JPS61195832A - ポリイミド−金属箔複合フイルム - Google Patents

ポリイミド−金属箔複合フイルム

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JPS61195832A
JPS61195832A JP3784385A JP3784385A JPS61195832A JP S61195832 A JPS61195832 A JP S61195832A JP 3784385 A JP3784385 A JP 3784385A JP 3784385 A JP3784385 A JP 3784385A JP S61195832 A JPS61195832 A JP S61195832A
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polyimide
metal foil
resin layer
mol
solution
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JP3784385A
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正則 今井
謙 野田
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ポリイミド樹脂層が金属箔面に直接密着形
成されたポリイミド−金属箔複合フィルムに関するもの
である。
〔背景技術〕
ポリイミドと金属箔とを積層してなる複合フィルムは、
印刷回路基板、振動板、フラットコイル、面状発熱体等
、電気・電子材料として有用である。
この種の複合フィルムについては、金属箔がかなり屈曲
性に富むため、屈曲状態の金属箔に対しても強固な密着
状態を維持できるポリイミド樹脂層を形成する必要があ
る。この種の複合フィルムの従来の製法として、■ポリ
イミドフィルムを接着剤を介して金属箔に接着する方法
、■ポリイミドフィルムと金属箔とを加熱圧着する方法
(特開昭57−181857号参照)、■金属箔上にポ
リイミド前駆体もしくはポリイミドの有機極性溶媒溶液
を流延塗布し、加熱によりポリイミド樹脂層化する方法
がある。しかしながら、上記■の方法は接着剤を用いて
いるため、ポリイミドフィルムの金属箔に対する密着状
態は良好であるものの、接着剤使用により、複合フィル
ム自体の耐熱性、電気特性、耐化学薬品性1機械特性が
低下するという難点を存している。上記■および■の方
法は、接着剤を用いないため上記■の方法のような難点
は有していないが、ポリイミド樹脂層の、金属箔に対す
る密着性の点で問題があり実用的な密着強度が得られに
くい。特に、圧延銅箔、ステンレス箔、アルミニウム箔
を用いる場合には、その表面を機械的に粗面化処理する
か、もしくはブライマー等によって化学的に処理するか
しなければポリイミド樹脂層が充分密着しないのである
〔発明が解決しようとする問題点〕
このように、従来法によれば、接着剤を用いることなく
、金属箔に密着性に冨んだポリイミド樹脂層を形成する
ことはできなかった。
この発明は、上記の事情に鑑みなされたもので、ポリイ
ミド樹脂層が、接着剤を用いず金属箔面に直接密着形成
され、かつその密着状態が強固であるポリイミド−金属
箔複合フィルムの提供をその目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明のポリイミド−金
属箔複合フィルムは、金属箔とその箔面に直接密着形成
されたポリイミド樹脂層とを備え、上記ポリイミド樹脂
層がポリイミドシリコーンにより構成されているという
構成をとる。
上記のような構成のポリイミド−金属箔複合フィルムは
、ポリイミドの分子骨格中にケイ素原子を導入すると、
ポリイミドの金属箔に対する密着性が大幅に増加し、接
着剤を用いなくても直接金属箔に強固に密着するように
なるという本発明者らの発見によって初めて実現される
ようになったものである。ポリイミドの分子骨格中にケ
イ素原子を導入すると、そのケイ素原子の作用により、
ポリイミドがシリコンウェハ等のケイ素含有材に対して
強固に密着するようになるということばすでに知られて
いるが、本発明者らは、これに関してさらに研究を重ね
た結果、ポリイミドの分子骨格中に、上記のようにケイ
素原子を導入すると、ケイ素含有材に対してだけでなく
、金属箔に対しても強固に密着するようになることを見
いだしたのである。
金属箔に対して強固に密着するポリイミドは、上記のよ
うにその分子骨格中にケイ素原子が導入されているもの
であり、ケイ素原子さえ導入されていれば金属箔に対し
て強固に密着する。しかしながら、密着性の点において
最も好ましいのは、下記の式(1)および(2)で表さ
れる繰返し単位を主成分とするものである。ここで、主
成分とするとは、全体が主成分のみからなる場合も含め
るものである。
上記式(1)で表される反覆単位と式(2)で表される
反覆単位の相互の割合は、上記のように式(2)で表さ
れる反覆単位が0.1〜10モル%で、式(1)で表さ
れる反覆単位が99.9〜90モル%になるように設定
される。すなわち、上記式(2)で表される反覆単位の
割合が0.1モル%よりも少なくなると、密着性向上効
果が小さく、なり、逆に10モル%を超えるとポリイミ
ドの耐熱性等の特性が悪くなるからである。
上記式(1)で表される反覆単位と式(2)で表される
反覆単位を主成分とするポリイミドシリコーンからなる
樹脂層は、例えば、下記の一般式(3)で表されるシリ
コン系ジアミンおよび 一般式(4) %式%(4) で表される芳香族ジアミン等のジアミンが、前者0.1
〜10モル%に対して後者が99.9〜90モル%の割
合になっているジアミノ化合物と、3.3’ 、4.4
’  −ビフェニルテトラカルボン酸二無水物ないしそ
の酸ハロゲン化物、ジエステル、モノエステル等の誘導
体を主成分とするカルボン酸二無水物類とを有機極性溶
媒中で反応させてポリイミド前駆体化し、このポリイミ
ド前駆体をそのまま溶液でもしくはポリイミド化して用
いることにより構成される。
上記一般式(3)で表されるシリコン系ジアミンの代表
的なものはつぎのとおりである。これらのジアミンは単
独でもしくは併せて用いられる。
CH,CII C4H6C6H3 CH:l  CH3 また、上記一般式(3)で表されるシリコン系ジアミン
と共に用いられる、一般式(4)で表されるところの、
分子内にケイ素原子を含まないジアミン(以下「ケイ素
不合ジアミン」と称する)の代表的゛なものはつぎのと
おりである。これらのジアミンも単独でもしくは併せて
用いられる。
4.4°−ジアミノジフェニルエーテル、4゜4°−ジ
アミノジフェニルメタン、4.4’ −ジアミノジフェ
ニルスルホン、3.3゛ −ジアミノジフェニルスルホ
ン、p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン
、4,4゛ −ジアミノジフェニルプロパン、l、5−
ジアミノナフタレン、2.6−ジアミノナフタレン、4
.4° −ジアミノジフェニルスルフィド、3.3’−
ジ(m −アミノフェノキシ)ジフェニルスルホン、4
.4”−ジ(m−アミノフェノキシ)ジフェニルプロパ
ン。
また、上記シリコン系ジアミンとケイ素不含ジアミンと
からなるジアミノ化合物に対して反応させるカルボン酸
二無水物類は、前記のように、3.3’ 、4.4’ 
−とフェニルテトラカルボン酸二無水物ないしはその酸
ハロゲン化物、ジエステル、モノエステル等の誘導体を
主成分とするものである。通常はこの二無水物ないしは
その誘導体を70モル%以上、その他の芳香族テトラカ
ルボン酸二無水物ないしはその酸ハロゲン化物、ジエス
テル、モノエステル等の誘導体を30モル%以下の割合
で含むものが用いられる。3.3°、4.4゛ −ビフ
ェニルテトラカルボン酸二無水物ないしはその誘導体の
割合が少なすぎると、金属箔とポリイミド樹脂層との密
着性が低下したり、ポリイミド樹脂層の強度が低下する
等の不都合があるため好ましくない。
上記のその他の芳香族テトラカルボン酸二無水物ないし
はその誘導体としては、ピロメリット酸二無水物、3,
3°、4,4°−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無
水物、2,3.3°、4゜−ビフェニルテトラカルボン
酸二無水物、2,3.6,7−ナフタレンテトラカルボ
ン酸二無水物等の酸二無水物ないしほそめ誘導体があげ
られ、単独でもしくは併せて用いられる。
また、上記ジアミノ化合物およびカルボン酸二無水物類
をそのなかで反応させる有機極性溶媒としては、N−メ
チル−2−ピロリドン、N、N−ジメチルアセトアミド
、N、 N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド、ジメチルホスホアミド、m−クレゾール、p−ク
レゾール、p−クロルフェノール等があげられる。なお
、キシレン、トルエン、ヘキサン、ナフサ等を一部併用
してもよい。
上記の原料を用いてのポリイミドシリコーンからなる樹
脂層の形成法について詳しく説明すると、上記樹脂層の
形成は、上記ジアミノ化合物とカルボン酸二無水物類と
を反応させてポリイミド前駆体溶液をつくり、これをそ
のまま用いる場合と、出発原料を適宜選択しポリイミド
前駆体経由で溶媒可溶型のポリイミドを合成し、そのポ
リイミドの溶媒溶液を用いる場合とがある。すなわち、
前者については、上記ジアミノ化合物とカルボン酸二無
水物類とを略等モル有機極性溶媒中、0〜90℃の温度
で1〜24時間反応させてポリイミド前駆体を合成しく
合成されたポリイミド前駆体は有機極性溶媒溶液として
得られる)、これを後記のように金属箔の箔面に塗布等
することが行われる。この場合、上記ポリイミド前駆体
の対数粘度(得られたポリイミド前駆体溶液をN−メチ
ル−2−ピロリドン中0.5 g/ I G Omgの
濃度に希釈し30℃で測定)を0.4〜7.0の範囲内
に設定することが好ましい、より好ましいのは1.5〜
3.0の範囲内である。上記対数粘度が0.4を下まわ
ると、ポリイミドシリコーン樹脂層の機械的強度が低く
なり、逆に7.0を上まわると金属箔の箔面に対する塗
布作業性等が悪(なるからである。
後者については、溶媒可溶型のポリイミドに対応するポ
リイミド前駆体溶液を通常、120〜200℃程度の温
度で2〜7時間加熱してポリイミドの溶媒溶液をつくり
、これを後記のように金属箔の箔面に塗布等することが
行われる。ポリイミド前駆体溶液の加熱に際しては、イ
ミド化反応時において副生ずる水を反応系外に留去する
ことが行われる。これにより反応率が高まり、高分子量
のポリイミドの生成に好結果がもたらされる。
なお、上記ポリイミド前駆体溶液およびポリイミド溶液
を用いての金属箔の箔面に対するポリイミドシリコーン
樹脂層の形成は、つぎのようにして行われる。
第1の方法は、上記のポリイミド前駆体溶液もしくはポ
リイミドの有機極性溶媒溶液を、80℃以下の温度に加
温して粘度を低下させ、その状態で、厚みが1〜500
μm好ましくは10〜300μmの金属箔上にアプリケ
ーター等の適宜の手段により流延塗布する。つぎに、1
00〜250℃の温度で5分〜2時間予備乾燥を施した
のち、最終的に250〜400℃で5分〜6時間加熱し
f溶媒の除去ないしイミド化を完了させるという方法で
ある。このようにして形成されるポリイミドシリコーン
樹脂層の厚みは5〜200μ−の範囲内であるが、好ま
しいのはlO〜100μ−の範囲内である。
第2の方法は、上記のポリイミド前駆体溶液あるいはポ
リイミドの有機極性溶媒溶液より、一旦ポリイミド前駆
体フィルムあるいはポリイミドフィルムを作製し、これ
と金属箔とを加熱加圧して接合するという方法である。
より詳しく説明すると、上記2種類のフィルムのうちの
ポリイミド前駆体フィルムの作製は、ポリイミド前駆体
の有機極性溶媒溶液をガラス板やステンレスベルト上に
流延塗布して皮膜を形成し、これを50〜150℃の温
度で5分〜2時間乾燥することにより行われる。このよ
うにして得られるポリイミド前駆体フィルムの厚みは・
5〜200μmの範囲内であるが、好ましいのは10〜
100μ…の範囲内である。つぎに、このようにして得
られたポリイミド前駆体フィルムを金属箔に対して、温
“度80〜200℃、圧力1〜500kg/−の条件で
予備接合し、引き続き、温度200〜500℃好ましく
は300〜450℃、圧力5〜2000眩/−好ましく
は20〜100 Qkg/aJの条件で5分〜2時間好
ましくは10分〜1時間加熱加圧して接合することによ
り金属箔の箔面にポリイミドシリコーンの樹脂層が形成
される。
上記2種類のフィルムのうちのポリイミドフィルムの作
製は、ポリイミド前駆体溶液あるいはポリイミドの有機
極性溶媒溶液をガラス板やステンレスベルト上に流延塗
布して皮膜を形成し、上記第1の方法と同様の加熱条件
で処理してポリイミドフィルムを作製するか、もしくは
ポリイミド前駆体溶液をガラス板やステンレスベルト上
に流延塗布し、これをピリジンと無水酢酸の混合溶液中
に浸漬して脱溶媒とイミド化反応を行うことによって作
製することが行われる。作製されたポリイミドフィルム
の厚みは5〜200μmの範囲内である。しかし、好ま
しいのは10〜100μ園の範囲内である。つぎに、こ
のようにして得られたポリイミドフィルムを金属箔に対
して温度250〜500℃好ましくは300〜450℃
、圧力5〜2000kg/aa好ましくは20〜100
0kg/−の条件で5分〜2時間好ましくは10分〜1
時間加熱加圧して相互に直接接合することにより金属箔
の箔面にポリイミドシリコーンの樹脂層が形成される。
ここで、上記金属箔としては、銅箔、アルミニウム箔、
ステンレス箔をはじめとして、銀、鉄。
ニクロム、チタン、タングステン等の箔状導電性材料が
あげられる。
このようして得られたポリイミド−金属箔複合フィルム
は、ポリイミド樹脂層と金属箔との密着性が極めて優れ
ていて金属箔を屈曲しても密着度合が少しも変わらない
ばかりでなく、耐熱性、耐湿性、耐薬品性、電気特性2
機械特性等においても優れており、種々の電気、電子用
材料として極めて有用である。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明のポリイミド−金属箔複合フィ
ルムは、金属箔上に、金属箔に対して強固に密着するポ
リイミドシリコーンからなる樹脂層を形成しているため
、接着剤を用いることなく、直接金属箔の箔面にポリイ
ミド樹脂層を形成でき、接着剤使用による弊害を全く生
じない。しがも、ポリイミド樹脂層の金属箔に対する密
着状態は良好であり、金属箔をかなり手荒に屈曲しても
その密着状態は初期状態と何ら変わらないのである。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
〔実施例1:ポリイミド前駆体溶液塗布タイプ〕撹拌機
および温度計を備えた5 00m1lのフラスコに、p
−フェニレンジアミン10.3g(0,095モル)お
よび前記構造式(イ)で示されるシリコン系ジアミン1
.24 g (0,005モル)ならびN、N−ジメチ
ルアセトアミド(以下rDMAC」と略す)200gを
入れて撹拌し、ジアミンを溶解させた。
つぎに、この系に、3.3’ 、4.4° −ビフェニ
ルテトラカルボン酸二無水物(以下rs−BPDAJと
略す) 29.4g (0,1モル)を徐々に加え、そ
の後3時間撹拌し濃度17.0重量%(以下「%」と略
す)のポリイミド前駆体溶液を得た。上記反応中におい
ては、系の温度を30℃以下に保つために冷却した。得
られたポリイミド前駆体の対数粘度(DMAc中0−5
 g/ 100m!の濃度、30℃で測定)は1.86
であり、溶液粘度は3050ボイズ(30℃)であった
ライで、上記ポリイミド前駆体溶液を加温して粘度を1
000ボイズ以下に下げ、これをガラス板上に固定した
厚さ70μmの圧延銅箔にアプリケーターにより流延し
、120℃で30分、200℃で60分、300℃で6
0分加熱し、ポリイミド樹脂層の厚み33μIのポリイ
ミド−銅箔複合フィルムを得た。
〔実施例2〕 ジアミノ化合物として、4,4゛ −ジアミノジフェニ
ルエーテル(以下rDADEJ 、1t)19.0 g
 (0,095モル)を用いるとともに、前記構造式(
イ)で示されるシリコン系ジアミン1.2・4g(0,
005モル)を用い、また酸二無水物としてピロメリッ
ト酸二無水物(以下rPMDAJと略す)  10.9
 g (0,05モル)ならびに5−BpDA14.7
g (0,(15モル)を用いた。それ以外は実施例1
と同様にしてポリイミド前駆体溶液(濃度18.6%、
対数粘度1.95.溶液粘度4100ボイズ)を合成し
た。
ついで、得られたポリイミド前駆体溶液を実施例1と同
様、アプリケーターを用い厚み70II11の圧延銅箔
上に流延、乾燥、加熱し、ポリイミド樹脂層の厚み30
μ請のポリイミド−銅箔複合フィルムを得た。
〔実施例3:ポリイミド溶液塗布タイプ〕ジアミノ化合
物として、DADE 18.6 g (0゜093モル
)および前記構造式(イ)で示されるシリコン系ジアミ
ン1.74 g (0,007モル)用い、溶剤として
m−クレゾール200g用い、また、酸二無水物として
、5−BPDA22.1g (0、075モル)ならび
に2. 3. 3’ 、  4°−ビフェニルテトラカ
ルボン酸二無水物(以下ra −BPDAJと略す) 
7.3 g (0,025モル)を用いた。それ以外は
実施例1と同様にしてポリイミド前駆体溶液(濃度19
.9%、対数粘度1.62゜溶液粘度2660ポイズ・
)を合成した。
つぎに、この溶液を撹拌しながら約1時間かけて180
℃まで昇温させ、180〜190℃の温度で5時間加熱
反応させて透明なポリイミド溶液を得た。この間副生し
た水は窒素ガスを流しながら反応系外へ留去した。
ついで、得られたポリイミド溶液を加温して粘度を10
00ポイズ以下に下げ、これを、ガラス板上に固定した
厚み80μmのアルミニウム箔上にアプリケーターを用
いて流延し、実施例1と同様の条件で加熱しポリイミド
樹脂層の厚み38μmのポリイミド−アルミニウム箔複
合フィルムを得た。
〔実施例4:ポリイミド前駆体フィルム接合タイプ〕 ジアミノ化合物として、4,4°−ジ(m−アミノフェ
ノキシ)ジフェニルプロパン36.9g(0,09モル
)および前記構造式(ト)で示されるシリコン系ジアミ
ン3.08 g (0,01モル)を用い、溶剤として
N−メチル−2−ピロリドン300gを用いた。また、
酸二無水物として5−BPDA20.6g (0,07
モル)ならびに3.3’ 。
4.4゛  −ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水
物(以下rBTDAJと略す) 9.7 g (0,0
3モル)を用いた。それ以外は実施例1と同様にしてポ
リイミド前駆体溶液(濃度19.0%、対数粘度1.5
1.溶液粘度1850ボイズ)を合成した。 つぎに、
この溶液を加温して粘度を1000ボイズ以下とし、ガ
ラス板上にアプリケーターを用いて流延し、130℃X
lhの条件で乾燥して厚み29μmのポリイミド前駆体
フィルムを作製した。
ついで、得られたポリイミド前駆体フィルムと厚み35
μmの電解銅箔とをつぎのようにして接合した。すわな
ち、温度180℃、圧力10kg/−の条件で15分間
加熱、加圧して予備接合したのち、温度350℃、圧力
50kg/crIの条件で10分間加熱、加圧してポリ
イミド−銅箔複合フィルムを作製した。
〔実施例5〕 酸二無水物としてBTDA32.2g (0,1モル)
のみを用いた以外は実施例4と同様にしてポリイミド前
駆体フィルムを作製し、厚み35μmの電解銅箔と接合
し、ポリイミド−銅箔複合フィルムを得た。
(実施例6:ポリイミドフイルム接合タイプ〕ジアミノ
化合物として、DADE19.4g (0゜097モル
)および前記構造式(イ)で示されるシリコン系ジアミ
ン0.74g(0,003モル)を用い、溶剤としてp
−クロルフェノール300gを用いた。また、酸二無水
物として5−BPDA29.4g(0,1モル)を用い
た。それ以外は実施例1と同様にしてポリイミド前駆体
溶液(濃度14.2%、対数粘度2.60.溶液粘度7
150ポイ    ズ)を合成した。
つぎに、この溶液を撹拌しながら約1時間で170℃ま
で昇温させ、この温度で3時間加熱反応させて透明なポ
リイミド溶液を得た。この間副生した水は窒素ガスを流
しながら反応系外へ留去した。
ついで、得られたポリイミド溶液を加熱して粘度を10
00ポイズ以下に下げ、これをアプリケーターを用いて
ガラス板上に流延し、150℃で30分、200℃で3
0分、300℃で60分加熱し厚み12μmのポリイミ
ドフィルムを得た。
つぎに、このポリイミドフィルムと厚み200μmのス
テンレス板とを、温度420℃、圧力300kg/cd
の条件で15分間加熱、加圧して接合し、ポリイミド−
ステンレス箔複合フィルムを得た。
〔比較例1〕 前記構造式(イ)で示されるシリコン系ジアミンの使用
を取り止め、ジアミノ化合物としてDADEのみを20
.0g(0,1モル)用い、また酸二無水物としてa 
−B P D A 29.4 g (0,1モル)を用
いた。それ以外は実施例3と同様にしてポリイミド溶液
を合成し、これをアプリケーターを用い、厚み80μ清
のアルミニウム箔上に流延、乾燥、加熱してポリイミド
樹脂層の厚み42μmのポリイミド−アルミニウム箔複
合フィルムを得た。
〔比較例2〕 前記構造式(イ)で示されるシリコン系ジアミンの使用
を取り止め、ジアミノ化合物としてDADEのみを当量
使用した。それ以外は実施例2と同様にしてポリイミド
−銅箔複合フィルムを得た。
〔比較例3〕 前記構造式(イ)で示されるシリコン系ジアミンの使用
を取り止め、ジアミノ化合物として4゜4′−ジ(m−
アミノフェノキシ)ジフェニルプロパンのみを当量使用
した。それ以外は実施例5と同様にしてポリイミド−銅
箔複合フィルムを得た。
〔比較例4〕 前記構造式(イ)で示されるシリコン系ジアミン(イ)
の使用を取り止め、ジアミノ化合物とし′てDADEの
みを当量使用した。それ以外は実施例6と同様にして、
ポリイミド−ステンレス箔複合フィルムを得た。
以上の実施例および比較例で得られたポリイミド−金属
箔複合フィルムについて、そのポリイミド樹脂層の90
度剥離強度を測定した。その結果は次表のとおりであり
、実施例品はいずれもポリイミド樹脂層が金属箔に対し
て強固に密着していることがわかる。
(以下余白) ごばん目試験:複合フィルムのポリイミド面に、III
II角のとばん目をカッターナ イフでつけ、50℃、95%R Hの雰囲気中に100h放置し たのち、ポリイミド面に市販セ ロテープを貼りつけ、テープ剥 離時にテープと共に剥離するポ リイミドフィルムを調べた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)金属箔とその箔面に直接密着形成されたポリイミ
    ド樹脂層とを備え、上記ポリイミド樹脂層がポリイミド
    シリコーンにより構成されていることを特徴とするポリ
    イミド−金属箔複合フィルム。 (2)ポリイミドシリコーンが、下記の式(1)および
    (2)で表される繰返し単位を主成分とする特許請求の
    範囲第1項記載のポリイミド−金属箔複合フィルム。 ▲数式、化学式、表等があります▼…………(1) 〔上記(1)式および(2)式において、Rはケイ素原
    子を含んでいない二価の有機基、R_1はメチレン基、
    フェニレン基または置換フェニレン基、R_2はメチル
    基、フェニル基または置換フェニル基、Xは酸素原子ま
    たはフェニレン基、lは0.1〜10モル%、mは10
    0−lモル%、nはR_1がフェニレン基もしくは置換
    フェニレン基の場合は1でありメチレン基の場合は3ま
    たは4である。〕 ポリイミド樹脂層の形成が、ポリイミド前 駆体の有機極性溶媒溶液もしくはこれを加熱、脱水して
    得られたポリイミドの有機極性溶媒溶液を金属箔の箔面
    に直接流延塗布し加熱処理することにより行われる特許
    請求の範囲第1項または第2項記載のポリイミド−金属
    箔複合フィルム。 (4)ポリイミド樹脂層の形成が、ポリイミド前駆体あ
    るいはポリイミドの有機極性溶媒溶液から得られるポリ
    イミド前駆体フィルム、もしくはポリイミドフィルムを
    金属箔に熱圧着することにより行われる特許請求の範囲
    第1項または第2項記載のポリイミド−金属箔複合フィ
    ルム。
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