JPS6116782B2 - - Google Patents

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JPS6116782B2
JPS6116782B2 JP7184085A JP7184085A JPS6116782B2 JP S6116782 B2 JPS6116782 B2 JP S6116782B2 JP 7184085 A JP7184085 A JP 7184085A JP 7184085 A JP7184085 A JP 7184085A JP S6116782 B2 JPS6116782 B2 JP S6116782B2
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JP
Japan
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resin
thickness
silicone
parts
weight
Prior art date
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Expired
Application number
JP7184085A
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English (en)
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JPS6116973A (ja
Inventor
Kozo Kohara
Minoru Morita
Shinsuke Hirata
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Publication date
Application filed by Showa Electric Wire and Cable Co filed Critical Showa Electric Wire and Cable Co
Priority to JP7184085A priority Critical patent/JPS6116973A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
(発明の技術分野) 本発明はポリボロシロキサン樹脂とシリコーン
樹脂中に特定の形状の酸化マグネシウムを主成分
とする無機質充填剤を混合することにより導体と
の密着性を改善しさらに耐熱性を向上させること
のできる耐熱性絶縁電線に関する。 (発明の技術的背景および問題点) 従来より耐熱性塗料として知られているシリコ
ーン樹脂を主成分とする塗料は常用温度は約250
℃程度であり、これ以上の温度になると導体上に
塗布焼付けた電線においては、導体と塗膜が剥離
し使用不可能であつた。さらに最近開発されたポ
リボロシロキサン樹脂は300℃以上の雰囲気での
使用も可能であるがこれ以上の温度になると、同
様に導体と塗膜との密着性ならびに機械的強度が
低下するという欠点を有していた。この欠点を解
消するものとして本発明者らはポリボロシロキサ
ン樹脂とシリコーン樹脂と無機質充填剤とを混合
して成る耐熱性塗料および導体上に前記塗料の塗
布焼付層を設け、更にその上にポリエステル、ポ
リエステルイミド等の樹脂からなる絶縁被覆層を
設けた耐熱絶縁電線についての出願を行ない(特
願昭56−84667号、特願昭56−102044号)、両者は
それぞれ高温下においても絶縁塗料あるいは絶縁
電線として使用可能であることを確かめた。 しかし、さらに高温域で使用する場合にはクレ
ージングによる導体面の露出が見られるという欠
点を有していた。 (発明の目的) 本発明は以上のような欠点を解消するためにな
されたもので、ポリボロシロキサン樹脂とシリコ
ーン樹脂中に特定の形状の酸化マグネシウムを主
成分とする無機質充填剤を充填することにより、
塗膜と導体との密着性を向上させ、従来よりも高
温域で使用した場合においても、クレージングを
防止し、したがつて耐熱性を向上させた耐熱性絶
縁電線を提供することを目的とするものである。 (発明の概要) 本発明は導体上に、ポリボロシロキサン樹脂
と、シリコーン樹脂と長径/厚さが5以上でかつ
粒子の最大長が10μm以下である鱗片状酸化マグ
ネシウムを主成分とする無機質充填剤を混合して
成る塗料の塗布焼付層を設けたことを特徴として
いる。 本発明に使用されるポリボロシロキサン樹脂
は、 (a) SiX4,SiRX3,SiRR′X2で表わされるシラン
化合物(但し、上式中R,R′はアルキル基又
はアリール基、Xは水酸基、アルコキシル基、
アセトキシル基、ナロゲン基であつて、Xが水
酸基の場合はその脱水縮合物も含む)の1種又
は2種以上と (b) ホウ酸、無水ホウ酸、ホウ酸金属塩、ハロゲ
ン化ホウ素、ホウ酸エステルの1種又は2種以
上とを、Si:Bの原子比で1:10〜10:1好ま
しくは5:1〜1:5の範囲で50〜800℃で加
熱して縮重合させることにより得られる。この
とき必要に応じてアセチルアセトン、無水酢
酸、クレゾール、テトラヒドロフラン、キシレ
ン、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルア
セトアミドのような有機溶剤を用いてもよい。 しかして、上記(a),(b)成分と共に下記の成分
を配合して反応させることにより、得られるポ
リボロシロキサン樹脂の可撓性や耐水性を向上
させることもできる。 (c) 下記の一般式で表わされるシリコーンオイル (但し、Rはメチル基又はフエニル基、n=
0〜2300) (d) 芳香族アルコール、脂肪族多価アルコール、
フエノール類、芳香族カルボン酸 (e) 鉛、マンガン、コバルト、亜鉛、カルシウム
等の有機塩の混合物 (f) トリエタノールアミン、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、フエニレンジアミ
ン、エチレンジアミン、トリメチレンジアミ
ン、ジアミノジフエニルエーテル、ジアミノジ
フエニルメタン等の含窒素化合物 (c)〜(f)成分の配合量は、(a)成分と(b)成分との合
計量100重量部あたり、(c)成分は5〜100重量部、
(d)成分は5〜30重量部、(e)成分は0.01〜10重量
部、(f)成分は、N原子の数が(b)成分中のB原子の
数100あたり5〜200となる量とすることが望まし
い。上記(c)〜(f)成分は、単独で、もしくは2種以
上で用いられる。 本発明に使用されるシリコーン樹脂としては、
純シリコーンの他にシリコーンアルキツド、シリ
コーンポリエステル、シリコーンアクリル、シリ
コーンエポキシ、シリコーンウレタン等があげら
れる。 本発明に使用される無機質充填剤としては、長
径/厚さが5以上でかつ粒子の最大長が10μm以
下である鱗片状酸化マグネシウムが特に好まし
い。ここで、長径/厚さが5より小さいかあるい
は粒子の最大長が10μmより大きいと無機ポリマ
ーに対する分散性が悪く、また鱗片状のうちでも
特に酸化マグネシウムと限定したのは塗膜の平滑
性が得られるからである。 またここで長径と厚さとはHeywoodの定義に
よりもとめるが、一個の粒子がもつとも安定した
位置で静止しているとき、粒子の平面図について
輪郭に接する二つの平行線の最短距離を短径とし
その直角方向の平行線の最大距離を長径、水平面
に平行で粒子表面に接する平行板との間隔を厚さ
として長径/厚さをもとめる。又、無機質充填剤
のうち長径/厚さが5以上でかつ粒子の最大長が
10μm以下の鱗片状酸化マグネシウムのしめる割
合としては半分以上が分散性の面から好ましい。 本発明においてポリボロシロキサン樹脂と、シ
リコーン樹脂と、無機質充填剤との配合比は、ポ
リポロシロキサン樹脂100重量部あたり、シリコ
ーン樹脂5〜400重量部、好ましくは10〜200重量
部、無機質充填剤は、ポリボロシロキサン樹脂と
シリコーン樹脂との合計量100重量部あたり、5
〜300重量部、好ましくは5〜200重量部の範囲が
適している。 ここでシリコーン樹脂の配合量がポリボロシロ
キサン樹脂100重量部あたり5重量部未満である
と焼付塗膜の可撓性、耐加水分解性等が乏しくな
り、逆に400重量部を越えるとポリボロシロキサ
ン樹脂の優れた耐熱性が減殺され、かつシリコー
ン樹脂の分解温度以上の温度における機械的特性
が乏しくなる。 また、無機質充填剤の配合量が、ポリボロシロ
キサン樹脂とシリコーン樹脂との合計量100重量
部あたり、5重量部未満では、耐熱軟化特性が乏
しくなり、逆に300重量部を越えると塗膜の機械
的特性が乏しくなる。 本発明においては上述の成分の他に公知の、シ
リコーン樹脂の硬化促進剤、着色顔料、焼付硬化
触媒その他の添加剤を添加することができる。 本発明においては上述の成分を所定の比率でN
−メチル−2−ピロリドン等の極性溶剤やフエノ
ール系溶剤等の有機溶剤に溶解又は分散させる
か、あるいはあらかじめ有機溶剤に溶解させて溶
液状にしたものを混合して塗料を得る。 さらにこのようにして得られた塗料を、Niメ
ツキ銅線やAgメツキ銅線あるいはNi線やAg線に
通常の方法にて塗布焼付けて本発明における耐熱
絶縁電線の塗布焼付層が形成される。 さらにNi線、Niクラツド銅、ステンレススチ
ールクラツド銅線、ステンレス線、ニツケル鉄ク
ラツド銅線、ニツケルクラツド銅線の上にNiメ
ツキを施した導体を使用すれば常用で連続的に
400℃雰囲気中で使用される場合でも導体の表面
が酸化させることがない。 さらに前記塗布焼付層を設け、さらにその上に
上引き層を設ければ滑り性が向上し、巻線性が改
良される。 前記上引き層を形成する樹脂としてはポリエス
テル、ポリエステルイミド、ポリイミド、ポリア
ミドイミド、ポリアミド、ポリイミダゾピロロ
ン、ホルマール、ポリウレタン、エポキシ等があ
り、これらは混合し使用しても良い。この塗料の
塗布焼付層の厚さは要求される特性によつて決定
されるが、1ミクロン以上、かつ下引きの皮膜厚
の2倍以下が適切である。その理由は1ミクロン
より薄いと十分な効果が期待できず、これより厚
いと下引き層の耐熱性が充分発揮されない。なお
上引き層の塗布焼付は通常の方法にて行なわれ
る。 又前記塗布焼付層の上層に直接あるいは上引き
層を介して保護被覆層を設ければ、可とう性に優
れているので耐火電線、各種センサーのリード線
としても使用できる。 保護被覆層としては、常法によりポリエチレン
やポリ塩化ビニルを押出被覆して得られる。 このようにして得られた本発明の耐熱絶縁電線
は原子力発電、地熱発電等の500℃以上の高い耐
熱性の要求される耐火電線として好適であり、さ
らには各種センサーのリード線としても使用でき
る。 (発明の実施例) 次に実施例について説明する。 〔ポリボロシロキサン樹脂(溶液)の製造〕 ジフエニルジヒドロキシシラン432g(2モ
ル)、ホウ酸83g(1.3モル)、粘度(25℃)が10
センチストークスのジメチルシリコーンオイル
256gをフラスコに入れ、窒素雰囲気中で撹拌下
に室温から400℃まで6時間を要して昇温させ、
更に400℃で1時間加熱撹拌して縮重合反応を行
つた。反応過程で66gの水と70gの未反応の低分
子量シリコーンオイルが溜出除去された。得られ
た反応生成物は常温で無色固形状であつて、収量
は525gであつた。 上記反応生成物をN−メチル−2−ピロリドン
に溶解させて不揮発分(250℃×0.5h+300℃×
1h)45.6%の樹脂溶液とした。 〔実施例 1〕 ポリボロシロキサン樹脂溶液333g、東芝シリ
コーンTSR116(東芝シリコーン社製フエニルメ
チルシリコーン樹脂のキシレン50%溶液の商品
名)300g、長径/厚さが50で最大長が1μmの
酸化マグネシウム120g、およびN−メチル−2
−ピロリドン約90gとを混合して不揮発分50%の
耐熱塗料を得た〔ポリボロシロキサン;シリコー
ン樹脂:無機充填剤(固形分比)=50:50:40〕。 上記耐熱塗料を、炉長7.4mの縦型焼付機を用
いて、焼付温度450℃、焼付線速4.0m/分、塗布
回数6回の条件で直径1.0mmのニツケルメツキ
(メツキ厚1.5μ)銅線上に塗布焼付けし、更に空
焼温度450℃、線速4.0m/分の条件で6回空焼き
を繰返した。 得られた電線の特性についての試験結果を表に
示した。 〔実施例 2〕 実施例1の配合のうち酸化マグネシウムを長
径/厚さを10、最大長を2μmのものに変え実施
例1と同様の条件で製造した電線の特性について
表に示した。 〔実施例 3〕 実施例1の配合のうち無機質充填剤を長径/厚
さが50で最大長が1μmの酸化マグネシウム90g
と325メツシユパスのフツ素雲母30gに変え実施
例1と同様の条件で製造した電線の特性を表に示
した。 〔実施例 4〕 実施例1の配合のうち無機質充填剤を長径/厚
さが50で最大長が1μmの酸化マグネシウムを80
g、残りを厚さ3μm、325メツシユパスのアル
カリガラス20gと325メツシユパスのタルク20g
とにかえ実施例1と同様の条件で製造した電線の
特性を表に示した。 さらに比較例1として実施例1の配合のうち無
機質充填剤を平均粒径0.02μmの酸化マグネシウ
ムに変え、さらに比較例2としては長径/厚みが
50でかつ最大長が1μm以下の酸化マグネシウム
40gと平均粒径0.02μmの酸化マグネシウムを80
gを使用したものに変えた電線の特性を表にそれ
ぞれ示した。
【表】 (発明の効果) 以上の実施例から明らかなように本発明の耐熱
性絶縁電線は、500℃以上の高温下においても亀
裂が生ぜず、極めて導体と被膜との密着性が良好
であるので、500℃以上の使用条件においても使
用できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 導体上に、ポリボロシロキサン樹脂と、シリ
    コーン樹脂と長径/厚さが5以上でかつ粒子の最
    大長が10μm以下である鱗片状酸化マグネシウム
    を主成分とする無機質充填剤を混合して成る塗料
    の塗布焼付層を設けたことを特徴とする耐熱性絶
    縁電線。
JP7184085A 1985-04-04 1985-04-04 耐熱性絶縁電線 Granted JPS6116973A (ja)

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JPS6116973A JPS6116973A (ja) 1986-01-24
JPS6116782B2 true JPS6116782B2 (ja) 1986-05-02

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019198833A1 (ja) 2018-04-13 2019-10-17 Jitsubo株式会社 ペプチド合成方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019198833A1 (ja) 2018-04-13 2019-10-17 Jitsubo株式会社 ペプチド合成方法

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JPS6116973A (ja) 1986-01-24

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