に、本管及び枝管の周囲に、その周
方向への熱収縮によつて密着した被覆材料が、T
字管の枝管の立ち上がり部分の首部及びその周辺
の本管の一部から離れる方向に向かつてずれ込ん
で、被覆すべき管の首部やその周辺からはずれて
しまう問題あるいは、多くのしわ、気泡が生じる
という問題があつた。
本発明者らは、上述のT字管における熱収縮性
(防食)被覆材料が有していた問題を解決するこ
とについて鋭意研究した結果、接着剤層として、
熱収縮性材料の熱収縮を行なわせる高温度でも接
着剤の接着力に係る剪断強度が高い値を保持しう
るような、エラストマー物質を主成分とする加熱
接着性の接着剤層を有する熱収縮性テープを用い
ることによつて、熱収縮性被覆材料が加熱収縮時
に起こしていたずれ込みはがれ、しわ、気泡など
の問題が解決されることを知見した。
本発明は、上記知見に基づきなされたもので、
本管からT字状に分岐している枝管を有するT字
管を熱収縮性材料で被覆する方法において、T字
管の枝管の立ち上がり部分の首部及びその周辺の
本管の一部に対して、高温で高い剪断強度を示す
接着剤層付きの熱収縮性テープを、加熱状態で巻
き付けながら熱収縮させて接合させる首部被覆工
程と、接着剤層付きの上記熱収縮性テープに一部
重ね合わされるように、接着剤層付きの第1の熱
収縮性シートを本管の全周に対して配置して、上
記熱収縮性テープとの重合部分を加熱して熱的に
接合し、且つ、接着剤層付きの第1の熱収縮性シ
ートの全体を加熱し熱収縮させて本管に熱的に接
合させる本管被覆工程と、枝管の首部及び立ち上
がり部分の周囲に、接着剤層付きの第2の熱収縮
性シートを配置しその両端部縁を重ね合わせて接
合して筒状体となし、且つ、接着剤層付きの第2
の熱収縮性シートの全体を加熱して熱収縮させて
枝管に熱的に接合させる枝管被覆工程とからなる
ことを特徴とするT字管の被覆方法を提供するも
のである。
本発明のT字管の被覆方法は、高温で高い剪断
強度を示す接着剤層を有する熱収縮性テープを、
T字管の枝管の首部及びその周辺の本管の一部に
加熱状態で巻きつけながら熱収縮させて接合する
工程を経るため、従来の被覆方法において生じ
た、熱収縮性材料が高温時に幅方向へずれ込んだ
り、一部はがれたり、しわ、気泡などが生じたり
する問題をほとんど起こさない。
以下、本発明の実施態様を、その好ましい施工
態様に従つて、図面を参照しながら、さらに詳し
く説明する。
本発明の好ましい施工態様においては、まず、
首部被覆工程を実施する。この首部被覆工程は、
第1図に示す如く、熱収縮性のプラスチツクフイ
ルムまたはシートよりなる架橋プラスチツク層
と、加熱接着性の特定の接着剤層、即ち高温で高
い剪断強度を示す接着剤層とが積層されている熱
収縮性テープ1を用い、該熱収縮性テープ1をT
字管2の枝管21の立ち上がり部分の首部22及
びその周辺の本管23の一部に対して加熱状態で
巻きつけながら熱収縮させて接合することにより
行なわれる。接着剤層付きの熱収縮性テープ1と
しては、第1図に示す如き形状の引きぬきT字管
2の場合は、巾150〜200mmのものを用いるのが好
ましく、その巻きつけは、接着剤層付きの熱収縮
性テープ1が加熱時に好ましくは3〜20%、更に
好ましくは5〜15%熱収縮するような態様で2〜
6周巻きつけることにより行われる。また、接着
剤層付きの熱収縮性テープ1の加熱はバーナー火
炎などで行うが、該熱収縮性テープ1は、この加
熱によつて、まずT字管2の枝管21の立ち上が
り部分の首部22及びその周辺の本管23の一部
に密着し、さらに加熱されることによつて、首部
22及びその周辺に接合される。
接着剤層付きの上記熱収縮性テープにおける上
記架橋プラスチツク層は、すでに従来公知である
熱収縮性を有する架橋プラスチツクフイルムまた
はシート、あるいはそれらの積層シートから形成
されていればよい。
この架橋プラスチツク層は、本発明で用いる熱
収縮性テープにおいては、熱収縮温度が約80〜
200℃、特に90〜180℃程度のものであり、熱収縮
率が約3〜30%、特に5〜25%程度のものが好ま
しく、さらに架橋プラスチツク層を形成している
重合体の架橋の程度が、次に述べるゲル分率で示
して、約20〜90%、特に25〜80%であることが好
ましい。
上記のゲル分率とは、試料(架橋プラスチツク
フイルムまたはシート)を、キシレン中に入れ
て、約10時間、約130℃の温度で還流しながら溶
解させ、そのキシレンに溶解しなかつた試料の重
量(Ag)を、使用した全試料の重量(Bg)で
割つて得られた値を100倍した値である。
ゲル分率=(A/B)×100 (%) 上記架橋プラスチツク層は、例えば、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−プロピレン共重合体、ポリ塩
化ビニル、ポリエステル、ポリアミド(ナイロン
−6、ナイロン−6,6)などの熱可塑性樹脂
を、押し出し成形などで、フイルムまたはシート
状に成形した後、電子線、X線、γ線などの放射
線を照射するか、または適当な過酸化物等で化学
的に反応させて、架橋されたフイルムまたはシー
トとなし、次いでそのフイルムまたはシートを約
80〜200℃の高温で延伸して、その延伸状態のま
ま冷却して得られた熱収縮性を有する架橋プラス
チツクフイルムまたはシートから形成されている
テープであれば好適である。
また、接着剤層付きの前記熱収縮性テープ1に
おける前記接着剤層は、上記の熱収縮性の架橋プ
ラスチツク層が最も大きな熱収縮力を示す高温度
(熱収縮温度とも言い、例えば約80〜200℃の範囲
内の高温)において、約0.001〜0.05Kg/cm2の範
囲内、好ましくは0.005〜0.04Kg/cm2の範囲内の
剪断強度(ASTM D 1002)で表される接着力
を示し、しかも、その熱収縮温度より高い温度と
なつても直ちに急激に低下することがないよう
な、エラストマー物質を主成分とする接着剤層か
らなるものである。
この接着剤層としては、前述のように高温で接
着力を保持していると共に、常温(約20℃付近)
では、約0.8〜30Kg/cm2、特に1.0〜25Kg/cm2程度
の剪断強度を示すことが適当である。
また、上記接着剤層は、例えば、ポリイソブテ
ンゴム(IIR;ブチルゴム)、エチレン−プロピ
レン共重合体ゴム(EPR)、エチレン−プロピレ
ン−非共役ジエン共重合体ゴム(EPDM)など
のオレフイン系エラストマー、ポリブタジエンゴ
ム、ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジエン
共重合体ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共
重合体ゴム、クロロプレンゴム、クロロスルホン
化ポリエチレンゴム、アクリルゴム、エピクロル
ヒドリンゴム、塩素化ポリエチレンゴム、フツ素
化ゴムなどのその他の非共役ジエン系エラストマ
ーなどのエラストマー成分を、約30〜70重量%、
特に35〜65重量%含有していることが好ましい。
また、上記接着剤層には、エラストマー成分以
外に、一般に接着剤に含有されている改質用の他
の重合体(改質用重合体)、粘着付与剤、腐食防
止剤、さらに無機充填剤などが配合されていても
よい。改質用重合体としては、例えば、ポリエチ
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−プロピレン共重合体、アクリレート−エチレン
共重合体、ポリプロピレン、ポリブテンなどのオ
レフイン系重合体、また、ポリ塩化ビニル、ポリ
アミド、スチレン系重合体などの熱可塑性樹脂ま
たは液状重合体を挙げることができ、粘着付与剤
(タツキフアイア)としては、ロジンおよびロジ
ン誘導体、ピネン系樹脂、脂肪族炭化水素樹脂
(C5留分、ペンテン、イソプレン、1,3−ペン
タジエンなどの単独または共重合体)、芳香族炭
化水素樹脂(C9留分、スチレン類、インデン類
などの単独または共重合体)、脂環族炭化水素樹
脂、クマロン樹脂、クマロン・インデン樹脂、フ
エノール樹脂、ナフテン系油、改質テルペンなど
を挙げることができる。また、腐食防止剤として
は、例えば、クロム酸金属塩、リン酸金属塩、亜
リン酸金属塩、ホウ酸金属塩、モリブデン酸塩、
亜硝酸金属塩などの無機系腐食防止剤、芳香族カ
ルボン酸の金属塩、複数のヒドロキシル基を有す
る脂肪族または芳香族化合物、タンニン酸などの
有機系腐食防止剤を挙げることができ、さらに無
機充填剤としては、タルク、炭カル、シリカ、ア
ルミナ、マイカ、カーボンブラツクなどを挙げる
ことができる。
また、上記接着剤層としては、前述のオレフイ
ン系エラストマー約30〜70重量%、改質用重合体
約1〜20重量%、粘着付与剤約10〜30重量%、無
機充填剤約0〜20重量%である加熱接着性の接着
剤組成物からなるものが、常温での接着力(剪断
強度)が約1.0Kg/cm2以上であつて、しかも高温
での接着力(剪断強度)が80℃で約0.01Kg/cm2
上、100℃で約0.005Kg/cm2以上と高く、それ以上
の温度で急激に低下しないので、最適である。
また、接着剤層付きの前記熱収縮性テープ1に
おいて、上記接着剤層のエラストマー成分が少な
くなり過ぎると、一般的なホツトメルトタイプの
接着剤と同様に、接着剤層付きの熱収縮性テープ
1の熱収縮温度約80℃以上で接着剤の剪断強度が
極めて小さくなつてしまうので適当ではなく、ま
た、エラストマー成分が多くなり過ぎると、常温
に冷却された後の接着力が小さくなり、はがれを
生ずるので適当ではない。
なお、粘着付与剤は、接着剤の流動性の付与、
およびタツク性の付与を主とした目的として配合
されるものであり、余りに少な過ぎると、それら
の性能を失うので望ましくない。
次いで本管被覆工程を実施する。この本管被覆
工程は、第2図に示す如く、接着剤層付きの第1
の熱収縮性シート3を、前記首部被覆工程におい
て、第1図に示す如く、首部22及びその周辺に
接合された、前記熱収縮性テープ1に一部重ね合
わされるように、T字管2の本管23の全周に対
して配置し、且つ接着剤層付きの第1の熱収縮性
シート3の両端部を重合わせ、重ね合わさつた部
分をヒートシールテープ4で接続して筒状となし
た後、筒状となした接着剤層付きの第1の熱収縮
性シート3と前記熱収縮性テープ1との重合部分
を熱的に接合し、且つ、接着剤層付きの第1の熱
収縮性シート3の全体をガスバーナーの火炎で加
熱して熱収縮させながら、本管23に接合するこ
とによつて行う。
上記本管被覆工程で用いる接着剤層付きの第1
の熱収縮性シート3の好ましい例では、第3図に
示す如く、T字管2の枝管21の立ち上がり部分
の首部22に対応する箇所に開口部31が設けら
れていて、T字管2の本管23の全周を被覆する
ことができる形状を有しおり、その裏面部分全面
領域には、高温で高い剪断強度を示す接着剤層が
設けられている。
この第1の熱収縮性シート3は、熱収縮温度約
80〜200℃、熱収縮率20〜80%、特に30〜70%で
あるほかは、熱収縮性テープと同様の材料から同
様の方法で製造された架橋プラスチツクフイルム
またはシートから形成されているものであればよ
い。
また、接着剤層付きの上記第1の熱収縮性シー
ト3としては、前述の高温で高い剪断強度を有す
る接着剤層が、その裏面部分の全面領域に設けら
れているものが特に好ましく、また、必要に応
じ、T字管2の枝管21の首部22に接する、そ
の開口部31の周縁部を含む部分に前述の高温で
高い剪断強度を有する前記接着剤層が設けられて
いて、他の裏面部分には通常のホツトメルトタイ
プの接着剤層が設けられているものも好ましく用
いられるが、上記第1の熱収縮性シートの接着剤
層は、通常のホツトメルトタイプの接着剤のみで
形成したものでも良い。
通常のホツトメルトタイプの接着剤層として
は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、アクリルニトリル
−エチレン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリエス
テル、ポリアミドなどの熱可塑性樹脂30〜80重量
%、アスフアルト(ビチユーメン)0〜50重量
%、粘着付与剤10〜20重量%、無機充填剤5〜20
重量%などを含有するホツトメルトタイプの接着
剤からなるものが、常温での接着力(剪断強度約
5〜30Kg/cm2)において優れており、しかも被覆
すべき表面の小さな凹凸粗面に対して流動して対
応できるので適当である。
また、上記開口部31は、接着剤層付きの上記
第1の熱収縮性シート3をT字管2の本管23に
被覆した場合、T字管2の枝管21を貫通させる
ことができ、且つ加熱による接着剤層付きの上記
第1の熱収縮性シート3の熱収縮時にT字管2の
枝管21の首部22に密着することができる形態
で設けてあればよく、接着剤層付きの上記第1の
熱収縮性シート3は、第3図に示す如く、開口部
31に代え切除部31′,31′を設けたものでも
良い。
また、接着剤層付きの上記第1の熱収縮性シー
ト3の大きさ、その構成は、必ずしも、第3図及
び第4図に示すような、T字管2の本管23の全
周を被覆できるものでなくてもよく、例えば、第
10図及び第11図に示す、T字管2の首部22
の周辺の本管23を被覆できる程度の大きさの接
着剤層付きの熱収縮性補助シート3′と同様な形
状および構成の別の熱収縮性補助シート(図示せ
ず)と、第9図に示した別の熱収縮性シート7と
同様な形状及び構成の熱収縮性シート(図示せ
ず)とからなるものあつても良く、また、それら
の熱収縮率及び接着剤も必ずしも制限されない
が、上記の別の熱収縮性補助シートとしては、そ
の裏面部全領域に、前述の如き高温で高い剪断強
度を示す接着剤層を有しているものが好ましい。
また、接着剤層付きの第1の熱収縮性シート
3、熱収縮性補助シート3′等は、T字管2の本
管23の表面に適応するような形状であれば、必
ずしも第3図、第4図及び第10図に示すような
矩形のシートでなくてもよく、例えば、台形状、
扇状、その他の形状であつてもよい。
なお、第3図及び第10図において、33はス
リツトであり、また矢印は接着剤層付きの第1の
熱収縮性シート3または熱収縮性補助シート3′
の熱収縮方向である。
しかる後、枝管被覆工程を実施する。この枝管
被覆工程は、第5図に示す如き形状の接着剤層付
きの第2の熱収縮性シート5を、T字管2の枝管
21の首部22及び立ち上がり部分の周囲に配置
して、接着剤層付きの上記第2の熱収縮性シート
5の両端部を重合わせ、重ね合わせた部分を第2
図に示す如くヒートシールテープ6で接合して筒
状となし、筒状となした該第2の熱収縮性シート
5を、ガスバーナーの火炎で加熱して熱収縮させ
ながら、枝管21の表面に密着させ、さらに加熱
して該第2の熱収縮性シート4をその接着剤層に
より枝管21に接合して第6図に示す如く被覆す
る。この際、接着剤層付きの上記第2の熱収縮性
シート5の一部と、既に前述の如く枝管21の首
部22に接合した前記熱収縮性テープ3とは、T
字管2の首部22において重なり合つた状態で熱
的に接合される。なお、上記第2の熱収縮性シー
ト5としては、T字管2が引きぬき型で、その枝
管21が第1図に示す如く中、大径の場合、並び
に、枝管21が本管23と同径のT字管の場合、
第5図に示す如き形状のもの(熱収縮方向は矢印
方向)を用いるのが好ましく、その接着剤層とし
ては、前述の如き高温で高い剪断強度を示す接着
剤層を用いるのが好ましい。また、その場合の接
着剤層付きの第2の熱収縮性シート5は、5〜50
%好ましくは10〜40%熱収縮した場合に枝管21
に密着するような形態で筒状に形成するのが好ま
しい。
上述の如き首部被覆工程、本管被覆工程及び枝
管被覆工程を経、特に、首部被覆工程において高
温で高い剪断強度を示す接着剤層を有する熱収縮
性テープ1を用いることによつて、従来公知の熱
収縮性被覆材料では、その加熱収縮時にT字管2
の首部22から離れる方向に被覆材料がずれてし
まつていたのに対して、本発明のT字管の被覆方
法によれば、従来最も困難とされていた引ぬきT
字管2に対する熱収縮性材料による、ずれ、しわ
のない被覆が可能となり、従来の熱収縮性材料の
如くずれてしまうことがなくなる。
なお、上記首部被覆工程、本管被覆工程及び枝
管被覆工程の施工順序は、上述の如き実施態様の
施工順序に限定されず、例えば、枝管被覆工程を
本管被覆工程に先立つて行つてもよい。また各工
程それぞれにおける詳細な施工順序も上記の実施
態様に限定されるものでないことがいうまでもな
い。
また、引ぬきT字管2における枝管21が小径
の場合は、第8図に示す如き形状の接着剤層付き
の第2の熱収縮性シート5′を使用するのが好ま
しい。この場合の接着剤層付きの第2の熱収縮性
シート5′は、30〜70%好ましくは40〜60%の熱
収縮率を有する、枝管21に密着するような形態
で筒状に形成されているものが好ましい。
また、本発明のT字管の被覆方法は、いも継ぎ
T字管2の被覆にも好適するものであり、その場
合の被覆にあたつては、第7図に示す如く、首部
被覆工程において、好ましくは巾100〜150mmの接
着剤層付きの熱収縮性テープ1を枝管21の首部
22及びその周辺の本管23の一部に1周程度巻
きつけて行う以外は、上記実施態様と同様に行
う。
また、本発明のT字管の被覆方法においては、
本管の被覆工程を上述の実施態様における本管被
覆工程と異なる態様で実施することも可能であ
る。例えば、T字管の枝管の立ち上がり部分の首
部に対応する箇所が開口されていて、枝管の首部
の周辺の本管の一部を被覆することができる形状
即ち、第10図に示す同じ形状からなり、且つ本
管の周方向の熱収縮率が約3〜30%である、接着
剤層付きの熱収縮性補助シート3′を、第9図に
示す如く、枝管21の首部22の周辺の本管23
に配置し、該熱収縮性補助シート3′を加熱して
熱収縮させながら本管23に熱的に接合させ、次
いで本管23に接合された該熱収縮性補助シート
3′に一部重ね合わされるように、接着剤層付き
の前記第1の熱収縮性シートと同じ構成(但し、
開口部なし)の別の熱収縮性シート7を本管の残
りの全周に対して配置して、上記熱収縮性補助シ
ート3′との重合部を加熱して熱的に接合し、且
つ上記別の熱収縮性シート7の全体を加熱して熱
収縮させながら、本管に熱的に接合させることに
より行うこともできる。
なお、本管の周方向の熱収縮率が約3〜30%で
ある、接着剤層付きの熱収縮性補助シート3′と
しては、第11図に示す如く、T字管2の枝管2
1の立ち上がり部分の首部22に対応する箇所が
切除されている一対のシート3′,3′と同じ形状
のものを用いてもよい。
また、別の熱収縮性シート7は、すでに述べた
第1の熱収縮性シート3と同様の材質、熱収縮性
能を有すればよい。
以下、本発明で用いる熱収縮性テープの接着剤
層を形成する接着剤についての試験例及び本発明
のT字管の被覆方法の実施例を、比較試験例及び
比較例と共に示す。
なお、試験例および比較試験例において、接着
剤の剪断強度は、2枚の鉄板(125mm×25mm×1.5
mm)を互いに12mm重ね合わせてその重ね合わせ部
分に接着剤を介在させて、130℃の接合温度に約
5分間加熱し鉄板を接合して、万能試験機により
その両端方向へ同時に引張り、ASTM D 1002
の側定方法に従つて、測定された。
試験例 1 次に示す組成の接着剤を150℃の温度で5分間
ニーダーにより混練の後、ロールによつて1.5mm
の厚さの接着剤シートとした。
ブチルゴム 25重量% エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体
30重量% ポリブデン 5重量% クマロン・インデン樹脂 20重量% タルク 10重量% この接着剤シートは前述の剪断強度の測定方法
で測定した結果、105℃で0.014Kg/cm2、80℃で
0.029Kg/cm2であり、さらに20℃で1.15Kg/cm2
あつた。
試験例 2 接着剤の組成を次のように変えた他は、試験例
1と同様にして接着剤シート(比較接着剤)を形
成した。
エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体
20重量% エチレン−エチルアクリレート共重合体25重量% クマロン・インデン樹脂 45重量% マイクロワツクス 10重量% この接着剤シートは前述の剪断強度の測定方法
で測定した結果、105℃で0.001Kg/cm2、80℃で
0.124Kg/cm2であり、さらに20℃で24.2Kg/cm2
あつた。
実施例 上記試験例1で得られた接着剤シートを、架橋
プラスチツクテープ(厚さ1.0mm、ゲル分率60%、
長さ方向への熱収縮率45%、熱収縮温度105℃)
の片側の全面に接合し、熱収縮性テープ(厚さ;
2.5mm、幅;100mm、長さ;50m、のテープ)を形
成した。
この熱収縮性テープを、第1図に示すように、
引きぬきT字管(本管の外径;270mm、枝管の外
径;220mm)の首部の周囲に4回巻き付け、これ
をガスバーナーの火炎で約105〜110℃に加熱し、
熱収縮させて、上記首部の周囲に密着させ、さら
に加熱を続行して、熱収縮性テープを、第1図に
示す如く上記接着剤層で接合した。次いで、第2
図に示す如く、第1の熱収縮性シート(第2図上
の3に相当、接着剤層としては、上記試験例2で
得られた接着剤シートを使用)を、本管の周囲に
配置し、その両端部をヒートシールテープで接合
して筒状となし、前記首部に接合した前記熱収縮
性テープに重ね合わせ、これをガスバーナーの火
炎で約105〜110℃に加熱し熱収縮させて、本管の
周囲全体に被覆接合した。その後、更に第5図に
示す如き形状の第2の熱収縮性シート(第1の熱
収縮性シートと同じ構成のもの)を用い、これを
第2図に示す態様で上記の第1の熱収縮性シート
による被覆と同様にして枝管に被覆接合した。
その結果、熱収縮性テープ、第1及び第2の熱
収縮性シートは、T字管の枝管の立ち上がり部分
の首部周辺において『ずれ』を生じず、第6図に
示す如く良好な被覆層を形成した。
【図面の簡単な説明】
第1図は引きぬきT字管へのテープの接合状態
を示す斜視図、第2図は引きぬきT字管の首部に
設けたテープおよび本管への接着剤層付きの第1
の熱収縮性シートの配置状態及び第2の熱収縮性
シートの筒状形成状態を示す斜視図、第3図及び
第4図はそれぞれ第2図における接着剤層付きの
第1の熱収縮性シートの平面図及び他の接着剤層
付きの第1の熱収縮性シートの平面図、第5図は
第3図における第2の熱収縮性シートの平面図、
第6図は引きぬきT字管の被覆状態を示す斜視
図、第7図はいも継ぎT字管への熱収縮性テープ
の接合状態を示す斜視図、第8図は、第2の熱収
縮性シートの別の例を示す平面図、第9図はいも
継ぎT字管への第2図と同様な被覆状態を示す斜
視図、第10図及び第11図はそれぞれ第9図に
おける接着剤層付きの熱収縮性補助シートの平面
図及び接着剤層付きの熱収縮性補助シートの別の
例の平面図である。 1……接着剤付きの熱収縮性テープ、2……T
字管、21……枝管、22……首部、23……本
管、3……接着剤層付きの第1の熱収縮性シー
ト、3′……接着剤層付きの熱収縮性補助シート、
5,5′……接着剤層付きの第2の熱収縮性シー
ト、7……接着剤層付きの別の熱収縮性シート。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 本管からT字状に分岐している枝管を有する
    T字管を熱収縮性材料で被覆する方法において、
    T字管の枝管の立ち上がり部分の首部及びその周
    辺の本管の一部に対して、高温で高い剪断強度を
    示す接着剤層付きの熱収縮性テープを、加熱状態
    で巻き付けながら熱収縮させて接合させる首部被
    覆工程と、接着剤層付きの上記熱収縮性テープに
    一部重ね合わされるように、接着剤層付きの第1
    の熱収縮性シートを本管の全周に対して配置し
    て、上記熱収縮性テープとの重合部分を加熱して
    熱的に接合し、且つ、接着剤層付きの第1の熱収
    縮性シートの全体を加熱し熱収縮させて本管に熱
    的に接合させる本管被覆工程と、枝管の首部及び
    立ち上がり部分の周囲に、接着剤層付きの第2の
    熱収縮性シートを配置しその両端部縁を重ね合わ
    せて接合して筒状体となし、且つ、接着剤層付き
    の第2の熱収縮性シートの全体を加熱して熱収縮
    させて枝管に熱的に接合させる枝管被覆工程とか
    らなることを特徴とするT字管の被覆方法。
JP13367583A 1983-07-22 1983-07-22 T字管の被覆方法 Granted JPS6026886A (ja)

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