JP5511037B1 - エレベータの群管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】行先呼びと上下呼びで待ち時間の不公平感を軽減して運転サービスを行う。
【解決手段】行先呼びを登録する第1の呼び登録装置21と上下呼びを登録する第2の呼び登録装置22とを備えたエレベータの群管理システムにおいて、群管理制御装置30に、行先呼びの待ち時間を集計する待ち時間実績集計部37と、上下呼びの未応答時間を集計する未応答時間実績集計部38と、待ち時間の平均値と未応答時間の平均値とに基づいて割当評価の重み付けを調整する重み付け調整部39とが設けられる。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、乗場にて行先呼びを登録する階と上下呼びを登録する階に分けられたエレベータの群管理システムに関する。
一般に、建物の各階の乗場には、乗場呼びとして上下呼びを登録するための上下呼びボタンが設置されている。「上下呼び」とは、利用者が上方向または下方向のボタンを操作したときに作成される呼びのことである。この上下呼びでは、階床毎に乗りかごが割り当てられる。
近年、乗場にて行先呼びを登録可能なエレベータの群管理システムが実用化されている。「行先呼び」とは、利用者が乗場で行先階を入力したときに作成される呼びのことである。この行先呼びでは、利用者毎に乗りかごが割り当てられる。
乗場にて行先呼びを登録可能なシステムのことを「行先階制御システム(DCS:Destination Control System)」と呼ぶ。行先階制御システムは、乗場で登録された行先呼びに基づいて、各号機の中の最適な乗りかごを割り当てることにより、輸送効率の向上を図っている。なお、エレベータの乗りかごが複数台存在する場合に「号機」と言う。
ここで、行先呼びを登録する階と上下呼びを登録する階に分けられたエレベータの群管理システムが考えられている。このようなシステムを「ハイブリッドDCS」と呼んでいる。このハイブリッドDCSでは、行先呼びと上下呼びとで乗りかごを割り当てるときの評価方法が異なる。このため、混雑状況によっては、一方の呼びの待ち時間が長くなるときがある。一般的には、行先呼びの待ち時間の方が上下呼びよりも長くなる。
従来、エレベータの群管理システムにおいて、割当評価のための種々の手法が提案されているが、これらの手法は行先呼びあるいは上下呼びだけを対象としたものである。
特開2007−26924号公報 特開2005−67744号公報
上述したように、行先呼びと上下呼びが混在したハイブリッドDCSでは、行先呼びと上下呼びで割当評価が異なるため、混雑状況によっては待ち時間の不公平感が生じる。
本発明が解決しようとする課題は、行先呼びと上下呼びで待ち時間の不公平感を軽減して運転サービスを行うことのできるエレベータの群管理システムを提供することである。
本実施形態に係るエレベータの群管理システムは、第1の階床で利用者の行先呼びを登録する第1の呼び登録装置と、上記第1の階床とは別の第2の階床で利用者の上下呼びを登録する第2の呼び登録装置とを備えたエレベータの群管理システムにおいて、上記第1または第2の呼び登録装置によって呼びが登録された際に、割当済みの呼びを含めて各号機の将来の運行を予測する運行予測手段と、上記行先呼びに対し、待ち時間と乗車時間を割当評価の対象とした第1の評価式を用いて、上記運行予測手段の予測結果に従って上記各号機を運行させたときの第1の評価値を求める第1の評価手段と、上記上下呼びに対し、未応答時間を割当評価の対象とした第2の評価式を用いて、上記運行予測手段の予測結果に従って上記各号機を運行させたときの第2の評価値を求める第2の評価手段と、上記第1の評価手段によって得られた第1の評価値と上記第2の評価手段によって得られた第2の評価値とに基づいて上記各号機の中から割当号機を選出して応答させる割当号機決定手段と、上記行先呼びによって割当号機が当該呼びの登録階に応答したときの待ち時間を集計する第1の集計手段と、上記上下呼びによって割当号機が当該呼びの登録階に応答したときの未応答時間を集計する第2の集計手段と、上記第1の集計手段によって集計された待ち時間の平均値と上記第2の集計手段によって集計された未応答時間の平均値とに基づいて上記第1または第2の評価手段における割当評価の重み付けを調整する重み付け調整手段とを具備する。
図1は第1の実施形態に係るエレベータの群管理システムの構成を示すブロック図である。 図2は同実施形態におけるエレベータの群管理システムの行先呼びと上下呼びを説明するための図である。 図3は同実施形態における群管理制御装置の処理動作を示すフローチャートである。 図4は同実施形態における群管理制御装置に設けられた混雑管理テーブルの一例を示す図である。 図5は同実施形態における群管理制御装置に設けられた行先呼び割当記憶部の一例を示す図である。 図6は第2の実施形態における群管理制御装置の処理動作を示すフローチャートである。 図7は第3の実施形態に係るエレベータの群管理システムの構成を示すブロック図である。 図8は同実施形態における群管理制御装置の処理動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係るエレベータの群管理システムの構成を示すブロック図であり、複数台(ここではA〜C号機の3台)のエレベータが群管理された構成が示されている。
図中の11a〜11cは号機制御装置、12a〜12cは乗りかごである。号機制御装置11a〜11cは、各号機毎に設けられており、それぞれに対応した号機の運転制御を行う。具体的には、乗りかご12a〜12cを昇降動作させるための図示せぬモータ(巻上機)の制御やドアの開閉制御などを行う。これらの号機制御装置11a〜11cは、コンピュータによって構成されており、上位装置である群管理制御装置30に接続されている。
乗りかご12a〜12cは、モータの駆動により昇降路内を昇降動作する。乗りかご12a〜12c内には、それぞれに操作盤13a〜13cが設置されている。操作盤13a〜13cには、行先階を入力するための行先階ボタンの他、戸開ボタン、戸閉ボタンなどを含む各種操作ボタンが設けられている。また、乗りかご12a〜12cの底部には、かご室内の積載荷重を検知するための荷重検知器14a〜14cが設置されている。
荷重検知器14a〜14cによって検知された荷重データは、上記操作盤13a〜13cの行先階釦の操作によって登録されたかご呼びの情報などと共に号機制御装置11a〜11cを介して群管理制御装置30に伝送される。
また、各階の乗場(エレベータホール)には、第1の呼び登録装置21または第2の呼び登録装置22が設置されている。第1の呼び登録装置21は、「乗場行先階登録装置」と呼ばれるものであり、乗場にて行先呼びを登録するための装置である。第2の呼び登録装置22は、乗場で上下呼びを登録するための装置である。
「行先呼び」とは、乗場で利用者が行先階を入力したときに作成される呼びのことであり、登録階と行先階の情報を含む。この行先呼びでは、利用者毎に号機が割り当てられる。「上下呼び」とは、乗場で利用者が上方向または下方向のボタンを操作したときに作成される呼びのことであり、登録階と行先方向の情報を含む。この上下呼びでは、登録階と行先方向の組み合わせ毎に号機が割り当てられる。
第1の呼び登録装置21は、行先階を入力するための入力部21aと、利用者に対して割り当てられた号機(割当号機)を表示するための表示部21bを有する。なお、行先階の入力方法としては、ボタン操作などの他に、利用者が所持する磁気カードなどに予め記録された行先階の情報を読み込ませるなどの方法でも良い。
第2の呼び登録装置22は、行先方向として上方向を入力するための上方向ボタン22aと、行先方向として下方向を入力するための下方向ボタン22bを有する。なお、最下階では上方向ボタン22a、最上階では下方向ボタン22bだけで構成される。
ここで、行先呼びの利点は、行先階が一致する利用者を同じ号機に乗車させることで、号機の周回時間を短縮して輸送力を上げられることにある。したがって、通常、利用者が比較的多い階床(基準階など)に行先呼びを登録可能な第1の呼び登録装置21が用いられる。一方、利用者が比較的少ない階床では、簡便に使える上下方向ボタンからなる第2の呼び登録装置22が用いられる。
図1の例では、利用者が比較的多い第1の階床23に第1の呼び登録装置21が設置され、第2の階床24に第2の呼び登録装置22が設置されている。
なお、実際には各階床に第1の呼び登録装置21または第2の呼び登録装置22が設置されている。この場合、同じ階床の乗場に第1の呼び登録装置21と第2の呼び登録装置22が設置されることはない。第1の呼び登録装置21と第2の呼び登録装置22が同じ階に設置されていると、割当号機が乗場に応答したときに、どちらの呼びに応答したのか分からず、利用者が迷ってしまうためである。
第1の呼び登録装置21と第2の呼び登録装置22は、図示せぬ伝送ケーブルを介して群管理制御装置30に接続されている。この群管理制御装置30は、複数台の号機の運転を群管理制御するための装置であり、号機制御装置11a〜11cと同様にコンピュータによって構成される。
本実施形態において、この群管理制御装置30には、行先呼び割当記憶部31、上下呼び割当記憶部32、運行予測部33、第1の評価部34、第2の評価部35、割当号機決定部36が備えられている。
行先呼び割当記憶部31は、第1の呼び登録装置21によって登録された行先呼びの情報(登録階,行先階)と、行先呼びが割り当てられた号機の情報を記憶する。上下呼び割当記憶部32は、第2の呼び登録装置22によって登録された上下呼びの情報(登録階,行先方向)と、上下呼びが割り当てられた号機の情報を記憶する。
運行予測部33は、第1の呼び登録装置21または第2の呼び登録装置22によって呼びが登録された際に、割当済みの呼び(乗場呼び)と、操作盤13a〜13cにて登録されたかご呼びを含めて各号機の将来の運行を予測する。なお、「割当済みの呼び」のことを「既割当の呼び」とも言う。
上下呼びの既割当は割当号機が当該呼びの登録階に応答するまでの間、上下呼び割当記憶部32に保持されている。これに対し、行先呼びの既割当は割当号機が当該呼びの行先階に到着して戸開するまでの間、行先呼び割当記憶部31に保持されている。
第1の評価部34は、行先呼びに対し、待ち時間と乗車時間を割当評価の対象とした第1の評価式Eを用いて、運行予測部33の予測結果に従って各号機を運行させたときの第1の評価値を求める。
・第1の評価式
=T×p+T×(1ーp)
は待ち時間(予測値)、Tは乗車時間(予測値)である。pは重み係数であり、0〜1の値を取る。なお、固定モードでは、例えばp=0.6に設定されている。この場合、第1の評価式は、E=T×0.6+T×0.4で表される。
第2の評価部35は、上下呼びに対し、未応答時間を割当評価の対象とした第2の評価式Eを用いて、運行予測部33の予測結果に従って各号機を運行させたときの第2の評価値を求める。
・第2の評価式
=T
は未応答時間(予測値)である。
ここで、T,T,Tは下記のように定義される。
行先呼びの待ち時間T:行先呼びが登録されてから割当号機が当該呼びの登録階に応答するまでの時間
行先呼びの乗車時間T:割当号機が登録階に応答してから行先階に到着して戸開するまでの時間
上下呼びの未応答時間T:上下呼びが登録されてから割当号機が当該呼びの登録階に応答するまでの時間。
割当号機決定部36は、第1の評価部34によって得られた第1の評価値と第2の評価部35によって得られた第2の評価値とに基づいて各号機の中から割当号機を選出して応答させる。詳しくは、群管理制御装置30に図示せぬ運行制御部が設けられている。この運行制御部が割当号機決定部36によって決定された割当号機に対応した号機制御装置に運行指令を出力することにより、割当号機が当該呼びの登録階に応答する。
ここで、理解を容易にするため、群管理システムにおける割当処理について説明しておく。
新たに登録された呼び(行先呼びまたは上下呼び)を割り当てる号機を決める処理を割当処理という。どの号機に割り当てるのが最もよいかを決めるために、各号機の将来の運行を予測する。
将来の運行予測は、号機毎に以下の2つのケースで行う。
・新たに登録された呼びを、その号機に割り当てた場合の予測
・新たに登録された呼びが、その号機に割り当てられなかった場合の予測。
いずれの予測でも、以下の情報を用いる。
・予測開始時点の号機の位置や方向、戸開状況
・既に割当済みの乗場呼び(上下呼びと行先呼び)の情報
・新たな呼びを割り当てた場合の予測では、その新たな呼びの情報
・登録済みのかご呼びの情報。
この予測結果から行先呼びの待ち時間Tの予測値・乗車時間Tの予測値と、上下呼びの未応答時間Tの予測値が得られる。
行先呼びの評価値は、行先呼び1件毎に求める。上記第1の評価式Eに示したように、行先呼びの評価値は待ち時間T(予測値)と乗車時間T(予測値)の重み付け和とする。上下呼びの評価値は、上下呼び登録1件毎に求める。上記第2の評価式Eに示したように、上下呼びの評価値は未応答時間Tとする。ある号機に対する評価値は、行先呼びの評価値と上下呼びの評価値を全て合計したものである。その合計値が最小となるように割当号機を選ぶ。なお、評価値の計算では、その値が低いほど評価が高いことを意味する。
ここで、行先呼びと上下呼びとでは割当評価の対象が異なるため、待ち時間に不公平感が生じることがある。本システムの群管理制御装置30には、このような不公平感を解消するための機能として、待ち時間実績集計部37、未応答時間実績集計部38、重み付け調整部39、混雑状況判断部40が備えられている。
待ち時間実績集計部37は、行先呼びによって割当号機が当該呼びの登録階に応答したときの待ち時間Tを集計して記憶する。未応答時間実績集計部38は、上下呼びによって割当号機が当該呼びの登録階に応答したときの未応答時間Tを集計して記憶する。
重み付け調整部39は、待ち時間実績集計部37によって集計された待ち時間Tの平均値と未応答時間実績集計部38によって集計された未応答時間Tの平均値とに基づいて第1または第2の評価手段における割当評価の重み付けを調整する。詳しくは、重み付け調整部39は、待ち時間Tの平均値と未応答時間Tの平均値との差が小さくなるように上記第1の評価式Eの待ち時間Tに対する重み係数pを調整する。
混雑状況判断部40は、各階床の混雑状況を判断する。なお、具体的な判断方法については後述する。第1の評価部34は、混雑状況判断部40によって第1の階床23が混雑していないものと判断された場合に、重み付け調整部39によって調整された重み係数pを第1の評価式Eに適用する。第1の階床23が混雑していると判断された場合には、第1の評価部34は、予め設定された重み係数pの固定値(例えばp=0.6)を第1の評価式Eに適用する。
図2は同実施形態におけるエレベータの群管理システムの行先呼びと上下呼びを説明するための図である。
第1の呼び登録装置21は、利用者の多い第1の階床23(例えば基準階)に設置されている。利用者が第1の呼び登録装置21の入力部21aを操作して行先階を入力すると、その入力された行先階と登録階の情報を含んだ行先呼びが作成される。この行先呼びの情報は群管理制御装置30に送られ、行先呼び割当記憶部31に記憶される。図2の例では、行先階:10F,登録階:1Fである。
第2の呼び登録装置22、利用者の少ない第2の階床24に設置されている。利用者が第2の呼び登録装置22の上方向ボタン22aまたは下方向ボタン22bを操作して行先方向を入力すると、その入力された行先方向と登録階の情報を含んだ上下呼びが作成される。この上下呼びの情報は群管理制御装置30に送られ、上下呼び割当記憶部32に記憶される。図2の例では、行先方向:上方向,登録階:2Fである。
ここで、群管理制御装置30には、割当済みの呼び(既割当の呼び)と新たに登録された呼びに従い、各号機の将来の運行を予測する運行予測部33が備えられている。なお、新たに登録された呼びとは、これから割り当てを行う呼びであり、「割当要求の呼び」という。
運行予測部33は、現在運転中の各号機を対象にして、割当対象の呼びをその号機に割り当てた場合の予測とその号機に割り当てない場合の予測を行う。そして、運行予測部33は、それぞれの予測で既割当の呼びと割当要求の呼びを対象にして、行先呼びの待ち時間Tと乗車時間Tの予測値、上下呼びの未応答時間Tの予測値を求める。
割当号機を決める場合には、既割当の呼びと割当要求の呼びの全てに対して評価値を求め、これらの合計を評価する必要がある。
例えば、A,B,C号機からなるシステムでは、以下の3通りの運行を予測し、それぞれの予測で得られる評価値を号機毎に評価することになる。
・A号機に呼びを割り当てた場合の運行予測
割当要求の呼びをA号機に割り当て、B,C号機には割り当てない場合の全号機の評価値の合計
・B号機に呼びを割り当てた場合の運行予測
割当要求の呼びをB号機に割り当て、A,C号機には割り当てない場合の全号機の評価値の合計
・C号機に呼びを割り当てた場合の運行予測
割当要求の呼びをC号機に割り当て、A,B号機には割り当てない場合の全号機の評価値の合計
以上の3つの運行予測の中で、評価値の和が最も小さくなる号機を割当号機として決定する。
ここで、行先呼びに関しては、待ち時間Tと乗車時間Tで評価対象とした第1の評価式Eを用いて評価値が求められる。上下呼びに関しては、未応答時間Tを評価対象とした第2の評価式Eを用いて評価値が求められる。
このように、行先呼びと上下呼びとでは割当評価の対象が異なるため、行先呼びの待ち時間が上下呼びよりも長くなりやすい。これは、行先呼びの割当評価では、乗車時間Tを考慮しており、待ち時間Tに対する評価だけで割当号機を決めていないからである。なお、乗車時間Tを割当評価に加える目的は、行先階が同じ利用者を同じ号機に同乗させて、行先階に早く到着できるようにすることと、号機の周回を早めることで輸送力(利用可能な人数の限界)を高めることである。
以下では、このような行先呼びと上下呼びの待ち時間の不公平感を解消する方法について説明する。
図3は同実施形態における群管理制御装置30の処理動作を示すフローチャートである。なお、このフローチャートに示される処理は、コンピュータである群管理制御装置30が所定のプログラムを読み込むことにより実行される。
まず、群管理制御装置30に設けられた混雑状況判断部40によって各階床の乗場の混雑状況が判断される(ステップS101)。混雑状況を判断する方法としては、以下の3つの方法のいずれかを用いるものとする。なお、「混雑している状況」とは、エレベータ(乗りかご)を待っている利用者が所定人数以上(例えば乗りかごの定格人数の倍以上)いる状況を言う。
(1)時間帯
例えばオフィスビルであれば、エレベータを利用する人の流れは時間帯によって決まっている。すなわち、出勤時間帯では、ビルの出入口がある基準階から各階床に向かう利用者が多く、基準階が最も混雑する。また、退勤時間帯であれば、基準階以外の各階床から基準階に向かう利用者が多い。
そこで、予め各階床毎に混雑する時間帯を学習しておき、その結果を図4に示すような混雑管理テーブル41に保持しておく。この混雑管理テーブル41は、群管理制御装置30内に設けられる。混雑状況判断部40は、この混雑管理テーブル41を参照することにより、時間帯別に混雑している階床を判断する。
(2)積載荷重
各号機の乗りかご12a〜12cには、積載荷重を検出するための荷重検知器14a〜14cが設置されている。混雑状況判断部40は、各号機が各階床に着床したときに、荷重検知器14a〜14cから出力される荷重信号の変化から各階床で乗降した利用者の人数を推測し、その推測結果から当該階床が混雑しているか否かを判断する。
(3)行先呼び
第1の呼び登録装置21によって登録される行先呼びには、利用者の行先階と、その呼びを登録した登録階の情報が含まれている。したがって、行先呼びの情報を監視していれば、各階床の混雑状況を判断することができる。行先呼びの情報は、利用者毎に行先呼び割当記憶部31に記憶される。
図5は行先呼び割当記憶部31に記憶された行先呼びの情報の一例を示す図である。混雑状況判断部40は、この行先呼び割当記憶部31を参照して各階床の混雑状況を判断する。なお、図5では省略しているが、実際には行先呼びの情報の他に、この行先呼びが割り当てられた号機の情報も行先呼び割当記憶部31に記憶される。
ここで、第1の呼び登録装置21(行先呼びの登録装置)が設置された第1の階床23が混雑しているものと判断された場合には(ステップS102のYes)、第1の評価式Eに固定モードが適用されて割当制御が行われる(ステップS103)。すなわち、行先呼びが登録された場合に、第1の評価部34では、上述した第1の評価式Eの待ち時間Tに対する重み係数pをp=0.6として各号機を評価する。
なお、第1の階床23が混雑しているときに固定モードを適用するのは、固定モードでは、輸送力を優先した重み係数pを定めているからである。上下呼びについては、混雑状況に関係なく、第2の評価部35において、上述した第2の評価式Eを用いて各号機を評価する。
第1の階床23が混雑していないと判断された場合に(ステップS102のNo)、以下のようにして重み係数pが調整される。
すなわち、行先呼びに対して割当号機が当該呼びの登録階に応答したとき、待ち時間実績集計部37では、そのときの運行実績として待ち時間Tを集計する(ステップS104)。同様に、行先呼びに対して割当号機が当該呼びの登録階に応答したとき、未応答時間実績集計部38では、そのときの運行実績として未応答時間Tを集計する(ステップS105)。
なお、群管理制御装置30には、各号機の運転状態を監視している図示せぬ運転状態監視部が設けられている。待ち時間実績集計部37と未応答時間実績集計部38は、この運転状態監視部を通じて割当号機の応答状態を判断している。また、上記運転状態監視部は、行先呼びの割当号機が行先階に到着したときに行先呼び割当記憶部31から当該呼びの情報を消去し、上下呼びの割当号機が当該呼びの登録階に応答したときに上下呼び割当記憶部32から当該呼びの情報を消去する機能を備えている。
待ち時間Tと未応答時間Tの集計処理は、それぞれに通常の運転中に継続的に行われる。これらの集計結果が重み付け調整部39に与えられる。
重み付け調整部39は、待ち時間実績集計部37によって集計された待ち時間Tの平均値と未応答時間実績集計部38によって集計された未応答時間Tの平均値とを比較する(ステップS106)。比較の結果、待ち時間Tの平均値が未応答時間Tの平均値よりも大きい場合には(ステップS106のYes)、重み付け調整部39は、上記第1の評価式Eの待ち時間Tに対する重み係数pを固定モードのときよりも上げる(ステップS107)。
例えば、固定モードでp=0.6であった場合には、p=0.7とする。待ち時間Tの重み係数pを上げるということは、固定モードのときよりも待ち時間Tを優先して割当制御を行うことである。
一方、待ち時間Tの平均値が未応答時間Tの平均値よりも小さい場合には(ステップS106のNo)、重み付け調整部39は、上記第1の評価式Eの待ち時間Tに対する重み係数pを固定モードのときよりも下げる(ステップS108)。
例えば、固定モードでp=0.6であった場合には、p=0.5とする。待ち時間Tの重み係数pを下げるということは、固定モードのときよりも未応答時間Tを優先して割当制御を行うことである。
詳しくは、「乗車時間Tに対する優先度を待ち時間Tに対して高める」ことになるので、待ち時間Tが長く、乗車時間Tが短くなるように割り当てが行われる。その結果として、待ち時間Tよりも未応答時間Tが優先され、待ち時間Tと未応答時間Tのバランスが修正されることになる。
なお、上記実施形態では、重み係数pを調整するときに、固定モードよりも0.1だけ上げるあるいは下げるようにしたが、重み係数pの調整量は0.1に限らず、他の値でも良い。さらに、待ち時間Tの平均値と未応答時間Tの平均値との差に応じて、重み係数pの調整値を段階的に変えても良い。
このように、待ち時間Tと未応答時間Tの集計結果に基づいて、第1の評価式Eの待ち時間Tに対する重み係数pを調整することにより、行先呼びと上下呼びで待ち時間の不公平感を軽減することができる。
特に、第1の呼び登録装置21が設置された第1の階床23が混雑していない場合には、行先呼びの利点が発揮できず、行先呼びの待ち時間の方が上下呼びよりも長くなる傾向にある。このような場合に重み係数pを調整することで、待ち時間の不公平感をなくして運転サービスを行えるようになる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
上記第1の実施形態では、第1の呼び登録装置21が設置された第1の階床23が混雑していない場合に、待ち時間Tの平均値が未応答時間Tの平均値より大きいか小さいかで重み係数pを調整するものとした。しかし、待ち時間Tの平均値と未応答時間Tの平均値がほぼ同じような状況では、必ずしも重み係数pを調整する必要はない。そこで、第2の実施形態では、待ち時間Tの平均値と未応答時間Tの平均値との差が所定値以上ある場合にのみ重み係数pを調整する。
なお、基本的な装置構成について図1と同様であるため、ここでは図6を用いて群管理制御装置30の処理動作についてのみ説明する。
図6は第2の実施形態における群管理制御装置30の処理動作を示すフローチャートである。なお、このフローチャートに示される処理は、コンピュータである群管理制御装置30が所定のプログラムを読み込むことにより実行される。
図6のフローチャートにおいて、ステップS201〜S206は図3のフローチャートのステップS101〜S106と同様である。すなわち、まず、各階の混雑状況が判断される(ステップS201)。そして、第1の呼び登録装置21が設置された第1の階床23が混雑している場合には、第1の評価式Eに固定モードが適用されて割当制御が行われる(ステップS202〜S203)。
第1の階床23が混雑していない場合には、第1の評価式Eの待ち時間Tに対する重み係数pを調整するために、待ち時間Tの平均値と未応答時間Tの平均値とが比較される(ステップS204〜S206)。
ここで、第2の実施形態では、待ち時間Tの平均値が未応答時間Tの平均値よりも大きい場合に(ステップS206のYes)、重み付け調整部39は、両者の差が所定値以上であるか否かを判断する(ステップS207)。
詳しくは、待ち時間Tの平均値と未応答時間Tの平均値との差を求め、その差を待ち時間Tで除算したときの割合が所定値以上(例えば0.5以上)であるか否かを判断する。
・待ち時間Tの平均値>未応答時間Tの平均値の場合
=|T−T|/T …(1)
は割合、Tは待ち時間Tの平均値、Tは未応答時間Tの平均値である。上記(1)式の結果が0.5以上であれば、重み付け調整部39は、重み係数pの調整が必要であると判断する。
例えばT=60秒、T=30秒であれば、r=0.5であり、重み係数pの調整が必要であると判断される。また、T=60秒、T=40秒であれば、r=0.33であり、重み係数pの調整が不要であると判断される。
上記所定値以上の差があり、重み係数pの調整が必要であると判断された場合(ステップS207のYes)、重み付け調整部39は、第1の評価式Eの待ち時間Tに対する重み係数pを固定モードのときよりも上げる(ステップS208)。例えば、固定モードでp=0.6であった場合には、p=0.7とする。第1の評価部34では、重み係数pが調整された第1の評価式Eを用いて各号機を評価する。
また、上記所定値以上の差がなく、重み係数pの調整が不要であると判断された場合には(ステップS207のNo)、重み付け調整部39による重み係数pの調整はなく、現在設定されている重み係数pの値がそのまま保持される。
待ち時間Tの平均値が未応答時間Tの平均値よりも小さい場合も同様であり(ステップS206のNo)、重み付け調整部39は、両者の差が所定値以上であるか否かを判断する(ステップS209)。
詳しくは、待ち時間Tの平均値と未応答時間Tの平均値との差を求め、その差を未応答時間Tで除算したときの割合が所定値以上(例えば0.5以上)であるか否かを判断する。
・待ち時間Tの平均値<未応答時間Tの平均値
=|T−T|/T …(2)
は割合、Tは待ち時間Tの平均値、Tは未応答時間Tの平均値である。上記(2)式の結果が0.5以上であれば、重み付け調整部39は、重み係数pの調整が必要であると判断する。
例えばT=30秒、T=60秒であれば、r=0.5であり、重み係数pの調整が必要であると判断される。また、T=40秒、T=60秒であれば、r=0.33であり、重み係数pの調整が不要であると判断される。
上記所定値以上の差があり、重み係数pの調整が必要であると判断された場合(ステップS209のYes)、重み付け調整部39は、第1の評価式Eの待ち時間Tに対する重み係数pを固定モードのときよりも下げる(ステップS210)。例えば、固定モードでp=0.6であった場合には、p=0.5とする。第1の評価部34では、重み係数pが調整された第1の評価式Eを用いて各号機を評価する。
また、上記所定値以上の差がなく、重み係数pの調整が不要であると判断された場合には(ステップS209のNo)、重み付け調整部39による重み係数pの調整はなく、現在設定されている重み係数pの値がそのまま保持される。
なお、重み係数pの調整量は0.1に限らず、他の値でも良い。さらに、待ち時間Tの平均値と未応答時間Tの平均値との差に応じて、重み係数pの調整値を段階的に変えても良い。
このように、待ち時間Tの平均値と未応答時間Tの平均値との差が所定値以上ある場合に重み係数pを調整することで、両者の差が少ない場合に不用意に重み係数pを調整して割当評価が乱れることを防ぐことができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
行先呼びは、利用者全員が必ず登録するため、呼び1件は1人の利用者に対応する。これに対し、上下呼びは(登録階,利用方向)が同じ利用者であれば、最初の1人しか登録されないので、呼び1件あたりの利用者数は1人とは限らない。
ここで、待ち時間は、利用者が乗場で呼びを登録してから割当号機が応答するまでの時間である。行先呼びの待ち時間(T)は、利用者1人ずつに対して定義されるので、簡単に求めることができる。
しかし、上下呼びの待ち時間については、利用者1人ずつではないので、1つの呼びで複数の利用者が乗車する場合に、2人目以降の利用者の人数と各利用者の発生時刻を考慮しなければならない。例えば1人目の利用者が先に上下呼びを登録した後で2人目の利用者が乗場に来た場合には、その2人目の利用者の待ち時間の期待値は1人目の待ち時間の半分程度となる。
このように、上下呼びでは、呼び1件当たりの利用者人数が違うので、行先呼びとの公平性を保つためには、利用者人数を考慮した評価を行うことが好ましい。そこで、第3の実施形態では、上下呼びの評価対象である未応答時間Tを利用者人数分の待ち時間を考慮して補正することで、行先呼びと上下呼びの待ち時間の不公平感を解消するものである。
図7は第3の実施形態に係るエレベータの群管理システムの構成を示すブロック図である。なお、図7において、上記第1の実施形態における図1と同じ部分には同一符号を付して、その説明を省略するものとする。
第3の実施形態において、群管理制御装置30には、利用者人数集計部42が設けられている。また、第2の評価部35に混雑状況判断部40と利用者人数集計部42が接続されている。
利用者人数集計部42は、各階床毎に上下呼び1件当たりの利用者人数wを集計する。「上下呼び1件当たりの利用者人数」とは、上下呼びが登録された際に、その上下呼びに応答した号機に乗車する利用者の人数のことである。このときの利用者人数は、号機の荷重変化から推測できる。なお、上方向と下方向の呼びに分けて利用者人数を集計するものとする。
第2の評価部35は、この利用者人数集計部42によって集計された利用者人数wに基づいて各号機の未応答時間Tを補正し、その補正後の未応答時間Tを第2の評価式Eに適用する。また、混雑状況判断部40によって第2の階床24が混雑していると判断された場合にのみ、第2の評価部35は、上記補正後の未応答時間Tを第2の評価式Eに適用する。
図8は第3の実施形態における群管理制御装置30の処理動作を示すフローチャートである。なお、このフローチャートに示される処理は、コンピュータである群管理制御装置30が所定のプログラムを読み込むことにより実行される。
まず、群管理制御装置30に設けられた混雑状況判断部40によって各階床の乗場の混雑状況が判断される(ステップS301)。上記第1の実施形態で説明したように、混雑状況を判断する方法としては、(1)時間帯から判断する方法、(2)荷重変化から判断する方法、(3)行先呼びの情報から判断する方法がある。また、「混雑している状況」とは、エレベータ(乗りかご)を待っている利用者が所定人数以上(例えば乗りかごの定格人数の倍以上)いる状況を言う。
ここで、第2の呼び登録装置22(上下呼びの登録装置)が設置されている第2の階床24が混雑していない場合には(ステップS302のNo)、第2の評価式Eに固定モードが適用されて割当制御が行われる(ステップS303)。
すなわち、上下呼びが登録された場合に、第2の評価部35では、上述した第2の評価式Eを用いて各号機を評価する。この場合、評価対象である未応答時間Tについては、上下呼びが登録されてから号機が応答するまでの時間を予測する。なお、行先呼びについては、上記第1の実施形態で説明したように、第1の評価部34が混雑状況に応じて重み係数pを調整して各号機を評価するものとする。
第2の階床24が混雑していると判断された場合には(ステップS302のYes)、以下のような処理が行われる。なお、第2の階床24が混雑しているのは、例えば退勤時間帯などで、基準階以外の階床でエレベータの利用者が多いときである。
すなわち、第2の呼び登録装置22によって上下呼びが登録された際に、利用者人数集計部42では、その上下呼び1件当たりの利用者人数wを集計する(ステップS304)。詳しくは、上下呼びが登録された際に、その上下呼びに応答した号機に乗車する利用者の人数を当該号機の荷重変化から推測し、その乗車人数を上下呼び1件当たりの利用者人数wとして集計する。
この場合、各階床毎に上方向と下方向の呼びに分けて集計するものとする。この利用者人数wの集計処理は、通常の運転中に継続的に行われている。第2の階床24が混雑しているとき、その集計結果が第2の評価部35に与えられる。
第2の評価部35は、この利用者人数wに基づいて未応答時間Tを補正する(ステップS305)。詳しくは、以下のような式に従って、未応答時間Tを利用者の待ち時間に置き換えて補正する。
=w×T’ …(3)
wは上下呼び1件当たりの利用者人数(推定値)である。T’は未応答時間Tを利用者の待ち時間に置き換えた値である。Tは利用者人数分の待ち時間の合計値相当である(補正後の未応答時間)。
w=1のとき、T’=Tである。w≠1(w=0を除く)のときは、T’は以下のような式で求められる。
’={T+T×(w−1)/2}/w …(4)
つまり、利用者が1人であった場合には、未応答時間Tはそのまま利用者の待ち時間となる。一方、利用者が2人以上であれば、未応答時間Tはそのときの利用者人数wに応じた待ち時間に変えられる。
例えばT=30秒であったすると、利用者人数wに応じて、Tは以下のような値になる。
利用者1人:T=30秒
利用者2人:T=45秒
利用者3人:T=60秒
利用者4人:T=75秒。
第2の評価部35は、このTの値を補正後の未応答時間Tとして用い、第2の評価式Eに適用して各号機を評価する(ステップS306)。
このように、上下呼びの未応答時間Tを利用者人数に応じて補正し、利用者の待ち時間として評価することで、行先呼びと上下呼びで待ち時間の不公平感を軽減することができる。特に、第2の呼び登録装置22が設置された第2の階床24が混雑する状況下で、このような評価方法に変えることで、不公平感をより効果的に軽減して運転サービスを行えるようになる。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、行先呼びと上下呼びで待ち時間の不公平感を軽減して運転サービスを行うことのできるエレベータの群管理システムを提供することができる。
なお、上記各実施形態では、行先呼びと上下呼びで待ち時間のバランスを取るために行先呼びの割当評価に対する重み付けを調整する構成としたが、上下呼びの割当評価に対する重み付けを調整するようにしても良い。
要するに、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11a〜11c…号機制御装置、12a〜12c…乗りかご、13a〜13c…操作盤、14a〜14c…荷重検知器、21…第1の呼び登録装置、21a…入力部、21b…表示部、22…第2の呼び登録装置、22a…上方向ボタン、22b…下方向ボタン、23…第1の階床、24…第2の階床、30…群管理制御装置、31…行先呼び割当記憶部、32…上下呼び割当記憶部、33…運行予測部、34…第1の評価部、35…第2の評価部、36…割当号機決定部、37…待ち時間実績集計部、38…未応答時間実績集計部、39…重み付け調整部、40…混雑状況判断部、41…混雑管理テーブル、42…利用者人数集計部。

Claims (9)

  1. 第1の階床で利用者の行先呼びを登録する第1の呼び登録装置と、上記第1の階床とは別の第2の階床で利用者の上下呼びを登録する第2の呼び登録装置とを備えたエレベータの群管理システムにおいて、
    上記第1または第2の呼び登録装置によって呼びが登録された際に、割当済みの呼びを含めて各号機の将来の運行を予測する運行予測手段と、
    上記行先呼びに対し、待ち時間と乗車時間を割当評価の対象とした第1の評価式を用いて、上記運行予測手段の予測結果に従って上記各号機を運行させたときの第1の評価値を求める第1の評価手段と、
    上記上下呼びに対し、未応答時間を割当評価の対象とした第2の評価式を用いて、上記運行予測手段の予測結果に従って上記各号機を運行させたときの第2の評価値を求める第2の評価手段と、
    上記第1の評価手段によって得られた第1の評価値と上記第2の評価手段によって得られた第2の評価値とに基づいて上記各号機の中から割当号機を選出して応答させる割当号機決定手段と、
    上記行先呼びによって割当号機が当該呼びの登録階に応答したときの待ち時間を集計する第1の集計手段と、
    上記上下呼びによって割当号機が当該呼びの登録階に応答したときの未応答時間を集計する第2の集計手段と、
    上記第1の集計手段によって集計された待ち時間の平均値と上記第2の集計手段によって集計された未応答時間の平均値とに基づいて上記第1または第2の評価手段における割当評価の重み付けを調整する重み付け調整手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータの群管理システム。
  2. 上記重み付け調整手段は、
    上記第1の集計手段によって集計された待ち時間の平均値が上記第2の集計手段によって集計された未応答時間の平均値よりも長い場合に上記第1の評価式の待ち時間に対する重み付けを基準値よりも上げることを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理システム。
  3. 上記重み付け調整手段は、
    上記第1の集計手段によって集計された待ち時間の平均値が上記第2の集計手段によって集計された未応答時間の平均値よりも長く、かつ、両者の差が所定時間以上ある場合に上記第1の評価式の待ち時間に対する重み付けを基準値よりも上げることを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理システム。
  4. 各階床の混雑状況を判断する混雑状況判断手段を備え、
    上記第1の評価手段は、
    上記混雑状況判断手段によって上記第1の階床が混雑していないと判断された場合に、上記重み付け調整手段による調整後の重み付けを上記第1の評価式に適用することを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理システム。
  5. 上記第2の呼び登録装置によって登録された上下呼びの1件当たりの利用者人数を集計する第3の集計手段を備え、
    上記第2の評価手段は、
    上記第3の集計手段によって集計された利用者人数に基づいて上記各号機の未応答時間を補正し、その補正後の未応答時間を上記第2の評価式に適用して割当評価を行うことを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理システム。
  6. 各階床の混雑状況を判断する混雑状況判断手段を備え、
    上記第2の評価手段は、
    上記混雑状況判断手段によって上記第2の階床が混雑していると判断された場合に、上記第3の集計手段によって集計された利用者人数に基づいて上記各号機の未応答時間を補正し、その補正後の未応答時間を上記第2の評価式に適用して割当評価を行うことを特徴とする請求項5記載のエレベータの群管理システム。
  7. 上記混雑状況判断手段は、
    時間帯に基づいて上記各階床の混雑状況を判断することを特徴とする請求項4または6記載のエレベータの群管理システム。
  8. 上記混雑状況判断手段は、
    上記各号機が上記各階床に応答したときの積載荷重の変化に基づいて上記各階床の混雑状況を判断することを特徴とする請求項4または6記載のエレベータの群管理システム。
  9. 上記混雑状況判断手段は、
    上記第1の呼び登録装置によって登録された行先呼びに含まれる利用者の行先階の情報に基づいて上記各階床の混雑状況を判断することを特徴とする請求項4または6記載のエレベータの群管理システム。
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