JP2000501058A - シングルソーストラフィック条件のための動的スケジューリングエレベータ配送装置 - Google Patents

シングルソーストラフィック条件のための動的スケジューリングエレベータ配送装置

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JP2000501058A JP9520502A JP52050297A JP2000501058A JP 2000501058 A JP2000501058 A JP 2000501058A JP 9520502 A JP9520502 A JP 9520502A JP 52050297 A JP52050297 A JP 52050297A JP 2000501058 A JP2000501058 A JP 2000501058A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、エレベータかごのロビー階への配送を制御するためのグループコントローラを含むエレベータ装置に関する。グループコントローラは、ロビー階をシングルソースとする短期間のトラフィックを予想する。予想されるトラフィックがある限度よりも少ない場合には、かごは乗場呼びが登録された後にその要求に対して割り当てられる。予想されるトラフィックがある限度よりも多い場合には、かごは一定間隔でロビー階の乗場呼びに割り当てられる。従って、かごの割り当ては、上記間隔で予定される。予定モードが起動するトラフィックのしきい値と、予定モードが終了するトラフィックのしきい値と、は装置によって学習される。上記予定間隔は、予想されるトラフィック及び予想されるかごの往復時間に基づいて変動する。ロビー階に割り当てられて配送されるかごの数は、予想されるトラフィックに基づいて変動する。選択されるサービスモードが細かく変動することを避けるために、予定サービスの起動及び終了には適切な遅延が適用される。

Description

【発明の詳細な説明】 シングルソーストラフィック条件のための動的スケジューリングエレベータ配送 装置 発明の背景 1.技術分野 本発明は、シングルソーストラフィック状態の間の、エレベータシステムにお けるエレベータのケージの配送に関する。 2.背景技術 ビルの入口ロビーからの通行量は、一日の時間帯によって変化する。例えば、 アップピーク時には、大多数の通行がビルの入口ロビーから始まり、上階で終わ る。言い換えれば、アップピーク時には、かなりの量の上昇通行量があるという ことになる。アップピーク時の上昇通行量は、始めは、あるピーク値に達するま で時間の経過と共に増え、その後は減少していく。従って、ビルの入口ロビーか ら始まる通行量は、かなり多く、アップピーク期間中は、ほとんど、混雑状態で ある。上昇通行量は、一日のうちの他の時間帯にも多くなる。例えば、昼の間、 通行量は何度か方向を変え、上昇通行量がしばしば多くなる。 アップピーク時と、通行量が多いその他の時間帯では、一般的に、オティス・ エレベータ・カンパニーに交付された、「エレベータのアップピーク時における 可変配送間隔」と題した、ビター他による米国特許第4,305,479号で説 明した様な可変間隔ディスパッチャが使用されている。この特許では、連続的に ビルの入口ロビーを出発するケージの間隔は、ケージの予想平均ラウンドトリッ プ時間と、運転中のケージの数の関数によって変化する。ケージは、ビルの入口 ロビーに確率論的に到着し、要求があり次第、ロビーのホール呼び出しに割り振 られる。 このように、可変間隔ディスパッチャは、ホール呼び出しが登録されてから、 ロビーのホール呼び出しにケージを割り振る。これは、反応モードであり、最低 限のプランニングしか必要としない。上昇通行量が多い間は、上階にある利用可 能なすべてのケージがビルの入口ロビーまで送られる。従って、ビルの入口ロビ ーに集中してしまう恐れがある。さらに、ビルの入口ホールより上での上下方向 のホール呼び出しに対してケージの利用可能性が減ると、ビルの入口ロビーより 上のフロアでの登録時間と乗客待ち時間が、長くなる。ビルの入口ロビーでは、 ケージが、小人数の乗客を乗せて出発する場合もある。ケージがビルの入口ロビ ーに到着する間隔が長く、ロビーに長い行列ができてしまう場合もある。ロビー の行列が限度を超えると、例えば、12人を超えると、それは混雑しているとい う。 混雑の規模と混雑の継続期間は、アップピークの間は非常に大きい。ビルの入 口ロビーにおける平均および最大乗客待ち時間も長い。従って、エレベータ群の 処理能力は、アップピーク状態では限度がある。 可変間隔ディスパッチャの代わりとして、「隣接するフロアのチャネリングエ レベータの配送」と題する、ビター他による米国特許第4,804,069号と 、「上方向ホール呼び出しによるエレベータ配送式隣接フロアチャネリング」と 題したビター他による米国特許第4,792,019号を使用してもよい。 チャネリングは、さらに人口知能ベースの予測通行量を使って、オティス・エ レベータ・カンパニーに交付された「予測通行量均等化セクタ割り振りにより最 適化したアップピークのエレベータチャネリングシステム」と題するカンダサミ ー・タンガヴェリュによる米国特許第4、846、311号で説明したように、 通行量を均等にした動的セクタを形成することによってさらに改善することがで きる。 人口知能ベースの予測交通量を使ったチャネリングのもう一つの改善策として 、オティス・エレベータ・カンパニーに交付された、「通行量の多いフロアに対 し 最適化された選好運転を行なうアップピーク・エレベータ・チャネリング・シス テム」と題した、カンダサミー・タンガヴェリュによる米国特許第5,183, 981号で説明しているような、通行量の多いフロアに対して選好運転を行なう 方法がある。 チャネリングシステムは、ビルを隣接するフロアから構成されるセクタに分け る。ビルの入口ロビーに到着する連続的なケージは、ラウンドロビン方式に連続 的なセクタに割り振られる。チャネリングシステムでは、ケージが供給されてい るフロアを表示するEL表示(“ELD”)と、歴史的および実時間の通行量デ ータを収集し、次の短期間の通行量を予測するための高度ディスパッチャ・シス テム(“ADS”)を必要である。チャネリング・システムにより、処理能力が 上がり、ロビーの乗客待ち時間と、乗客サービス時間を減らす。ケージのセクタ への割り振りは予め計画する。 チャネリングにより、可変間隔ディスパッチャの有する問題のうちの幾つかを 解決することができ、配送性能を改善することができる。セクタを使うことによ り、チャネリングは、片道の停止回数と、ケージの平均ラウンドトリップ時間を 減らすことができる。ラウンドロビン法、あるいは運転頻度法を使ってケージを セクタに割り振ることによって、チャネリングは、目的のフロアにサービスを提 供する。しかし、ロビーの混雑や混雑の継続時間が減っても、乗客待ち時間は、 依然として長い。ケージの、ビルの入口ロビーへの到着は、制御されておらず、 ケージは、ビルの入口ロビーに確率論的に到着する。上階にあるすべての利用可 能なケージは、ビルの入り口ロビーに送られ、ロビーに集中し、従って、ロビー の上の上下方向のホール呼び出しに対するサービスが減る。 従って、ロビーへの集中を緩和し、ホール呼び出し登録時間、ホール呼び出し の割り振り直し、乗客待ち時間、ロビーの混雑および混雑の継続時間を減らすの が望ましい。 発明の開示 この発明の目的は、改善されたエレベータ配送システムと方法を提供すること にある。 この発明のもう一つの目的は、ケージのロビーへの到着率が、ロビーへの乗客 の到着率に適合したエレベータ配送システムを提供することにある。 この発明のさらにもう一つの目的は、ロビーを出発する継続的なケージの搭載 量のばらつきを最小限にすること、そして最大乗客待ち時間を最小限にすること にある。 この発明のさらにもう一つの目的は、ロビー以外のフロアにおけるホール呼び 出しを含み、すべてのホール呼び出しに対するケージの利用可能性を改善するこ とにある。 この発明のさらにもう一つの目的は、ロビーへの集中、ホール呼び出し登録時 間、ホール呼び出し再登録、乗客待ち時間、ロビーの混雑および混雑の継続時間 を減らすことにある。 本発明によると、複数階を有するビルでエレベータかごを制御する装置は、シ ングルソーストラフィック条件下でエレベータかごを制御するためのグループコ ントローラを含む。このグループコントローラは、予め決められたしきい値に達 する予想トラフィックレベルに応答して、予定間隔で(schedule in terval)エレベータかごをロビー階に割り当てる。 一つの実施例では、エレベータかごを制御する装置は、予想トラフィックレベ ルが予め決められたしきい値より低い場合には、乗場呼びが登録された後にエレ ベータかごを要求されているロビー階の乗場呼びに割り当てる。従って、続く短 期間にロビー階に到着するトラフィックは、リアルタイムのデータを使用して予 想される。トラフィック需要が引き続き低いままである場合には、装置は需要サ ービスモードで運転され、かごは乗場呼びが登録された後でロビー階の乗場呼び に割り当てられる。上記短期間で予想されるトラフィックが予め決められたしき い値に達すると、装置は予定サービスモードで運転され、エレベータかごは予定 間隔で割り当てられる。上記した予定間隔とは、ある階で乗客が乗車可能となっ た時間と、その階で次のかごに乗客が乗車可能となる予定時間と、の間の時間間 隔である。予定間隔は、予想されるトラフィックに従って変動する。 また他の実施例では、一つのグループ内のいくつかのかごがロビー階に配送さ れ、残るかごはロビー階以外の階での乗場呼びに割り当てられることができる。 ロビー階に割り当てられるかごの数は、トラフィックの集中度合いによって変動 する。従って、複数階を有するビルにおけるエレベータかごを制御する装置は、 予想されるトラフィックに応答してロビー階に割り当てられた複数のエレベータ かごを制御する。 本発明の利点の一つには、ロビー階での乗客到着率に匹敵するロビー階のかご 到着率を提供するように、他階からロビー階にかごを配送することができる点が 挙げられる。かご到着率は、ロビー階への乗客到着率の予想に基づいて予め設定 される。従って、本発明によって、ロビー階にかごが一度に集まることがなくな る。更に、予定間隔に基づいてかごを割り当てることによって、ロビー階を連続 して出発するかごの積載量の変動及び乗客の最大待ち時間が減少する。ロビーの 乗場呼びの登録時間、乗客の待ち時間、ロビー階の混雑、及び混雑の継続時間も またかなり減少する。ロビー階に配送されない残るかごは、ロビーの上階の乗場 呼びにサービスを提供することができるので、上階で乗車しやすくなるという利 点ももたらされる。従って、ビル全体の乗場呼びに関して乗場呼びの登録時間、 乗客待ち時間、及び乗場呼びの再割り当てが減少する。 本発明の前記およびその他の目的、特性、利点は、次に述べる詳細な説明と、 それに添付図面により、より明らかとなろう。 第1図は、環状通信システムにグルーフコントローラが設けられた、エレベー タ制御システムの簡易ブロック図である。 第2図は、グルーフコントローラがネットワーク・バスを通じて動作制御サブ システムに接続されている、エレベータ制御システムの簡易ブロック図である。 第3図は、通行量の予測により動的なスケジュールリングを実行するためのグ ループコントローラのエレベータディスハッチャを示した簡易ブロック図である 。 第4図は、ロビーに割り振られたサービスのタイプとケージの数に変更があっ た時に決定する時間と通行量の限界値に対する、アップピーク期間の通行量の変 化を表したグラフ図である。 第5図は、通行量のレベルに対する、ロビーに割り振られたケージの数を表し たグラフ図である。 第6図は、要求時にロビーにいるケージと、予定のサービスモードとの間で様 々なサービス間隔が使用されているところを表したグラフ図である。 第7図は、決定した一定のスケジュールの間隔を使った、予定のサービス中の ケージの割り振りスケジュールリングの概念を表した時間線の図である。 第8図及び第9図は、スケジュール・ウィンドウ、スケジュール許容範囲、ケ ージの遊休時間、ケージの繰り上げ時間およびケージの遅延時間の概念を表した 時問線の図である。 図10は、予定の時間の前後のスケジュール・ウィンドウを表した時間線の図 である。 第11図は、ロビーの通行量と通行率の明確な予測による動的スケジューリン グを実行するための、グルーフ・コントローラのエレベータ・ディスハッチャを 示した簡易ブロック図である。 第12図は、ロビーを出発するケージの搭載量と、そのメンバーシップ関数の ファジー集合の例のグラフ図である。 第13図は、ケージの出発の間隔と、そのメンバーシッフ関数のファジー集合 の例のグラフ図である。 第14図は、ロビーの通行量とそのメンバーシップ関数に対して選択されたフ ァジー集合の例のグラフ図である。 第15図は、ロビーの通行率とそのメンバーシップ関数に対して選択されたフ ァジー集合の例のグラフ図である。 第16図は、ロビーの通行量のファジー推定とハラメータのファジー論理制御 を使って動的スケジューリングを実行するための、グルーフコントローラのエレ ベータディスハッチャを表したブロック図である。 第17図は、ロビー通行量と通行率の単純な集合を表した線図である。 第18図は、ロビー通行量と通行率の合同集合を表した線図である。 第19図は、ファジー論理コントローラとその様々な構成要素を表した簡易ブ ロック図である。 第20図は、ファジー論理コントローラの開発に関する工程を表した系統線図 である。 第21図は、ロビーに割り振られたケージの数に対するファジー集合とメンバ ーシップ関数を表す線図である。 第22図は、予測した第2次方向のホール呼び出しに対するファジー集合とメ ンバーシップ関数を表した線図である。 第23図は、ロビーのサービスモードに対するファジー集合とメンバーシッフ 関数を表した線図である。 第24図は、実際の第2次方向のホール呼び出しに対するファジー集合とメン バーシップ関数を表した線図である。 第25図は、ロビーのスケジュールの遅延とロビーのスケジュールのキャンセ ル遅延に対するファジー集合とメンバーシッフ関数を表した線図である。 第2 6図は、開ルーフ適応ファジー論理コントローラの簡易ブロック図である。 第27図は、適応コントローラのシステム動的アナライザ論理の系統線図であ る。 第28図は、線形メンバーシップ関数と線の限定点を使ってファジー集合の定 義を表したグラフである。 第29図は、適応制御論理の系統線図である。 第30図は、開ルーフ適応ファジー論理制御で使用するシステム動的アナライ ザ論理の系統線図である。 第31図および第31図aは、開ルーフ適応ファジー論理コントローラで使用 した適応制御論理の系統線図である。 第32図は、閉ルーフファジー論理コントローラの簡易ブロック線図である。 第33図は、予測したロビーホール呼び出し登録時間に対するファジー集合と メンバーシップ関数を表したグラフ図である。 第34図は、予測したロビー以外のホール呼び出し登録時間に対するファジー 集合とメンバーシップ関数を表したグラフ図である。 第35図は、予測した第2次方向のホール呼び出し登録時間に対するファジー 集合とメンバーシップ関数を表したグラフ図である。 第36図は、第1次方向に集中したケージの数に対するファジー集合とメンバ ーシップ関数を表したグラフ図である。 第37図は、スケジュール間隔に対するファジー集合とメンバーシップ関数を 表したグラフ図である。 第38図は、予測したロビー以外のホール呼び出しに対するファジー集合とメ ンバーシップ関数を表したグラフ図である。 第39図は、スケジュール・ウィンドウの許容差に対するファジー集合とメン バーシッフ関数を表したグラフ図である。 第40図は、閉ルーフ適応ファジー論理コントローラの簡易ブロック図である 。 第41図は、閉ルーフ適応ファジー論理コントローラに使用した適応制御論理 の系統線図である。 第42図は、閉ルーフ適応ファジー論理コントローラに使用した適応制御論理 の系統線図である。 第43図は、適応制約生成プログラムの付いたグループコントローラの簡易ブ ロック図である。 第44図は、適応制約生成プログラムの論理の系統線図である。 第45図は、制御制約強化関数の系統線図である。 第46図は、シングルソーストラフィック状態のための動的スケジューラとと もに使用した適応制約生成プログラムの系統線図である。 第47図は、昼間のロビーのシングルソーストラフィックに対するスケジュー ル化されたサービスの起動と停止を表したグラフ図である。 本発明を実施するための最良の態様 エレベータ制御システム 複数フロアを有するビルでは、一般的にそれぞれのフロアの入口のエレベータ の近くに一組のボタンを有している。これらのボタンは、一般的にはホール呼び 出しボタンを呼ばれ、使用者が予め決定した方向、例えば上または下方向へのエ レベータのケージの供給を要求できる。さらに、エレベータのケージの内側には 、ケージ呼び出しボタンと呼ばれる複数のボタンが設けられており、使用者が特 定のフロアへの運転を要求できる。 エレベータ制御システムは、エレベータ配送システムまたファジースパッチャ とも呼ばれ、この技術分野ではよく知られているように、各フロアのホール呼び 出しボタンの状態を監視し、ホール呼び出しやケージ呼び出しボタンの登録に応 えてエレベータのケージを配送する。 図1を参照すると、典型的なエレベータ制御システムが表されている。それぞ れのエレベータのケージには、ライン102、103を介して環状通信システム 内のその他すべてのOCSS100と通信する運転制御サブシステム(“OCS S”)100が設けられている。各OCSS100には、さまざまな回路が接続 されていることを理解すべきであるが、解りやすくするため、一つのOCSS1 00に付随する回路のみを表している。 ホール呼び出しボタンとそれに付随するライトや回路(図示せず)は、遠隔端末 101と切換えモジュール106を介してOCSS100に接続されている 。ケージのボタンとそれらに付随するライトおよび回路(図示せず)は、遠隔端 末107と遠隔直列通信リンク108を介してOCSS100に接続されている 。エレベータのケージの進行方向を表すため、そして/あるいは、乗客を載せる ために、どのドアが開くかということを表すためのホールの固定指示器は遠隔端 末109と遠隔直列通信リンク110を介してOCSS100に接続されている 。 エレベータのケージのドアの操作は、ドア制御サブシステム(“DCSS”) 111によって制御される。エレベータのケージの動きは、駆動およびブレーキ サブシステム(“DBSS”) 113に関連して作動する動作制御サブシステ ム(“MCSS”)112によって制御される。配送は、グループ制サブシステ ム(“GCSS”)101によって決定され、OCSS100によって、GCS S101の監視制御の下で行われる。GCSS101も、グループ制御として定 義されるが、メモリ114とプロセッサユニット115を有しており、両者とも 、この技術分野においては、よく知られているものである。 好ましい実施形態において、DCSS111もまた、搭載量感知装置からエレ ベータのケージの搭載データを受け取り、このデータをMCSS112に送り、 搭載データをMCSS112によって乗客の乗降数のカウントに変換する。この 情報は、OCSS100に送られ、そこからGCSS101に送られて、後に説 明するようにエレベータサービスの効率を上げるために通行の流れの記録や予測 を行なう。 よって、第1図は、直列環状通信を介してGCSS101がOCSS100に 接続されている、典型的なエレベータ制御システムを表している。しかし、この 技術分野における熟練者は、この発明は第2図に示したエレベータ制御システム のような、他のエレベータ制御システムにおいても実行できるということが理解 できるであろう。第2図のエレベータ制御システムは、ネットワークバスを介し てOCSS100に接続されたGCSS101を表しており、かなり大量のデー タをOCSS100からGCSS101へ、そしてその逆へ伝送することができ る。 好ましい実施形態においては、動的スケジューリング・エレベータ・ディス ハッチャがGCSS101に組み込まれている。動的スケジューリング・エレベ ータ・ディスハッチャを実行するためのプログラミングが、GCSS1.01の メモリ114に組み込まれており、GCSS101のフロセッサユニット115 がプログラミングの命令を実行するように構成されている。フロセッサユニット 115は、ある実施形態では、市販されているインテル社の‘486’プロセッ サを装備している。もちろん、他の適当プロセッサを使って本発明を実行するこ ともできる。プログラミングにより、動的スケジューリング・エレベータ・ディ スハッチャは、下に説明するように作動する。 しかし、この技術分野における熟練者は、動的スケジューリング・エレベータ ・ディスパッチャを、他の適当なグループコント・ローラに組み込むこともでき るということが理解できるであろう。グループコントローラは、システム入力に 基づいてエレベータ群を制御するエレベータコントローラであればどれでもよい 。グループコントローラは、一つのエレベータコントローラでも複数のエレベー タコントローラでもよい。同様に、グループコントローラは、一つのプロセッサ または複数のプロセッサに組み込むことができる。 さらに、この発明は、さまざまなエレベータ制御システムに使用することができ る。例えば、この発明は、通信バスを介してグループコントローラに電気的に接 続されている、それぞれのケージに対して別々のOCSS、MCSSおよびDB SSに対抗するものとして、一つのエレベータ・ケージ・コントローラを使用し ているエレベータ制御システムにも利用することができる。さらに、この発明は 、これよりさらに詳しく説明するこの発明の教義にかんがみて、周知の技術を使 った、多岐にわたるエレベータシステムで実施することができる。 動的スケジューリング・エレベータ・ディスハッチャ 動的スケジューリング・エレベータ・ディスハッチャは、部分的には実時間の 順行フランニングの概念に基づいており、乗客の到着率に合わせてケージをロビ ーに割り振り、予想したロビーの通行量が限度を超えたら、決められた間隔でケ ージを割り振る。また、動的スケジューリング・エレベータ・ディスハ ッチャは、部分的に、“サービス時間”の変動が減ると、待ち行列の長さと待ち 時間の平均が待ち行列システムでかなり減るという原則に基づいている。ここで 、サービス時間とは、あるフロアでケージを利用できる間隔のことをいう。ケー ジの利用可能性の間隔が一定であれば、間隔の変動がゼロになり、待ち行列の長 さと待ち時間の平均は、制御されていない場合の指数ケージ利用可能性の間隔の 半分に減る。 動的スケジューリング・エレベータ・ディスパッチャは、動的スケジューラと も言われるが、二つのケージ割り振りモードを有している。ロビーにおけるホー ル呼び出しのあるなしに関わらず、スケジュール間隔でケージを割り振るケージ 割り振りモードは、指定運転モードとして定義されている。スケジュール間隔と は、あるフロアから載る乗客に対してケージが利用可能になる指定時間と、その フロアから載る乗客に対して次のケージが利用可能になる指定時間との間の間隔 のことを表す。従って、スケジュール間隔は、次に説明するような、被制御パラ メータである。ホール呼び出しが登録された後に要求があり次第、ロビーのホー ル呼び出しにケージが割り振られる、ケージ割り振りモードは、要求運転モード という。動的スケジューリング・エレベータ・ディスパッチャは、ケージの割り 振りモード、ケージ間の運転間隔および実時間で予測した通行量に基づいてロビ ーに割り振られたケージの数を変更することができる。 「シングルソーストラフィック」とは、あるフロアから出発し、一つもしくは それ以上のフロアで終了する、同じ方向に走行する通行のことをいう。シングル ソーストラフィックが走行する方向は、第1次の方向という。第1次の方向と逆 の方向は、第2次の方向への走行という。入口のフロアから出発して、上階で終 了する通行は、「シングルソーストラフィック」の一つの例である。 しかし、シングルソーストラフィックは、スカイロビーから始まって、下方の幾 つかのアクセス可能なフロアや、スカイロビーの上方で終了してもよい、従って 、ロビーは、有効なシングルソーストラフィックが始まるどのフロアでもよい。 一つの実施形態では、有効なシングルソーストラフィックは、予め決めた時間帯 の、ビル内の合計通行量の60%を超えるシングルソーストラフィッ クとしている。しかし、他の実施形態では、特定のシングルソーストラフィック のレベルは、予め決めた時間帯における合計通行量の50%ないし100%を有 効と見なしている。従って、指定の時間帯にビル内の合計通行量の65%が10 階を出発し、下方向に走行した場合は、10階がロビーということになる。これ から説明する方法論は、ビルが第2ロビーや幾つかの地下フロアを有している場 合にも適用できる。 有効なシングルソーストラフィックが、ビルの入口フロアのような、あるフロ アに存在し、他のフロアで終了するときに「シングルソース状態」が存在する。 この明細書で説明する方法論は、アップピーク期間中、または両方向の通行状態 が存在する昼間の時間帯のような、シングルソーストラフィック状態にも同様に 適用できる。 動的スケジューリング・エレベータ・ディスパッチャでは、明細書の実施の項 で説明するように、次の短期間中にロビーに到着する通行量は、実時間データを 使って予測される。通行の需要が低い場合は、動的スケジューリング・エレベー タ・ディスパッチャは、要求運転モードで作動し、ケージは、ホール呼び出しが 登録されてから、ロビーのホール呼び出しに割り振られる。通行量が別の限界値 に達した場合、運転モードは、指定運転モードに変わる。ケージは、一定の、例 えば20秒または25秒という決められた間隔でロビーのホール呼び出しに割り 当てられる。従って、ケージは、毎間隔、例えば、20秒または25秒毎に乗客 を乗せるためにドアを開く。ケージは、決められた搭載量に達した場合、または 、決められた停止時間を超えた場合に、周知のアップピーク・ディスパッチャで 行われるように、そのドアを閉じる。 スケジュール間隔は、通行の集中度の関数である。次の短期問、例えば3分間 に予測される通行量が、スケジュール間隔を計算するのに利用され、スケジュー ル間隔の間に到着する乗客が、予め指定した量、例えばケージの許容量の50% または60%より少なくなるように算出される。このように、スケジュール間隔 は、通行量の変化と、確率論的な乗客到着数に対応できるように変更される。 スケジュール間隔は、10または50秒のような最大値に制限されているの で、乗客がロビーで長時間待たずに済み、ロビーの混雑がひどくならなくて済む 。また、スケジュール間隔は、平均ラウンドトリップ時間とグループ内で作動中 のケージ数によって決定された再低値に制限される。 短期間の予測通行量がある限度に達したら、ケージ群の中の数機のケージはロ ビーに割り振られて配送され、残りのケージは、ロビー以外のフロアからのホー ル呼び出しに割り振れるように残される。ロビーに割り振られるケージの数は、 通行量の程度によって変わるが、すべてのケージがロビーに割り振られることは ない。数機のケージのみがロビーに割り振られるため、ロビーに割り振られてい ないケージは、他のフロアへ供給でき、ビル全体のエレベータサービスが改善さ れる。ロビーに割り振られるケージの数は、明細書の実施の項で説明するように 、群の中で利用可能なケージの数と、予測交通量によって異なる。 ケージがドアを閉めてロビーを出発するときは、ロビー以外のフロアにおける ホール呼び出しに割り振ることができる。また、ケージは、乗機を完了した時、 あるいはロビーでの乗機中に、ロビー以外のフロアにおけるホール呼び出しに対 して割り振るのに適しているとも言える。エレベータ制御システムは、第1次方 向の走行に対し、ケージの最も遠いフロアへの到着時間を計算する。また、エレ ベータ制御システムは、ケージがロビーに到着する時間も計算する。ケージのロ ビーへの到着時間は、エレベータ群とビルに特定のパラメータを使って、また、 技術分野で周知の様な適当な動作プロフィールを使って計算する。 ある瞬間にどのケージをロビーに割り振るかは、ロビーへの到着時間に基づい て選択される。ロビーで位置しているケージの方が、他のフロアに位置するケー ジよりは好ましい。ロビーに位置しているケージの中では、まず、ドアが開いて いるケージが最初に選ばれ、次に、ロビーに向って下がっているケージが選択さ れ、そしてロビーに止まってドアが閉まっているケージが選択される。ロビーで 利用可能なケージが選択されたら、ロビーに位置していないケージがロビーに割 り振られるケージとして選択される。 ロビーで利用できるケージが数機あり、そのうちの一部が近い将来ロビーサ ービスに必要ないと思われる場合は、余分なケージは、上階の上下方向のホール 呼び出しに割り振られる。これにより、ロビーに集中することなく、上階のロビ ーへのケージの割り振りが改善される。 動的スケジューリング・エレベータ・ディスパッチャの性能をさらに改善する ため、ケージをロビーのホール呼び出しに割り振るためのスケジュール・ウィン ドウが設けられている。スケジュール・ウィンドウとは、ケージが乗客の乗機に 利用できる指定時間前後の許容範囲の下限と上限を表す。ケージがロビーに到着 し、このスケジュール・ウィンドウ内にドアを開くことができれば、そのケージ はロビーに割り振ることができる。スケジュール・ウィンドウを設けることによ り、指定時間の前にロビーにケージが到着し、特定の時間に割り振られるまで待 つ必要がなくなる。このように、スケジュール・ウィンドウを使用することによ り、ケージの遊びの時間を減らすことができる。さらに、ケージをスケジュール ・ウィンドウ内にロビーに到着させることにより、他のフロアへのケージの割り 振りが行ないやすく、ロビーのケージの割り振り要求に制限されることがない。 スケジュール・ウィンドウを使用することにより、他のフロアへの割り振りに対 するケージの利用可能性が改善され、登録時間やホール呼び出しの割り振り直し が減る。 通行量が減ると、指定運転モードが需要運転モードに切換わる。需要モードと 指定モードとの間の起きる振動を防ぐため、ディスパッチャは適度な遅延を利用 する。このシステムは、一部の通行の集中度が決められた時間、例えば60秒の 間に残っていた時のみ、指定モードに入る。システムは、通行の需要が、ある限 度を下回り、第2の決められた時間、例えば120秒の問にその限度を下回った ままであった時のみ、指定モードから需要モードに切り換わる。次のセクション では、動的スケジューリング・エレベータ・ディスパッチャの実行について詳細 に述べる。 シングルソーストラフィックに対して動的スケジューリング・ディスパッチャを 実行する方法 動的スケジューリング・ディスパッチャは、将来のロビーの通行量のレベル を予測して、様々な制御パラメータを選択し、配送プロセスを制御しなければな らない。これは、この後説明するような、過去の数分間で収集した通行量のデー タに基く実時間通行量予測を使うことによって実現できる。しかし、データは、 適当であれば、どの期間で収集したものでもよい。 代替案として、ロビーを連続的に出発するケージの搭載量と、それらのケージ の出発間隔を使って、ロビーの通行量と通行率をファジー論理で予測する方法が ある。従って、ロビーの通行量と通行率の予測の明確な値は、予め決定した範囲 内で得られる。そしてこの明確な値を使って、これから説明する配送プロセスを 制御するための制御パラメータを選択する。 第3の代替方法としては、ケージの搭載量と出発間隔を使用してロビーの通行 量と通行率のファジー推定量を算出する方法がある。そしてファジー推定量を使 って、ファジー論理コントローラで制御パラメータを選択し、これから説明する 強さや適合性を実現する。 よって、前述の3つの通行量予測法では、それぞれ、さまざまな制御パラメータ に対する値を選択し、それらのパラメータを、配送の制御に適用する。 制御パラメータには、下記のものが含まれる。 a.ロビーに割り振られ、ロビーに送られるケージの数を決定するもの。 b.使用する運転モードを決定するもの。 c.指定モードの運転で使用するロビーへのケージの割り振りのスケジュール間 隔を決定するもの。 d.スケジュール許容範囲とスケジュールウィンドウを決定する。 e.振動を制御するための、指定運転起動の遅延と、指定運転の取り消しの遅延 を決定するもの。 次に、これら三つの通行量予測法とそれに付随する制御パラメータを選択する 方法について説明する。 I.ロビー通行予測を使用する動的予定作成 第3図はGCSS内に固有のグループコントローラ118の簡単化したブロツ ク図である。グループコントローラ118は動的予定作成器122、通行予測器 121および運転予測器144からなつている。乗客到着は上昇または下 降方向へのロビーおよび他のフロアでのホールコールの登録を発生する。乗客搭 乗128は車両内の車両コール登録を発生する。乗客が乗り込むとき、車両負荷 132は変化する。車両負荷132および出発時間134はエレベータ制御装置 が変数136を示すときGDSSのメモリに記憶される。車両負132および出 発時間134はロビー通行138を予測するために通行予測器124によつて使 用される。予測されたロビー通行138、ホールコール130、車両コール13 1は変数136を示しそして運転予測146は車両割り当て140を行うような 入力として動的予定作成器122によつて使用される。エレベータグループの運 転はGCSSのメモリ中の幾つかの運転基準142を使用して記録される幾つか のグループ運転を結果として生じる。 第4図はロビー乗客5分到着率対時間に関して単一源通行の変形例を示す。 乗客がロビーに到着しかつホールコールを始めると、運転指示装置はホールコー ルに答えて車両を割り当てる。乗客が車両に乗り込みかつ車両は幾らかのプリセ ツト時間後または車両負荷がプリセツト限界に達したとき車両のドアを閉じる。 車両負荷は記録されかつ車両がそのドアを閉じるときDCSSによつてMCSS へ送られる。車両負荷は乗客カウントに変換されかつMCSSによつてOCSS へかつ次いでOCSSからGCSSへ送られる。GCSSは各3分の周期だけ乗 客カウントデータを集めそしてそれを乗り込みカウントを予測するために次の決 められた周期、すなわち、次の3分の周期にわたつてロビーで使用する。しかし ながら、他の時間周期も選ばれ得る。予測は、本明細書に参考として組み込まれ る、オーテイス・エレベーター・カンパニーに譲渡されたヒーク周期通行予測を 使用する待ち行列を基礎にしたエレベータ運転装置と題する、カンダザミー・サ ンガベルのアメリカ合衆国特許第4.838.384号に記載されたような単一 指数の滑らかなまたは直線指数の滑らかなモデルを使用して行われる。これはリ ア ルタイム通行予測として知られている。 a.ロビーに割り当てられる車両およびロビーへ運転する車両の数の選択 第4図および第5図を参照して、ロビーに割り当てられる車両の数は予測さ れた通行量に依存している。一定周期、例えば、3分間の予測された通行量が通 行しきい値L1,L2,L3,L4に上昇するならば、その場合にロビーに割り 当てられる車両の数は以下で説明されるように増加される。一定周期の間の予測 された通行量が通行しきい値L1’,L2’,L3’,L4’以下に降下するな らば、その場合にロビーに割り当てられる車両の数は以下で説明されるごとく減 少される。 一定周期の間の実際の通行量が低くかつしたがつて予測されたロビー単一源通 行が低い(<L1)、例えば、建物人口の1%より少ないならば、運転指示装置 はホールコールがロビーで登録された後にのみロビーに車両を割り当てる。 予測された通行量がL1より大きい、例えば、建物人口の1%より大きいが、 L2より少ない、例えば建物人口の2%以下であり、そしてその周期の間中ロビ ーを出る車両の平均車両負荷が、例えば、車両容量の少なくとも25%であるな らば、運転指示装置はロビーへ1台の車両を割り当てる。車両が最初の方向のホ ールコールに答えるためにロビーでドアを開けるとき、他の車両がロビーへ運転 される。したがつて、搭乗させた車両がロビーを出た後ロビーに到着した乗客は 長い時間待つ必要がない。 予測された通行量が他のしきい値L2、例えば、建物人口の2%に達するが、 L3、例えば建物人口の3%より少なく、そして少なくとも2台の車両が、例え ば車両容量の少なくとも35%の、平均負荷でその周期にロビーを出発するなら ば、その場合に運転指示装置は2台の車両をロビーに割り当てる。したがつて、 車両がそのドアをロビーで開いてホールコールに答えるとき、運転指示装置は他 の2台の車両がロビーで利用し得るかまたはロビーへ走行しているかどうかを判 断する。この条件が適えられないならば、運転指示装置は各車両について現行の 車両位置からロビーへの車両走行時間を計算する。運転指示装置はその場合に最 も短い時間周期でロビーに到達できる2台の車両を選択する。これらの2台の車 両がロビーに割り当てられかつ送られる。 グループが4台以上の車両を含み、予側された通行量が他のしきい値1.3、 例えば、建物人口の3%を超え、そして少なくとも3台の車両が、例えば、車 両容量の40%の平均負荷で3分周期においてロビーを出発するならば、そこで 運転指示装置は3台の車両をロビーに割り当てる。そうでないならば、最も短い 時間周期においてロビーに到達できる3台の車両が識別されそしてロビーへ送ら れる。 グループ中に3または4台の車両を有する装置において、最大で2台の車両が ロビーに割り当てられる。グループが5または6台の車両を含むならば、最大で 3台の車両がロビーに割り当てられる。グループが7または8台の車両を含むな らば、最大で4台の車両がロビーに割り当てられる。したがつて、グループ中に 7ないし8台の車両を有している装置において、L4の予測された通行しきい値 は4台の車両をロビーに割り当てるのに使用される。 予測された通行量が増加するときロビーに多数の車両を割り当てる上述した手 順はロビーへの安定した車両の供給を保証する利点を備えている。したがつて、 通行量が増すとき、ホールコール登録時間、乗客待ち時間およびロビー待ち行列 が少なくなる。 ロビーに割り当てられる車両の数が増加されるべきである通行しきい値L1, L2,L3およびL4が運転指示装置によつて記憶される。運転指示装置がホー ルコールに答えるために車両を割り当てるとき、運転指示装置は車両がその場合 にロビーで利用可能かまたはロビーに向かって原則しているかどうかを判断しか つ記録する。好適な実施例において、車両が3台の車両の割り当てにおいて1度 以上ロビーで利用できないかまたはロビーに向かって原則していないならば、運 転指示装置はロビーに割り当てられた車両の数を増加するための通行しきい値L 1,L2,L3またはL4のごとき次の周期に予測された通行量を記録しかつセ ツトする。それゆえ、ロビーに予め車両が割り当てられないならば、そこで通行 しきい値L1は次の周期に予測された通行量にセツトされ、かつ結果として2台 の車両がロビーに割り当てられる。2台の車両が予めロビーに割り当てられるな らば、そこでL3は次の周期に予測された通行量にセツトされることになる。 L1.L2.L3およびL4についての新たに記録された値が使用され、次の 使用の予測を得るためのこれらのしきい値の記録されたまたは予測された値 は公知の指数平滑技術を使用している。 ロビーに割り当てられる車両の数の減少 次の周期についての予測された通行量が幾つかのしきい値以下に減少するなら ば、ロビーに割り当てられる車両の数は減少される。例えば、ロビーに割り当て られる車両の数は建物人口のL4’以下の予測された通行量において3台に:L 3’以下の予測された通行量において2台に:L2’以下の予測された通行量に おいて1台にそしてL1’以下の予測された通行量においてゼロ台にセツトされ る。L1’,L2’,L3’,L4’の値はロビーに割り当てられる車両の数を 切り換えるときの振動を減少するためにL1,L2,L3およびL4より低い。 ロビーに割り当てられる車両の数が減少されるべきである通行しきい値L1’ ,L2’,L3’およびL4’は装置に記憶される。運転指示装置は、2台また はそれ以上の車両が予め定められた時間、例えば10秒以上、ドアを閉じてロビ ーに停止されるときを識別し、その結果運転指示装置はロビーに割り当てられる 車両の数を減少するように通行しきい値を調整し得る。したがつて、2台または それ以上の車両が10秒以上ドアを閉じて停止されかつそれゆえ車両が10秒以 上活動していないならば、運転指示装置は次の周期の予測された通行量を記録し かつ通行しきい値L1’,L2’,L3’またはL4’を次の周期に記録された 予測された通行量にセツトする。4台の車両がロビーに割り当てられるならば、 通行しきい値L4’は次の周期の予測された通行量レベルに設定され:3台の車 両がロビーに割り当てられるならば、通行しきい値L3’は次の周期の予測され た通行量レベルに設定され:そして2台の車両がロビーに割り当てられるならば 、通行しきい値L2’は次の周期の予測された通行量レベルに設定される。同様 に、運転指示装置は1台の車両が60秒以上登録されたホールコールなしにロビ ーに駐車される、かくして車両が60秒以上活動していない場合を記録し、その 結果運転指示装置は通行しきい値L1’として次の周期の予測された通行量を設 定する。 L1’.L2’.L3’およびL4’の現在記録された値が、公知の指数平 滑技術を使用して、次回の予測を得るためにL1’,L2’,L3’、およびL 4と結合される。ロビーに割り当てられた車両の数は、特定の車両の活動停止時 間条件および通行条件が両方とも適えられないとき1つだけ減少される。 b.サービスモード決定 予定されたサービスモードの選択 上述された、動的予定作成エレベータ運転指示装置は、サービス型式間で、す なわち要求サービスモードと予定されたサービスモードとの間で変化する能力を 有している。要求サービスモードの間中、動的予定作成エレベータ運転指示装置 はホールコールが登録された後の要求でロビーに車両を割り当てる。予定サービ スモードの間中、動的予定作成エレベータ運転指示装置はロビーでのホールコー ルの存在に関係なく予定間隔で車両を割り当てる。サービスの型式は、予想され る通行量に基づいて、リアルタイムで変化される。例えば、動的予定作成エレベ ータ運転指示装置は、次の周期に予測されたロビー通行量がしきい値、例えば第 4図に示されたSに達するならば、要求サービスモードから予定サービスモード へサービスモードを変化する。1実施例において、Sは建物人口の3ないし3. 5%程度からなる。 サービスモードが予定されたモードに変化する通行しきい値Sは動的予定作成 エレベータ運転指示装置によつて記憶される。動的予定作成エレベータ運転指示 装置は車両がホールコール登録後ロビーホールコールに割り当てられるときを識 別する。動的予定作成エレベータ運転指示装置は、また、車両がそのドアを閉じ る時の車両負荷およびドアがその車両について開放されたままのドエル時間を識 別子かつ記録する。ドエル時間が限界、例えば15秒以上で、かつ車両負荷が、 例えば能力の35%以下であるならば、車両は軽く負荷された車両で記録される 。車両がそのドアを開きかつ乗客が、車両が15秒のドエル時間内に35%以上 の負荷限界に達するように車両に急速に乗り込む場合には顕著に負荷された車両 として記録される。2台の連続する車両が15秒のドエル時間内に35%負荷以 上に達するならば、その場合に対応する予測された通行量はサービスモードが予 定されたモードに変化される通行しきい値Sとして使 用される。代わって、3台の中の2台が15秒のドエル時間内に35%負荷に達 するならば、対応する予測された通行量はしきい値Sとして使用される。対応す る予測された通行量は次の定められた周期についての現在記録された通行量予測 である。Sの現在記録された値は、公知の指数平滑技術を使用して、次の通行し きい値Sを予測するために、Sの以前に記録されたまたは予測された値により使 用される。 要求サービモードへの切り換え 予測された通行量が、Sより低い、第2しきい値S’以下に減少するとき、運 転指示装置は予定されたサービスモード運転を不作動にする。かくして、サービ スは要求でロビーに供給されかつ車両はホールコールが登録された後ロビーホー ルコールに割り当てられる。1実施例において、S’は建物人口の2%ないし3 %程度からなる。 動的予定作成エレベータ運転指示装置はこれが要求モードに切り換わる通行し きい値S’を記憶するような能力を有している。動的予定作成器はロビーでの車 両利用可能時間を記録する。車両利用可能時間は、車両が空である場合に、車両 がドアを開けるときの時間として定義される。車両がドアを開けるとき降客があ るならば、車両利用可能時間は全ての乗客が車両を降りたときの時間として定義 される。動的予定作成エレベータ運転指示装置はまた、最初の乗客が乗り込みか つ車両コールを登録するときの時間を記録する。動的予定作成エレベータ運転指 示装置は次いで、最初の車両コール登録時間と車両利用可能時間との間の間隔を 計算する。この間隔が10秒以上でありかつ車両がドアを閉じるときの車両負荷 が能力の25%以下であるならば、その場合に動的予定作成エレベータ運転指示 装置は低い通行量条件が存在することを記録する。低い通行量条件が連続する2 台の車両に発生するならば、対応する予測された通行量はS’として記録される 。現在記録されている通行量値は、公知の指数平滑技術を使用して次の予測され た値を得るために、S' の以前に記録されたまたは予測された値とともに使用さ れる。サービスは予側された通行量がS’以下に降下されるとき要求モードに切 り換えられる。 c.スケジユール間隔の選択 第6図を参照して、サービス間隔は車両がロビーで乗り込む乗客に利用可能で あるときの時間と次の車両がロビーで乗り込む乗客に利用可能であるときの時間 との間の時間間隔として定義される。サービス間隔は要求サービスおよび予定さ れたサービスモードの両方の間中測定され得る。第6図はロビーでのホールコー ルに割り当てられた連続する車両間のサービス間隔の変化を示す。要求モードに おいて、車両間のサービス間隔は乗客到着率およびロビードエル時間に依存する 。通行容積が増加すると、乗り込み過程はより多くの時間がかかるが、ホールコ ールは乗り込み済みの車両がロビーを出発した直後に登録される。ロビーに割り 当てられた連続する車両間の間隔は、任意の乗客到着過程により、任意に変化す る。したがつて、サービス間隔はまた要求サービスモードにおいて任意に変化す る。 運転指示装置が予定されたサービスモードに切り換えるとき、サービス間隔は 車両が正規の間隔で乗り込む乗客に利用可能であるように車両を割り当てること により制御される。このモードにおけるサービス間隔はスケジユール間隔と呼ば れる。したがつて、スケジユール間隔は車両がフロアで乗り込む乗客に利用され るときの予定された時間と次の車両がフロアで乗り込む乗客に利用されるときの 予定された時間との間の間隔である。先ず、選択された、予定された間隔は、過 去の短い時間周期、例えば、3分周期の間中ロビーを出発した車両間の平均間隔 である。代わって、スケジユール間隔はロビーでのホールコール登録時間および 乗客待ち時間を最小にするように選択され得る。かくして、40秒のスケジユー ル間隔が最初に選択されても良い。 第7図を参照して、動的予定作成エレベータ運転指示装置はロビー車両を送る ための次の予定時間を計算するためにスケジユール間隔を使用する。ホールコー ルがロビーで登録されるならば、車両は時間が達成される場合にのみドアを開け る。これは乗客に車両を待っているロビーで列を作らせる。それゆえ、車両がド アを開き、かつ乗り込みに利用可能になると何人かの乗客が急いで車両に乗りか つ乗り込み時間が短い。これは車両にフリセツ負荷限界を迅速に 達成させかつロビーを出発させる。したがつて、車両は延長された時間周期にわ たるドアの開放で乗客を待たせなくてもよい。 第6図および第7図に示されるように、スケジユール間隔は予測された通行量 の増加で先ず減少される。スケジユール間隔と予測された通行量との間のこの逆 の関係は、増加された通行量が、順次、車両をロビーから迅速に去らせるブリセ ツト負荷限界に車両を急速に到達させられそしてホールコールが車両がドアを閉 じた後迅速に登録されるため選ばれる。加えて、装置がより高い通行量を予測す るとき、装置は、所望のしきい値内に車両負荷を保持しかつロビーに到達する車 両を有効に使用するために、スケジユール間隔を減少する。代表的には、所望の 負荷は確率的な乗客到着が収容されるように車両能力の50%ないし60%であ る。例えば、3分の予測された通行量容量が建物人口の3%から6%に増加する とき、運転指示装置はスケジユール間隔を30秒から25秒に減少する。 予定されたサービスが使用されかつ車両がスケジユール間隔でドアを開くよう にロビーに割り当てられるとき、車両は予定された時間前にロビーに着きかつド アを開けるように待つことができる。それゆえ、車両はロビーでしばらくアイド リングしている。通行量が増加するとき、アイドリングは増加した車両負荷がア ツプトリツプの間中より多くの車両コールを結果として生じるため減少しかつし たがつてラウンドトリツプ時間が増加する。したがつて、ロビーでの車両到着間 の間隔は自動的に増加する。増加された間隔はアイドル時間の減少を結果として 生じる。アイドル時間がゼロに増加されると、その場合に車両はロビーホールコ ールを満たすのに十分迅速に来ることかできずそして乗客は車両の到着を待たね ばならない。これが起こると、スケジユール間隔は車両負荷が各車両について増 加されるように運転指示装置によつて増加される。 最大スケジユール間隔はロビー最大ホールコール登録時間および乗客待ち時間 を決定する。したがつて、1実施例において、40秒ないし50秒の程度の最大 スケジユール間隔が建物のフロア数、運転中の車両数、および単一源通行および 非ロビー通行の相対的レベルに依存するロビーに関して選択される。最大スケジ ユール間隔は平均ラウンドトリツプ時間および運転中の車両数に依存 する。例えば、平均ラウンドトリツプ時間が150秒でかつ運転中の車両が6台 あるならば、考え得る最小間隔は25秒である。ロビーでの確立的な車両到着を 許容するために、30秒のスケジユール間隔が使用されることができる。 1実施例において、運転指示装置は各分にわたつてロビー通行データを集めか つ各分の終わりでの3分カウントを更新する。したがつて、運転指示装置は1分 に一度その予測を更新する。予測された通行量はアツプトリツプの平均の車両コ ール数かつしたがつて平均のラウンドトリツプ時間を予測するのに使用される。 それゆえ、スケジユール時間は、計算されたラウンドトリツプ時間に基づいて、 各分の終わりに変化され得る。 他の実施例において、運転指示装置は、該運転指示装置が次の3分の周期のホ ールコール登録時間を予測することができるように各3分周期にわたつてロビー ホールコールのホールコール登録時間を集める。予測された3分の平均ロビーホ ールコール登録時間は次のスケジユール間隔を計算するのに使用され得る。スケ ジユール間隔は平均ラウンドトリツプ時間に基づく間隔および/または予測され たホールコール登録時間に基づく計算された間隔から選択され得る。選択された スケジユール間隔および予測された通行量は車両がロビーを去るとき予測された 車両の負荷を決定し、その計算は運転指示の技術に熟練さた者によつてなされ得 る。 正規の間隔でのロビーホールコールに対する車両の割り当てはロビーの雑踏、 ロビーの雑踏の持続時間、ロビーでの平均乗客待ち時間およびロビーでの最大乗 客待ち時間を減少する利点を提供する。ロビーを出発している車両の車両負荷の 変化がまた、減少され、車両のラウンドトリツプ時間の減少された変化を結果と して生じ、かくしてロビーでの規則的な車両到着が達成される。 予定されたサービスが使用されるとき、車両がロビーに到着しかつ車両コール のためにドアを開くならば、車両がロビーでホールコールに割り当てられずかつ 予定された時間が達成されないならば、ホールランタンを点灯しない。乗客が割 り当てられない車両に乗り込みかつ車両コールボタンを押すならば、車両コール は登録されずそしてボタンライトは点かない。したがつて、乗客はロビーホール コールに割り当てられない車両を使用することができない。 d.スケジユール窓およびスケジユール許容誤差 建物内の通行量が増加しかつロビー以外のフロアで著しい通行量があるとき、 車両は予定された時間前にロビーに着きかつ予定された時間まで活動しない。代 替的に、車両は予定された時間後到着しかつロビーホールコールに即座に割り当 てられるかも知れない。いずれの場合においても、乗客待ち時間およびロビー待 ち行列が大きくなる。車両を効率的に使用するために、車両がその予定された時 間前の短い時間内に到着すると直ぐにロビーホールコールに車両を割り当てるの が望ましい。 さらに、顕著な合流および逆流通行を有する建物においてかつカフエテリアフ ロア、第2ロビーまたは顕著な通行量を有する地階を備えた建物において、ロビ ーへの幾つかの車両の優先割り当ては他のフロアでの不十分なサービスとなり、 大きな登録時間およびそれらのフロアでの繰り返しのホールコール登録を結果と して生じる。 上述した問題はロビーへの車両割り当て用のスケジユール窓を選択することに より改善され得る。 スケジユール窓は予定された時間についての下方および上方許容誤差として定 義される。例えば、25秒のスケジユール間隔が使用されるならば、5秒の下方 許容誤差および10秒の上方許容誤差が選択され得る。この例においてスケジユ ール窓によつて変更されるスケジユール間隔は20秒から35秒の範囲となる。 車両をスケジユール窓内でロビーに到着させることにより、他のフロアでの車両 割り当ては良好に収容される。車両は予定された時間前にロビーに到着しかつ特 定の時問で割り当てられるため待たなくてもよい。 第8図および第9図は予定された時間およびスケジユール窓の概念を示す。 第10図はスケジユール窓を使用する予定されたサービス時間におけるロビー車 両割り当てを示す。スケジユール窓および該窓内のロビーでの予定車両到着過程 の使用はロビーの上方のかつロビーの下方のフロアでのホールコールに対するサ ービスを改善し、それらの登録時間およびホールコール再割り当てを減少する。 最大乗客待ち時間はかくして減少される。同時に、スケジユール窓内 の車両到着を保証することにより、ロビー待ち時間、雑踏および雑踏の持続時間 が低く保たれる。車両は建物内のすべてのホールコールに対してバランスのとれ たサービスを提供するのに利用される。 スケジユール窓を実行するために、下方および上方許容誤差は通行の3つのカ テゴリーに関して予測されたロビー通行量および予測された最高のホールコール 登録時間を基礎にして選択される。これらのカテゴリーは第1の方向におけるロ ビーでの通行、第1の方向における他のすべてのフロアでの通行および第2の方 向におけるすべてのフロアでの通行を包含する。上方許容誤差は下方許容誤差と 同一にしてもまたはそうでなくても良い。 1実施例において、ロビーホールコール登録時間およびロビー以外のフロアに ついてのホールコール登録時間は3分周期で記録される。したがつて、最高のホ ールコール登録時間が記録されそして次の3分周期について最高のホールコール 登録時間が、公知の指数平滑技術を使用する通行の3つのカテゴリーの各々につ いて予測される。 許容し得る最大ホールコール登録時間は3つのカテゴリーの各々に関して別個 に選択される。最初の方向についてロビーでの許容し得る最大ホールコール登録 時間は、ロビー通行量が激しくかつロビーへの車両割り当てにおける大きな遅れ が大きなロビーの雑踏およびロビーの雑踏の長い持続性を結果として生じ得るた め、比較的小さい時間、例えば、40秒または50秒に制限される。 しかしながら、第1方向における他のすべてのフロアでの通行について許容し得 る最高のホールコール登録時間はアツプピークおよび真昼の間中のため第1方向 におけるロビーの許容可能な最大登録時問の登録時間より代表的には高く、車両 は単一源通行の第1方向においてフロアで車両コールのために頻繁に停止する。 したがつて、第1方向のホールコール最大登録時間は代表的には50〜60秒の 間である。第2の方向におけるすべてのフロアでの通行の許容し得る最大ホール コール登録時間はまた、代表的には第1方向におけるロビーの許容し得る最大登 録時間の時間より高い。アツプピークの間中第2方向における通行は無視するこ とができかつしたがつて第2方向ホールコールの許容し得る最大の登録時間は5 0〜60秒程度からなる。しかしながら、昼間の間はしば しば、通行の大半が第1方向にあるとき顕著な通行が第2方向にある。顕著な第 2方向の通行は第2の通行のより低い許容し得る最大のホールコール登録時間を 要求する。 スケジユール窓は許容し得る最大の登録時間に対して予測された最高のホール コール登録時間を比較することにより選択される。許容し得る最大と予測された 最高の値との間の差異はロビーおよびスケジユール窓で下方および上方許容誤差 を選択するのに使用される。 ロビー通行が低い、例えば建物人口の3%以下でありそして第1方向以外のロ ビー通行に予測された最高のホールコール登録時間が短くかつ選択された許容し 得る最大登録時間以下であるならば、その場合に選択された許容誤差は小さく、 5秒程度からなる。 しかしながら、非ロビー第1方向通行の予測された最高のホールコール登録時 間が非ロビー第1通行の許容し得る最大ホールコール登録時間を超えるならば、 より大きい下方および上方許容誤差が選択される。選択される実際の値は予測さ れる最高のホールコール登録時間と許容し得る最大登録時間との間の差異に依存 する。例えば、差異が第1または第2方向ホールコールに関して10秒以下であ るならば、下方および上方許容誤差はそれぞれ5および7秒であつても良い。差 異が10秒以上であるが20秒以下であるならば、その場合に、下方および上方 許容誤差はそれぞれ7および10秒にすることができる。差異がさらに、第1ま たは第2方向ホールコールに関して増加するならば、その場合に、非ロビー第1 方向ホールコールの許容し得る最大ホールコール登録時間が増加される。1実施 例において、表1と同様なルツクアツプテーブルがスケジユール許容誤差を選択 するのに使用される。この表は、その手順がエレベータ運転指示の技術に熟練し た者に知られている、オフラインシユミレーシヨンを使用することによつて発生 される。 第1または第2方向ホールコールに対する車両割り当てにおいてかつロビーサ ービスに関して、ホールコール登録時間がホールコールのカテゴリーの許容し得 る最大ホールコール登録時間を超える発生の数はホールコールが答えられるとき 記録される。この情報は許容し得る最大ホールコール登録時間を変更するのに使 用される。例えば、ロビー以外のフロアでの第l方向ホールコールの許容し得る 最大の登録時間が繰り返して違反されるならば、許容し得る最大の登録時間はロ ビーおよび他のフロアの第1方向ホールコールに関して増加される。第2方向の ホールコールの許容し得る最大のホールコールが繰り返して違反されるならば、 ロビーおよび他のフロアでの第1方向の許容し得る最大のホールコール登録時間 は増加される。ロビーの許容し得る最大ホールコール登録時間が繰り返して違反 されるならば、スケジユール間隔は増加され、かくしてロビーを出る車両の車両 負荷を増加する。 スケジユール窓が使用されかつ予定された時間がスケジユール許容誤差に関係 ないならば、その場合に、2台の連続する車両間の最大間隔は(ti+Δtu) ーΔtlであり、ここでtiはスケジユール間隔、Δtuは上方許容誤差および Δtlは下方許容誤差である。この最大間隔は1台の車両がスケジユール窓の前 に到着しかつスケジユール時間前にドアΔtlを開放できそして次の車両がその 予定された時間後Δtu秒になるとき発生する。したがつて、選択された許容誤 差は車両負荷、ロビー待ち行列および待ち時間に影響を及ぼす。許容誤差が高け れば高いほど、車両負荷の変化は益々高くなる。高い許容誤差 はまたより長い待ち時間およびより大きなロビーの雑踏を引き起こさせる。した がつて、許容誤差を小さく保持することが必要である。車両間の最小間隔は、第 1の車両が予定された時問後Δtuで割り当てられかつ第2の車両が予定された 時間前に到着しそして予定された時間前にΔtlで割り当てられる場合に発生す る。 車両負荷の変化を提言するために、車両がロビーでのホールコールに割り当て られるとき、次の予定された時間および連続する予定された時間が選択されたス ケジユール間隔を使用して更新される。したがつて、連続する予定された時間は ta,ta+ti,ta+2ti...等であり、ここで、taは現行の車両が 、ホールコールに対する割り当ておよび降客後、乗客乗り込みに利用し得るとき の時間である。次の車両が予定されたよりも早く到着しかつta+ti−Δtl において割り当てられるならば、その場合にその時間は次の予定された時間とし て使用されかつ連続する予定された時間が更新される。同様に、車両がta+t i−Δtlないしta+ti+Δtuの間でスケジユール窓内で何時でも割り当 てられるならば、その時間は次の予定された時間として使用されそして連続する 予定された時間が更新される。この過程はti−Δtlで車両間に最小の間隔を かつti+Δtuで最大の間隔を保持する。それゆえ、車両負荷の変化は小さく 保持される。 ロビー車両到着予定 運転指示装置は第1方向における最も遠いフロアおよび第1方向における車両 トリツプの最も遠いフロアでの車両到着時間を決定する。車両が第1方向ホール コールに割り当てられると、これらのホールコールにより見込みがある車両コー ル停止が決定されかつ最も遠いフロアでの車両到着時間を計算するのに使用され る。車両が第2方向のホールコールに割り当てられると、ホールコールフロアで の車両到着時間が計算される。第2方向のホールコールによる見込みのある車両 コール停止が決定されかつフロアでの車両到着時間が計算される。最後に、ロビ ーでの車両到着時間が計算される。車両が空でロビーに到着するならば、車両は そのドアを開いた直後に乗り込みに利用し得る。車両がロビーへ乗客を運ぶなら ば、まずドアが開きかつ降客を降ろし、その後車両はロビ ーでの乗客の乗り込みに利用し得る。 車両到着時間は能率速度、加速、フロア間距離、なされるべき車両コール停止 、割り当てられたホールコールおよび割り当てられるが応答されないホールコー ルによつて発生される評価された車両コール停止により変化する。ロビー以外の フロアで成される第1方向のホールコールに車両を割り当てることにおいて、最 初の優先は、一定の待ち時間限界内で、それらのフロアで一致する車両コール停 止を有する車両に付与される。次いで、ロビーに割り当てられない車両が検討さ れる。最後に、ロビーに割り当てられた車両が評価される。第1方向にまだ進み ながらロビーにすでに割り当てられた車両は、車両がロビーでアイドル時間を有 しかつスケシユール窓内でロビーに到着いるかまたは他の車両がスケジユール許 容誤差内でロビーに割り当てられるのに利用し得る場合のみロビー以外のフロア でなされる第1方向ホールコールに関して検討され得る。 第2方向のホールコールに関して、先ず、ロビーに割り当てられない車両が検 討される。次いでロビーに割り当てられた車両が、それらが進み時間を有しかつ スケジユール窓内でロビーに到達する場合にまたは他の車両がスケジュール窓内 でロビーに割り当てられるのに利用し得る場合に検討される。 この評価を実施するために、予定作成器は、表2に示されるごとく、ロビーで の車両到着時間のスケジユールおよびその時間に到着する関連の車両を維持する 。このスケジユールはロビー車両割り当てスケジユールに対して比較される、表 3。車両がその予定された時間前に到着するならば、進み時間は予定された時間 と車両利用可能時間との間の差異として計算される。車両が予定された時間後到 着するならば、車両遅れ時間が車両到着時間と予定された時間との間の差異とし て計算される。これらの値はロビースケジユールへの割り当てに適する各車両に 関して計算されかつ表4に示されるごとく表に残される。ロビー車両割り当てお よびロビー以外のフロアでの第1および第2方向のホールコールに対する車両の 割り当ては表4を使用して達成されることができ、その結果ロビーに割り当てら れた車両はスケジユール窓内で到着する。 ロビーにおいて利用し得る幾つかの車両があるとき、車両の幾つかは近い将来 においてロビーサービスに要求されずかつ大きな進み時間を有する。これらの車 両は非ロビーホールコールに割り当てられ得る。上記のロビーホールコー ルに車両を割り当てるこの方法はロビー集合を減少しかつロビーり上方のホール コール登録時間を減少する利点を提供する。 e.ロビースケジユール遅れ 要求および予定されたモードの間の振動を阻止するために、運転指示装置は適 宜な遅れを使用する。1実施例において、予測された通行量がSより顕著に多い 、例えばSが3%でかつ予測された通行量が建物人口の3.5%より多いならば 、予定されたサービスモードが直ぐに作動される。予測された通行量が3.5% 以下でかつ3%より多いならば、運転指示装置は次の分の終わりにもう一度の予 測を待つ。次の予測がまた予測された通行利用が3%以上であることを確認する ならば、その場合のみ予定されたサービスモードが作動される。 同様に、通行量が減少しているとき、予測された通行量が例えば3%以上から2 %またはそれ以下に減少するならば、その場合に予定されたサービスモードが直 ぐに活動停止される。そうでないならば、運転指示装置は1分周期において2回 の予測を待つ。これらの予測が2.5%以下である場合のみ、予定されたサービ スモードが活動停止される。同様に、通行量が建物人口の3.5%以上から急速 に降下する場合には、動的スケジユールは要求モードに進む前にこの低い通行量 レベルを確認するためにもう一度の予測を待つ。 II.ロビー通行量および通行率および制御パラメータのオフライン記憶の評 価に基づく動的予定作成 第11図は、動的予定作成器を実行するこの第2の方法により使用される、G CSS101内に固有のグループコントローラ118の簡単化したブロツク図で ある。グループコントローラ118は動的予定作成器122、通行量予測器12 2、通行量評価器148、運転予測機器144およびオフラインシミユレータ1 50からなる。出発時間134はロビーを出る車両間の出発間隔152を計算す るのに使用される。車両負荷132および出発間隔152は以下で説明されるよ うなロビー通行量および通行率の簡潔な評価を発生するのにフアジー論理を基礎 にした通行量評価器148による人力として使用される。動的 予定作成器122は、これらの通行量および通行率評価154、他の入力信号1 30,131および136、およびオンライン制御パラメータ選択器156を使 用して、動的予定作成に使用される種々の制御パラメータの値を発生するために 運転予測器によつてなされる運転予測146を使用する。動的予定作成器は制御 パラメータおよび動的予定作成論理を使用して車両割り当て140を行う。グル ープコントローラ118はまた、予測された建物通行量を使用するエレベータグ ループ運転をシミユレートしかつ以下に説明される記憶手順を使用する制御パラ メータオフラインを選択するためにオフラインシミユレータを備えている。 a.ロビー通行量および通行率の評価へのフアジー理論の使用。 動的予定作成運転指示装置を実行する第2の方法はロビーを出る車両の車両負 荷およびロビーを出る連続する車両間の出発間隔を使用するロビー通行量および 通行率のリアルタイム評価を開発している。通行率はロビー通行量の変化の割合 である。フアジー設定理論のアプローチがこれらの評価を開発するのに使用され る。ロビー通行量および通行率の評価は、車両負荷、出発間隔、ロビー通行量お よび通行率の間に存在するフアジー関係を使用してなされる。ロビー通行量およ び通行率は連続スペクトルについての簡潔な値として評価される。例えば、ロビ ー通行量は0ないし100の目盛りを使用して評価されかつ通行率は−50ない し50の目盛りを使用して評価される。ロビー通行量および通行率の評価は、車 両が乗客とともに第1方向にロビーを去るとき、車両負荷および車両出発時間に ついて集められたリアルタイムデータを使用して行われる。 種々の動的予定作成制御パラメータ、すなわち、ロビーサービスモード、ロビ ーに割り当てられた車両の数、ロビースケジユール間隔、スケジユール窓許容誤 差および許容し得る最大登録時間が先ず、以下に説明されるようにオフラインシ ミユレーシヨンおよび記憶技術を使用して選択される。制御ハラメータに関して 選択された値は次いでルツクアツフテーブルを発生するように使用される。ルツ クアツフテーブルおよびエレベータグルーフ運転の間中なされるロ ビー通行量と通行率の評価はリアルタイム運転の制御パラメータ値を選択するよ うに使用される。 1実施例において、連続する3台までの車両負荷およびこれらの車両間の出発 間隔のフアジー設定が入力として使用される。ロビー通行量および通行率のフア ジー設定が出力として使用される。入力および出力を接続するフアジールールが 人間によつて使用されるような適切な理由付けを使用して開発される。 ロビー通行量および通行率は次いで適切な推定方法および市場で入手し得るフア ジー理論開発システムソフトウエアを使用してルールの出力から評価される。 ロビーを出発している車両の負荷はフアジー設定を使用して分類される。車両 負荷は負荷計量装置を使用して測定されかつDCSSによつて0ないし255の 範囲の負荷カウントに変換される。測定された実際の負荷は車両運転負荷のパー セントとして表示されかつ次いで負荷カウントに変換される。ゼロの車両負荷は 空の車両を示し、一方255の車両負荷は運転負荷の127.5%を示す。DC SSはこの情報を、順次、情報をOCSSに送るMCSSに送る。 OCSSはこの情報をグループコントローラに送る。 定められた数の負荷カテゴリーが実行される。例えば、4つの負荷カテゴリー が、軽い、普通、ピークおよび満杯のごとき4つのフアジー設定を定義すること により得られる。簡潔な設定において、100ユニツトのごとき特定の負荷は設 定に属するかまたは属さない。しかしながら、フアジー設定において、代表的な 車両負荷は、メンバーシツプ関数として知られる、ある等級の設定に属する。車 両負荷が50ないし80の間にあるとき、車両負荷はある等級で軽くかつ他の等 級では普通である。100ユニツトの車両負荷は0.4の等級で普通でかつ0. 6の等級でピークである。第12図はロビーを出ている車両の車両負荷について のフアジー設定および対応するメンバーシツプ関数を示す。 負荷カテゴリーのより高いまたはより低い数が選ばれる。例えば、3〜6のフア ジー設定が車両負荷を分類するのに使用され得る。メンバーシツフ関数は直線ま たは非直線関数を使用して特定され得る。 車両が乗客を乗せてロビーを出るとき、その出発時間が乗客を乗せて以前に 出た車両の出発時間と比較される。車両間の出発間隔が計算されかつ出発間隔が 3ないし6のフアジー設定、例えば、短い、かなり短い、かなり長い、長いおよ び非常に長いを使用して分類される。第13図は車両負荷によりロビーを出てい る車両間の出発間隔を示すのに使用されるフアジー設定の例を示す。再び、特定 の出発間隔は完全にフアジー設定であってもまたはある等級の、1以上の設定で あつても良い。 ロビー通行量は、例えば、0〜100の目盛りによつて示される。また、ロビ ー通行量は0〜255の目盛りを使用して示されても良い。ロビー通行量は車両 負荷と同様なフアジー設定、例えば、少しもない、軽い、普通、ピークおよび満 杯を使用して分類される。第14図はロビー通行量わ分塁するのに使用されるフ アジー設定およびメンバーシツプ関数の例を示す。少しもないのカテゴリーは、 過去に定められた周期、例えば2分の間に乗客を乗せてロビーを出た車両がない ことを示すのに運転指示装置によつて使用される。 ロビーでの到来通行量の変化率は、例として、−50〜50の目盛りを使用し て示される。変化率は、迅速に減少、ゆつくり減少、安定、ゆつくり増加および 迅速に増加のフアジー設定を使用して分類される。第15図は変化率およびメン バーシツプ関数についてのフアジー設定を示す。 現行の車両と以前の車両との間の出発間隔が、2分以上の程度に、非常に長い とき、現行の車両の車両負荷のみがロビー通行量および通行率を評価するのに使 用される。表5は、1台の車両が乗客を乗せてロビーを出るかまたは以前に定め られた周期の間中乗客を乗せた車両がロビーを出なかったときのロビー通行量お よびロビー通行率の決定の例を示す。 表6は現行出発間隔が短くかつ以前の出発間隔が短くないが、代わってかなり 短い、日なり長いまたは長いときのロビー通行量および通行率の決定例を示す。 最近の出発間隔はロビーから出発する最近の車両(車両3)とロビーから出発す る以前の車両(車両2)との間の出発間隔である。以前の出発間隔はロビーから 出発する以前の車両(車両2)とロビーから出発する第2の以前の車両(車両1 )との間の出発間隔である。 表7は、最近の出発間隔は短くないが、以前の出発間隔が短かったときのロビ ー通行量およびロビー通行率の決定の例を示す。第2の以前の車両(車両1)の 負荷は最近の出発間隔が短くないためロビー通行量および通行率を分類するのに 無視され得る。しかしながら、短くない最近の出発間隔の原因はロビーでの車両 到着の遅れまたはロビーで車両を保持する乗客によるものかも知れない。したが つて、最近の出発間隔が非常に長いまたは120秒のごとき、最大限界以上でな いならば、両方の車両(車両3および車両2)の負荷がロビー通行量およびその 変化率を評価するのに使用されるべきである。これは表7に使用されるアプロー チである。 3台の車両が最近の車両出発間隔および以前の車両出発間隔が両方とも短いよ うにロビーを出るならば、その場合に全体の検討がロビー通行量および通行率を 評価するのに3台すべての車両の車両負荷に付与される。表8は2つの連続する 出発間隔が短いときのロビー通行量および通行率の決定例を示す。 表5ないし8は、車両がロビーから第1方向に出るときに車両負荷および車両 出発間隔からロビー通行量およびロビー通行率を決定するフアジー理論ルールを 開発するのに使用される。フアジールールは以下に記載されるように開発される 。 表5の第1列はフアジールールとして記載され得る。すなわち、車両出発間隔 が非常に長くかつ車両負荷が軽いならば、その場合にロビー通行量は軽くかつロ ビー通行率は安定している。このルールは、ロビー通行量およびロビー通行率を 評価するために、現行の車両負荷カウントおよび以前の周期、例えば、120秒 の間に乗客を乗せてロビーを出た車両がないという事実を使用する。 ルールはかくして表5の各エントリーに関して引き出され得る。 同様に、表6の第1列エントリーはフアジールールとして記載され得る。すな わち、車両出発間隔が短くかつ以前の車両出発間隔が短くなくそして車両負荷が 普通でかつ以前の車両負荷が普通であるならば、その場合にロビー通行量は普通 でかつロビー目通行率は安定している。このルールは、入力として、2台の車両 の出発間隔および2台の車両の車両負荷を使用する。このルールは4つの人力を 使用してロビー通行量および通行率を評価する。フアジールールは表6の各列エ ントリーについて引き出され得る。 表7の第1エントリーに関して、フアジー理論ルールは以下のようである。す なわち、車両出発間隔が短くなくかつ以前の車両出発間隔が短く、そして車 両負荷が普通でかつ以前の車両負荷が普通であるならば、その場合にロビー通行 量は普通でかつロビー通行率は安定している。このルールは、また、ロビー通行 量およびロビー通行率の評価を開発するために全部で4つの入力において2つの 出発間隔および2台の車両の車両負荷を使用している。フアジールールは表7の 各列エントリーから引き出される。 表8の第1エントリーはフアジー理論ルールとして以下のごとく表され得る。 すなわち、車両出発貸す各が短くかつ以前の車両出発間隔が短くそして車両負荷 が普通でかつ以前の車両負荷が普通でそして第2の以前の車両負荷が普通である ならば、その場合にロビー通行量は普通でかつロビー通行率は安定している。こ のルールはロビー通行量およびロビー通行率を評価するために2つの車両出発間 隔および3つの車両負荷を使用している。フアジールールは費用8の各列エント リーから引き出される。 かくして、表5ないし8の各列エントリーに関して、フアジー理論ルールが引 き出される。これらのフアジー理論ルールは、車両負荷測定が精密でなく、そし て出発間隔間、車両負荷およびロビー通行量およびロビー通行率間の関係が同様 に精密でないことを考慮している。しかしながら、フアジー理論はこの不精密を 示しかつ高い満足度でロビー通行量および通行率の評価を達成するのに使用され る。 車両負荷、車両出発間隔、ロビー通行量およびロビー通行率のメンバーシツプ 関数がフアジープログラミング言語に符号化される。幾つかのかかる言語が市場 で入手可能である。例えば、これらのメンバーシツプ関数はトガイ・インフラロ ジツクのフアジープログラミング言語(FPL)において符号化される。さらに 他の情報に関しては、トガイ・インフラロジツク社のリリース2,3.0、「フ アジーC開発システムユーザーマニユアル」を参照することができる。同様に、 フアジー理論ルールはFPL言語において符号化される。フアジー言語フアイル は、1実施例において、ルールを処理しかつロビー通行量および通行率を費用か するためにC言語コードを発生するためにFPLコンハイラを使用してコンハイ ルされる。 FPLコンハイラによつて開発されたCコードは、車両が乗客を乗せてロビ ーを出るときCコードが入力として車両負荷および出発間隔により実施されるよ うに運転指示装置ソフトウエアと統合される。Cコードは、メンバーシツプ関数 の公表内容を使用して種々のフアジーセツトにおいて特定された車両負荷および 出発間隔のメンバーシツプの等級を開発する。Cコードはまた、フアジールール の前提に対するメンバーシツフの等級を計算する。その前提は用語「その場合に 」の前のフアジールールの部分である。 例えば、「車両出発間隔が短くかつ以前の車両出発間隔が短くなくそして車両 負荷が普通でかつ以前の車両負荷が普通であるならば」が前提である。用語「そ の場合に」はルール追求の出力を意味する。したがつて、「ロビー通行量は普通 でありかつロビー通行率は安定している」はルールの出力である。 メンバーシツプの前提等級はその場合に最大−最小ルールを使用して計算され る。最大−最小ルールにおいて、「アンド(かつ、そして)」によつて結合され る条件は個々の条件の等級の最小であるメンバーシツプの等級を結果として生じ る。「オア(または)」で結合される条件は、個々の条件の等級の最大であるメ ンバーシツプの等級を結果として生じる。 ルール中の各出力は関連のフアジーセツトを有している。ある出力のすべての フアジーセツトは、論議の領域として知られる、範囲において定義される。 各フアジーセツトは領域の1部分において定義される。 個々の点はそれらの点でのメンバーシツプの出力等級を計算するために領域か ら選択される。例えば、ロビー通行量に関して、点は、101の点を結果として 生じる、1の間隔で、0〜100から選択される。ロビー通行率に関して、点は 、101の点を結果として生じる、1の間隔で、−50〜50から選択される。 各出力フアジーセツトに関して、これらの点で定義されたメンバーシツプの等級 が、第14図および第15図に示されるメンバーシツフ関数を使用して、計算さ れる。これらは、表9および10に示されるごとく表に蓄えられる。 表9および10のメンバーシツプの値はフアジールールを使用するルール出力 のメンバーシツプの等級を計算するのに使用される。推定方法はメンバーシツプ の前提当期優からルール出力のメンバーシツプ等級を計算するのに使用される。 幅広く使用される2つの推定方法があり、すなわち、最大−ドツトmax−do t)(また、最大−フロダクト(max−product)として知られる)お よび最大−最小(max−min)がある。最大−ドツト推定方法において、ル ール中の各出力に関して、メンバーシツプの等級は、種々の個々の点において、 メンバーシツプの前提等級およびそのフアジーセツトの出力のメンバーシツプの 等級によつて付与される。例えば、出力「ロビー通行量は普通である」に関して 各点においてメンバーシツプの等級を得るために、表9中のコラム「普通」から の、各点でのメンバーシツプの等級が、最大−ドツト推定が使用されるときその ルールに関するメンバーシツプの前提等級で乗じられる。 最大−最小方法においてルール中の各出力に関して、メンバーシツプの等級は 、個々の点において、そのフアジーセツト中のメンバーシツプの前提等級および メンバーシツプの出力等級の最小によつて付与される。例えば、出力「ロビー通 行率がゆつくり増加している」に関して、各点での出力のメンバーシツプの等級 は表10のコラム「ゆつくり増加している」からの対応する点でのメンバーシツ プの等級およびそのルールについてのメンバーシツプの前提等級の最小として得 られる。かくして、出力設定範囲の各個々の点に関して、メンバーシツプの等級 はルールのメンバーシツプの前提等級および出力フアジーセツトの定義されたメ ンバーシツプの等級を使用して計算される。 各ルールの出力を結合するために、最大または、また合計として知られるユニ オンが使用される。最大またはユニオン方法に関して、表11および12に示さ れるように、ロビー通行量に関して各点でメンバーシツプの等級を蓄積するのに アレイが使用されそしてロビー通行率のために他のアレイが使用される。これら のアレイは最初に削除される。第1のルールが評価されると、ロビー通行量に関 して各点で計算されたメンバーシツプの出力等級が表11に蓄えられそしてロビ ー通行率に関して各点で計算されたメンバーシツプの出力等級は 表12に蓄えられる。連続するルールが評価されるとき、異なる点で計算された 出力等級は表11および表12中の値と比較される。 最大方法が使用されかつ新たな値が表中の値より大きいならば、それら値はそ れらの点で表中に蓄えられる。ユニオン方法が使用されるならば、異なる点で計 算された出力等級はそれらの点において表11および12の値に加えられる。そ の過程はルールがすべて評価されるまで継続する。結果として生じる表はロビー 通行量および通行率のフアジー評価を付与する。最後に、ユニオン方法が使用さ れるならば、種々の点でのメンバーシツプの蓄積された等級は1.0に制限され る。 ロビー通行量および通行率の簡潔な評価がフアジー値をはつきり定義させる(d efuzzifying)ことにより得られ、これは明確な定義の重心方法を使 用することによつて達成される。この方法において、表11中のデータはグラフ をフロツトするのに使用される。代表的な間隔、すなわち、グラフ上の22と2 3の間を採ると、その区域は点22と23でのメンバーシツプの等級の平均およ び1ユニツトの幅を使用して計算され得る。その区域のモーメントは区域と論議 の領域の下方限界、すなわちゼロからの距離を掛けることにより計算され、かく して距離は22.5である。 区域は各小さい間隔について計算されかつ合計区域を得るようにともに加えら れる。合計モーメントを合計区域で割ることにより、フロツトの重心、例えば、 ロビー通行量に関して37.5が得られる。同様に、ロビー通行率の明確に定義 された値、例えば、55が得られることができる。 車両が乗客を乗せてロビーを出るとき、車両負荷、以前の車両負荷、第2の以 前の車両負荷、車両出発間隔および以前の車両出発間隔がロビー通行量およびロ ビー通行率の評価を提供するために動的予定作成運転指示装置により使用される 通行量評価器によつて使用される。 b.動的予定作成における制御パラメータの選択 動的予定作成に使用される種々のパラメータは2段階の工程を使用して選択さ れる。第1段階において、エレベータグループの運転は各定められた間隔に関し て集められた通行データおよびロビー通行量および通行率の種々の評価における 制御パラメータの初期値を使用してシミユレートされる。1実施例において、定 められた間隔は5分である。ロビーに割り当てられた車両の数、ロビーサービス モード、ロビースケジユール間隔およびロビースケジユール許容誤差の初期の値 はこのシミユレーシヨンで選択される。幾つかのシミユレーシヨン走行が異なる 任意の数の流れを使用して行われる。 これらのシミユレーシヨンの間中、制御パラメータの適切な値は書き入れ(イ ンターポレイシヨン)技術を使用して選択される。運転指示過程は制御ハラメー タのこれらの選択された値を使用して制御される。エレベータグループ運転デー タが次いで集められかつ分析される。パラメータを調整することに関する技術に 熟練した者の知識を使用して、上記制御パラメータの新たな値が、ロビー通行量 および通行率評価の種々の値においてオフラインで選択される。 オフライン制御ハラメータ選択、シミユレーシヨンおよび運転データの分析の この過程は制御ハラメータの十分な値がオフラインで選択されるまで繰り返され る。次いで、第2の段階において、これらのハラメータの値は、動的予定作成器 を使用するエレベータグルーフのリアルタイム運転およびリアルタイム運転指示 に使用される。 ハラメータのオフラインシミユレーシヨンおよび記憶 ロビー通行量および通行率の種々のレベルに関する動的予定作成に使用される パラメータの値を選択するために、オフラインシミユレーシヨンおよび記憶技術 が使用される。この方法において、種々の通行レベルおよび率に適する値がまず 当該技術に熟練した者によつて主観的に選択されかつ表13に示されるように要 約される。エレベータ装置が新規でかつ利用可能な以前の運転データがないなら ば、エレベータ装置は、選択された初期パラメータ値を使用して、単−源通行条 件の間中運転される。種々の通行レベルおよび率でのハラメータの値は適切な書 き込みルールを使用して得られる。 装置運転の間中、通行量データはアツフおよびダウン方向のすべてのフロアで の車両乗り込みカウントによつて各定められた分周期に関して集められる。 第1運転周期の終わりにおいて、集められた通行量データは次の日の通行量を予 測しかつ予測された通行量を使用するシミユレーシヨンを運行するのに使用され る。運転の数回の運行、例えば、10回が、任意の数の流れ、予測された定めら れた周期の通行量データおよび最初に選択された動的予定作成制御ハラメータの 値を使用してシミユレートされる。これらのシミユレーシヨンの間中、車両がロ ビーを出たときは何時でも、評価されたロビー通行量および通行率が記録される 。サービスモード、ロビーに割り当てられた車両の数、スケジユール間隔および スケジユール許容誤差が書き入れによつて選択されかつ入力として記録される。 ロビーでの最高のホールコール登録時間、ロビーでないフロアでの最高のホール コール登録時間およびロビーからの連続する2台の車両出発間の以前の周期につ いての最大ロビー待ち行列長さ、車両内の乗客に関する平均および最大乗客待ち 時間、および出発での車両の車両負荷が出力として記録される。 集められたデータは0,10,20,30,40,50,60,70,80, 90および100の通行レベルおよび−50,−40,−30,−20,−10 ,0,10,20,30,40および50の通行率のまわりの種々の収集間隔を 設定することにより分類される。したがつて、121の収集セツトが設定される 。間隔幅はロビー通行量および通行率に関して3ユニツトである。車両がロビー を出たとき集められたデータの記録は1つづつ読まれる。通行レベルは収集間隔 の1つの中にありそしてその収集間隔内にあり、例えば、ロビー通行は30ない し33の間でありかつ通行率は−10ないし−7の間であり、記録中の出力は収 集セツトにより掲記される。この過程はシミユレーシヨンの間中に集められたす べてのデータに関して繰り返される。 分類されたデータはロビーでの登録時間、待ち行列の長さ、乗客待ち時間およ びロビーを出る車両の車両負荷の平均、最大および標準のずれを判断するのに分 折される。以前の設定値からのこれらの値の変化率が計算される。変数またはそ れらの標準のずれの値の大きな変化または最大の値が次いで識別される 。 コンヒユータプログラムが種々の収集点で制御パラメータの適切な値を選択す るのに使用される。コンヒユータプログラムは、シミユレーシヨン出力変数、隣 接する収集セツトによるそれらの変数、および出力変数の変化および最大の値の 分析に基づいて制御パラメータの値を調整するのに当該技術に熟練した者の知識 および経験を具本化する。したがつて、値の新たな設定が選択されかつ上記の表 13に挿入される。 シミユレーシヨン過程が再び繰り返されかつ運転データは、車両がロビーを出 るときは何時でも集められる。定められた運行数からのシミユレーシヨンデータ が再び制御パラメータの良好な値を選択するために分析される。その過程はオフ ライン選択された制御パラメータの値がシミユレーシヨンの間中許容し得る装置 性能を結果として生じるまで数回繰り返される。 次の日に関しての制御パラメータの値を選択するために、次の日の通行量を予 測しかつアツプピーク周期および正午後シミユレーシヨンを運行するこの方法は 毎日繰り返される。かくして、装置は予測された通行条件に適用し得る制御パラ メータを記憶する。 オンラインパラメータ選択 オンライン選択された制御パラメータの値はグループコントローラのメモリに 蓄えられる。次いで、エレベータグループが運転されるとき次の日および単−源 通行条件が発生し、オフライン選択されれた制御パラメータの値は、公知の書き 入れ技術を使用して、リアルタイムのパラメータの値を選択するのに使用される 。動的予定作成運転指示装置はこれらのオンライン選択された制御パラメータの 値を使用してリアルタイムにおいて運転する。 ハラメータの値の変動の制御 ハラメータを選択することにおいて、値の変動は適正な遅延を使用して回避さ れる。通行量および通行率が急速に増加するならば、装置は急速に応答する。し かしながら、通行量および通行率が急速に減少するならば、装置は、減少 を確認するために2または3回の観察を待ちかつ次いで制御パラメータを単に調 整する。サービスモード、サービス間隔、ロビーに割り当てられた車両の数、ロ ビーでの許容し得る最大待ち時間およびロビーサービス窓許容誤差はすベてこれ らの遅延を使用して選択される。 III.ロビー通行量および通行率のフアジー評価およびパラメータのフア ジ ー理論制御を使用する動的予定作成 第16図はロビー通行量および通行率のフアジー評価および動的予定作成パラ メータのフアジー理論制御を使用する動的予定作成を実行するのに使用されるグ ループコントローラ118の概略図である。このグループコントローラは通行量 および通行率フアジー評価器162、フアジー理論コントローラ164および動 的予定作成器122を含んでいる。 動的予定作成運転指示装置を実行するこの第3の方法において、ロビー通行量 および通行率はロビーを出る連続する車両の車両負荷132および出発時間15 2を使用するフアジー変数として評価される。ロビー通行量および通行率はそれ らのフアジー設定によつて得られる。各フアジー設定の発生の可能性は以下に記 載されるメンバーシツプの設定等級を使用して特定される。これらの変数の共同 発生および独立の発生は、以下で記載されるようにメンバーシツプの共同設定お よびメンバーシツプの簡単な設定等級によつて確立される。ロビー通行量および 通行率166のフアジー評価が、動的予定作成運転指示装置を制御するための制 御パラメータ170を選択するための入力として種々のフアジー理論コントロー ラ164において使用される。 フアジー理論コントローラ164は、1組の入力としてロビー通行量および通 行率166のリアルタイム発生のフアジー評価、第2組の入力としてエレべータ 制御装置入力168、第3組の入力としてエレベータ制御装置の種々の状態変数 136および以下に説明されるように第4組の入力としてエレベータ制御装置の 運転基準142を使用するリアルタイムの制御パラメータを選択する。動的予定 作成制御パラメータ170、すなわち、ロビーに割り当てられた車 両の数、ロビーサービスモード、スケジユール問隔、スケジユール窓許容誤差お よびスケジユール遅延はすべてフアジー理論コントローラ164を使用して選択 される。制御パラメータのかかるリアルタイム選択はロビーでの通行状態の変化 に対する迅速かつ正確な応答を結果として生じる。 5つの異なるフアジー理論コントローラが、1組の入力としてロビー通行量お よび通行率のフアジー評価を使用する、制御パラメータを選択するのに使用 される。コントローラは、 1.開ループフアジー理論コントローラ 2.開ループ適合フアジー理論コントローラ 3.閉ループフアジー理論コントローラ 4.閉ループ適合フアジー理論コントローラ 5.適合強制発生器を備えたフアジー理論コントローラ である。 単一源通行状態の間中動的予定作成運転指示装置において使用される制御パラ メータを選択するために上述したコントローラおよびそれらの用途に使用される 設計原理および手順を以下に記載する。 a.フアジー理論を使用するロビー通行量および通行率のフアジー評価 動的予定作成器を実行する本方法はロビーを出る連続する車両の車両負荷およ び出発間隔を使用するフアジー変数としてロビー通行量および通行率の評価を展 開する。フアジー評価は車両負荷、車両出発間隔、ロビー通行利用および通行率 の間に存在するフアジー関係を使用してなされる。評価はロビー通行量および通 行率に関して選択されるフアジー設定を使用して展開される。評価は車両が乗客 を乗せて第1方向にロビーを出るとき行われる。 車両負荷、車両出発間隔、ロビー通行量および通行率に関して使用されるフア ジー設定は第12図、第13図、第14図および第15図の以前の部分IIに示さ れる設定と同一である。これらの変数の間に存在するフアジー関係は表5ないし 8に特定されている。したがつて、部分IIに記載されたフアジー理 論ルールは以下に記載されるようにフアジー変数としてロビー通行量および通行 率を評価するのに使用される。 フアジー理論ルールのフアジー出力を得る1つの方法は個々の点を使用しそし てそれらの点において出力変数に関してメンバーシツプの等級を付与する。 しかしながら、かかるアプローチはロビー通行量および通行率を評価するのに使 用される多数のルールの結果としてリアルタイムの多数の計算を要求する。 したがつて、本発明の目的を達成する好適な方法を以下に記載する。 好適な方法において、各出力フアジー設定のメンバーシツプの設定等級が定義 される。ルールのメンバーシツプの前提等級はそのルールのすべての出力設定に 関するメンバーシツプの出力設定等級として使用される。幾つかのルールは同一 の出力設定を発生し得る。かかるアプローチはルールの複雑さを簡単化するのに 使用される。ルールは人間のような思考および理由付けを呈しかつしたがつて容 易に読み取りかつ理解し得る。そこで、同一のフアジー設定を発生するすべての ルールのメンバーシツプの出力設定等級がともに加えられかつメンバーシツプの 蓄積されかつ抑制された合計設定等級を発生するために1.0の最大に制限され る。メンバーシツプの蓄積されかつ抑制された合計設定等級が各出力設定に関し て計算される。メンバーシツプのこの蓄積されかつ抑制された合計設定等級は出 力設定のメンバーシツプの設定等級である。すべての設定に関して計算されるメ ンバーシツプの等級はアレイに蓄えられる。 この方法は、出力がフアジー変数として発生されかつこれらの変数のフアジー 設定のメンバーシツプの設定等級を使用して付与されるような推定の設定等級方 法を使用する。 本発明の他の態様は共同変数の概念である。共同変数は常に他の変数に関連し て発生する変数である。これに反して、簡単なフアジー変数が他の変数から独立 して発生することができる。ロビー通行量は簡単なフアジー変数の例である。そ れゆえ、ロビー通行量がフアジー設定を使用して少しもない、軽い、普通、ヒー クおよび満杯として分類され得る。これらのフアジー設定は変数が簡単であるた め簡単なフアジー設定と呼ばれる。ロビー通行率はまた、簡単な変数として使用 されることができかつ安定、ゆつくり増加、迅速に増加、ゆつく り減少および迅速に減少の以前に定義されたフアジー設定を使用して分類され得 る。しかしながら、通行量のサブ設定として通行率を考えるのが適切である。そ れゆえ、通行率は共同フアジー変数の例である。例えば、「ロビー通行量は普通 でロビー通行率がゆつくり増加している」は共同発生「普通およびゆつくり増加 」を特定している。共同フアジー変数は「普通およびゆつくり増加」のような共 同フアジー設定を使用して特定される。第17図は簡単なフアジー設定の概念を 示し、そして第18図は共同フアジー設定の概念を示す。 ロビー通行量および通行率のフアジー評価は共同フアジー設定を使用して行わ れる。メンバーシツプの共同設定等級はロビー通行量および通行率の特定のフア ジー設定の共同発生の可能性を特定するのに使用される。メンバーシツプの前提 等級はルールの出力の共同フアジー設定に関するメンバーシツプの共同設定等級 として使用される。幾つかのルールは同一の共同出力設定を結果として生じる。 同一の共同設定を発生するすべてのルールのメンバーシツプの共同設定等級はと もに加えられかつメンバーシツプの蓄積されかつ抑制された合計共同設定等級を 発生するために1.0の最大に制限される。メンバーシツプの蓄積されかつ抑制 された合計共同設定等級は各出力共同設定に関して計算される。メンバーシツプ のこの蓄積されかつ抑制された合計共同設定はひの共同設定に関してのメンバー シツプの共同設定等級である。すべての共同設定に関して計算されたメンバーシ ツプの等級はアレイに記憶される。 推定の設定等級方法は、ルールがそれらの出力に共同フアジー設定を有するな らば、共同フアジー設定およびメンバーシツプの共同設定等級によつて出力フア ジー変数を発生する。 本発明はまた、中間フアジー変数の概念を使用する。中間フアジー変数は幾つ かのフアジー理論ルールの出力変数としてかつ幾つかの他のルールの入力変数と して使用される変数である。中間変数がルール出力として使用されるならば、こ の方法はフアジー変数として出力変数を発生する。推定の設定等級方法はルール 出力を発生するのに選択される。出力がフアジー変数であるときこれらのルール 出力を発生するのに伴われる明確な定義(デフアジフイケ−シヨン)はない。こ の明確な定義の欠落は明確な定義の設定等級方法として知られて いる。ロビー通行量および通行率のごとき出力変数が中間変数でありかつ種々の 制御パラメータの値を決定するために他のフアジー理論ルールに対する入力とし て使用されるとき、明確な定義の設定等級方法は簡単なかつ共同のフアジー設定 の発生の可能性に関するすべてのフアジー情報を維持する。加えて、ロビー通行 量および通行率の明確に定義された値を計算するのに必要とされるコンピユータ 時間が除去される。 ロビー通行量および通行率が他のフアジー理論ルールに対する入力として使用 されるとき、メンバーシツプの入力設定等級は設定等級の明確な定義方法によつ て発生される表から直接読み取られ得る。それゆえ、簡潔な値を通しかつ次いで その関連のフアジー設定におけるメンバーシツプの入力変数等級を得るために前 記の簡潔な値を曖昧にする必要がない。結果として、制御パラメータの値を得る ことの正確さは改善されかつ計算時間の低減が達成される。 上述した能力を実行するために、中間変数を処理しかつ共同のかつ簡単なフア ジー設定およびメンバーシツプのそれらの設定等級によつてロビー通行量および 通行率を評価することができる、フアジー理論プログラミング言語が好適な実施 例において使用される。 好適なフアジー理論プログラミング言語は以下の能力、すなわち、 中間変数として変数を特定し、そのようにすることにより中間変数がフアジー 変数として処理されるやり方; メンバーシツプのルール前提等級を使用することによりかつメンバーシツプの ルール出力設定等級の蓄積されかつ抑制された合計を使用することにより出力フ アジーの設定のメンバーシツプの設定等級を発生するやり方: 出力フアジー設定およびメンバーシツプの設定等級によつてフアジー出力を発 生するやり方: 簡単なフアジー変数および共同フアジー変数を特定するやり方: メンバーシツプのルール前提等級を使用することによりかつメンバーシツフの ルール出力共同フアジー設定等級の蓄積されかつ抑制された合計を発生するやり 方: 共同フアジー設定およびメンバーシツフの共同設定等級を使用する共同フア ジー出力を発生するやり方を有している。 上記条件に鑑みて、フアジー言語プログラムがフアジー理論の技術に熟練した 者によつて開発され得る。 したがつて、表5〜8の各エントリーに関して、フアジー理論ルールが、変数 およびそれらの関連のフアジー設定がフアジー理論プログラミング言語に符号化 されるような好適なフアジー理論プログラミング言語を使用して、引き出される 。1つの好適な実施例において、フアジー設定のメンバーシツプ関数は直線関数 を使用して示されかつ符号化される。フアジー理論プログラミング言語フアイル が、変数定義付け、それらのフアジー設定公表内容、メンバーシツプ関数定義付 けおよびルール仕様を使用して作られる。1実施例において、フアイルは、C言 語コードを発生するために、フアジー理論プロダラミングコンパイラを使用して コンパイルされる。 コンパイラによつて展開されるCコードは、車両負荷および出発間隔がCコー ドに変換されるとき、Cコードがルール出力の種々のフアジー設定のメンバーシ ツプの等級を発生するように運転指示装置ソフトウエアと統合される。 Cコードはそれらのフアジー設定において車両負荷および車両出発間隔のメン バーシツプの等級を発生する。その場合に、フアジールールの前提のメンバーシ ツプの等級は部分IIに記載された最大−最小ルールを使用して展開される。ルー ル出力を得るのに使用される共同設定のメンバーシツプの設定等級が得られる。 幾つかのルールが同一の出力共同設定を発生するならば、上記で説明されたよう な、抑制された合計アプローチが、メンバーシツプの最終共同設定等級を得るの に使用される。ロビー通行量および通行率の決定におけるすベてのルールが出力 共同設定の決められた数を使用する。表14はロビー通行量および通行率の種々 の共同設定に関して計算されたメンバーシツプの設定等級の例を示す。 動的予定作成器制御パラメータの値を選択するためのフアジールール開発にお いて、ロビー通行量および通行量の変化率が1組の入力として使用される。 計算されかつ表14に蓄えられる設定等級は、フアジー理論コントローラの記載 において以下で説明されるように、それらのルールにおいてメンバーシツプの前 提等級を決定するのに直接使用され得る。 加えて、フアジー理論ルールはまたロビー通行量の簡単なフアジー設定のみを 使用して開発され得る。これらの設定のメンバーシツプの設定等級は表14の共 同設定の設定等級から得られる。ロビー通行量について同一の簡単にフアジー設 定を有する共同フアジー設定のメンバーシツプの等級は合計されかつその簡単な フアジー設定のメンバーシツプの設定等級を得るために1.0に抑制される。し たがつて、ロビー通行量のメンバーシツプの設定等級、少しもない、軽い、普通 、ピーク、および満杯が得られる。ロビー通行量のメンバーシツプ設定等級は他 の表に蓄えられかつ前提においてロビー通行量の簡単なフアジー設定のみを使用 するすべてのフアジー理論ルールに使用される。これは表15に示される。 シンプルセットのロビートラフィックのメンバーシップセット度数の例 ロビートラフィック メンバーシップセット度数 なし 0.0 軽度 0.2 中度 0.5 ピーク 1.0 満員 0.3 ロビートラフィックのクリスプ値が他の制御目的で必要とされる場合、クリス プ値は各ファジーセットのメンバーシップセット度数から得られる。最大−ドッ ト推論法または最大−最小推論法のいずれかが用いられて、ロビートラフィック の各ファジーセットのメンバーシップセット度数およびメンバーシップ画定度数 に到達する。セクションIIで述べたように、ディファジフィケーション重心法が 用いられて、ロビートラフィックのクリスプ値を得る。 ロビートラフィックレートのシンプルファジーセットのメンバーシップのセッ ト度数は、表14に示されたジョイントファジーセットのメンバーシップ度数か ら得られる。最高セット度数を有するロビートラフィックファジーセットのみが 考慮される。さまざまなロビートラフィックレートのファジーセットを有するこ のロビートラフィックファジーセット発生の可能性は、表14におけるメンバー シップジョイントセット度数によって得られる。メンバーシップの最高度数を有 するロビートラフィックファジーセットを有するすべてのジョイントセットのメ ンバーシップジョイントセット度数は別々の表に記載される。ロビートラフィッ クレートのクリスプ値は、ロビートラフィックレートの シンプルセット度数のようにジョイントセット度数およびディファジフィケーシ ョンの重心法を用いて得られる。 ファジー論理コントローラが用いられて、ロビートラフィックとトラフィック レートとを一組の入力およびエレベータ制御システム入力として用い、エレベー タ制御システム状態変数とエレベータ制御システム性能測定値とを別の一組の入 力として用いて、さまざまな制御パラメータの値を得る。ロビートラフィックと トラフィックレートのジョイントファジーセットを用いて制御パラメータを選択 することは、カゴ負荷とカゴ出発間隔とを用いてさまざまなファジー論理制御ス キームにおける制御パラメータを選択する場合に比べて必要となるファジー論理 規則が少ない。したがって、有効なファジー論理コントローラが用いられて、ロ ビートラフィックとトラフィックレートのジョイントファジーセットを用いてリ アルタイムでさまざまなディスパッチング機能を制御できる。 b.動的スケジューリングディスパッチャーのファジー論理制御 動的スケジューリングディスパッチャーのための制御パラメータは、ロビート ラフィックとトラフィックレートのファジー推定値を一組の入力として用いてリ アルタイムで選択される。追加の入力は用いられても、用いられなくてもよい。 追加の入力が用いられる場合、これらはエレベータ制御システムの入力もしくは エレベータ制御システムの出力である。エレベータコントロールシステムの出力 には、状態変数および性能測定値が含まれる。エレベータ制御システムの入力の 一例は、ロビー以外のフロアからの予想数のホールコールであり、状態変数の一 例は、一方向に集められた多数のカゴであり、性能測定値の一例は、予想された ロビー以外のホールコール登録時間である。 ロビートラフィックおよびトラフィックレートは、ファジー変数として、それ らのシンプルおよびジョイントファジーセットおよびメンバーシップのセット度 数によって推定され、ファジー論理コントローラの入力として直接用いられる。 しかしながら、他の入力は、クリスプ値の形態であり、出力を生成する処理の前 にコントローラによってファジー化される。ファジー論理規則は、ファジー論理 コントローラの入力と出力とを関連付ける表に指定されている。 これらの表は、ファジー論理コントローラのためのファジー論理規則を引出すた めに用いられる。これらルールがコントローラによって実行される場合、出力の ためのメンバーシップセット度数が生成される。以下に記述するように適切なデ ィファジフィケーションを用いて、制御パラメータのクリスプ値が生成される。 以下に、ロビートラフィックおよびトラフィックレートのファジー推定値とと もに用いられて動的スケジューラの制御パラメータを生成する5つの異なったフ ァジー諭理コントローラについて説明する。 1. 開ループファジー論理コントローラ 開ループファジー論理コントローラは、たとえば、ロビートラフィックおよび トラフィックレートおよびロビー以外のフロアからの予想数のホールコールなど の制御パラメータを生成するための入力としてエレベータ制御システムの入力の みを用いるコントローラである。ロビートラフィック、トラフィックレートおよ びロビー以外からの予想数のホールコールについての情報はファジーであり、そ れら変数と制御パラメータとの関係もファジーであり、よってファジー論理コン トローラは人間のような決定をするよう選択される。このアプローチは、ロビー サービスモードと、ロビーに割り当てらされたカゴの数 と、ロビースケジュール遅延とを選択するよう使用される。コントローラ入力と 制御パラメータとを関連付けるファジー論理規則がこのコントローラで用いられ る。開ループコントローラは、制御パラメータを修正するためにエレベータ制御 システム出力を使用することはない。 図16を参照すると、動的スケジューラと共に用いられる開ループファジー論 理コントローラの原理が示されている。コントローラ164は、2セットの入力 を受け取る。第1のセット、ロビートラフィックおよびトラフィックレートとの ファジー推定値166は、ジョイントファジーセットおよびメンバーシップセッ ト度数としてコントローラに入力されるものであり、それらはカゴ負荷(load) 132およびカゴ出発間隔152とからロビートラフィックおよびトラフィック レートエスティメータ162によって生成されたものである。ファジーロジック コントローラはまた、ロビー以外のフロアからのホールコールの数もしくはこれ らホールコールの予想値などの他のシステム入力168も使用する。 ファジー論理コントローラは、ディスパッチングを制御するための動的スケジ ューラ122を制御するために用いられる制御パラメータ170のクリスプ値を 生成する。たとえば、ファジー論理コントローラは、制御出力170として、ロ ビーに割り当てられたカゴの数と、サービスモードと、スケジュール遅延とを提 供する。動的スケジューラ122は、これらの入力を用いて、スケジュールモー ドの間一定の間隔で、またはサービス要求モードにある場合ホールコール登録後 に、ロビーにカゴ割り当て140を行う。 エレベータグループ120が動的スケジュールディスパッチャの下で作動する 場合、状態変数値136およびシステムパフォーマンス142が生成され る。これらは適切なパラメータを用いて記憶される。生成された状態変数には、 カゴ負荷132と出発時間134とが挙げられる。これらはトラフィックエステ ィメータによって使用されて、ロビートラフィックおよびトラフィックレートの ファジー推定値を生成する。これらのカゴ負荷および出発間隔は、乗客到着プロ セス126および乗込みプロセス128に左右される。ロビー以外のフロアで登 録されたホールコール130は、次の3分間のロビー以外のフロアからのホール コールの数を予想するために使用され、ファジー論理コントローラに追加のエレ ベータ制御システム入力168として使用されてもよい。 図19を参照すると、ファジー論理コントローラ164は、ファジフィケーショ ン論理172と、知識ベース174と、推論エンジン176と、ディファジフィ ケーション論理178とを含む。ファジー論理コントローラは、1セット以上の 入力を使用する。ロビートラフィックおよびトラフィックレート166は、メン バーシップのジョイントセット度数を伴ってファジーセットとして入力される。 他のシステム入力168は、クリスプ値の形態を呈している。他のシステム入力 の例としては、予想される下降方向ホールコールの数と次の決められた期間の予 想される昇降両方向のホールコールの数が挙げられる。ファジー論理コントロー ラ164は、ファジーセットと、これらのコントローラ入力について画定された メンバーシップ関数とによって、これら入力の与えられた値についてメンバーシ ップの度数を得る。このプロセスは、当該技術で知られたメンバーシップの入力 度数180を生成するファジフィケーション論理172によって成し遂げられる 。ファジー論理コントローラ164は、GCSSのメモリ内のファジー論理コン トローラの部分にある知識ベース174にファジー論理規則を保持する。推論エ ンジン176は、ファジー論理ルールとメンバーシップの入力度数180とを用 いて、前のセクションで説明した推論の セット度数方法によってメンバーシップのルール出力セット度数182を生成す る。メンバーシップの出力セット度数182は、前のセクションで説明したボン デッド合計方法を用いて求められる。コントローラ164内のディファジフィケ ーション論理178は、当業者に知られたディファジフィケーション方法を用い てクリスプ制御出力170を生成する。 図20を参照すると、制御パラメータを選択するようにファジー論理コントロ ーラを展開することに関わるステップが示されている。ステップ186では、制 御スキーム内で使用される入力変数が識別される。ステップ188で、入力変数 の変化の範囲が識別される。そして、入力変数を類別するために使用されるファ ジーセットが選択される。ステップ190で、適切なメンバーシップ関数が入力 ファジーセットについて選択される。メンバーシップ関数は、一次関数でも一次 関数以外でもよい。 その後、ステップ192で、制御スキームで制御される出力変数が識別される 。ステップ194で、出力変数の変化の範囲が識別される。そして、出力変数を 類別するために使用されるファジーセットが選択される。ステップ196で、適 切なメンバーシップ関数が出力ファジーセットについて選択される。 ステップ198では、ファジー論理ルールが入力と出力変数とを関連付けて書 かれる。これらルールは、知識ベース(ルールベース)174を形成する。 ステップ200で、ファジーセット定義、それらメンバーシップ関数およびルー ルベースがファジー論理プログラム言語に変換され、ファジー論理コンパイラを 用いてC言語コードにコンパイルされる。 ステップ202で、コントローラCコードは、ディスパッチャおよびシステム ソフトウエアにまとめられる。その後、ステップ204で、エレベータグループ オペレーションがシミュレートされ、オペレーティング期間のトラ フィックプロファイルおよび乱数ストリームを用いて実験が行われる。そして、 システムパフォーマンスデータが収集されて、分析される。 ステップ206で、システムパフォーマンスが容認できる場合、ファジー論理 制御スキームと、ファジーセットを介してメンバーシップ関数と、ファジー論理 ルールがステップ208で受け入れられる。一方、パフォーマンスが容認されな い場合は、ステップ210で、パフォーマンスが容認されるまで、すべてのプロ セスを繰り返される。 このようにして選択されたコントローラは、以下に4つの例を挙げて記述する ように動的スケジューリングに用いられるさまざまな制御パラメータのリアルタ イムな選択のために用いられる。特定の目的のために用いられるコントローラは 、図20の方法論を用いてそれぞれ別々に展開される。 A.上昇方向のピーク時におけるロビーに割り当てられるカゴの数を選択する ための開ループファジー論理コントローラ。 第1の例において、上昇方向のピーク時におけるロビーに割り当てられるカゴ の数は、開ループファジー論理コントローラを用いるだけで、ロビートラフィッ クおよびトラフィックレートの関数としてリアルタイムで選択される。 開ループファジー論理コントローラを用いて上昇方向のピーク時のためのロビー に割り当てられるカゴの数を制御することにより、ロビーへのカゴの供給がロビ ートラフィックおよびトラフィックレートに適合され、これによって、ロビーに おけるサービス、かつ、ロビー以外のフロアにおけるサービスを改善できる。ロ ビートラフィックが急激に増加した場合、カゴは迅速にロビーに割り当てられる 。トラフィックが減少した場合、ロビーに送られるカゴは少なくなる。 図21を参照すると、ロビーに割り当てられるカゴの数を類別するために用い られるファジーセットとメンバーシップ関数の例が示されている。少数の、若干 数の、やや多数の、そして多数のファジーセットが用いられる。ロビーに割り当 てられたカゴの数は整数であり、よってファジーセットにおけるメンバーシップ の度数はロビーに割り当てられたカゴの数の整数値についてのみ画定される。 表16は、ロビートラフィックおよびトラフィックレートを用いてロビーに割 り当てられたカゴの数を選択する方法を示している。この方法は、逆の流れやフ ロア間のトラフィックが重要でない場合、上昇方向のピーク時に使用される。フ ァジー論理ルールは、表16を用いて、ロビーに割り当てられたカゴの数をロビ ートラフィックおよびトラフィックレートに関連付けて書かれる。これらのルー ルを書くためにファジー論理言語が用いられる。たとえば、6行目の記載(sixt h row entry)は、ファジールールとしてファジーロジックに書き込まれる。 ロビートラフィックが中度であり、トラフィックレートがゆっくりと増加する 場合は、ロビーに割り当てられるカゴの数は若干数となる。 表16から引出されるルールは、ファジー論理コンパイラを用いてC言語コー ドにコンパイルされる。ある実施態様では、Cコードは、ロビーから出発するカ ゴの負荷とカゴの出発間隔とからロビートラフィックおよびトラフィックレート を推定するために展開された(developed)Cコードにまとめられる。 ある実施態様では、乗客を乗せてロビーからカゴが出発した場合は常に、ファ ジー論理コントローラを具体化するプログラムが実行される。「ロビートラフィ ックは中度である」や「トラフィックレートは固定である」などのジョイントセ ットのためのメンバーシップのセット度数が得られ、これらのルールのメンバー シップの前提度数として用いられる。トラフィックエスティメータにより生成さ れたメンバーシップのロビートラフィックおよびトラフィックレートジョイント セットは、ロビーに割り当てられるカゴの数を選択するために用いられるファジ ー論理ルールへの入力として直接使用される。これによ り、計算の工程数が減少される。 コントローラの出力は、セット度数推論法およびディファジフィケーション高 さ法(height method of defuzzification)を用いて得られる。ロビーに割り当 てられるカゴの出力変数のためのセット度数推論法では、さまざまな不連続ポイ ントにおけるメンバーシップの画定された度数は、すべてのファジーセットのた めの表に記憶される。メンバーシップのルール出力セット度数は、さまざまな不 連続ポイントにおける、ルールのメンバーシップの前提度数および出力セットの メンバーシップの画定度数の最小値として求められる。すべてのルールの出力は 、出力変数のさまざまな不連続ポイントで計算された度数の合計として求められ る。よって合計は、1.0に限定される。 ディファジフィケーション高さ法では、ロビーに割り当てられたカゴの数のク リスプ値において、セット度数推論法で計算されたメンバーシップの度数の合計 が最大となる。このディファジフィケーション法は、整数値出力のために用いら れる。2つ以上のポイントがメンバーシップの同じ度数を持つ場合、これらの点 の平均が計算されて最も近い整数に四捨五入される。 しがたって、乗客を乗せてカゴがロビーを出発した場合は常に、カゴの負荷と 出発間隔とにより、ロビートラフィックおよびトラフィックレートのメンバーシ ップのセット度数がある実施形態において算出される。メンバーシップのセット 度数により、ロビーに割り当てられるカゴの数がファジー論理ルールを用いて決 定される。 B.昼間のロビーに割り当てられるカゴの数を選択するための開ループファジ ー論理コントローラ 開ループファジー論理コントローラの別の例は、ロビートラフィック、トラフ ィックレートおよび第2方向のホールコールの予想数の関数として昼間のロビー に割り当てられるカゴの数を選択する。昼間、ツーウエイのトラフィックが存在 し、頻繁に著しい第3方向のトラフィックが存在する。よってこのコントローラ は、第2方向のホールコールの予想数をその入力のひとつとして使用する。 コントローラは、ロビー以外のフロアにおけるホールコールも考慮しながら、 ロビーへのカゴの供給をロビートラフィックレベルおよびトラフィックレートと 合致させる。これによって、ロビーにおける、またロビー以外のフロアにおける サービスが向上される。 図22を参照すると、次の3分間の第2方向のホールコールの予想数を類別す るために用いられるファジーセットおよびメンバーシップ関数の例が示されてい る。予想された第2方向のホールコールが実際の第2方向のホールコールの代わ りに用いられ、よって応答は迅速でないが、ゆっくりと順応する。第2方向のホ ールコールは整数であり、よって、メンバーシップの度数はファジー変数の整数 値についてのみ画定される。このファジー変数は、ある実施態様では、少数の、 若干数の、やや多数の、そして多数のファジーセットを用いて類別される。 表17は、ロビートラフィックとトラフィックレートと次の3分間の第2方向 のホールコールの予想数とによって、ロビーに割り当てられるカゴの数を選択す る方法を示している。 表17は、ロビートラフィックとトラフィックレートと第2方向のホールコー ルの予想数とを、ロビーに割り当てられるカゴの数に関連付けるファジー論理ル ールを引出すために用いられる。たとえば、中度のトラフィックの最終ルールは 、 「ロビートラフィックが中度であり、ロビートラフィックレートが急速に増加 しており、第2方向のホールコールの予想数がやや多数または多数の場合、ロビ ーに割り当てられるカゴの数は若干数である」というように書かれている。 ファジー論理ルールは、ファジー論理言語に変換され、Cコードを生成するた めにコンパイルされる。ロビートラフィックおよびトラフィックレートを推定す るためのこのCコードとディスパッチャソフトウエアとが使用されて、リアルタ イムでロビーに割り当てられるカゴの数を得る。ある実施態様では、乗客を乗せ たカゴがロビーから出発した場合は常に、またトラフィックプレディクタが次の 3分間の第2方向のホールコールを予想した場合は常に、このファジー論理コン トローラを具体化するプログラムが実行ざれる。ロビートラフィックおよびトラ フィックレートのメンバーシップのジョイントセット度数は、トラフィックエス ティメータから得られる。第2方向のホールコールのメンバーシップ度数は、フ ァジーセット定義を用いて得られる。メンバーシップの前提度数は、最大−最小 原理を用いて得られる。 コントローラの出力はセット度数推論法およびディファジフィケーション高さ 法を用いて得られる。ロビートラフィックとトラフィックレートとホールコール 予想数とからルール出力およびロビーに割り当てられるカゴのクリスプ数とを得 る方法は、前述の例の方法と同様である。 C.シングルソースのトラフィック状態のためのサービスモードを選択するた めの開ループファジー論理コントローラ 別の例では、ロビー第1方向サービスのためのサービスモードを選択するため に、開ループコントローラが用いられる。ロビー以外のフロアからの第2方向の ホールコールの発生は、ロビー以外のフロアーのサービス条件およびロビーでの カゴの利用性に影響を与える。したがって、ロビートラフィックおよびトラフィ ックの変更レートとロビー以外のフロアからの第2方向のホールコールの予想数 とのファジー推定値は、ロビーにおけるサービスモードを選択し、迅速に変更す るために用いられる。 第2方向のホールコールの予想数に用いられるファジーセットは、図22に示 されたものと同一である。図23は、サービスモードを画定するために用いられ るファジーセットを示す。デマンドモードとスケジュールモードとの2つのファ ジーセットのみが使用される。これらのファジーセットは、たとえば0〜40な どの範囲内のモード値を用いて画定される。たとえば、モード値が0から20の 間である場合、それはデマンドモードを指し、21から40の間である場合、そ れはスケジュールモードを指す。 表18は、ロビートラフィックとトラフィックレートと次の3分間の第2方向 のホールコールの予想数とを用いて、サービスモードを選択する方法を示してい る。表18は、ロビートラフィックとトラフィックレートと第2方向のホールコ ールとを、サービスモードに関連付けるファジーロジックルールを書くために用 いられる。このルールは、ファジー論理コンパイラを用いてCコードにコンパイ ルされる。カゴの負荷と出発間隔とからロビートラフィックおよびトラフィック レートを推定するために展開されたCコードと他のディスパッチャソフトウエア とともにまとめられる。 したがって、乗客を乗せたカゴがロビーから第1方向へ出発し、次の3分間の 第2方向のホールコールが予想されると、開ループファジー論理コントローラが 実行される。ファジー論理コントローラは、関連するメンバーシップセット度数 を有するジョイントファジーセットとして、ロビートラフィックおよびトラフィ ックレートを推定する。各ルールのメンバーシップの前提度数は、メンバーシッ プのジョイントセット度数とそのセット内の第2方向のホールコールのメンバー シップの度数との最小値として求められる。メンバーシップの出力セット度数は メンバーシップの前提度数と同じである。いくつかのルールによって同じ出力セ ットが得られた場合、メンバーシップのそれらのセット度数は共に加えられて、 1.0に制限される。メンバーシップの最高度数を伴うセットがサービスモード を決定する。このように、このスキームはセット度数推論法およびディファジフ ィケーション高さ法を用いる。したがって、サービスモードは、ロビートラフィ ックとトラフィックレートと予想される第2方向のホールコール数の現在の推定 値を用いて決定される。 D.ロビースケジュール遅延を選択するための開ループファジー論理コントロ ーラ 第4の例は、開ループファジー論理コントローラによるロビースケジュール遅 延とロビースケジュールキ取消し遅延との選択を説明する。 サービスモードを選択する好ましい方法は、ファジー論理を用いてロビートラ フィックおよびトラフィックレートを推定し、前のセクションで説明したように この推定値を用いてサービスモードを選択する。ファジー論理コントローラがサ ービスモードを選択するために用いられた場合、トラフィックコンディ ションが変化するとすぐにサービスモードが変化する。よって、サービスモード 選択における変動を制御する方法が要求される。これは、開始スケジュールモー ドおよび終了もしくは取消しスケジュールモードにおいて適切な遅延を用いるこ とで達成される。ロビースケジュール遅延およびロビースケジュール取消し遅延 はこの目的のために用いられるものである。 開ループファジー論理コントローラは、ロビートラフィックおよびトラフィッ クレートのファジー推定値と、ロビー以外のフロアに存在する第2方向のホール コールの数のファジーセットとを用いて、ロビースケジュール遅延およびロビー スケジュール取消し遅延とを選択するために用いられる。これによって、サービ スモード選択プロセスの制御が改善され、デマンドモードとスケジュールモード の間の変動が避けられる。加えて、ロビーホールコール登録時間、ロビー混雑お よび混雑期間が減少される。ロビー以外のフロアにおけるホールコール登録時間 およびホールコール再登録もまた減少される。 ロビー以外のフロアに現在存在する第2方向のホールコールの数は、新たな第 2方向ホールコールが登録された場合と第2方向ホールコールに答えた場合常に 記録される。現在の第2方向ホールコールを類別するために用いられるファジー セットおよびメンバーシップ関数は図24に示される。少数の、若干数の、やや 多数のおよび多数のファジーセットが用いられて、第2方向のホールコールを類 別する。 図25を参照すると、ロビースケジュール遅延およびロビースケジュール取消 し遅延を示すために用いられるファジーセットの例が示されている。ロビースケ ジュール遅延は0乃至60秒の範囲で変化し、ロビースケジュール取消し遅延は 0乃至120秒の範囲で変化する。両方の遅延は、非常に短い、短い、幾分短い 、幾分長いというファジーセットによって示されるが、ファジーセッ トの範囲は2つの遅延について異なる。この例に用いられたメンバーシップ関数 は、一次関数である。しかし、ファジー論理の当業者によって知られるように、 一次関数以外のメンバーシップ関数を使用してもよい。 表19は、ロビートラフィック、トラフィックレートおよびロビー以外のフロ アに存在する第2方向のホールコールに基づいて、ロビースケジュール遅延とロ ビースケジュール取消し遅延を選択する方法を示している。この表は、上記3つ の入力と制御パラメータとを関連付けるファジー論理ルールを引出すために用い られる。これらルールは、ファジー論理言語で書かれる。 ある実施態様では、ルールはCコードにコンパイルされ、ロビートラフィック 推定のためのコードと他のディスパッチャCコードとともにまとめられる。 乗客を乗せたカゴがロビーから第1方向に出発し、ロビー以外のフロアにおける 第2方向のホールコールの数が変化した場合は常に、結果としての(resulting )ディスパッチャソフトウエアが実行される。しがたって、要求される遅延が計 算され、動的スケジューラがロビーサービスのためのスケジュールモードを決定 する時にロビースケジュール遅延によってスケジュールサービスを始動して遅ら せる。このようにして、ロビースケジュール遅延の際、動的スケジューラがロビ ーがスケジュールサービスを必要していないと判断した場合、スケジュールモー ドは始動されない。 同様に、動的スケジューラがデマンドモードサービスがロビーに必要であると 判断した場合は、ロビースケジュール取消し遅延によってデマンドサービスを始 動して遅らせる。ロビースケジュール取消し遅延の際、動的スケジューラがスケ ジュールモードを必要としていると判断した場合、デマンドモードは始 動されない。このようにして、デマンドモードからスケジュールモードへの移行 およびスケジュールモードからデマンドモードへの移行が遅延した応答とともに 行われる。 表19から分かるように、ロビートラフィックおよびトラフィックレートが高 い場合、ロビースケジュール遅延は減少され、一方ロビースケジュール取消し遅 延は増加される。トラフィックおよびトラフィックレートが低い場合、ロビース ケジュール遅延は増加され、一方ロビースケジュール取消し遅延は減少される。 ロビー以外のフロアからの第2方向のホールコールの数が高いと、ロビースケジ ュール取消し遅延は減少され、ロビースケジュール遅延は増加される。 ファジー論理が遅延を選択するために使用される場合、ルールのメンバーシッ プ前提度数がロビートラフィックとトラフィックレートと第2方向ホールコール ファジーセットに存在する第2方向ホールコールの数の度数とを用いて計算され る。そして、セット度数の推論法が使用されて、メンバーシップの出力セット度 数が求められる。 各出力セットについて、設定範囲における異なる不連続ポイントにおけるメン バーシップの度数は、予備算出されて、表に記憶される。これらの度数は、、そ のセットについてメンバーシップのセット度数で掛け算されて、それら不連続ポ イントにおけるメンバーシップ最終度数に到達する。各不連続ポイントにおいて 計算されたメンバーシップ最終度数は、すべての出力セットにわたって蓄積され 、1.0に制限される。これら蓄積されたメンバーシップ最終度数は、ディファ ジフィケーション重心法を用いて遅延のクリスプ値を計算するために使用される 。 2.開ループ適応制御ファジー論理コントローラ 開ループ適応制御ファジー論理コントローラは、制御されたパラメータのメン バーシップ関数およびエレベータ制御システム入力変数のいくつかのメンバーシ ップ関数を特定の基準に基づいてリアルタイムで修正する能力を有する開ループ コントローラである。開ループ適応制御ファジー論理コントローラは、前記のセ クションで説明したファジー論理コントローラと、制御パラメータのメンバーシ ップ関数およびファジー論理コントローラ入力として使用されるいくつかのエレ ベータ制御システム入力を修正する適応制御コントローラとからなる。 適応制御コントローラは、開ループ適応制御ファジーコントローラがさまざま に変化する建物およびトラフィックのコンディションに適用できるようにするこ とにより、エレベータ制御システムの性能を改善するために使用される。 エレベータ制御システムの性能は決められた性能測定を用いて監視されされ、制 御の有効性は特別な事件が起こった時と一定の間隔とにおいて分析される。 特別な事件とは、たとえば、存在する第2方向のホールコールの数が変化したり 、第1方向に集められたカゴの数が変化したりすることである。このような方法 では、エレベータ制御システムのある出力が、以下に記述するように、エレベー タ制御システムの他の出力と比較される。 性能測定の分析に基づいて、性能が改善される必要がある場合、制御プロセス を修正するよう決定される。エレベータ制御システムの入力および制御パラメー タに用いられるファジーセットのメンバーシップ関数を修正することによって性 能の改善は行われる。このようにして、適応制御コントローラは、制御されたパ ラメータとそれらの決定されたメンバーシップ関数からいくつかのエレベータ制 御システム入力とのファジーセットについて一時メンバーシップ 関数を生成する。性能測定の異なるコンディションについてメンバーシップ関数 を変更する方法は、予め決められ、この目的のための適応制御論理にコード化さ れる。適応制御は、漸進的プロセスであって、長めのサイクル、たとえば3分の サイクルを用いる。ロビートラフィックおよびトラフィックレートが多数のファ ジー論理コントローラにおける入力として使用され、またそれらは中くらいファ ジーな変数であるため、適応制御コントローラは、ロビートラフィックおよびト ラフィックレートのメンバーシップ関数を修正しない。 図26を参照すると、開ループ適応制御ファジー論理コントローラのブロック 図が示されている。開ループ適応制御ファジー論理コントローラ212は、開ル ープファジー論理コントローラ164と開ループのための適応制御コントローラ 214とを有する。適応制御コントローラ214は、システム状態プレディクタ 216と、性能プレディクタ144と、システム動的アナライザ220と、適応 制御ロジック222と、ファジーメンバーシップ修正関数224と、知識取得シ ステム226と、対話式グループシミュレータ228とから構成される。状態変 数は、たとえば、第1方向に集められたカゴの数、カゴがロビーを出発した時の カゴに登録されたカゴコールの数、および昇降両方向のホールストップの数であ り、これらは、予め設定された時間間隔および特別な事件が起こったときにシス テム状態プレディクタ216に入力される。これら状態変数の予想された値21 8は、適応制御ロジック222で一組の入力として使用される。 性能測定値は、たとえば、ロビーでのホールコールの登録回数、ロビー以外で のホールコールの登録回数、およびカゴの往復回数であり、これも予め設定され た時間間隔および特別な事件が起こったときに記録される。そして性能は、一定 の間隔で、性能プレディクタ144によって予想される。予想された 性能データ146は、適応制御ロジック222への別の一組の入力として使用さ れる。 適応制御ロジック222は、システム性能を改善するために、制御されたパラ メータのファジーセットのメンバーシップ関数またはエレベータ制御システムの 入力変数の修正が必要であるか否かを1分ごとに判断する。適応制御ロジックは 、制御されたパラメータについてサブブロック230で示され、エレベータ制御 システムの入力についてサブブロック232で示されている。以下に適応制御ロ ジックを詳細に説明する。適応制御ロジックは、ファジーセットのメンバーシッ プ関数を修正する必要を認識するために使用されるエレベータ制御システムの出 力変数のセットを備える。各変数のセットには2つのエレべータ制御システム出 力変数が含まれる。適応制御ロジックは、システム動的アナライザヘ一度に一セ ットを送り、変更を評価し、ファジーセットを変更するための条件についてのデ ータ242を受け取る。適応制御ロジックは、システム動的アナライザから受信 したデータに基づいてファジーセット修正条件を決定する。修正条件は、入力2 36として、ファジーメンバーシップ修正関数224に送られる。ファジーメン バーシップ修正関数224は、ファジーセットのメンバーシップ関数を要求され たように修正し、開ループファジー論理コントローラによって使用されるために 、メモリライト234によってGCSSのメモリに情報を記憶する。ファジーセ ット修正が完了したことは信号238によって表示される。 図27を参照すると、システム動的アナライザの動作が示されている。システ ム動的アナライザは、一度に2つのエレベータ制御システム出力変数における変 化を評価するために使用される。時間上のパーセンテージ変化、2つのエレベー タ制御システム出力変数間の相対変化、そして決定された最大値に対す るエレベータ制御システム出力変数の変化の3種類の変化が決定される。システ ム動的アナライザは、ステップ250で、予め予想された値から決められた性能 測定値のパーセンテージ変化を計算する。そして、算出された値がステップ25 2で先の予測間隔の最後で計算された値と大きく異なっているか否かを決定する 。これらの変化が大きい場合、いくつかの決められたパーセンテージたとえば2 5%以上と比較された場合、大きな変化を伴うエレベータ制御システム出力変数 と変化の量がステップ254で記憶される。これが、エレベータ制御システム出 力変数のタイプ1の変化として記憶される。そしてステップ256では、一度に 2つのエレベータ制御システム出力変数を比較し、それらの関係が容認できるか 否かを確認する。たとえば、直線関係にあるか、予め設定された制限内にある場 合に、それら変化は容認される。容認されない場合、先の評価時間から大きく変 化したエレベータ制御システム出力変数が、ステップ258において、変化の関 連した相対的大きさとともに(along with itsassociated relative magnitude of change)記憶される。これが、エレベータ制御システム出力変数のタイプ2 の変化である。その後、ステップ260で、エレベータ制御システム出力変数の 最も高い値が最大値に対してチェックされる。エレベータ制御システム出力変数 が最大値から大きく異なる場合、大きな差異を有するエレベータ制御システム出 力変数がステップ262にまた記憶される。エレベータ制御システム出力変数が 最大値よりかなり低い場合、それは大きなマイナス差異として記され、最大値よ りかなり高い場合、それは大きなプラス差異として記憶される。これが、エレベ ータ制御システム出力変数のタイプ3の変化である。 図28および29を参照して、メンバーシップ度数の修正方法を説明する。 この例ではメンバーシップ関数は一次関数と仮定する。図28は、一次メン バーシップ関数を有するファジーセットを示す。制御されたパラメータもしくは ファジー論理コントローラ入力変数のためのファジーセットの数は、有限たとえ ば4である。ファジーセットは、画定ポイントD1,D2,D3,D4,D5, D6,D7およびD8を用いて画定される。この例では、8つの画定ポイントが 存在する。初期のファジーセットは、これらのポイントによって画定され、これ らは特定されたファジーセットである。D2,D3,D4,D5,D6,D7に おけるメンバーシップの度数は1.0である。D2’およびD2は同じ値のファ ジー変数を有するが、D2’におけるメンバーシップ度数は0である。D2’は 、D2と比較すると高いファジーセットにある。D3’はメンバーシップ度数0 を有し、D3と比較すると低いファジーセットにある。D3’,D4’等は、こ のようにD2,D3等から求められる。 ファジーセット修正は、いくつかの方法によって行われる。第1の方法は、範 囲または領域(universe)が拡大または縮小される。範囲がたとえば最初は60 秒である場合、範囲は拡大によって60秒よりも大きくなり、縮小によって60 秒未満になる。そしてポイントD2からD8の位置は、右もしくは左に移動して 、コントローラ出力は変更される。この方法は、モード1変化と称される。1. 0よりも大きな倍率で拡大され、1.0よりも小さな倍率を指定することによっ て縮小される。 第2の方法は、ファジーセットの最高範囲はある係数で増加されるか、ある係 数で減少される。セット1の最高範囲が拡張されると、D2は右に移動し、その 逆であれば、D2は左に移動する。与えられたセット、この例ではセット4の最 高幅が拡張されると、D7は左に移動し、その逆であれば、D7は右に移動する 。中間セットを拡張もしくは収縮することによって、D3,D4,D5およびD 6の位置は変更される。このファジーセット変更方法は、モード2 変化と表される。この変化を果たすには、拡張係数または収縮係数は各セットご とに個々に与えられなければならない。1.0よりも大きな拡張係数はセットの 範囲を広げ、1.0未満の拡張係数はセットを実際には縮める。この方法を用い てファジーセットを変更することにより、再びコントローラの出力と入力変数の 効果は変更可能である。すべてのファジーセットは、0.0の拡張係数を用いる ことで三角形にできる。 第3の方法では、ファジーセットの最高はその中間点が左もしくは右にシフト される。このシフトは、右に移動すると正の方向であり、左に移動すると負の方 向である。このシフトは、領域の数分の1、たとえば0.08倍の範囲に規定さ れる。端のセットではなく、中央のファジーセットのみがこの方法を使って修正 可能である。 第4の方法では、個々のセットの範囲が変数の範囲の数分の1に規定される。 この方法は、三角形のメンバーシップ関数から台形のメンバーシップ関数を得る ために用いられる。これは、負の倍数を用いて示される。表20は、ファジーセ ット修正指示の例を示している。 図29を参照すると、適応制御ロジック222のフロー図が示されている。 ステップ266では、適応制御ロジックは、ファジーセットがあ変更される必要 があるか否かを識別するために分析される性能測定値のセットを選択する。 この選択は、それぞれ2つのエレベータ制御システム出力変数を持つ複数のセッ トの表から行われる。表は、ファジー論理コントローラ設計に左右される。 選択された2つの性能エレベータ制御システム出力変数は、システム動的アナ ライザ220に送られる。このエレベータ制御システム出力変数は、ステップ2 68でシステム動的アナライザにより分析され、時間上のパーセンテージ変化、 2つのエレベータ制御システム出力変数間の相対変化、および決められた最大値 に対する変化を識別する。変化は、大きい場合、タイプ1、タイプ2およびタイ プ3のフラグをセットし、変化の大きさを示すことによって表示される。 そして、ステップ270で、タイプ1、タイプ2またはタイプ3として変化 のタイプが選択される。変化のタイプおよび変化の大きさは、ステップ272で 、修正されるファジーセットおよび行われる修正のタイプを識別するために使用 される。相互相関表として知られる表21,22および23がこの目的のために 用いられる。タイプ1変化について表21を参照すると、先の予想間隔からのエ レベータ制御システム出力変数と先の予想間隔における値との変化のパーセンテ ージが用いられて、修正されるファジーセットおよびそれらそれぞれの変化を識 別する。たとえば、エレベータ制御システム出力変数がロビー以外のフロアでの ホールコール最高登録時間の性能測定値である場合、行に選択される値は、60 、75、90、105,120秒でもよい。変化レベルは、25%、50%、7 5%、100%および150%でもよい。このようにして、性能測定の値が60 秒未満で、パーセンテージ変化が25%未満である場合、ファジーセットに変化 は起こされない。値が60から75秒の間で、パーセンテージ変化が25%から 50%の間である場合は、1行目および1列目には、変化されるファジーセット および要求された修正指示のアドレスが位置される場所にX11が入る。同様に X42は、105秒以上120秒未満のファジー変数および50%以上75%未 満のパーセンテージ変化について、変化されるファジーセットおよび要求修正指 示のアドレスが記憶された場所を示す。 表22は第1のエレベータ制御システム出力変数の第2のエレベータ制御シス テム出力変数に対する相対的パーセンテージ変化であるタイプ2の変化について ファジーセットの変化表アドレスを示している。第1のエレベータ制御システム 出力変数の変化がdx%であり、第2のエレベータ制御システム出力変数はdy %である場合、相対的変化はdx−dyである。表23は、決められた最大値か らエレベータ制御システム出力変数の最高値の変化であるタイプ3の変化に対す るファジーセットの変更表アドレスを示す。一組のアドレスは正 の変化の変更表を特定し、別の組のアドレスが負の変化の変更表を特定する。 表21 タイプ1の変化についての要求されたファジーセット変更表のアドレスを記憶す るための相互相関表 表22 タイプ1の変化につてのファジーセット変更表のアドレスを記憶するための相互 相関表 表23 タイプ3の変化についてのファジーセット変更表のアドレスを記憶するための 相互相関表 表24は、ファジーセット変化表の内容を示している。変化されるファジーセ ットのアドレスおよび要求された修正指示が記憶されている表を示している。フ ァジーセットアドレスは、ファジーセットの画定ポイントが記憶されているメモ リ位置を指す。これらの記載は、修正指示を用いて修正される。 表24 ファジーセット変化表 ファジーセットアドレス 修正指示表アドレス Y1 T1 Y2 T2 Y3 T3 修正指示表には、どのファジーセットが修正されるかどのようにファジーセッ トが修正されるかが示されている。修正指示表は、表20と似ており、変化のモ ード、使用される係数、シフト量および修正されるセットが含まれている。この ようにして、変化のタイプと変化の大きさを知ることで、修正される べきファジーセットおよび修正の種類が識別される。 このようにして、変化のタイプと変化の大きさを知ることで、修正されるべき ファジーセットおよび修正指示表の位置が得られる。適応制御ロジック222は 、ファジーセット修正関数224にこれらの指示を送る。ステップ274で、こ れらの指示を用いて画定ポイントD1,D2,D3,D4,D5,D6,D7, D8の位置を計算することにより、ファジーセットが修正される。 その後、ステップ266で、第2のエレベータ制御システム出力変数の変更が 大きいかそうでないかが決定される。大きい場合、ステップ278において第2 のエレベータコントロールシステム出力変数のためにステップ270が繰り返さ れる。そして、ステップ280において第2のエレベータ制御システム出力変数 のためにステップ272が繰り返される。ステップ282において第2のエレベ ータ制御システム出力変数のためステップ274が繰り返される。 ステップ284において、必要であれば、2つのエレベータ制御システム出力変 数からなる他方のセットが識別される。ステップ266から282のプロセスが 2つのエレベータ制御システム出力変数の他方のセットについて繰り返される。 適応制御ロジックは、このようにして性能エレベータ制御システム出力変数の値 における変化に応じてファジーセットにおける変化をもたらす。 それぞれが2つの性能または状態変数からなるいくつかのセットが分析された 場合、2つ以上のセットが同じファジーセットにおける変化を示してもよい。こ のような場合、各エレベータ制御システム出力変数による変化は別々に行われる 。最後に、ステップ286において、総変化(aggregate changes)が計算され る。 そして、メンバーシップの画定された度数が制御されたパラメータについて計 算される。計算されたファジーセットおよび制御されたパラメータの画定さ れた度数は、メモリーライト234によってGCSSのメモリに書き込まれる。 ファジーセット変化を行うための表は、対話型シミュレーションを用いた学習 プロセスによって生成される。適用制御コントローラには、この目的のため知識 取得システム226および対話型グループシミュレータ288が設けられる。エ レベータグループコントローラが他で使われていないときに、対話型シミュレー ションが対話型シミュレータ228によって実行される。このシミュレータはい くつかのトラフィックプロフィールの選択の幅を有する。 たとえば、上昇方向のピークまたは昼間の時間の通常のトラフィックは、パー センテージたとえば25%で表される。これは異常な状況である。別の例として 、通常のトラフィックは、稼動していないあるカゴとともに供給され得る。第3 の例は、第2のロビーを加え、トラフィックの一部は第2のロビーから発生する と仮定する。第4の例は、ロビーより上の階たとえば3階にカフェテリアがある と仮定し、ロビートラフィックの一部はそのカフェテリアで終わり、それからた とえば10分後に始動し、最終の目的地に行くと仮定する。第5の例は、建物の 近くに乗り換えステーションがあると仮定し、5分ごとに50%のトラフィック が1分以内にその建物内に入ると仮定する。 対話型グループシミュレータは、熟練者、つまりエレベータディスパッチング の技術の熟練者によって指示され、シミュレーションおよび監視システム動力を 駆動する。監視されるエレベータ制御システム出力変数は、2つのエレべータ制 御システム出力変数からなるセットに特定される。シミュレーションが駆動され た場合、システム動的アナライザ220はこれらのエレベータ制御システム出力 変数を監視する。監視されたエレベータ制御システム出力変数における観測され た変化が大きく、タイプ1、タイプ2またはタイプ3の変化を 有する場合は常に、シミュレーションは停止する。熟練者は、システムに使用さ れたファジー論理コントローラと入力および出力変数を表示するようシミュレー タに指示することもでき、よってファジーセットの画定ポイントおよびファジー 変数範囲も診断できる。熟練者は、現在のシミュレーション状態を保存するよう シミュレータに要求でき、よって熟練者は表20に示されたような修正指示の形 でファジーセットに変更を入力できる。その後、シミュレータは駆動されて、シ ステム動力が再度分析される。ファジーセットの変化によって、たとえば次の5 分間の性能が改善された場合、熟練者は、知識取得システム226を用いてファ ジーセット変化を保存するようシミュレータに指示するであろう。知識取得シス テムは、ファジーセット変化修正表アドレスおよびファジーセットアドレスを表 24と同様の表に記録する。その後、この表のアドレスは、知識取得システムに よって相互相関表21、22または23に記憶される。 いくつかの異なる種類のトラフィックプロフィールでシミュレーションを繰り 返すことによって、2つのエレベータコントロールシステム出力変数における大 きな変化を含むさまざまな状況が観測される。ファジーセットに対する修正は熟 練者によって入力される。その後、シミュレーションが駆動され、性能が再度分 析される。性能が容認できる場合、ファジーセット変化は適切な表に記録される 。対話式シミュレータ228および知識取得システム226はこのように使用さ れて、ファジーセット変化表、ファジーセット修正指示表、および相互相関表を 生成する。これらの表は、開ループファジー論理コントローラの適応制御のため にリアルタイムで用いられる。 開ループファジー論理コントローラに用いられるファジー論理コントローラ1 64は、前記のセクションで記述したものと同様である。開ループ適応制御 ファジー論理コントローラの実施の例を以下に記述する。 A.昼間のロビーに割り当てられるカゴの数を選択するための開ループ適応制 御ファジー論理コントローラ 昼間のロビーに割り当てられるカゴの数を選択するファジー論理コントローラ 164に用いられるファジーセットを適応させるために、ロビーのホールコール 最高登録時間およびロビー以外のホールコール最高登録時間が各分ごとに記録さ れて、システム性能プレディクタ144によって次の3分間のこれらの値を予測 するために用いられる。 図30を参照すると、適応制御コントローラ214のシステム動的アナライ ザ220のオペレーションが示されている。ステップ296において、ロビーの ホールコール最高登録時間とロビー以外のホールコール最高登録時間の3分間の 移動が性能プレディクタ144によって平均される。 ステップ298において、先の1分間で計算されたものから移動平均における パーセンテージ変化が算出される。そして、ステップ300で、ロビー以外のホ ールコール最高登録時間のパーセンテージ変化がロビーのホールコール最高登録 時間のパーセンテージ変化と比較される。ロビー以外のホールコール最高登録時 間のパーセンテージ変化が、たとえばロビーのホールコール最高登録時間のパー センテージ変化の1.25倍より大きい場合、ステップ302において、ロビー 以外のホールコール登録時間のタイプ1の変化として記録される。ロビー以外の ホールコール最高登録時間のパーセンテージ変化が、たとえばロビーのホールコ ール最高登録時間のパーセンテージ変化の1.25倍より小さい場合、ステップ 304において、ロビーのホールコール最高登録時間がロビー以外のホールコー ル最高登録時間のたとえば1.25倍より大きいか否かが決定される。そうであ れば、ステップ306で、それはロビーのホールコール登録時間のタイプ1の変 化として記録される。 ステップ308で、ロビー以外のホールコール最高登録時間の移動平均(MA )はロビーのホールコール最高登録時間の移動平均と比較される。ロビー以外の ホールコール最高登録時間のMAがロビーのホールコール最高登録時間のMAの たとえば1.25倍より大きい場合、ステップ310で、ロビー以外のホールコ ール最高登録時間のタイプ2の変化として記録される。ロビー以外のホールコー ル最高登録時間のMAがロビーのホールコール最高登録時間のMAのたとえば1 .25倍より小さい場合、ステップ312で、ロビーのホールコール最高登録時 間のMAがロビー以外のホールコール最高登録時間のMAと 比較される。ロビーのホールコール最高登録時間のMAがロビー以外のホールコ ール最高登録時間のMAの0.75倍より大きい場合は、ステップ314で、ロ ビーのホールコール最高登録時間のタイプ2の変化として記録される。 ステップ316において、ロビー以外のホールコール最高登録時間のMAは、 ロビー以外のロビーコール登録時間の決められた最高値と比較される。これらの 差異がたとえば20%以上であり、ロビー以外のホールコール最高登録時間がロ ビー以外のホールコール登録時間の決められた最高値を超えている場合は、ステ ップ318で、ロビー以外のホールコール最高登録時間のタイプ3の変化として 記録される。ロビー以外のホールコール最高登録時間がロビー以外のホールコー ル登録時間の最高値よりも小さい場合は、ステップ318にて、ロビー以外のホ ールコール登録時間の負のタイプ3の変化として記録される。そして、ステップ 320で、ロビーのホールコール最高登録時間のMAはロビーのホールコール登 録時間の決められた最高値と比較される。ロビーのホールコール最高登録時間の MAがロビーのホールコール登録時間の最高値を20%超えている場合は、ステ ップ322で、ロビーのホールコール最高登録時間の正のタイプ3の変化として 登録される。ロビーのホールコール最高登録時間のMAがロビーのホールコール 最高登録時間の最高値より20%以上小さい場合、ロビーホールコール登録時間 の負のタイプ3の変化として記録される。 図31を参照すると、ファジー論理コントローラのためのファジーセットメン バーシップの必要とされる変化を決定する方法が示されている。ロビーに指定さ れたカゴの数と予想される第2方向のホールコールとのファジーセットに対して 必要な修正は、対話型シミュレーションを用いるこのコントローラのために特別 に生成された、表21,22、23と同様の相互相関表、表24と同 様のファジーセット変化表、および表20と同様のファジーセット修正指示テー ブルを用いることによって得られる。 ステップ334において、ロビー以外のホールコール登録時間のタイプ1の変 化は、大きいか大きくないかが決定される。大きい場合、ステップ336で、ロ ビーファジーセットに割り当てられるカゴの数に対する必要な修正が計算され、 保存される。ロビー以外のホールコール登録時間がロビーのホールコール登録よ りも速く増加し、ロビー以外のホールコール登録時間が許容最大値に近づき、ロ ビーに割り当てられたカゴの数が3つ以上である場合、ロビーに割り当てられた カゴの数はひとつ減らされる。この修正は記録される。同様に、第2方向のホー ルコールファジーセットが調整されて、より少ない数の第2方向のホールコール が高い類別のファジーセットに関連される。これもまた、ロビーに割り当てられ たカゴの数を減少する。このようなファジーセット修正はステップ338で決定 され、記録される。 ステップ340で、ロビー以外のホールコールの最高登録時間におけるタイプ 2の変化が分析され、ステップ342で、ロビーに割り当てられたカゴの数の要 求されるファジーセット修正が計算され、記録される。ステップ344で、下降 方向のホールコールファジーセットに対する変化が計算され、記憶される。 ステップ346、348および350は、ロビー以外のホールコール最高登録 時間のタイプ3の変化のファジーセットのメンバーシップ関数における変化を決 定する。ステップ352乃至362は、ロビーのホールコール最高登録時間にお けるタイプ1、タイプ2およびタイプ3の変更によるファジーセットのメンバー シップ関数に対する必要な変化を計算する。そして、ステップ364で、ロビー 以外のホールコール登録時間変化およびロビーのホールコール登録 時間変化についてのファジーセットのメンバーシップ関数変化が初期のファジー セットメンバーシップ関数と決定された最後の変化と比較される。 ファジーセットメンバーシップは修正され、メンバーシップ値の画定された度 数は、メンバーシップ関数修正関数224によってルール出力ファジーセットに ついて算出される。よって、システムは、第2方向のロビー以外のホールコール は昼間増加するものとして適応する。 3. 閉ループファジー論理コントローラ 閉ループファジー論理コントローラは、ロビートラフィックとトラフィックレ ートとを一組の入力として使用し、またエレベータ制御システム出力をもう一組 の入力として使用する。エレベータ制御システム出力は、エレベータ制御システ ム状態の変数でも性能測定値であってもよい。コントローラはさらに、他のエレ ベータ制御システム入力をコントローラの入力として使用する。エレベータ制御 システム性能データは収集され、次の間隔の予想を行うために使用される。予想 された値は入力として用いられる。ロビーから第1方向にカゴが出発する場合常 に、またエレベータ制御システムが性能の予想を行う場合常に、コントローラが 実行されてもよい。コントローラ入力変数と制御されたパラメータとの関係が複 雑であり、エレベータ制御システム入力および出力変数の予想値に疑いがあるた め、ファジーロジックが決定を行い、制御パラメータを選択するのに適している 。 閉ループファジーロジックコントローラは、参照入力を使用せず、古典的制御 問題に用いられていたような制御エラーを計算することもない。むしろ、システ ム出力変数とファジーセットと直接用いてファジーロジックルールが書き込まれ る。 図32を参照すると、閉ループファジー論理コントローラのブロック図が示さ れている。状態変数136は、入力370として直接利用されるか、閉ループフ ァジー論理コントローラへのいくつかの状態関連入力218を生成するため状態 プレディクタ216で用いられるかのいずれかである。たとえば、昼間、ロビー に到着する3つのカゴのカゴ負荷が、大きな第2方向のトラフィックが存在する ことを確認するために使用される。このような状況で、第2方向のカゴ負荷の移 動平均がロビー予測218として用いられ、ロビーに割り当てられたカゴの数を 制御する。このようにして、フロアからのホールコールはカゴの適切な供給を受 ける。同様に、閉ループファジー論理コントローラへの入力としていくつかの性 能測定値142が含まれている。たとえば、ロビーおよびロビー以外のホールコ ール登録時間がファジー論理コントローラ164への入力として使用される。ま た、性能測定値が性能プレディクタ144で予想されて、使用される。ロビーで の3つの有効なホールコールのホールコール登録時間の移動平均または第2方向 へのロビー以外のホールコール登録時間の3分間の予想値が予想された性能測定 値146として用いられる。コントローラ入力に状態変数および性能測定値を含 めることにより、コントローラは、建物内の変化するトラフィックコンディショ ンに迅速に応答できる。この制御方法は、入力または出力変数のファジーセット を修正しないが、エレベータ制御システム出力から選択されたより多くの入力を 代わりに用いるので、適応制御方法とは違う。以下に5つの例を挙げて、閉ルー プファジー論理コントローラのオペレーションを説明する。 A.乗り換えステーション近くの建物内における上昇方向のピーク時のロビー に割り当てられるカゴの数を選択するための閉ループファジー論理コントローラ 乗り換えステーション近くの建物内において、短い期間に多数の人々がロビー に頻繁に来る。このような多数の乗客の到着に対応するためには、短い間にロビ ーに多数の乗客が到着しない建物と比べてさらに多くのカゴをロビーに送る必要 がある。したがって、ロビーホールコール登録時間をひとつの入力として用いる 閉ループファジー論理コントローラがロビーに割り当てられたカゴの数を選択す るのに好ましい。 図33を参照すると、ロビーホールコールの登録時間を類別するために用いら れるファジーセットおよびメンバーシップ関数の一例が示されている。3つの有 効なロビーホールコールの登録時間の移動平均は閉ループ入力として使用される 。移動平均登録時間は、短い、幾分短い、幾分長い、および長いファジーセット で類別される。リアルタイムの予想ホールコール登録時間を使用することによっ て、閉ループファジー論理制御は、ロビートラフィックコンディションの変化に つれて迅速に制御パラメータを調整できる。 この例は、ロビートラフィックと、トラフィックレートと、予想されたロビー ホールコール登録時間を、ロビーに割り当てられるカゴの数を選択するための入 力として使用する。表25は、ロビートラフィックと、トラフィックレートと、 予想されたロビーホールの登録時間とを入力として用いて、ロビーに割り当てら れるカゴの数を選択する方法を示している。この方法は、逆の流れやフロア間同 士のトラフィックが大きくないが、ロビーホールコール登録時間が広い範囲にわ たって変化する場合に、上昇方向のピーク時に好ましい。 ファジー論理ルールは、表25を用いて書かれ、ロビーに割り当てられるカゴ の数を、前述したロビートラフィック、トラフィックレート、およびロビーホー ルコール登録時間に関連付ける。ファジー論理ルールは、ファジープログラム言 語および前述したように生成されるCコードに変換される。ソルトウエアは、乗 客を乗せたカゴが第1方向に出発した場合は常に、ロビーに割り当てられるカゴ の数を選択するためにディスパッチャソフトウエアとともに用いられる。ロビー トラフィック、トラフィックレートおよび予想されたロビーホールコール登録時 間からロビーに割り当てられるカゴの数を得る方法は、開ループファジー論理制 御方法で説明した、ロビートラフィック、トラフィックレートおよび下降方向の ホールコールの予想された数を用いてロビーに割り当てられるカゴの数を得るた めに用いられる方法と同じである。 B.カフェテリアおよび/または第2ロビーのある建物における上昇方向のピ ーク時のロビーに割り当てられるカゴの数を選択するための閉ループファジー論 理コントローラ カフェテリアおよび/または第2ロビーのある建物においては、上昇方向のピ ーク時にロビー以外のフロアからも大きなトラフィックが頻繁に存在する。 したがって、ロビーにカゴを割り当てるプロセスは、上昇方向のピーク時におけ るロビー以外のフロアにおけるサービス要求も適切に考慮しなければならない。 これは、ロビーに割り当てられるカゴの数を選択するにあたり、ロビー以外のホ ールコール登録時間を入力のひとつとして用いることによって達成される。たと えば、3分間についてのホールコール最高登録時間は、次の3分間のロビー以外 のフロアについてホールコールの最高登録時間を予想するために使用できる。 この閉ループコントローラは、ロビートラフィック、トラフィックレート、お よび予想されたロビー以外のホールコール登録時間を入力として使用して、上昇 方向のピーク時のロビーに割り当てられるカゴの数を選択する。 図34は、ロビー以外のホールコール最高登録時間を類別するために用いられ るファジーセットとメンバーシップ関数の例を示している。これらは、短い、幾 分短い、幾分長いおよび長いのファジーセットを用いて類別される。表26は、 ロビートラフィック、トラフィックレートおよび予想されたロビーのホールコー ル登録時間を入力として用いて、ロビーに割り当てられるカゴの数を選択する方 法を示している。 ファジー論理ルールは、表26を用いて書かれ、ロビーに割り当てられるカゴ の数を、前述したロビートラフィック、トラフィックレート、および上記ロビー ホールコール登録時間に関連付ける。このコントローラを用いてロビーに割り当 てられるカゴの数を得る方法は、前記セクションで説明された方法と同じである 。 C.第2方向のトラフィックが大きい場合、昼間のロビーに割り当てられるカ ゴの数を選択するための閉ループファジー論理コントローラ 昼間、ロビー以外のフロアにおいて第2方向のホールコールがいくつかあり、 いくつかのフロアは大きな乗り入れ率(boarding rate)が頻繁に見られる。し たがって、第2方向のホールコール登録時間は大きい。これらのフロアへのサー ビスを改善するために、エレベータ制御システム性能測定値、すなわ ち、第2方向のホールコール登録時間の予想値が、ロビーに割り当てられるカゴ の数を選択するために閉ループファジー論理コントローラに入力のひとつとして 用いられる。 図35は、予想された第2方向のホールコール登録時間を類別するために用い られる一般的ファジーセットとメンバーシップ関数を示す。これらは、短い、幾 分短い、幾分長い、長いのファジーセットを用いて類別される。予想された3分 間のホールコール登録時間が入力として用いられる。予想された3分間のホール コール登録時間の使用により、制御パラメータがゆっくりと調節される。 表27は、ロビートラフィックおよびトラフィックレートおよび予想された下 降方向のホールコール登録時間を用いて、ロビーに割り当てられるカゴの数を選 択する方法を示している。 この表は、ロビートラフィックとトラフィックレートと予想された第2方向の ホールコール登録時間とを、割り当てられるカゴの数に関係づけるファジー論理 ルールを書くために用いられる。これらのファジー論理ルールは、ファジープロ グラム言語に変換され、Cコードに変換される。乗客を乗せてカゴがロビーから 出発する場合に常に、またシステムが3分間の間隔を終え、次の3分間について のロビー以外の第2方向のホールコール登録時間を予測した場合は常に、このフ ァジーロジックコントローラが実行される。ロビーに割り当て られたカゴの数のクリスプ値を得る方法は、前記のセクションに記載されたもの と同じである。 D. 単一ソースのトラヒック条件に対するスケジュール間隔を選択するための 閉ループファジー論理コントローラ 閉ループファジー論理コントローラは、ロビーのトラヒックおよびトラヒック 速度を1つのセットのコントローラ入力として、1つのエレベータの制御システ ムの入力、つまりロビーでない(non-lobby)二次的な方向のホールの呼びを他 のコントローラ入力として、また1つのエレベータ制御システムの出力、つまり 主方向において集群(bunch)されたかごの数を第3のセットの入力として使用 して、スケジュール間隔を選択する。主方向においてバンチされた車の数はエレ ベータの制御システムの状態変数である。 予測された3分間の二次方向のホールの呼びは、1つのセットの入力として使 用される。図22は、二次方向のホールの呼びに対するファジーセットを示した 。 主方向に集群されたかごの数は、当該方向において乗客をロードするか、当該 方向のためのホールランタンがターンオンした(主方向に対する搭乗がセットさ れた)フロアで停止されたか、主方向のホールランタンがターンオンしたフロア ヘ減速したか、当該方向に走行しているが最も通り逆転床コミットメントポイン ト(reversal floow commitment point)に到達していない、かごの数をカウン トすることで決定される。主方向において集群されたかごの数を規定するために 使用されるファジーセットは、1つの実施形態においては、図36に示したよう に、僅か、多少、数個、および多数である。 図37を参照して、スケジュール間隔のために使用されるファジーセットは図 示したように、非常に短い、短い、かなり短い、およびかなり長いであ る。 表28はロビーのトラヒック、トラヒック速度、二次方向のホール呼びの予測 数、および集群されたかごの数である。 表28は、ロビートラヒック、トラヒック速度、二次方向ホール呼びの数、お よび主方向において集群されたかごの数からスケジュール間隔を選択するための ファジー論理を導出するために使用される。成文されたファジー論理ルールはC コードにコンパイルされる。Cコードは、ロビートラヒックおよびトラヒック速 度および他のデイスパッチャソフトウェアを評価するために 使用されるCコードに結合される。よって、1つの実施形態において、かごが乗 客とともにロビーを出発するときはいつでも、およびシステムが各分の終りに3 分間の二次方向ホール呼びを予測するときは、このコントローラが実行される。 次いで、主方向に集群されたかごの数が決定され、次の時間においてロビーにお いて使用されるスケジュール間隔が選択される。 ロビートラヒックおよびトラヒック速度に対するメンバーシップの統合セット の次数(joint set degree)は別々に決定される。予測された二次方向ホール呼 びに対するメンバーシップの程度および主方向において集群されたかごの数は対 応するファジーセット内で決定される。ルールに対するメンバーシップの正確な 次数は最大−最小ルール(max-min rule)を使用して決定される。次いで、各ル ールに対して、正確な次数をセット次数として使用して、出力セットに対するメ ンバーシップのセット次数が決定される。いくつかのルールが同じ出力セットを 有するときには、当該セットに対して個々のルールセットの次数を加え合計を1 .0に制限することでメンバーシップの結合されたセット次数が決定される。 各出力セットは出力変数の範囲内において規定される。範囲内での分離したポ イントにおける規定されたメンバーシップの次数は計算され各出力ファジーセッ トに対する表内に記憶される。表内におけるその値を当該セットに対するメンバ ーシップのセット次数と掛算することで、これらのポイントにおける最終的なメ ンバーシップの次数が得られる。これはセット次数の推論法(set degree metho d of inference)と呼ばれる。デファジケーションのセントロイド法(centroid method of defuzzification)を使用して、スケジュール間隔のクリスプ値(cr isp value)が次いで得られる。 E. スケジュールトレランスを選択するための閉ループファジー論理コ ントローラ 動的スケジューリングが著しい内フロアおよび対向流れトラヒックのシステム 内あるいはカフェテリアフロア、二次ロビーあるいは過酷なロビートラヒックの 間の著しいトラヒックのある地階を備えたビルディング内で使用されたときには 、1つの実施形態においては、ロビーへのかごの割当てのためにスケジュールウ インドの使用が使用される。スケジュールウインドは、スケジュールされた時間 の付近の下側トレランスおよび上側トレランスによって規定される。このウイン ド内でかごがロビーに来ることを許容することで、かごはスケジュールされた割 当て時間の前にロビーに来て割り当てられるのを待つ必要がない。したがって、 他のフロアにおけるかご割当てをより良く適合させることができる。 スケジュールウインドに対するスケジュールトレランスは、本例においては、 閉ループファジー論理コントローラを使用して選択される、ロビートラヒックお よびトラヒック速度のファジー予測は入力の1セットとして使用される。エレベ ータ制御システムの入力、つまり主方向および二次方向における全体の非ロビー ホール呼びは、コントローラの他の入力として使用される。二次方向のトラヒッ クはしばしば著しく、また二次方向のホール呼び登録時間(registration time )は正午の双方向トラヒック条件の間に発生するものと同じように大きいことか ら、エレベータ制御システムの性能尺度(performance measure)、つまり二次 方向のホール呼びの最大の登録時間はコントローラ入力の第3のセットとして使 用される。下側および上側トレランスは、ロビートラヒックおよびトラヒック速 度の予測および両方向における予測された全てのホール呼びのファジーセットお よび二次方向のホール呼びの予測された最大の登録時間を使用して選択される。 このような閉ループ制御方法により、トラヒック条件をロビーおよび非ロビー の上および下のホール呼びに近付けて合致させるとともに、かごのより良い分布 を行うためにトレランスを選択することができる。これにより、非ロビーフロア において最大ホール呼び登録時間が減じられる。同時に、ロビー待ち時間、ロビ ーの混雑およびロビーの混雑の持続時間の長さを同様に小さくすることができる 。かごはバランスされたサービスを提供するためにより良く利用される。 図38を参照して、予測された非ロビーホール呼びを分類するために使用され るファジーセットおよびメンバーシップ関数が示されている。これらは、過去の いくつかの3分間の期間の間に存在したものから次の3分間の期間のために反映 される。予測されたホール呼びは現在存在する呼びの代わりに使用され、よって 応答は迅速ではなく、緩やかに調整される。全体のホール呼びカウントは整数で あり、よってメンバーシップの次数は全体のホール呼びの整数値に対して規定さ れる。これらは、一実施形態では、僅か、多少、数個、および多数のセットを使 用して分類される。 図35を参照して、ファジーセットおよびメンバーシップは予測された二次方 向ホール呼びの最大の登録時間のために機能する。次の3分間に対する最大の登 録時間は先の少数の3分間の期間のものから予測される。予測された値はまたシ ステムの応答を遅らせ、迅速な振動(oscillation)が回避される。最大の二次 方向のホール呼び登録時間はファジーセットを使用して一実施形態では、短い、 かなり短い、なかり長いに分類される。 制御パラメータ、下側スケジュールトレランスおよび上側スケジュールトレラ ンスは、一実施形態では0から20秒の範囲内で変化する。一般的には、下側ト レランスは上側トレランスよりも短い。これらのトレランスはファジ ーセットを使用して、非常に短い、短い、かなり短い、およびかなり長いに分類 される。図39は下側および上側スケジュールトレランスを分類するために使用 されるファジーセットを示した。 表29は、ロビートラヒックおよびトラヒック速度のファジー予測および予測 された非ロビーホール呼びおよび全体の予測された二次方向のホール呼びおよび 最大登録時間のファジーセットを使用して下側および上側スケジュールトレラン スを選択するための方法を示したものである。 ファジー論理ルールは表29の列項目を使用して記入されており、ファジーと んりコントローラの入力および出力変数を連結する。これらぼファジー論理ルー ルはCコードにコンパイルされ、またディスパッチャソフトウェアに統合される 。スケジュールトレランスは、かごが主方向にロビーを出発し、またシステムが 非ロビーホール呼びおよび二次方向の呼びの最大登録時間の3分間の予測をする ときはいつでも、リアルタイムで選択することができる。このコントローラは、 先のセクションにおけるコントローラと同様に、ルール出力からスケジュールト レランスに到達するために、セット次数の推論法およびデファジケーションのセ ントロイド法を使用する。 4. 閉ループ適応型ファジー論理コントローラ 図40を参照して、閉ループ適応型ファジー論理コントローラのためのブロッ クダイヤグラムが示されている。閉ループ適合型ファジー論理コントローラ37 6は先のセクションで説明した閉ループファジー論理コントローラ164および 閉ループファジー論理コントローラ内で使用された入力および出力のファジーセ ットのメンバーシップを変更するための適応型コントローラ214を含んでいる 。 閉ループ適応型ファジー論理コントローラは、エレベータ制御システムの入力 および出力を制御パラメータを選択するためのコントローラの入力とし て使用される。さらに、閉ループ適応型ファジー論理コントローラは、適応型コ ントローラ内に、制御されたパラメータのファジーセットメンバーシップ関数、 エレベータ制御システムの入力、およびエレベータ制御システムの出力を測定尺 度のリアルタイムの測定およびエレベータ制御システム状態変数の監視に基づい て変更するためのルールを有している。閉ループ制御は、制御パラメータの値を 選択するために短時間のフレームを使用して動作するが、適応型制御はより長い 時間サイクルを使用して実行される。よって、閉ループ適合型コントローラは異 なるビルディングおよびトラヒック条件に適応することができる。 閉ループ適合型ファジー論理コントローラ214にはまた、状態予測子(stat e predictor)216および性能予測子(performance predictor)144が設け られている。エレベータ制御システムの状態は状態予測子216に入力される。 種々のシステム状態は閉ループファジー論理コントローラによる使用のために予 測される。さらに、いくつかのシステム状態は閉ループ適応型コントローラのシ ステム動的アナライザによる使用のために予測される。よって、閉ループファジ ー論理コントローラで使用される状態予測子は開ループファジー論理コントロー ラで使用されるものよりも複雑である。例えば、この予測子は、かごがロビーか ら非ロビーフロアに到着したときに作られるかご負荷測定から、次の3分間の期 間の間にロビーに到着するかごのかご負荷を予測する。同様に、予測子は、かご がロビーに到着したときにかご内に登録されたかご呼びの数を予測する。二次方 向のトリップの間になされたホール停止の平均数は、予測される他の状態変数で ある。これらは適応型制御論理により使用されるパラメータの例である。 性能尺度142は性能予測子144に入力される。この予測子はファジー 論理コントローラによる使用のためにいくつかの性能尺度を、また閉ループ適応 型コントローラのシステム動的アナライザによる使用のためにいくつかの他のも のを予測する。この予測子は開ループ適応型ファジー論理コントローラおよび閉 ループファジー論理コントローラで使用できる予測子としての能力を有している 。 状態予測されたデータ218および性能予測されたデータ146は、これをシ ステム動的アナライザ220に進める適当型制御論理に入力される。システム動 的アナライザはいくつかの性能尺度およびいくつかのシステム状態変数における 変化を評価するために使用される。システム動的アナライザの動作は先に図27 で説明したものと同じである。このアナライザには同時に2つの性能尺度のセッ トが供給され、これらの時間での変化率(percentagechange)、これらの相対的 な変化およびこれらの決定された最大限度からの変化が決定される。システム動 的アナライザには性能尺度と状態変数の組み合わせが供給される。例えば、ロビ ーに到着したかごのかご負荷および最大二次方向ホール呼び登録時間はこのアナ ライザを使用して分析される。最大ホール呼び登録時間における増加率がかご負 荷における増加率と比例している場合には、性能は許容される。どうでない場合 には、二次方向ホール呼びサービスにおける性能低下を示している。この場合に はロビーに割り当てられるかごの数およびロビーのスケジュール間隔を減らすこ とが必要となる。 システム動的アナライザ220の出力は閉ループ適応型制御論理222により パラメータ変化タイプの信号として受信される。この適応型制御論理222は開 ループ適応型制御論理とは異なる。閉ループ適応型制御論理は、制御されたパラ メータのファジーセットメンバーシップ関数への、ファジー論 理コントローラの入力として使用されるエレベータ制御システム入力変数への、 エレベータ制御システムの状態変数への、およびエレベータ制御システムの性能 尺度への必要な変化を表20、21、22、23および24と類似した表を使用 して計算し要約する機能を有している。このため、この適応型制御論理の入力お よび出力は、開ループ適応型制御論理によって使用されるものよりも多い。 閉ループ適応型制御論理は、特定のメンバーシップ関数の変更に対する要求を ファジーセットメンバーシップ関数変更機能部224に送信する。ファジーセッ トメンバーシプ変更機能部はメンバーシップ関数に対する必要な変更を行い、ま たファジーセットに出力されるルールに対するメンバーシップの次数を規定する 。これらはメモリ書き込み部234を通ってファジー論理コントローラのメモリ に書き込まれる。 図41を参照して、閉ループ適応型コントローラにおける閉ループ適応型制御 論理のフローチャートが示されている。適当型制御論理222はステップ378 において、変更のために評価される2つのパラメータのセットを選択し、これら をシステム動的モニタ220に送信する。システム動的モニタはステップ380 において押す芯された状態変数の値および性能尺度における変化を評価する。こ れらは評価された2つの変数におけるタイプ1、タイプ2およびタイプ3の変化 である。次いで、各タイプの変化はステップ382において一度に考察される。 ステップ384において、適応型制御論理はファジーセット変更表およびファジ ーセット変更指示表の位置を決定する。4つのタイプのファジーセットの変数、 つまりファジー論理コントローラ出力、エレベータ制御システム入力、エレベー タ制御システム状態変数およびエレベータ制御システム性能尺度は、ファジーセ ット変更表およびファジー セット変更指示表を使用して変更することができる。これは、ブロック384の サブブロック400、402、404および406によって示した。ファジーセ ット変更表のアドレスはファジーセット変更機能部225い送信される。ステッ プ386において、ファジーセット変更機能部はこれらの変更を有効化する。第 1のモニタした変数における各変化のタイプに対するファジーセットの変更のプ ロセスはステップ382から386のループ内で行われる。 ステップ388から394において、2つのエレベータ制御システム出力変数 の第2の変数のセットにおいて変化に対して行われたファジーセットにおける変 化が有効化される。次いで、ステップ394において、2つの変数の他のセット が評価されたかどうかが決定される。評価された場合、ステップ378から39 4が2つの変数の他のセットに対して行われる。2つの変数の全てのセットがこ うして分析されたとき、ステップ398において各ファジーセットへの全ての必 要とされた変化が総計(aggregate)される。次いで、制御されたパラメータに対 するメンバーシップの規定された次数を展開し、またファジー論理コントローラ のメモリ部分に新しいファジーセット定義および規定されたメンバーシップの次 数を書き込むためにするためにファジーセット変更機能が実行される。 表21、22および23い類似した補正表、表24に類似したファジーセット 変化表、および表20に類似したファジーセット変更指示表が、開ループ適応型 ファジー論理コントローラの説明において説明したように、対話式グループシュ ミレータ228および知識獲得システム226を使用して、この適応型コントロ ーラ214に対して発生される。 閉ループ適応型ファジー論理コントローラの動作は以下の例で説明する。 A. 単一ソースのトラヒック条件に対するスケジュール間隔を選択するため の閉ループ適応型ファジー論理コントローラ この適応型ファジー論理コントローラにおけるこの適応型制御論理は二次方向 における非ロビーホール呼び登録時間および二次方向においてロビーに到着する かごの予測されたかご負荷を、ファジー論理コントローラのファジーセットメン バーシップ関数を変更するための変数の1セットとして使用する。適応型制御論 理はまた、最大の非ロビー呼び登録時間および最大ロビー呼び登録時間をファジ ーセットメンバーシップ関数を変更するための変数の他のセットとして使用する 。システム動的アナライザは変数の変化を分析し、また変数に対するタイプ1、 タイプ2およびタイプ3の変化がファジーセット内で著しく必要な変化であるか どうかを決定する。 図42を参照して、閉ループ適応型ファジー論理コントローラにおいて使用さ れる閉ループ適応型制御論理の第1の部分が示されている。この部分は、第2の 方向においてロビーに到着したかごのかご負荷に比較した非ロビーホール呼び登 録時間の分析に基づいて、ファジーセットに対する必要とされる変化の決定に関 連する。 ステップ410において、非ロビーホール呼び登録時間のタイプ1の変化が、 ファジーセットメンバーシップ関数の著しく必要とされる変更であるかどうかが 決定される。そうである場合、ステップ412において、ルール出力のファジー セットメンバーシップ関数に対して必要とされる変化が行われる。この例におい て、これらの変化はスケジュール間隔のファジーセットのメンバーシップ関数へ の変化となる。次いで、ステップ414において、コントローラ入力として使用 されるエレベータ制御システムのファジーセット メンバーシップ関数への必要とされる変化が行われる。二次方向ホール呼びの予 測された数は、本例ではコントローラ入力の1つである。よって、予測された二 次方向ホール呼びのファジーセットのメンバーシップ関数への変化は本ステップ において計算される。ステップ416において、入力として使用される状態変数 のファジーセットのメンバーシップ関数に対する必要とされる変化が決定される 。本例において、主方向における集群されたかごの数は入力の1つであり、これ は観測された値であり予測された値ではない。主方向において集群されたかごの 数のファジーセットのメンバーシップ関数への変化が計算される。このコントロ ーラはエレベータ制御システムの性能尺度のいずれもコントローラ入力の1つと して使用しない。したがって、ステップ418は出力を生成しない。 ステップ420において、適応型制御論理は非ロビーホール呼び登録時間のタ イプ2の変化が著しいであるかどうかを決定する。著しい場合、スケジュール間 隔のファジーセットへの、予測された二次方向ホール呼びへの、および主方向に おいて集群されたかごの数への必要とされる変化がステップ422において行わ れる。次いで、ステップ424および426において、非ロビーホール呼び登録 時間のタイプ3の変化から生じるファジーセットへの必要とされる変化が行われ る。 ステップ428および430において、二次方向においてロビーに到着したか ごのかご負荷のタイプ1の変化から生じるファジーセットメンバーシップ関数に 対する必要な変化が行われる。ステップ432および434において、二次方向 においてロビーに到着したかごのかご負荷におけるタイプ2の変化から生じる必 要な変化が行われる。ステップ436および438において、負荷変数のタイプ 3の変化から生じるファジーセットメンバーシップ関 数に対する必要な変化が行われる。 種々のタイプの変化のため、ロビーホール呼び登録時間および非ロビーホール 呼び登録時間が比較されたときにおいてファジーセットメンバーシップ関数への 必要とされる変化を行うステップが続いて実行される。ファジーセットメンバー シップ関数へのすべての必要とされる変化はポイントを規定するファジーセット によって配列して記憶される。 ファジーセットメンバーシップへの変化はファジーセットメンバーシップ関数 変更に対する最終的な変化要求に到達するために統合され分析される。 次いで、これらの変化はファジーセットメンバーシップ変更機能部224におい て有効化される。種々の分離したポイントでのメンバーシップ値の規定された次 数はスケジュール間隔のために計算されまたコントローラのメモリ内に書き込ま れる。コントローラの入力に対するメンバーシップ関数も同様にコントローラの メモリに書き込まれる。 よって、この適応型コントローラは種々のファジーセットのメンバーシップ関 数をリアルタイムで変化することができ、ピーク期間と正午の間に著しいトラヒ ックの変化があるビルディングにおいてスケジュール間隔を正確に選択すること ができる。 5. 適応型の制約条件(constraint)付きのファジー論理コントローラ 極端な条件を除いて、ディスパッチャの動作の間は違反することができない制 約条件によって、特定の変数およびパラメータについて制約が設けられている。 制御パラメータはディスパッチング機能に近付くように制御するために使用され る一方、制約条件変数は小範囲で間接的な方法でディスパッチングを制御する。 許容可能な最大ロビーホール呼び登録時間は制約条件変数の例である。許容可能 な最大スケジュール間隔は他の例である。よって、制 約条件変数はエレベータ制御システムの出力変数あるいは制御パラメータを制限 することができる。 適応型制約条件付きのファジー論理コントローラは上記の4つのファジー論理 コントローラの1つで実施される。これは、エレベータ制御システムの性能にお ける傾向を分析することで、動的スケジューラにより適応的に使用される種々の 制約条件変数を計算する機能を有している。 ファジー論理コントローラが動的スケジューラとともに使用された場合、制御 パラメータはファジー論理コントローラを使用して選択される。次いで、ファジ ー制御コントローラにおいて使用されたファジーセットは適応型コントローラに よりトラヒック条件に基づいて変化することができる。制約条件変数はエレベー タ制御システムに対して選択され、またGCSSのメモリ内に記憶される。これ らの制約条件変数は適応型制約条件ジェネレータにより変えられる。 制御パラメータの値を選択するため、動的スケジューラは、いくつかは開ルー プタイプの、他は閉ループタイプである、いつくかのファジー論理コントローラ を持つことができる。動的スケジューラで使用される適応型コントローラはこれ らのファジー論理コントローラのいくつかのファジーセットメンバーシップ関数 を変えることができる。動的スケジューラは、しかしながら、すべての適応型変 数を適応的に変更するために、1つだけの適応型制約条件ジェネレータを必要と する。 図43を参照して、動的に使用される適応型制約条件ジェネレータ450のブ ロック図が示されている。動的スケジューラでは3つのタイプの制約条件変数が 使用される。第1のセット454はディスパッチングを制御するために動的スケ ジューリングディスパッチャにより直接使用され、第2のセッ ト456はファジーセットメンバーシップ関数を変更するために適応型制御論理 により使用され、第3のセット458はファジー論理コントローラにより発生さ れた制御パラメータ値を直接制約するために制御制約条件機能部により使用され る。制御パラメータ上の制約条件変数は制御制約条件機能部462により実施さ れる。制約条件変数がファジーである場合、種々のファジー制約条件変数を実施 するために他のステージの制御パラメータが実行される。 適応型制約条件ジェネレータ450は、対応する予測子により予測されたシス テム状態および性能データを入力として使用する。状態変数および性能尺度のい くつかの予測された値における著しい変化を識別するため、これらのデータはシ ステム動的アナライザ220に送信される。これらの変化は、先のセクションに おいて説明したように、同時に2つのエレベータ制御システム出力を分析するこ とにより識別される。よって、種々のタイプの変化が、これらの変化の大きさと ともに識別される。適応型制約条件ジェネレータ450は2つのエレベータ制御 システム出力変数のいくつかのセットを、これらの変化の重みを得るとともに制 約条件変数の値を変えるために必要性を決定するために使用する。 図44を参照して、適応型制約条件ジェネレータのための流れ図が示されてい る。ステップ478において、適応型制約条件ジェネレータは2つのシステム状 態および性能データを選択しこれらをシステム動的アナライザに送信する。シス テム動的アナライザは、ステップ480において、これらのエレベータ制御シス テムの出力変数における変化を分析し、これらをタイプ1、タイプ2およびタイ プ3の変化として識別する。次いで、ステップ484において、適応型制約条件 ジェネレータは、制約条件変化アドレス表および制 約条件変化指示表を使用して変数の値における変化を得る。制約条件変化アドレ ス表は表21に類似しており、変数の所定の値において変数の値における変化の 所定レベルに対して記憶された制約条件変化指示表におけるアドレスを記憶する 。制約条件指示表は表24と類似しており、変化される制約条件と制約条件に掛 算するための換算係数(scale factor)をリストしている。 制約条件の変化はまた、プリセット値に設定することにより有効化することがで きる。これは負の換算係数(negative scale factor)により示される。 換算係数の大きさは次に使用される値を示している。 ステップ482から486は評価される2つの変数セットの第1のエレべータ 制御システム出力変数における各タイプの変化に対して繰り返される。 次いでステップ488において、2つの変数のセットの第2のエレベータ制御シ ステム出力変数が著しい変化であるかどうかについての評価がなされる。 そうである場合、次いでステップ490において、変化の各タイプが考察される 。ステップ492において、制約条件変化指示表の場所が求められる。 次いで、変化される制約条件変数および変化のための換算係数が求められる。 ステップ494において、制約条件の値が変化されてGCSSのメモリ内にセー ブされる。 ステップ494において、2つのエレベータ制御システム出力変数の全ての特 定されたセットが変化の大きさに対してチェックされたかどうかが決定される。 そうでない場合、2つのエレベータ制御システム出力変数の他のセットについて ステップ478から494のプロセスが繰り返される。次いで、ステップ498 において、制約条件についてのすべての必要な変化が統合されメモリ内に記憶さ れる。 変数変化の異なるタイプに対する制約条件変更指示表は、対話シュミレー ションの間に、システムにより学習される。これらのシュミレーションが種々の 異常なトラヒックプロフィールを使用して実行されるとき、変化に対して評価さ れる変数の種々のセットが当業者により入力される。変化が評価され、著しい場 合にはスクリーン上に表示される。当業者は変更すべき制約条件変数および換算 係数を選択することができる。よって、シュミレータは制約条件を変更し、シュ ミレーションを実行する。決められた期間、例えば5分の後、性能が許容できる 場合、制約条件変更指示が許容される。当業者は、この許容を指示するか、ある いは決められた時間の経過の際に自動的に許容するようにできる。知識獲得シス テムは対応する変更指示表のアドレスを、相互相関表におけるその変更レベルお よび変数レベルに対応するアドレス場所に記憶する。種々のトラヒックプロフィ ールでシュミレーションを繰り返すことにより、当業者は種々の変数変化条件を 提示することができる。入力制約条件変更指示は評価されまた指示を許容する選 択が指示される。指示が許容された場合、知識獲得システムは適切な表内に正し い項目で指示をセーブする。 図45は制御制約条件実施機能(control constraint enforcement)のための 流れ図である。ステップ510において、制御パラメータがファジー論理コント ローラにより制御されるかどうかについて決定される。ファジー論理コントロー ラにより制御される場合、ステップ512においてクリスプな制限が使用される かどうかが決定される。使用される場合、制御パラメータは制約変数により特定 された最大あるいは最小に制限される。他方、ファジー制限が制約条件に対して 特定された場合、ステップ516において制約条件に対する規定された機能を使 用して制約条件変数に対するファジーセットが生成される。例えば、最大の非ロ ビー二次方向ホール呼び登録時間の制約 条件変数は60秒に選択される。制約条件変数はファジーにより宣言される。次 いで、最大制約条件が三角関数(tiangular function)D1、D2、D3により 特定される。D1およびD3におけるメンバーシップの次数はゼロであり、一方 、D2においては最大である。D2は本例では60秒であり、D1とD2は、D 1=aD2:D2=bD2で特定され、aとbは制約条件変数であり、aは1. 0より少なく、bは1.0より大きい。 例えば、a=0.8でb=1025である。よってD1=48秒、D3=75 秒である。これによりファジー制約条件が規定される。 この方法を使用して、スケジュール間隔のような制御パラメータは50秒の最 大制約条件を有することができる。制御パラメータは、制約条件変数a=0.8 、b=1.25のファジー制約条件を使用して特定される。よって、最大スケジ ュール間隔に対する制限は40秒から62.5秒である。 制御されたパラメータのファジー値は次いで、このパラメータに対する論理コ ントローラの例、および上記の最大スケジュール間隔の制約条件において説明し たように、ステップ518において、分離したポイントにおけるメンバーシップ の出力次数を使用して求められる。よって、メンバーシップ値の次数は、ファジ ー論理コントローラのスケジュール間隔出力に対する分離したポイントにおける その最小値およびスケジュール間隔が50秒と62.5秒の間にあるときにはそ の下降線に沿って制限される。このメンバーシップの変更された出力次数は次い でステップ520においてスケジュール間隔のクリスプな値を計算するために使 用される。適応型制約条件ジェネレータの動作は以下の例で説明する。 a. 単一ソースのトラヒック条件に対する動的スケジューラで使用する適 応型制約条件ジェネレータ 図46を参照して、同図には、動的スケジューラで使用される適応型制約条件 ジェネレータの詳細な実施のための流れ図が示されている。ステップ530にお いて、予測されたかご負荷および予測された3分間のサービス時間はシステム動 的アナライザに送信される。システム動的アナライザは、時間上での変化率を決 定するためにこれら2つの予測値を先の分の終りに作られた予測と比較する。シ ステム動的アナライザはまた、2つのエレベータ制御システムの出力変数が線形 であり、許容できる変化内であるかを識別するために、2つの予測値を比較する 。2つの予測値はまた、許容可能な最大数からの逸脱を決定するために、許容可 能な最大値と比較する。これらはタイプ1、タイプ2、タイプ3の変化および変 化の大きさについて適応型制約条件ジェネレータに通信される。これらの分析に 基づいて、かごがホール呼びに応答するために割り当てられる前に許容可能な最 大負荷およびかごがホール呼びに応答した後の許容可能なかご負荷を変更するた めの要求が決定され、適応型制約条件ジェネレータに送信される。 ステップ532において、適応型制約条件ジェネレータは次いでこれらの変化 情報および予め記憶された制約条件変更指示表を使用して、かごがホール呼びに 割り当てられる前の許容可能な最大かご負荷、およびかごがホール呼びに応答し た後の許容可能な最大かご負荷を決定する。これらの変数は主方向および二次方 向に対して別々に決定される。 ステップ534において、二次方向において予測されたホール呼び停止および 予測されたサービス時間はシステム動的アナライザに送信され、またこれらのエ レベータ制御システムの出力変数における変化が評価される。次いで、ステップ 536において、往復の間にかごに割り当てることができる許 容可能な最大の二次方向ホール呼びが決定される。ステップ538において、先 の5分間のホール呼び再割当ておよび再割当てされたホール呼びの過剰の登録時 間がシステム動的アナライザに送信され、またこれらのエレベータ制御システム 出力変数における変化が評価される。ステップ540において、再割当てのため の許容可能な過剰の登録時間が相互相関および制約条件変更指示表を使用して決 定される。 上記の変数の3つのセットは動的スケジューラによりディスパッチングのため に直接使用される変数の例である。これらの変数はどのようなタイプのディパッ ッチャにおいても使用することができる。 ステップ544において、ロビーホール呼びの最大登録時間および非ロビーホ ール呼びの最大の登録時間の予測値がシステム動的アナライザに送信され、また これらのエレベータ制御システム出力変数における変化が評価される。ステップ 546において、許容可能な最大ロビーホール呼び登録時間および許容可能な最 大非ロビーホール呼び登録時間が正しい相互相関および制約条件変更指示表を使 用して決定される。これらの変数は、種々のファジー論理コントローラで使用さ れるファジーセットのためのメンバーシップ関数を選択するために適応型コント ローラにより使用される。 制約条件変数の第3のセットを選択し実施する方法を図46aのステップ54 8から558を参照して説明する。ステップ548において、選択されたスケジ ュール間隔およびスケジュールトレランスに対して、最大ロビーホール呼び登録 時間は最大の可能なホール呼び登録時間と比較される。この比較に基づいて、規 定された機能を使用してスケジュールトレランスが調整される。次いで、ステッ プ552において、許容可能な最大のスケジュール間隔が決定され、またこの許 容可能な最大間隔に対するファジーセットが規定 される。ステップ554において、選択されたスケジュール間隔が予測された往 復時間と比較される。これから、許容可能な最小のスケジュール間隔が計算され る。次いで、ステップ556において、許容可能な最小間隔に対してファジーセ ットが規定される。 制御パラメータに対する制約条件の変数は制御制約条件強制機能部462に送 信される。制約条件変数がクリスプである場合、ファジー論理コントローラによ り、必要な場合には、制御制約条件強制機能部により、制約条件変数に一致する ために、選択された制約条件変数のクリスプな値が変更される。 他方、制約条件がファジーである場合、制約条件強制機能部は規定された三角メ ンバーシップ関数を使用してファジー制約変数を生成する。制約条件強制機能部 は、ファジー制御パラメータの値を制限するために、ファジー制約条件変数およ びファジー論理コントローラにより出力された制御パラメータのメンバーシップ の規定された次数を使用する。次いで、このファジー制御パラメータの値は制御 出力のクリスプな値を得るために使用される。 上記したファジー論理コントローラを使用した動的スケジューリング制御パラ メータの選択によりロビートラヒック、トラヒック速度、他のエレベータの制御 システム状態および性能条件に迅速に応答することができる。動的スケジューラ 制御パラメータは正しい制御ループを使用して選択されまた適応型の制御特徴を 持たせることができる。よって、ロビーホール呼び登録時間、待ち時間、ロビー 混雑および混雑の持続期間が減じられる。加えて、すべてのフロアにおいてなさ れたホール呼びに対するサービスが改良され、ホール呼び登録時間およびホール 呼び再割当てが減じられる。 双方向トラヒック条件における単一ソーストラヒック 単一ソースのトラヒック動的スケジューリングは、ロビーで発生された単一ソ ースのトラヒックが著しい場合にはいつでも使用することができる。図47は、 予測された搭乗カウントに基づく、正午の双方向トラヒック条件の間のスケジュ ールされたサービスの活動化および非活動化を示したものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 複数のフロアを有するビル内のエレベータかごの制御システムであって、 シングルソーストラフィック条件下でのエレベータかごの動作を制御するため のグループコントローラを有し、このグループコントローラは、予測されたトラ フィックレベルが所定のしきい値に到達するのに応答して、スケジュール間隔に てロビーにエレベータかごを割り当てることを特徴とする複数のフロアを有する ビル内のエレベータのかごの制御システム。 2. 前記所定のしきい値は、実質的にビルの人口の3%〜3.5%であるであ ることを特徴とする請求項1記載の複数のフロアを有するビル内のエレベータの かごの制御システム。 3. エレベータかごが少なくとも二つの連続したエレベータかごが所定の時間 内で所定の乗車量(load)に達したときは、スケジュール間隔でエレベータ かごが割り当てられる前記所定のしきい値は、対応する予測トラフィックレベル にセットされることを特徴とする請求項1記載の複数のフロアを有するビル内の エレベータのかごの制御システム。 4. 前記グループコントローラは、ロビーでのホール呼びの存在 とは独立に、スケジュール間隔でエレベータかごを割り当てることを特徴とする 請求項1記載の複数のフロアを有するビル内のエレベータのかごの制御システム 。 5. 前記スケジュール間隔は、一定間隔であることを特徴とする請求項1記載 の複数のフロアを有するビル内のエレベータのかごの制御システム。 6. 前記グループコントローラは、前記スケジュール間隔を調整し、乗車する 乗客に所定の間隔で前記エレベータかごが与えられるように、前記ロビーへの前 記エレベータを割り当て、これによって前記スケジュール間隔が制御されること を特徴とする請求項1記載の複数のフロアを有するビル内のエレベータのかごの 制御システム。 7. 前記所定の間隔は、一定間隔であることを特徴とする請求項6記載の複数 のフロアを有するビル内のエレベータのかごの制御システム。 8. 前記スケジュール間隔は、所定の長さの時間内にロビーから出発するエレ ベータかごどうしの平均間隔であることを特徴とする請求項1記載の複数のフロ アを有するビル内のエレベータのかごの制御システム。 9.前記所定の長さの時間は、3分間であることを特徴とする請求 項8記載の複数のフロアを有するビル内のエレベータのかごの制御システム。 10. 前記スケジュール間隔は、予測されたトラフィックレベルに応答して、 ロビーから出発するかごの期待されるかご乗車量(load)が、実質的にかご 容量の50%〜60%となるように選択されていることを特徴とする請求項1記 載の複数のフロアを有するビル内のエレベータのかごの制御システム。 11. 前記システムは、予測されるトラフィックの増加に応答して、前記スケ ジュール間隔を短くすることを特徴とする請求項1記載の複数のフロアを有する ビル内のエレベータのかごの制御システム。 12. 前記システムは、予測されるトラフィックの増加に応答して、前記スケ ジュール間隔を長くすることを特徴とする請求項1記載の複数のフロアを有する ビル内のエレベータのかごの制御システム。 13. 前記スケジュール間隔は、最大ホール呼び登録時間が達成されるように 、最大スケジュール間隔の制限が設けられていることを特徴とする請求項1記載 の複数のフロアを有するビル内のエレベータのかごの制御システム。 14. 前記最大スケジュール間隔は、実質的に、40秒〜50秒の間であるこ とを特徴とする請求項13記載の複数のフロアを有するビル内のエレベータのか ごの制御システム。 15. 前記最大スケジュール間隔は、最小スケジュール間隔の制限が設けられ ていて、この最小スケジュール間隔は、平均ラウンドトリップタイムと、動作中 のエレベータかごの総数と、に依存することを特徴とする請求項1記載の複数の フロアを有するビル内のエレベータのかごの制御システム。 16. 前記ロビーに割り当てられたエレベータのかごは、所定のスケジュール 時間のあいだのみ、そのドアが開くことを特徴とする請求項1記載の複数のフロ アを有するビル内のエレベータのかごの制御システム。 17. 前記グループコントローラは、前記予測されたトラフィックレベルが所 定のしきい値より低いときは、ロビーホール呼びが登録された後に、オンデマン ドに、つまり即座にエレベータかごをロビーホール呼びに割り当てることを特徴 とする請求項1記載の複数のフロアを有するビル内のエレベータのかごの制御シ ステム。 18. 前記所定のしきい値は、実質的に、ビルの人口の約2〜3%の間である ことを特徴とする請求項17記載の複数のフロアを有するビル内のエレベータの かごの制御システム。 19. 少なくとも二つのエレベータかごが連続して低トラフィック状態である ときは、前記所定のしきい値は、対応する予測トラフィックレベルにセットされ ることを特徴とする請求項17記載の複数のフロアを有するビル内のエレベータ のかごの制御システム。 20. 複数のフロアを有するビル内のエレベータのかごの制御システムであっ て、このシステムは、 シングルソーストラフィック条件下でのエレベータかごの動作を制御するため のグループコントローラを有し、このグループコントローラは、ロビーへのスケ ジュール間隔でエレベータかごを割り当て、かつ、ロビーに割り当てられるエレ ベータかごの数は、予測されたトラフィックに応答して制御されることを特徴と する複数のフロアを有するビル内のエレベータのかごの制御システム。 21. 前記予測されたトラフィックレベルがしきい値に達したときにはひとつ のエレベータかごがロビーに割り当てられるように、 前記ロビーに割り当てられるエレベータの数が制御されていることを特徴とする 請求項20記載の複数のフロアを有するビル内のエレベータのかごの制御システ ム。 22. 前記予測されたトラフィックレベルがしきい値に達っしたときは、二つ のエレベータかごがロビーに割り当てられることを特 徴とする請求項20記載の複数のフロアを有するビル内のエレベータのかごの制 御システム。 23. 前記予測されたトラフィックレベルがしきい値に達したときは、三つの エレベータかごがロビーに割り当てられることを特徴とする請求項20記載の複 数のフロアを有するビル内のエレベータのかごの制御システム。 24. 前記予測されたトラフィックレベルがしきい値に達したときは、四つの エレベータかごがロビーに割り当てられることを特徴とする請求項20記載の複 数のフロアを有するビル内のエレベータのかごの制御システム。 25. 前記予測されたトラフィックレベルがしきい値より低いときは、三つの エレベータかごがロビーに割り当てられることを特徴とする請求項20記載の複 数のフロアを有するビル内のエレベータのかごの制御システム。 26. 前記予測されたトラフィックレベルがしきい値より低いときは、二つの エレベータかごがロビーに割り当てられることを特徴とする請求項20記載の複 数のフロアを有するビル内のエレベータのかごの制御システム。 27. 前記予測されたトラフィックレベルがしきい値より低いと きは、1つのエレベータかごがロビーに割り当てられることを特徴とする請求項 20記載の複数のフロアを有するビル内のエレベータのかごの制御システム。 28. 前記予測されたトラフィックレベルがしきい値より低いときは、ロビー へに割り当てるエレベータの数を0とすることを特徴とする請求項20記載の複 数のフロアを有するビル内のエレベータのかごの制御システム。 29 所定の数のホール呼びからの一つ以上のホール呼びに対して、そのホール 呼びに対して割り当て可能なエレベータかごがないときには、前記システムは、 予測されたトラフィックを、そのロビーに対して割り当てられるエレベータかご の数を増加させるためのしきい値としてセットすることを特徴とする請求項20 記載の複数のフロアを有するビル内のエレベータのかごの制御システム。 30. 二つのエレベータかごが所定の時間以上にわたって停止しているときは 、前記システムは、予測されたトラフィックを、ロビーに割り当てるエレベータ かごの数を減少させるためのしきい値としてセットすることを特徴とする請求項 20記載の複数のフロアを有するビル内のエレベータのかごの制御システム。 31. 一つのエレベータかごが所定の時間以上にわたって停止しており、かつ 、ロビーでのホール呼びが所定の時間以上発生しない ときは、前記システムは、予測されたトラフィックを、ロビーに割り当てるエレ ベータかごの数を減少させるためのしきい値としてセットすることを特徴とする 請求項20記載の複数のフロアを有するビル内のエレベータのかごの制御システ ム。 32. 複数のフロアを有するビル内のシングルソーストラフィック条件下での エレベータかご割り当て方法であって、 次の所定の期間におけるトラフィックレートを予測するステップと、 前記予測されたトラフィックが所定のしきい値に到達したかを判定するステッ プと、 前記予測されたトラフィックが所定のしきい値に到達したときは、スケジュー ル間隔でロビーにエレベータかごを割り当てるステップと、を有することを特徴 とする複数のフロアを有するビル内のシングルソーストラフィック条件下でのエ レベータかご割り当て方法。 33. 予測されたトラフィックが所定のしきい値より低くなったかどうかを判 定するステップと、 前記予測されたトラフィックレベルが所定のしきい値より低いときは、オンデ ィマンドに、つまり即座に、エレベータかごをロビーでのホール呼びに割り当て るステップと、を有することを特徴とする請求項32記載の複数のフロアを有す るビル内のシングルソーストラフィック条件下でのエレベータかご割り当て方法 。 34. 二つの連続したかごが、特定の時間内で特定の乗車量(load)に達 したかどうかを判定するステップと、 エレベータかごがスケジュール間隔で割り当てられることになる前記所定のし きい値を、対応する予測されたトラフィックレベルにセットするステップと、を 有することを特徴とする請求項32記載の複数のフロアを有するビル内のシング ルソーストラフィック条件下でのエレベータかご割り当て方法。 35. 少なくとも二つの連続するエレベータかごに対して低トラフィック条件 が発生したかどうかを判定するステップと、 前記所定のしきい値を、対応する予測されたトラフィックレベルにセットする ステップと、を有することを特徴とする請求項33記載の複数のフロアを有する ビル内のシングルソーストラフィック条件下でのエレベータかご割り当て方法。 36. 前記スケジュール間隔に対する最大限度を、この最大限度が、最大ホー ル呼び登録時間に対応するように選択するステップを有することを特徴とする請 求項32記載の複数のフロアを有するビル内のシングルソーストラフィック条件 下でのエレベータかご割り当て方法。 37. エレベータかごに対して算出されたラウンドトリップ時間に従って、前 記スケジュール間隔に対して最大限度を選択するステップを有することを特徴と する請求項32記載の複数のフロアを有 するビル内のシングルソーストラフィック条件下でのエレベータかご割り当て方 法。 38. 平均かご乗車量が50%〜60%になるように、前記スケジュール間隔 は、最大限度と最小限度との間に選択するステップを有することを特徴とする請 求項32記載の複数のフロアを有するビル内のシングルソーストラフィック条件 下でのエレベータかご割り当て方法。 39. 前記予測されたトラフィックが増加すると前記スケジュール間隔を減少 させるステップを有することを特徴とする請求項32記載の複数のフロアを有す るビル内のシングルソーストラフィック条件下でのエレベータかご割り当て方法 。 40. 予測されたラウンドトリップ時間が増加すると前記スケジュール間隔を 減少させるステップを有することを特徴とする請求項32記載の複数のフロアを 有するビル内のシングルソーストラフィック条件下でのエレベータかご割り当て 方法。 41. 予測されたトラフィックが第二の所定のしきい値に到達したかどうかを 判定するステップと、 前記第二の所定のしきい値よりも前記予測されたトラフィックが低くなったと きには、前記ロビーに割り当てられるエレベータかごの数を減少させるステップ を有することを特徴とする請求項32記 載の複数のフロアを有するビル内のシングルソーストラフィック条件下でのエレ ベータかご割り当て方法。 42. 予測されたトラフィックが第二の所定のしきい値に到達したかどうかを 判定するステップと、 前記予測されたトラフィックが、前記第二の所定のしきい値に到達したときは 、前記ロビーに割り当てられるエレベータかごの数を増加させるステップと、を 有することを特徴とする請求項32記載の複数のフロアを有するビル内のシング ルソーストラフィック条件下でのエレベータかご割り当て方法。 43. 所定のスケジュール間隔でのみ、前記ロビーに割り当てられたエレベー タかごのドアを開くステップを有することを特徴とする請求項32記載の複数の フロアを有するビル内のシングルソーストラフィック条件下でのエレベータかご 割り当て方法。
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