JPH0315073B2 - - Google Patents

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JPH0315073B2
JPH0315073B2 JP12755584A JP12755584A JPH0315073B2 JP H0315073 B2 JPH0315073 B2 JP H0315073B2 JP 12755584 A JP12755584 A JP 12755584A JP 12755584 A JP12755584 A JP 12755584A JP H0315073 B2 JPH0315073 B2 JP H0315073B2
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shrinkable
pipe
sheet
main pipe
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Takashi Shigemura
Takeo Nakamura
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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【発明の詳細な説明】 [発明の概要と用途] 本発明は、重化学工場プラント、都市集中暖房
用の配管あるいは原油、天然ガス輸送用パイプラ
インのポンプステーシヨン周辺内の配管などに使
用されているT字管を、防食などのために、接着
剤層付き熱収縮性シートで被覆するに際し、T字
管の枝管の首部および該首部の周辺の本管の肩部
などの周囲で、熱収縮率の高い少なくとも2枚の
扇状の熱収縮性補助シートから中空錐状体を形成
し、次いでその中空錐状体をT字管の枝管の首部
およびその周辺の本管の肩部などに向かつて熱収
縮させ接合した後、本管の残りの周面に広幅の熱
収縮性方形シートを配置し熱収縮させ接合するこ
とにより、熱収縮性被覆材料のずれ込み、はがれ
などを防止できるT字管の被覆法に関する。
[従来技術] 従来、重化学工場プラント、都市集中暖房用の
配管またはパイプラインのポンプステーシヨン内
の配管などでは、配管の形状が、エルボ、レジユ
ーサー、バルブ、T字管、フランジ部分などと多
種多様であるが、従来の熱収縮性被覆材料(シー
ト状、管状等)を、そのまま、それらの異形管部
分に適用した場合には、熱収縮性被覆材料が、そ
の管の周方向に向かつて収縮する以外に、例えば
その熱収縮方向(管の周方向)に直角方向である
被覆材料の幅方向への「ずれ」が、その熱収縮時
の寸法変化により、かなり大きく生じ、その結
果、異形管上の被覆しようとする部分の表面から
被覆材料がずれこんではずれたり、はがれたり、
空隙部、しわを生じたりということが起つてい
た。
特に、被覆しようとする異形管が、本管からT
字状に分岐している枝管を有するT字管である場
合には、大きな熱収縮率の熱収縮性被覆材料(テ
ープ、シートなど)を、その周囲に巻き付けて加
熱収縮を行わせる被覆方法が行われるが、その加
熱収縮時に、T字管の枝管の立ち上り部分の首部
およびその周辺の本管の肩部などから離れる方向
へ向かつてずれ込んで、被覆すべき管の首部やそ
の周辺からずれてしまう問題、あるいはその首部
の周辺に多くのしわ、空隙部ができてしまうとい
う問題、また一回の被覆では枝管の首部周辺の全
体にわたつて、被覆することが困難であり、枝管
の径または形状に応じて少なくとも2回の被覆作
業が必要となるという問題などがあつた。
[本発明の要旨と効果] 本発明者らは、上述のT字管における熱収縮性
(防食)被覆材料が有していた問題を解決するこ
とについて鋭意研究した結果、まず熱収縮率の高
い扇状の熱収縮性補助シートから形成された中空
錐状体を枝管の首部およびその周辺の肩部などの
周囲に配置し、枝管の首部および本管の肩部など
に向かつて熱収縮させて、T字管の首部の周面周
辺に接合することによつて、熱収縮性被覆材料を
使用してT字管を被覆する際の加熱収縮時に起つ
ていたずれ込み、はがれ、しわ、空隙などの問題
が解決されることを見い出した。
すなわち、この発明は、本管からT字状に分岐
している枝管を有するT字管を、熱収縮性材料で
被覆する方法において、 枝管の首部および該首部の周辺の本管の肩部な
どの周囲に、熱収縮率が約30〜70%である、接着
剤層付きの少なくとも2枚の扇状の熱収縮性補助
シートを配置し、各補助シートの両端部をそれぞ
れ接続して、その枝管の首部のまわりで頭部裁断
型の中空錐状体を形成し、該熱収縮性補助シート
からなる前記中空錐状体を加熱して、前記枝管の
首部およびその周辺の本管の肩部などに向かつて
熱収縮させ、しかもそれらの表面に熱的に接合さ
せ、 次いで、接着剤層付きの広幅の熱収縮性方形シ
ートを、前記枝管の首部とその周辺の本管の肩部
などに接合されている補助シートから形成された
被覆層の両端部に一部重ね合わせて、しかも、そ
の本管の残りの周面を覆うように配置し、前記補
助シートの被覆面との重ね合わせ部分を加熱して
熱的に接合し、且つ、前記広幅の熱収縮性方形シ
ートの全体を加熱して本管に向かつて熱収縮さ
せ、さらに本管の周面に熱的に接合させることを
特徴とするT字管の被覆法に関するものである。
この発明の被覆法では、特定の扇状の熱収縮性
補助シートから形成された頭部裁断型の中空錐状
体を、枝管の首部の周囲に配置し、それを加熱し
て、枝管の首部の表面に向かつて熱収縮させるこ
と、その補助シートの熱収縮率が30〜70%、好ま
しくは40〜65%と高い水準であること、さらに少
なくとも2枚以上の補助シートを使用することな
どが、特に特徴的である。
本発明のT字管の被覆法は、接着剤層付きの熱
収縮率の高い扇状の熱収縮性補助シートから形成
された前記の中空錐状体を、T字管の枝管の首部
とその周辺の本管の肩部などの表面に向かつて熱
収縮させしかも熱的に接合するので、本発明の被
覆法によれば、枝管の首部および本管の肩部など
を易しい作業で確実に被覆することができ、前記
の中空錐状体が、加熱収縮時(高温時)に枝管の
首部からずれ込んだり、一部はがれたり、しわが
生じたりする問題をほとんど起さない。
[本発明の詳しい説明] 以下、本発明の実施態様を、その好ましい施工
順序に従つて、図面を参照しながらさらに詳しく
説明する。
第1図から第6図は、この発明の被覆法の実施
態様の一例を示す斜視図である。
第7図および第9図は、この発明の被覆法で使
用する熱収縮性補助シートの例を示す平面図であ
り、第8図および第10図は、それらの補助シー
トから形成された頭部裁断型の中空錐状体の例を
それぞれ示す斜視図である。
本発明においては、まず第1図に示す如く、
『ミルコート(プラスチツクスの押出し被覆のな
されている被覆層)5,5′,5″の施された本管
22と枝管21とからなるT字管2』の枝管21
の首部(本管から枝管が立ち上がつている部分)
およびその周辺の本管22の肩部などの周囲に、
熱収縮率が約30〜70%である、接着剤層付きの少
なくとも2枚の扇状の熱収縮性補助シート1を配
置し、必要であればヒートシールテープ6などを
使用して、各補助シートの両端部をそれぞれ重ね
合わせて熱的に接合して、その枝管の首部のまわ
りに、頭部が裁断・除去されている形の中空錐状
体(円錐状体など)3を形成し、 該熱収縮性補助シート1から形成された前記中
空錐状体3をガスバーナー4の火炎などで加熱し
て、前記枝管21の首部と本管22の肩部などに
向かつて熱収縮させ、しかもそれらの表面に熱的
に接合させて、 第2図に示すように、前記補助シートの中空錐
状体から形成された被覆層13を、T字管2の枝
管21の首部とその周辺の本管22の肩部などの
表面に一挙に形成するのである。
接着剤層付きの上記熱収縮性補助シートは、T
字管2の枝管21の首部とその周辺の本管22の
肩部などを被覆することができる頭部裁断型の中
空錐状体3′,3″(第8図または第10図を参
照)を形成するために使用されるものであり、第
7図または第9図に示すような種々の扇状の形状
を有していて、その扇の両先端を結ぶ直線の一方
向(図面の矢印の方向)に沿つて熱収縮性を有し
ているものであればよい。
接着剤層付きの上記熱収縮性補助シートは、少
なくともその補助シートの2枚、好ましくは2〜
3枚を使用して、T字管2の枝管21の首部及び
本管22の肩部などの周囲において、前述の頭部
が裁断されている中空の円錐状体または角錐状体
3′または3″が形成できれば、どのような形式の
扇状のものであつてもよく、例えば、第7図に示
すほぼ扇形の補助シート1′であつて、その熱収
縮方向が扇の両先端を結ぶ方向(図面の矢印の方
向)に沿つているもの、あるいは第9図に示すよ
うに、扇状の形状の外円周辺部の一部が、内側に
浅く切り欠かれている補助シート1″であつて、
その熱収縮方向Pが扇の両先端を結ぶ方向(図面
の矢印の方向)に沿つているものなどを挙げるこ
とができる。
また、その補助シートは、熱収縮性の架橋プラ
スチツク層と、その裏面部全面に設けられた、例
えば高温で高い剪断強度を示す熱接着性の接着剤
層とから構成されていればよい。
上記熱収縮性の架橋プラスチツク層は、従来公
知である熱収縮性を有する架橋プラスチツクフイ
ルムまたはシート、あるいはそれらの積層シート
から形成されていればよい。
この発明では、前記補助シートの架橋プラスチ
ツク層となる架橋プラスチツクフイルムまたはシ
ートは、熱収縮温度が約80〜200℃、特に90〜180
℃程度であり、熱収縮率が約30〜70%、好ましく
は40〜60%程度であつて、さらにそのフイルムま
たはシートを形成している重合体の架橋の程度
が、次に述べるゲル分率で示して、約20〜90%、
特に25〜80%であることが好ましい。
上記のゲル分率とは、試料(架橋プラスチツク
成形物)を、キシレン中に入れて、約10時間、約
130℃の温度で環流しながら溶解させ、そのキシ
レンに溶解しなかつた試料の重量Agを、使用し
た全試料の重量Bgで割つて得られた値を100倍し
た値である。
ゲル分率=(A/B)×100(%) 上記架橋プラスチツク層は、例えば、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−プロピレン共重合体、ポリ塩
化ビニル、ポリエステル、ポリアミドなどの熱可
塑性樹脂を、押し出し成形などで、フイルムまた
はシート状となし、次いでそのフイルムまたはシ
ートを約80〜200℃の高温で延伸して、その延伸
状態のまま冷却し、未架橋プラスチツクフイルム
またはシートを成形した後、電子線、X線、γ線
などの放射線を照射するか、または適当な過酸化
物等で化学的に反応させて、架橋されたフイルム
またはシートとすることにより得られた『熱収縮
性を有する架橋プラスチツクフイルムまたはシー
ト』から形成されていれば好適である。
前記の補助シートは、架橋プラスチツク層の熱
収縮率が30%より小さくなると、枝管と本管との
境界部(首部)の全周にわたつて充分密着せず、
空隙を生ずる恐れがあり、しわの発生の原因とな
るので好ましくはない。
また前記接着剤層は、上記の熱収縮性の架橋プ
ラスチツク層が最も大きな熱収縮力を示す高温度
領域(例えば約80〜200℃の範囲内の高温)にお
いて、約0.002〜0.05Kg/cm2の範囲内、好ましく
は0.005〜0.04Kg/cm2の範囲内の剪断強度
(ASTM D1002)で表される接着力を有し、さ
らに昇温されても急激に低下することがないよう
な、エラストマー物質を主成分とする接着剤から
なることが好ましい。
この接着剤層としては、前述のように高温度で
接着力を保持していると共に、常温(約20℃付
近)では、約0.8〜30Kg/cm2、特に1.0〜25Kg/cm2
程度の剪断強度を示す接着剤で形成することが適
当である。
上記接着剤層は、例えば、ポリイソブテンゴム
(IIR;ブチルゴム)、エチレン−プロピレン共重
合体ゴム(EPR)、エチレン−プロピレン−非共
役ジエン共重合体ゴム(EPDM)などのオレフ
イン系エラストマー、ポリブタジエンゴム、ポリ
イソプレンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体
ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴ
ム、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエ
チレンゴム、アクリルゴム、エピクロルヒドリン
ゴム、塩素化ポリエチレンゴム、フツ素化ゴムな
どのその他の非共役ジエン系エラストマーなどの
エラストマー成分を、約30〜70重量%、特に35〜
65重量%含有していることが好ましい。
また、上記接着剤層には、エラストマー成分以
外に、一般に接着剤に含有されている改質用の他
の重合体(改質用重合体)、粘着付与剤、腐食防
止剤(無機または有機系腐食防止剤)、さらに無
機充填剤などが配合されていても良い。改質用重
合体としては、例えば、ポリエチレン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレン共
重合体、アクリレート−エチレン共重合体、ポリ
プロピレン、ポリブテンなどのオレフイン系重合
体、また、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、スチレ
ン系重合体などの熱可塑性樹脂または液状重合体
を挙げることができ、粘着付与剤(タツキフアイ
ヤ)としては、ロジンおよびロジン誘導体、ピネ
ン系樹脂、脂肪族、脂環族または芳香族炭化水素
樹脂、クマロン樹脂、クマロン・インデン樹脂、
フエノール樹脂、ナフテン系油、改質テルペンな
どを挙げることができる。
本発明において、上記接着剤層は、前述のオレ
フイン系エラストマー約30〜70重量%、改質用重
合体約1〜20重量%、粘着付与剤約10〜30重量
%、無機充填剤約0〜20重量%である加熱接着性
の接着剤組成物からなるものが、常温での接着力
(剪断強度)について約1.0Kg/cm2以上であつて、
しかも高温での接着力(剪断強度)について80℃
で約0.01Kg/cm2以上、100℃で約0.005Kg/cm2以上
と高く、それ以上の温度でも急激に低下すること
がないので最適である。
また、接着剤層としては、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、アクリロニトリル−エチレン共重合体、ポ
リ塩化ビニル、ポリエステル、ポリアミドなどの
熱可塑性樹脂30〜80重量%、アスフアルト(ビチ
ユーメン)0〜50重量%、粘着付与済10〜20重量
%、無機充填剤5〜20重量%などを含有するホツ
トメルトタイプの接着剤であつてもよく、この種
の接着剤は、常温での接着力が、剪断強度約5〜
30Kg/cm2と優れている。
本発明のT字管の被覆法は、上述の如く、まず
接着剤層付きの熱収縮率の高い熱収縮性補助シー
トを使用して、T字管2の枝管21の首部とその
周辺の本管22の肩部などの表面に前記補助シー
トから形成された被覆層13を設ける工程を経る
ことが特徴的であり、その結果、その加熱収縮時
にT字管2の枝管21の首部の周辺から被覆材料
がずれてしまつたり、しわができてしまつたりす
ることがないのである。
この発明の被覆法では、前述の熱収縮性補助シ
ートによる被覆操作に続いて、第3図に示す如く
T字管の枝管21の首部およびその周辺の本管2
2の肩部などに熱的に接合された前記熱収縮性補
助シートから形成された被覆層13に一部重ね合
わされるように、接着剤層付きの広幅の熱収縮性
方形シート7を本管22の残りの全周に対して配
置して、必要であればヒートシールテープ6′を
使用して、上記被覆層13との重ね合わせ部分を
加熱して熱的に接合し、且つ、その熱収縮性方形
シート7の全体を加熱して本管22に向かつて熱
収縮させ、本管22の周面に熱的に接合して、第
4図に示すような接着剤付きの熱収縮性方形シー
ト7から形成された被覆層17を本管の周面に設
けるのである。
なお、前記の接着剤層付きの広幅の熱収縮性方
形シートは、被覆すべきT字管の枝管の管径が小
さい場合には、枝管の周辺の本管の肩部などの大
部分を取り巻いて配置できるように、その方形シ
ートの両端辺部に、半円形状の切り欠き部を有す
ることが好適である。
しかる後、必要ならば、別の接着剤層付きの熱
収縮性小方形シート8,8′および9を、第5図
に示す如く、T字管2の枝管21および本管22
の裸の表面の露出している個所の周囲にそれぞれ
配置して各熱収縮性小方形シートの両端部を重ね
合せ、重ね合わさつた部分をヒートシールテープ
6″で接続してそれぞれ筒状体となし、それらの
筒状体を、ガスバーナーの火炎で加熱して熱収縮
させ、枝管21または本管22の露出していた表
面に密着させ、各接着剤層により接合して第6図
に示す如く各被覆層18,18′および19をそ
れぞれ形成する。この際、熱収縮性小方形シート
8,8′または9から形成された各筒状体の被覆
層18,18′または19と、既に前述の如く枝
管21の首部とその周辺の本管22の周面を被覆
している被覆層13及び17とは、それぞれ端部
において重なり合つていることが好ましい。
なお、本発明の被覆法は、上記の施工順序に限
定されず、枝管21および本管22への接着剤層
付きの熱収縮性方形シート8,8′および9の被
覆を、本管22への接着剤層付きの熱収縮性シー
ト7の被覆に先立つて行つてもよい。
前記の広幅の熱収縮性方形シートおよび各熱収
縮性小方形シートは、熱収縮性の架橋プラスチツ
ク層と接着剤層とからなり、その接着剤層として
は、前述の如き高温で高い剪断強度を示す接着剤
層を用いるのが好ましいが、通常のホツトメルト
タイプのものでもよく、また、熱収縮性の架橋プ
ラスチツク層は、それらを構成する架橋プラスチ
ツクフイルムまたはシートの熱収縮温度が約80〜
200℃、特に90〜180℃程度であり、熱収縮率が約
20〜80%、特に30〜70%程度であればよく、さら
にそのフイルムまたはシートを形成している重合
体の架橋の程度が、前記のゲル分率で示して、約
20〜90%、特に25〜80%であることが好ましい。
上述の如く、本発明のT字管の被覆法は、引き
抜きT字管の被覆に好適な方法であるが、いも継
ぎT字管の被覆にも適用できることは言うまでも
ない。その場合には枝管21の全周にわたつてマ
スチツク等を充填して、空隙部の生ずるのを防止
することもできる。
以下、本発明で用いる接着剤層を形成するのに
好ましい接着剤についての試験例および本発明の
T字管の被覆法の実施例を示す。
なお、試験例において、接着剤の剪断強度は2
枚の鉄板(125mm×25mm×1.5mm)を互いに12mm重
ね合わせてその重ね合わせ部分に接着剤を介在さ
せて、130℃の接合温度に約5分間加熱して鉄板
を接合して、万能試験機によりその両端方向へ同
時に引張り、ASTM D1002の測定方法に従つて
測定された。
試験例 1 次に示す組成の接着剤を150℃の温度で5分間
ニーダーにより混練の後、ロールによつて1.5mm
の厚さの接着剤シートとした。
ブチルゴム 25重量% エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体
30重量% ポリブテン 5重量% クマロン−インデン樹脂 20重量% タルク 10重量% この接着剤シートは前述の剪断強度の測定方法
で測定した結果、105℃で0.014Kg/cm2、80℃で
0.029Kg/cm2であり、110℃でも急激に低下するこ
とがなく、さらに20℃で1.15Kg/cm2であつた。
試験例 2 接着剤の組成を次のように変えた他は、試験例
1と同様にして接着剤シートを形成した。
エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体
20重量% エチレン−エチルアクリレート共重合体25重量% クマロン−インデン樹脂 45重量% マイクロワツクス 10重量% この接着剤シートは前述の剪断強度の測定方法
で測定した結果、105℃で0.001Kg/cm2、80℃で
0.124Kg/cm2であり、さらに20℃で24.2Kg/cm2
あつた。
実施例 上記試験例1で得られた接着剤シートを、熱収
縮性の架橋ポリエチレンシート(厚さ1.0mm、ゲ
ル分率50%、長さ方向への熱収縮率45%、熱収縮
温度105℃)の片側の全面に接合し、第9図に示
すような、外周部に切り欠き部を有す扇状の熱収
縮性補助シートを形成した。
この熱収縮性補助シート2枚を、第1図に示す
ように、80℃に予熱された引き抜きT字管(本管
の外径;500mm、枝管の外径;450mm)の枝管の首
部およびその周辺の本管の周囲に配置し、それら
の両端部を重ね合わせて熱的に接合して頭部裁断
型の中空円錐状体を形成し、この中空円錐状体を
ガスバーナーの火炎で約105〜110℃に加熱し、熱
収縮させて、枝管の首部およびその周辺の本管の
表面に密着させ、さらに加熱を続行して、上記熱
収縮性補助シートを上記接着剤層で第2図に示す
如く接合した。次いで、第3図に示す如く、広幅
の熱収縮性方形シート[ポリエチレン製の架橋プ
ラスチツク層、その熱収縮率;30%、厚さ2.5mm、
幅;800mm、長さ;1000mmの方形シート、接着剤
層としては、上記試験例2で得られた接着剤シー
トを使用]を、枝管21およびその周辺の本管2
2にすでに接合している被覆層13にヒートシー
ルテープで接合し、これをガスバーナーの火炎で
約105〜110℃に加熱し熱収縮させて、上記被覆層
で被覆した本管の残りの周面に被覆接合した。そ
の後、更に第5図に示すように、熱収縮性小方形
シート(ポリエチレン製の架橋プラスチツク層、
その熱収縮率;40%、厚さ;2.5mm、幅;500mm、
長さ;1600mmまたは1400mmの方形シートであつ
て、接着剤層としては、上記試験例2で得られた
接着剤シートを使用)を用い、これを第6図に示
す態様で上記の広幅の熱収縮性方形シートによる
被覆と同様にして枝管および本管に被覆接合し
た。
その結果、熱収縮性補助シート、各熱収縮性方
形シートは、T字管の枝管の立ち上り部分の首部
周辺において「ずれ」を生じず、第6図に示す如
く良好な被覆層を形成した。
【図面の簡単な説明】
第1図から第6図は、この発明の被覆法の実施
態様の一例を示す斜視図である。第7図および第
9図は、この発明の被覆法で使用する熱収縮性補
助シートの例を示す平面図であり、第8図および
第10図は、それらの補助シートから形成された
頭部裁断型の中空錐状体の例をそれぞれ示す斜視
図である。 1;接着剤層付きの熱収縮性補助シート、2;
T字管、21;枝管、22;本管、3;頭部裁断
型の中空錐状体、4;バーナー、5;ミルコー
ト、6,6′,6″;ヒートシールテープ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 本管からT字状に分岐している枝管を有する
    T字管を、熱収縮性材料で被覆する方法におい
    て、 枝管の首部および該首部の周辺の本管の肩部な
    どの周囲に、熱収縮率が約30〜70%である、接着
    剤層付きの少なくとも2枚の扇状の熱収縮性補助
    シートを配置し、各補助シートの両端部をそれぞ
    れ接続して、その枝管の首部のまわりで頭部裁断
    型の中空錐状体を形成し、該熱収縮性補助シート
    からなる前記中空錐状体を加熱して、前記枝管の
    首部およびその周辺の本管の肩部に向かつて熱収
    縮させ、しかもそれらの表面に熱的に接合させ、 次いで、接着剤層付きの広幅の熱収縮性方形シ
    ートを、前記枝管の首部およびその周辺の本管の
    肩部などに接合されている補助シートから形成さ
    れた被覆層の両端部に一部重ね合わせて、しか
    も、その本管の残りの周面を覆うように配置し、
    前記補助シートの被覆層との重ね合わせ部分を加
    熱して熱的に接合し、且つ、接着剤層付きの広幅
    の熱収縮性方形シートの全体を加熱して本管に向
    かつて熱収縮させ、さらに本管の周面に熱的に接
    合させることを特徴とするT字管の被覆法。
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