JPH1095574A - エレベータ運行管理装置 - Google Patents

エレベータ運行管理装置

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Publication number
JPH1095574A
JPH1095574A JP8254449A JP25444996A JPH1095574A JP H1095574 A JPH1095574 A JP H1095574A JP 8254449 A JP8254449 A JP 8254449A JP 25444996 A JP25444996 A JP 25444996A JP H1095574 A JPH1095574 A JP H1095574A
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JP
Japan
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hall call
learning
floor
hall
time
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Pending
Application number
JP8254449A
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English (en)
Inventor
Toshimitsu Hida
敏光 飛田
Atsuya Fujino
篤哉 藤野
Kenichi Yamashita
建一 山下
Kazuhiro Segawa
和宏 瀬川
Toru Yamaguchi
透 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1095574A publication Critical patent/JPH1095574A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホール呼びの発生状況に応じたデータを収集
して、ホール呼びの発生予測精度を向上させ、予測に必
要なメモリを低減したエレベータ運行管理装置を提供す
ること。 【解決手段】 ホール呼びを学習する学習手段22、2
4と、学習結果に基づいて待ち合わせ時刻および待ち合
わせ階を予測するホール呼び発生予測手段25、26
と、ホール呼び発生予測手段に従って、待ち合わせ時刻
および待ち合わせ階にエレベータを運行させる運行手段
21とを備えるエレベータ運行管理装置2において、前
記ホール呼び発生予測手段が、前記学習結果に基づくホ
ール呼びの発生状況により、同一のホール呼びとみなす
予測時間間隔を可変設定することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エレベータ運行
管理装置に係わり、特にホール呼びなどの発生を予測
し、1、2台のエレベータを効率よく運行させる運行制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の技術としては、特開平6ー
329352号公報に見られるように、ホール呼び情報
やかご呼び情報などの交通情報を収集分類して、長期情
報記憶部および一時情報記憶部に記憶し、長期情報記憶
部の内容に基づき交通量などの学習を行い、学習結果を
一時記憶の記憶内容で変更することにより、交通流など
の予測をきめ細かくできるようにするものがある。
【0003】また、特開平7ー2434号公報には、個
人住宅向けエレベータにおいて規則的に発生する乗り場
呼びに対し、あらかじめエレベータを走行させておくこ
とにより乗り場待ち時間を短縮するというものがある。
【0004】また、特開平4ー179681号公報に
は、上昇方向の乗り場呼び数と下降方向の乗り場呼び数
を比較し、多い方の待機階に乗りかごを変更するという
ものがある。
【0005】さらにまた、特開昭61ー130188号
公報には、各階ごとに所定時間帯のかご呼び発生数を計
数し、これを過去の前記所定時間帯の平均かご呼び発生
数と比較し、その比率を各階における所定時間帯の平均
乗り場呼び発生数に乗じた値を、今後の各階における所
定時間帯の予測乗り場呼び数とする、乗り場呼び発生頻
度予測方法が示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術によれ
ば、ホール呼び、かご呼びまたは交通流、の学習および
予測が可能となり、また、ホール呼び発生が予測される
階へエレベータをあらかじめ到着させ、待ち合わせるこ
とにより、待ち時間の短縮などの利便性向上を図ること
が可能になるものである。
【0007】しかし、実際の交通流では、ホール呼びの
発生頻度はまちまちであり、また、ホール呼びの発生時
刻にもばらつきがある。ホール呼び発生時刻のばらつき
は、利用者の生活形態その他により異なり、どのホール
呼びを同一人物によって発生したものとするかを決定す
ることは重要ではあるが、これを決定することは困難な
問題である。
【0008】これらの点については、上記従来技術では
考慮されておらず、そのため、適用できる交通流の範囲
が限られたものとなっていた。
【0009】本発明は、前記の従来技術の問題点に鑑み
てなされたもので、その目的は、時間的に不規則に発生
するホール呼びを学習して適切なホール呼びの発生を予
測し、予測可能な交通流の範囲を広げようとするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために次のような手段を採用した。
【0011】各時刻における各階のホール呼びを学習す
る学習手段と、該学習手段の学習結果に基づいて、待ち
合わせ時刻および待ち合わせ階を予測するホール呼び発
生予測手段と、該ホール呼び発生予測手段に従って、待
ち合わせ時刻に待ち合わせ階へ乗りかごを運行させる運
行手段と、を備えるエレベータ運行管理装置において、
前記ホール呼び発生予測手段は、前記学習手段の学習結
果に基づいて、同一のホール呼びとみなすホール呼び予
測時間間隔を可変設定することを特徴とする。
【0012】また、前記可変設定される同一のホール呼
びとみなすホール呼び予測時間間隔は、前記学習手段に
よる所定日数間の学習結果における、ホール呼びとその
ホール呼びに近接して発生した他階のホール呼び間の時
間間隔であることを特徴とする。
【0013】また、前記ホール呼びとそのホール呼びに
近接して発生した他階のホール呼び間の時間間隔は、各
階における所定日数間の同一のホール呼びとみなせる分
散して発生する前記ホール呼びに応じて可変することを
特徴とする。
【0014】また、各時刻における各階のホール呼びを
学習する学習手段と、該学習手段の学習結果に基づい
て、待ち合わせ時刻および待ち合わせ階を予測するホー
ル呼び発生予測手段と、該ホール呼び発生予測手段に従
って、待ち合わせ時刻に待ち合わせ階へ乗りかごを運行
させる運行手段と、を備えるエレベータ運行管理装置に
おいて、前記学習手段は、前記同一のホール呼びとして
学習すべき時間間隔を可変設定することを特徴とする。
【0015】また、前記可変設定される同一のホール呼
びとして学習すべき時間間隔は、前記学習手段による同
日または所定日数間の学習結果に基づいて、ホール呼び
とそのホール呼びに近接して発生した他階のホール呼び
間の時間間隔であることを特徴とする。
【0016】また、前記ホール呼びとそのホール呼びに
近接して発生した他階のホール呼び間の時間間隔は、各
階における所定日数間の同一のホール呼びとみなせる分
散して発生する前記ホール呼びに応じて可変することを
特徴とする。
【0017】また、各時刻における各階のホール呼びを
学習する学習手段と、該学習手段の学習結果に基づい
て、待ち合わせ時刻および待ち合わせ階を予測するホー
ル呼び発生予測手段と、該ホール呼び発生予測手段に従
って、待ち合わせ時刻に待ち合わせ階へ乗りかごを運行
させる運行手段と、を備えるエレベータ運行管理装置に
おいて、前記学習手段は、一時学習手段と長期学習手段
とを備え、該長期学習手段は、一時学習手段の学習結果
に基づいて、前記同一のホール呼びとして学習すべき時
間間隔を可変設定することを特徴とする。
【0018】また、各時刻における各階のホール呼びを
学習する学習手段と、該学習手段の学習結果に基づい
て、待ち合わせ時刻および待ち合わせ階を予測するホー
ル呼び発生予測手段と、該ホール呼び発生予測手段に従
って、待ち合わせ時刻に待ち合わせ階へ乗りかごを運行
させる運行手段と、を備えるエレベータ運行管理装置に
おいて、前記学習手段は、待ち合わせ階に乗りかごがあ
り、待ち合わせ時間にホール呼びが発生せず、かご呼び
が発生した場合は、該かご呼びを当該階でのホール呼び
として学習することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第1の実施形態
を図1〜図7に基づいて説明する。
【0020】図1は、本実施形態に係わるエレベータ運
行管理装置の全体構成図である。
【0021】図において、ボタン1ー1〜1ーnはホー
ル呼びボタン、3はモータ、4は巻き上げ機、5は乗り
かご、51はかご呼びボタン、2はエレベータ制御装
置、21は運行制御部、22はホール呼びおよびかご呼
びを学習して学習テーブルを作成する学習部、23は時
計、24は学習テーブル、25は学習テーブルに基づい
て発生予測テーブルを作成するホール呼び発生予測部、
26は発生予測テーブルである。
【0022】ホール呼びボタン1ー1〜1ーnが押され
ると、その情報は、エレベータ制御装置2内の運行制御
部21に送られ、モータ3、巻き上げ機4を駆動し、乗
りかご5をホール呼び発生階に移動させ利用者へのサー
ビスを行う。
【0023】また、ホール呼びボタン1ー1〜1ーnの
情報は、同時に学習部22にも送られ、学習部22は、
時計23からホール呼びの発生時刻を求め、学習結果を
学習テーブル24に書き込む。
【0024】ホール呼び発生予測部25は、学習テーブ
ル24の学習データを基に時間帯ごとにホール呼び発生
の予測時間間隔を決定し、待ち合わせ時刻および待ち合
わせ階を予測して発生予測テーブル26に書き込む。
【0025】運行制御部21は、時計23と発生予測テ
ーブル26に従ってホール呼びの発生が予測される時刻
に、ホール呼び発生予測階へ乗りかご5を移動させる。
【0026】次に、エレベータ制御装置2における、ホ
ール呼びの発生を予測するプログラムの処理手順を図2
〜図4を用いて説明する。
【0027】図2はホール呼びの発生を予測するプログ
ラムのフローチャートである。
【0028】まず、乗客が乗り場に到着し、ホール呼び
ボタン1ー1〜1ーnを押し、ホール呼びが発生する
と、発生階の呼びボタン情報がエレベータ制御装置2に
送られる(201)。
【0029】このホール呼びボタン情報はエレベータ制
御装置2内の学習部22もに送られ(202)、学習部
22は時計23からホール呼び発生時刻を読み出し(2
03)、学習テーブル24に書き込む(204)。
【0030】ホール呼び発生予測部25は、学習テーブ
ル24の内容を基にホール呼びの発生間隔の長短からホ
ール呼びの発生予測テーブル26を作成する(20
5)。
【0031】なお、上記の学習はすべての時間帯で行う
こととして説明したが、待ち合わせが困難なほど混雑し
ている場合などには学習を行わないようにして、メモリ
の節約を図ってもよい。
【0032】図3は、ホール呼びの発生を予測するプロ
グラムにおける戸開待機の場合のフローチャートであ
る。
【0033】戸開待機の場合、即ち、エレベータの扉を
開いたまま待ち合わせが行われ、予測したとおりの待ち
合わせが行われた場合は、利用者はホール呼びボタンを
押す必要がなく、その結果、ホール呼びボタンのみの学
習では実情に合った学習ができないこととなり、適切な
ホール呼びを予測できなくなる。
【0034】そこで、この場合は、図2のフローチャー
トに加え、一度、発生予測テーブルが作成され、待ち合
わせのためにホール呼び発生階で乗りかご5の待ち合わ
せが行われた後は、ホール呼び発生が予測される時間内
に利用者が乗り込み、図1に示すように、かご呼びボタ
ン51が押されたときは(301)、ホール呼びがあっ
たものとして学習を行うようにする(302)。
【0035】このプログラムは、乗りかごの停止時に、
かご呼びの発生ごとに起動され、かご呼びが発生する前
に停止している階のホール呼びボタン1ー1〜1ーnが
押されたかどうかを判定し(301)、押されていたら
学習プログラムを終了し、押されていなかったら、停止
していた階のホール呼びが発生したものとして学習し
(302)、以降は図2と同様の処理(201)〜(2
05)を実行する。
【0036】本実施形態によれば、戸開待機を行って、
待ち合わせ成功時にホール呼びの発生が無い場合や、か
ご呼び到着後、ホール呼びを押すことなく乗客が乗り込
んだ場合も含めて正確な学習ができ、適切なホール呼び
を予測することが可能となる。
【0037】図4は、ホール呼びの発生を予測して配車
するプログラムのフローチャートである。
【0038】このプログラムは、一定時間間隔ごとに起
動されるものであり、エレベータ制御装置2内の運行制
御部21は、時計23の時刻を定期的に読み出し(40
1)、ホール呼び発生予測テーブル26の内容と比較
し、ホール呼びの発生が予測される時刻かどうかを判断
し(402)、ホール呼びの発生が予測されない場合
は、このプログラムは終了し、ホール呼びの発生が予測
される場合は、発生予測テーブル26から予測されるホ
ール呼び発生階を読み出し(403)、モータ3、巻き
上げ機4を駆動し、乗りかご5を予測されるホール呼び
発生階へ移動させる(404)。
【0039】なお、本実施形態では、時計23は、時刻
の計算のみを行えばよく、運行制御に使用する計算機の
流用ソフトウェアで実現することもできる。
【0040】また、このプログラムでは、一定間隔で時
計23を読み出す方式について説明したが、時計5にあ
らかじめ次のホール呼び発生予測時刻をセットしてお
き、ホール呼び発生時刻が来たら時計23から割り込み
信号を発生させ、本プログラムを起動させるようにすれ
ば、(401)、(402)のフローを省略することが
できる。
【0041】この場合、時計23に割り込み発生機能が
必要となるが、運行制御に使用する計算機の負荷を軽減
することができる。
【0042】次に、本実施形態の学習テーブル24およ
び発生予測テーブル25について図5を用いて説明す
る。
【0043】図5(a)は、学習部22によって作成さ
れる学習テーブル24の一例である。
【0044】このテーブルの横軸は時刻、縦軸はホール
呼び発生階床をとっており、表中の数字は、所定日数間
の学習により所定時間内に発生するホール呼びの発生確
率を表している。
【0045】図5(b)は、ホール呼び発生予測部25
によって作成される発生予測テーブル26の一例であ
る。
【0046】このテーブルの横軸は時刻、縦軸はホール
呼び発生階床をとっており、図5(a)と同様である
が、横軸の時間刻みが可変となっており、ある程度予測
可能な場合には、それぞれの時刻で待ち合わせすべき階
床が決まるように時間刻み内の発生確率が待ち合わせす
べきしきい値を越えるように時間刻みが決定されてい
る。このテーブルは、ホール呼び発生予測部25におい
て、学習部22によって学習された学習テーブル24の
結果に基づいて、予測時間間隔が可変設定され、ホール
呼びが予測される待ち合わせ時刻および待ち合わせ階が
書き込まれる。
【0047】次に、本実施形態における予測時間間隔の
可変設定について図6を用いて説明する。
【0048】この図は、予測時間間隔および同一階にお
ける同一ホール呼びがばらつく状態を説明する図であ
る。
【0049】図6(a)は、ホール呼び発生予測部25
によって可変設定される予測時間間隔を説明するための
ものであり、縦軸はホール呼び発生階を表し、横軸はホ
ール呼び発生時刻を表す。図に示すように、6:00過
ぎの2階および6:10過ぎの3階のホール呼びに対し
て、6:00から6:10の時間間隔にホール呼びの予
測時間間隔1を設定すると、この間のホール呼びの発生
は2階だけであり、この間、2階に乗りかごを待機させ
ておいても他の階への支障はない。しかし、6:30過
ぎの2階および6:33過ぎの1階のホール呼びに対し
て、6:30から6:33の時間間隔にホール呼びの予
測時間間隔2を設定すると、6:33には4階のホール
呼びも発生しているから、これに対しても待ち合わせを
行うためには、予測時間間隔2をもっと短くする必要が
ある。ただし、予測時間間隔を短くすると、記憶するた
めのメモリが大量に必要となってくる。
【0050】図6(b)は、同一階における同一ホール
呼びの発生が日々ばらつくことを示すものである。図に
示すように、同一ホール呼びも日々全く同一時刻に発生
しているわけではなくばらついており、このようなばら
つきを考慮することなく、予測時間間隔を設定すると、
適切なホール呼びを予測できないことになる。
【0051】そこで、本実施形態では、図6(a)に示
すように、予測時間間隔1のように単位時間当たりのホ
ール呼びの発生数が少ない場合には、発生予測テーブル
26の予測時間間隔を長くとり、単位時間当たりのホー
ル呼び数が多い場合には発生予測テーブル26の予測時
間間隔を短くなるように設定する。また前記図6(b)
に示すような同一ホール呼びのばらつきに対しては、同
一のホール呼びとみなす予測時間間隔をさらに長くとる
ように調節する。
【0052】なお、単位時間当たりのホール呼び数が多
くなってくると、エレベータは、実際に発生したホール
呼びをサービスするだけでその能力がなくなり、予測ホ
ール呼びによる待ち合わせを行う余裕が無くなってくる
が、本実施形態のように単位時間当たりのホール呼び数
により予測時間間隔を可変設定して、ホール呼びの発生
数が多い場合には、予測ホール呼びを作らないように
し、自動的に待ち合わせが行われなくなるようにしてい
る。
【0053】以上述べたように、本実施形態によれば、
予測時間間隔を、ホール呼びとそのホール呼びに近接し
た他階のホール呼び間の時間間隔に設定しており、さら
に同一ホール呼びのばらつきも考慮して前記時間間隔を
調整している。
【0054】従って、本実施形態によれば、このように
して作成された発生予測テーブルに基づいてホール呼び
を予測することにより、適切な待ち合わせ時刻および待
ち合わせ階を予測することができ、ホール呼びの予測精
度を大幅に向上させることができ、また予測時間間隔が
可変設定されるので発生予測テーブルに使用されるメモ
リ容量を低減することができる。
【0055】次に、本発明の第2の実施形態を図7〜図
8に基づいて説明する。
【0056】図7は、本実施形態に係わるエレベータ運
行管理装置の全体構成図である。
【0057】図において、22はホール呼びおよびかご
呼びを学習して短期学習テーブルおよび圧縮学習テーブ
ルを作成する学習部、25は圧縮学習テーブルに基づい
て発生予測テーブルを作成するホール呼び発生予測部、
26は発生予測テーブル、27は短期学習テーブル、2
8は圧縮学習テーブルであり、その他の構成は図1に示
されたものと同一である。
【0058】学習部22は、時計23からホール呼びの
発生時刻を求め、学習結果を短期学習テーブル27に書
き込む。短期学習テーブル27は、一日分または、それ
より少ない時間分の学習テーブルを持ち、各時刻、各階
床でホール呼びが発生したか否かのオンオフ1ビットの
情報を持っている。さらに学習部22は、この短期学習
テーブル27から、予測時間間隔を可変にして記憶した
圧縮学習テーブル28を作成する。
【0059】ホール呼び発生予測部25は、この圧縮学
習テーブル28から発生予測テーブル26を作成する。
この発生予測テーブル26もホール呼びが発生するか否
かのオンオフ1ビットの情報を持てばよい。
【0060】次に、本実施形態の学習テーブル27,2
8および発生予測テーブル26について図8を用いて説
明する。
【0061】図8(a)は、学習部22によって作成さ
れる短期学習テーブル27の一例であり、各時刻各階床
ごとにホール呼びの発生の有無を表す1、0を記憶して
いる。図8(b)は、学習部22によって短期学習テー
ブル27に基づいて作成される圧縮学習テーブル28の
一例であり、時間刻みが可変となっており、記憶されて
いる値が所定日数間のホール呼び発生確率を表す値とな
っている。図8(c)は、ホール呼び発生予測部25に
よって圧縮学習テーブル28に基づいて作成される発生
予測テーブル26の一例であり、各予測時間間隔ごとに
ホール呼びが発生するか否かの1、0の情報が記憶され
ている。
【0062】上記のごとく、本実施形態のものは、学習
部22によって、短期学習テーブル27の結果に基づい
て、予測時間間隔が可変設定された圧縮学習テーブル2
8を作成し、さらにホール呼び発生予測部25によっ
て、圧縮学習テーブル28の結果に基づいて発生予測テ
ーブル26を作成している。
【0063】また、本実施形態においても、図6で説明
したように、予測時間間隔および同一ホール呼びの発生
時刻の日々のばらつきに対応するように考慮されてお
り、図6(a)の予測時間間隔1のように単位時間当た
りのホール呼びの発生数が少ない場合には、圧縮学習テ
ーブル28の学習すべき時間間隔を長くとり、予測時間
間隔2のように単位時間当たりのホール呼び数が多い場
合には圧縮学習テーブル28の学習すべき時間間隔を短
く設定している。また、図6(b)に示すような同一ホ
ール呼びのばらつきも考慮して予測時間間隔が調整され
ている。
【0064】以上述べたように、本実施形態によれば、
テーブル数は増えるが、短期学習テーブル27と発生予
測テーブル26は各階各時刻で1ビット記憶していれば
よく、また、圧縮学習テーブル28も閑散時などには時
間刻みが大きくなるので、ホール呼び発生状況を記憶す
るメモリを大幅に低減することができる。また、運行制
御装置21が各時刻で行う処理もホール呼びの発生の有
無のみを扱えばよく、計算量も低減でき、全体として、
第1の実施形態のものより、メモリ容量を低減すること
ができる。
【0065】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、従
来のものに比べて、ホール呼びの発生状況に応じたデー
タ収集が可能となり、実情に即したホール呼び発生予測
ができ、ホール呼びの予測精度を大幅に向上させること
ができる。また、予測に必要なメモリも大幅に低減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わるエレベータ運
行管理装置の全体構成図である。
【図2】第1の実施形態に係わるホール呼びの発生を予
測するプログラムのフローチャートである。
【図3】第1の実施形態に係わる戸開待機の場合のホー
ル呼びの発生を予測するプログラムのフローチャートで
ある。
【図4】第1の実施形態に係わるホール呼びの発生を予
測して配車するプログラムのフローチャートである。
【図5】第1の実施形態に係わる学習テーブルおよび発
生予測テーブルである。
【図6】本発明の、予測時間間隔および同一ホール呼び
の日々のばらつきを説明する図である。
【図7】第2の実施形態に係わるエレベータ運行管理装
置の全体構成図である。
【図8】第2の実施形態に係わる学習テ−ブルおよび発
生予測テーブルである。
【符号の説明】
1ー1〜1ーn ホール呼びボタン 2 エレベータ制御装置 3 モータ 4 巻き上げ機 5 乗りかご 21 運行制御部 22 学習部 23 時計 24 学習テーブル 25 ホール呼び発生予測部 26 発生予測テーブル 27 短期学習テーブル 28 圧縮学習テーブル 51 かご呼びボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬川 和宏 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 (72)発明者 山口 透 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各時刻における各階のホール呼びを学習
    する学習手段と、 該学習手段の学習結果に基づいて、待ち合わせ時刻およ
    び待ち合わせ階を予測するホール呼び発生予測手段と、 該ホール呼び発生予測手段に従って、待ち合わせ時刻に
    待ち合わせ階へ乗りかごを運行させる運行手段と、 を備えるエレベータ運行管理装置において、 前記ホール呼び発生予測手段は、前記学習手段の学習結
    果に基づいて、同一のホール呼びとみなすホール呼び予
    測時間間隔を可変設定することを特徴とするエレベータ
    運行管理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記可変設定される同一のホール呼びとみなすホール呼
    び予測時間間隔は、前記学習手段による所定日数間の学
    習結果における、ホール呼びとそのホール呼びに近接し
    て発生した他階のホール呼び間の時間間隔であることを
    特徴とするエレベータ運行管理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記ホール呼びとそのホール呼びに近接して発生した他
    階のホール呼び間の時間間隔は、各階における所定日数
    間の同一のホール呼びとみなせる分散して発生する前記
    ホール呼びに応じて可変することを特徴とするエレベー
    タ運行管理装置。
  4. 【請求項4】 各時刻における各階のホール呼びを学習
    する学習手段と、 該学習手段の学習結果に基づいて、待ち合わせ時刻およ
    び待ち合わせ階を予測するホール呼び発生予測手段と、 該ホール呼び発生予測手段に従って、待ち合わせ時刻に
    待ち合わせ階へ乗りかごを運行させる運行手段と、 を備えるエレベータ運行管理装置において、 前記学習手段は、前記同一のホール呼びとして学習すべ
    き時間間隔を可変設定することを特徴とするエレベータ
    運行管理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記可変設定される同一のホール呼びとして学習すべき
    時間間隔は、前記学習手段による同日または所定日数間
    の学習結果に基づいて、ホール呼びとそのホール呼びに
    近接して発生した他階のホール呼び間の時間間隔である
    ことを特徴とするエレベータ運行管理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記ホール呼びとそのホール呼びに近接して発生した他
    階のホール呼び間の時間間隔は、各階における所定日数
    間の同一のホール呼びとみなせる分散して発生する前記
    ホール呼びに応じて可変することを特徴とするエレベー
    タ運行管理装置。
  7. 【請求項7】 各時刻における各階のホール呼びを学習
    する学習手段と、 該学習手段の学習結果に基づいて、待ち合わせ時刻およ
    び待ち合わせ階を予測するホール呼び発生予測手段と、 該ホール呼び発生予測手段に従って、待ち合わせ時刻に
    待ち合わせ階へ乗りかごを運行させる運行手段と、 を備えるエレベータ運行管理装置において、 前記学習手段は、一時学習手段と長期学習手段とを備
    え、該長期学習手段は、一時学習手段の学習結果に基づ
    いて、前記同一のホール呼びとして学習すべき時間間隔
    を可変設定することを特徴とするエレベータ運行管理装
    置。
  8. 【請求項8】 各時刻における各階のホール呼びを学習
    する学習手段と、 該学習手段の学習結果に基づいて、待ち合わせ時刻およ
    び待ち合わせ階を予測するホール呼び発生予測手段と、 該ホール呼び発生予測手段に従って、待ち合わせ時刻に
    待ち合わせ階へ乗りかごを運行させる運行手段と、 を備えるエレベータ運行管理装置において、 前記学習手段は、待ち合わせ階に乗りかごがあり、待ち
    合わせ時間にホール呼びが発生せず、かご呼びが発生し
    た場合は、該かご呼びを当該階でのホール呼びとして学
    習することを特徴とするエレベータ運行管理装置。
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