JPS61158052A - 両面情報担体デイスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は情報媒体層を有したディスク基板を２枚貼り合
わせて、両面から情報の記録・再生を行なう両面情報担
体ディスク（以下、単に両面ディスクと称す）の構造に
関するものである。

従来の技術 従来より円盤状の透明基板の一方の面にトラック溝を形
成し、このトラック溝の面に未記録の記録媒体層を形成
したもの、あるいはあらかじめ所定の情報信号を記録し
た凹凸ピットに反射層を形成したもの等、透明基板に情
報媒体層を設けたディスク基板を互いの情報媒体層が対
向するように接着剤を介して貼り合わせた両面ディスク
、あるいは情報媒体層に単に保護板を貼り合わせたディ
スクを用いて１例えばレーザ光によって情報の記録・再
生を行なう光ディスクあるいは再生専用のビデオディス
クが実用化されている。これらの２枚の基板を貼り合わ
せたディスクはそのセンタ穴を中心に回転するため、こ
のセンタ穴とトラック溝の同心精度は高精度なものを必
要とし、特に記録・再生を行なうディスクについてはこ
の同心精度が記録特性に大きな影響を与えるため、より
高精度なものを必要とするものである。また両面ディス
クでは２枚のディスク基板の情報媒体層とセンタ穴の同
心精度を必要とするため１例えば特開昭５７−１２３６
５３号、特開昭５８−９７１４３号公報に示されている
ように、第４図のような構造になっていた。

すなわちトラック溝１および記録媒体層２を一方の面に
有した２枚のディスク基板３を、互いの記録媒体層２を
対向させて内周スペー＋ｊ４．外周スペーサ５を介して
貼り合わせたものであり、２枚のディスク基板３のそれ
ぞれのトランク溝１°と内周スペーサ４の中心部に設け
たセンタ穴６の同心精度を高精度にするために、′１ず
それぞれのディスク基板３のセンタ穴γとトラックｍ１
の同心精度を高精度にし、内周スペーサ４との嵌合精度
を高精度にして両面の記録・再生を行なうようになって
いる。また記録媒体層２に単に保護板を貼り合わせた片
面ディスクの場合は第６図に示すように保護板８を接着
剤９を介して貼り合わせた後。

例えばトラック溝１を基準にセンタ穴１ｏを仕上加工し
て高精度の同心精度を得ると同時にはみ出した接着剤を
除去する方法が一般に行なわれている０ 発明が解決しようとする問題点 しかし、第６図のような構造の場合１回転中心となるセ
／り穴６を有した内周スペーサ４を必要とし、しかも高
精度の加工精度を必要とするためコストアップになると
いう課題があり、当然全面を貼り合わせたディスクには
使用できないものであった。また第６図のような構造の
場合１片面ディスクには適用できるが１両面ディスクに
は適用できないものであった。すなわち例えば一方のト
ラック溝１を基準にセンタ穴１ｏの仕上加工を行なった
場合、他方のトランク溝とは全く無関係となるため、２
枚のディスク基板間のトラック溝の位置を高精度に合わ
せて仕上加工を行なう必要がらり事実上不可能なもので
あった。このように２枚の記録媒体層を有したディスク
基板を貼り合わせた両面ディスクにおいて、両面共にト
ラック溝とセンタ穴を容易に高精度に得にくいという課
題があった。

本発明は２枚の基板を貼り合わせた両面ディスクのそれ
ぞれのディスク基板のトラック溝とセンタ穴の位置精度
を損ｔうことなく、貼９合わせ接着剤のはみ出しを処理
できる構造を得ようとするものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するため、それぞれ記録媒体層を有し
たディスク基板を互いの記録媒体層が対向するように貼
シ合わせ、センタ穴の貼シ合わせ境界を含む部分の一方
の基板から他方の基板にわたって凹溝部を形成するもの
である。

作　　用 すなわち、センタ穴の貼り合わせ境界を含む部分に凹溝
部を形成することによって１本来ディスク基板が有して
いるトラック溝とセンタ穴の位置精度を損なうことなく
、２枚のディスク基板の全面を貼り合わせる時にほぼ必
然的に生じる接着剤のはみ出しを除去することができる
ものである。

また２枚の基板の貼り合わせが多少ずれた場合でもその
段差を目立たなくするという効果もあるものである。

実施例 以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて説明する。

′ 第１図において一方の面にトラック溝１１および記録媒
体１ｉｉ１２を有した２枚のディスク基板１３を互いの
記録媒体Ｎｉ１２が対向するように接着剤１４を介して
貼り合わせた後、センタ穴１６の貼り合わせ境界部を含
む部分の一方の基板から他方の基板にかけて凹溝部１６
１形成している。

この時トラック溝１１とディスク基板１３の本来のセン
タ穴１７は例えば射出成形等によって一体的に形成され
、同心精度よく形成されている。

次にこの実施例の構成における作用を説明する。

２枚の基板間の全面に接着剤を充填して貼り合わせた場
合、第２図に示すようにディスクのセンタ穴１５および
外周端１８にそれぞれ接着剤１９゜２ｏがはみ出すこと
になるため、この余剰接着剤１９．２０を除去する必要
がある。

このセンタ穴１６の余剰接着剤１９を除去する時に第１
図に示すように、それぞれのディスク基板１３の本来の
センタ穴１７のディスク表面側を残して凹溝部１６を形
成することによって、精度よく形成されたディスク基板
１３のトランク溝１１とセンタ穴１７の同心精度を損な
うことなく、センタ穴１５の余剰接着剤１９を除去する
ことができ両面いずれも高精度の同心精度を確保できる
ものである。尚、外周端１８の余剰接着剤２０はセンタ
穴１７を基準に仕上げることによって容易に除去できる
ものである。またセンタ穴１５の余剰接着剤１９だけを
除去するのではなく、ディスク基板１３のセンタ穴１７
の一部も同時に除去することによって第３図に示すよう
に貼９合わせ時、２枚のディスク基板１３の位置が多少
ずれた場合、例えば０．１ｆｆｌｆｆｌ程度の位置ずれ
がちった場合でも段差が目立たなくなる効果もあるもの
である。この０．１ｍｍ程度の位置ずれは実際の貼り合
わせ時に充分おこり得る範囲のものであり、この程度の
位置ずれでは外観上の問題の他は回転バランス等時（問
題になるものではない。逆に凹溝部１６を形成すること
によって０．１ａ程度の位置ずれは許容できるようにな
り、生産上有利になるものである。

尚、凹溝部１６の具体的寸法はディスクの板厚方向の幅
はディスク板厚の％程度、深さは０．５〜１覗程度で充
分なものであった。

またこの凹溝部１６はトラック溝１１の位置精度とは無
関係に形成することができるためトラワク溝１１の位置
検出等の手段が不要で比較的簡単に加工できるものであ
る。

次に本発明の他の実施例について説明する。

第４図は本発明の他の実施例を示しており、この実施例
では第１図の実施例と同様の凹溝部１６′を形成した後
、この凹溝部１６′に硬化材２１を充填したもので、こ
の硬化材２１によって２枚のディスクの基板１３′の貼
り合わせ強度を向上させようとするものであり、凹溝部
１６′のみに充填するためセンタ穴１７′の位置精度に
は全く変化がないものである。

尚、第１．第２の実施例共に凹溝部１６．１６’の形状
は角形であるがこれは本質的なことではなく、他の形状
例えば丸形等でも同様の効果を得られるものである。

発明の効果 本発明は情報媒体層を一方の面に有した２枚のディスク
基板を、互いの情報媒体層が対向するようディスク基板
の全面を接着剤を介して貼り合わせを行ない、センタ穴
部の貼り合わせ境界を含む部分に凹溝部を形成すること
によって、本来ディスク基板が有しているトラック溝と
センタ穴の位置精度を損なうことなく、センタ穴部の余
剰接着剤を除去することができ、２枚のディスク基板の
貼り合わせが多少ずれた場合でも目立たなくできるとい
う効果もあるものである。なお、この凹溝部に硬化材を
充填することによってセンタ穴の精度を損なうことなく
貼り合わせ強度を向上することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による両面情報担体ディスク
の断面図、第２図、第３図は同一部切欠断面図、第４図
は本発明の他の実施例における両面情報担体ディスクの
断面図、第６図は従来の両面情報担体ディスクの断面図
、第６図は従来の情報担体ディスクの断面図である。 １１・・・・・・トランク溝、１２・・・・・・記録媒
体層、１３・・・・・・ディスク基板、１４・・・・・
・接着剤、１５・・・・・・センタ穴、１６・・・・・
・凹溝部。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第　
１　図 第５図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）一方の面に情報媒体層を有し、中央部にセンタ穴
   を有した円盤状のディスク基板を、２枚設け、互いの情
   報媒体層が対向するようにこの２枚のディスク基板を全
   面貼り合わせ、センタ穴の貼り合わせ境界を含む部分に
   一方の基板から他方の基板にわたって凹溝部を形成した
   両面情報担体ディスク。
2. （２）凹溝部に硬化材料を充填した特許請求の範囲第１
   項記載の両面情報担体ディスク。