JPS6118853A - 電気泳動用媒体 - Google Patents

電気泳動用媒体

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JPS6118853A
JPS6118853A JP59140916A JP14091684A JPS6118853A JP S6118853 A JPS6118853 A JP S6118853A JP 59140916 A JP59140916 A JP 59140916A JP 14091684 A JP14091684 A JP 14091684A JP S6118853 A JPS6118853 A JP S6118853A
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acrylamide
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Masashi Ogawa
雅司 小川
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/416Systems
    • G01N27/447Systems using electrophoresis
    • G01N27/44704Details; Accessories
    • G01N27/44747Composition of gel or of carrier mixture
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F267/00Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of unsaturated polycarboxylic acids or derivatives thereof as defined in group C08F22/00
    • C08F267/10Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of unsaturated polycarboxylic acids or derivatives thereof as defined in group C08F22/00 on to polymers of amides or imides

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、電気泳動用媒体に関するものであり、さらに
詳しくは、特に蛋白質等の生体高分子成分の電気泳動分
析に使用するのに適した電気泳動用媒体に関するもので
ある。
[発明の背景] 電気泳動分析の代表的な態様としては、ガラス板支持体
に寒天、セルロース、セルロースアセテ−I・、デンプ
ン、シリカゲル、ポリアクリルアミド等の膜形成材料を
塗布または流延して製造した電気泳動膜に緩衝液をしみ
こませ、この上に分析対象の物質を付着させ、支持体の
両端に電圧をかけ、支持体の上または内部で展開(移動
)させたのち、染色し、この染色した試料の光学濃度を
測定して物質の各成分の定量分析を行なう態様を挙げる
ことができる。
このような電気泳動分析および電気泳動膜の詳細につい
ては、電気泳動実験法「電気泳動実験法(改訂第5版)
」(文光堂、1975年発行)、青米、永井編著「最新
電気泳動法」 (床用書店、1973年発行)等に記載
されている。
近年において、電気泳動法は生体成分の分析に多用され
ており、特に蛋白分析は病気診断のための生化学検査に
おいて頻繁に用いられている。
電気泳動用の膜またはシートとしては古くから濾紙が用
いられていたが、上述のように性能上の面から最近はア
ガロース膜やポリアクリルアミドゲル膜が用いられるよ
う4゛こなり、特に分子ふるい効果を有するポリアクリ
ルアミドゲル膜は現在最も多く利用されている。
L記のポリアクリルアミドゲル膜は、アクリルアミドの
ような単量体を重合触媒の存在かつ酸素不存在の条件下
にて、N、N’−メチレンビスアクリルアミドのような
二官能性の架橋剤で重合架橋させることによって得られ
ている。
なお、ポリアクリルアミドゲル膜の製造に際しては変性
剤として陰イオン界面活性剤が添加されることがある。
」−2のようにポリアクリルアミド形成の重合反応はラ
ジカル架橋重合であるため、酸素の影響により架橋重合
が阻害される。従って、ポリアクリルアミドゲル膜は酸
素を遮断した状態で製造する必要がある。このため、一
般にポリアクリルアミドケル膜は、二枚のガラス板から
構成されたセル(一定の空間、たとえば0.3mm〜1
mm)の中にゲル形成液を注入したのち酸素を遮断し架
橋重合させてゲル化させることにより製造されている。
[発明の目的] 本発明の第一の目的は、生体高分子成分の電気泳動分析
に使用するのに適した解像力が向−ヒした電気泳動用媒
体を提供することにある。
本発明の第二の目的は、生体高分子成分の電気泳動分析
に適した加工性が優れた電気泳動用媒体を提供すること
にある。
本発明の第三の目的は、保存、輸送等が容易な軽量で壊
れにくい電気泳動用媒体であって、解像力および加工性
が向上した生体高分子成分の電気泳動分析に適した電気
泳動用媒体を提供することにある。
[発明の要旨コ 本発明は、下記一般式(1)および(2)のいずれかに
より表わされる構成繰返し単位を有するアクリルアシ下
糸コボリマー: 二Jし&」二り欠 R11は、水素原子またはlがら6個の炭素原イを有す
るアルキル基であり: 10個の炭素原子を崩するアリーレン基であり;Llは
、−coo−あるいは’−coN−の結合のいずれかを
少なくとも一個含み、かっ3がら15個の炭素原子を有
する二価の基、または、RII −o−1−N−1=co−1−3○−1一5o2−1−
so3−1−3O2N−1RII   RII    
       RIIl    l         
 1 −NCON−2あるいは−NCOO−47)結合のいず
れかを少なくとも一個含み、がっ1がら12個の炭素原
子を有する二価の基(ただしRIIは前述と同義である
)であり: RI2は−CH=CH2又は−CH2CH2X1(ただ
し、Xlは求核基により置換され得る基、あるいは塩基
によってHXIの形で脱離し得る基を表わす)のいずれ
かであり; AIはその左側に示した各モノマ一単位と共重合可能な
エチレン性不飽和千ツマ−から誘導された二価の基であ
り; xl、ylおよびzlはモル百分率を表わし、×1は5
0〜99、ylは1−50.z’は残余の値をとる、た
だし2には0であってもよい][上式において、 R21は水素原子または1から6個の炭素原子を有する
アルキル基であり; R″は−CH=CH2又は−CH2CH2X 2(ただ
し、x2は求核基により置換され得る基、あるいは塩基
によってHX2の形で脱離し得る基を表わす)であり; R2は、1から6個の炭素原子を有するアルキレン基、
6から12個の炭素原子を有するアリ−レンツA、−C
OZ2−で表わされる基、および−COZ”R23−4
’表ワサレル基(ただし、R4は1かも6個の炭素原子
を有するアルキレン基、あるいは6から12個の炭素原
子を有するアリーレン基であり、モしてZ2は酸素原子
あるいはNHである)から選ばれる二価の基であり;A
2はその左側に示した各モノマ一単位と共重合可能なエ
チレン性不飽和モノマーから誘導された二価の基であり
; X2、y2およびz2はモル百分率を表わし、x2は5
0〜99、y2は1〜50.22は残余とアクリルアミ
ド系化合物とが水の存在下で架橋重合してなるポリアク
リルアミド系水性ゲル電気泳動用媒体を提供するもので
ある。
本発明の電気泳動用媒体は高い解像力を示し、また加工
性が良い、すなわち長尺状に製造した電気泳動用、媒体
の切断作業あるいはサンプルスロットの付設作業などの
刃物によるポリアクリルアミドゲル膜の切断加工がゲル
膜の破壊や切断面付近の形状の変化を伴なうことなく容
易かつ確実にできるため、得られる電気泳動用媒体は優
れた性能を示し、また大量生産により製造することが容
易なお電気泳動用媒体を大量生産する場合には、これを
プラスチック材料製支持体の上に付設した形状とするの
が有利である。このような形状とすることにより本発明
の電気泳動用媒体の大量生産が容易となり、また支持体
が軽量で、壊れにくいため、電気泳動用媒体の保存、輸
送等が容易となる。従って、ポリアクリルアミドゲル膜
(電気泳動用媒体)を集中的に製造し、必要に応じて電
気泳動操作担当者に供給するようなゲル膜製造・使用シ
ステムの実現に極めて有効である。
[発明の詳細な記述〕 本発明の電気泳動用媒体の支持体としては、ガラス板、
ポリマーコート紙、プラスチック材料製シートなどの任
意の耐水性シート状支持体を用い、ることができる。た
だし、本発明の電気泳動用媒体の利点を生かすためには
、支持体としてプラスチ・ンク材料製シートを用いるこ
とが望ましい。
電気泳動用媒体のプラスチックシート支持体としては各
種のプラスチックシートを用いることができる。好まし
いプラスチックシートの例としては、親木性ポリマーま
たは公知の表面処理により表面を親水化したポリマー(
例、ポリエチレンテレフタレート、ビスフェノールAの
ポリカルボネート、ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデン・
塩化ビニルコポリマー、ポリメチルメタアクリレート、
ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロースアセテート
類、セルロースアセテートプロピオネート等)のシート
(フィルム、板状物も含む)等を挙げることができる。
特に好ましい支持体はポリエチレンテレフタレートであ
る。
次に電気泳動用媒体層(以下においてゲル媒体層、ポリ
アクリルアミドゲル膜あるいは単にゲル膜ともいう)に
ついて説明する。
ポリアクリルアミドゲル膜は、前述のように、一般には
アクリルアミド系化合物と架橋剤とを、水溶液または水
分散液として水中に溶解または分散させてゲル形成液を
調製したのち、液中で両者を架橋重合させて架橋重合し
た水性ゲル膜として形成することにより得ることができ
る。なお、本明細書においては、特にことわらない限り
、(水中に)溶解と(水中に)分散の両者を含めて単に
(水中に)溶解といい、水溶液と水分散液の両者を含め
て単に水溶液という。また溶媒または分散媒としては、
所望により加えられる有機溶媒と水の混合物をも包含す
る。
これに対して本発明においては、ポリアクリルアミドゲ
ル膜を、特定のポリアクリルアミド系コポリマーとアク
リルアミド系化合物とを水の存在下で架橋重合して製造
する。なお、この架橋重合の実施に際して多官能性架橋
剤(特に三官能性架橋剤)を関与させると、得られるポ
リアクリルアミドゲル膜の解像力と加工性は更に向上す
る。
本発明に用いることができるアクリルアミド系化合物の
例としては、アクリルアミド、N−メチルアクリルアミ
ド、N、N−ジメチルアクリルアミド、N−(ヒドロキ
シメチル)アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド
等のアクリルアミドホモログや、メタクリルアミド系化
合物、例えばメタクリルアミドがあげられ、これらの化
合物は単独で、あるいは二種以上を併用して用いること
ができる。これらのアクリルアミド系化合物のうちでは
アクリルアミドが最も好ましく、またアクリルアミドと
他のアクリルアミド系化合物の一種以」−の併用も好ま
しい。
本発明のポリアクリルアミドゲル膜の製造に関り″させ
る特定のポリアクリルアミド系コポリマーは下記一般式
(1)および(2)のいずれかにより表わされる構成繰
返し単位を有するアクリルアミド系コポリマーである。
上式において RI+は水素原子または1から6個の炭
素原子を有するアルキル基であり、その例にはメチル基
、エチル基、ブチル基、D−ヘキシル基なとが含まれる
Qlは−COO−1−CON−1または6から10個の
炭素原子を有するアリーレン基であり、その例には次の
ような基が含まれる。
CH3 −COO−:、−CONH−2−CON−1RI+ L’は、−Coo−ある1、’は−cON−(7)結合
のいずれかを少なくとも一個含み、かっ3がら15個の
炭素原子を有する二価の基、または、R1! −0−1−N−1−CO−1−so−1’ずれかを少な
くとも一個含み、かっ1がら12個の炭素原子を有する
二価の基(ただしRI+は前述と同義である)であり、
その例には次のような基が含まれる。なお、これらの二
価の基の一般式(I)における結合の方向は、Qlとs
o2との結合か可能なかぎり、いずれの方向をもとるこ
とかできる。
−CH2COOCH2− −CH2COOCH2C’H2− −CH2CH2COOCH2− ÷CH2−辷5 COOcHz CH2=−(−CH2
す、C00CH2CH2−−CH2NHCOCH2− −CH2N HCOCH2CH2− −(−CH2−辷? N HCOCH2CH2−(−C
H2す? N HCOCH2CH2−+CH2−吐1−
N HCOCH2CH2−−CH2’0CH2− −C′H2CH2oCH2cH2cH2−−COCH2
CH2− CH2COCHz CH2− 3OCH2CH2− CH2S OCH2CHz− 3O2CH2CH2− −5O□CH2CH25O□cH2cH2−S O3C
Hz COOCH2CHz−−8○3CH2CHz C
OOCH2CH2−−S Oz N HCH2COOC
H2CHz−3Oz N HCH2C)(2COOCH
2CH2−N HCON HCHz CHz − CHz N ’HCON HCH2CH2−−NHCO
OCH2CH2− −CH2N HCOOCH2CH2− R12は−CH= CHz 又バー CH2CH2X 
”(ただし、XIは求核基により置換され得る基、ある
いは塩基によってHxlの形で脱離し得る基を表わす)
のいずれかであり、このxlの例には次のような基が含
まれる。
ハロゲン原子(塩素、臭素など);ヒドロキシル基:ア
ルキルスルホニルオキシ(例、メチルスリ ニルオキシ、プロピルスルホニルオキシなど);アリー
ルスルホニルオキシ(例、フェニルスルホホニルオキシ
など);アルキルカルボニルオキシ(例、アセトキシ、
プロピオニルオキシ、トルフルオロメチルカルボニルオ
キシ、ジクロロメチルカルボニルオキシなど) 従っ、て、RI2の例には、次のような基が含まれる。
−cH=CHz 、  CH2CHz Cl、−CH2
CH2Br、 −− CHz  CHz OHl −Q H2CHz OOCCH3、 −CH2CH200CCF 3、 − CH2CHz OOCCCl 3゜AIはその左側
に示した各七ツマ一単位と共重合可能なエチレン性不飽
和モノマーから誘導さ些た二価の基であり、その例とし
ては、下記のようなエチレン性不飽和モノマーから誘導
された基を挙げることができる。
エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブチン、スチ
レン、クロロメチルスチレン、ヒドロキシメチルスチレ
ン、ビニルベンゼンスルホン酩ナトリウム、ビニルベン
ジルスルホン酸ナトリウム、N、N、N−1リメチルー
N−ビニルベンジルアンモニウムクロリド、N、N−ジ
メチル−M−ベンジル−N−ビニルベンジルアンモニウ
ムクロリド、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、4
−ビニルピリジン、2−ビニルピリジン、ベン゛ジルビ
ニルピリジニウムクロリド、N−ビニルアセトアミド、
N−ビニルピロリドン、l−ビニル−2−メチルイミダ
ゾール、脂肪族酸のモノエチレン性不飽和エステル(例
えば酢酸ビニル、酢酸アリル)、エチレン性不飽和のモ
ノカルボン酸もしくはジカルボン酸およびその塩(例え
ばアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸
、アクリル酸ナトリウム、アクリル酸カリウム、メタク
リル酸ナトリウム)、無水マレイン酸、エチレン性不飽
和のモノカルボン酸もしくはジカルボン酸のエステル(
例えばn−ブチルアクリレート、n−へキシルアクリレ
ート、ヒドロキシエチルアクリレート、シアノエチルア
クリレート、 (ジエチルアミノ)エチルアクリレート
、メ。
チルメタクリレート、n゛−ブチルメタクリレート、ベ
ンジルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、クロロエチルメタクリレート、メトキシエチルメタ
クリレート、(ジエチルアミノ)エチルメタクリレート
、N、N、N−)リエチルーN−メタクリロイルオキシ
エチルアンモニウムp−トルエンスルホナート、N、N
−ジエチル−N−メチル−N−メタクリロイルオキシエ
チルアンモニウムp−トルエンスルホナート、イクコン
酸ジメチル、マレイン酸モノベンジルエステル)、エチ
レン性不飽和のモノカルボン酸もしくはジカルボン酸の
アミド(例、N、N−ジメチルアクリルアミド、N−メ
チロールアクリルアミド、N−[(ジメチルアミノ)プ
ロピルコアクリルアミド、N、N、N−トリメチル−N
−(アクリロイルプロピル)アンモニウム、p−トルエ
ンスルホナート、2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸ナトリ、ラム、アクリロイルモルホリン
、メタクリルアミド、N、N−ジメチル−No−アクリ
ロイルプロパンジアミンプロビオナートベタイン、N、
N−ジメチル−No−メタクリロイルプロパンジアミン
アセテートベタイン。
また一般式(1)のコポリマーを架橋されたラテックス
として用いる場合には、A1として、上記のエチレン性
不飽和モノマーから誘導された基のほかに、少なくとも
共重合可能なエチレン性不飽和基を2個以」二もつモノ
マー(たとえばジビニルベンゼン、メチレンビスアクリ
ルアミド、エチレングリコールジアクリレート、トリメ
チレングリコールジアクリレート、エチレングリコール
ジメタクリレート、トリメチレングリコールジメタクリ
レート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート等)
から誘導された基を用いることができる。
x 1 、  y 1およびzlはモルh分率を表わし
、xlは50〜99、ylは1〜50、zlは残余の値
をとる、ただしzlはOであってもよい。
上式において、R21、R22およびA2は、それぞれ
前記一般式(1)のR11,)i12およびA、1と同
意義であり、それらの例も同様である。
L2は、■から6個の炭素原子を有するアルキレン、!
 (例、  メチレン、エチレン、インブチレンなど)
、6から12個の炭素原子を有するアリーレン基(M、
フェニレン、トリレン、ナフタレンなど)、−COZz
−で表わされる基、および−COZ2R23−で表わさ
れる基(ただし R211は1から6個の炭素原子を有
するアルキレン基、あるいは6から12個の炭素原子を
肴するアリーレン基であり、そしてZ2は酸素原子ある
いはNHである)から選ばれる二価の基である。
x2、ylおよびzlはモル百分率を表わし、X2は5
0〜99、ylは1〜50、zlは残余の値をとる、た
だしzlはOであってもよい。
以下に、」二記の一般式(1)もしくは(2)のいずれ
かにより表わされる構成繰返し単位を有するポリマーの
合成に用いることができる代表的なビニルスルホニル基
あるいはその前駆体となる官能基を有するエチレン性不
飽和モノマーの合成法の一例を示す。
[合成例1]  ’N−[3−(2−クロロエチルスル
ホニル)プロパンアミドメチルコアクリルアミドの合成 CH=CH2 C二〇 NH0 CHz NHC(:R2CH2−SO2−CH2CH2
C12文の反応容器に蒸留水1.400m文、亜硫酸ナ
トリウム244gおよび炭酸水素ナトリウム220gを
加え、攪拌して溶解させた後、氷水により冷却しながら
約5°Cで、クロロエタンスルボニルクロリド260g
を1.5時間で滴下した。
その後49%硫酸160gを約15分で滴下し、5°C
で1時間はど攪拌を続けて、析出した結晶を濾過した後
、結晶を400m文の蒸留水で洗浄し、濾液と洗浄液と
を一緒にして3文の反応容器に入れた。この中にメチレ
ンビスアクリルアミド246gを蒸留水480 m l
、エタノール1.480m1に溶解させたものを、氷冷
しながら約5℃で、30分間で滴下した後、全体を冷蔵
庫に5日間放置して反応を完結させた。析出した結晶を
濾取した後、冷却した蒸留水800m文で洗浄し、2に
文の50%エタノール水溶液から再結晶して、、219
gのモノマーを得た。収率は49%であった。
本発明で用いるアクリルアミド系コポリマーとして好ま
しいコポリマーは次に挙げる式で表わさここで、x、y
、zはモル百分率であり、RとR′は下記の置換基を示
す。
P−1x=92、y=a、2=0 R= 000 CH2G)12111:OCHz C)
12 SO2CH= CH2P−2x−90、y=10
.2=0 R二C0N)IC)l z NHC:QC:H2CHz
 So□CH=CH2P−3x=80、y=8、z=1
2 R= C0NHCHz NHCOCHz CHz SO
□CH−ill:H2)(’ = C0NHz CCC
Hs ) 2’CH2COC:H3P−4x=92、Y
 =’8、z=0 P−5x=92 、 V=8 、2=0PJ     
x=92 、 Y=8 、2=0P−7x=92 、 
y = 8、2=0R= C0N)Ic)I2NHCO
CH2CH2SO2C)I2C)12CI’−8x=8
0.y=8 、 z: 12R” C0NHC:Hz 
NHCOCH2CH2SO□CH2C)I2CIR’ 
 = C0N82 C(CH3)  20H2GOCH
3R’  =   C0NHCHz OHR’  = 
  C0N(CH3)2 P−12x =  9 2、 y=8   、z=OR
−C00CH2CH20COCH2502CH=CH2
次に、前記のコポリマーのうちP−2およびP−8と名
付けられたコポリマーの合成例を示す。
[合成例2]  N−([3−(ビニルスルホニル)プ
ロパンアミドコメチル)アクリルアミド・アクリルアミ
ドコポリマー(P−2)の合成200m文の反応容器に
、合成例1で得られた千ノ1−5・65g、アクリルア
ミド12.8gおよび50%メタノール水溶液80m1
を加え、攪拌しながら60°Cに加熱し、2,2”−ア
ゾビス(2,4〜ジメチルバレロニトリル)0.1gを
加え、さらに30分後にも同じものをO,1g加えて、
1時間加熱攪拌を続けた。その後、氷水により約10’
Cに冷却して、トリエチルアミン2.5gを80mJ1
のメタノールに溶解させたものを加え、1時間攪拌を続
けてから、反応液を攪拌しなからl又のアセトンに注ぎ
込み、生成した沈澱を濾取して、15.9gの白色ポリ
マー(前記P−2に該当)を得た(収率は90%)。こ
のポリマーのスルホニル基含量は0 、95 X 10
−’当量/gであった。
[合成例3]  N−(’[3−(2−クロロエチルス
ルホニル)プロパンアミドコメチル)アクリルアミド・
アクリルアミド1N−(1,1−ジメチル−3−オキソ
ブチル)アクリルアミドコポリマ〜(、P −8)の合
成 500 m lの反応容器に、合成例工で得られた千ツ
マ−10,3g、アクリルアミド29.2g、N−(1
,1−ジメチル−3−オキソブチル)アクリルアミド(
ジアセトンアミド)11゜3gおよび50%メタノール
水溶液160mff1を加え、攪拌しながら60°Cに
加熱し、2.2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレ
ロニトリル)0.2gを加え、30分後更に同じものを
0□、2g加えて1時間加熱攪拌を続けた。反応液をセ
ルロースチューブに入れて2日間透析し、凍結乾燥によ
り43.2gの白色のポリマー(前記P−8に該当)を
得た。(収率85%)このポリマーのクロロエチルスル
ホニル基含量はo 、 s ×10−3当量/gであっ
た。
本発明において好ましく用いられるアクリルアミド系コ
ポリマーの分子量は約1万から約100万の範囲にある
架橋重合反応に用いられるアクリルアミド化合物とアク
リルアミド系コポリマーとの比率は、アクリルアミド系
化合物に対して該コポリマーが通常は約1〜50重量%
であり、好ましくは約5〜40重量%である。
前述のように本発明のポリアクリルアミドゲル膜の製造
に際しては架橋剤を併用してもよl、N。架橋剤として
は、たとえば、r Electropho□resis
J1981.2.213−228等に記載の公知の化合
物を用いることかできる。架橋剤9例としては、N、N
’−メチレンビスアクリルアミド(BIS);N。
N゛−プロピレンビスアクリルアミド(PBA);ジ(
アクリルアミドジメチル)エーテル(DAE)il、’
2−ジアクリルアミドエチレングリコール(DEG);
エチレンウレアビスアクリルアミド(EUB)  ;エ
チレンジアクリレート(EDA);N、N’−ジアリル
タータルジアミF (N、N’−diallyltar
tardiamide  : D A T D)  ;
N、N’−ビスアクリリルシスタミン(N、N’−bi
sacrylylcystamine、 B A C)
などの二官能性イし合物、およびトリアリルシアヌレ−
1・、トリアリルインシアヌレート、1,3.5−hリ
アクリロイルへキサヒドロ−5−トリアジンなどの三官
能性化合物が挙げられる。架橋剤は単独で使用してもよ
く、あるいは二種以上を併用してもよl/)。
架橋剤は、アクリルアミド系化合物、アクリルアミド系
コポリマーそして架橋剤の総重量に対して約30重量%
以下、好ましくは約10−重量%以下の範囲の量で用い
る。
本発明の電気泳動用媒体の製造において用いられるポリ
アクリルアミドゲルのゲル濃度としては、S、 )Ij
erten: r Arch、 Biochem、 B
iophys、J! (5upp1.)、 147 (
1982)に記載の定義に従って表示して、アクリルア
ミド系化合物、アクリルアミド系コポリマー、・および
水、そして場合により架橋剤、からなるゲル媒体の容積
に対して、アクリルアミド系化合物およびアクリルアミ
ド系コポリマー(そして場合により架橋剤)の量が約3
W/V%から約30 w / v%の範囲が好ましく用
いられる。
本発明の電気泳動用媒体は、主として蛋白質または複合
蛋白質(たとえば、リポプロティン、糖プロティンなど
)の分析に有利に用いられるものであり、を気泳動用媒
体層には、変性剤として陰イオン性界面活性剤を含有さ
せることができる。
分析試料が蛋白質または複合蛋白質(例えばリポ蛋白質
、糖蛋白質など)の場合には陰イオン界面活性剤を含ま
せることは好ましいか、または必須であることが多い。
ただし陰イオン界面活性剤な電気泳動用媒体層に含有さ
せないことがあることは勿論である。たとえば陰イオン
界面活性剤を含有しない電気泳動用媒体層は、DNAフ
ラグメント分析に基づく遺伝病診断あるいは制限酵素分
解を利用したDNA構造解析などの目的に用いることが
できる。
陰イオン界面活性剤を電気泳動用媒体層に含有させるこ
とにより、蛋白質または複合蛋白質の効率的な分離とそ
れらの分子量測定が可能となる。
陰イオン性界面活性剤の例としてはアルキル硫酸塩を挙
げることができ、特に炭素原子数10以上の長鎖アルキ
ル基を有するアルキル硫酸塩が好ましく用いられる。塩
を形成する陽イオンとしては、ナトリウムイオン、カリ
ウムイオン、リチウムイオン等のアルカリ金属イオンが
一般的であり、これらのうちではナトリウムイオンが用
いやすい。アルキル硫酸塩のうちではドデシル硫酸塩(
すトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等)が好ましく
、なかでもドデシル硫酸ナトリウム(SDS)が最も好
ましい。SDSを本発明の電気泳動用奴体層に含有させ
ることにより蛋白質または複合蛋白質の効率的な分離お
よびそれらの分子量測定が可能となる。
変性剤としての陰イオン界面活性剤の含有量はゲル形成
液に対して約0.05w/v%から約2.0w/v%、
好ましくは約0.1w/v%から約1.5W/V%の範
囲である。
本発明の電気泳動用媒体層には、場合によって水溶性ポ
リマーが添加される。水溶性ポリマーとしては、付加重
合型または縮重合型の水溶性ポリマーを用いることがで
きる。付加重合型ポリマーの例としては、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド
等の非イオン性水溶性ポリマーが挙げられる。また縮重
合型ポリマーの例としては、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール等の非イオン柱水溶性ポリア
ルキレングリコールが挙げられる。これらの水溶性ポリ
マーのうちでは、ポリアクリルアミドとポリエチレング
リコールが好ましい。
水溶性ポリマーの分子量は約1万から約1o。
万の範囲のものが好ましい。水溶性ポリマーは単量体と
架橋剤の合計重量に対して、約2重量%から約100重
量%の範囲、そして好ましくは約5重量%から約50重
量%の範囲で用いられる。
水溶性ポリマーの添加によりポリアクリルアミドゲル膜
が可塑性を有するようになり、裁断加工時に壊れること
がなくなり、またゲル膜は乾燥時にも可塑性を有するよ
うになり、もろさが改良され壊れにくくなるとの利点が
ある。また、水溶性ポリマーの分子量および添加量を選
択することにより、ゲル膜の粘度をコントロールするこ
ともできる。
本発明のポリアクリルアミドゲル膜は、さらにアガロー
スを含有することが好ましい。アガロースとしては任意
のものを使用することができ、低電気浸透性、中電気浸
透性、高電気浸透性アガロースのいずれをも用いること
ができる。用いることができるアガロースの例としては
、特開昭55−5730号、#開閉55−110946
号、特表昭57−502098号等の各公報に開示のア
ガロース等がある。アガロースは、単量体と架橋剤を含
む水性ゲルの容積に対して約0.2w/v%から約2 
w / v%、好ましくは約Q、3w/v%から約1.
2w/v%の割合で用いられる。
ポリアクリルアミドゲル膜がアガロースを含有する場合
には、ゲル形成液の温度を変化させることによって適当
な液粘度にコントロールすることが可能となるため、そ
の流動性を止めることができ、またゲル膜を成形する操
作において成形しゃすぐなるとの利点がある。
本発明の電気泳動用媒体層にはpH緩衝剤を含有させる
ことができる。緩衝剤としては、電気泳動分析される試
料に応じて、pH2,5から10.0の範囲内のPH値
に緩衝できる公知の緩衝剤から適宜選択して用いること
ができる。
用いうる緩衝剤としては、日本化学会編「化学便覧 2
S:礎編」(東京、丸首@ 11168年発行)13+
2−1320ベージ;古木、永井編「最新電気泳動法」
 (東京、床用書店、1973年発行320−322ペ
ージ; r Data for Biochemica
l Re5earchJ (R,M。
C,Dawson et a11編、第2版、0xfo
rd at theClarendon Press、
 1989年発行)  47[(−508頁;r  B
iochemistry J  5.467 (1fl
B)、 r  Analytical Biochea
+1stryJ 104.300−310(+980)
等に記載の緩衝剤が挙げられる。
緩衝剤の例としては、バルビツールを含む緩衝剤、)・
リス(ヒドロキシメチル)アミンメタン(Tris)を
含む緩衝剤、燐酸塩を含む緩衝剤、ホウ酸塩を含む緩衝
剤、酢酸または酢#塩を含む緩衝剤、クエン酸またはク
エン酸塩を含む緩衝剤、乳酸または乳酸塩を含む緩衝剤
、クリシンを含む緩衝剤、N、N−ビス(2−ヒドロキ
シエチル)グリシン(B i c i ne) 、N−
2−ヒドロキシエチルピペラジン−N’−2−ヒドロキ
シプロパン−3−スルホン酸(HEPPSO’)または
その塩、N−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N’−
3−プロパンスルホン酸(EPPS)またはその塩、N
−[トリス(ヒドロキシメチル)]−]3−アミノプロ
パンスルホン酸TA PS)またはその塩等をおよび、
これらのいずれかと必要により組合せられる酸、アルカ
リ、または114等を挙げることができる。好ましい緩
衝剤の具体例としては、燐酸二水素カリウ′ム・燐酸水
素二ナトリウム、Tris番ホウ酸ナトリウム、Tri
s・ホウ酸ナトリウム・EDTA2Na塩、Tris−
クエン酸、パルビタールナトリウム・酢酸ナトリウム、
パルビタールナトリウム・塩酸、バルビタールa ノ<
ルビクールナトリウム、酢酸・酢酸ナトリウム、乳酸φ
乳酸ナトリウム、クエン酸−燐酸水素二ナトリウム、ビ
シン(Bicine)、HEPPSO,HEPPSOナ
トリウム塩、EPPS、EPPSナトリウム塩、TAP
S、TAPSナトリウム塩等を挙げることができる。
また、本発明の電気泳動用媒体層には、湿潤剤としてグ
リセリン、エチレングリコール等のポリオール化合物を
含有させることもできる。ポリオール化合物の含有量は
、電気泳動用媒体層の容積に対して約5 w / v%
から約40 w / v%の範囲から選ばれる。こ、れ
らの化合物のうちではグリセリンが特に好ましい。湿潤
剤を配合することによリポリアクリルアミドゲル膜の保
存時の極端な水分の蒸発による乾燥を防ぐことが可能と
なり、また極端な乾燥に起因するもろさの発生を防ぎ、
ひひわれを防ぐ等のゲル膜の物性が改善されるとの利点
がある。
本発明の電気泳動用媒体層には、必要に応して抗酸化剤
を含有させることができる。抗酸化剤としては、ポリア
クリルアミドゲル膜に配合しうることが知られている種
々の化合物を用いることが・できる。抗酸化剤の例とし
ては、ジチオスレイトール、2−メルカプトエタノール
などを挙げることができる。
本発明の電気泳動用媒体における電気泳動用媒体層(ポ
リアクリルアミドゲル膜)の代表的なものは、上記のよ
うにアクリルアミドに代表される単量体、二官能性のア
リル(allyl )化合物またはアクリル化合物(架
橋剤)、水溶性ポリマー、およびアガロースなどを、実
質的に均一な水溶液中でアクリルアミド系化合物および
アクリルアミド系コポリマー(そして場合により架橋剤
)とをラジカル架橋重合させて得られるものであり、ア
クリルアミド系化合物およびアクリルアミド系コポリマ
ー(そして場合により架橋剤)から形成された三次元架
橋重合体に水溶性ポリマーとアガロースが実質的に分散
されて、後二者のポリマー鎖と三次元架橋重合体とがか
らみあっている構造を有すると推定される。
本発明で利用されるラジカル架橋重合反応は分子状酩素
の不存在下で過酸化物の存在および/または紫外線照射
等公知の方法により発生させることができる。さらに、
この架橋重合反応は加熱または紫外線照射により加速す
ることもできる。
ラジカル架橋重合用触媒としては、  r Elect
r。
phoresisJ 1981.2L213−219.
同1981. ?、 220−228;古木、永井編「
最新電気泳動法J  (1973年発行)等に記載の公
知の低温ラジカル重合開始剤のうちから適宜選択して用
いることができる。好ましいラジカル重合開始剤の具体
例としては、β−ジメチルアミノプロピオニトリル(D
MAPN)−ペルオクンニ硫酸アンモニウム混合物、N
’、N、N’、N’−テトラメチルエチレンジアミy(
TEMED)  ・ベルオクソニ硫酸アンモニウム混合
物、TEMED・リボフラビン混合物、TEMED・リ
ボフラビン・過酸化水素混合物と紫外線照射の組合せ等
が挙げられる。ラジカル重合開始剤の含有量は、アクリ
ルアミド系化合物およびアクリルアミド系コポリマー(
そして場合により架橋剤)の合計重量に対して約0.3
重量%から約5重量%、そして好ましくは約0.5重量
%から約3重量%の範囲である。
本発明のポリアクリルアミドゲル膜は、平滑表面を有す
る支持体の上にゲル形成液を公知の方法により塗布して
塗布層を形成させたのち、その塗布層を架橋重合させて
製造する。ただし、ゲル形成液を支持体に塗布するに際
しては、電気泳動用媒体層と支持体との接着性を向上さ
せるために、予め支持体表面に接着層を設け、この上に
ゲル形成液を塗布し、ゲル化させる方法を利用すること
もできる。接着層の付設は、プラスチック製支持体シー
)を用いた際に特に有利となる。
ゲル形成液を支持体の表面で架橋重合させる場合には、
ゲル形成液の上を更に力/ヘーフィルム、シートまたは
板などの被覆材料でおおうことができる。この目的に使
用されるカバーフィルム等としては前記支持体と同様な
素材からなるものを用いることができる。この被覆材料
の厚さは300am以下であり、実用的に好ましい範囲
としては約4〜200井mである。
なお、本発明の電気泳動媒体を製造するに際して、カバ
ーフィルム等の上に電気泳動媒体を形成させたのち、そ
の上に支持体を旧設する方法を利用することも可能であ
る。
本発明の電気泳動用媒体は、前述の諸文献等に記載の公
知の方法に従って、水平型および垂直型平板電気泳動法
、ディスク電気泳動泳動法等のいずれにも用いることが
できる。
電気泳動媒体層の製造に際してカバーフィルムが付設さ
れた電気泳動媒体は電気泳動に仔されたのちカバーフィ
ルムを除き、あるいは力へ−フィルムを除去することな
くオートラジオグラフィー処理性なうことにより、泳動
結果の解析が行なわれる。
次に本発明の実施例を示す。
[実施例1] 表面を親水性にした厚さ180 pmのポリエチレンテ
レフタレー1−(PET)シー) (支持体)の上に約
300 gmの厚さになるように第1表記載のゲル形成
液を塗布し、窒素雰−囲気中で架橋重合させてポリアク
リルアミドゲル膜を製造した。
これにカッターを用いてサンプル注入口を形成した。次
に、表面を親水性にしたPETシート(カバーフィルム
、厚さ100μm)をこのゲル膜の表面に置いて被覆し
、電気泳動媒体材料を得た。
なお、第1表において試料番号lは比較試料に該当し、
試料番号2〜4は本発明に従う試料に該当する。
1、j、下余白 第1表 試料番号   】   2  3  4アクリル ア ミ  ド         8.85g     
8.98g    ’8.Hg    ’8.HgP−
2−1,0g   3.0.g   −p−s    
  −1,0g B I S      O,15g   O,14g 
 0.11g  ’ 0.14g5 D 3    0
.10g  同左  同左  同左アガロース  15
.0 ml  同、左  同左  同左燐酸水素二ナト
リウム・ 12水塩   3.58g  同左  同左  同左燐
酪二水素ナトリウム・ 12水塩   0.33.  同左  同左  同左(
水を加えてloom見にする) T E M E D   33弘文 同左  同左  
同左A P S     1.3m文 同左  同左 
 同左注)P−2,: N−([3−(ビニルスルホニ
ル)プロパンアミドコメチル)アクリル アミドΦアクリルアミドコポリマー P−8二N−([3−(2−クロロエチルスルホニル クリルアミド拳アクリルアミドΦN− (1,1−ジメチル−3−オキソブチ ル)アクリルアミドコポリマー BIS:N,N”−メチレンビスアクリルアミド[二官
能性架橋剤] SDS : ドデシル硫酸ナトリウム ア°カロース.低電気浸透性、ゲル化温度36℃(2重
量%水溶液として使用) TEMED:N,N,N’ 、rti’−テトラメチル
エチレンジアミン (5重量%水溶液) AP’S:ペルオクンニ硫酸アンモニウム(5重量%水
溶液) なおTEMEDとAPSは重合開始剤である。
上記の試料番号1(比較試料)のサンプル注入口の形成
に際しては、カッターにゲルが粘着したため、サンプル
注入口付近のゲル膜部分に大きなゆがみが生じた。一方
、試料番号2〜4(本発明に従う試料)では、サンプル
注入口の形成が問題なく実現できた。
上記の電気泳動用媒体材料を使用して標準蛋白質を電気
泳動にかけた。ついでこの電気泳動用媒体をOi%コマ
シーブルー (Coomassie Blue)R−2
50(C、I 、 Con5titution No 
42B80 )染色液に浸漬して染色を行ない、蛋白質
の分離性能を目視により調べた。試料番号2〜4(本発
明に従う試$4)のゲル膜上に現われた分離パターンは
試料番号l(比較試料)のゲル膜上に現われた分離パタ
ーンに比較してシャープなバンドを示した。
[実施例2コ 第2表に示したゲル形成液を用い、実施例1と ゛同様
にして電気泳動媒体材料を形成した。
なお、第2表において試料番号5は比較試料に該当し、
試料番号6〜8は本発明に従う試料に該当する。
第2表 試料番号    5  6  7  8アクリル アミドL85g8.98g6.89g8.HgP−2−
1,0g  −’    1.ogF−8−−1,0g
  1.Og TAHT    O,15g  O,14g  O,l
1g  −3D S     O,10g  同左  
同左  同左FAA     1.Og  同左  同
左  同左アガロース  15.Oml  同左  同
左  同左燐酸水素二ナトリウム・ 12水塩   3.58.  同左  同左  同左燐
酸二水素ナトリウム番 12水塩   0..338  同左  同左  同左
加えて100m文に る TEMED   33ル文 同左  同左  同左AP
’3    1.3m文 同左  同左  同左性)T
’AHT: 1.3.5−)リアクリロイルへキサヒド
ロ−s−トリアジン [三官能性架橋剤] PAA :ポリアクリルアミド その他の成分の表示は、第1表の同じ意味を表わす。
上記の試料番号5(比較試料)のサンプル注入口の形成
に際しては、カッターにゲルが粘着したため、サンプル
注入口伺近のゲル膜部分に大きなゆがみが生じた。一方
、試料番号6および7(本発明に従う試料)では、サン
プル注入口の形成が問題なく実現できた。また、試料番
号8(本発明に従う試料)では、サンプル注入口の付近
に若干部れが生じたが、実質的な問題はなかった。
上記の電気泳動用媒体材料を使用して標準蛋白質を電気
泳動にかけた。ついでこの電気泳動用媒体を0.1%コ
マシーブルー CCoomassie Blue)R−
250(C、I 、 Con5titution No
 428EiO)染色液に浸漬して染色を行ない、蛋白
質の分離性能を目視により調べた。試料番号8(本発明
に従う試料)のゲル膜上に現われた分離パターンは試料
番号5(比較試料)゛のゲル膜上に現われた分離パター
ンに比較してシャープなバンドを示した。さらに、試料
番号6〜7(本発明に従う試料)のゲル膜上に現われた
分離パターンでは、上記の試料番号8のゲル膜上に現わ
れた分離パターンに比較してもバンドのシャープさが向
」ニしていた。
[実施例3] 紫外線照射処理により表面を親水性にしたPETシート
の表面上に、アクリルアミド4.5g、1 、3 、5
’−hリアクリロイルへキサヒドロ−5−トリアジンO
,log、N−([3〜(ビニルスルホニル)プロパン
アミドコメチル)アクリルアミドΦアクリルアミドコポ
リマー(P−2)1.2g、ポリアクリルアミド0.6
g、アガロース(低電気浸透度、ゲル化温度36℃)0
.3g、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン[C
AS  Registry  No??−8[i−1]
 1 、08 g、ホウ酸0.55g、EDTA02N
a塩93mgおよびグリセリン20gを含有する100
muの水性溶液に、重合開始剤としてベルオクソヱ硫酸
アンモニウム(5重量%水溶液)1.3mmおよびTE
MED 33に文を加えたゲル形成液を1mmの厚みで
塗布し、これを架橋重合させてポリアクリルアミドゲル
膜を得た。これにカー2ターを用いてサンプル注入口を
形成した。次に、表面を親水性にしたPETシート(カ
バーフィルム、厚さ100ルm)を、親木性表面を下側
にしてこのゲル膜の表面に置いて被覆し、電気泳動用媒
体材料を得た。
比較試料とじて、同様な処理を行なったPETシートの
表面上に、アクリルアミド5.73g、1.3.5−ト
リアクリロイルへキサヒドロ−3−トリアジンO,13
g、ポリアクリルアミド0.6g、アカロース(低電気
浸透度、ゲル化温度36℃)0.3g、トリス(ヒドロ
キシメチル)アミノスタン1.08g、ホウ酸0.55
g、EDTA112Na塩93mg、およびグリセリン
20gを含有するLOOmJlの水性溶液に、1合開始
剤としてベルオクソニ硫酸アンモニウム。(5重量%水
溶液)1.3mfLとTEMED33#L文を加えたゲ
ル形成液を1mmの厚みで塗布し、これを架橋重合させ
て、比較用のポリアクリルアミドゲル膜を得た。これに
カッターを用いてサンプル注入口を形成した。次いで、
表面を親水性にしたPETシート(カバーフィルム、厚
さ10100pを、親木性表面を下側にしてこのゲル膜
の表面に置いて被覆し、比較用の電気泳動用媒体材料を
得た。
後者の比較試料のサンプル注入口の形成に際しては、カ
ッターにゲルが粘着したためサンプル注入口付近のゲル
膜部分に大きなゆがみが生じ゛た。
一方、前者の本発明に従う試料では、サンプル注入口の
形成が問題なく実現できた。
大腸菌のプラスミドp B ’R−322を制限酵素A
suIで処理した分析対象試料を上記のゲル膜」二にて
電気泳動し、エチジウムプロミド染色を利用してDNA
の分解パターンを比較した。前者の本発明に従う訳料の
ゲル膜上に現われた分離パターンは比較試料のゲル膜上
に現われた分1パターンに比較してシャープなバンドを
示した。
この結果は、本発明に従う電気泳動用媒体を用いて電気
泳動を行なった場合、得られる分離パターンのバンドが
シャープであるため、その同定および分取が容易かつ高
精度に実現することを意味している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記一般式(1)および(2)のいずれかにより表
    わされる構成繰返し単位を有するアクリルアミド系コポ
    リマー: ¥一般式(1)¥ ▲数式、化学式、表等があります▼ [上式において、 R^1^1は、水素原子または1から6個の炭素原子を
    有するアルキル基であり; Q^1は−COO−、▲数式、化学式、表等があります
    ▼、または6から10個の炭素原子を有するアリーレン
    基であり;L^1は、−COO−あるいは▲数式、化学
    式、表等があります▼の結合のいずれかを少なくとも一
    個含み、かつ3から15個の炭素原子を有する二価の基
    、または、−O−、▲数式、化学式、表等があります▼
    、−CO−、−SO−、 −SO_2−、−SO_3−、▲数式、化学式、表等が
    あります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼、あるいは▲数式、
    化学式、表等があります▼の結合のい ずれかを少なくとも一個含み、かつ1から12個の炭素
    原子を有する二価の基(ただしR^1^1は前述と同義
    である)であり; R^1^2は−CH=CH_2又は−CH_2CH_2
    X^1(ただし、X^1は求核基により置換され得る基
    、あるいは塩基によってHX^1の形で脱離し得る基を
    表わす)のいずれかであり; A^1はその左側に示した各モノマー単位と共重合可能
    なエチレン性不飽和モノマーから誘導された二価の基で
    あり; x^1、y^1およびz^1はモル百分率を表わし、x
    ^1は50〜99、y^1は1〜50、z^1は残余の
    値をとる、ただしz^1は0であってもよい]¥一般式
    (2)¥ ▲数式、化学式、表等があります▼ [上式において、 R^2^1は水素原子または1から6個の炭素原子を有
    するアルキル基であり; R^2^2は−CH=CH_2又は−CH_2CH_2
    X^2(ただし、X^2は求核基により置換され得る基
    、あるいは塩基によってHX^2の形で脱離し得る基を
    表わす)であり; L^2は、1から6個の炭素原子を有するアルキレン基
    、6から12個の炭素原子を有するアリーレン基、−C
    OZ^2−で表わされる基、および−COZ^3R^2
    ^3−で表わされる基(ただし、R^2^3は1から6
    個の炭素原子を有するアルキレン基、あるいは6から1
    2個の炭素原子を有するアリーレン基であり、そしてZ
    ^2は酸素原子あるいはNHである)から選ばれる二価
    の基であり;A^2はその左側に示した各モノマー単位
    と共重合可能なエチレン性不飽和モノマーから誘導され
    た二価の基であり; x^2、y^2およびz^2はモル百分率を表わし、x
    ^2は50〜99、y^2は1〜50、z^2は残余の
    値をとる、ただしz^2は0であってもよい]とアクリ
    ルアミド系化合物とが水の存在下で架橋重合してなるポ
    リアクリルアミド系水性ゲル電気泳動用媒体。 2、上記ポリアクリルアミド系水性ゲルが、上記アクリ
    ルアミド系コポリマーとアクリルアミド系化合物そして
    更に架橋剤が水の存在下で架橋重合してなるものである
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の電気泳動
    用媒体。 3、上記架橋剤が三官能性架橋剤であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第2項記載の電気泳動用媒体。 4、さらに水溶性ポリマーおよびアガロースを含むこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の電気泳動用媒
    体。 5、さらに変性剤として陰イオン界面活性剤を含むこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の電気泳動用媒
    体。 6、上記陰イオン界面活性剤がアルキル硫酸塩であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第4項記載の電気泳動用
    媒体。 7、上記陰イオン界面活性剤がドデシル硫酸ナトリウム
    であることを特徴とする特許請求の範囲第6項記載の電
    気泳動用媒体。 8、プラスチック材料製支持体に付設された形態にある
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第7項のい
    ずれかの項記載の電気泳動用媒体。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59212753A (ja) * 1983-05-19 1984-12-01 Science & Tech Agency 電気泳動用媒体材料

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