JPS61165348A - カルベノキソロン及びそのジナトリウム塩の製造法 - Google Patents
カルベノキソロン及びそのジナトリウム塩の製造法Info
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- JPS61165348A JPS61165348A JP60004153A JP415385A JPS61165348A JP S61165348 A JPS61165348 A JP S61165348A JP 60004153 A JP60004153 A JP 60004153A JP 415385 A JP415385 A JP 415385A JP S61165348 A JPS61165348 A JP S61165348A
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- carbenoxolone
- cbx
- chloroform
- producing
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
本発明はグリチルレチン酸(以下、GAと略記する)の
誘導体で、消化管の潰瘍に対して優れた効果を有するカ
ルベノキソロン(以下、CBXと略記する)、及びその
ジナトリウム塩(以下、CBX・2Naと略記する)の
新規な製造法に関するものである。 CBX・2Naは優れた抗炎症活性を有しており、重要
な胃潰瘍治療薬の1つとして使用されている〔例えば「
月刊薬事」21巻、11号、 P、2348〜2351
゜(1979)、薬業時報社〕。その作用としては、胃
粘膜液の組成を改善すると共に分泌量を高め、その結果
、胃粘Il1wAIlaの寿命を延ばすなどの作用を有
しているといわれている。
誘導体で、消化管の潰瘍に対して優れた効果を有するカ
ルベノキソロン(以下、CBXと略記する)、及びその
ジナトリウム塩(以下、CBX・2Naと略記する)の
新規な製造法に関するものである。 CBX・2Naは優れた抗炎症活性を有しており、重要
な胃潰瘍治療薬の1つとして使用されている〔例えば「
月刊薬事」21巻、11号、 P、2348〜2351
゜(1979)、薬業時報社〕。その作用としては、胃
粘膜液の組成を改善すると共に分泌量を高め、その結果
、胃粘Il1wAIlaの寿命を延ばすなどの作用を有
しているといわれている。
COX及びCOX・2Naの製法については従来から英
国特許843.133号が公知である。この方法を厩肥
すると、第1にGAと無水コハク酸とを多量の塩基性触
媒の存在下、乾燥ピリジン中で加熱する。次いで反応物
を希塩酸−氷中にあけ、ピリジンの大部分を除く。得ら
れた着色残渣を更にクロロホルムに溶解し、希塩酸で洗
浄することにより残存する少母のピリジンを除く。クロ
ロホルムヲ乾’31 L濃縮した後、メタノールに溶解
し、活性炭で脱色し結晶化させてクリーム色のCBXを
得る。 第2にCBX・2Naを調製するにはCBX 1モル部
を。 水酸化ナトリウム2モル部を含む5%水溶液中で摩砕し
つつ溶解する。一旦水溶液を乏濾過後、CBX・2Na
を含む)戸板を濃縮し、最後に硫酸上、減圧下で乾燥し
クリーム色のCOX・2Naを得るというものである。
国特許843.133号が公知である。この方法を厩肥
すると、第1にGAと無水コハク酸とを多量の塩基性触
媒の存在下、乾燥ピリジン中で加熱する。次いで反応物
を希塩酸−氷中にあけ、ピリジンの大部分を除く。得ら
れた着色残渣を更にクロロホルムに溶解し、希塩酸で洗
浄することにより残存する少母のピリジンを除く。クロ
ロホルムヲ乾’31 L濃縮した後、メタノールに溶解
し、活性炭で脱色し結晶化させてクリーム色のCBXを
得る。 第2にCBX・2Naを調製するにはCBX 1モル部
を。 水酸化ナトリウム2モル部を含む5%水溶液中で摩砕し
つつ溶解する。一旦水溶液を乏濾過後、CBX・2Na
を含む)戸板を濃縮し、最後に硫酸上、減圧下で乾燥し
クリーム色のCOX・2Naを得るというものである。
CBX及びCBX・2Naの工業的生産を考えた場合、
上述の方法は種々の問題点を含んでおり現実的ではない
。 例えば溶媒として乾燥ピリジンを用いているが、第1に
乾燥が必要である。第2にピリジン奥といった作業環境
上の問題がある。第3に溶媒を除去するのに、単に蒸留
だけでは除けず希塩酸での洗浄工程が必要である、など
の欠点を有している。 また触媒として多量のトリエチルアミンを使用している
にも拘わらず反応効率が低い。文献では100℃で10
時間の反応を行なっているが収率の記載は無い。更に得
られるCBXには着色が見られるという。 CBX・2Naの調製法に就いても実用的なものとは言
い難い。第1にCBXの結晶ないし粉末をアルカリ水溶
液中に加えても容易には溶解しない。之はCBXが表面
から順次ナトリウム塩になって溶解して行くのに、長時
間を要するためである。 第2に例えば乳鉢や雷潰機を用いて摩砕ないし粉砕しつ
つすトリウム塩にする方法も実生産には適していない。 第3に従来の技術ではCOXに対して2倍モルの水酸化
ナトリウムを加えるとあるが、正確にCBX・2Naと
するためにはCBXの純度は可成り高い必要がある。即
ち未精製のCBXを用いた場合には水酸化ナトリウムに
過不足が生じ、不足の場合にはCBX・2Naの純度に
、また過剰の場合にはエステルであるCBX・2Naの
安定性に問題を生じる恐れがある。 第4に塩であるCBX・2Naを水溶液の状態から回収
するのも決して現実的な方法ではない。またCBXから
CBX・2Naへの収率についても文献中には記載され
ていない。
上述の方法は種々の問題点を含んでおり現実的ではない
。 例えば溶媒として乾燥ピリジンを用いているが、第1に
乾燥が必要である。第2にピリジン奥といった作業環境
上の問題がある。第3に溶媒を除去するのに、単に蒸留
だけでは除けず希塩酸での洗浄工程が必要である、など
の欠点を有している。 また触媒として多量のトリエチルアミンを使用している
にも拘わらず反応効率が低い。文献では100℃で10
時間の反応を行なっているが収率の記載は無い。更に得
られるCBXには着色が見られるという。 CBX・2Naの調製法に就いても実用的なものとは言
い難い。第1にCBXの結晶ないし粉末をアルカリ水溶
液中に加えても容易には溶解しない。之はCBXが表面
から順次ナトリウム塩になって溶解して行くのに、長時
間を要するためである。 第2に例えば乳鉢や雷潰機を用いて摩砕ないし粉砕しつ
つすトリウム塩にする方法も実生産には適していない。 第3に従来の技術ではCOXに対して2倍モルの水酸化
ナトリウムを加えるとあるが、正確にCBX・2Naと
するためにはCBXの純度は可成り高い必要がある。即
ち未精製のCBXを用いた場合には水酸化ナトリウムに
過不足が生じ、不足の場合にはCBX・2Naの純度に
、また過剰の場合にはエステルであるCBX・2Naの
安定性に問題を生じる恐れがある。 第4に塩であるCBX・2Naを水溶液の状態から回収
するのも決して現実的な方法ではない。またCBXから
CBX・2Naへの収率についても文献中には記載され
ていない。
前項で述べたように従来の技術では実際の工業的生産は
不可能に近い。本発明者等はGAからCBX 。 及びそれに続(CBX・2Naの2つの製造法について
鋭意研究を重ねた結果、工業的生産に極めて有利な方法
を確立し本発明を完成した。 第1の発明はGAと無水コハク酸とを塩基性有機触媒の
存在下に有機溶媒中で反応させることを特徴とするCB
Xの新規製法である。 本発明において用いられる溶媒は、ピリジンのような臭
気や刺激といった使用上の欠点を有していないものの中
で反応原料のGA及び無水コハク酸を溶解するものであ
って、且つ無水コハク酸と反応しないものならば何でも
よい。そのうちでも特にクロロホルム、ジクロルメタン
のようなハロゲン化炭化水素系溶媒や、N、N−ジメチ
ルホルムアミド、N、N−ジメチルアセトアミドのよう
な極性非プロトン溶媒が後述の塩基性触媒との組み合わ
せにおいて好適である。 また用いる溶媒の液比(mjF/GA、 11 )は
前者では5〜7倍必要であるが、後者の場合1〜2倍で
よい。 塩基性有機触媒としては2級或いは3級アミン類といっ
た弱塩基類(例えばジエチルアミンやトリエチルアミン
など)、及び1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)−
7−ウンデセン(以下、DBUと略記する)、4−ジメ
チルアミノピリジン(以下、DMAPと略記する)など
の強塩基類のうち、少なくとも1種若しくは2種以上の
組み合わせが用いられる。このうち弱塩基と強塩基の組
み合わせが特に好ましい。 反応温度は特に限定するものではなく、室温ないし用い
る各溶媒の沸点の範囲で可能である。 反応時間は触媒の種類とm、また溶媒の種類や反応温度
により左右されるが、通常は1時間〜2日の範囲である
。 またこの反応の進行状況は薄層クロマトグラフィー或い
は高速液体クロマトグラフィー()IPLC)で追跡確
認することが出来る。 反応混合物より目的とするCBXを単離するには、常法
に従い反応溶媒を除去した後、適当な溶媒で晶析する。 また必要に応じて再結晶により精製することが出来る。 このようにして得られる白色粉末或いは白色結晶を融点
や比旋光度1元素分析並びに紫外線、赤外線の各分光分
析について標品と比較した結果、CBXであることが確
認された。 次に第2の発明に就いて述べる。本発明は有機溶媒中に
溶解したCBXに、極めて微量のpH7,9〜8.7を
変色点とする呈色指示薬(例えばフェノールフタレイン
)の存在下にアルカリ溶液を変色点まで加えることを特
徴とするCBX・2Naの製造法である。この方法は溶
液中での中和反応であり、単なる撹拌操作だけでよく、
極めて簡便で短時間のうちに終了する。従って従来技術
にみられたような長時間の機械的な処理や特別な粉砕装
置は全く不必要である。 用いる水酸化ナトリウムの目に正確を期する必要はない
。即ち呈色指示薬の存在下において中和するため、CB
Xの純度や水酸化ナトリウムの量を特に確定せずとも、
容易に、しかも正確にCBX・2Naとすることが出来
る。 COXの溶媒としては溶解力の大きい溶媒、特にクロロ
ホルム、メタノール、エタノール、2−プロパツールが
好ましい。一方、水酸化ナトリウムの溶媒としては水、
メタノール、エタノールが用いられる。COXと水酸化
ナトリウムの各溶媒の組み合わせとしては、COXのク
ロロホルム溶液と、水酸化ナトリウムの水溶液以外の組
み合わせ以外ならばどれでも可能である。 反応温度には特に制限はないが、室温で行なうのが最も
合理的である。 呈色指示薬としてはp)17.9〜8.7 (CBX
−2Naの10%水溶液のpH,(British P
harmacopeia P、82〜83゜1973)
)に変色点を有するものであれば何んでもよい。例と
してフェノールフタレイン、チモールブルー、クレゾー
ルレッドなどが挙げられるが、特にフェノールフタレイ
ンが最も鋭・敏で最適である。その量は極めて微量でよ
く、水酸化ナトリウム溶液添加前のCBX溶液に加えて
用いられる。 以上の方法で調製したCBX・2Naでは単離操作も非
常に容易であり、高収率で高純度のCBX・2Naが得
られる。即ち中和液をその侭、或いは必要に応じて一部
溶媒を留去後、2〜6倍台、好ましくは4〜6倍量のア
セトン中に加えるとCBX・2Naが白色粉末として析
出して来る。之を多戸別後、洗浄乾燥する。必要に応じ
て再結晶を行なうことも出来る。 このものを融点や比旋光度1元素分析並びに紫外線、赤
外線の各分光分析を用いて標品となるCBX・2Naと
比較した処、完全に一致した。 【作用I GAからCOXへの反応率は触媒や溶媒の種類1反応源
度や時間を適宜組み合わせることにより、95〜98%
と極めて高くすることが出来る。例えば室温でクロロホ
ルムを用いた場合は長時間(1〜2日)と、比較的多量
の触媒を必要とする。一方、9口熱還流した場合にはク
ロロホルムやジクロルメタン溶媒では反応時間は10〜
24時間であるが、N、N−ジメチルホルムアミドなど
の高沸点溶媒では1〜2時間程度でよい。之等の条件は
総べて反応速度と関係しており、当然のことながら温度
が高い程、またはGAの求核性をより高めるような強塩
基性触媒や極性非プロトン溶媒を用いる程、反応速度が
大きい。 【発明の効果1 本発明の場合には、従来のピリジンを使った方法では避
は得なかった反応物の着色が殆んど認められず、特に室
温での反応や、加熱還流であってもクロロホルムやジク
ロルメタンを用いた場合には良好な結果が得られる。従
ってその後の精製操作が容易で、しかも得られるCBX
の収率は85〜92%と高く、充分工業的製法となり得
るものである。 一方、CBX・2Naの製造法は有機溶媒中での中和反
応によっており、従来の技術とは全く異なるものである
。反応率は大略100%であり、しかも短時間で終了す
る。生成したCOX・2Naを回収するには、反応液を
アセトン中に添加、析出させるだけでよく、その回収率
もCBXに対して90〜95%とほぼ定置的である。 【実施例1 以下に実施例を挙げて本発明の方法を具体的に説明する
が、但し之等によって本発明は何等制約を受けるもので
はない。 実施例1 GA1001]、無水コハク酸64gをクロロホルム5
00rp lに加え、更にトリエチルアミン10gとD
BU5gを加える。撹拌しつつ16時間還流する。反応
液をHPLCで分析した処、GAの反応率は97.6%
であった。クロロホルムを留去し、得られた固型分を熱
水で洗浄後、エタノールより晶析し、112gのCBX
の白色結晶を得た(収率92.4%)。CBXの分析結
果の1例を第1表に示す。 第1表 カルベノキソロンの分析結果例 実施例2 GAloolJ、無水コハク1185gをクロロホルム
700n lに加え、更にトリエチルアミン25gとD
MAP5gを加え、室温にて24時間撹拌した。HPL
C分析によるGAの反応率は97.2%であった。実施
例1と同様の処理を行ない110.5’JのCOXを得
たく収率91.2%)。 実施例3 GA 100IJ 、無水コハク酸42.51JをN、
N−ジメチルホルムアミド150m lに加え、更にト
リエチルアミン15gを加え1時間還流した。HPLC
分析にょるGAの反応率は96.2%であった。反応後
減圧下で溶媒を留去し、実施例1と同様の処理を行なっ
た。 更にメタノールとクロロホルムの混合溶媒(1:1vo
1.)ニ加熱溶解し、再結晶ニJ’: cJ 105
g(7)CBXを得た(収率86.6%)。 実施例4 実施例1〜3のようにして得られたCBX 150gを
クロロホルム350mj?、メタノール75m lの混
合溶媒に溶解し、フェノールフタレイン溶液(10%メ
タノール液)を数滴加えた。7 wt0%の水酸化ナト
リウムのメタノール溶液を、上記溶液が微かに赤色を帯
びるまで撹拌しつつ添加した。添加後、混合液を約1/
2に濃縮し、之をアセトン21に撹拌下体々に添加する
と、白色のCBX・2Naが析出した。、5戸別後、少
量のアセトンで洗浄し、乾燥して152.5qのCBX
−2Naを得た(収率94.4%)。 CBX・2Naの分析結果の1例を第2表に示す。 第2表 カルベノキソロン・ジナトリウム塩の分析結果例実施例
5 実施例1〜3のようにして得られたCBX 100qを
クロロホルム300m lに溶解したものに、実施例4
と同じフェノールフタレイン溶液を数滴加えた。 之に6w【1%の水酸化ナトリウムのエタノール(99
,5%)溶液を実施例4と同様に加えた。微かに赤色に
なった時点で添加を止め約172に濃縮後、之をアセト
ン11に添加した。実施例4と同様にして97.59の
CBX −2Naを得た。 手続補正書 昭和60年4月5日
不可能に近い。本発明者等はGAからCBX 。 及びそれに続(CBX・2Naの2つの製造法について
鋭意研究を重ねた結果、工業的生産に極めて有利な方法
を確立し本発明を完成した。 第1の発明はGAと無水コハク酸とを塩基性有機触媒の
存在下に有機溶媒中で反応させることを特徴とするCB
Xの新規製法である。 本発明において用いられる溶媒は、ピリジンのような臭
気や刺激といった使用上の欠点を有していないものの中
で反応原料のGA及び無水コハク酸を溶解するものであ
って、且つ無水コハク酸と反応しないものならば何でも
よい。そのうちでも特にクロロホルム、ジクロルメタン
のようなハロゲン化炭化水素系溶媒や、N、N−ジメチ
ルホルムアミド、N、N−ジメチルアセトアミドのよう
な極性非プロトン溶媒が後述の塩基性触媒との組み合わ
せにおいて好適である。 また用いる溶媒の液比(mjF/GA、 11 )は
前者では5〜7倍必要であるが、後者の場合1〜2倍で
よい。 塩基性有機触媒としては2級或いは3級アミン類といっ
た弱塩基類(例えばジエチルアミンやトリエチルアミン
など)、及び1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)−
7−ウンデセン(以下、DBUと略記する)、4−ジメ
チルアミノピリジン(以下、DMAPと略記する)など
の強塩基類のうち、少なくとも1種若しくは2種以上の
組み合わせが用いられる。このうち弱塩基と強塩基の組
み合わせが特に好ましい。 反応温度は特に限定するものではなく、室温ないし用い
る各溶媒の沸点の範囲で可能である。 反応時間は触媒の種類とm、また溶媒の種類や反応温度
により左右されるが、通常は1時間〜2日の範囲である
。 またこの反応の進行状況は薄層クロマトグラフィー或い
は高速液体クロマトグラフィー()IPLC)で追跡確
認することが出来る。 反応混合物より目的とするCBXを単離するには、常法
に従い反応溶媒を除去した後、適当な溶媒で晶析する。 また必要に応じて再結晶により精製することが出来る。 このようにして得られる白色粉末或いは白色結晶を融点
や比旋光度1元素分析並びに紫外線、赤外線の各分光分
析について標品と比較した結果、CBXであることが確
認された。 次に第2の発明に就いて述べる。本発明は有機溶媒中に
溶解したCBXに、極めて微量のpH7,9〜8.7を
変色点とする呈色指示薬(例えばフェノールフタレイン
)の存在下にアルカリ溶液を変色点まで加えることを特
徴とするCBX・2Naの製造法である。この方法は溶
液中での中和反応であり、単なる撹拌操作だけでよく、
極めて簡便で短時間のうちに終了する。従って従来技術
にみられたような長時間の機械的な処理や特別な粉砕装
置は全く不必要である。 用いる水酸化ナトリウムの目に正確を期する必要はない
。即ち呈色指示薬の存在下において中和するため、CB
Xの純度や水酸化ナトリウムの量を特に確定せずとも、
容易に、しかも正確にCBX・2Naとすることが出来
る。 COXの溶媒としては溶解力の大きい溶媒、特にクロロ
ホルム、メタノール、エタノール、2−プロパツールが
好ましい。一方、水酸化ナトリウムの溶媒としては水、
メタノール、エタノールが用いられる。COXと水酸化
ナトリウムの各溶媒の組み合わせとしては、COXのク
ロロホルム溶液と、水酸化ナトリウムの水溶液以外の組
み合わせ以外ならばどれでも可能である。 反応温度には特に制限はないが、室温で行なうのが最も
合理的である。 呈色指示薬としてはp)17.9〜8.7 (CBX
−2Naの10%水溶液のpH,(British P
harmacopeia P、82〜83゜1973)
)に変色点を有するものであれば何んでもよい。例と
してフェノールフタレイン、チモールブルー、クレゾー
ルレッドなどが挙げられるが、特にフェノールフタレイ
ンが最も鋭・敏で最適である。その量は極めて微量でよ
く、水酸化ナトリウム溶液添加前のCBX溶液に加えて
用いられる。 以上の方法で調製したCBX・2Naでは単離操作も非
常に容易であり、高収率で高純度のCBX・2Naが得
られる。即ち中和液をその侭、或いは必要に応じて一部
溶媒を留去後、2〜6倍台、好ましくは4〜6倍量のア
セトン中に加えるとCBX・2Naが白色粉末として析
出して来る。之を多戸別後、洗浄乾燥する。必要に応じ
て再結晶を行なうことも出来る。 このものを融点や比旋光度1元素分析並びに紫外線、赤
外線の各分光分析を用いて標品となるCBX・2Naと
比較した処、完全に一致した。 【作用I GAからCOXへの反応率は触媒や溶媒の種類1反応源
度や時間を適宜組み合わせることにより、95〜98%
と極めて高くすることが出来る。例えば室温でクロロホ
ルムを用いた場合は長時間(1〜2日)と、比較的多量
の触媒を必要とする。一方、9口熱還流した場合にはク
ロロホルムやジクロルメタン溶媒では反応時間は10〜
24時間であるが、N、N−ジメチルホルムアミドなど
の高沸点溶媒では1〜2時間程度でよい。之等の条件は
総べて反応速度と関係しており、当然のことながら温度
が高い程、またはGAの求核性をより高めるような強塩
基性触媒や極性非プロトン溶媒を用いる程、反応速度が
大きい。 【発明の効果1 本発明の場合には、従来のピリジンを使った方法では避
は得なかった反応物の着色が殆んど認められず、特に室
温での反応や、加熱還流であってもクロロホルムやジク
ロルメタンを用いた場合には良好な結果が得られる。従
ってその後の精製操作が容易で、しかも得られるCBX
の収率は85〜92%と高く、充分工業的製法となり得
るものである。 一方、CBX・2Naの製造法は有機溶媒中での中和反
応によっており、従来の技術とは全く異なるものである
。反応率は大略100%であり、しかも短時間で終了す
る。生成したCOX・2Naを回収するには、反応液を
アセトン中に添加、析出させるだけでよく、その回収率
もCBXに対して90〜95%とほぼ定置的である。 【実施例1 以下に実施例を挙げて本発明の方法を具体的に説明する
が、但し之等によって本発明は何等制約を受けるもので
はない。 実施例1 GA1001]、無水コハク酸64gをクロロホルム5
00rp lに加え、更にトリエチルアミン10gとD
BU5gを加える。撹拌しつつ16時間還流する。反応
液をHPLCで分析した処、GAの反応率は97.6%
であった。クロロホルムを留去し、得られた固型分を熱
水で洗浄後、エタノールより晶析し、112gのCBX
の白色結晶を得た(収率92.4%)。CBXの分析結
果の1例を第1表に示す。 第1表 カルベノキソロンの分析結果例 実施例2 GAloolJ、無水コハク1185gをクロロホルム
700n lに加え、更にトリエチルアミン25gとD
MAP5gを加え、室温にて24時間撹拌した。HPL
C分析によるGAの反応率は97.2%であった。実施
例1と同様の処理を行ない110.5’JのCOXを得
たく収率91.2%)。 実施例3 GA 100IJ 、無水コハク酸42.51JをN、
N−ジメチルホルムアミド150m lに加え、更にト
リエチルアミン15gを加え1時間還流した。HPLC
分析にょるGAの反応率は96.2%であった。反応後
減圧下で溶媒を留去し、実施例1と同様の処理を行なっ
た。 更にメタノールとクロロホルムの混合溶媒(1:1vo
1.)ニ加熱溶解し、再結晶ニJ’: cJ 105
g(7)CBXを得た(収率86.6%)。 実施例4 実施例1〜3のようにして得られたCBX 150gを
クロロホルム350mj?、メタノール75m lの混
合溶媒に溶解し、フェノールフタレイン溶液(10%メ
タノール液)を数滴加えた。7 wt0%の水酸化ナト
リウムのメタノール溶液を、上記溶液が微かに赤色を帯
びるまで撹拌しつつ添加した。添加後、混合液を約1/
2に濃縮し、之をアセトン21に撹拌下体々に添加する
と、白色のCBX・2Naが析出した。、5戸別後、少
量のアセトンで洗浄し、乾燥して152.5qのCBX
−2Naを得た(収率94.4%)。 CBX・2Naの分析結果の1例を第2表に示す。 第2表 カルベノキソロン・ジナトリウム塩の分析結果例実施例
5 実施例1〜3のようにして得られたCBX 100qを
クロロホルム300m lに溶解したものに、実施例4
と同じフェノールフタレイン溶液を数滴加えた。 之に6w【1%の水酸化ナトリウムのエタノール(99
,5%)溶液を実施例4と同様に加えた。微かに赤色に
なった時点で添加を止め約172に濃縮後、之をアセト
ン11に添加した。実施例4と同様にして97.59の
CBX −2Naを得た。 手続補正書 昭和60年4月5日
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 グリチルレチン酸と無水コハク酸とを、塩基性有機
触媒の存在下に有機溶媒中で反応させることを特徴とす
る下記化学式〔 I 〕で示されるカルベノキソロンの製
造法。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 2 塩基性有機触媒が一般式〔II〕(式中Rは炭素数2
〜4のアルキル基を示し、R′は水素原子または炭素数
2〜4のアルキル基を示す)で表わされる有機アミン類
、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデ
セン、若しくは4−ジメチルアミノピリジンから選ばれ
た少なくとも1種若しくは2種以上から成る特許請求の
範囲第1項記載のカルベノキソロンの製造法。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 3 有機溶媒がクロロホルムである特許請求の範囲第1
項または第2項の何れかであるカルベノキソロンの製造
法。 4 有機溶媒がN,N−ジメチルホルムアミドである特
許請求の範囲第1項または第2項の何れかであるカルベ
ノキソロンの製造法。 5 グリチルレチン酸と無水コハク酸とを、塩基性有機
触媒の存在下に有機溶媒中で反応させて製造した下記化
学式で示されるカルベノキソロン ▲数式、化学式、表等があります▼ を、クロロホルム、メタノール、エタノール、2−プロ
パノールから選ばれた1種若しくは2種以上から成る溶
媒に溶解した溶液に極めて微量のpH7.9〜8.7に
て変色する呈色指示薬の存在下で、メタノール、エタノ
ールの何れかを溶媒とする水酸化ナトリウム溶液を変色
点まで加えることを特徴とするカルベノキソロン・ジナ
トリウム塩の製造法。 6 呈色指示薬がフェノールフタレインである特許請求
の範囲第5項のカルベノキソロン・ジナトリウム塩の製
造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60004153A JPS61165348A (ja) | 1985-01-16 | 1985-01-16 | カルベノキソロン及びそのジナトリウム塩の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60004153A JPS61165348A (ja) | 1985-01-16 | 1985-01-16 | カルベノキソロン及びそのジナトリウム塩の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61165348A true JPS61165348A (ja) | 1986-07-26 |
Family
ID=11576811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60004153A Pending JPS61165348A (ja) | 1985-01-16 | 1985-01-16 | カルベノキソロン及びそのジナトリウム塩の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61165348A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106749481A (zh) * | 2015-11-20 | 2017-05-31 | 刘力 | 甘草次酸类新化合物实体及其用途 |
CN117924403A (zh) * | 2024-01-12 | 2024-04-26 | 王叔和生物医药(武汉)有限公司 | 一种甘珀酸钠的制备方法 |
-
1985
- 1985-01-16 JP JP60004153A patent/JPS61165348A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106749481A (zh) * | 2015-11-20 | 2017-05-31 | 刘力 | 甘草次酸类新化合物实体及其用途 |
CN117924403A (zh) * | 2024-01-12 | 2024-04-26 | 王叔和生物医药(武汉)有限公司 | 一种甘珀酸钠的制备方法 |
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