JPH04234641A - 熱回復性被覆材 - Google Patents

熱回復性被覆材

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JPH04234641A
JPH04234641A JP3000697A JP69791A JPH04234641A JP H04234641 A JPH04234641 A JP H04234641A JP 3000697 A JP3000697 A JP 3000697A JP 69791 A JP69791 A JP 69791A JP H04234641 A JPH04234641 A JP H04234641A
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JP
Japan
Prior art keywords
heat
film
stretched film
covering material
adherend
Prior art date
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Pending
Application number
JP3000697A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Hibino
豊 日比野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication of JPH04234641A publication Critical patent/JPH04234641A/ja
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Insulating Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電線、ケーブル、パ
イプ等の接続部を被覆する割型の熱回復性被覆材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の被覆材としては、特開昭47−
4437、特開昭52−119684、特開昭39−7
642、特開昭49−17476、特開昭48−686
70号公報にそれぞれ記載されたものがある。これらの
被覆材は、いずれも架橋した延伸プラスチックシート等
の熱収縮シートを電線等の接続部に巻き付け、加熱収縮
により密着被覆させるものである。
【0003】なお、この熱収縮シートは、その長さ方向
に収縮するだけであるので、電線等の全周をきれいに密
着被覆するためには、加熱前に、図4および図5に示す
ように、熱収縮シートのラップ部分に高接着性のテープ
51を貼り付けたり、熱収縮シートに一体成形された連
結部52を互いに係合させたりして分割部をつなぎ合わ
せておく必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、ラッ
プ部分にテープを貼り付けてつなぎ合わせるものにあっ
ては、熱収縮シートの熱収縮率が大きいと加熱収縮時に
テープがずれて内側にある電線等が露出したり、チュー
ブ表面に接着剤が付着して汚なくなったりする。さらに
、テープには収縮性がないため、しわになったり、浮き
上ったりして防水、絶縁の信頼性に乏しかった。
【0005】また、熱収縮シートに一体成形された連結
部を互いに係合させてつなぎ合わせるものにあっては、
熱収縮シートの周面に連結部が突出した状態となるため
、小さなサイズのパイプや電線あるいは曲った部分には
セットしにくいといった問題がある。さらに、パイプ、
電線等の口径に合わせた数種類の成形金型が必要となり
、特に異形成形の場合は加工性が悪く非常に高価なもの
になっている。
【0006】そこで、この発明の課題は、上記のテープ
や連結部といった固定手段がなくても、加熱するだけで
自然に電線、パイプ等の全周面をきれいに密着被覆する
ことのできる熱回復性被覆材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明の熱回復性被覆材は、低延伸フィルムと高
延伸フィルムとを重ね合わせて積層一体化すると共に高
延伸フィルム側に巻き込んで円筒状に形成したのである
【0008】加工性、コスト面を考慮すると、延伸フィ
ルムはポリオレフィン系樹脂を電子線照射架橋させたも
のが好ましく、また、収縮時の密着性を考慮すると、低
延伸フィルムと高延伸フィルムとの延伸倍率の差を10
%以上にしておくことが好ましい。さらに、高延伸フィ
ルムの表面に熱溶融性接着層を設けておくと、防水性、
防食性、気密性を向上させることができる。
【0009】
【作用】以上のように構成された熱回復性被覆材を電線
等の接続部に巻き付けて加熱すると、内面側が外面側よ
り収縮率が大きいため、収縮に伴ってカールし、全体が
半径中心方向に収縮する。
【0010】
【実施例】以下、実施例について図面を参照して説明す
る。図1に示すように、この熱回復性被覆材1は、低延
伸フィルム11と高延伸フィルム12とを重ね合わせて
積層一体化しながら高延伸フィルム12側に巻き込んで
円筒状に形成したものである。延伸フィルム11、12
は、架橋助剤を添加した樹脂配合物を0.5〜3.0m
m程度の厚みになるように押出成形し、これを架橋せし
めて架橋フィルムを成形し、この架橋フィルムを熱ロー
ルによる延伸機を用いて長さ方向に20〜100%の範
囲内で延伸したものである。
【0011】なお、フィルム用の樹脂としては、ポリエ
チレン、エチレン酢酸ビニルコポリマー、エチレンエチ
ルアクリレートコポリマー、エチレンプロピレンコポリ
マー等のポリオレフィン樹脂の他、ポリエステルエラス
トマー、ポリウレタンエラストマー、シリコーンゴムエ
ラストマー、弗素ゴムエラストマー等が使用できる。ま
た、架橋方法としては、電子線、γ線を照射して架橋せ
しめる方法の他、パーオキサイド架橋剤等による化学架
橋による方法があるが、加工性、コスト面等を考慮する
と、ポリオレフィン系樹脂を電子線架橋せしめたものが
好ましい。
【0012】また、延伸倍率を20〜100%としたの
は、20%以下では収縮率が小さく、電線等の被着体へ
の密着性に欠けるからであり、100%以上では、収縮
時の収縮応力が大きくなりすぎてラップ部分の大巾なず
れにより被着体が露出したり、しわが生じたりするから
である。さらに、延伸フィルムの架橋度合は、あまり高
くなり過ぎると、フィルムの積層時にフィルムが一体化
せず、回復時に剥離するため、ゲル分率が60%以下で
あることが好ましい。但し、架橋度合が極端に低く、加
熱時に応力緩和するものは、熱回復性に乏しいので好ま
しくない。また、熱回復時に内側にカールして被着体を
充分締め付けるためには、延伸倍率が二層間で10%以
上あることが好ましい。
【0013】なお、被覆材の形成に際しては、上述した
二種類の延伸フィルム11、12を積層し、円筒形の型
に高延伸フィルムを内側にして巻き付け、樹脂の軟化温
度まで加熱することにより一体化する方法を採用すると
よい。また、二層のフィルムを平面状に積層して一体化
することも可能であるが、被着体に対してより大きな締
め付け力による密着性を確保するためには、予め円筒形
に形成しておくほうが好ましい。
【0014】図2は、他の実施例を示している。この熱
回復性被覆材は、防水性、防食性、気密性をより高める
ため、前実施例における高延伸フィルム12の表面に熱
溶融性接着層13を設けたものである。熱溶融性接着剤
としては、エチレン酢酸ビニルコポリマー又は、エチレ
ンエチルアクリレートコポリマーに粘着性付与剤や軟化
剤等を添加したポリオレフィン系のものの他、ポリアミ
ド樹脂、ポリエステル樹脂、イソブチルゴム、イソプレ
ンゴム等に粘着性付与剤や軟化剤を添加したものが使用
できる。
【0015】なお、熱溶融性接着層13は、用途により
0.2〜2.0mm程度の厚さになるように塗布するの
が好ましい。また、熱溶融性接着層13は、延伸フィル
ム11、12の積層と同時に施してもよく、その選定は
使用する樹脂や接着剤の軟化温度によって行う。
【0016】上述した各実施例における被覆材の積層延
伸フィルムは、被着体の口径ごとに径方向の長さを決め
て形成しても良いが、途中に離型フィルムを入れながら
数十層を重ね巻にし、各二層を一体化した後に必要な長
さごとに切断しても良い。
【0017】(実験例)上記熱回復性被覆材の延伸フィ
ルムの延伸倍率を変化させたときの加熱収縮特性および
防水特性について調べた実験結果を以下に示す。
【0018】(1)実験条件 ■  使用する被覆材 低密度ポリエチレン樹脂を1.5mmの厚さのフィルム
に押し出し成形した後、電子線(12Mrad)を照射
して架橋せしめたゲル分率46%の架橋フィルムを、表
1の延伸倍率の組み合わせで重ね合わせ、120℃に加
熱しながら外径100mmのマンドレルに巻き付けて一
体化したものである。なお、この一体化のときに、延伸
フィルムの内層表面にエチレン酢酸ビニルコポリマー(
VA25%、MI150g/10分)にテルペン樹脂と
脂肪族石油樹脂を各々15%添加して成る軟化点103
℃の熱溶融型接着剤の0.5mmのフィルムを重ね合わ
せて延伸フィルムに一体化してある。
【0019】
【表1】
【0020】■  使用状態 図3に示すように、上記の被覆材2を外径90mmのP
E防食鋼管20の接続部21に被覆する。なお、巻き付
け長さは鋼管円周の1.5倍である。
【0021】(2)実験結果 ■  加熱収縮特性 延伸倍率が30〜100%、内外層の延伸倍率の差が1
0〜40%のもの(No.2〜6)では、加熱収縮時に
鋼管に巻き付くように収縮し、防食鋼管の表面にぴった
り密着した。特に延伸倍率の大きいもの、すなわち、収
縮率の大きいもの程その傾向が強かった。但し、No.
6については、ラップ部分のずれが大きかったが、ラッ
プ部分が外れて鋼管が露出するまでには至らなかった。 これに対して、内外層が共に同一の延伸倍率のもの(N
o.1)では、加熱すると若干収縮するが鋼管に巻き付
くことはなく、逆に外層が内層に比べて延伸倍率が大き
いもの(No.7)では、当然のことながら鋼管から剥
離する方向に収縮した。また、内層の延伸倍率が100
%を超えているもの(No.8)については、収縮力が
極端に大きいため鋼管に密着して巻き付かず、鋼管から
浮き上ってしまった。
【0022】■  防水、防食特性 防水、防食特性を調べるため、No.2〜6の被覆材に
よって被覆されたPE防食鋼管接続部を40℃の温水中
に3ケ月間浸水し、その後接続部分を解任してその接続
部への水の浸入、鋼管部の発錆状態を調べた。結果は、
いずれのパイプも水の浸入がなく、鋼管の発錆も認めら
れなかった。
【0023】■  評価 以上の結果から、No.2〜6の被覆材については、熱
回復被覆材として装着性および防水、防食性に優れてい
ることがわかる。
【0024】
【効果】以上のように、この発明の熱回復性被覆材は、
低延伸フィルムと高延伸フィルムとを重ね合わせて積層
一体化すると共に高延伸フィルム側に巻き込んで円筒状
に形成したため、加熱による収縮に伴って自然に内側に
カールし、全体が半径中心方向に収縮して被着体に密着
する。従って、従来のように、ラップ部分をテープで貼
り付けたり、フィルム面から突出するような連結部を設
ける必要がなく、防水、絶縁の信頼性が向上すると共に
小さなサイズの被着体や曲った部分にも簡単にセットす
ることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る一実施例を示す斜視図
【図2】
他の実施例を示す斜視図
【図3】実験状態を示す斜視図
【図4】従来例を示す斜視図
【図5】他の従来例を示す斜視図
【符号の説明】 1、2  熱回復性被覆材 11  低延伸フィルム 12  高延伸フィルム 13  熱溶融性接着層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  低延伸フィルムと高延伸フィルムとを
    重ね合わせて積層一体化すると共に高延伸フィルム側に
    巻き込んで円筒状に形成した熱回復性被覆材。
  2. 【請求項2】  前記低延伸フィルムおよび高延伸フィ
    ルムは、ポリオレフィン系樹脂を電子線照射架橋したも
    のであり、かつ両フィルムの延伸倍率の差を10%以上
    にしたものである請求項1に記載の熱回復性被覆材。
  3. 【請求項3】  前記高延伸フィルムの表面に熱溶融性
    接着層を設けた請求項1または請求項2に記載の熱回復
    性被覆材。
JP3000697A 1991-01-08 1991-01-08 熱回復性被覆材 Pending JPH04234641A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2460619A (en) * 2008-06-06 2009-12-09 Lamina Dielectrics Ltd Shrinkable wrapping material
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JP2017009924A (ja) * 2015-06-25 2017-01-12 古河電気工業株式会社 光ファイバユニット、光ファイバケーブル、および光ファイバユニットの製造方法

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