JPS6114829B2 - - Google Patents

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JPS6114829B2
JPS6114829B2 JP53119136A JP11913678A JPS6114829B2 JP S6114829 B2 JPS6114829 B2 JP S6114829B2 JP 53119136 A JP53119136 A JP 53119136A JP 11913678 A JP11913678 A JP 11913678A JP S6114829 B2 JPS6114829 B2 JP S6114829B2
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JP
Japan
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boehmite
blood
magnesium
adsorbent
calcium
Prior art date
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Expired
Application number
JP53119136A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5545458A (en
Inventor
Shigeo Myata
Hitoshi Anabuki
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KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Kagaku Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Kyowa Kagaku Kogyo KK filed Critical Kyowa Kagaku Kogyo KK
Priority to JP11913678A priority Critical patent/JPS5545458A/ja
Publication of JPS5545458A publication Critical patent/JPS5545458A/ja
Publication of JPS6114829B2 publication Critical patent/JPS6114829B2/ja
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  • External Artificial Organs (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は無毒性で、血液成分の生理的バランス
をくずしたり、不都合な交換イオンを放出したり
するおそれがなく、且つ又、被浄化血液中の代謝
老廃物である尿酸、クレアチニン、尿素、なかん
づく、尿素を有利に除去できる血液浄化用吸着剤
に関し、とくに、擬ベーマイト及び/又はベーマ
イトを有効成分として含有することを特徴とする
血液浄化用吸着剤に関する。 薬物もしくは毒物中毒症、急性もしくは慢性肝
不全による肝性昏睡症、腎不全症などの処置もし
くは治療には、血液中の薬物、毒物、それらの分
解物、代謝老廃物などを人為的に除去する手段を
施すことが効果的であることが知られている。 従来、被浄化血液に含有される代謝老廃物であ
る尿素、尿酸、クレアチニンのうち、後者の二つ
は活性炭によつて効果的に吸着除去できることが
知られている。しかしながら、活性炭は血液中の
必須成分である塩素イオンやマグネシウムイオン
をも同時に吸着して、血液の生理的バランスを失
わせるトラブルがある。 また、カチオン交換樹脂やアニオン交換樹脂
は、尿酸、クレアチニン、尿素のいづれに対して
も吸着力を示すが、吸着とともに、交換イオンと
してナトリウム、アミン等の不都合な交換イオン
を血液中に放出するトラブルを有する。 このようなトラブルがあるために、活性炭や上
記交換樹脂は、現在では、ほとんど利用されてい
ない。 本発明者等は、生体条件下で有利に尿酸、クレ
アチニン、尿素を、特に前二者を有利に吸着し且
つ無毒性で上記の如きトラブルも生ずるおそれの
ない血液浄化用吸着剤の開発について研究を行つ
てきた。 その結果、下記組成式、 AlOOH・nH2O 但し、式中、は0n<5を示す、 で表わされる凝ベーマイト(が正の数の場合)
及び/又はベーマイト(がゼロの場合)が、温
度約37℃、PH約7.4の生体条件下で、被浄化血液
中の尿酸素、クレアチニン、尿素、とくに前二
者、なかんづく、尿酸を有利に吸着除去する能力
を有することを発見した。 更に又、凝ベーマイト及び/又はベーマイトは
殆んど溶出しないため、生体の正常値を超える不
都合なイオンを被浄化血液中に放出するトラブル
がなく、且つ毒性の点においてもトラブルがない
ことがわかつた。 又、尿酸に対して、とくに高い吸着除去能力を
示し、本発明者等が先に提案した(特願昭53−
96638号;対応特開昭55−24025号)尿素に対して
とくに優れた吸着除去能力を示すマグネシウム型
及び/又はカルシウム型バーミキユライト、或は
アルミナ、ゼオライト等との併用によつて、被浄
化血液中の主たる代謝老廃成分である尿酸、尿
素、クレアチニンを卓越した吸着除去能力をもつ
て除去でき、しかも無毒性で、安定で且つ正常値
を超える不都合な交換イオンを放出するおそれや
血液成分の生理的バランスをくずすおそれのな
い、実用的に優れた血液浄化用吸着剤が提供でき
ることを知つた。 従つて、本発明の目的は被浄化血液中の代謝老
廃物、尿酸、クレアチニン、尿素とくには尿酸を
有利且つ安全に吸着除去できる血液浄化用吸着剤
を提供するにある。 本発明の上記目的及び更に多くの他の目的なら
びに利点は、以下の記載から一層明らかとなるで
あろう。 本発明において有効成分として利用する擬ベー
マイトもしくはベーマイトは、組成式、 AlOOH・nH2O 但し式中、は0n<5を示す、 で表わすことができる。n=0の場合がベーマイ
トであり、n>0の場合が擬ベーマイトである。
擬ベーマイトはベーマイトに比して結晶格子が少
し拡がつている。 擬ベーマイト及びベーマイトは天然鉱物質材料
であつて、天然源から入手できるし、又、その合
成方法も知られており合成品として製造もしくは
入手できる。 合成方法としては、例えば、水溶性アルミニウ
ム塩の水溶液に、アルカリ水溶液を加えて、反応
系のPHを約3〜約9の範囲に維持して共沈させ、
これを水媒体中でさらにに約40゜〜約130℃で数
時間熟成処理することにより、擬ベーマイトを形
成することができる。この擬ベーマイトの乾燥物
を、さらに約150℃〜約300℃の温度で数時間焙焼
処理することによりベーマイトに転化せしめるこ
とができる。 上記水溶性アルミニウム塩としては、例えば、
硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、塩化アル
ミニウム、沃化アルミニウム、臭化アルミニウ
ム、アルミン酸ソーダ、アルミン酸カリの如き水
溶性アルミニウム塩を例示することができる。
又、上記アルカリの例としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸ソーダ、炭酸カリ、ア
ンモニア水の如きアルカリ類を例示することがで
きる。 本発明の血液浄化用吸着剤の有効成分として利
用する上記擬ベーマイト及びベーマイトは、結晶
の小さい程、換言すれば、表面積が大である程、
代謝老廃物の吸着活性が向上する。したがつて、
通常、ベーマイトよりも擬ベーマイトの利用の方
が、より好結果を与える。 本発明の血液浄化用吸着剤は、被浄化血液と直
接接触させる方式の血液浄化手段に利用できる
し、或は又、被浄化血液と透析液とを透析膜を介
して接触させて血液を透析する方式の血液浄化手
段にも利用でき、前者の方式に於ては、血液と本
発明吸着剤とを直接接触せしめ得る任意の手段が
利用でき、また、後者の方式においては透析液と
本発明吸着剤とを接触せしめ得る任意の手段で利
用することができる。 本発明の擬ベーマイト及び/又はベーマイトを
有効成分として含有する血液浄化用吸着剤は、各
種の剤形であることができ、粉末状のほかに顆粒
状、球状、各種断面形状を有する柱状、中空筒
状、その他任意の形状に成形した剤形であること
ができる。この際、必要に応じ、アルミナゾル、
シリカゾル、アルミナシリカゾル、ベントナイト
その他の無機結合剤を利用することができる。更
に又、それ自体公知の手段でマイクロカプセル化
して用いることもできる。 更に又、本発明の血液浄化用吸着剤は、他の血
液浄化剤と併用することができ、例えば、マグネ
シウム型及び/又はカルシウム型バーミキユライ
ト、アルミナ、シリカゾル、ゼオライト、シリカ
アルミナ、シリカマグネシア、ハイドロタルサイ
ト、ハイドロタルサイト類化合物、活性炭などと
併用して、血液中の代謝老廃物の主たる老廃成分
である尿素、尿酸、クレアチニンその他の有害成
分を一挙に、より効果的に吸着除去することがで
きる。本発明の血液浄化用吸着剤の使用量にはと
くべつな制約はなく、適宜に選定利用できる。 本発明の一好適態様によれば、擬ベーマイト及
び/又はベーマイト及びマグネシウム型及び/又
はカルシウム型バーミキユライトを、有効成分と
して含有することを特徴とする血液浄化用吸着剤
が提供できる。 上記マグネシウム型及び/又はカルシウム型バ
ーミキユライトとしては、下記組成式、 (Mg、Fe)3(Si、Alx、Fey)4O10(OH)2Mn+ (x+y)/o・4H2O で表わされるバーミキユライト(産出地により多
少変化し得る天然鉱物質材料)のMo+が、その大
部分もしくは全部がMgもしくはCaとなつたマグ
ネシウム及び/又はカルシウム型バーミキユライ
トを用いるのがよい。このようなマグネシウム及
び/又はカルシウム型バーミキユライトは、バー
ミキユライトをマグネシウム又はカルシウムの水
溶性塩の水溶液に浸漬して、両者を接触せしめる
ことにより形成することができる。好ましくは、
n+ (x+y)/oと当量もしくはそれ以上の濃度で
マグ
ネシウム又はカルシウムイオンの存在する条件下
で両者を接触せしめて形成することができる。こ
のマグネシウム又はカルシウムイオンとの交換反
応は室温で進行し、とくに加熱もしくは冷却の必
要はないが、望むならば、そのような条件を採用
することもできる。例えば約70℃程度までの加熱
条件を例示することができる。反応は両者を室温
で数時間〜数日間接触することにより行うことが
でき、振盪や撹拌など両者の接触を助長する手段
を加えることができる。 本発明において、マグネシウム型及び/又はカ
ルシウム型バーミキユライトは、例えば前述のよ
うにしてバーミキユライトをマグネシウム又はカ
ルシウムの水溶性塩の水溶液と充分接触せしめた
のち、水洗し、乾燥して、併用する前記有効成分
として利用できるが、この際用いるマグネシウム
又はカルシウムの水溶性塩の例としては、塩化マ
グネシウム、硝酸マグネシウム、硫酸マグネシウ
ム、酢酸マグネシウム、臭化マグネシウム、弗化
マグネシウム、塩化カルシウム、硝酸カルシウ
ム、弗化カルシウム、臭化カルシウム、ヨウ化カ
ルシウムの如き塩を例示することができる。 以下、実施例により本発明血液浄化用吸着の数
例について更に詳しく説明する。 実施例 1 BET比表面積340m2/gの擬ベーマイト
(AlOOH・0.3H2O)の粉末20gをクレアチニン
0.1g、尿酸0.2g、尿素4gを2の精製水にそ
れぞれ溶解した、溶液300ml中に入れ、約37℃で
約10分間充分に振盪した。その後、遠心分離して
得られた上澄液について、以下に示す方法で、系
中に残存する尿酸、クレアチニン、尿素を定量
し、得られた吸着活性の結果を第1表に示す。 尿酸の定量法: (1) 吸着処理を行つた後、遠心分離して得られた
上澄液5.0mlを試験管にとる。 (2) 続いてリンタングステン酸試液1.0mlを加え
混和 (3) これに炭酸ナトリウム試液1.0mlを加え混和
する。 (4) 室温(20〜30℃)に25分間放置する。 (5) 20分以内に比色(対照:精製水、波長:610
〜750mμ)し、あらかじめ作製した標準曲線
により尿酸量を求める。 クレアチニンの定量法:− 試験液0.5mlを試験管にとり、ブランク用に
は、精製水0.5mlを試験管にとる。 2つの試験管にビクリン酸溶液を各40mlずつ
加えて(標準液用には加えません)よく混合
し、20分間放置する。 各試験管に0.4N NaOH(4.0N水酸化ナトリ
ウム溶液を10倍に希釈する)を1.5ml加えてよ
く混和する。 一定温度(20〜30℃)で20分間放置後、試薬
ブランクを対照として、波長520nmで吸光度
を測定する。 予め求めた検量線から、定量する。 尿素の定量法:− 試験液をマイクロシリンジにより0.02ml採り、
ウレア−ゼ−インドフエノン法により定量した。
即ち、十分に洗浄した試験管に、0.02mlの採取液
を加え、これにウレアーゼと、呈色試薬A(サリ
チル酸ナトリウムとニトロプルシツドナトリウム
の混液)2.0mlを加え、約5分間37℃で加温す
る。呈色試薬B(次亜塩素酸と水酸化ナトリウム
の混液)3.0mlを加えてよく混和する。そして37
℃で5〜10分間加温する。試薬ブランクを対照と
して、分光光度計により、吸光度を波長600nm
で測定する。 実施例 2 実施例1で用いたと同じ濃度でクレアチニン、
尿酸、尿素を含有する水溶液300mlを採り、これ
にBET比表面積160m2/gのベーマイト
(AlOOH)の粉末20gを入れ、約37℃で約10分間
充分に振盪した。 その後、遠心分離して得られた上澄液について
クレアチニン、尿酸、尿素の吸着量を測定した。
その結果を後掲第1表に示す。 比較例 1−3 活性アルミナ、ゼオライト、活性炭の粉末を実
施例1と同じ条件で吸着剤として用いた結果を後
掲第1表に示す。
【表】 ト
〃 3 活性炭 ≒0 45% 75%

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記組成式 AlOOH・nH2O 但し式中、nは0n<5を示す、 で表わされ且つポリマーで表面被覆されていない
    擬ベーマイト及び/又はベーマイトを有効成分と
    して含有することを特徴とする血液浄化用吸着
    剤。 2 有効成分として、マグネシウム型及び/又は
    カルシウム型バーミキユライトを、更に含有する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の血
    液浄化用吸着剤。
JP11913678A 1978-09-29 1978-09-29 Adsorbent for purifying blood Granted JPS5545458A (en)

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JPS5545458A JPS5545458A (en) 1980-03-31
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0722993Y2 (ja) * 1990-09-27 1995-05-24 誠新産業株式会社 地中ケーブルの配線構造

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