JPS6117750B2 - - Google Patents

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JPS6117750B2
JPS6117750B2 JP4772778A JP4772778A JPS6117750B2 JP S6117750 B2 JPS6117750 B2 JP S6117750B2 JP 4772778 A JP4772778 A JP 4772778A JP 4772778 A JP4772778 A JP 4772778A JP S6117750 B2 JPS6117750 B2 JP S6117750B2
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Kazuhiro Sakata
Takeo Yuminaka
Michio Aoki
Kotaro Hirasawa
Soshiro Kuzunuki
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Elevator Door Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はエレベータドアの制御に係り、特に障
害物によるドア開またはドア閉不能時の制御に好
適なエレベータのドア開閉制御装置に関する。
従来、この種の異常検出方法として、例えば、
ドアの先端にセフテイシユーまたは光電装置を設
けておき、その部分に触れたりまたは光電ビーム
がしや断されるとき反転指令を出力してドアを反
転させる方法とか、ドアとドアモータの結合部に
人とか異物がドアに触れたときにスリツプする機
構を設けておき、この機構がスリツプしたときに
反転指令を出力してドアを反転させる方法があ
る。そのほかに、ドアが正規に動作するときのド
アモータの電機子電流値をあらかじめ動作時間経
過毎に記憶しておき、通常運転時には、時間経過
毎にあらかじめ記憶しておいたドアモータの電機
子電流とそのときのドアモータの電機子電流とを
比較し、差があるときは反転指令を出力するよう
にした電気的方法もある。
しかし、このような反転指令を出力する方法に
は、次のような欠点がある。すなわち、ドアのシ
ル等に異物がはさまり、ドア動作によりそれを除
去できない場合には何回も反転指令を出力する。
そのため、この対策として、従来は、ドアの動作
指令が発せられてからドアが完全に閉じきるかま
たは開ききるまでの時間を規定しておき、その時
間に達しても閉じきらないかまたは開ききらない
ときは停止指令を出力するようにしている。しか
し、このようにすると、例えば、人が何回も出入
りするためにその時間を超えてしまつた場合のよ
うに、何ら問題が生じていないにもかかわらず停
止指令が出力されたり、また、異物があつた場合
に、ドアの反転動作毎に異物が移動し、もう少し
で自然に除去されるという場合にもその時間を超
えてしまい停止指令が出力されることが起り得る
という不都合を生ずる。
本発明は上記に鑑みなされたものであつて、そ
の目的とするところは、ドア動作が異常になつた
ときに合理的にドアの停止指令を出力することが
できるエレベータのドア開閉制御装置を提供する
ことにある。
本発明の特徴は、同一の異物でドアの反転指令
が出力されている場合にのみその反転指令出力数
を数えて、それが規定回数となつたときにドアの
停止指令を出力するようにした点にある。そして
同一の異物であることの判定は、ドアの動作開始
時点から反転指令出力時点までの時間が同一であ
るか、または、ドアの開端部または閉端部から反
転指令出力時点に相当する位置までが同一である
ことより判定するようにした点にある。
以下本発明を第1図ないし第23図に示た実施
例を用いて詳細に説明する。
第1図はドア制御装置、ドア異常検出装置およ
び信号制御装置の関係の一実施例を示すブロツク
図である。第1図において、1はドア制御装置、
2はドア異常検出装置、3は信号制御装置で、ド
ア制御装置1は周知のドア制御装置であるが、本
発明の方法を実施するために、直流モータの電機
子4の電流値(以下単に電流値という)を異常検
出装置2に取付するための分流器5が付加してあ
る。ドア制御装置1では、直流モータの分巻々線
6に直流電源より一定電流を流して電機子4に加
わる電圧を制御して、直流モータに結合されてい
るドアを動かすようにしている。このモータはか
ご上に設けてあつて、かご側ドアを動かすと同時
にホール側ドアも動かす。すなわち、1個のモー
タによりかご側ドアとそのかごが停止している階
のホール側ドアとを同時に開閉する。そしてドア
には階床毎に設けてあるホール側ドアと1組のか
ごドアとがるが、これに対して1組の制御装置が
あるのが普通である。なお、モータをかご上に設
けるので、建屋側にある信号制御装置3の接点1
a1,11a2,11b,12a1,12a2,12bとの
接続はテールコード7を用いて行つている。接点
11a1と接点11a2および接点12a1と接点12a2
は、電機子4に加わる電圧を逆転させてドアの開
閉動作を行うためのものである。いま、接点11
a1,11a2が閉路したときに、ドアが閉動作する
ものとすると、接点12a1,12a2が閉路すると
ドアは開動作する。13,14および15,16
はドアの動きに対応して開閉するリミツトスイツ
チで、これらの開閉によつて抵抗17〜20を増
加または減少させて、電機子4の電圧を変えて、
回転数を制御する。21〜24はダイオードで、
開または閉動作によりモータの回転数の制御を行
うために設けてある。接点11b,12bは、それ
ぞれ接点11a1,12a1と同時に動作するが、そ
の動作は接点11a1,12a1の開閉動作と逆の開
閉動作をする常閉接点である。この接点11b
12bがともに閉路したときは、抵抗20の一部
を通して電機子4を短絡し、発電制動を行うので
モータは停止する。
次に動作について説明する。例えば、ドア閉に
おいては、接点11a1,11a2が閉路すると、
(+)−11a1−7−21−17−13−4−5−
7−11a2−(−)の回路で、抵抗17がリミツ
トスイツチ13により一部短絡された状態で電機
子4に電圧が加わる。このとき、接点11bは開
路しているので、発電制動は行われない。ドアが
閉じ始めて、徐々に速度が上昇し、そして、リミ
ツトスイツチ13が動作(開)すると、抵抗17
の短絡されていた一部が解除されて、速度の上昇
がにぶる。ドアがさらに動くと、リミツトスイツ
チ14が閉路して、抵抗19の一部が短絡され
て、電機子4に加わる電圧が下がり、モータに発
電制動がかかり、減速する。そして閉端部(閉じ
きる部分)近くで、図示してないリミツトスイツ
チで接点11a1,11a2が開路し、接点11bが閉
路する。そのため、モータに急制動がかかり、ド
アは閉端部で停止する。以上は閉動作の場合の説
明であるが、開動作の場合も同様である。
以上説明した周知のドア制御装置1に分流器5
を設けて、電機子4に流れる電流を検出して、そ
れをドア異常検出装置2に入力する。次に異常検
出装置2について詳述する。分流器5からの電流
は、A/D変換器(アナログ・デイジタル変換
器)25に入力し、デイジタル信号に変換され、
バス26を経て、マイクロコン(マイクロコンピ
ユータ)27に入力する。一方、マイクロコン2
7には信号制御装置3よりテールコード28を経
てドアの開閉指令等の信号が入力しており、ま
た、マイクロコン27より信号制御装置3へドア
の反転指令等の出力信号を伝送している。
次にマイクロコン27の詳細を第2図に示した
実施例を用いて説明する。マイクロコン27は数
チツプのLSI(大規模集積回路)を用いて構成さ
れたプログラム記憶(Stored Program)方式の
デイジタル計算機であるが、この種のマイクロコ
ンには様々な種類があり、それの機能、処理能力
等が異なつているので、一般的な説明では誤解を
招く恐れがある。そこで、ここでは、株式会社日
立製作所製のHMCS6800シリーズについて説明す
る。したがつて、後述するソフトウエア構成はこ
れに適した構成になつている。
第2図において、31は中心となるMPU
(Micro Procesing Unit)(HMCS6800シリーズ
のHD46800)、32はプログラムを記憶しておく
ROM(Read Only Memory)、33はデータを
記憶するRAM(Random Acces Memory)、3
4,35は入出力用のLSIで構成されたPIA
(Peripherse Interface Adapter)(HMCS6800シ
リーズのHD46820)、36はタイマで、マイクロ
コン27はこれらより構成されている。そして
MPU31,ROM32,RAM33,PIA34,3
5相互間はアドレスバス37、データバス38で
結合されており、PIA35はA/D変換器25と
バス26で、また、PIA34は信号制御装置3と
テールコード28で結合してある。タイマ36
は、MPU31の割込入力端子に接続されて
いて、定期的にMPU31に割込みをかけてい
る。この割込みがかかると、ROM32の特定の
記憶場所に記憶されていたプログラムが実行さ
れ、それまで実行されていたプログラムは一時中
断される。そして、割込みのプログラムが終了す
ると、一時中断されていたプログラム処理が実行
される。
次に以上説明した装置を用いて行う本発明の方
法の一実施例を概略的に説明する。まず、ドア異
常検出装置2を動作させるための準備として、ド
アの動きをチエツクして、完全に正常に動くこと
を確かめる。次にドアを動作させるが、このと
き、信号制御装置3は、接点11a1,11a2また
は接点12a1,12a2を閉路すると同時に、マイ
クロコン27にドア閉またはドア開指令信号を伝
送する。マイクロコン27は伝送されてきた信号
をPIA34を介して受信し、RAM33の所定の
アドレスに記憶する。一方、定期的にMPU31
に対してタイマ36より割込信号が入力している
ので、この割込み信号があつたときは、A/D変
換器25より電流値をPIA35を介して取込み、
その値をROM32内に記憶する〔この場合ROM
32はEAROM(Electrically Alteratle ROM)
とする。〕さらに、次の割込みで、新たに取込ん
だ電流値をROM32の前に記憶した次のアドレ
スに記憶する。このように、ドアの動作が終了す
るまで、次々とタイマ割込みがある毎に新たな電
流値をROM32に記憶して準備を終了する。こ
の準備は、ドアの動作開始と共に経過する時間を
知る手段になつている。即ち、ドアの反転指令を
出力した時のROM32の電流値が入つているア
ドレスが、間接的にドア開始点からの時間を表す
ことになる。
次にドア異常検出を行う場合について説明す
る。上記と同様、マイクロコン27に信号制御装
置3からドア閉またはドア開指令信号が入力した
ら、マイクロコン27はドア異常検出動作を始め
る。このときも、準備の場合と同様、タイマ割込
みがある毎にA/D変換器25からの新たな電流
値を次々とマイクロコン27に取込み、取込んだ
電流値と準備のときに取込んですでにROM32
に記憶してある同一タイミングの電流値とを比較
し、その差が規定値内かどうかをマイクロコン2
7で演算する。そして規定値以内ならば、以下同
様に比較動作を繰返す。規定値外ならば、異常で
あると判定するが、1回位ではノイズで誤動作し
ている可能性があるので、さらに比較を繰返し、
次回も規定値外であるときに、正式に異常と判定
する。なお、この規定値は、ドアを反転しなけれ
ばならない程度のものに相当する値と、保守を要
するものに相当する値との2種類に区別しておく
ようにして、それに応じてドア反転指令出力ある
いは保守要求出力をマイクロコン27よりPIA3
4を介して信号制御装置3へ伝送するようにす
る。この伝送によつて、信号制御装置3は、ドア
反転指令出力のときは、接点11a1,11a2また
は接点12a1,12a2を閉路し、ドアの動きを逆
の方向に切替える。また、保守要求出力のとき
は、単に保守のための表示を行うか、または、信
号回線を介して保守会社にその旨を示す信号を伝
達するようにする。
なお、ドア反転指令出力を伝送したときは、マ
イクロコン27はそのときのドア動作時のそれ以
後のドア異常検出動作は行わない。また、保守要
求出力は、同一異物でドア反転指令出力を伝送し
たとき、または、ドアに人がわずかふれただけで
は出力されないように、ドア反転指令が出力され
た時点でリセツトし、かつ、タイマ割込みで、保
守要求規定値を数回以上超えなければ、保守要求
出力を伝送しないように構成しておく。さらに、
保守要求時のタイミングがわかるように、保守要
求出力を伝送した時点の電流値をRAM33に記
憶しておくようにする。これにより、保守的に電
流値が記憶されているアドレスをもとにして、ど
の位置で保守要求が出力されたかがわかり、容易
に異物の除去作業等を行うことができる。また、
異物でなく、固渋とか油切れの場合にも同様に動
作するから、保守を容易に行うことができる。ド
ア反転指令出力は、ドア反転により容易に除去さ
れない異物等では、何回もドア反転指令出力が出
されることになり、不都合であるので、本発明に
おいては、同一の反転開指令または閉指令におい
ては、例えば、回数を3回と定めておき、3回に
なると停止指令を出力して、エレベータのドアの
動作を停止するようにしている。ただし、停止指
令出力を伝送するのは、ドア反転指令出力が同一
ダイミングで続けて出力される場合のみとし、ド
アの反転動作のたび毎に、異物が移動してドア反
転指令出力が同一タイミングで出力されない場合
は、異物がドアの反転動作により自然に除去され
る可能性があるので、何回でもドア反転指令出力
を出力できるようにして、動作停止を少なくして
いる。なお、以上のほかに、ホール側ドアが各階
床にあつて、それぞれの個々のホール側ドアは据
付状態によつて様々なくせがあるので、画一的に
電機子4の電流値の標準パターン(準備のときに
タイマ割込み毎に記憶しておく電流値のパター
ン)を決めてしまうと、ドア異常検出精度が悪く
なるため、各階床毎に電流値の標準パターンを記
憶しておくようにして、その階床におけるくせ以
上の電流値になつたときにドア反転動作をさせ、
反転動作、すなわち、ドア異常検出精度を高める
ようにしている。このほか、ドア異常検出装置2
が動作していないとき(ドア開または閉指令が入
力していないとき)に、A/D変換器25に零で
ない電流が入力していることは異常であり、この
ときは、開または閉指令の信号伝送の異常とし
て、マイクロコン27より停止指令出力を伝送
し、誤動作チエツクを行い得るようにしてある。
さらに、積極的に動作終了時における発電制動中
の電機子4に流れる電流を検出して、マイクロコ
ン27より停止指令出力を信号制御装置3に伝送
するようにしている。これにより、信号制御装置
3は、ドア異常検出装置2が正常に動作している
とみなし、信号制御装置3で処理することができ
るようにして、安全性を高めている。
以下フローチヤートに基づき、さらに詳細に説
明する。
第3図は主プログラムの一実施例を示すフロー
チヤートで、端子41はドア異常検出装置2に電
源が投入されると、自動的に次のルーチン42を
起動する。ルーチン42は、マイクロコン27の
動作に必要な種々のイニシヤライズを行うプログ
ラムで、RAM33のリセツト、データのセツト
などを行い、さらに、PIA34,35のセツトを
行つて次のルーチン43へ進む、このルーチン4
2の詳細は第7図に示してある。ルーチン43で
は、マイクロコン27と信号制御装置3との間の
通信を行う。この通信の内容には、信号制御装置
3からの開閉指令信号、ドアが閉端部にあるか開
端部にあるかの情報信号およびドアの開閉を行う
のは何階床のドアであるかの情報信号などのほ
か、ドア異常検出装置2からのドア反転指令出
力、ドアの動作の停止指令出力および保守要求出
力などがある。このルーチン43は常時繰返され
ており、その詳細は第8図に示してある。
第4図はタイマ割込みルーチンの一実施例を示
すフローチヤートで、タイマ36よりの信号が
MPU31の割込入力端子に入力する毎に実
行される。端子51にタイマ割込みがあると、以
下のプログラムが実行される。ルーチン52は、
以下のプログラムを実行するときの補助的なルー
チンで、例えば、ドアが閉指令で閉じ始めたが、
異物にぶつかつて反転指令が出され、そして再度
閉指令が出されて閉じ始めたが、また、同一の異
物にぶつかつて反転指令が出されて反転するとい
つたことを何回繰返したかを検出するために、同
一のドアの閉指令または開指令で記憶のセツトお
よびリセツトを繰返し行う。このルーチン52の
詳細は第10図に示してある。
ルーチン53は、ドア異常検出処理を実行する
かどうかをチエツクするルーチンである。ここで
は、信号制御装置3からの閉指令または開指令が
あつたかどうかを調べ、どちらかがあつた場合は
YESで、ルーチン54へ進み、どちらもない場
合はNOで、ルーチン63へ進む。このルーチン
53の詳細は第11図に示してある。
ルーチン54は、ドア異常検出が不要かどうか
をチエツクするルーチンである。すなわち、前述
のように反転指令が出されたあとは、そのときの
ドア動作中異常検出を行う必要がないので、それ
を調べる。さらに、前述したように、ドアが正規
の位置、例えば、開動作では閉端部から、閉動作
では開端部からの開始でなければ、前述の電流値
の標準パターンが記憶されていないので、比較す
ることができず、この場合は検出不要となるの
で、それを調べる。このルーチン54の詳細は第
12図に示してある。
ルーチン55は、電流値の標準パターンを記憶
しているROM32の先頭アドレスが設定ずみで
あるかどうかを調べるルーチンで、開指令または
閉指令が出された直後のタイマ割込時において
は、NOとなり他はYESとなる。このルーチン5
5の詳細は第13図に示してある。
次のルーチン56は、前記の電流値の標準パタ
ーンを設定するルーチンで、まず第1に階床によ
つて異なるホール側ドアのくせも記憶しておくの
で、階床値のデータによりROM32内の区分を
行い、次にドアの開か閉かにより細区分すること
により、標準パターンの先頭アドレスを定める。
このルーチン56の詳細は第14図に示してあ
る。
ルーチン57は、このタイマ割込みのルーチン
における電機子4の電流値を取込むルーチンであ
る。この動作はA/D変換器25に変換スタート
の信号を出したのち、変換終了信号が出力される
まで待つて、終了後にA/D変換器25の出力デ
ータをマイクロコン27内に取込むことである。
ルーチン57の詳細は第15図に示してある。
ルーチン58は、ルーチン57で取込んだ電流
値とあらかじめ記憶している標準パターンの値と
を比較するルーチンであるが、この比較の手段と
して、まず、両者の値の大小関係を調べ、取込ん
だ電流値が小さい場合は、その差を零(負荷の量
は一定であり、このような場合は実際にはあり得
ない。)とし、大きいときはその差減算により求
める方法をとつている。ルーチン58の詳細は第
16図に示してある。
ルーチン59は、ルーチン58で減算した結果
が規定値K1より大か小かを調べるルーチンであ
る。この規定値K1は、ドアを反転させなければ
ならないかどうかを示す境の値である。このルー
チン59の詳細は第17図に示してある。このル
ーチン59で差が規定値K1より大の場合はルー
チン60へ進み、小の場合はさらに保守要求の電
流値より大かどうかを調べるルーチン64へ進
む。
ルーチン60は、ドア反転指令を出力するため
のルーチンで、第1に前回のタイマ割込時にも規
定値K1より大であつたかどうかを調べる。前回
も大であつたならば、反転指令を出力し、今回が
最初ならば、次回のために大であつたことを記憶
しておく。また、反転指令を出力する場合でも、
同一の開または閉指令に基ずく動作中に、3回目
の同一場所での出力であるかどうかを調べる。そ
して同一のタイミングであつても2回以下ならば
ドア反転指令を出力し、3回目であるならば、完
全に動かない異物と認め、停止指令を出力する。
このように、本発明の実施例では、ドア動作を始
めてからドア反転指令を出力するまでの時間が同
一であることにより、同一の異物と認める方法を
とつている。このほかに、タイマ割込みのかわり
に、ドアの一定の移動距離毎に割込みをかける方
式にして、端部からの距離が一定であることによ
り、同一異物であると認めるようにする方法をと
るようにしてもよい。このルーチン60の詳細は
第18図に示してある。
差が規定値K1より小さいときは、ルーチン6
4へ進むが、このルーチン64では、差が規定値
K2より大きいかどうかを調べ、大であるとき
は、保守要求信号を出力する次のルーチン65へ
進み、小であるときは、ルーチン66へ進む。ル
ーチン64の詳細は第20図に示してある。
ルーチン65は、差が規定値K2より大きいと
きに保守要求出力の処理を行うルーチンである。
第1に前回のタイマ割込時にも差が規定値K2
り大であつたかどうかを調べ、今回が最初なら
ば、次回のために記憶すると同時に回数を1回目
とする。前回も差が規定値K2以上であつたなら
ば、規定値K2以上になつた回数のカウント値に
+1して、その結果がT(任意の数値)回になつ
たかどうかを調べ、T回になつた場合は、保守要
求出力を出す。そして、標準パターン内の比較し
た電流値が記憶されているROM32内のアドレ
スをRAM33内に記憶して、保守時にこのアド
レスを調べ、どの階のどの位置(端部からの時
間)かを知り、異物の除去が容易にできるように
しておく。このルーチン65の詳細は第21図に
示してある。
ルーチン66は、電流が規定値K1よりも小さ
く、また、K2よりも小さい。すなわち、正常時
において必要な処理を行うルーチンである。その
処理内容は、異常時に記憶していた情報をリセツ
トすることで、詳細は第22図に示してある。
ルーチン61は、次回に比較する電流値を記憶
しているROM32のアドレスをセツトするルー
チンで、その詳細は第19図に示してある。
このほかに、上記したように、検出処理を行わ
ないときはルーチン63へ進むが、ルーチン63
では、まず、第1にA/D変換器25より電流値
を取込み、電流値が零かどうかを調べる。零であ
るならば、たまたま、ドア反転中に零となつたの
かどうかを調べ、ドア反転指令出力がなければ正
常であるので、このタイマ割込みルーチンを終了
するため、端子62へ進む。反転指令出力がある
ときは、ドアが完全に端部へ行つているかどうか
(完全に開ききつているか閉じきつているか)を
信号制御装置3から伝送されてくるデータより知
り、端部であるならば、反転指令出力により、完
全に動作終了していることになるので、この反転
指令出力をリセツトする。そして端子62へ進
む。もし、電流が閉または開終了直後とか、また
は、なんらかの原因(例えば、接点11a1,11
a2,12a1,12a2のかわりにサイリスタなどの
半導体を使用したときの短絡故障)で電流が流れ
ているのならば停止指令を出力する。しかし、反
転指令が出されているときならば、なんら異常が
ないので、何もせず端子62へ進み、このタイマ
割込みルーチンを終了する。このルーチン63の
詳細は第23図に示してある。
以上のことを総合して説明すると次のようにな
る。電源投入で端子41よりルーチン42に進
み、マイクロコン27の動作に必要なイニシヤラ
イズをしたのち、ルーチン43で、信号制御装置
3と通信を行い、必要なデータを受信する。以後
このルーチン43では、データの受信と伝送のみ
を行う。この主ルーチンの実行の最中にタイマ3
6よりの割込み信号が入る毎に、第4図のタイマ
割込みルーチンを実行する。まず、第1にルーチ
ン52で、同一異物によるドア反転回数チエツク
のための補助処理を行い、次のルーチン53で検
出処理を行うかどうかを送信されてきたデータに
より調べる。ドア開または閉指令がない場合は、
ルーチン63へ進み、誤動作チエツクのため電流
値を取込んでみる。電流値が零であれば端子62
へ進み、この割込みルーチンを終了する。電流値
が零でないときは、送信データの異常と考えられ
るので、停止指令を出力する。この停止指令出力
が第3図の主ルーチンで伝送されると、信号制御
装置3で非常停止等の処理をとる。
ドア開または閉指令があるときは、ルーチン5
3よりルーチン54へ進み、途中からのドア動作
やドア反転指令中の動作であれば、ドア異常検出
は不要であるから直ちに端子62へ進み、そのと
きの割込みルーチンを終了する。正規の動作であ
れば、ルーチン55、ルーチン56へと進み、標
準パターンの先頭アドレスを設定したのち、ルー
チン57で電流値の取込みを行い、先頭アドレス
に記憶されている標準パターンの電流値と比較
し、大きければ減算し、小さければその差を零と
する。そして、ルーチン59で、差の大小を規定
値K1と比較する。小さいときはルーチン64で
その差が規定値K2より大きいかどうかを調べて
小さいときはルーチン66へ進み、各記憶をリセ
ツトし、ルーチン61へ進む。ルーチン61で
は、先に先頭アドレスを設定したのを1つ増加し
て、次回のタイマ割込み時に次の標準パターンの
電流値を取出せるようにする。その後端子62へ
進み、この割込みルーチンを終了する。
次の割込みルーチンでは、ルーチン56は通ら
ずに、ルーチン55の次にはルーチン57へ進
み、全処理を終了するまで繰返す。
ドア開または閉指令信号が信号制御装置3から
送信されなくなると、ルーチン53からルーチン
63へ進み、ルーチン63で電流値を取込み、そ
れが零でないときは発電制動中の電流を検出した
ことになるから、停止指令を出力する。信号制御
装置3では、この出力があつたことにより、ドア
異常検出装置2が正常に動作していることがわか
るから、それ以降もエレベータの運転を続行す
る。そして停止指令がないときは、異常と認め
て、その時点で運転を中止するなどの処理をと
る。なお、この停止指令は、信号制御装置3で開
または閉指令信号送信を終了してから発電制動時
の電流が流れ終る予定時間後に停止指令出力リセ
ツト信号を送り、リセツトする。このとき、リセ
ツトしたにもかかわらず、停止指令出力が出力さ
れる場合は、電源の接点溶着とか、半導体ならば
短絡故障であると判定できる。
なお、電流値を取込んだとき、電流値が零であ
れば、単にドア開または閉指令の受信データのチ
エツクを行うことになる。リセツト信号受信後も
電流値が零でないときは、受信データの不良かま
たはドア制御装置1の故障と判定して、停止指令
を出力する。
次に、ルーチン64においては、差が規定値
K2より大きいときは、ルーチン65でそれを記
憶するとともにカウントし、次回も大であればさ
らにカウントを増し、そのカウント値がT回にな
つたかどうかを調べ、T回であれば、保守要求出
力を出力する。その後は回数を1に戻して最初か
らカウントをやり直す。なお、第1図の実施例の
ドア制御装置1は帰還制御を行つていないので、
一度差が規定値K2より大きくなると、その後も
大きくなる傾向があるから、保守要求出力を出力
するのはT回と規定した方がよい。帰還制御を行
う場合は、T回を1回か2回とした方がよい。
次にルーチン59において、差がK1より大き
い場合は、ルーチン60へ進み、ドア反転指令出
力が処理を行う。このとき、初めて大きくなつた
場合は、単に記憶しておき、次回も再び大きいと
きは、ドア反転指令を出力する。なお、規定値
K1より大きくなる直前は、規定値K2よりも大き
くなる場合があるので、規定値K1より大きくな
つた時点で、ルーチン65の内容をリセツトする
ようにする。このようにして反転指令が出力され
たあとは、ルーチン54から直接端子62へ進
み、割込みルーチンを終了する。
ドア反転指令が出力され、ドアが反転して端部
に達すると、ルーチン63で、この反転指令出力
をリセツトする。
次回のドア開または閉指令で再びドアが同一タ
イミングで反転される場合は、その回数をルーチ
ン60でカウントしておき、その回数が3回に達
すると停止指令を出力する。しかし、その回数に
達しないうちに、目的の動作を終了した場合は、
ルーチン52で目的の動作が終了したかどうかを
チエツクしているので、このチエツク用の記憶が
リセツトされる。
次に以上の処理を行うプログラムの詳細につい
て説明する。
第5図はRAM33のデータが記憶されている
RAMマツプの一実施例を示す説明図で、信号制
御装置3との間の送受信データを記憶しておく通
信データエリア71は、ドア開指令のデータを記
憶しておくアドレスD0、ドア閉指令のデータを
記憶しておくアドレスDC、ドアの開端部、閉端
部のデータをそれぞれ記憶しておくアドレスD
T,DH、エレベータのかごがある階床を記憶して
おくアドレスDK、信号制御装置3へ伝送するデ
ータである反転指令出力、停止指令出力、保守要
求出力をそれぞれ記憶しておくアドレスDR,D
P,DMなどよりなる。なお、アドレスDMは信号
制御装置3からの信号によりリセツトされるよう
になつている。一時的にデータを記憶しておく一
時記憶エリア72は、標準パターンアドレスM
I、電機子電流アドレスMA、反転指令信号アドレ
スML、反転時の標準パターンアドレスを記憶し
ておくアドレスMY、反転回数アドレスMC、ドア
開記憶アドレスMO、ドア閉記憶アドレスMH、保
守要求信号アドレスMR、保守要求信号回数アド
レスMKなどよりなり、それぞれ後述する詳細フ
ローチヤートの処理に対してデータを一時的に記
憶しておく。保守要求エリア73は、保守要求出
力が出されたときの標準パターンのアドレスを記
憶しておく保守要求アドレスMMよりなり、アド
レスMMにはエリア73内に標準パターンを記憶
すべき場所があらかじめ定めてある。
第6図はROM32のデータが記憶されている
ROMマツプの一実施例を示す説明図である。こ
のマツプにはタイマ割込毎に電機子電流の標準値
が記憶され、実施例では6階床の標準パターンエ
リア81、7階床の標準パターンエリア82、…
n階床の標準パターンエリア84が示してあり、
それぞれの標準パターンエリアは、例えば、標準
パターンエリア81は6階床開標準パターン用の
先頭アドレスR6と6階床標準パターン用のアド
レスR6+Lよりなつている。
第7図は第3図のルーチン42の一実施例を示
す詳細フローチヤートで、ステツプ91はRAM
33の内容をすべてリセツトするプログラムで、
次のステツプ92で、第5図のアドレスMMのセ
ツトを行う。そして、ステツプ93で、PIA34
を入力用とし、PIA35を信号伝送用として使用
できるようにイニシヤライズを行い、ルーチン4
2を終了し、端子94へ進み、次のルーチン43
へ進む。このほかに、ルーチン42においては、
一番最初のタイマ割込みで動作しないように、割
込みをマスクしておき、ルーチン42の最後に解
除したり、MPU31内のレジスタのイニシヤラ
イズ等の処理も行うようにすることはもちろんの
ことである。
第8図は第3図のルーチン43の一実施例を示
す詳細フローチヤートで、ステツプ101で信号
制御装置3からのデータを受信し、ステツプ10
2で反転指令、停止指令、保守要求等の異常信号
の伝送を行う。なお、異常がないときは“0”を
伝送する。ステツプ103は第5図のアドレスD
Mをリセツトするプログラムである。すなわち、
アドレスDMのリセツトは、信号制御装置3から
の信号を受信してリセツトし、マイクロコン27
ではリセツトしない。次の端子104でこのルー
チン43を終了し、以下このルーチン43を繰返
す。
第9図はこれから説明する詳細フローチヤート
で使用するサブルーチンの一実施例を示すフロー
チヤートである。ステツプ111でA/D変換器
25に対して変換開始の信号を出力し、ステツプ
112でその変換が終了するのを待ち、変換終了
信号があればステツプ113に進み、ステツプ1
13でPIA35からのデータを第5図のアドレス
Aに記憶して端子114に進み、以下、このサ
ブルーチンを繰返す。
第10図は第4図のルーチン52の一実施例を
示す詳細フローチヤートである。ステツプ121
では、ドア開指令の有無をチエツクし、それがな
ければステツプ122へ進む。なお、図示のDO
は第5図のアドレスDOに記憶されている内容を
表わし、以下同様である。ステツプ122では、
ドア閉指令の有無をチエツクし、それがなければ
ステツプ123へ進む。ステツプ123では、第
5図のドア開記憶のアドレスMO内のデータの有
無をチエツクし、それがなければステツプ124
へ進む。ステツプ124では、ドア閉じ記憶のア
ドレスMH内のデータの有無をチエツクし、それ
がなければステツプ125へ進む。ステツプ12
5と次のステツプ126は、以上の処理によれば
ドア異常検出動作を行つていない場合となるの
で、ステツプ125では反転時の標準パターンア
ドレスを記憶しておくアドレスMY内のデータを
リセツトし、ステツプ126では反転回数を記憶
しておくアドレスMC内のデータをリセツトす
る。これらのリセツト処理をしておかないと、た
またま前回の反転指令出力と同一条件でドアが反
転した場合に誤動作することになる。次に端子1
27へ進み、次のルーチン53へ進む。ところ
で、ステツプ121でドア開指令があつたとき
は、ステツプ128へ進む。そしてステツプ12
8で、ドア閉記憶のアドレスMHのデータの有無
をチエツクし、それがなければステツプ129で
アドレスMOを1にセツトする。また、ドア閉記
憶があるときは、ステツプ128より端子127
へ進む。ステツプ122でドア閉指令があつたと
きは、ステツプ130へ進み、ステツプ130で
ドア開記憶のアドレスMU内のデータの有無をチ
エツクし、それがなければステツプ131でアド
レスMHを1にセツトする。また、ドア開記憶が
あるときは、ステツプ130より端子127へ進
む。これらの処理は、ドアの動作が反転指令によ
る動作であるか否かを区別するための補助的なド
ア開または閉記憶のセツトである。次に説明する
処理は逆にリセツトするステツプである。ステツ
プ123でドア開記憶があつたときは、ステツプ
132へ進み、ステツプ132で開端部信号の有
無をチエツクし、それがあればステツプ133で
ドア開記憶ををリセツトし、なければステツプ1
32より端子127へ進む。ステツプ124でド
ア閉記憶があつたときは、ステツプ134へ進
み、ステツプ134で閉端部信号の有無をチエツ
クし、それがあればステツプ135でドア閉記憶
をリセツトし、なければステツプ134より端子
127へ進む。
第11図は第4図のルーチン53の一実施例を
示す詳細フローチヤートである。ステツプ141
では、ドア開指令のデータの有無をチエツクし、
ステツプ142では、ドア閉指令のデータの有無
をチエツクし、開または閉指令のいずれかのデー
タがある場合には、端子143へ進み、次のルー
チン54へ進む。いずれもない場合には端子14
4へ進み、ルーチン63へ進む。
第12図は第4図のルーチン54の一実施例を
示す詳細フローチヤートである。ステツプ151
では、すでにドア反転指令が出力されたあとの異
常検出であるかどうかを調べ、そうであれば第4
図の端子62である端子152へ進み、このルー
チン54を終了する。そうでなければステツプ1
53へ進み、電流値の標準パターンアドレスがす
でにセツトされているかどうかをチエツクし、セ
ツトされていなければ、異常検出ができない途中
からの動作であるかどうかを調べるため、ステツ
プ154,155,156へと進む。ステツプ1
54では、ドアの開指令かどうかを調べ、開指令
であれば、ステツプ155で正規のスタート位置
である閉端部であるかどうかを調べる。また、閉
指令であれば、ステツプ156で正規のスタート
位置である開端部であるかどうかを調べる。そし
て閉端部信号または開端部信号がないときはステ
ツプ155またはステツプ156より端子152
(端子62)へ進み、タイマ割込みルーチンを終
了する。端部信号があるときは、端子157へ進
み、次のルーチン55へ進む。
第13図は第4図のルーチン55の一実施例を
示す詳細フローチヤートで、ステツプ161で
は、ステツプ153と同様、電流値の標準パター
ンアドレスがすでにセツトされているかどうかを
再度チエツクし、セツトしてあれば端子162、
すなわち、ルーチン57へ進む。また、セツトし
てなければ端子163、すなわち、ルーチン56
へ進む。
第14図は第4図のルーチン56の一実施例を
示す詳細フローチヤートである。ステツプ171
では、まず、標準パターンが何階床のものである
かを調べるために、最初に第5図の階床値アドレ
スDKの内容が1階になつているかどうかを調べ
る。1階であればステツプ172へ進み、1階床
の標準パターンエリアの先頭アドレスR1の内容
をアドレスMI(第5,6図参照)にセツトす
る。1階床でなければ、ステツプ173へ進み、
2階床かどうかを調べ、2階であればステツプ1
74へ進み、2階床の標準パターンエリアの先頭
アドレスR2の内容をアドレスMIにセツトする。
以下同様にしてステツプ175では(n−1)階
床かどうかを調べ、(n−1)階であればステツ
プ176へ進み、(n−1)階床の標準パターン
エリアの先頭アドレスRo-1内容をアドレスMI
セツトする。(n−1)階床でもなければn階床
であるから、このときはステツプ177でアドレ
スMIにアドレスRoの内容をセツトする。次のス
テツプ178では、ドア開指令か閉指令かどうか
を調べ、ドア閉指令であれば、ステツプ179へ
進み、アドレスMIにドア閉の標準パターンエリ
アの先頭アドレスとなるようにLを加算する。ド
ア開指令の場合は、ステツプ178から端子18
0へ進み、次のルーチン57へ進む。このアドレ
スMIには、最初は標準パターンの先頭アドレス
が記憶されているが、この内容は第19図のルー
チン61で割込処理を行なう度毎に1つずつ加算
されて、検出した時点での変化値を示している。
即ち、この構成によりドアの動作開始と共に経過
する時間の変化値を検出する手段を構成し、その
変化値、即ち時間を記憶している。
第15図は第4図のルーチン57の一実施例を
示す詳細フローチヤートで、ステツプ181で第
9図のサブルーチンを実行したのち端子182へ
進み、次のルーチン58へ進む。
第16図は第4図のルーチン58の一実施例を
示す詳細フローチヤートである。ステツプ191
では、インデツクスド・アドレツシングで以下の
処理を行えるようにするために、IX(インデツ
クス・レジスタ)に、先にセツトしたアドレスM
Iの内容をセツトする。次にステツプ192で、
先に取込んだ電流値と標準パターンの電流値とを
インデツクスド・アドレツシングにより比較す
る。なお、図示のMIXはインデツクスド・アドレ
ツシングにより指示された記憶場所を示す。そし
て取込んだ値の方が大きければ、ステツプ193
へ進み、その差をアドレスMA(第5図参照)に
新たにセツトする。また、取込んだ値の方が小さ
ければ、ステツプ194へみ、アドレスMAをリ
セツトする。その後端子195へ進み、次のルー
チン59へ進む。
第17図は第4図のルーチン59の一実施例を
示す詳細フローチヤートで、ステツプ201で、
アドレスMAの内容の差の値と規定値K1とを比較
し、アドレスMAの内容の方が大きければ異常で
あるので、端子202へ進み、次のルーチン60
へ進む。また、小さければ、一応正常であるが、
規定値K2と比較するために、端子203へ進
み、次のルーチン64へ進む。
第18図は第4図のルーチン60の一実施例を
示す詳細フローチヤートである。ステツプ211
では、2回異常であればドア反転指令出力を出力
する準備として、前回のタイマ割込み時に異常で
あつたかどうかを知るために反転回数アドレスM
Cの内容を調べる。前回では異常がなければ、ス
テツプ212へ進み、今回異常であることをアド
レスMLに記憶し、ステツプ213へ進み、ステ
ツプ213では、異常となる直前に保守要求出力
処理を行つている可能性があるので、保守要求信
号アドレスMRをリセツトする。そして端子21
4へ進み、次のルーチン61へ進む。前回も異常
であつたときは、ドア反転指令を出力するのであ
るが、まず、ステツプ215で、前回のタイマ割
込み時の異常が同一のドアの動作中の異常である
か、そして、前回の反転指令出力が同一のドアの
動作指令が出されている間に同一のタイミングで
出力された反転指令出力であるかどうかを調べ
る。それが同一でなければ、ステツプ216で、
次回のために、今回異常となつたタイミングの標
準パターンのアドレスを新しくアドレスMYにセ
ツトする。このアドレスMYの内容は、間接的に
ドア動作開始点からの時間を表している。即ち、
このステツプでドアの反転時における変化値を記
憶する手段を構成しており、このアドレスMY
この変化値を記憶している。そして次のステツプ
217で、反転回数をカウントするために、アド
レスMCに数値1を記憶する。ステツプ218で
は、反転指令を出力するため、アドレスDRに1
をセツトする。このセツトにより、このタイマ割
込み終了後、反転指令出力が信号制御装置3へ送
信されて、ドアは反転動作を行う。同一タイミン
グの場合は、ステツプ215からステツプ219
へ進み、ステツプ219で、反転回数を1つ増加
し、そしてこの回数が3回目であるかどうかをス
テツプ220で調べる。3回目であるときは、異
常の原因である異物がドアの反転動作で動かない
ものとみなし、ステツプ271へ進み、ステツプ
271でアドレスDPに1をセツトして、停止指
令を出力するようにする。このステツプ221と
第8図のステツプ102で、信号制御装置3への
送信を行なう事により、反転動作回数が所定回数
となつた時に開又は閉指令を停止する手段を構成
している。
第19図は第4図のルーチン61の一実施例を
示す詳細フローチヤートで、ステツプ231で
は、IXにアドレスMIの内容をセツトし、次にス
テツプ232でさらにを加算し、ステツプ233
で、IXの新しい内容をアドレスMIにもどす。こ
の処理は、アドレスMIが16ビツトで構成されて
おり、HMCS6800シリーズのマイクロコンは8ビ
ツト並列加算を行うので、この加算を容易にする
ために行うものである。次に端子234、すなわ
ち、第4図の端子62へ進み、第4図のタイマ割
込みのルーチンを終了する。
第20図は第4図のルーチン64の一実例を示
す詳細フローチヤートで、ステツプ241で、ル
ーチン59で規定値K1より小さい取込んだ電流
値と標準パターンの電流値との差の値が規定値
K2より大きいか小さいかを調べる。小さければ
正常であり、端子242へ進み、次のルーチン6
6へ進む。また、大きければ、保守要求出力処理
のため、端子243へ進み、次のルーチン65へ
進む。
第21図は第4図のルーチン65の一実施例を
示す詳細フローチヤートである。ステツプ251
では、前回のタイマ割込時にもルーチン65の処
理を行つたかどうかをアドレスMRを用いて調べ
る。行つていなければ、ステツプ252へ進み、
ステツプ252で今回処理したことを記憶してお
くため、アドレスMPに1を記憶する。次にステ
ツプ253へ進み、今回は1回目であるので、ア
ドレスMKを1とする。そして端子254へ進
み、次のルーチン61へ進む。前回もルーチン6
5の処理を行つているときは、ステツプ255へ
進み、ステツプ255でアドレスMKの内容を1
つ増加する。そして、次のステツプ256でその
回数がT回に達したかどうかを調べる。達してい
なければ端子254へ進み、達していればステツ
プ257へ進み、ステツプ257でアドレスDM
に1をセツトし、このタイマ割込みルーチンが終
了したときに、信号制御装置3に保守要求出力が
出されるようにする。次にステツプ258へ進
み、この保守要求出力時の標準パターンのアドレ
スMIの内容をアドレスMMに記憶するのにインデ
ツクスド・アドレツシングで行うので、まず、ア
ドレスMMの内容をIXに記憶し、次のステツプ2
59でアドレスMIの内容をアドレスMMの内容で
指示されている場所に記憶する。そして次のステ
ツプ260で、IXの内容を1つ増加して、次の
ステツプ261で1つ増加した、すなわち、次に
記憶する場所をアドレスMMに記憶する。次にス
テツプ253へ進み、再度カウント値を1にもど
しておく。
第22図は第4図のルーチン66の一実施例を
示す詳細フローチヤートで、このルーチンは、電
流値を調べた結果正常である場合の処理を行うプ
ログラムである。ステツプ271では、ドア反転
指令のためのアドレスMLを、ステツプ272,
273では、それぞれ保守要求のためのアドレス
R,MKをリセツトする。その後端子274へ進
み、次のルーチン61へ進む。
第23図は第4図のルーチン63の一実施例を
示す詳細フローチヤートである。ステツプ281
で電流値を取込み、ステツプ282でその値が零
かどうかを調べる。零でなければ、異常時である
か、ドアの停止寸前か、あるいは、反転指令出力
により反転動作中であるかのいずれかである。そ
のため、ステツプ283へ進み、反転動作中であ
るかどうかを調べ、反転動作中であれば端子28
4、すなわち、第4図の端子62へ進み、このタ
イマ割込みルーチンを終了する。反転動作中でな
いときは、ステツプ285へ進み、停止指令出力
のため、アドレスDPに1を記憶する。これによ
り、このタイマ割込みルーチンが終了すると、信
号制御装置3に停止指令出力が伝送される。取込
んだ電流値が零であるときは、正常であるが、こ
のとき反転指令出力を出力しているならばリセツ
トする必要があるので、まず、ステツプ282か
らステツプ286へ進み、ステツプ286で反転
指令出力のアドレスDRを調べ、アドレスDR
“0”であれば、端子284を進み、このルーチ
ンを終了する。“0”でなければ、ステツプ28
7へ進み、開端部信号のアドレスDTを調べて、
開端部信号がなければ、さらに、ステツプ288
で閉端部信号のアドレスDHを調べ、閉端部信号
もないときは端子284へ進む。そして開端部信
号または閉端部信号があるときはステツプ289
へ進み、ステツプ289でアドレスDRをリセツ
トし、その後端子284へ進み、このタイマ割込
みルーチンを終了する。
以上説明したように、本発明の実施例では、ド
ア制御装置1にドアを駆動する直流モータの電機
子電流を検出する分流器5を設け、電機子電流を
A/D変換器25を介してマイクロコン27に取
込むようにし、一方、タイマ36を用いて、一定
時間毎にマイクロコン27に割込みをかけ、その
時間毎にあらかじめ記憶しておいた電流値(標準
パターンの電流値)と同一タイミングで取込んだ
電流値とを比較するようにした。。そして、その
差の値が規定値K1を超え、しかも、同一のドア
動作中に2回このようなことが発生したときは、
ドアを反転させ、また、上記の差の値が規定値
K1より小さく、規定値K2より大きいときは、そ
れがドアの開または閉動作ごとに所定の回数T回
になつたときは、保守要求出力を出すようにし
た。さらに、ドア反転指令出力が同一のドアの動
作中に同一のタイミングで規定回数(実施例では
3回)出されたときは、その原因となつている異
物が同一であり、しかもドアの反転動作では除去
できないものと判定し、停止指令出力を出すよう
にした。したがつて、本発明の実施例によれば、
合理的にドア反転指令を出力することができ、し
かも、反転指令出力を出す時点の異常の原因とな
る異物が同一の異物であるかどうかを検出するこ
とも可能であり、そして、同一異物で再度ドア反
転指令出力が出され、かつ、ドアの反転動作でそ
の異物の除去ができないと判定したときに停止指
令出力を出すようにしたから、どうしても停止す
ることが必要なときだけ、停止指令を出力するよ
うにすることができる。さらにまた、保守要求出
力を出すときは、ドア動作中での異常がある部分
の位置を記憶しておくようにしているから、保守
を容易に行うことができる。
なお、実施例では、マイクロコン27にタイマ
36を用いて一定時間毎に割込みをかけるように
したが、ドアが動くにしたがい、それに応じてマ
イクロコン27に割込みをかけるようにし、か
つ、その位置毎の正常の電流値をあらかじめ記憶
しておいて、ドアが同一の位置にきたときに電流
値を取込んで比較するようにしてもよく、また、
電機子電流のかわりに直流モータの回転数(ドア
の速度)とか、電機子4の端子電圧を用いるよう
にしてもよく、これによつて効果が変ることはな
い。
以上説明したように、本発明によれば、ドア動
作が異常になつた場合に合理的に停止指令を出力
することができるという顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はドア制御装置、ドア異常検出装置およ
び信号制御装置の関係の一実施例を示すブロツク
図、第2図は第1図のマイクロコンの詳細ブロツ
ク図、第3図は本発明のドア異常検出方法に係る
主プログラムの一実施例を示すフローチヤート、
第4図本発明の方法に係るタイマ割込みルーチン
の一実施例を示す概略フローチヤート、第5図は
第2図RAMのRAMマツプの一実施例を示す説明
図、第6図は第2図のROMのROMマツプの一実
施例を示す説明図、第7図、第8図は第3図のそ
れぞれのルーチンの一実施例を示す詳細フローチ
ヤート、第9図はサブルーチンの一実施例を示す
フローチヤート、第10図ないし第23図は第4
図のそれぞれのルーチンの一実施例を示す詳細フ
ローチヤートである。 1……ドア制御装置、2……ドア異常検出装
置、3……信号制御装置、4……直流モータの電
機子、5……分流器、6……直流モータの分巻巻
線、7……テールコード、11a1,11a2,11
b,12a1,12a2,12b……接点、13〜16
……リミツトスイツチ、17〜20……抵抗、2
1〜24……ダイオード、25……A/D変換
器、26……バス、27……マイクロコン、28
……テールコード、31……MPU、32……
ROM、33……RAM,34,35……PIA、3
6……タイマ、37……アドレスバス、38……
データバス。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 開または閉指令に応じてドア動作後、障害物
    を検出して反転するエレベータドアの制御におい
    て、前記エレベータのドア動作開始後の経過時間
    又は動作開始後の移動距離に応じて変化する変化
    値を検出する手段と、前記エレベータのドア反転
    時における前記変化値を記憶する手段と、該手段
    に記憶された変化値とその後の反転時の変化値を
    比較し、その差が所定範囲内の反転が複数回生じ
    たとき、前記開または閉指令を停止する手段を備
    えたことを特徴とするエレベータのドア開閉制御
    装置。
JP4772778A 1978-04-24 1978-04-24 Abnormality detecting method of elevator door Granted JPS54140340A (en)

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JP4772778A JPS54140340A (en) 1978-04-24 1978-04-24 Abnormality detecting method of elevator door

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Publications (2)

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JPS54140340A JPS54140340A (en) 1979-10-31
JPS6117750B2 true JPS6117750B2 (ja) 1986-05-09

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JPS6454750A (en) * 1987-08-26 1989-03-02 Fujitsu Miyagi Electron Kk Manufacture of resin-sealed semiconductor device

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JPS54140340A (en) 1979-10-31

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