JPS6217027Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、モータ、このモータに連結した駆動
刃、該駆動刃に摺接する固定刃とでなる、いわゆ
る、カミソリ駆動部を本体ケースに出入操作自在
に設ける形式の電気カミソリにおいて、特に本体
ケースの状に工夫を加え、ひげそり時の握り操作
が容易で、かつ、全高の低いコンパクトな電気カ
ミソリの提供を可能とし、かつ、上記形状に関連
し、カミソリ駆動部の安定した出入操作を可能と
することにある。

先ず図面に就いて実施例の詳細を述べる。

外観的には、第３図の分解斜面図に示すように
正面略Ｌ字状の合成樹脂本体ケースＡとこのケー
スＡに出入操作自在に挿嵌されるケース状ホルダ
ーに支持されたカミソリ駆動部Ｂとでなる。

上記本体ケースＡの垂直辺は、電池収容室１を
構成し、又水平辺は、上記カミソリ駆動部Ｂの嵌
合保持部２を構成している。嵌合保持部２は、該
保持部２に臨む上記電池収容室１の壁と、嵌合保
持部を構成する外周壁２ａとによつて囲まれた凹
所を有し、この凹所の内側に、側面を上記壁３に
開口させた同じく平面方形状のガイド筒４を上記
凹所と同芯状に起立せしめてガイド筒４のまわり
にガイド溝５を囲撓形成し、この溝５にガイド筒
４に外挿したカミソリ駆動部Ｂのホルダー７の開
口胴部の肉厚を摺動自在に挟合させる。従つて、
上記開口胴部は、上記ガイド溝５の平面形状に適
合する横断面コ字状に形成されている。又、ガイ
ド筒４内にホルダー７に支持されたモータ８が介
在位置される。上記隔壁３の両側には、後壁の上
端から上記ガイド溝５の上端縁に至るアリ溝６が
形成され、このアリ溝６にホルダー７に形成した
係合突条７′を係合させる。

上記カミソリ駆動部Ｂは、そのホルダー７の内
側にモータ８を固定し、このモータ回転軸に駆動
刃９を取付け、且この駆動刃９をホルダー７に螺
合した固定刃１０の内面に摺接させ、且この固定
刃１０をホルダー７に嵌合した刃フタ１１にて被
蔽させてある。

上記モータ８の底面には２ケのリード端子８′
を設け、この端子に平行し合う２つのスイツチ接
片１２，１３のそれぞれ基端を半田固定し、この
スイツチ接片１２，１３の夫々先端を隔壁３に設
けた上下方向に長い窓孔１４とその隣りに上部位
置のみに設けた窓孔１５とに夫々侵入するように
臨ませ、且上記窓孔１４，１５には隔壁３の内面
に沿着した導電板１６，１７を夫々露呈させこの
露呈した導電板面に上記接片を接触するようにす
る。又上記スイツチ接片１２，１３の中途部はホ
ルダー７に設けた止部１８に固定されて補強され
ている。

尚上記導電板１７側の舌片１７′と他方の導電
板１６側の端子１６′との間に電池（単３）の両
極を挾持させることによつて電源回路が形成され
る。又本例では他方の導電板１６は予備電池の保
持部をも兼用している。

上記隔壁３の窓孔１４，１５間部分には、上記
駆動部Ｂの出、入２位置を規制するクリツク係止
孔１９，２０を上下に貫通形成し、この係止孔１
９，２０に駆動部Ｂを構成するホルダー７の側壁
部に設けた突子２１を陥脱自在に係合させる。こ
の突子２１はホルダー７の側壁部に設けた孔２２
に抜け止め状に出入自在に嵌合されると共に一端
をモータ８の側面に押当てたバネ２３の他端を当
接させて常に突子２１を孔２２の外方に突出付勢
させている。

又上記上下のクリツク係止孔１９，２０同志は
細長のガイド孔２４を介して連絡され、このガイ
ド孔２４にはホルダー７の側壁部分に設けたガイ
ド突片２５を介入させてある。尚２６は電池の区
画壁である。

又２７は電池収容室１の背面開口端を閉塞する
電池蓋で、この蓋２７の下端中央部にフツク部２
８を形成し、このフツク部２８を本体ケースの下
端縁部に設けた掛止部２９に係脱自在に引掛け係
止させ、又蓋２７の上端部に突起部３０を設け、
この突起部３０を収容室１の開口始端縁に設けた
斜面３１を通じてこの斜面に連なる係合凹部３２
に係合させてある。

よつてその動作は、ひげそりのために第１図の
状態でホルダー７をもつて駆動部Ｂを上方に引上
げると、このホルダー７の突子２１が下部のクリ
ツク係止孔２０から離脱して上部のクリツク係止
孔１９に陥入係止する。

一方上記ホルダー７の移動でスイツチ接片１
２，１３も一体移動するが、この移動時において
一方の接片１３は長い孔窓１４に常に介入してこ
れと対応する導電板１６にどの位置でも接触状態
が保たれているが、他方のスイツチ接片１２は隔
壁３の面に摺接して絶縁状態にあり、従つて未だ
モータ回路は開かれたまゝであり、駆動部Ｂが一
杯に引上げられたことによつてスイツチ接片１２
が上部の孔窓１５に入り込み、この接片１２とこ
れと対応する導電板１７とが自ずと接触し、よつ
てこゝで始めてモータ回路はONとなり、モータ
８が起動しひげそりがなされることになる。

ひげそりの後、駆動部Ｂを押下げる突子２１は
上部のクリツク係止孔１９から離脱し、突子２１
はバネ２３に抗して引込められた状態で隔壁３面
をすべつて移動し、そして下部のクリツク係止孔
２０に嵌入して引込み位置が保たれる。又上記下
降移動時にはスイツチ接片１２は隔壁３面をすべ
つて移動し、つまり絶縁状態で移動されるので、
スイツチOFFの状態が保たれることになる。

上述のように本考案によれば、本体ケースＡを
正面略Ｌ字状に形成し、その垂直辺を電池収容室
とし、かつ、水平辺をカミソリ駆動部Ｂの嵌合保
持部２となしてあるので、この嵌合保持部２、つ
まり水平辺と上記垂直辺とを総合した握り部分が
自ずと形成されるので、ひげそり時の握り操作を
容易化することができる。

又、嵌合保持部２のガイド溝５に、ガイド筒４
に外嵌したカミソリ駆動部Ｂを構成するホルダー
７の肉厚を挟合的に摺動させるので安定したカミ
ソリ駆動部Ｂの出入操作を可能とすることができ
る。

又、ガイド筒４の内部にカミソリ駆動部Ｂのモ
ータ８を介在位置させてあるので、換言すれば、
モータ８の高さ分を嵌合保持部２で節約させてあ
るので、実質的にカミソリ駆動部Ｂの突出量を、
ひげそり操作が好適なるように大きくとることが
でき、逆に引つ込めたときには、全高を小さくし
得るので、コンパクトな電気カミソリの提供を可
能とすることができ、併せて全体のデザイン性も
よいなど、優れた特長を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は縦断正面図、第２図は仝上電池収容室
の蓋をあけて内部をみせた側面図、第３図は分解
斜面図、第４図はスイツチ部分の説明的斜面図で
ある。 Ａ……本体ケース、Ｂ……カミソリ駆動部、
８′……リード端子、１２，１３……スイツチ接
片、１５，１６……導電板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体ケースＡに、モータ８、該モータ回転軸に
   連結した駆動刃９、該駆動刃に摺接する固定刃１
   １とをケース状ホルダー７に支持させてなるカミ
   ソリ駆動部Ｂを出入自在に嵌合保持する電気カミ
   ソリにおいて、上記本体ケースＡは、正面略Ｌ字
   状に形成され、その垂直辺を電池収容室１とな
   し、かつ、水平辺を上記カミソリ駆動部Ｂの嵌合
   保持部２となし、この嵌合保持部２は、該保持部
   ２に臨む上記電池収容室１の隔壁３と嵌合保持部
   ２を構成する外周壁とによつて囲まれた平面方形
   状の凹所を有し、かつ、凹所の内側に、一側面を
   上記隔壁３に開口させ、かつ、上端を開口した平
   面方形状のガイド筒４をそのまわりにガイド溝５
   を有するように同芯状に起立せしめ、このガイド
   溝５に、ガイド筒４に外挿したカミソリ駆動部Ｂ
   を構成するホルダー７の開口胴部の肉厚を挟合的
   に嵌合させるとともに、ガイド筒４内にホルダー
   ７に支持させたモータ８を介在位置させ、上記カ
   ミソリ駆動部Ｂにスイツチ接片１２，１３を設
   け、一方のスイツチ接片１２を、上記カミソリ駆
   動部Ｂを上昇させたとき上記接片１２が隔壁３の
   上部に設けた窓孔１５を通じ該窓孔１５に露呈さ
   せた一方の導電板１７に接触するように隔壁３面
   に摺接させ、かつ、他方のスイツチ接片１３を、
   隔壁３に設けた上下方向に長い窓孔１４を通じ該
   窓孔１４に露呈させた他方の導電板１６に常に摺
   接させたことを特徴として成る電気カミソリ。