JPS6114402Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、携帯用丸のこ盤に関するものであ
る。

第１図に従来の携帯用集じん丸のこ盤を示す。
１は携帯用集じん丸のこ盤を示し、２は集じんフ
アン、４は排出通路、５は集じん袋、６は被削材
上の墨線、７は丸のこ刃、１０は電動機、２１は
操作ハンドル、Ｇは機体の重心位置を示す。

上記従来の丸のこ盤にあつては、丸のこ刃７が
取付けられる刃物軸が電動機１０の側方（第１図
下方）に配置され、丸のこ刃７は機体の重心Ｇ並
びにハンドルから２１から離れた位置にあつた。
このため、切断時に機体にモーメントが加わり切
断曲がりを起し易いという欠点があつた。

本考案は、上記の欠点をなくし、切断曲がりを
生じない携帯用丸のこ盤を提供することを目的と
するものである。以下本考案の実施例を第２図、
第３図に示す携帯用集じん丸のこ盤により説明す
る。丸のこ盤１はハウジング２３、ケーシング１
２、操作ハンドル２１、定盤２４から形成されて
いる。電動機１６はハウジング２３内に収納さ
れ、その主軸１７はケーシング１２を貫通してお
り、軸端には小プーリー１８が取付けられてい
る。また電動機１６の冷却フアンを兼ねた集じん
フアン２は、主軸１７に取付けられケーシング１
２の空間部２５に位置している。刃物軸１５は電
動機１６の前方でかつ該電動機１６の回転軸心と
平行に配置され、その一端はケーシング１２を貫
通し、他端には丸のこ刃７が取替え可能に締付付
固定されている。２０は刃物軸１５の一端に固定
した大プーリである。丸のこ刃７並びに操作ハン
ドル２１は機体の重心Ｇを通る前後方向垂直面に
ほぼ一致して配置されている。８はケーシング１
２により形成された丸のこ収納室である。定盤２
４はケーシング１２の下方に固設されている。丸
のこ収納室８の一端は覆い１３によつて閉口され
ているが、定盤２４側は開口されており、また覆
い１３の穴１４によつても丸のこ収納室８は外気
と連通している。吸引通路３は一方が丸のこ収納
室８に、他方が空間部２５に連通するよう、ケー
シング１２に形成された通路である。排出通路４
は、空間部２５の上部から、主軸１７の回転方向
に対する接線方向でかつフアン２の主板２２に対
し斜め方向に向つて形成されている。この通路４
の端部には切屑を収納する集じん袋５が取外し可
能に取付けられる。したがつてこの集じん袋５は
丸のこ盤１の進行方向に対し斜め右後方に向つて
配置される。１９はベルトを示す。

以上の構成において、電動機１６を回転する
と、フアン２が回転し、さらにベルト１９を介し
て丸のこ刃７が回転する。外気は丸のこ収納室８
の開口部と覆い１３の穴１４から丸のこ収納室
８、通路３を経て空間部２５へ吸引され、空間部
２５から通路４を経て集じん袋５内へ至る。今、
操作ハンドル２１を押して切断を開始すると、切
屑は丸のこ刃７の回転に伴つて丸のこ収納室８へ
巻き上げられ、さらに外気の流れにのつて通路
３、空間部２５、通路４へ導れ、集じん袋５内へ
収納される。この場合、丸のこ刃７、ハンドル２
１は機体の重心Ｇと進行方向において一致してい
るので、切断進行時にモーメントを生ずることが
なく、真直ぐな切断が遂行できる。

上記のように本考案によれば、被削材の切断時
にモーメントが生じないので、墨線に沿つた真直
ぐな切断を行なうことができるという効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の携帯用集じん丸のこ盤の平面
図、第２図は本考案の一実施例である携帯用集じ
ん丸のこ盤の平面図、第３図は同第１図の横断面
図である。 １は携帯用集じん丸のこ盤、７は丸のこ刃、１
５は刃物軸、１６は電動機、１７は主軸、２１は
操作ハンドル、２４は定盤である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 定盤と、定盤の上方に機体の進行方向に対して
   直角方向に配置された電動機と、該電動機によつ
   て回転駆動され一端に丸のこ刃を取付けた刃物軸
   と、被削材の切断時に機体に推進力を与える操作
   ハンドルとを備えた携帯用丸のこ盤において、上
   記刃物軸を電動機の前方でかつ該電動機の回転軸
   心と平行に配置し、上記丸のこ刃並びに操作ハン
   ドルを、機体の重心を通る前後方向垂直面にほぼ
   一致させたことを特徴とする携帯用丸のこ盤。