JP6352472B1 - エレベータの群管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】RTSにおける仮想呼びを必要としない状況を判断し、本来のホール呼びに対する応答遅れを防いで、群管理性能を向上させる。【解決手段】一実施形態に係るエレベータの群管理システムは、仮想呼び生成部23と、仮想呼び判定部25と、割当制御部24とを備える。仮想呼び生成部23は、将来発生することを想定した仮想呼びを生成する。仮想呼び判定部25は、新規ホール呼びが登録されたときに、利用者状況に応じて仮想呼びの要否を判定する。割当制御部24は、仮想呼びが不要と判定された場合に新規ホール呼びに基づいて各乗りかごの中から最適な乗りかごを割当かごとして選出し、新規ホール呼びの登録階に割当かごを応答させる。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、複数台の乗りかごの運転を制御するエレベータの群管理システムに関する。
エレベータの群管理システムでは、新たなホール呼びが発生すると、各乗りかごに登録済みの呼び(ホール呼びとかご呼び)とかご位置などをパラメータとした評価関数によって各乗りかご毎に評価値を算出し、最良の評価値を有する乗りかごを割当かごとして決定する。「割当かご」とは、ホール呼びを割り当てる乗りかごのことである。
なお、複数台の乗りかごが存在する場合に、その1つ1つの乗りかごのことを「号機」と呼ぶことがある。また、ホール呼びを割り当てる乗りかごのことを「割当かご」または「割当号機」と呼ぶ。
ここで、ホール呼びの割当評価を行う方式として、RTS(Real Time Scheduling)と呼ばれる新たな方式が考えられている。RTSは、現在割り当てられている呼びが将来の呼びに与える影響と、将来の呼びが今までに割当した全ての未応答の呼びに与える影響を考慮して、各乗りかごの運行を予測、評価する方式である。このRTSによって各乗りかごの評価値を算出することで、より最適な割当かごを選出することができる。
特許第4469897号公報 特開2010−222074号公報
上述したRTSでは、将来予測に基づいて仮想的に生成されるホール呼び(以下、仮想呼びと称す)を考慮して割当かごを決定する。この場合、仮想呼びをセットした階に実際に利用者が来なかった場合に、その仮想呼びに応答させる予定で保留していた乗りかごが無駄となり、本来のホール呼びに対する応答に遅れが生じ、結果的に群管理性能を低下させる可能性があった。
本発明が解決しようとする課題は、RTSにおける仮想呼びを必要としない状況を判断し、本来のホール呼びに対する応答遅れを防いで、群管理性能を向上させることのできるエレベータの群管理システムを提供することである。
一実施形態に係るエレベータの群管理システムは、複数台の乗りかごの運転を制御するエレベータの群管理システムにおいて、将来発生することを想定した仮想呼びを生成する仮想呼び生成手段と、新規ホール呼びが登録されたときに、利用者状況に応じて上記仮想呼び生成手段によって生成される仮想呼びの要否を判定し、仮想呼びが不要の場合には上記仮想呼び生成手段による仮想呼びの生成を禁止し、仮想呼びが必要の場合には上記仮想呼び生成手段による仮想呼びの生成を許可する仮想呼び判定手段と、この仮想呼び判定手段によって仮想呼びが不要と判定された場合に、上記新規ホール呼びに基づいて上記各乗りかごの中から最適な乗りかごを割当かごとして選出し、上記新規ホール呼びの登録階に上記割当かごを応答させ、上記仮想呼び判定手段によって仮想呼びが必要と判定された場合に、上記新規ホール呼びと上記仮想呼び生成手段によって生成された仮想呼びとに基づいて上記各乗りかごの中から最適な乗りかごを割当かごとして選出し、上記新規ホール呼びの登録階に上記割当かごを応答させる割当制御手段とを具備する。
図1は第1の実施形態に係るエレベータの群管理システムの構成を示す図である。 図2は同実施形態における仮想呼びを用いない場合の割当かごの選出方法を説明するための図である。 図3は同実施形態における仮想呼びを用いる場合の割当かごの選出方法を説明するための図である。 図4は同実施形態におけるエレベータの群管理システムの動作を示すフローチャートである。 図5は同実施形態の変形例としてタイマを用いて利用者状況を判断する方法を説明するための図である。 図6は第2の実施形態に係るエレベータの群管理システムの構成を示す図である。 図7は同実施形態におけるエレベータの群管理システムの動作を示すフローチャートである。 図8は第3の実施形態に係るエレベータの群管理システムの構成を示す図である。 図9は同実施形態における乗りかごの運転サービス時間を説明するための図である。 図10は同実施形態における乗りかごの運転サービス時間を説明するための図である。 図11は同実施形態における追加呼びの集計方法を説明するための図である。 図12は同実施形態における平日の5分間に発生したホール呼びと追加呼びとの関係を示す図である。 図13は同実施形態における平日5日分の平均追加呼び発生件数の学習結果を示す図である。 図14は同実施形態におけるエレベータの群管理システムの動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係るエレベータの群管理システムの構成を示す図であり、複数台のエレベータが群管理された構成が示されている。なお、ここで言う「エレベータ」とは、基本的には「乗りかご」のことであり、複数台ある場合には「号機」という言い方もする。図1の例では、A〜D号機の4台だけを示しているが、もっと多くの号機が群管理された構成であっても良い。
図中の11a〜11dは号機制御装置(エレベータ制御装置あるいはかご制御装置とも言う)、12a〜12dは乗りかごである。A号機制御装置11aは、A号機の乗りかご12aの運転制御を行う。具体的には、A号機制御装置11aは、乗りかご12aを昇降動作させるための図示せぬモータ(巻上機)の制御やドアの開閉制御などを行う。B号機制御装置11b、C号機制御装置11c、D号機制御装置11dも同様である。これらの号機制御装置11a〜11dは、コンピュータによって構成される。
乗りかご12a〜12dは、図示せぬモータ(巻上機)の駆動により昇降路内を昇降動作する。乗りかご12aの室内には、行先階釦、戸開釦、戸閉釦などを含む各種操作釦を有する操作盤13aが設置されている。これらの操作釦の信号は、A号機制御装置11aを介して群管理制御装置20に伝送される。
同様に、乗りかご12bの室内には、行先階釦、戸開釦、戸閉釦などを含む各種操作釦を有する操作盤13bが設置されている。これらの操作釦の信号は、B号機制御装置11bを介して群管理制御装置20に伝送される。乗りかご12cの室内には、行先階釦、戸開釦、戸閉釦などを含む各種操作釦を有する操作盤13cが設置されている。これらの操作釦の信号は、C号機制御装置11cを介して群管理制御装置20に伝送される。乗りかご12dの室内には、行先階釦、戸開釦、戸閉釦などを含む各種操作釦を有する操作盤13dが設置されている。これらの釦の信号は、D号機制御装置11dを介して群管理制御装置20に伝送される。
また、各階の乗場(エレベータホール)には、ホール呼びを登録するためのホール釦14a,14b,14c…が設置されている。これらのホール釦14a,14b,14c…は、上方向釦と下方向釦からなり、利用者の行先方向に応じて、上方向釦または下方向釦を押下するように構成されている。なお、最下階では上方向釦、最上階では下方向釦だけで構成される。
「ホール呼び」とは、各階の乗場に設置されたホール釦の操作により登録される呼びの信号のことであり、登録階と行先方向の情報を含む。また、「かご呼び」とは、かご室内に設けられた行先階釦の操作により登録される呼びの信号のことであり、行先階と号機の情報を含む。
群管理制御装置20は、各号機(乗りかご12a〜12d)の運転を群管理制御するための装置であり、エレベータ制御装置11a〜11dと同様にコンピュータによって構成される。本実施形態において、この群管理制御装置20には、ホール呼び記憶部21、状態監視部22、仮想呼び生成部23、割当制御部24が備えられている。なお、これらの処理部は、実際にはソフトウェアあるいはソフトウェアとハードウェアの組み合わせにより実現される。
ホール呼び記憶部21は、各階のホール釦14a,14b,14c…の操作によって登録されるホール呼びを記憶する。上述したように、このホール呼びには登録階と行先方向の情報を含む。状態監視部22は、乗りかご12a〜12dの運転状態(かご位置、運転方向、戸開閉状態など)や、かご呼びの発生状況などを監視する。
仮想呼び生成部23は、将来発生することを想定した仮想呼びを生成する。割当制御部24は、ホール呼び記憶部21に新たなホール呼び(新規ホール呼び)が記憶されたとき、乗りかご12a〜12dの中から最適な乗りかごを割当かごとして選出する。
詳しくは、割当制御部24は、新規ホール呼びが登録されると、RTS(Real Time Scheduling)による評価関数式を用い、新規ホール呼びと将来発生することを想定した仮想呼びを乗りかご12a〜12dのそれぞれに割り当てた場合の評価値を算出し、その評価値が最良の乗りかごを割当かごとして選出する。評価値とは、ホール呼びを割り当てた場合の最適さを表す指標である。この評価値は、数値が小さいほど評価が高く、その数値が大きいほど評価が低くなることを表わす。なお、RTSの評価処理については公知であるため、ここではその詳しい説明について省略するものとする。
ここで、上述したRTSは、将来発生することを想定した仮想呼びを考慮して割当かごを決定するため、仮想呼びをセットした階に実際に利用者が来なかった場合に本来のホール呼びに対する応答に遅れが生じ、群管理性能を低下させる可能性がある。この様子を図2および図3に示す。
図2は仮想呼びを用いない場合の割当かごの選出方法、図3は仮想呼びを用いる場合の割当かごの選出方法を示す図である。
いま、利用者が少ない閑散時を想定する。例えば図2に示ように、利用者が2階でUP方向(上方向)の新規ホール呼びが登録したとする。通常の割当処理では、最も早く応答可能な乗りかごが割当かごとして選出される。図2の例では、2階の近くで停止中あるいはDN方向(下方向)に運転中であったC号機が割当かごとして選出され、新規ホール呼びの登録階である2階に応答する。
一方、仮想呼びを用いるRTSの割当処理では、仮想呼びを考慮して割当かごを選出するため、必ずしも新規ホール呼びの登録階に近いC号機が選出されるわけではない。図3の例では、1階にUP方向(上方向)の仮想呼びがセットされ、C号機はその仮想呼びに応答するために保留される。この場合、C号機の次に2階に近いD号機が応答することになる。
このように、利用者が少ない閑散時には、RTSによる仮想呼びが無駄になり、長待ちになる可能性が高い。一方、利用者が多い混雑時(利用者が多少存在する平常時も含む)では、RTSにより将来の呼びを予測して仮想呼びを生成しておく方が各号機の運行効率を上げることができ、利用者が登録階から行先階(目的階)に着くまでの時間(運転サービス時間)を短縮できる。
そこで、本実施形態では、常に仮想呼びをセットするのではなく、利用者状況に応じて仮想呼びをセットする構成とする。そのための構成要素として、群管理制御装置20に仮想呼び判定部25と交通需要学習部26が備えられている。
交通需要学習部26は、状態監視部22を通じて得られる各号機の運転状態に関する情報に基づいて各階の交通需要を所定時間毎に学習する。なお、「各階の交通需要」は、例えば各階で登録されたホール呼びの回数や、各号機の応答回数などを含む。単位時間当たりのホール呼びの回数や各号機の応答回数が多いほど、交通需要が高い状態つまり混雑状態である。単位時間当たりのホール呼びの回数や各号機の応答回数が少ないほど、交通需要が低い状態つまり閑散状態である。仮想呼び判定部25は、交通需要学習部16によって学習された各階の交通需要に基づいて混雑時/閑散時を判断し、閑散時の場合には仮想呼びを不要と判定し、混雑時の場合には仮想呼びを必要と判定する。
次に、本システムの動作について説明する。
図4は第1の実施形態におけるエレベータの群管理システムの動作を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、コンピュータである群管理制御装置20が所定のプログラムを読み込むことにより実行される。
任意の階で新たなホール呼びが登録されると(ステップS11のYes)、そのホール呼びの情報が群管理制御装置20のホール呼び記憶部21に記憶される。このとき、仮想呼び判定部25は、利用者状況からRTSにおける仮想呼びの要否を判定する。詳しくは、仮想呼び判定部25は、交通需要学習部26に記憶された各階の交通需要の平均値が予め設定された閾値TS以上の場合は混雑時と判断し、閾値TS未満の場合に閑散時と判断する(ステップS12)。上記閾値TSは、乗りかごの台数や階床数などによって予め設定されている。
交通需要の少ない閑散時であった場合には(ステップS13のYes)、仮想呼び判定部25は、仮想呼びを不要と判定し、仮想呼び生成部23による仮想呼びの生成を禁止する(ステップS14)。
これにより、割当制御部24は、通常の割当処理によって、乗りかご12a〜12dの中から新規ホール呼びを割り当てる乗りかごを割当かごとして選出し、当該新規ホール呼びの登録階に応答させる(ステップS15)。詳しくは、割当制御部24は、乗りかご12a〜12dのそれぞれに新規ホール呼びを割り当てた場合の評価値を所定の評価式に従って算出し、その中で最も良い評価値を有する乗りかごを割当かごとして選出する。そして、割当制御部24は、号機制御装置11a〜11dの中の割当かごに対応した号機制御装置に割当信号を出力し、当該割当かごを新規ホール呼びの登録階に応答させる。
一方、交通需要の多い混雑時であった場合には(ステップS13のNo)、仮想呼び判定部25は、仮想呼びを必要と判定し、仮想呼び生成部23による仮想呼びの生成を許可する(ステップS16)。
これにより、割当制御部24は、仮想呼び生成部23によって生成された仮想呼びを考慮するRTSの割当処理によって、乗りかご12a〜12dの中から新規ホール呼びを割り当てる乗りかごを割当かごとして選出し、当該新規ホール呼びの登録階に応答させる(ステップS17)。詳しくは、割当制御部24は、割当対象となる新規ホール呼びに、現在の呼びの状態と将来発生する呼びの予測を考慮して仮想的に発生させた仮想呼びを追加する。割当制御部24は、これらの呼びを乗りかご12a〜12dに割り当てた場合の評価値をRTSの評価式に従って算出し、その中で最も良い評価値を有する乗りかごを割当かごとして選出する。そして、割当制御部24は、号機制御装置11a〜11dの中の割当かごに対応した号機制御装置に割当信号を出力し、当該割当かごを新規ホール呼びの登録階に応答させる。
このように第1の実施形態によれば、利用者の少ない閑散時には仮想呼びを用いずに割当処理を行うことで、早く応答できる乗りかごを優先的に割り当てて、利用者の長待ちを防ぐことができる。一方、利用者の多い混雑時には仮想呼びを用いたRTSの割当処理を行うことで、各号機の運行効率を上げて運転サービスを行うことができる。
(変形例)
上記第1の実施形態では、新規ホール呼びが登録されたときに、交通需要学習部26を参照して利用者状況を判断する構成としたが、交通需要学習部26に代わりに図5に示すようなタイマ27を用いても良い。
このタイマ27には、予め建物の各階の交通需要に応じて閑散時としての時刻(時間帯)と混雑時としての時刻(時間帯)が設定されている。仮想呼び判定部25は、新規ホール呼びが登録されたときに、タイマ27によって計時される時刻が閑散時であれば仮想呼び不要と判定し、混雑時であれば仮想呼び必要と判定する。
このような構成としても、上記第1の実施形態と同様に、利用者の少ない閑散時には仮想呼びを用いずに割当処理を行うことで、早く応答できる乗りかごを優先的に割り当てて、利用者の長待ちを防ぐことができ、利用者の多い混雑時には仮想呼びを用いたRTSの割当処理を行うことで、各号機の運行効率を上げて運転サービスを行うことができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態では、各号機の運転状態(待ち状態)から利用者状況を判断する構成としたものである。
図6は第2の実施形態に係るエレベータの群管理システムの構成を示す図であり、複数台のエレベータが群管理された構成が示されている。なお、上記第1の実施形態における図1と同一の部分には同一符号を付して、その説明を省略するものとする。
群管理制御装置20は、利用者状況を判断する構成要素として、待ち台数検出部31を備えている。待ち台数検出部31は、状態監視部22を通じて各号機の運転状態に関する情報に基づいて、運転サービスを終えて待ち状態で停止中の乗りかごの台数を検出する。
第2の実施形態において、仮想呼び判定部25は、待ち台数検出部31によって検出された待ち状態で停止中の乗りかごの台数が閾値TH以上である場合に仮想呼びが不要であると判定し、待ち状態で停止中の乗りかごの台数が閾値TH未満であれば仮想呼びが必要であると判定する。
図7は第2の実施形態におけるエレベータの群管理システムの動作を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、コンピュータである群管理制御装置20が所定のプログラムを読み込むことにより実行される。
任意の階で新たなホール呼びが登録されると(ステップS21のYes)、そのホール呼びの情報が群管理制御装置20のホール呼び記憶部21に記憶される。このとき、仮想呼び判定部25は、利用者状況からRTSにおける仮想呼びの要否を判定する。詳しくは、まず、待ち台数検出部31によって乗りかご12a〜12dの中で待ち状態で停止中の乗りかごの台数を検出する(ステップS22)。
「待ち状態で停止中の乗りかご」とは、運転サービスを終えて、呼び(ホール呼び/かご呼び)を持たずに任意の階で停止している乗りかごのことである。この待ち状態で停止中の乗りかごの台数は、利用者状況を反映している。すなわち、待ち状態のかご台数が多いほど、交通需要が低い状態つまり閑散状態であり、待ち状態のかご台数が少ないほど、交通需要が高い状態つまり混雑状態である。
ここで、待ち状態のかご台数が閾値TH以上の場合には(ステップS13のYes)、仮想呼び判定部25は仮想呼びを不要と判定し、仮想呼び生成部23による仮想呼びの生成を禁止する(ステップS24)。なお、上記閾値THは、乗りかごの台数や階床数などによって予め設定されている。
これにより、割当制御部24は、通常の割当処理によって、乗りかご12a〜12dの中から新規ホール呼びを割り当てる乗りかごを割当かごとして選出し、当該新規ホール呼びの登録階に応答させる(ステップS25)。詳しくは、割当制御部24は、乗りかご12a〜12dのそれぞれに新規ホール呼びを割り当てた場合の評価値を所定の評価式に従って算出し、その中で最も良い評価値を有する乗りかごを割当かごとして選出する。そして、割当制御部24は、号機制御装置11a〜11dの中の割当かごに対応した号機制御装置に割当信号を出力し、当該割当かごを新規ホール呼びの登録階に応答させる。
一方、待ち状態のかご台数が閾値TH未満の場合には(ステップS23のNo)、仮想呼び判定部25は、仮想呼びを必要と判定し、仮想呼び生成部23による仮想呼びの生成を許可する(ステップS26)。
これにより、割当制御部24は、仮想呼び生成部23によって生成された仮想呼びを考慮するRTSの割当処理によって、乗りかご12a〜12dの中から新規ホール呼びを割り当てる乗りかごを割当かごとして選出し、当該新規ホール呼びの登録階に応答させる(ステップS27)。詳しくは、割当制御部24は、割当対象となる新規ホール呼びに、現在の呼びの状態と将来発生する呼びの予測を考慮して仮想的に発生させた仮想呼びを追加する。割当制御部24は、これらの呼びを乗りかご12a〜12dに割り当てた場合の評価値をRTSの評価式に従って算出し、その中で最も良い評価値を有する乗りかごを割当かごとして選出する。そして、割当制御部24は、号機制御装置11a〜11dの中の割当かごに対応した号機制御装置に割当信号を出力し、当該割当かごを新規ホール呼びの登録階に応答させる。
このように第2の実施形態によれば、各号機の運転状態(待ち状態)から利用者状況が判断される。これにより、上記第1の実施形態と同様に、利用者の少ない閑散時には仮想呼びを用いずに割当処理を行うことで、早く応答できる乗りかごを優先的に割り当てて、利用者の長待ちを防ぐことができ、利用者の多い混雑時には仮想呼びを用いたRTSの割当処理を行うことで、各号機の運行効率を上げて運転サービスを行うことができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態では、利用者がホール呼びを登録してから割当かごに乗って行先階に到着するまでの間に各階で追加登録されたホール呼びの数から利用者の混雑状態を判断する構成としたものである。
図8は第3の実施形態に係るエレベータの群管理システムの構成を示す図であり、複数台のエレベータが群管理された構成が示されている。なお、上記第1の実施形態における図1と同一の部分には同一符号を付して、その説明を省略するものとする。
群管理制御装置20は、利用者状況を判断する構成要素として、追加呼び集計部32と追加呼び学習部33を備えられている。追加呼び集計部32は、t0の時間間隔毎に各階で発生する追加呼びを集計する。「追加呼び」とは、利用者が新規ホール呼びを登録してから割当かごに乗って行先階に到着するまでの間に各階で追加登録されたホール呼びのことである。この追加呼びは、利用者がエレベータを利用している間に他の利用者がエレベータを利用している状況を反映している。追加呼び学習部33は、追加呼び集計部32によって集計されたt0の時間間隔毎の追加呼びの数からホール呼び1件当たりの平均値(平均追加呼び発生件数)を求め、その平均追加呼び発生件数を平日/休日に分類して週間単位で学習結果として記憶する。
第3の実施形態において、仮想呼び判定部25は、新規ホール呼びが登録されときに、追加呼び学習部33を参照して仮想呼びの要否を判定する。詳しくは、仮想呼び判定部25は、新規ホール呼びが登録されたときに、平日/休日で同じ時間帯における平均追加呼び発生件数が閾値TK未満の場合に仮想呼びが不要であると判定し、平均追加呼び発生件数が閾値TK以上の場合に仮想呼びが必要であると判定する。
ここで、理解を容易にするため、(a)追加呼びの集計方法と、(b)仮想呼びの適用方法について説明する。
(a)追加呼びの集計方法
図9は乗りかごの運転サービス時間を説明するための図である。いま、1階でUP方向のホール呼びが登録され、5階で停止中あるいはDN方向に運転中のA号機が割当かごとして応答した場合を想定する。
1階でUP方向のホール呼びが登録されてから当該ホール呼びの割当かごであるA号機が1階に応答するまでの時間をT1とする。また、A号機が1階に応答してから、利用者がA号機に乗り、かご呼び(行先階)として登録された8階に到着するまでの時間をT2とする。このときのA号機の運転サービス時間TaはT1+T2である。この例では、A号機は8階に到着後、運転サービスを完了して待ち状態で停止することになる。
ここで、A号機が現在位置からホール呼びの登録階(1階)に応答して利用者の行先階(8階)に到着するまでの間に各階で追加登録されたホール呼びの数が追加呼びの数として集計される。この追加呼びは、どの階で登録されたホール呼びでもよく、UP方向でもDN方向でも良い。要は、利用者がA号機を利用している間に、他の利用者が各階でホール呼びを登録したときの個数をカウントすれば良い。このときの追加呼びの数が利用者状況を表わす。すなわち、追加呼びの数が少なければ、利用者が少ない閑散状態であり、追加呼びの数が多ければ、利用者が多い混雑状態である。
なお、割当かごに複数のかご呼びが登録されていた場合に、最も遠い行先階を有するかご呼びを基準にして当該割当かごの運転サービス時間を算出する。例えば図10に示ように、1階にホール呼びに応答したA号機に8階と10階のかご呼びが登録されていたとすると、A号機の運転サービス時間TaはT1+T2+T3となる。T3は、A号機が8階に応答してから、8階から移動して10階に到着するまでの時間である。この例では、A号機は10階に到着後、運転サービスを完了して待ち状態で停止することになる。
追加呼びの集計は、所定時間t0毎に行われる。例えば、t0=5分である。つまり、5分間隔で各号機がホール呼びに応答して運転サービスしている間に各階で発生したホール呼びの個数を集計する。
すなわち、図11に示すように、追加呼びの集計間隔であるt0の間に4つのホール呼びh1,h2,h3,h4が発生したとする。ホール呼びh1,h2,h3,h4の発生時刻をht1,ht2,ht3,ht4とする。ある号機がホール呼びh1,h2,h3,h4に応答後、かご呼びc1,c2,c3,c4に応答する時刻をct1,ct2,ct3,ct4とする。この場合、以下のようにして追加呼びが集計される。
・時刻ht1〜ct1の間に発生したホール呼びh2,h3が、ホール呼びh1に対する追加呼びとして集計される。
・時刻ht2〜ct2の間に発生したホール呼びh3が、ホール呼びh2に対する追加呼びとして集計される。
・時刻ht3〜t0の間に発生したホール呼びh4が、ホール呼びh3に対する追加呼びとして集計される。
・時刻ht4〜t0の間に発生したホール呼びはなし。ホール呼びh5は、t0以降に発生しているので、集計対象外とする。
したがって、図11の例では、集計間隔t0の時間内に集計された追加呼びの数は4個(2+1+1)になる。なお、ここでは行先階での応答がt0の期間から外れる場合、t0の期間を外れてから行先階で応答するまでに発生したホール呼び(h5)は集計の対象外として説明したが、このホール呼びを集計の対象に含めることでも良い。この方が、平均値の精度としては良くなる。
ここで、平日/休日に分け、上述した方法でt0時間間隔(5分間隔)毎に集計した追加呼びの数とホール呼びの数とを比較して、ホール呼び1件当たりの追加呼びの発生件数を求める。
図12は平日の5分間に発生したホール呼びと追加呼びとの関係を示す図である。例えば1月18日(水):平日の06:00−06:05の5分間に5つのホール呼びが発生した場合に、追加呼びの数が以下のようであったとする。
・06:00:02に発生した3F−UPのホール呼びに対し、追加呼びの数は0個。
・06:02:16に発生した6F−DNのホール呼びに対し、追加呼びの数は1個。この1個は次の06:03:32に発生した1F−UPのホール呼びをカウントしたものである。
・06:03:32に発生した1F−UPに対し、追加呼びの数は2個。この2個は次の06:04:00に発生した5F−DNのホール呼びと、06:04:08に発生した7F−DNのホール呼びをカウントしたものである。
・06:04:00に発生した5F−DNのホール呼びに対し、追加呼びの数は1個。この1個は次の06:04:08に発生した7F−DNのホール呼びをカウントしたものである。
・06:04:08に発生した7F−DNのホール呼びに対し、追加呼びの数は0個。
図12の例では、ホール呼びの発生件数:5件、追加呼びの発生件数:4件である。したがって、ホール呼び1件当たりの追加呼びの発生件数(平均追加呼び発生件数と称す)は、4/5=0.8である。このようにして、1日の運転時間の中でt0の時間間隔毎に平均追加呼び発生件数を求め、追加呼び学習部33に少なくとも1週間分記憶しておく。なお、集計間隔t0の間に、1件もホール呼びが登録されなかった場合は、その期間の平均追加呼び発生件数は、0とみなす。
(b)仮想呼びの適用方法
新規ホール呼びが登録されたときに、平日/休日で同じ時間帯における平均追加呼び発生件数を追加呼び学習部33から読み出し、その平均値が閾値TK以上の場合に仮想呼びが必要であると判定する。
図13はある平日5日分の平均追加呼び発生件数の学習結果を示す図であり、追加呼び学習部33に相当する。
例えば1月17日(水)〜1月23(月)の間の平日5日間の06:00−06:05の5分間の平均追加呼び発生件数が以下のようであったとする。
・1月17日(火)の平均追加呼び発生件数は0.5
・1月18日(水)の平均追加呼び発生件数は0.8
・1月19日(木)の平均追加呼び発生件数は1.3
・1月20日(金)の平均追加呼び発生件数は0.7
・1月23日(月)の平均追加呼び発生件数は1.1
平日5日の平均追加呼び発生件数の平均値は、(0.5+0.8+1.3+0.7+1.1)/5=0.88である。
ここで、閾値TK=0.7とした場合、平均追加呼び発生件数の平均値の方が閾値TKよりも大きくなるので、利用者が多い状態つまり混雑状態と判断され、仮想呼びがセットされることになる。
なお、ここでは、平日5日の平均追加呼び発生件数の平均値と閾値TKを比較したが、同じ曜日の平均追加呼び発生件数と閾値TKを比較することでも良い。例えば、1月25日(水)の運用であれば、同じ水曜日の1月18日の平均追加呼び発生件数「0.8」と閾値TKを比較する。
また、図示していないが、休日であれば、休日に対応した平均追加呼び発生件数と閾値TKを比較する。この場合、休日用に閾値TKを変更することでも良い。
図14は第3の実施形態におけるエレベータの群管理システムの動作を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、コンピュータである群管理制御装置20が所定のプログラムを読み込むことにより実行される。
任意の階で新たなホール呼びが登録されると(ステップS31のYes)、そのホール呼びの情報が群管理制御装置20のホール呼び記憶部21に記憶される。このとき、仮想呼び判定部25は、利用者状況からRTSにおける仮想呼びの要否を判定する。詳しくは、まず、追加呼び集計部32によって追加呼びの数をt0の時間間隔(例えば5分間隔)で集計する。そして、その集計結果からホール呼び1件当たりの平均値(平均追加呼び発生件数)を求める(ステップS32)。なお、後述するように、上記t0の時間間隔毎に算出される平均追加呼び発生件数は、当該ホール呼びに対する運転サービスが完了した時点で追加呼び学習部33に学習結果として記憶される(ステップS40参照)。
ここで、新規ホール呼びが登録されたときに、仮想呼び判定部25は、追加呼び学習部33から平日/休日で同じ時間帯における平均追加呼び発生件数を読み出す(ステップS33)。仮想呼び判定部25は、この平均追加呼び発生件数と閾値TKとを比較する(ステップS34)。なお、図13で説明したように、平日の場合には、平日5日の平均追加呼び発生件数の平均値を取って、その平均値と閾値TKとを比較することでも良い。
比較の結果、追加呼びの発生件数が閾値TK未満の場合には(ステップS34のYes)、仮想呼び判定部25は、仮想呼びが不要であると判定仮想呼び生成部23による仮想呼びの生成を禁止する(ステップS35)。なお、上記閾値TKは、乗りかごの台数や階床数などによって予め設定されている。この閾値TKを平日/休日に分けて設定しておくことでも良い。
これにより、割当制御部24は、通常の割当処理によって、乗りかご12a〜12dの中から新規ホール呼びを割り当てる乗りかごを割当かごとして選出し、当該新規ホール呼びの登録階に応答させる(ステップS36)。詳しくは、割当制御部24は、乗りかご12a〜12dのそれぞれに新規ホール呼びを割り当てた場合の評価値を所定の評価式に従って算出し、その中で最も良い評価値を有する乗りかごを割当かごとして選出する。そして、割当制御部24は、号機制御装置11a〜11dの中の割当かごに対応した号機制御装置に割当信号を出力し、当該割当かごを新規ホール呼びの登録階に応答させる。
一方、追加呼びの発生件数が閾値TK以上の場合には(ステップS34のNo)、仮想呼び判定部25は、仮想呼びが必要であると判定仮想呼び生成部23による仮想呼びの生成を許可する(ステップS37)。
これにより、割当制御部24は、仮想呼び生成部23によって生成された仮想呼びを考慮するRTSの割当処理によって、乗りかご12a〜12dの中から新規ホール呼びを割り当てる乗りかごを割当かごとして選出し、当該新規ホール呼びの登録階に応答させる(ステップS38)。詳しくは、割当制御部24は、割当対象となる新規ホール呼びに、現在の呼びの状態と将来発生する呼びの予測を考慮して仮想的に発生させた仮想呼びを追加する。割当制御部24は、これらの呼びを乗りかご12a〜12dに割り当てた場合の評価値をRTSの評価式に従って算出し、その中で最も良い評価値を有する乗りかごを割当かごとして選出する。そして、割当制御部24は、号機制御装置11a〜11dの中の割当かごに対応した号機制御装置に割当信号を出力し、当該割当かごを新規ホール呼びの登録階に応答させる。
割当かごが新規ホール呼びの登録階に応答後、かご呼びとして登録された行先階に到着して運転サービスを完了すると(ステップS39のYes)、追加呼び学習部33は、上記t0の時間間隔毎に得られる追加呼び発生件数を確定し、ホール呼び1件当たりの平均値(平均追加呼び発生件数)を求めて学習結果として記憶する(ステップS40)。
このように第3の実施形態によれば、利用者がホール呼びを登録してから割当かごに乗って行先階に到着するまでの間に各階で追加登録されたホール呼びの数から利用者の混雑状態が判断される。これにより、上記第1の実施形態と同様に、利用者の少ない閑散時には仮想呼びを用いずに割当処理を行うことで、早く応答できる乗りかごを優先的に割り当てて、利用者の長待ちを防ぐことができ、利用者の多い混雑時には仮想呼びを用いたRTSの割当処理を行うことで、各号機の運行効率を上げて運転サービスを行うことができる。
なお、上記第3の実施形態では、平均追加呼び発生件数を平日/休日に分類して学習結果として追加呼び学習部33に記憶する構成としたが、曜日別に分類して追加呼び学習部33に記憶することでも良い。この場合、新規ホール呼びが登録されたときに、追加呼び学習部33から同じ曜日で同じ時間帯における平均追加呼び発生件数を読み出し、その平均追加呼び発生件数が予め設定された閾値未満の場合に仮想呼びが不要であると判定する。
また、上記各実施形態では、各階で一般的なホール呼びが登録されるエレベータシステムを想定して説明したが、乗場にて行先階を指定可能な乗場行先階登録装置(HDC:Hall Destination Controller)を備えたエレベータシステムでも適用可能である。このようなエレベータシステムを「行先階制御システム(DCS:Destination Control System)」と呼ぶ。
DCSでは、利用者が乗場にて登録した行先階に基づいて、複数台の乗りかごの中から最適な乗りかごを選出して、当該乗場に応答させる。各階で登録されたホール呼びは「行先呼び」とも呼ばれ、行先階の情報を含む。このようなDCSを本発明に適用した場合でも、上記各実施形態と同様の効果が得られる。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、RTSにおける仮想呼びを必要としない状況を判断し、本来のホール呼びに対する応答遅れを防いで、群管理性能を向上させることのできるエレベータの群管理システムを提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11a〜11d…号機制御装置、12a〜12d…乗りかご、13a〜13d…操作盤、14a,14b,14c…ホール釦、20…群管理制御装置、21…ホール呼び記憶部、22…状態監視部、23…仮想呼び生成部、24…割当制御部、25…仮想呼び判定部、26…交通需要学習部、31…待ち台数検出部、32…追加呼び集計部、33…追加呼び学習部。

Claims (7)

  1. 複数台の乗りかごの運転を制御するエレベータの群管理システムにおいて、
    将来発生することを想定した仮想呼びを生成する仮想呼び生成手段と、
    新規ホール呼びが登録されたときに、利用者状況に応じて上記仮想呼び生成手段によって生成される仮想呼びの要否を判定し、仮想呼びが不要の場合には上記仮想呼び生成手段による仮想呼びの生成を禁止し、仮想呼びが必要の場合には上記仮想呼び生成手段による仮想呼びの生成を許可する仮想呼び判定手段と、
    この仮想呼び判定手段によって仮想呼びが不要と判定された場合に、上記新規ホール呼びに基づいて上記各乗りかごの中から最適な乗りかごを割当かごとして選出し、上記新規ホール呼びの登録階に上記割当かごを応答させ、上記仮想呼び判定手段によって仮想呼びが必要と判定された場合に、上記新規ホール呼びと上記仮想呼び生成手段によって生成された仮想呼びとに基づいて上記各乗りかごの中から最適な乗りかごを割当かごとして選出し、上記新規ホール呼びの登録階に上記割当かごを応答させる割当制御手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータの群管理システム。
  2. 各階の交通需要を所定時間毎に学習する交通需要学習手段を備え、
    上記仮想呼び判定手段は、
    新規ホール呼びが登録されたときに、上記交通需要学習手段によって学習された各階の交通需要に基づいて閑散時であるか否かを判断し、閑散時の場合には仮想呼びを不要と判定することを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理システム。
  3. 少なくとも閑散時としての時刻が設定されたタイマを備え、
    上記仮想呼び判定手段は、
    新規ホール呼びが登録されたときに、上記タイマによって計時された時刻に基づいて閑散時であるか否かを判断し、閑散時の場合には仮想呼びを不要と判定することを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理システム。
  4. 上記各乗りかごの中で待ち状態で停止中の乗りかごの台数を検出する待ち台数検出手段を備え、
    上記仮想呼び判定手段は、
    上記新規ホール呼びが登録されたときに、上記待ち台数検出手段によって検出された待ち状態で停止中の乗りかごの台数が予め設定された閾値以上である場合に仮想呼びが不要であると判定することを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理システム。
  5. 上記仮想呼び判定手段は、
    利用者がホール呼びを登録してから割当かごに乗って行先階に到着するまでの間に各階で追加登録されたホール呼びの数に基づいて利用者の混雑状態を判断することを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理システム。
  6. 上記追加登録されたホール呼びを追加呼びとして一定時間間隔毎に集計する追加呼び集計手段と、
    この追加呼び集計手段によって集計された一定時間間隔毎の追加呼びの数に基づいて、ホール呼び1件当たりの平均追加呼び発生件数を求め、平日/休日に分類して学習結果として記憶する追加呼び学習手段とを備え、
    上記仮想呼び判定手段は、
    新規ホール呼びが登録されたときに、上記追加呼び学習手段から平日/休日で同じ時間帯における平均追加呼び発生件数を読み出し、その平均追加呼び発生件数が予め設定された閾値未満の場合に仮想呼びが不要であると判定することを特徴とする請求項記載のエレベータの群管理システム。
  7. 上記追加登録されたホール呼びを追加呼びとして一定時間間隔毎に集計する追加呼び集計手段と、
    この追加呼び集計手段によって集計された一定時間間隔毎の追加呼びの数に基づいて、ホール呼び1件当たりの平均追加呼び発生件数を求め、曜日別に分類して学習結果として記憶する追加呼び学習手段とを備え、
    上記仮想呼び判定手段は、
    新規ホール呼びが登録されたときに、上記追加呼び学習手段から同じ曜日で同じ時間帯における平均追加呼び発生件数を読み出し、その平均追加呼び発生件数が予め設定された閾値未満の場合に仮想呼びが不要であると判定することを特徴とする請求項記載のエレベータの群管理システム。
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