JPS6338527Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、蓄電池を内蔵した本体ケースに、充
電用電源差込みプラグを出し入れ自在に設けてな
るパツク電源装置に関するもので、その目的とす
るところは、単一乾電池４個を２個ずつ並列状態
で縦列させて電源として用いた乾電池応用器具
に、単一乾電池４個に代えて適用することができ
るパツク電源装置を提供することにある。

以下、本考案をその一実施例を示す図面にもと
づいて説明する。第１図ａ，ｂ，ｃはパツク電源
装置の外観を示したもので、１は合成樹脂により
成型された本体ケースで、この本体ケース１は分
割可能な上ケース１ａと下ケース１ｂとにより構
成されていてその外形寸法は単一乾電池４個を２
個ずつ並列状態で縦列させたと同寸法に設けられ
ている。２，３は上ケース１ａを下ケース１ｂに
固定するためのタツピングビス、４，５は前記本
体ケース１に内蔵される４個の蓄電池のプラス側
端子およびマイナス側端子で、相互間に２個の並
列させた単一乾電池の端子間と同じ間隔をおいて
設けている。なお蓄電池それ自体は単一乾電池よ
りも小寸法である。６は充電表示用の発光ダイオ
ードで、この発光ダイオード６の先端は上ケース
１ａに設けた窓７に臨ませている。８は本体ケー
ス１に出し入れ自在に設けられ、かつ平行をなす
充電用電源差込みプラグである。９は前記充電用
電源差込みプラグ８の動きを固定する係合部を有
したカバーである。

第２図は上ケース１ａを取外した状態における
下ケース１ｂを示したもので、１０，１１は電源
をなす２個ずつ直列に接続された円筒密閉形ニツ
ケル・カドミウム蓄電池で、下ケース１ｂ内に並
列状態に配置され、全体は直列接続されている。
１２はケースの一端内側に設けた充電用トラン
ス、１３は整流器，発光ダイオード６，抵抗等を
取付けたプリント基板で、このプリント基板１３
はタツピングビス１４により下ケース１ｂに固定
されている。１５は充電用電源差込みプラグ９に
電気的に接続されたリード板で、このリード板１
５は充電用トランス１２の一次巻線に電気的に接
続されている。そして前記蓄電池１０，１１のプ
ラス側端子４とマイナス側端子５の間隔は、前述
のように単一乾電池２個を並列状態に設置した場
合における単一乾電池の端子間隔と同じ寸法の34
mmとし、またケース１ａと下ケース１ｂを含めた
本体ケース１の外形幅寸法は単一乾電池を２個並
列に並べたと同じ68mmとし、さらに前記蓄電池１
０，１１を２個ずつ並列状態に配置した場合にお
ける本体ケース１の外形長さ寸法は、プラス側端
子４、マイナス側端子５も含めて単一乾電池を２
個ずつ並列状態で縦列させた長さである122mmと
している。したがつて、このパツク電源装置は、
単一乾電池４個を２個ずつ並列状態で縦列させた
ものを電源とする乾電池応用器具に単一乾電池に
代えて適用することができる。

第３図ａ，ｂは前記カバー９の保持構造を示し
たもので、１６は本体ケース１の上部に設けた凹
部で、この凹部１６の側壁には軸孔１７を設けて
いる。そして前記カバー９は、凹部１６の軸孔１
７に軸部９ａを嵌入させることにより開閉自在に
軸支され、かつ内側には第４図ａ，ｂに示すよう
に、突起９ｂと、くさび状の弾性係合部９ｃを一
体に形成している。１８は前記充電用電源差込み
プラグ８を保持するプラグ保持具で、このプラグ
保持具１８は前記本体ケース１の凹部１６に設け
た孔１９に摺動自在に保持され、かつ第５図ａ，
ｂに示すように構成されている。また前記カバー
９の弾性係合部９ｃは、カバー９の閉塞時に本体
ケース１の孔１９に弾性的に係合するものであ
る。

第６図ａ，ｂは第２図におけるリード板１５を
示したもので、このリード板１５はベークライト
板等の電気絶縁性を有する材料により構成され、
かつこのリード板１５の左右には弾性を有する燐
青銅板１５ａを銅鋲１５ｂにより固定している。
そして前記充電用電源差込みプラグ８は第２図に
示すように、リード板１５に固定した燐青銅板１
５ａと接触しながらスライドし、プラグ８をコン
セントに差込めば、プラグ８，燐青銅板１５ａを
介して充電用トランス１２の１次巻線に電気が供
給される。

上記構成において各部の動作機能を説明する。
本考案のパツク電源装置において、複数個の蓄電
池１０，１１の充電を行なう場合は、第３図に示
すように、カバー９を開けてプラグ保持具１８を
もつて充電用電源差込みプラグ８を本体ケース１
外に引き出す。そしてこの状態で、カバー９を実
線の状態から点線で示すように回動させて閉塞す
ると、カバー９の内側に設けた弾性係合部９ｃが
本体ケース１の孔１９を通つて弾性的に係合する
とともに、カバー９の内側に設けた突起９ｂの一
側面９b′がプラグ保持具１８の一方の上部側面１
８ａに接触するため、充電用電源差込みプラグ８
はケース内に戻ることなく固定される。この場
合、前記弾性係合部９ｃはくさび状に構成されて
いるため、本体ケース１の孔１９に入り込みやす
く、かつ一度入り込んでしまうと、端面９ｄの引
つかかりにより、抜けにくいものである。したが
つて、この状態で電源コンセントに充電用電源コ
ンセントに充電用電源差込みプラグ８を差し込む
と、複数個の蓄電池１０，１１は充電されると同
時に、発光ダイオード６が点灯して充電状態であ
ることを表示する。なお、第３図において、２０
は本体ケース１に設けたリブで、このリブ２０は
プラグ保持具１８の摺動方向のガイドの役目をな
すとともに、プラグの上下左右の振れを防止して
いる。

また複数個の蓄電池１０，１１の充電をしない
場合は、プラグ保持具１８をもつて充電用電源差
込みプラグ８を本体ケース１内に収納する。そし
てこの状態で、カバー９を回動させて閉塞する
と、カバー９の内側に設けた弾性係合部９ｃが本
体ケース１の孔１９を通つて弾性的に係合すると
ともに、今度は、カバー９の内側に設けた突起９
ｂの他側面９b″がプラグ保持具１８の他方の上部
側面１８ｂに接触するため、充電用電源差込みプ
ラグ８は衝撃等を加えてもケース外へ突出するこ
とのない状態で固定される。

以上のように本考案のパツク電源装置は、蓄電
池を２個ずつ縦列状態に配置してなる本体ケース
を、単一乾電池４個が２個ずつ並列状態で縦列さ
せたと同じ外形寸法となるように構成し、また前
記蓄電池のプラス側端子とマイナス側端子の間隔
は、前記単一乾電池２個を並列させた時の端子間
隔と同じにしているため、４個の蓄電池を本体ケ
ースに内蔵した状態で、単一乾電池４個を２個ず
つ並列状態で縦列させて電源とした乾電池応用器
具に単一乾電池４個に代えて用いることができる
という特長を有するものであり、充電用電源差込
みプラグの使用、不使用時における係止も確実に
できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例におけるパツク電源
装置を示したもので、ａは側面図、ｂは正面図、
ｃは下面図、第２図は同装置の内部構成を示す正
面図、第３図は同装置の一部を拡大して示したも
ので、ａは縦断面図、ｂは一部上面図、第４図は
同装置におけるカバーを示したもので、ａは下面
図、ｂは側面図、第５図は同装置におけるプラグ
保持具を示したもので、ａは上面図、ｂは側面
図、第６図は同装置におけるリード板を示したも
ので、ａは上面図、ｂは側面図である。 １……本体ケース、４……プラス側端子、５…
…マイナス側端子、８……充電用電源差込みプラ
グ、１０，１１……蓄電池、１２……充電用トラ
ンス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 単一乾電池４個を２個づつ並列状態で縦列させ
   たと同じ外形寸法を有し、かつ上ケースと下ケー
   スとからなる本体ケース内に、前記単一乾電池よ
   りも小寸法の蓄電池４個を２個ずつ縦列状態で配
   置し、かつ前記本体ケースの一端内側には充電用
   トランスと本体ケースに摺動的に出し入れ自在な
   充電用電源差込みプラグとを装備し、かつ前記プ
   ラグに対応してその出し入れ状態を固定する係止
   突起を設けた開閉自在なカバーを有するととも
   に、本体ケースの他端側には前記蓄電池のプラス
   側端子とマイナス側端子を間隔をおいて設け、そ
   の端子間隔を前記２個の並列状態にある単一乾電
   池の端子間隔と同じにしたことを特徴とするパツ
   ク電源装置。