JPS6118846Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、電気かみそり、電気バリカン、フ
ラツシユライト等の充電式小型電気機器を、硬質
な保護ケースに収容した状態で充電するようにし
た保護ケース付き充電式小型電気機器に関する。

従来、この種の充電式小型電気機器は、一般に
この本体ケースの下端面に凹所を形成しこの凹所
内にノブをスライド自在に組込み、このノブのス
ライド操作でもつて充電用差込プラグ歯が本体ー
スの下端の一側面から出退するようになつてい
る。そして、充電時にはその小型電気機器の天地
を逆にしてプラグ歯をコンセントに差込み、小型
電気機器を安定良く吊下げてた状態にしておくの
である。

ところが、この充電時に、ノブを設けた小型電
気機器の下端面が上向きとなるために、この下端
面に形成してあるノブスライド用の凹所に塵埃や
異物が入ることがある。この凹所内には差込プラ
グ歯に対する導電用の摺接端子、配線、充電用変
圧コイル、その他の電気部品が内蔵されているた
めに、凹所から入つた塵埃などがこれら電気部品
に付着堆積すると、漏電や短絡スパークなどの事
故に発展するという危険性がある。

もちろん、この凹所を別途装備したカバー等で
覆うことを考えられるが、本体ケースが複雑にな
るとともに、部品点数も増え、コストアープを招
いて利用者に負坦をかけることになるので、実用
上に難点がある。

そこで、この考案は、かかる充電式小型電気機
器を収容して保護する硬質の保護ケース、いわゆ
るハードケースに着目し、このケースに上記した
ノブスライド用の凹所をカバーする機能を具備さ
せ、しかも小型電気機器の保護ケースへの差込み
と差込プラグ歯の出退操作とを関連づけて取扱い
も簡単にできるようにしたものである。

以下、この考案を電気かみそりに適用した場合
を例に挙げてその実施例を図面に基づき説明す
る。

第１図ないし第４図はその第１実施例を示して
おり、Ａは電気かみそり、Ｂは電気かみそりＡを
収容して保護するケースである。

電気かみそりＡは、扁平角筒状の本体ケース１
内に図示省略の蓄電池、駆動モータおよび内刃駆
動機構等を内装するとともに、このケース１の上
部（図では天地逆様にして下部となつている）に
外刃２を有する外刃ホルダー３を着脱自在に取付
けてある。その外刃２の内部には図示省略するが
内刃をこれが一定のストロークで左右方向に高速
で往復駆動するように組込んである。また本体ケ
ース１の前端面３０にはモータ駆動停止用のスラ
イドスイツチのノブ４と、このノブ４のスライド
操作により出入する際剃り刃５を装備している。
そして、本体ケース１の下部（図では上部）に
は、下向き（図では上向き）開放型の凹所１２を
一端面７ｂに開口するプラスチツク製のプラグケ
ース７を取付ける。このプラグケース７の他側端
面７ａには充電用の１対の差込プラグ歯６を出退
自在に装着する。この差込プラググ歯６は、プラ
グケース７の内部にガイドレール８を介して左右
移動自在に装填したプラスチツク製のプラグホル
ダー９にカシメ付け固定してあり、プラグケース
７の端面７ａに開口された１対のスリツト１０か
ら出退する。前記プラグホルダー９はプラグ歯操
作用のノブ１１を有し、このノブ１１はプラグケ
ース７の凹所１２内をプラグホルダー９と一体と
なつて左右方向にスライドするようになつてい
る。そのノブ１１はプラグホルダー９に対して上
下自在に挿嵌するとともに、内装バネ１３で突出
付勢しており、ノブ１１に設けられた前後の段部
１１ａを凹所１２の開口前後側縁に接当させて抜
止めするとともに、この段部１１ａを前記開口前
側縁の左右端位置に形成された切欠部１４ａ，１
４ｂに弾性係入できるようにして、ノブ１１をプ
ラグ歯退入格納位置とプラグ歯突出位置との２箇
所でそれぞれ保持できるように構成してある。ま
たプラグケース７の底壁には前記差込プラグ歯６
に摺接する端子１５を固着し、この端子１５は本
体ケース１内の変圧コイルに配線接している。な
お、本体ケース１の前端面３０には充電チエツク
ランプ１６を有する。

上記構成の電気かみそりＡは特に従来と変わる
ところはない。この電気かみそりＡを収容する保
護ケースＢは次のようになつている。

この保護ケースＢは、一側方に抜差し用開口部
１７を、また前側壁３１に開口窓２７をそれぞれ
有する硬質の透明プラスチツク成型品からなる薄
箱状に形成してあり、その内面には鏡１８を取付
けるとともに、掃除用ブラシ１９を保持するブラ
シホルダー２０を設けてある。そして、この保護
ケースＢに電気かみそりＡが抜差し用開口部１７
から差込プラグ刃６の出帯退する端面７ａを外方
にして抜差しできるようにされている。また電気
かみそりＡの端面７ｂに対向する保護ケースＢの
一側壁２１の一部には左右に細長い片持ち状の操
作片２２をこの開口部１７側の一端が自由端とな
るように切込み形成し、かつその自由端の外面
に、この操作片２２をケース内方に没入させるよ
う弾性変位させるためのプツシユボタン２３を突
設するとともに、同じ自由端の内面には係合部２
４を突設する。この係合部２４は、電気かみそり
Ａが保護ケースＢに差込み収容された状態で差込
プラグ歯６が突出位置にあるときに、ノブ１１に
対向するような位置に設けてあり、かつノブ１１
にはその係合部２４が係脱する凹部２５を形成し
てある。

しかるときは、電気かみそりＡを充電するに際
し、第２図に示すように電気かみそりＡを保護ケ
ースＢに少し差込み、保護ケースＢの操作片２２
をプツシユボタン２３で指圧し、ケースＢの内方
に没入させて係合部２４をノブ１１の凹部２５に
係合させたうえで、さらに電気かみそりＡを保護
ケースＢに深く差込めば、ノブ１１はスライドし
て第３図に示すように差込プラグ歯６を突出させ
ることができ、また電気かみそりＡの凹所１２は
保護ケースＢの側壁２１、および指圧を解くこと
により突出復位する操作片２２が覆われ、この状
態でコンセントに差込むことができる。なお、こ
の際、ノブ１１で差込プラグ歯６を予め突出させ
ておいてから、電気かみそりＡを保護ケースＢに
差込み収容することもできるが、上記のように操
作する差込プラグ歯６の突出操作と保護ケースＢ
への差込み収容とが同時に行なえて便利である。

次に、第２実施例を第５図ないし第８図に基づ
き説明する。

この実施例の場合は、上記プラグホルダー９が
常にバネ２６にて退入方向に付勢されるととも
に、このホルダー９に断面Ｌ形のノブ１１が突設
されており、差込プラグ歯６を突出位置に保持す
る手段は装備されていない。また保護ケースＢに
設けた上記片持ち状の操作片２２はこの自由端の
内面に前記ノブ１１に係脱するフツク形状の係合
部２４が設けられている。

しかるときは、第５図に示すように、電気かみ
そりＡを保護ケースＢに少し差入れた状態で操作
片２２をケース内方に没入変位させて係合部２４
をノブ１１に係合させ、このまま電気かみそりＡ
を更に深く差入れることによつて差入プラグ歯６
をバネ２６に抗して突出させることができ、第７
図に示すように電気かみそりＡを保護ケースＢに
差込み収容した状態でのみプラグ歯６の突出保持
が可能となり、充電時には必ず保護カバーＢで電
気かみそりＡの凹所１２が覆われるようになつて
いる。

この実施例のように差込プラグ歯６を常時退入
付勢して保護ケースＢへ収容した時にのみ、その
プラグ歯６を突出操作できるようにした場合は、
電気かみそりＡの凹所１２の閉塞忘れが全くなく
なるとともに、保護ケースＢが充電操作上必ず必
要となるためにこの保護ケースＢの保管注意が十
分に行なわれ、保護ケースＢの紛失防止に役立つ
ことになる。

なお、各実施例においては保護ケースＢの操作
片２２をそのケースＢの一側壁２１の一部から一
体に連設したが、保護ケースＢとは別体に構成す
る操作片２２を側壁２１にケースＢの内外方向に
出没自在に装着して実施することも可能であり、
またノブ１１と係合部２４との係合形態も任意に
変更できる。

また、第９図に示すように上記小型電気機器Ａ
の凹所１２およびノブ１１は本体ケース１の後端
面３２に設け、これに対応させて保護ケースＢの
操作片２２は保護ケースＢの後側壁３３に設けて
もよい。

以上説明したように、この考案によれば、充電
式小型電気機器Ａを差込み収容する保護ケースＢ
の一側壁２１，３３を利用して小型電気機器Ａの
ノブ１１の内在する凹所１２を覆うようにしたの
で、小型電気機器Ａこれ自体に凹所閉塞用の専用
カバーなるものを装備する等をしなくてすみ、小
型電気機器Ａの備品である保護ケースＢの簡単な
改造で所期の目的を達成でき、実用上きわめて有
効である。しかも、この保護ケースＢには小型電
気機器Ａのノブ１１に係脱する操作片２２を設け
て保護ケースＢに小型電気機器Ａを差込み収容す
る操作でもつて、差込プラグ歯６の突出操作を行
なえるので、取扱いも簡便であるという利点があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図はこの考案にる保護ケース
付き充電式小型電気機器の一実施例を示してお
り、第１図は電気かみそりと、これの保護ケース
の斜視図、第２図はその電気かみそりを保護ケー
スに差込み収容する途中の状態を示す要部の一部
切欠き正面図、第３図はその充電可能な状態を示
す一部切欠き正面図、第４図は第３図における
−線断面図である。第５図ないし第８図はこの
考案に係る保護ケース付き充電式小型電気機器の
他の実施例を示しており、第５図は電気かみそり
を保護ケースに差込み収容する途中の状態を示す
要部の一部切欠き正面図、第６図はその充電可能
な状態を示す一部切欠き正面図、第７図は第５図
における−線断面図、第８図は第６図におけ
る−線断面図である。第９図はこの考案に係
る保護ケース付き充電式小型電気機器の更に他の
変形実施例を示すもので、電気かみそりとこれの
保護ケースの斜視図である。 Ａ……電気かみそり（充電式小型電気機器）、
Ｂ……保護ケース、１……ケース本体、６……差
込プラグ歯、７ｂ，３２……ケース本体の一端
面、７ａ……ケース本体の他端面、１１……ノ
ブ、１２……凹所、１７……抜差し用開口部、２
１，３３……保護ケースの一側壁、２２……操作
片、２４……係合部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体ケース１の一端面に形成した凹所１２内に
   ノブ１１がスライド自在に備えられ、他端面に差
   込プラグ歯６が前記ノブ１１のスライト操作で出
   退自在に設けられた充電式小型電気機器Ａと、一
   側方に抜差し用開口部１７が形成され、この抜差
   し用開口部１７から前記充電式小型電気機器Ａが
   この電気機器Ａの前記差込プラグ歯６を有する他
   端面を抜差し用開口部１７の外方に露出するよう
   に前記ノブ１１のスライド方向に抜差しされるよ
   うにした硬質な保護ケースＢからなり、充電式小
   型電気機器Ａの前記凹所１２を有する一端面に対
   向する保護ケースＢの一側壁の一部に操作片２２
   が保護ケースＢの内外方向に出没自在に設けら
   れ、かつこの操作片２２の内面に、操作片２２の
   出没動作により前記ノブ１１に係脱する係合部２
   ４が設けられるとともに、その係合部２４は、電
   気かみそりＡを保護ケースＢに収容した状態で差
   込プラグ歯６を突出させてあるときにおける前記
   ノブ１１に係合するような位置に設定されている
   ことを特徴とする保護ケース付き充電式小型電気
   機器。